JP2000018790A - 冷蔵庫及び冷蔵庫の制御方法 - Google Patents
冷蔵庫及び冷蔵庫の制御方法Info
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Abstract
でも冷蔵室を冷却するときは冷蔵用蒸発器に全冷媒が流
れるようにし、また、冷凍室を冷却するときは冷凍室に
全冷媒が流れるようにし、冷蔵・冷凍の各区画を個別に
冷却できるようにした冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 冷蔵用キャピラリーチューブ70の絞り
量を、冷凍用キャピラリーチューブ72の絞り量より緩
くする。冷蔵室を冷却したいため、冷媒流路を冷蔵用蒸
発器50につながる流路に三方弁68により切り替えた
時に、冷凍用蒸発器52につながる冷凍用キャピラリー
チューブ72側に漏れがあった場合、冷凍用キャピラリ
ーチューブ72の方が冷蔵用キャピラリーチューブ70
の絞り量よりきついため、冷媒は冷凍用キャピラリーチ
ューブ72側には流れにくく、冷蔵用蒸発器50側に冷
媒が流れる。
Description
凍用蒸発器とを備えた冷蔵庫及び冷蔵庫の制御方法に関
するものである。
するための冷蔵用蒸発器と、冷凍室を冷却するための冷
凍用蒸発器とを備えたこの種の冷蔵庫では、冷媒流路に
三方弁を介設して流路を切り替えるようにしている。そ
して、この三方弁の一方の出力側からは冷蔵用キャピラ
リーチューブを介して冷蔵用蒸発器に接続され、また、
別の出力側からは冷凍用キャピラリーチューブを介して
冷凍用蒸発器に接続されている。
三方弁には、その構造上漏れを完全に無くすことは困難
である。そのため、三方弁を切り替えて冷凍用蒸発器に
のみ冷媒を流す場合に、三方弁の漏れにより冷蔵用蒸発
器にも流れてロスが発生するという問題があった。
も、三方弁での漏れにより冷凍用キャピラリーチューブ
側に冷媒が流れて、冷蔵用蒸発器に全冷媒が流れず、や
はり、三方弁での漏れによりロスが発生するという問題
があった。
流路を切り替える弁に漏れがあった場合でも冷蔵室を冷
却するときは冷蔵用蒸発器に全冷媒が流れるようにし、
また、冷凍室を冷却するときは冷凍室に全冷媒が流れる
ようにし、冷蔵・冷凍の各区画を個別に冷却できるよう
にした冷蔵庫及び冷蔵庫の制御方法を提供するものであ
る。
庫は、圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、複数の
冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、
冷凍室に対応した冷凍用蒸発器とを環状に接続して冷媒
流路を構成し、弁機構により冷媒流路を切り替えて冷蔵
用絞り機構を介して冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器を通し
て冷媒を流したり、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発
器のみに冷媒を流すようにした冷蔵庫において、冷凍用
絞り機構を冷蔵用絞り機構に対して流路抵抗を大きくし
た。
縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、複数の冷蔵室に
対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、冷凍室に
対応した冷凍用蒸発器とを環状に接続して冷媒流路を構
成し、弁機構により冷媒流路を切り替えて冷蔵用絞り機
構を介して冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器を通して冷媒を
流したり、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに
冷媒を流すようにした冷蔵庫において、冷蔵用蒸発器の
入口部に温度センサを配し、冷蔵室無冷却時に温度セン
サにて冷蔵用蒸発器の入口部の温度を測定し、測定温度
が一定温度以上に上昇しない場合に、弁機構を反対側に
動作させ、その後弁機構を閉じる動作を1回以上行なう
ようにしたことを特徴としている。
求項1または2のものにおいて、冷蔵用蒸発器には冷蔵
用送風機を備え、冷蔵室冷却終了後の一定時間冷蔵用送
風機を継続運転する場合、冷蔵用送風機の運転終了後に
冷蔵用蒸発器の入口部の温度が冷蔵用送風機の運転中の
温度より低下した場合または一定温度以上上昇しない場
合、弁機構を一定時間反対側に動作させ、その後弁機構
を閉じる動作を1回以上行なうようにしていることを特
徴としている。
求項1または2のものにおいて、冷蔵室無冷却時に冷蔵
用蒸発器の入口部の温度を測定し、測定温度が一定温度
以上に上昇しない場合、また、冷蔵室冷却終了後に一定
時間冷蔵用送風機を継続して運転する場合、あるいは、
冷蔵用送風機の運転終了後に入口部の温度が冷蔵用送風
機の運転中の温度より低下した場合または一定温度以上
に上昇しない場合に、冷蔵用蒸発器の温度が一定温度以
上に上昇するか冷蔵室を冷却する必要が生じるまでヒー
タにて除霜を行なうようにしていることを特徴としてい
る。
求項4のものにおいて、ヒータにて除霜を行なう場合は
圧縮機を停止させることを特徴としている。
求項1、2または請求項4のものにおいて、冷蔵用蒸発
器の入口部と出口部の両方の温度が測定できるように温
度センサを設置していることを特徴としている。
求項6のものにおいて、温度センサを取り付ける部材を
入口部と出口部の両方に接触するように設置し、その部
材に温度センサを取り付けていることを特徴としてい
る。
縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、複数の冷蔵室に
対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、冷凍室に
対応した冷凍用蒸発器とを環状に接続して冷媒流路を構
成し、弁機構により冷媒流路を切り替えて冷蔵用絞り機
構を介して冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器を通して冷媒を
流したり、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに
冷媒を流すようにした冷蔵庫において、冷蔵用蒸発器の
入口部に温度センサを配し、冷凍用蒸発器にのみ冷媒が
流れる状態の時に温度センサの検出温度が基準温度以上
にならない時には弁機構が異常と判断し、冷凍用蒸発器
にのみ冷媒が流れる状態に切り替わると同時に、冷蔵用
蒸発器用の除霜ヒータを通電するようにしていることを
特徴としている。
求項8のものにおいて、冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器に
冷媒を交互に流すサイクルを数サイクル続けて除霜ヒー
タが通電された場合には圧縮機を停止して除霜を行なう
ようにしていることを特徴としている。
請求項8または請求項9のものにおいて、弁機構が異常
と判断した時に警報手段にて報知するようにしているこ
とを特徴としている。
請求項8または請求項9のものにおいて、数サイクル続
けて除霜ヒータが通電された場合には、警報手段にて報
知するようにしていることを特徴としている。
請求項8のものにおいて、冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器
に冷媒を交互に流すサイクルを数サイクル続けて除霜ヒ
ータが通電された場合には圧縮機を停止して除霜を行な
い、さらに温度センサの検出温度が約0℃以下の場合に
は警報手段にて報知するようにしていることを特徴とし
ている。
構を冷蔵用絞り機構に対して流路抵抗を大きくしている
ので、弁機構に漏れがあった場合でも冷蔵室を冷却する
時は、冷蔵用蒸発器に全冷媒を流すことができ、冷凍室
を冷却するときは冷凍室に全冷媒を流すことができる。
機構を閉じる動作を1回以上行なうようにしていること
で、弁機構内のゴミの除去を行ない、弁漏れを防止する
ことができる。
なって弁漏れによる不都合を防止したり、ヒータにて除
霜を行なう場合には圧縮機を停止させていることで、除
霜を確実に行なうようにしている。さらには、冷蔵用蒸
発器の入口部と出口部に温度センサを設置して、入口部
と出口部の両方の温度を測定することで、弁漏れの検知
や、除霜の終了の両方を検知することができる。
蔵用蒸発器に冷媒が漏れている場合に氷の玉が発生し易
くなるが、冷蔵用蒸発器用の除霜ヒータを通電すること
で、氷の玉による周囲の部品等の破壊を防止し、不必要
な修理を未然に防止することができる。
と警報手段にて報知するようにしているので、弁機構の
不良を早期に発見して氷結の発生成長を防止し、かつ正
常な機能を回復するためにユーザーに故障を知らせるこ
とができる。
実施例を図1〜図10に基づいて説明する。
て図8,9に基づいて説明する。図8は、本実施例の冷
蔵庫10の前方から見た縦断面図であり、図9は、側方
から見た縦断面図である。
には、上段から冷蔵室14、野菜室16、温度切替室1
8、冷凍室22が設けられている。また、温度切替室1
8の左側には製氷室20が設けられている。そして、野
菜室16と温度切替室18、製氷室20との間には断熱
仕切体24が配されている。
冷蔵室扉14aが設けられている。また、この冷蔵室1
4の下部には、約0℃付近で庫内温度を維持するチルド
室26が設けられている。
設けられ、この扉と共に野菜容器28が引き出し可能と
なっている。野菜容器28にはクリスパカバー29によ
って覆われている。
扉18aが設けられ、この扉と共に温度切替室容器30
が引き出し可能となっている。
が設けられ、この扉と共に冷凍容器32が引き出し可能
となっている。
井部付近に製氷装置34が設けられ、この下方には貯氷
容器36が設けられている。
転させる駆動部40と、貯氷容器36の氷の量を検知す
る検氷レバー42とよりなる。なお、製氷皿38に水を
供給するタンク44は、チルド室26の左側に設けられ
ている。
びその配置について説明する。
キャビネット12の底部、すなわち冷凍室22の後方下
部に設けられている機械室48に設けられている。
つ存在し、冷蔵用蒸発器50は野菜室16の後方に配さ
れ、冷凍用蒸発器52は冷凍室22の後方上部に設けら
れている。また、冷蔵用蒸発器50の上方には冷蔵用送
風機54が設けられ、冷凍用蒸発器52の上方には冷凍
用送風機56が設けられている。また、冷蔵用蒸発器5
0の下方には除霜ヒータ96が設けられている。冷凍用
蒸発器52の下方には除霜ヒータ98が設けられてい
る。
は断熱構造となっている。これによって、温度切替室1
8の庫内温度を冷蔵室と同じ温度に設定しても、周囲に
存在する冷凍室22等からの温度影響を受けることがな
い。さらに、温度切替室18の背面板も断熱構造となっ
ているため、冷凍用蒸発器52からの温度影響を受ける
こともない。
ものが図10であり、その冷媒流路を示したブロック図
が図1である。以下、この図10及び図1に基づいて、
冷媒の流れについて説明する。
8、放熱パイプ60、凝縮器62、防露パイプ64、ド
ライヤー66を経て三方弁68に至る。三方弁68にお
いて冷媒流路は分岐し、一方は冷蔵用キャピラリーチュ
ーブ70に向かい、他方は冷凍用キャピラリーチューブ
72に向かう。冷蔵用キャピラリーチューブ70から前
記した冷蔵用蒸発器50に至り、冷凍用キャピラリーチ
ューブ72の出口側と1つになり、前記した冷凍用蒸発
器52に至る。その後、アキュムレータ74、サクショ
ンパイプ76を通って圧縮機46に戻る。
蔵庫10における取付位置を説明する。
回折曲されて板状に構成され、図9に示すように、冷凍
室22の底部下方に配されている。また、アキュムレー
タ74は、冷凍用蒸発器52の右側に取付けられてい
る。
気の流れを冷蔵庫10の図9を用いて説明する。
た冷気の流れについて説明する。
は、冷蔵用送風機54の前側から、野菜室16の後方に
位置する冷蔵分岐空間78に送り込まれる。この冷蔵分
岐空間78の上部は、冷蔵室14の背面に設けられてい
る冷蔵ダクト80に接続され、この冷蔵ダクト80に冷
気が送られる。冷蔵ダクト80は、図8に示すように、
冷蔵室14の下部で二股に分かれ、ほぼU字状の形状を
なしている。冷蔵ダクト80の前面には所定間隔毎に冷
気の吹出口82が設けられ、これら吹出口82から冷蔵
室14に冷気が吹き込まれる。冷蔵室14を冷却した冷
気はチルド室26、タンク44の下方を通って(図9参
照)、冷蔵用送風機54及び冷蔵用蒸発器50の左右に
設けられたリターンダクト84に流れ、冷蔵用蒸発器5
0の下方に吹き出される。そして、この冷気は再び冷蔵
用蒸発器50で冷却されて、冷蔵用送風機54の位置に
至る。
6のクリスパカバー29に沿って吹き出され、野菜室1
6を冷却する(図9参照)。この冷気は、野菜容器28
の底部を前から後ろに向かって流れ、リターン開口部8
8に至って冷蔵用蒸発器50に循環する。
た冷気の流れを説明する。
は冷凍用送風機56により、冷凍分岐空間90に至る。
この冷凍分岐空間90の上部は製氷装置34に通じてお
り、冷気はこの上部から製氷装置34に吹き出す。ま
た、冷凍分岐空間90の下部は、冷凍室22の冷凍容器
32の背面板に開口している孔33と、冷凍容器32の
上面に通じており、冷気は、この下部から冷凍容器32
内部に向かって吹き出す。
前面に流れ、冷凍室22の冷凍容器32の内部を冷却し
た冷気は冷凍室22の前面に流れる。そして、この冷気
は冷凍容器32の前面に沿って下方に流れ、底部を通っ
てリターンダクト92に至る。リターンダクト92に流
れ込んだ冷気は、冷凍用蒸発器52に循環する。
側には、温度切替室18に冷気を送るためのダンパ装置
94が設けられ、このダンパ装置94のダンパの開閉に
よって、温度切替室18に送る冷気の量を調整され、そ
の庫内温度を調整する。温度切替室18を冷却した冷気
は、温度切替室18の底部から冷凍用蒸発器52に通じ
るリターンダクト95に流れ込み冷凍用蒸発器52に循
環する。
102、磁石104、プランジャー106等からなる所
謂ソレノイド構造となっている。プランジャー106の
下部にピン108が設けられており、コイル102が励
磁されることでピン108が下方に駆動され、弁体11
0をバネ112に抗して下方に駆動するようになってい
る。この状態でドライヤー側から冷媒が冷蔵用蒸発器
(Rエバ)側に流れるようになっている。また、プラン
ジャー106が復帰した場合には、弁体110が上方に
復帰して、ドライヤー側から冷媒が冷凍用蒸発器(Fエ
バ)側に流れるようになっている。なお、図中116は
冷蔵用弁座であり、118は冷凍用弁座である。
はその構造上、及び冷凍サイクル中の微小なごみが弁体
110と弁座116、118の間に挟まる場合があるた
め、ある程度の漏れ量が存在することになる。
に介設している冷蔵用キャピラリーチューブ70と、冷
凍用キャピラリーチューブ72における冷媒の絞り量に
差を設けている。
蔵用キャピラリーチューブ70の絞り量を、冷凍用蒸発
器52につながる冷凍用キャピラリーチューブ72の絞
り量より緩くすることにより、冷蔵室14を冷却したい
ときは冷蔵用蒸発器50に、また冷凍室22を冷却した
りときは冷凍用蒸発器52に冷媒を流すことが可能とな
る。
媒流路を冷蔵用蒸発器50につながる流路に三方弁68
により切り替えた時に、冷凍用蒸発器52につながる冷
凍用キャピラリーチューブ72側に漏れがあった場合、
冷凍用キャピラリーチューブ72の方が冷蔵用キャピラ
リーチューブ70の絞り量よりきついため、冷媒は冷凍
用キャピラリーチューブ72側には流れにくく、冷蔵用
蒸発器50側に冷媒が流れることになる。
流路を冷凍用蒸発器52につながる流路に三方弁68に
より切り替えた時に冷蔵用蒸発器50につながる冷蔵用
キャピラリーチューブ70に漏れがあった場合、冷蔵用
キャピラリーチューブ70の絞り量が冷凍用キャピラリ
ーチューブ72の絞り量より緩いために、冷媒は冷蔵用
蒸発器50に流れるが、冷蔵用送風機54は停止してい
るため、冷媒は冷蔵用蒸発器50で熱交換せず、冷凍室
22へ直接つながる冷凍用キャピラリーチューブ72を
経由した冷媒と合流し、冷凍用蒸発器52で蒸発、熱交
換を行なう。
れがあった場合でも、冷蔵室冷却時には冷蔵用蒸発器5
0に、冷凍室冷却時には冷凍用蒸発器52にほとんどの
冷媒をそれぞれ流すことができ、冷蔵・冷凍の各区画を
個別に冷却することができ、ロスの発生を防止すること
ができる。
に(図1参照)、冷凍用蒸発器52に流れる冷媒は冷蔵
用キャピラリーチューブ70を経由したものと、冷凍用
キャピラリーチューブ72を経由したものが両方流れ込
む可能性がある。この時、冷凍用蒸発器52に流れる冷
媒は2つのキャピラリーチューブ70、72を経由した
ものとなり、冷凍用キャピラリーチューブ72だけを流
れて冷凍用蒸発器52に流れ込む場合に比べて、相対的
に絞りがゆるくなってしまい、その漏れ量によっては冷
媒蒸発温度が高くなってしまう可能性がある。
が本来冷却中は温度が約0℃以上に上がるはずが、これ
より低くなることにより検出することができる。三方弁
68に漏れが生じる可能性の一つとして、弁体110を
動かして弁座116、118に押し付けた時に、冷凍サ
イクル中のゴミがその間にはさまれ、弁体110と弁座
116、118の間に隙間が生じた場合が考えられる。
10秒間開き、弁体110と弁座116、118の間に
冷媒を流し、ゴミを押し流してから再び弁体110を動
かし、弁座116、118に押し付けることにより、そ
の密着性を高めることができる。この制御は図1に示す
制御部120により行なうようになっている。なお、こ
の動作を数回(2〜3回)繰り返すようにしても良い。
態から無冷却状態に切り替えたときに、冷蔵用送風機5
4を一定時間(例えば、5分)継続して運転する場合、
冷蔵用蒸発器50は冷蔵室14の庫内の空気により加熱
され、0℃付近まで上昇する。
用キャピラリーチューブ70側に漏れがある場合、冷蔵
用送風機54が停止すると、冷蔵用蒸発器50の温度が
低下する。そのような場合は第1の実施例と同様に弁体
110を動かすことにより、弁漏れを解消するようにし
ている。
と同様に冷蔵用蒸発器50に弁漏れが検知された場合、
冷蔵用蒸発器50に着いた霜が取れない可能性がある。
そのような場合は、冷蔵用蒸発器50の除霜ヒータ96
に通電し、蒸発器温度が一定温度(例えば、12℃)に
上昇するまで制御部120により除霜を行なうようにし
ている。
冷蔵用蒸発器50の除霜を行なう場合、その除霜を確実
に行なうために、圧縮機46を停止してから除霜を行な
ようにしている。
て説明する。一般に除霜を行なう場合、冷蔵用蒸発器5
0の出口温度の上昇が遅いため、除霜の終了を検知する
ためにその温度を測定する必要がある。そこで、温度セ
ンサ122、124を冷蔵用蒸発器50の入口、出口パ
イプの両方の温度を測定できるように図1に示すように
設置するようにしたものである。この温度センサ12
2、124の出力により弁漏れの検知、除霜の重量の両
方を検知することができる。
用蒸発器50の入口パイプ、出口パイプをつなぐ部材を
取り付け、その部材に温度センサを取り付けることによ
り、入口パイプ、出口パイプの両パイプ温度を測定する
ようにしたものである。
ては冷蔵庫内のシステムとしては特に技術的な対応はさ
れていないが、弁(三方弁68)自体の設計段階で冷蔵
庫の主要部品である圧縮機46と同等の故障率に抑える
ため、長期の信頼性試験も実施し、製品寿命の長い冷蔵
庫の主要部品として十分に耐え得る構造となっている。
用蒸発器50に冷媒が流れていると、冷蔵用蒸発器50
の入口部に氷結が発生し、それが成長すると周辺の部品
等を破壊する恐れがあり、機能障害が発生するまで発見
できず、修理時に多くの部品を交換する必要がある。
発見を行なうした実施例について説明する。
媒が流れている場合、冷蔵用蒸発器50に冷媒が流れ
ず、冷蔵用送風機54を運転することで冷蔵用蒸発器5
0はプラス温度になり、自然除霜も可能となる。
に冷媒が漏れていると、冷蔵用蒸発器50の入口部が冷
やされ、周囲の水蒸気が集まり氷となり、冷蔵用蒸発器
50の入口部に氷の玉が発生する。この氷の玉は成長
し、やがて周囲の部品や内箱を破壊することになる。こ
こまでくると修理費用も時間もかなりかかる。
付けた除霜センサとしての温度センサ122により、冷
蔵用蒸発器50の入口部の温度検知を行ない、この温度
センサ122の出力にて冷蔵用蒸発器50の除霜を行な
うようにしている。
け方法を示す図であり、断面を略U字状としたアルミ製
又は銅製の固定具126内に温度センサ122を密着す
るように圧入して固定するようにしている。固定具12
6の一端側には長手方向に沿って係止部128が一体に
形成されており、この係止部128に冷蔵用キャピラリ
ーチューブ70を巻き込んで固定することで、固定具1
26を介して温度センサ122が冷蔵用キャピラリーチ
ューブ70側に取り付けられることになる。
で冷蔵用キャピラリーチューブ70に一緒に取り付け固
定するようにしても良い。
めた時点から冷蔵用蒸発器50の入口部の温度を温度セ
ンサ122にてモニターし、検出温度が例えば0℃以上
にならなければ三方弁68の故障と判断する。そして、
図1に示すように制御部120により警報ランプ130
を点灯ないし点滅させてユーザーに報知するようになっ
ている。この状態を図2に示す。図2において、A点が
警報ランプ130にて報知する時点である。
の実施例において、三方弁68の故障と判断してから冷
凍用蒸発器52に冷媒が流れるように切り替った時点
(図2のB点)から除霜ヒータ96を通電し、冷蔵用蒸
発器50の入口部の氷結を防止するようにしている。
冷蔵用蒸発器50に切り替わった場合、そして圧縮機4
6の停止のいずれかの状態になった時に通電を止めるよ
うにしている。
いて、冷蔵用蒸発器50と冷凍用蒸発器52とに交互に
冷媒を流すサイクルが、図3に示すように3サイクル続
けて除霜ヒータ96が通電された場合、氷結が成長し融
解できなかったと判断し、次の冷蔵用蒸発器50に切り
替わった時に(図3のA点)、圧縮機(コンプ)46を
強制的に停止し、除霜ヒータ96にて除霜を行なうよう
にしている。
報知するようにしている。
第10の実施例において、圧縮機46を停止させて除霜
を行なった後、次の冷凍用蒸発器52の冷却時に温度セ
ンサ122の検出温度が0℃以上ならなかった場合には
(図4のA点)、警報ランプ130にて報知を行なうよ
うにしている。
面や庫内に設けられた温度調整ダイヤル部にLED(発
光ダイオード)を設けておき、これを点灯ないし点滅さ
せるようにしている。なお、LEDが設けられない冷蔵
庫に関しては扉を開けた時にブザー等を鳴らし、音声に
てユーザーに異常であることを報知するようにしても良
い。
方弁につながる冷媒流路の絞りに差をつけることによ
り、弁漏れがあった場合でも冷蔵室を冷却するときは冷
蔵用蒸発器に全冷媒が流れ、冷凍室を冷却するときは冷
凍室に全冷媒が流れるようになり、冷蔵室を冷却したい
ときに冷蔵室をバイパスして冷凍用蒸発器に冷媒が流れ
るというロスの発生を防止できる。これにより、冷蔵室
冷却時には冷蔵用蒸発器に冷媒を流し、冷凍室冷却時に
は冷凍用蒸発器に冷媒を流すことができて、冷蔵・冷凍
の各区画を個別に確実に冷却することができる。
媒が流れた場合には、弁の開閉動作を行ない、着霜が生
成した場合はヒータによる除霜を行なうことで、着霜に
伴う不都合を防止することができる。
期に発見することにより、氷結の発生成長を防止し、か
つ正常な機能を回復するためにユーザーを故障を知らせ
ることができ、したがって、従来のように機能障害が発
生するまで発見できず、修理時に多くの部品を交換する
ということもなくなった。
図である。
り付ける場合の分解斜視図である。
り付ける場合の説明図である。
である。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、
複数の冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機
構と、冷凍室に対応した冷凍温度帯用の冷凍用蒸発器と
を環状に接続して冷媒流路を構成し、 弁機構により冷媒流路を切り替えて冷蔵用絞り機構を介
して冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器を通して冷媒を流した
り、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに冷媒を
流すようにした冷蔵庫において、 冷凍用絞り機構を冷蔵用絞り機構に対して流路抵抗を大
きくしていることを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項2】圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、
複数の冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機
構と、冷凍室に対応した冷凍用蒸発器とを環状に接続し
て冷媒流路を構成し、 弁機構により冷媒流路を切り替えて冷蔵用絞り機構を介
して冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器を通して冷媒を流した
り、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに冷媒を
流すようにした冷蔵庫において、 冷蔵用蒸発器の入口部に温度センサを配し、 冷蔵室無冷却時に温度センサにて冷蔵用蒸発器の入口部
の温度を測定し、 測定温度が一定温度以上に上昇しない場合に、弁機構を
反対側に動作させ、 その後弁機構を閉じる動作を1回以上行なうようにした
ことを特徴とする冷蔵庫の制御方法。 - 【請求項3】冷蔵用蒸発器には冷蔵用送風機を備え、 冷蔵室冷却終了後の一定時間冷蔵用送風機を継続運転す
る場合、 冷蔵用送風機の運転終了後に冷蔵用蒸発器の入口部の温
度が冷蔵用送風機の運転中の温度より低下した場合また
は一定温度以上上昇しない場合、 弁機構を一定時間反対側に動作させ、 その後弁機構を閉じる動作を1回以上行なうようにして
いることを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫の
制御方法。 - 【請求項4】冷蔵室無冷却時に冷蔵用蒸発器の入口部の
温度を測定し、 測定温度が一定温度以上に上昇しない場合、 また、冷蔵室冷却終了後に一定時間冷蔵用送風機を継続
して運転する場合、 あるいは、冷蔵用送風機の運転終了後に入口部の温度が
冷蔵用送風機の運転中の温度より低下した場合または一
定温度以上に上昇しない場合に、 冷蔵用蒸発器の温度が一定温度以上に上昇するか冷蔵室
を冷却する必要が生じるまでヒータにて除霜を行なうこ
とを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫の制御方
法。 - 【請求項5】ヒータにて除霜を行なう場合は圧縮機を停
止させることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫の制御
方法。 - 【請求項6】冷蔵用蒸発器の入口部と出口部の両方の温
度が測定できるように温度センサを設置していることを
特徴とする請求項1、2又は請求項4記載の冷蔵庫の制
御方法。 - 【請求項7】温度センサを取り付ける部材を入口部と出
口部の両方に接触するように設置し、 その部材に温度センサを取り付けていることを特徴とす
る請求項6記載の冷蔵庫の制御方法。 - 【請求項8】圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、
複数の冷蔵室に対応した冷蔵温度帯用の冷蔵用蒸発器
と、冷凍用絞り機構と、冷凍室に対応した冷凍用蒸発器
とを環状に接続して冷媒流路を構成し、 弁機構により冷媒流路を切り替えて冷蔵用絞り機構を介
して冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器を通して冷媒を流した
り、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに冷媒を
流すようにした冷蔵庫において、 冷蔵用蒸発器の入口部に温度センサを配し、 冷凍用蒸発器にのみ冷媒が流れる状態の時に温度センサ
の検出温度が基準温度以上にならない時には弁機構が異
常と判断し、 冷凍用蒸発器にのみ冷媒が流れる状態に切り替わると同
時に、冷蔵用蒸発器用の除霜ヒータを通電するようにし
ていることを特徴とする冷蔵庫の制御方法。 - 【請求項9】冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器に冷媒を交互
に流すサイクルを数サイクル続けて除霜ヒータが通電さ
れた場合には圧縮機を停止して除霜を行なうようにして
いることを特徴とする請求項8記載の冷蔵庫の制御方
法。 - 【請求項10】弁機構が異常と判断した時に警報手段に
て報知するようにしていることを特徴とする請求項8ま
たは請求項9記載の冷蔵庫の制御方法。 - 【請求項11】数サイクル続けて除霜ヒータが通電され
た場合には、警報手段にて報知するようにしていること
を特徴とする請求項8または請求項9記載の冷蔵庫の制
御方法。 - 【請求項12】冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器に冷媒を交
互に流すサイクルを数サイクル続けて除霜ヒータが通電
された場合には圧縮機を停止して除霜を行ない、 さらに温度センサの検出温度が約0℃以下の場合には警
報手段にて報知するようにしていることを特徴とする請
求項8記載の冷蔵庫の制御方法。
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