JP2000018480A - ガス導管の緊急遮断方法 - Google Patents
ガス導管の緊急遮断方法Info
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- JP2000018480A JP2000018480A JP10190530A JP19053098A JP2000018480A JP 2000018480 A JP2000018480 A JP 2000018480A JP 10190530 A JP10190530 A JP 10190530A JP 19053098 A JP19053098 A JP 19053098A JP 2000018480 A JP2000018480 A JP 2000018480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配管1内に高粘度の流体からなる遮断流体3
を注入して、遮断流体3によって配管1内の管路を遮断
するガス導管の緊急遮断方法において、緊急の際に、中
圧管のような圧力が高く、しかも、管径の大きい場合に
も容易に、しかも短時間で管路を遮断できるようにす
る。 【解決手段】 配管1の遮断予定箇所2の上流側から、
先端側にパラシュート5を取り付けた通線具4を、配管
1内に送り込み、配管1内で、下流側へのパラシュート
5の流下を阻止した状態で、パラシュート5を配管1の
径方向に拡張させ、そのパラシュート5の上流側から、
配管1内に遮断流体3を注入して、拡張したパラシュー
ト5で遮断流体3を堰き止めることで管路を遮断する。
を注入して、遮断流体3によって配管1内の管路を遮断
するガス導管の緊急遮断方法において、緊急の際に、中
圧管のような圧力が高く、しかも、管径の大きい場合に
も容易に、しかも短時間で管路を遮断できるようにす
る。 【解決手段】 配管1の遮断予定箇所2の上流側から、
先端側にパラシュート5を取り付けた通線具4を、配管
1内に送り込み、配管1内で、下流側へのパラシュート
5の流下を阻止した状態で、パラシュート5を配管1の
径方向に拡張させ、そのパラシュート5の上流側から、
配管1内に遮断流体3を注入して、拡張したパラシュー
ト5で遮断流体3を堰き止めることで管路を遮断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管内に高粘度の
流体からなる遮断流体を注入して、前記遮断流体によっ
て前記配管内の管路を遮断するガス導管の緊急遮断方法
に関する。
流体からなる遮断流体を注入して、前記遮断流体によっ
て前記配管内の管路を遮断するガス導管の緊急遮断方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通常のガス配管の遮断には、ガス
バッグが用いられている。このガスバッグは、管内に挿
入した後に加圧気体を内部に注入して、管路内で拡大さ
せて、その管路を遮断するものである。
バッグが用いられている。このガスバッグは、管内に挿
入した後に加圧気体を内部に注入して、管路内で拡大さ
せて、その管路を遮断するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、管径が
比較的大きく、ガス流量が多い場合には、上記のような
ガスバッグでは確実に管路の遮断を行うことができな
い。そこで、このようなガス導管の緊急遮断方法に対し
て、図3に示すように、配管1内の遮断予定箇所2に、
グリース等の高粘度流体からなる遮断流体3を注入する
ことで、前記配管1内の管路を遮断する改善方法が考え
られる。ところが、緊急時に300Aの導管を遮断する
場合を例として説明すれば、これを活管状体で管路を遮
断するから、管内流体の流速が速く、流量が多く、且
つ、管径が大きいために、前記管路を遮断すべき遮断流
体3が、前記管内流体(即ち、都市ガス)に押し流され
やすく(同図(ロ)参照)、配管1内に一度前記遮断流
体3を送り込んでも、それだけで管路を遮断できるとは
限らない。そこで、上記ガス導管について実験した結
果、前記遮断流体3として、バルブ用グリース、稠度番
号3号(JIS K 2220)を用いた結果を示す
と、1回目に48kgのグリースを45分間かけて前記配
管1内に注入しても管路を遮断できず (同図(イ)参
照)、さらに48kgを35分間かけて注入してようやく
管路を遮断できた(同図(ハ)参照)。ここで、作業に
1時間20分を要し、グリースを96kgも費やしたので
ある。このように、こうした改善方法では、緊急の際に
は間に合い難いという問題を有しているということが判
った。しかも、そのグリースは、時間と共に流動し、遮
断可能時間が限られるという問題も有している。
比較的大きく、ガス流量が多い場合には、上記のような
ガスバッグでは確実に管路の遮断を行うことができな
い。そこで、このようなガス導管の緊急遮断方法に対し
て、図3に示すように、配管1内の遮断予定箇所2に、
グリース等の高粘度流体からなる遮断流体3を注入する
ことで、前記配管1内の管路を遮断する改善方法が考え
られる。ところが、緊急時に300Aの導管を遮断する
場合を例として説明すれば、これを活管状体で管路を遮
断するから、管内流体の流速が速く、流量が多く、且
つ、管径が大きいために、前記管路を遮断すべき遮断流
体3が、前記管内流体(即ち、都市ガス)に押し流され
やすく(同図(ロ)参照)、配管1内に一度前記遮断流
体3を送り込んでも、それだけで管路を遮断できるとは
限らない。そこで、上記ガス導管について実験した結
果、前記遮断流体3として、バルブ用グリース、稠度番
号3号(JIS K 2220)を用いた結果を示す
と、1回目に48kgのグリースを45分間かけて前記配
管1内に注入しても管路を遮断できず (同図(イ)参
照)、さらに48kgを35分間かけて注入してようやく
管路を遮断できた(同図(ハ)参照)。ここで、作業に
1時間20分を要し、グリースを96kgも費やしたので
ある。このように、こうした改善方法では、緊急の際に
は間に合い難いという問題を有しているということが判
った。しかも、そのグリースは、時間と共に流動し、遮
断可能時間が限られるという問題も有している。
【0004】そこで、本発明の目的は、緊急の際に、流
量が多く、しかも、管径の大きい場合にも容易に、しか
も短時間で管路を遮断できるガス導管の緊急遮断方法を
提供する点にある。
量が多く、しかも、管径の大きい場合にも容易に、しか
も短時間で管路を遮断できるガス導管の緊急遮断方法を
提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔本発明の特徴構成〕請
求項1に係わる本発明のガス導管の緊急遮断方法の特徴
構成は、配管の遮断予定箇所の上流側から、先端側にパ
ラシュートを取り付けた通線具を、前記配管内に送り込
み、前記配管内で、下流側への前記パラシュートの流下
を阻止した状態で、前記パラシュートを前記配管の径方
向に拡張させ、そのパラシュートの上流側から、前記配
管内に遮断流体を注入して、前記拡張したパラシュート
で前記遮断流体を堰き止めることで管路を遮断する(第
1特徴構成)点にある。
求項1に係わる本発明のガス導管の緊急遮断方法の特徴
構成は、配管の遮断予定箇所の上流側から、先端側にパ
ラシュートを取り付けた通線具を、前記配管内に送り込
み、前記配管内で、下流側への前記パラシュートの流下
を阻止した状態で、前記パラシュートを前記配管の径方
向に拡張させ、そのパラシュートの上流側から、前記配
管内に遮断流体を注入して、前記拡張したパラシュート
で前記遮断流体を堰き止めることで管路を遮断する(第
1特徴構成)点にある。
【0006】請求項2に係わる本発明のガス導管の緊急
遮断方法の特徴構成は、上記第1特徴構成におけるパラ
シュートを、前記通線具と共に前記配管から枝分かれし
た供給管内に挿入自在に構成すると共に、前記通線具と
前記供給管との間を気密に保持しつつ前記通線具の前後
の移動を許容し、且つ、前記通線具を止め付け自在で、
前記供給管に取り付け自在に構成した管端治具を用意し
ておき、前記管端治具を前記供給管に取り付けて、前記
パラシュートを前記係止線と共に前記供給管内に挿入し
た後、前記供給管内の前記パラシュートに対して前記管
端治具側から、前記配管内のガスと同様のガスを供給し
て、前記パラシュートを前記配管内に、そのガス圧で送
り込む(第2特徴構成)点にある。
遮断方法の特徴構成は、上記第1特徴構成におけるパラ
シュートを、前記通線具と共に前記配管から枝分かれし
た供給管内に挿入自在に構成すると共に、前記通線具と
前記供給管との間を気密に保持しつつ前記通線具の前後
の移動を許容し、且つ、前記通線具を止め付け自在で、
前記供給管に取り付け自在に構成した管端治具を用意し
ておき、前記管端治具を前記供給管に取り付けて、前記
パラシュートを前記係止線と共に前記供給管内に挿入し
た後、前記供給管内の前記パラシュートに対して前記管
端治具側から、前記配管内のガスと同様のガスを供給し
て、前記パラシュートを前記配管内に、そのガス圧で送
り込む(第2特徴構成)点にある。
【0007】〔特徴構成の作用及び効果〕上記本発明に
係わるガス導管の緊急遮断方法の第1特徴構成によれ
ば、短時間で管路を遮断できるようになる。つまり、拡
張したパラシュートは、その周囲に管内壁との間の空隙
があっても、その流路断面積を小さくできるから、前記
パラシュートで遮断流体を堰き止めることができる。そ
のパラシュートを前記通線具によって下流側への流下を
止めれば、前記遮断流体が前記パラシュートで保持さ
れ、その下流側への流動を阻止することも可能になる。
従って、それほど多量の遮断流体を注入しなくても管路
を遮断できるのである。
係わるガス導管の緊急遮断方法の第1特徴構成によれ
ば、短時間で管路を遮断できるようになる。つまり、拡
張したパラシュートは、その周囲に管内壁との間の空隙
があっても、その流路断面積を小さくできるから、前記
パラシュートで遮断流体を堰き止めることができる。そ
のパラシュートを前記通線具によって下流側への流下を
止めれば、前記遮断流体が前記パラシュートで保持さ
れ、その下流側への流動を阻止することも可能になる。
従って、それほど多量の遮断流体を注入しなくても管路
を遮断できるのである。
【0008】上記本発明に係わるガス導管の緊急遮断方
法の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効
果に加えて、遮断流体を注入するために配管に穿孔する
ことなく、既設の供給管を経てパラシュート及び通線具
を配管内に送り込むことができ、しかも、配管内のガス
に異性分を混入させることもない。つまり、管端治具を
用いることで、パラシュート及び通線具を供給管から配
管内に送り込むことができる。この際に、前記パラシュ
ートの前記管端治具側から、ガス圧を加えれば、そのガ
ス圧で、前記パラシュートは前記配管内に送り込まれ
る。さらに、そのガスが前記配管内のガスと同様のガス
であるから、前記配管内に異性分を送り込まなくてもよ
い。そして、前記通線具と前記管端治具との間は気密に
保持されているから、前記配管内のガスが漏れ出すこと
もなく、都市ガス配管に対しても安全に作業ができる。
また、前記管端治具に前記通線具を係止することで、前
記パラシュートを所定位置に止めることができるから、
遮断流体をこれに堰き止めさせることで、その注入量を
必要最小限に止めることが可能になる。
法の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成の作用効
果に加えて、遮断流体を注入するために配管に穿孔する
ことなく、既設の供給管を経てパラシュート及び通線具
を配管内に送り込むことができ、しかも、配管内のガス
に異性分を混入させることもない。つまり、管端治具を
用いることで、パラシュート及び通線具を供給管から配
管内に送り込むことができる。この際に、前記パラシュ
ートの前記管端治具側から、ガス圧を加えれば、そのガ
ス圧で、前記パラシュートは前記配管内に送り込まれ
る。さらに、そのガスが前記配管内のガスと同様のガス
であるから、前記配管内に異性分を送り込まなくてもよ
い。そして、前記通線具と前記管端治具との間は気密に
保持されているから、前記配管内のガスが漏れ出すこと
もなく、都市ガス配管に対しても安全に作業ができる。
また、前記管端治具に前記通線具を係止することで、前
記パラシュートを所定位置に止めることができるから、
遮断流体をこれに堰き止めさせることで、その注入量を
必要最小限に止めることが可能になる。
【0009】その結果、安全、且つ迅速に、配管内の管
路を遮断できるようになる。
路を遮断できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるガス導管の
緊急遮断方法について説明する。図1及び図2は、本発
明に係るガス導管の遮断工程を説明する説明図である。
尚、上記従来の技術に用いた図3における要素と同一の
要素乃至同様の機能を果たす要素については、先の図3
に付した符号と同一の、或いは関連する符号を付し、詳
細の説明の一部を省略する。
緊急遮断方法について説明する。図1及び図2は、本発
明に係るガス導管の遮断工程を説明する説明図である。
尚、上記従来の技術に用いた図3における要素と同一の
要素乃至同様の機能を果たす要素については、先の図3
に付した符号と同一の、或いは関連する符号を付し、詳
細の説明の一部を省略する。
【0011】以下、中圧ガス導管を緊急遮断する場合に
ついて図1及び図2に示した例に基づき説明する。これ
ら図面には、中圧ガス導管(配管の例、以下本管とい
う)1Aの遮断予定箇所2の上流側に分岐する供給管6
に管端治具10を取り付けて、その管端治具10から、
先端にパラシュート5を取り付けてある通線具4を、前
記本管1A内に送り込み、さらに、前記管端治具10か
ら遮断流体3としてグリース3A(バルブ用グリース、
稠度番号3号(JIS K 2220))を、前記パラシュート5に
向けて注入し、前記パラシュート5でこれを堰き止め
て、管路を遮断する工程の例を示した。
ついて図1及び図2に示した例に基づき説明する。これ
ら図面には、中圧ガス導管(配管の例、以下本管とい
う)1Aの遮断予定箇所2の上流側に分岐する供給管6
に管端治具10を取り付けて、その管端治具10から、
先端にパラシュート5を取り付けてある通線具4を、前
記本管1A内に送り込み、さらに、前記管端治具10か
ら遮断流体3としてグリース3A(バルブ用グリース、
稠度番号3号(JIS K 2220))を、前記パラシュート5に
向けて注入し、前記パラシュート5でこれを堰き止め
て、管路を遮断する工程の例を示した。
【0012】前記管端治具10は、前記供給管6のメー
タコック6aからガスメータを取り外して、その代わり
に取り付けるように、管状に構成してある。前記管端治
具10には、メータコック6aに取り付ける反対側に通
線具4を気密状体で挿通可能で、且つ、本体11との間
を気密に維持可能なキャップ13を備えている。さら
に、前記本体11の前記メータコック6aへの取付部と
前記キャップ13との間に分岐管12を備え、その分岐
管12にも端部に同様の分岐キャップ14を備えてい
る。その分岐キャップ14には、後述のガス圧入管7
と、遮断流体圧入管8とをそれぞれ接続できるように構
成してある(図1(イ)参照)。
タコック6aからガスメータを取り外して、その代わり
に取り付けるように、管状に構成してある。前記管端治
具10には、メータコック6aに取り付ける反対側に通
線具4を気密状体で挿通可能で、且つ、本体11との間
を気密に維持可能なキャップ13を備えている。さら
に、前記本体11の前記メータコック6aへの取付部と
前記キャップ13との間に分岐管12を備え、その分岐
管12にも端部に同様の分岐キャップ14を備えてい
る。その分岐キャップ14には、後述のガス圧入管7
と、遮断流体圧入管8とをそれぞれ接続できるように構
成してある(図1(イ)参照)。
【0013】先ず、前記供給管6のメータコック6aを
閉じた状態で、ガスメータを前記管端治具10と取り替
える。前記管端治具10には、予め通線具4の先端を本
体11の内部に位置させた状態でキャップ13を取り付
け、分岐キャップ14は完全に封止しておく(図1
(イ)参照)。次いで、メータコック6aを開き、前記
通線具4を、前記メータコック6aを通して供給管6内
に送り込み、パラシュート5を前記供給管6内に位置さ
せる(図1(ロ)参照)。
閉じた状態で、ガスメータを前記管端治具10と取り替
える。前記管端治具10には、予め通線具4の先端を本
体11の内部に位置させた状態でキャップ13を取り付
け、分岐キャップ14は完全に封止しておく(図1
(イ)参照)。次いで、メータコック6aを開き、前記
通線具4を、前記メータコック6aを通して供給管6内
に送り込み、パラシュート5を前記供給管6内に位置さ
せる(図1(ロ)参照)。
【0014】その後、前記分岐キャップ14に圧縮天然
ガス(CNG)(パラシュート送り込み用の、本管内の
ガスと同様のガスの例)を供給するガス圧入管7を取り
付け、前記本体11内に、前記本管1A内のガス圧に抗
して前記圧縮天然ガス(CNG)を供給する。この前記
圧縮天然ガス(CNG)のガス圧により、前記供給管6
内のパラシュート5は、ガス流の作用で開き、本管1A
に向けて送り込まれる。そして、本管1A内に達したパ
ラシュート5は、前記本管1A内を流れるガス流により
下流に向けて押し流されながら開傘して拡張し、管路の
周縁部を除きガス流を妨げるようになる(図1(ロ)参
照)。この状態で、前記通線具4を、前記管端治具10
に固定して、前記パラシュート5の下流側への流下を阻
止する。
ガス(CNG)(パラシュート送り込み用の、本管内の
ガスと同様のガスの例)を供給するガス圧入管7を取り
付け、前記本体11内に、前記本管1A内のガス圧に抗
して前記圧縮天然ガス(CNG)を供給する。この前記
圧縮天然ガス(CNG)のガス圧により、前記供給管6
内のパラシュート5は、ガス流の作用で開き、本管1A
に向けて送り込まれる。そして、本管1A内に達したパ
ラシュート5は、前記本管1A内を流れるガス流により
下流に向けて押し流されながら開傘して拡張し、管路の
周縁部を除きガス流を妨げるようになる(図1(ロ)参
照)。この状態で、前記通線具4を、前記管端治具10
に固定して、前記パラシュート5の下流側への流下を阻
止する。
【0015】以上のようにして、前記パラシュート5を
前記通線具4と共に前記供給管6内に挿入した後、前記
ガス圧入管7を前記遮断流体圧入管8に取り替え、前記
本体11内に遮断流体3としてグリース3Aを、前記本
管1A内のガス圧に抗して圧入する(図2(ハ)参
照)。その後、さらにグリース3Aを圧入することで、
グリース3Aは前記本管1A内に達し、本管1A内のガ
ス流に押し流されて、先に係止されているパラシュート
5に達し、このパラシュート5に堰き止められて、前記
本管1A内の管路を遮断するようになる(図2(ニ)参
照)。
前記通線具4と共に前記供給管6内に挿入した後、前記
ガス圧入管7を前記遮断流体圧入管8に取り替え、前記
本体11内に遮断流体3としてグリース3Aを、前記本
管1A内のガス圧に抗して圧入する(図2(ハ)参
照)。その後、さらにグリース3Aを圧入することで、
グリース3Aは前記本管1A内に達し、本管1A内のガ
ス流に押し流されて、先に係止されているパラシュート
5に達し、このパラシュート5に堰き止められて、前記
本管1A内の管路を遮断するようになる(図2(ニ)参
照)。
【0016】上記のようにして本管1A内の流路を遮断
すれば、遮断に要する作業時間が短縮でき、例えば30
0Aの本管に対しても、約30分程度で遮断作業を完了
でき、その遮断時間も24時間以上維持できるようにな
った。
すれば、遮断に要する作業時間が短縮でき、例えば30
0Aの本管に対しても、約30分程度で遮断作業を完了
でき、その遮断時間も24時間以上維持できるようにな
った。
【0017】〔別実施形態〕 〈1〉 上記実施の形態においては、供給管6に管端治
具10を取り付けて、その管端治具10から、パラシュ
ート5を先端に取り付けた通線具4を挿入し、さらに、
その管端治具10を介してガス圧入管7から圧縮天然ガ
ス(CNG)を供給し、また、グリース3Aを圧入する
例について説明したが、遮断予定箇所2の上流側の本管
1Aに作業用孔を穿孔して、前記作業用孔から通線具4
を本管1A内に挿入し、さらに、その作業用孔から遮断
流体3を本管1A内に供給するようにしてもよい。遮断
が完了すれば、前記作業用孔も前記遮断流体3で塞がれ
るから、これが漏れ出さないようにプラグを施すだけで
遮断作業を終えることができる。
具10を取り付けて、その管端治具10から、パラシュ
ート5を先端に取り付けた通線具4を挿入し、さらに、
その管端治具10を介してガス圧入管7から圧縮天然ガ
ス(CNG)を供給し、また、グリース3Aを圧入する
例について説明したが、遮断予定箇所2の上流側の本管
1Aに作業用孔を穿孔して、前記作業用孔から通線具4
を本管1A内に挿入し、さらに、その作業用孔から遮断
流体3を本管1A内に供給するようにしてもよい。遮断
が完了すれば、前記作業用孔も前記遮断流体3で塞がれ
るから、これが漏れ出さないようにプラグを施すだけで
遮断作業を終えることができる。
【0018】〈2〉 上記実施の形態においては、遮断
流体3として、NLGIちょう度番号が3号のグリース
3Aを用いる例について説明したが、前記3号程度が圧
入及び遮断維持に適していることを示したものであっ
て、例えばこれより高い号数のグリースを加温してちょ
う度を増加した状態で圧入するようにしてもよい。この
ようにすれば、管路を遮断している状態でのちょう度が
低下するから、遮断維持時間を増大できる。尚、前記N
LGIちょう度番号は、3号に限るものではなく、遮断
維持時間が短い場合や、環境温度が低い場合には、1号
であっても使用に耐え、また、環境温度が高い場合や供
給管の経路が短い場合などであれば、4号であっても作
業方法を変えることなく施工できる。
流体3として、NLGIちょう度番号が3号のグリース
3Aを用いる例について説明したが、前記3号程度が圧
入及び遮断維持に適していることを示したものであっ
て、例えばこれより高い号数のグリースを加温してちょ
う度を増加した状態で圧入するようにしてもよい。この
ようにすれば、管路を遮断している状態でのちょう度が
低下するから、遮断維持時間を増大できる。尚、前記N
LGIちょう度番号は、3号に限るものではなく、遮断
維持時間が短い場合や、環境温度が低い場合には、1号
であっても使用に耐え、また、環境温度が高い場合や供
給管の経路が短い場合などであれば、4号であっても作
業方法を変えることなく施工できる。
【0019】〈3〉 上記実施の形態においては、遮断
流体3として、グリース3Aを用いる例について説明し
たが、前記遮断流体3はグリース3Aに限るものではな
く、粘度及びちょう度が似通ったものであれば、他の流
体もしよう可能である。例えば、増粘材を添加した流動
性樹脂も遮断流体3として使用可能である。
流体3として、グリース3Aを用いる例について説明し
たが、前記遮断流体3はグリース3Aに限るものではな
く、粘度及びちょう度が似通ったものであれば、他の流
体もしよう可能である。例えば、増粘材を添加した流動
性樹脂も遮断流体3として使用可能である。
【0020】〈4〉 上記実施の形態においては、配管
1として中圧ガス導管の管路を遮断する例について説明
したが、他の配管に対しても本発明の遮断方法は適用可
能で、殊に、従来の技術では迅速な遮断が困難であっ
た、例えば300A以上の大径管には好適に対応でき
る。また、パラシュートで高粘度流体を堰き止める構成
により、パラシュートが管内壁に押し付けられることに
なり、管内の流体の圧力を利用して遮断するから、遮断
維持力及び遮断維持時間が向上する。
1として中圧ガス導管の管路を遮断する例について説明
したが、他の配管に対しても本発明の遮断方法は適用可
能で、殊に、従来の技術では迅速な遮断が困難であっ
た、例えば300A以上の大径管には好適に対応でき
る。また、パラシュートで高粘度流体を堰き止める構成
により、パラシュートが管内壁に押し付けられることに
なり、管内の流体の圧力を利用して遮断するから、遮断
維持力及び遮断維持時間が向上する。
【図1】本発明に係るガス導管の遮断工程の一例の説明
図
図
【図2】図1に続くガス導管の遮断工程の一例の説明図
【図3】従来のガス導管の遮断に関する実験例の説明図
1 配管 2 遮断予定箇所 3 遮断流体 4 通線具 5 パラシュート 6 供給管
Claims (2)
- 【請求項1】 配管内に高粘度の流体からなる遮断流体
を注入して、前記流体によって前記配管内の管路を遮断
するガス導管の緊急遮断方法であって、 前記配管の遮断予定箇所の上流側から、先端側にパラシ
ュートを取り付けた通線具を、前記配管内に送り込み、 前記配管内で、下流側への前記パラシュートの流下を阻
止した状態で、前記パラシュートを前記配管の径方向に
拡張させ、 そのパラシュートの上流側から、前記配管内に前記遮断
流体を注入して、 前記拡張したパラシュートで前記遮断流体を堰き止める
ことで管路を遮断するガス導管の緊急遮断方法。 - 【請求項2】 前記パラシュートを、前記通線具と共に
前記配管から枝分かれした供給管内に挿入自在に構成す
ると共に、前記通線具と前記供給管との間を気密に保持
しつつ前記通線具の前後の移動を許容し、且つ、前記通
線具を止め付け自在で、前記供給管に取り付け自在に構
成した管端治具を用意しておき、 前記管端治具を前記供給管に取り付けて、前記パラシュ
ートを前記通線具と共に前記供給管内に挿入した後、 前記供給管内の前記パラシュートに対して前記管端治具
側から、前記配管内のガスと同様のガスを供給して、前
記パラシュートを前記配管内に、そのガス圧で送り込む
ガス請求項1記載の導管の緊急遮断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190530A JP2000018480A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | ガス導管の緊急遮断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10190530A JP2000018480A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | ガス導管の緊急遮断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000018480A true JP2000018480A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16259630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10190530A Pending JP2000018480A (ja) | 1998-07-06 | 1998-07-06 | ガス導管の緊急遮断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000018480A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101271416B1 (ko) | 2012-12-14 | 2013-06-05 | 수자원기술 주식회사 | 관로 내 부단수 진단 모듈 삽입 시스템의 추진체 탈착 장치 |
KR101271419B1 (ko) | 2012-12-14 | 2013-06-05 | 수자원기술 주식회사 | 관로 내 부단수 진단 모듈 삽입 시스템 |
JP2020133650A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | 株式会社ホーシン | 止水プラグ |
-
1998
- 1998-07-06 JP JP10190530A patent/JP2000018480A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101271416B1 (ko) | 2012-12-14 | 2013-06-05 | 수자원기술 주식회사 | 관로 내 부단수 진단 모듈 삽입 시스템의 추진체 탈착 장치 |
KR101271419B1 (ko) | 2012-12-14 | 2013-06-05 | 수자원기술 주식회사 | 관로 내 부단수 진단 모듈 삽입 시스템 |
JP2020133650A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | 株式会社ホーシン | 止水プラグ |
JP7369528B2 (ja) | 2019-02-13 | 2023-10-26 | 株式会社ホーシン | 止水プラグ |
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