JP6016776B2 - 流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット - Google Patents

流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6016776B2
JP6016776B2 JP2013272431A JP2013272431A JP6016776B2 JP 6016776 B2 JP6016776 B2 JP 6016776B2 JP 2013272431 A JP2013272431 A JP 2013272431A JP 2013272431 A JP2013272431 A JP 2013272431A JP 6016776 B2 JP6016776 B2 JP 6016776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
existing
valve
fluid
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013272431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015124887A (ja
Inventor
浩一 玄甫
浩一 玄甫
誠司 木下
誠司 木下
将也 中西
将也 中西
勝仁 狐嶋
勝仁 狐嶋
冬時 安田
冬時 安田
進 安部
進 安部
孝夫 高崎
孝夫 高崎
浩治 谷脇
浩治 谷脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Kiko Co Ltd
Original Assignee
Taisei Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Kiko Co Ltd filed Critical Taisei Kiko Co Ltd
Priority to JP2013272431A priority Critical patent/JP6016776B2/ja
Publication of JP2015124887A publication Critical patent/JP2015124887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6016776B2 publication Critical patent/JP6016776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Description

本発明は、既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、既設管を設定工区単位で新設管に更新する流体配管系統の更新工法及びこの流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットに関する。
かかる流体配管系統の更新工法としては、例えば、特許文献1に示す更新工法が提案されている。
具体的には、流体配管系統の既設管は、一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ他方側端部が第2既設本管に連通接続されており、当該既設管には、第1既設本管寄りの一方側端部に第1既設仕切弁が設けられるとともに、第2既設本管寄りの他方側端部に第2既設仕切弁が設けられており、第1既設仕切弁と第2既設仕切弁との間に各需要家に給水するための引込管が接続されている。そして、既設管のうち第1既設本管或いは第2既設本管から所定長さにある設定工区に存在する既設管を、順次、新設管に更新する更新工法として、下記(1)〜(6)の工程を備えている。
(1)地中に埋設された既設管における第1既設仕切弁の第2既設本管側で、且つ、需要家の引込管の接続部位よりも第1既設本管側を掘削した後、掘削された既設管に不断水状態で第1遮断弁を設け、第1既設仕切弁と第1遮断弁とを閉弁操作する。
(2)第1既設仕切弁と第1遮断弁との間の既設管を切断撤去した後、当該既設管を撤去した箇所に、第1流体管と当該第1流体管に設けられた第1弁装置と当該第1流体管において第1弁装置の両側に設けられた分水栓とを備えた第1流体管ユニットを接続し、第1弁装置の第1弁体により第1流体管内の流路を遮断する。
(3)第1遮断弁と後述する第2遮断弁の配設予定箇所との間を掘削するとともに、第1流体管ユニットの第1既設本管側の分水栓にバイパス管を接続し、設定工区の既設管に接続されていた各需要家の引込管をバイパス管に接続替えする。そして、第1既設仕切弁を開弁操作して、第1既設本管からの上水を、バイパス管を介して各需要家の引込管に供給する。
(4)設定工区内の第2既設本管側の工区終端相当部位に位置する既設管に不断水状態で第2遮断弁を設け、第2遮断弁を閉弁操作した状態で、第1流体管ユニットと第2遮断弁との間の既設管を第1遮断弁と共に切断撤去して、新設管に更新すると共に、新設管の第2既設本管側の端部と第2遮断弁との間に、上記第1流体管ユニットと同一構成の第2流体管ユニットを接続し、第2流体管ユニットにおける第2弁装置の第2弁体により第2流体管内を遮断する。
(5)第1流体管ユニットの第2既設本管側の分水栓から洗浄水を新設管に送り込んで洗浄処理し、新設管内の洗浄水を第2流体管ユニットの第1既設本管側の分水栓から排出した後、第1既設仕切弁を閉弁操作し、バイパス管に接続されていた各需要家の引込管を新設管に接続替えする。その後、第1既設仕切弁、第1流体管ユニットの第1弁体、第2流体管ユニットの第2弁体、第2遮断弁が開弁操作された状態で、第1既設本管からの上水を新設管を介して各需要家の引込管に供給する。
(6)バイパス管を撤去し、第1流体管ユニット及び新設管を、第2流体管ユニットの第1既設本管側の端部まで埋め戻す。
また、新設管に更新した設定工区の第2既設本管側に更新工事を行う必要のある設定工区が続く場合には、この未工事の設定工区に存在する既設管を、上記(2)〜(6)の工程を実行することにより、新設管に更新することができ、その後も、設定工区を第2既設本管側に順次移行させることにより、既設管を第2既設仕切弁が設けられた箇所まで順次新設管に更新することができる。
特開2011−226591号公報
ここで、上述の通り、上記特許文献1に開示の流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニット(第1流体管ユニット、第2流体管ユニット等を含む)は、当該流体管ユニットを構成する流体管と弁装置における弁体の弁箱とが一体形成されており、弁箱の両側に位置する流体管の外面に設けられた分水栓が、弁箱及び弁体の弁棒の突出方向とは略90度異なる水平方向の横向き姿勢で配設されている。
このため、流体管ユニットの配設予定箇所の掘削にあたっては、両分水栓に対して水平方向から接続されるバイパス管や洗浄水供給管等の配設スペース分だけ、既設管の管軸芯に直交する水平方向に大きく掘削する必要があり、工期の長期化、工費の高騰化を招来する一つの要因となっている。
また、流体管ユニット及び新設管を埋め戻す際には、流体管ユニットにおける弁装置及び両分水栓を保護するコンクリート製の地下中空構造体の天井壁部に、当該弁装置の弁箱から突出する弁棒を上下方向の中心とする円筒状のコンクリート管を地表面に開口する状態で上下方向に連結してマンホールを構築する必要があり、マンホールの構築に多大の手間と費用を要し、工期の長期化、工費の高騰化を招来する一つの要因となっている。
加えて、設定工区の長さが、掘削作業の開始時から埋め戻し作業の終了までを一日で終える長さに設定されている場合には、マンホールの構築の分だけ設定工区の長さが短くなり、これに伴って流体管ユニットの配置数も増加するため、工期の増大と工費の高騰化を助長する不都合がある。
特に、埋め戻された新設管には、弁装置や両分水栓が設けられた流体管ユニットが接続されたままであるため、当該埋め戻された新設管の構成が非常に複雑になることに加えて、当該弁装置は、更新工事時だけに必要とされる構成であるにも拘らず、流体配管系統を制御する第1既設仕切弁や第2既設仕切弁と同じ補修管理が必要となり、補修管理面でも多くの手間と費用を要することになる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流体配管系統を構成する既設管を所定長さの設定工区単位で更新する際に、埋め戻された新設管及び流体管ユニットの構成を簡便な構成とすることができ、工費の軽減化と工期の短縮化及び補修管理の容易化を図ることのできる流体配管系統の更新工法及びこの流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る流体配管系統の更新工法は、既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ前記既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、前記既設管を設定工区単位で新設管に更新する流体配管系統の更新工法であって、下記の(1)〜(10)の工程を備えた点にある。
(1)前記既設管内の流路における流体の通流を維持したままの不断流状態で、前記既設管の一方側端部に設けられた第1既設仕切弁とこれに最も近い第1次設定工区内の需要家の引込管に対する接続部位との間に、前記既設管内の流路を遮断可能な第1遮断弁を設ける工程、
(2)前記第1既設仕切弁及び前記第1遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第1既設仕切弁と前記第1遮断弁との間の管部を切断撤去する工程、
(3)前記既設管における前記第1遮断弁の前記第1既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第1閉塞部材を設ける工程、
(4)前記需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側に位置する管端部と前記需要家の引込管とを第1バイパス管により接続して、前記第1既設仕切弁を開弁操作する工程、
(5)前記第1次設定工区内の前記既設管における前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記不断流状態で、前記既設管内の流路を遮断可能な第2遮断弁を設ける工程、
(6)前記第2遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第2閉塞部材を設ける工程、
(7)前記既設管のうち前記第2閉塞部材よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第1閉塞部材及び前記第1遮断弁とともに撤去する工程、
(8)前記第1バイパス管の一部を前記需要家の引込管と前記第1既設仕切弁との間の箇所から分岐させて前記第2閉塞部材に設けられた通流管に接続し、前記第2遮断弁を開弁操作した後、前記第1既設仕切弁が閉弁操作された状態で、前記第1バイパス管と前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側に位置する管端部との接続を解除する工程、
(9)前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側の管端部に第1新設管を接続するとともに、前記第1新設管に接続可能な第1流体管と、前記第1流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第1弁装着口部と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され前記第1流体管内の流路を遮断可能な第1弁装置と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され且つ前記第1弁装着口部を密封状態で閉塞する第1閉塞装置と前記第1弁装置とを選択的に取り付け可能な第1取付け手段と、を備えた流体管ユニットとしての第1流体管ユニットを、前記第1新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第1流体管ユニットの前記第1流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第3閉塞部材を設ける工程、
(10)前記需要家の引込管を前記第1新設管に接続し、前記第1既設仕切弁が開弁操作された状態で、前記需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第1バイパス管の一部と前記第2閉塞部材の通流管との接続を解除して、前記第1バイパス管を撤去する工程。
上記特徴構成によれば、既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、第1既設本管寄りの第1既設仕切弁を起点にして、それよりも第2既設本管側を所定の作業時間内に掘削し埋め戻しを完了することが可能な所定長さの第1次設定工区を設定し、当該第1次設定工区内の既設管を第1新設管に更新する際、第1バイパス管、第1流体管ユニット及び第1〜第3閉塞部材を用いて第1次設定工区内の各需要家への流体の供給をできるだけ維持したまま、第1新設管に確実に布設替えすることができる。
即ち、既設管から第1次設定工区内の需要家への流体の供給が停止するのは、(4)の工程において、需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、第1バイパス管を既設管における第1既設仕切弁の第2既設本管側に位置する管端部と需要家の引込管とに接続して、第1既設仕切弁を開弁操作するまでの比較的短時間のみであり、その他の(1)〜(3)及び(5)〜(10)の工程において、既設管の切断・撤去や第1新設管の布設等の比較的長時間の作業が行われる際には、第1バイパス管を介して各需要家への流体の供給を確実に維持することができる。
また、既設管を第1新設管に更新する際には、既設管を切断・撤去して第1新設管に置き換えるが、既設管の切断端面である管端部は、(3)及び(6)の工程において第1閉塞部材及び第2閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成され、第1新設管に接続される第1流体管ユニットの第1流体管の管端部は、(9)の工程において第3閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成されており、需要家の引込管に接続される第1バイパス管は、第1既設本管や第2既設本管から需要家への流体の供給を維持するために、更新工法の進行状況に応じて((4)、(8)及び(10)の工程参照)、第1既設仕切弁の第2既設本管側に位置する管端部、又は、第2遮断弁の第1既設本管側に位置する管端部に設けられた第2閉塞部材の通流管に適宜接続されるように構成されている。
これにより、第1バイパス管を接続するための構成を、第1新設管及び第1流体管ユニットに一体形成する必要がなく、第1新設管及び第1流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。
即ち、第1新設管及び当該第1新設管に接続される第1流体管ユニットには、第1弁装着口部及び当該第1弁装着口部に装着される第1弁装置以外に、当該第1流体管ユニットの第1流体管の外面から径方向外方側に突出する構成(例えば、流体を供給或いは排出するための分水栓や分岐管部等)は存在しないことから、第1新設管及び第1流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。なお、第3閉塞部材は、第1流体管ユニットが最終的に地中に埋設される前に取り外されるので、当該第3閉塞部材の存在を考慮する必要はない。
特に、第1弁装着口部には、第1取付け手段により第1弁装置と第1閉塞装置とを選択的に取り付け可能に構成されているので、例えば、最終的に地中に埋め戻す前に第1弁装着口部に装着された第1弁装置を第1閉塞装置に置き換えて、第1閉塞装置により第1弁装着口部を閉塞するだけで、第1流体管ユニットの第1流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。この場合、第1流体管ユニットの第1流体管の外周面及び第1弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、第1流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、第1流体管ユニットを実質的に第1新設管と同様に取り扱うことができる。
従って、第1弁装着口部に第1弁装置を備えた第1流体管ユニット、第1バイパス管及び第1〜第3閉塞部材を用いて、第1次設定工区内の需要家への流体の供給をできるだけ維持しながら、既設管の更新作業を能率良く行うことができ、また、簡便且つコンパクトに構成された第1流体管ユニットを埋め戻す際に、第1流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に第1新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された第1弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を図ることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(1)〜(10)の工程の後に、下記の(11)〜(17)の工程を少なくとも一回実行する点にある。
(11)前記第1次設定工区よりも前記第2既設本管側の第2次設定工区の需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記第1流体管ユニットの前記第1流体管における前記第3閉塞部材に設けられた通流管と前記第2次設定工区の需要家の引込管とを第2バイパス管により接続する工程、
(12)前記不断流状態で、前記第2次設定工区内の前記既設管における前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記既設管内の流路を遮断可能な第3遮断弁を設ける工程、
(13)前記第3遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第3遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第3遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第4閉塞部材を設ける工程、
(14)前記既設管のうち前記第4閉塞部材よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第2閉塞部材及び前記第2遮断弁とともに撤去する工程、
(15)前記第2バイパス管の一部を前記第2次設定工区の需要家の引込管と前記第3閉塞部材の通流管との間の箇所から分岐させて前記第4閉塞部材に設けられた通流管に接続し、前記第3遮断弁を開弁操作した後、前記第1弁装置が閉弁操作された状態で、前記第2バイパス管と前記第3閉塞部材の通流管との接続を解除する工程、
(16)前記第1流体管ユニットにおける前記第1流体管の前記第1弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第3閉塞部材を撤去して当該管端部に第2新設管を接続するとともに、前記第2新設管に接続可能な第2流体管と、前記第2流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第2弁装着口部と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され前記第2流体管内の流路を遮断可能な第2弁装置と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され前記第2弁装着口部を密封状態で閉塞する第2閉塞装置と前記第2弁装置とを選択的に取り付け可能な第2取付け手段と、を備えた流体管ユニットとしての第2流体管ユニットを、前記第2新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第5閉塞部材を設ける工程、
(17)前記第2次設定工区の需要家の引込管を前記第2新設管に接続し、前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記第2次設定工区の需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2バイパス管の一部と前記第4閉塞部材の通流管との接続を解除して、前記第2バイパス管を撤去する工程。
上記特徴構成によれば、流体配管系統において、第1次設定工区よりも第2既設本管側を、所定の作業時間内に掘削し埋め戻しを完了することが可能な所定長さの第2次設定工区を設定し、当該第2次設定工区内の既設管を第2新設管に更新する際、第2バイパス管、第1流体管ユニット、第2流体管ユニット及び第2〜第5閉塞部材を用いて第2次設定工区内の各需要家への流体の供給をできるだけ維持したまま、第2新設管に確実に布設替えすることができる。
即ち、既設管から第2次設定工区内の需要家への流体の供給が停止するのは、(11)の工程において、第2次設定工区の需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、第2バイパス管を第1流体管ユニットの第1流体管における第3閉塞部材に設けられた通流管と第2次設定工区の需要家の引込管とに接続するまでの間の比較的短時間のみであり、その他の(12)〜(17)の工程において、既設管の切断・撤去や第2新設管の布設等の比較的長時間の作業が行われる際には、第2バイパス管を介して各需要家への流体の供給を確実に維持することができる。
また、既設管を第2新設管に更新する際には、既設管を切断・撤去して第2新設管に置き換えるが、既設管の切断端面である管端部は、(13)の工程において第4閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成され、第2新設管に接続される第2流体管ユニットの第2流体管の管端部は、(16)の工程において第5閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成されており、需要家の引込管に接続される第2バイパス管は、第1既設本管や第2既設本管から需要家への流体の供給を維持するために、更新工法の進行状況に応じて((11)、(15)及び(17)の工程参照)、第1流体管ユニットの第1流体管における第3閉塞部材に設けられた通流管、又は、第3遮断弁の第1既設本管側に位置する管端部における第4閉塞部材に設けられた通流管に適宜接続されるように構成されている。
これにより、第2バイパス管を接続するための構成を、第2新設管及び第2流体管ユニットに一体形成する必要がなく、第2新設管及び第2流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。
即ち、第2新設管及び当該第2新設管に接続される第2流体管ユニットには、第2弁装着口部及び当該第2弁装着口部に装着される第2弁装置以外に、当該第2流体管ユニットの第2流体管の外面から径方向外方側に突出する構成(例えば、流体を供給或いは排出するための分水栓や分岐管部等)は存在しないことから、第2新設管及び第2流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。また、第2新設管を第1流体管ユニットの第1流体管に接続する際には、当該第1流体管に設けられていた第3閉塞部材を撤去するので、第1流体管ユニットの装置構成も簡便且つコンパクトな構成となっている。なお、第5閉塞部材は、第2流体管ユニットが最終的に地中に埋設される前に撤去されるので、当該第5閉塞部材の存在を考慮する必要はない。
特に、第2弁装着口部には、第2取付け手段により第2弁装置と第2閉塞装置とを選択的に取り付け可能に構成されているので、例えば、最終的に地中に埋め戻す前に第2弁装着口部に装着された第2弁装置を第2閉塞装置に置き換えて、第2閉塞装置により第2弁装着口部を閉塞するだけで、第2流体管ユニットの第2流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。この場合、第2流体管ユニットの第2流体管の外周面及び第2弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、第2流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、第2流体管ユニットを実質的に第2新設管と同様に取り扱うことができる。
従って、第1流体管ユニット、第2弁装着口部に第2弁装置を備えた第2流体管ユニット、第2バイパス管及び第2〜第5閉塞部材を用いて、需要家への流体の供給をできるだけ維持しながら、既設管の更新作業を能率良く行うことができ、また、簡便且つコンパクトに構成された第1流体管ユニット及び第2流体管ユニットを埋め戻す際に、第1流体管ユニット及び第2流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に第1新設管や第2新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された第2弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を図ることができる。
なお、第2次設定工区における既設管から第2新設管への更新((11)〜(17)の工程)は、第2次設定工区における第2既設本管側の工区終端相当部位が、第2既設本管側の工区終端相当部位に第2既設仕切弁が位置する最終設定工区の第1既設本管側の工区終端相当部位に重なる状態となるまで、少なくとも1回実行される。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(11)〜(17)の工程を少なくとも一回実行した後に、下記の(18)〜(24)の工程を実行する点にある。
(18)前記第2次設定工区よりも前記第2既設本管側の最終設定工区の需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第5閉塞部材に設けられた通流管と前記最終設定工区の需要家の引込管とを第3バイパス管により接続する工程、
(19)前記第2既設仕切弁を閉弁操作して、前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側の部位を切断する工程、
(20)前記既設管のうち前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第4閉塞部材及び前記第3遮断弁とともに撤去する工程、
(21)前記第3バイパス管の一部を前記最終設定工区の需要家の引込管と前記第5閉塞部材の通流管との間の箇所から分岐させて前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第2既設仕切弁を開弁操作した後、前記第2弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管と前記第5閉塞部材の通流管との接続を解除する工程、
(22)前記第2流体管ユニットにおける前記第2流体管の前記第2弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第5閉塞部材を撤去して第3新設管を接続するとともに、前記第3新設管に接続可能な第3流体管と、前記第3流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第3弁装着口部と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3流体管内の流路を遮断可能な第3弁装置と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3弁装着口部を密封状態で閉塞する第3閉塞装置と前記第3弁装置とを選択的に取り付け可能な第3取付け手段と、を備えた流体管ユニットとしての第3流体管ユニットを、前記第3新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第6閉塞部材を設ける工程、
(23)前記最終設定工区の需要家の引込管を前記第3新設管に接続し、前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記最終設定工区の需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2既設仕切弁が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管の一部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部との接続を解除して、前記第3バイパス管を撤去する工程、
(24)前記第3弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部から前記第6閉塞部材を撤去した後、当該管端部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続して、前記第3弁装置及び前記第2既設仕切弁を開弁操作する工程。
上記特徴構成によれば、流体配管系統において、第2次設定工区よりも第2既設本管側を所定の作業時間内に掘削し埋め戻しを完了することが可能で、且つ、工区終端相当部位に第2既設仕切弁が存在する所定長さの最終設定工区を設定し、当該最終設定工区内の既設管を第3新設管に更新する際、第3バイパス管、第2流体管ユニット、第3流体管ユニット及び第4〜第6閉塞部材を用いて最終設定工区内の各需要家への流体の供給をできるだけ維持したまま、第3新設管に確実に布設替えすることができる。
即ち、既設管から最終設定工区内の需要家への流体の供給が停止するのは、(18)の工程において、最終設定工区の需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、第3バイパス管を第2流体管ユニットの第2流体管における第5閉塞部材に設けられた通流管と最終設定工区の需要家の引込管とに接続するまでの間の比較的短時間のみであり、その他の(19)〜(24)の工程において、既設管の切断・撤去や第3新設管の布設等の比較的長時間の作業が行われる際には、第3バイパス管を介して各需要家への流体の供給を確実に維持することができる。
また、既設管を第3新設管に更新する際には、第3新設管に接続される第3流体管ユニットの第3流体管の管端部は、(22)の工程において第6閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成されており、需要家の引込管に接続される第3バイパス管は、第1既設本管や第2既設本管から需要家への流体の供給を維持するために、更新工法の進行状況に応じて((18)、(21)及び(23)の工程参照)、第2流体管ユニットの第2流体管における第5閉塞部材に設けられた通流管、又は、第2既設仕切弁の第1既設本管側に位置する管端部に適宜接続されるように構成されている。
これにより、第3バイパス管を接続するための構成を、第3新設管及び第3流体管ユニットに一体形成する必要がなく、第3新設管及び第3流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。
即ち、第3新設管及び当該第3新設管に接続される第3流体管ユニットには、第3弁装着口部及び当該第3弁装着口部に装着される第3弁装置以外に、当該第3流体管ユニットの第3流体管の外面から径方向外方側に突出する構成(例えば、流体を供給或いは排出するための分水栓や分岐管部等)は存在しないことから、第3新設管及び第3流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。また、第3新設管を第2流体管ユニットの第2流体管に接続する際には、当該第2流体管に設けられていた第5閉塞部材を撤去するので、第2流体管ユニットの装置構成も簡便且つコンパクトな構成となっている。なお、第6閉塞部材は、第3流体管ユニットが最終的に地中に埋設される前に撤去されるので、当該第6閉塞部材の存在を考慮する必要はない。
特に、第3弁装着口部には、第3取付け手段により第3弁装置と第3閉塞装置とを選択的に取り付け可能に構成されているので、例えば、最終的に地中に埋め戻す前に第3弁装着口部に装着された第3弁装置を第3閉塞装置に置き換えて、第3閉塞装置により第3弁装着口部を閉塞するだけで、第3流体管ユニットの第3流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。この場合、第3流体管ユニットの第3流体管の外周面及び第3弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、第3流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、第3流体管ユニットを実質的に第3新設管と同様に取り扱うことができる。
従って、第2流体管ユニット、第3弁装着口部に第3弁装置を備えた第3流体管ユニット、第3バイパス管及び第4〜第6閉塞部材を用いて、需要家への流体の供給をできるだけ維持しながら、既設管の更新作業を能率良く行うことができ、また、簡便且つコンパクトに構成された第1〜第3流体管ユニットを埋め戻す際に、第1〜第3流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に第1〜第3新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された第3弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を図ることができる。
なお、(24)の工程において最終設定工区の需要家の引込管を第3新設管に接続した後は、第3流体管ユニットの第3流体管における第2既設本管側に位置する管端部から第6閉塞部材を撤去した後、当該管端部と既設管における第2既設仕切弁の第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続するので、第3流体管ユニット及び当該両管端部の連通接続部の装置構成を簡便且つコンパクトに構成することができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(9)の工程の実行後且つ(10)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁及び前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第3閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、上記の(16)の工程の実行後且つ(17)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置及び前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第5閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、及び、上記の(22)の工程の実行後且つ(23)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置、前記第2弁装置、前記第3弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第3新設管、前記第3流体管ユニット、前記第6閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する点にある。
上記特徴構成によれば、既設管を第1新設管及び第1流体管ユニットの第1流体管に更新した後、既設管を第2新設管及び第2流体管ユニットの第2流体管に更新した後、更には、既設管を第3新設管及び第3流体管ユニットの第3流体管に更新した後の夫々において、第1既設本管からの流体を少なくとも更新後の各新設管及び各流体管ユニット内の流路に通流させて当該流路を洗浄し、各通流管を介して排出することができる。
これにより、例えば、各新設管や各流体管ユニットの各流体管内の流路に異物や殺菌用の薬液が付着している場合でも、当該流路を、第1既設本管からの流体により洗浄して通流管を介して外部に排出することができ、清潔な状態とすることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(16)の工程の実行後において、前記第1流体管ユニットの前記第1弁装着口部に装着された前記第1弁装置を取り外して、前記第1取付け手段により前記第1閉塞装置を装着する工程、上記の(22)の工程の実行後において、前記第2流体管ユニットの前記第2弁装着口部に装着された前記第2弁装置を取り外して、前記第2取付け手段により前記第2閉塞装置を装着する工程、及び、上記の(24)の工程の実行中における前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続した後又は上記の(24)の工程の実行後において、前記第3流体管ユニットの前記第3弁装着口部に装着された前記第3弁装置を取り外して、前記第3取付け手段により前記第3閉塞装置を装着する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する点にある。
上記特徴構成によれば、第1流体管ユニットの第1弁装置が不要となった後、第2流体管ユニットの第2弁装置が不要となった後、第3流体管ユニットの第3流体管における第2既設本管側に位置する管端部と第2既設仕切弁の第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続して第3流体管ユニットの第3弁装置が不要となった後の夫々において、不要となった各流体管ユニットの各弁装置を各弁装着口部から取り外して、対応する各閉塞装置を装着するので、各閉塞装置が装着された流体管ユニットの各流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。
これにより、各流体管ユニットの各流体管の外面及び各弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、各流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、各流体管ユニットを実質的に各新設管と同様に取り扱うことができる。
従って、また、各流体管ユニットを埋め戻す際に、各流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に各新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された各弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を確実に実現することができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(1)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1遮断弁の設置予定箇所と前記第1既設仕切弁の設置箇所との間を掘削するとともに、上記の(5)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2遮断弁及び前記第2閉塞部材の設置予定箇所を掘削し、上記の(7)の工程を実行する際に、前記第2閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1遮断弁よりも前記第2既設本管側の切断済管部が埋設された部位を掘削するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、(7)の工程を実行する前には、既に、地中に埋設された既設管のうち第1遮断弁の設置予定箇所と第1既設仕切弁の設置箇所との間が掘削されるとともに、第1遮断弁が閉弁操作された状態で、この掘削範囲に存在する所定長さの既設管が切断撤去されており、しかも、地中に埋設された既設管のうち第2遮断弁及び第2閉塞部材の設置予定箇所が掘削されるとともに、第2遮断弁が閉弁操作された状態で、既設管における第2遮断弁の第1既設本管側の部位が切断されている。このため、(7)の工程の実行時には、第2閉塞部材よりも第1既設本管側で且つ第1遮断弁よりも第2既設本管側の切断済管部内には流体が通流しておらず、このような切断済管部が埋設された部位を重機等により掘削する際、当該切断済管部の破損を防止するための対策が必要なくなるとともに、当該切断済管部を誤って破損したとしても流体が噴出することがないため、破損による被害を最小限に止めることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(10)の工程を実行後に、上記の(1)の工程、上記の(5)の工程及び上記の(7)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
上記の(11)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1流体管ユニットが埋設された部位を掘削するとともに、上記の(12)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第3遮断弁及び前記第4閉塞部材の設置予定箇所を掘削し、上記の(14)の工程を実行する際に、前記第4閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1流体管ユニットの前記第3閉塞部材よりも前記第2既設本管側の切断済管部が埋設された部位を掘削するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、上記の(10)の工程を実行後に、上記の(1)の工程、上記の(5)の工程及び上記の(7)の工程において掘削された部位を埋め戻すので、第1次設定工区の既設管を更新した後の第1新設管も埋め戻されることとなり、当該第1新設管の上方の地表に存在する道路等への影響をできるだけ少なくすることができる。
その後、(14)の工程を実行する前には、既に、地中に埋設された既設管のうち第1流体管ユニットの埋設箇所が掘削されており、しかも、地中に埋設された既設管のうち第3遮断弁及び第4閉塞部材の設置予定箇所が掘削されるとともに、第3遮断弁が閉弁操作された状態で、既設管における第3遮断弁の第1既設本管側の部位が切断されている。このため、(14)の工程の実行時には、第4閉塞部材よりも第1既設本管側の切断済管部内には流体が通流しておらず、このような切断済管部が埋設された部位を重機等により掘削する際、当該切断済管部の破損を防止するための対策が必要なくなるとともに、当該切断済管部を誤って破損したとしても流体が噴出することがないため、破損による被害を最小限に止めることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(17)の工程を実行後に、上記の(11)の工程、上記の(12)の工程及び上記の(14)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
上記の(18)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2流体管ユニットが埋設された部位を掘削するとともに、上記の(19)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記第2既設仕切弁が埋設された部位を掘削し、上記の(20)の工程を実行する際に、前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側で且つ前記第2流体管ユニットの前記第5閉塞部材よりも前記第2既設本管側の切断済管部が埋設された部位を掘削するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、上記の(17)の工程を実行後に、上記の(11)の工程、上記の(12)の工程及び上記の(14)の工程において掘削された部位を埋め戻すので、第2次設定工区の既設管を更新した後の第2新設管も埋め戻されることとなり、当該第2新設管の上方の地表に存在する道路等への影響をできるだけ少なくすることができる。
その後、(18)の工程を実行する前には、既に、地中に埋設された既設管のうち第2流体管ユニットの埋設箇所が掘削されており、しかも、地中に埋設された既設管のうち第2既設仕切弁の埋設箇所が掘削されるとともに、第2既設仕切弁が閉弁操作された状態で、既設管における第2既設仕切弁の第1既設本管側の部位が切断されている。このため、(18)の工程の実行時には、第2既設仕切弁よりも第1既設本管側の切断済管部内には流体が通流しておらず、このような切断済管部が埋設された部位を重機等により掘削する際、当該切断済管部の破損を防止するための対策が必要なくなるとともに、当該切断済管部を誤って破損したとしても流体が噴出することがないため、破損による被害を最小限に止めることができる。
上記目的を達成するための本発明に係る流体配管系統の更新工法は、既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ前記既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、前記既設管を設定工区単位で新設管に更新する流体配管系統の更新工法であって、下記の(1)〜(7)の工程を備えた点にある。
(1)前記既設管内の流路における流体の通流を維持したままの不断流状態で、前記既設管の一方側端部に設けられた第1既設仕切弁に最も近い第1次設定工区内において、前記既設管の前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記既設管内の流路と連通する第1分岐管部を備えた分割構造の第1分岐管装置を前記既設管の外周面に装着する工程、
(2)前記第1次設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断され且つ前記第1分岐管部を閉塞した状態で、前記第1分岐管部と前記需要家の引込管とを第1バイパス管により接続して、前記第1分岐管部の閉塞を解除する工程、
(3)前記不断流状態で、前記既設管において前記第1分岐管装置の前記第1既設本管側の部位に、前記既設管内の流路を遮断可能な第1遮断弁を設ける工程、
(4)前記第1既設仕切弁及び前記第1遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第1遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第1遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第1閉塞部材を設ける工程、
(5)前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管のうち前記第1既設仕切弁と前記第1閉塞部材との間の切断済管部を撤去する工程、
(6)前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側の管端部に第1新設管を接続するとともに、前記第1新設管に接続可能な第1流体管と、前記第1流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第1弁装着口部と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され前記第1流体管内の流路を遮断可能な第1弁装置と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され且つ前記第1弁装着口部を密封状態で閉塞する第1閉塞装置と前記第1弁装置とを選択的に取り付け可能な第1取付け手段と、を備えた第1流体管ユニットを、前記第1新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第1流体管ユニットの前記第1流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第2閉塞部材を設ける工程、
(7)前記需要家の引込管を前記第1新設管に接続し、前記第1既設仕切弁が開弁操作された状態で、前記需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第1分岐管部が閉塞された状態で、前記第1バイパス管と前記第1分岐管部との接続を解除して、前記第1バイパス管を撤去する工程。
上記特徴構成によれば、既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、第1既設本管寄りの第1既設仕切弁を起点にして、それよりも第2既設本管側を所定の作業時間内に掘削し埋め戻しを完了することが可能な当該第1既設仕切弁に最も近い所定長さの第1次設定工区を設定し、当該第1次設定工区内の既設管を第1新設管に更新する際、第1バイパス管、第1流体管ユニット、第1分岐管装置、第1及び第2閉塞部材を用いて第1次設定工区内の各需要家への流体の供給をできるだけ維持したまま、第1新設管に確実に布設替えすることができる。
即ち、既設管から第1次設定工区内の需要家への流体の供給が停止するのは、(2)の工程において、需要家の引込管内の流体の通流が遮断され且つ第1分岐管部を閉塞した状態で、第1バイパス管を第1分岐管部と需要家の引込管とに接続して、第1分岐管部の閉塞を解除するまでの間の比較的短時間のみであり、その他の(1)、(3)〜(7)の工程において、既設管1の切断・撤去や第1新設管の布設等の比較的長時間の作業が行われる際には、第1バイパス管を介して各需要家への流体の供給を確実に維持することができる。
また、既設管を第1新設管に更新する際には、既設管を切断・撤去して第1新設管に置き換えるが、既設管の切断端面である管端部は、(4)の工程において第1閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成され、第1新設管に接続される第1流体管ユニットの第1流体管の管端部は、(6)の工程において第2閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成されている。一方で、需要家の引込管に接続される第1バイパス管は、第1既設本管や第2既設本管から需要家への流体の供給を維持するために、更新工法の進行状況に拘らず、第1分岐管装置の第1分岐管部に接続されるように構成されている。
これにより、第1バイパス管を接続するための構成を、第1新設管及び第1流体管ユニットに一体形成する必要がなく、第1新設管及び第1流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。
即ち、第1新設管及び当該第1新設管に接続される第1流体管ユニットには、第1弁装着口部及び当該第1弁装着口部に装着される第1弁装置以外に、当該第1流体管ユニットの第1流体管の外面から径方向外方側に突出する構成(例えば、流体を供給或いは排出するための分水栓や分岐管部等)は存在しないことから、第1新設管及び第1流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。なお、第2閉塞部材は、第1流体管ユニットが最終的に地中に埋設される前に取り外されるので、当該第2閉塞部材の存在を考慮する必要はない。
特に、第1弁装着口部には、第1取付け手段により第1弁装置と第1閉塞装置とを選択的に取り付け可能に構成されているので、例えば、最終的に地中に埋め戻す前に第1弁装着口部に装着された第1弁装置を第1閉塞装置に置き換えて、第1閉塞装置により第1弁装着口部を閉塞するだけで、第1流体管ユニットの第1流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。この場合、第1流体管ユニットの第1流体管の外周面及び第1弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、第1流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、第1流体管ユニットを実質的に第1新設管と同様に取り扱うことができる。
加えて、第1バイパス管は第1分岐管装置の第1分岐管部に接続され、その他の部位に接続替えする必要がないので、第1バイパス管の接続替えの回数を低減できるとともに、当該接続替えに伴う需要家への流体の供給の停止回数を低減可能となる。
従って、第1弁装着口部に第1弁装置を備えた第1流体管ユニット、第1バイパス管、第1分岐管装置、第1及び第2閉塞部材を用いて、第1次設定工区内の需要家への流体の供給をできるだけ維持しながら、既設管の更新作業を能率良く行うことができ、また、簡便且つコンパクトに構成された第1流体管ユニットを埋め戻す際に、第1流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に第1新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された第1弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を図ることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(1)〜(7)の工程の後に、下記の(8)〜(14)の工程を少なくとも一回実行する点にある。
(8)前記不断流状態で、前記既設管の前記第1次設定工区よりも前記第2既設本管側の第2次設定工区内において、前記既設管の前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記既設管内の流路と連通する第2分岐管部を備えた分割構造の第2分岐管装置を前記既設管の外周面に装着する工程、
(9)前記第2次設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断され且つ前記第2分岐管部を閉塞した状態で、前記第2分岐管部と前記第2次設定工区の需要家の引込管とを第2バイパス管により接続して、前記第2分岐管部の閉塞を解除する工程、
(10)前記不断流状態で、前記既設管において前記第2分岐管装置の前記第1既設仕切弁側の部位に、前記既設管内の流路を遮断可能な第2遮断弁を設ける工程、
(11)前記第2遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第3閉塞部材を設ける工程、
(12)前記既設管のうち前記第3閉塞部材よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第1閉塞部材、前記第1遮断弁及び前記第1分岐管装置とともに撤去する工程、
(13)前記第1弁装置が閉弁操作された状態で、前記第1流体管ユニットにおける前記第1流体管の前記第1弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第2閉塞部材を撤去して当該管端部に第2新設管を接続するとともに、前記第2新設管に接続可能な第2流体管と、前記第2流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第2弁装着口部と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され前記第2流体管内の流路を遮断可能な第2弁装置と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され且つ前記第2弁装着口部を密封状態で閉塞する第2閉塞装置と前記第2弁装置とを選択的に取り付け可能な第2取付け手段と、を備えた第2流体管ユニットを、前記第2新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第4閉塞部材を設ける工程、
(14)前記第2次設定工区の需要家の引込管を前記第2新設管に接続し、前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2分岐管部が閉塞された状態で、前記第2バイパス管と前記第2分岐管部との接続を解除して、前記第2バイパス管を撤去する工程。
上記特徴構成によれば、流体配管系統において、第1次設定工区よりも第2既設本管側を、所定の作業時間内に掘削し埋め戻しを完了することが可能な所定長さの第2次設定工区を設定し、当該第2次設定工区内の既設管を第2新設管に更新する際、第2バイパス管、第1流体管ユニット、第2流体管ユニット、第2分岐管装置及び第1〜第4閉塞部材を用いて第2次設定工区内の各需要家への流体の供給をできるだけ維持したまま、第2新設管に確実に布設替えすることができる。
即ち、既設管から第2次設定工区内の需要家への流体の供給が停止するのは、(9)の工程において、第2次設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断され且つ第2分岐管部を閉塞した状態で、第2分岐管部と第2次設定工区の需要家の引込管とを第2バイパス管により接続して、第2分岐管部の閉塞を解除するまでの間の比較的短時間のみであり、その他の(8)、(10)〜(14)の工程において、既設管の切断・撤去や第2新設管の布設等の比較的長時間の作業が行われる際には、第2バイパス管を介して各需要家への流体の供給を確実に維持することができる。
また、既設管を第2新設管に更新する際には、既設管を切断・撤去して第2新設管に置き換えるが、既設管の切断端面である管端部は、(11)の工程において第3閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成され、第2新設管に接続される第2流体管ユニットの第2流体管の管端部は、(13)の工程において第4閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成されている。一方で、需要家に接続される第2バイパス管は、第1既設本管や第2既設本管から需要家への流体の供給を維持するために、更新工法の進行状況に拘らず、第2分岐管装置の第2分岐管部に接続されるように構成されている。
これにより、第2バイパス管を接続するための構成を、第2新設管及び第2流体管ユニットに一体形成する必要がなく、第2新設管及び第2流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。
即ち、第2新設管及び当該第2新設管に接続される第2流体管ユニットには、第2弁装着口部及び当該第2弁装着口部に装着される第2弁装置以外に、当該第2流体管ユニットの第2流体管の外面から径方向外方側に突出する構成(例えば、流体を供給或いは排出するための分水栓や分岐管部等)は存在しないことから、第2新設管及び第2流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。また、第2新設管を第1流体管ユニットの第1流体管に接続する際には、当該第1流体管に設けられていた第2閉塞部材を撤去するので、第1流体管ユニットの装置構成も簡便且つコンパクトな構成となっている。なお、第4閉塞部材は、第2流体管ユニットが最終的に地中に埋設される前に撤去されるので、当該第4閉塞部材の存在を考慮する必要はない。
特に、第2弁装着口部には、第2取付け手段により第2弁装置と第2閉塞装置とを選択的に取り付け可能に構成されているので、例えば、最終的に地中に埋め戻す前に第2弁装着口部に装着された第2弁装置を第2閉塞装置に置き換えて、第2閉塞装置により第2弁装着口部を閉塞するだけで、第2流体管ユニットの第2流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。この場合、第2流体管ユニットの第2流体管の外周面及び第2弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、第2流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、第2流体管ユニットを実質的に第2新設管と同様に取り扱うことができる。
加えて、第2バイパス管は第2分岐管装置の第2分岐管部に接続され、その他の部位に接続替えする必要がないので、第2バイパス管の接続替えの回数を低減できるとともに、当該接続替えに伴う需要家への流体の供給の停止回数を低減可能となる。
従って、第1流体管ユニット、第2弁装着口部に第2弁装置を備えた第2流体管ユニット、第2バイパス管、第2分岐管装置及び第2〜第4閉塞部材を用いて、需要家への流体の供給をできるだけ維持しながら、既設管の更新作業を能率良く行うことができ、また、簡便且つコンパクトに構成された第1流体管ユニット及び第2流体管ユニットを埋め戻す際に、第1流体管ユニット及び第2流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に第1新設管や第2新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された第2弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を図ることができる。
なお、第2次設定工区における既設管から第2新設管への更新((8)〜(14)の工程)は、第2次設定工区における第2既設本管側の工区終端相当部位が、第2既設本管側の工区終端相当部位に第2既設仕切弁が位置する最終設定工区の第1既設本管側の工区終端相当部位に重なる状態となるまで、少なくとも1回実行される。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(8)〜(14)の工程を少なくとも一回実行した後に、下記の(15)〜(21)の工程を実行する点にある。
(15)前記第2次設定工区よりも前記第2既設本管側の最終設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第4閉塞部材に設けられた通流管と前記最終設定工区の需要家の引込管とを第3バイパス管により接続する工程、
(16)前記第2既設仕切弁を閉弁操作して、前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側の部位を切断する工程、
(17)前記既設管のうち前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第3閉塞部材、前記第2遮断弁及び前記第2分岐管装置とともに撤去する工程、
(18)前記第3バイパス管の一部を前記第4閉塞部材の通流管と前記最終設定工区の需要家の引込管との間の箇所から分岐させて前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側の管端部に接続し、前記第2既設仕切弁を開弁操作した後、前記第2弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管と前記第4閉塞部材の通流管との接続を解除する工程、
(19)前記第2流体管ユニットにおける前記第2流体管の前記第2弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第4閉塞部材を撤去して第3新設管を接続するとともに、前記第3新設管に接続可能な第3流体管と、前記第3流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第3弁装着口部と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3流体管内の流路を遮断可能な第3弁装置と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3弁装着口部を密封状態で閉塞する第3閉塞装置と前記第3弁装置とを選択的に取り付け可能な第3取付け手段と、を備えた第3流体管ユニットを、前記第3新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第5閉塞部材を設ける工程、
(20)前記最終設定工区の需要家の引込管を前記第3新設管に接続し、前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記最終設定工区の需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2既設仕切弁が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部との接続を解除して、前記第3バイパス管を撤去する工程、
(21)前記第3弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部から前記第5閉塞部材を撤去した後、当該管端部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続して、前記第3弁装置及び前記第2既設仕切弁を開弁操作する工程。
上記特徴構成によれば、流体配管系統において、第2次設定工区よりも第2既設本管側を所定の作業時間内に掘削し埋め戻しを完了することが可能で、且つ、工区終端相当部位に第2既設仕切弁が存在する所定長さの最終設定工区を設定し、当該最終設定工区内の既設管を第3新設管に更新する際、第3バイパス管、第2流体管ユニット、第3流体管ユニット及び第3〜第5閉塞部材を用いて最終設定工区内の各需要家への流体の供給をできるだけ維持したまま、第3新設管に確実に布設替えすることができる。
即ち、既設管から最終設定工区内の需要家への流体の供給が停止するのは、(15)の工程において、最終設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、第2流体管ユニットの第2流体管における第4閉塞部材に設けられた通流管と最終設定工区の需要家の引込管とを第3バイパス管により接続するまでの間の比較的短時間のみであり、その他の(16)〜(21)の工程において、既設管の切断・撤去や第3新設管の布設等の比較的長時間の作業が行われる際には、第3バイパス管を介して各需要家への流体の供給を確実に維持することができる。
また、既設管を第3新設管に更新する際には、第3新設管に接続される第3流体管ユニットの第3流体管の管端部は、(19)の工程において第5閉塞部材により密封状態で閉塞するように構成されており、需要家の引込管に接続される第3バイパス管は、第1既設本管や第2既設本管から需要家への流体の供給を維持するために、更新工法の進行状況に応じて((15)、(18)及び(20)の工程参照)、第2流体管ユニットの第2流体管における第4閉塞部材に設けられた通流管、又は、第2既設仕切弁の第1既設本管側に位置する管端部に適宜接続されるように構成されている。
これにより、第3バイパス管を接続するための構成を、第3新設管及び第3流体管ユニットに一体形成する必要がなく、第3新設管及び第3流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。
即ち、第3新設管及び当該第3新設管に接続される第3流体管ユニットには、第3弁装着口部及び当該第3弁装着口部に装着される第3弁装置以外に、当該第3流体管ユニットの第3流体管の外面から径方向外方側に突出する構成(例えば、流体を供給或いは排出するための分水栓や分岐管部等)は存在しないことから、第3新設管及び第3流体管ユニットの装置構成を簡便且つコンパクトな構成とすることができる。また、第3新設管を第2流体管ユニットの第2流体管に接続する際には、当該第2流体管に設けられていた第4閉塞部材を撤去するので、第2流体管ユニットの装置構成も簡便且つコンパクトな構成となっている。なお、第5閉塞部材は、第3流体管ユニットが最終的に地中に埋設される前に撤去されるので、当該第5閉塞部材の存在を考慮する必要はない。
特に、第3弁装着口部には、第3取付け手段により第3弁装置と第3閉塞装置とを選択的に取り付け可能に構成されているので、例えば、最終的に地中に埋め戻す前に第3弁装着口部に装着された第3弁装置を第3閉塞装置に置き換えて、第3閉塞装置により第3弁装着口部を閉塞するだけで、第3流体管ユニットの第3流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。この場合、第3流体管ユニットの第3流体管の外周面及び第3弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、第3流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、第3流体管ユニットを実質的に第3新設管と同様に取り扱うことができる。
従って、第2流体管ユニット、第3弁装着口部に第3弁装置を備えた第3流体管ユニット、第3バイパス管及び第3〜第5閉塞部材を用いて、需要家への流体の供給をできるだけ維持しながら、既設管の更新作業を能率良く行うことができ、また、簡便且つコンパクトに構成された第1〜第3流体管ユニットを埋め戻す際に、第1〜第3流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に第1〜第3新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された第3弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を図ることができる。
なお、(21)の工程において最終設定工区の需要家の引込管を第3新設管に接続した後は、第3流体管ユニットの第3流体管における第2既設本管側に位置する管端部から第5閉塞部材を撤去した後、当該管端部と既設管における第2既設仕切弁の第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続するので、第3流体管ユニット及び当該両管端部の連通接続部の装置構成を簡便且つコンパクトに構成することができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(6)の工程の実行後且つ(7)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁及び前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、上記の(13)の工程の実行後且つ(14)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置及び前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第4閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、及び、上記の(19)の工程の実行後且つ(20)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置、前記第2弁装置、前記第3弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第3新設管、前記第3流体管ユニット、前記第5閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する点にある。
上記特徴構成によれば、既設管を第1新設管及び第1流体管ユニットの第1流体管に更新した後、既設管を第2新設管及び第2流体管ユニットの第2流体管に更新した後、更には、既設管を第3新設管及び第3流体管ユニットの第3流体管に更新した後の夫々において、第1既設本管からの流体を少なくとも更新後の各新設管及び各流体管ユニット内の流路に通流させて当該流路を洗浄し、各通流管を介して排出することができる。
これにより、例えば、各新設管や各流体管ユニットの各流体管内の流路に異物や殺菌用の薬液が付着している場合でも、当該流路を、第1既設本管からの流体により洗浄して通流管を介して外部に排出することができ、清潔な状態とすることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(13)の工程の実行後において、前記第1流体管ユニットの前記第1弁装着口部に装着された前記第1弁装置を取り外して、前記第1取付け手段により前記第1閉塞装置を装着する工程、上記の(19)の工程の実行後において、前記第2流体管ユニットの前記第2弁装着口部に装着された前記第2弁装置を取り外して、前記第2取付け手段により前記第2閉塞装置を装着する工程、及び、上記の(21)の工程の実行中における前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部と前記第2既設仕切弁とを密封状態で連通接続した後又は上記の(21)の工程の実行後において、前記第3流体管ユニットの前記第3弁装着口部に装着された前記第3弁装置を取り外して、前記第3取付け手段により前記第3閉塞装置を装着する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する点にある。
上記特徴構成によれば、第1流体管ユニットの第1弁装置が不要となった後、第2流体管ユニットの第2弁装置が不要となった後、第3流体管ユニットの第3流体管における第2既設本管側に位置する管端部と第2既設仕切弁の第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続して第3流体管ユニットの第3弁装置が不要となった後の夫々において、不要となった各流体管ユニットの各弁装置を各弁装着口部から取り外して、対応する各閉塞装置を装着するので、各閉塞装置が装着された流体管ユニットの各流体管の外面から径方向外方側に突出する突出量及び突出する部材数を減少させることができる。
これにより、各流体管ユニットの各流体管の外面及び各弁装着口部には、外部に露出する弁棒等の可動構成材が存在しなくなるため、各流体管ユニットの装置構成をより一層簡便且つコンパクトにすることができ、しかも、各流体管ユニットを実質的に各新設管と同様に取り扱うことができる。
従って、また、各流体管ユニットを埋め戻す際に、各流体管ユニットを保護するマンホールを構築する必要がないとともに、実質的に各新設管と同様に取り扱うことができ、しかも、取り外された各弁装置を他の流体管ユニットに転用することができるので、工費の軽減化及び短縮化、流体配管系統の補修管理の容易化を確実に実現することができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(1)〜(4)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1分岐管装置、前記第1遮断弁及び前記第1閉塞部材の設置予定箇所を掘削するとともに、上記の(5)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1既設仕切弁よりも前記第2既設本管側の管部が埋設された部位を掘削するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、(5)の工程を実行する前には、既に、地中に埋設された既設管のうち第1分岐管装置、第1遮断弁及び第1閉塞部材の設置予定箇所が掘削されるとともに、第1遮断弁が閉弁操作された状態で、第1遮断弁の第1既設本管側の部位が切断されており、しかも、第1既設仕切弁が閉弁操作された状態である。このため、(5)の工程の実行時には、第1閉塞部材よりも第1既設本管側で且つ第1既設仕切弁よりも第2既設本管側の管部内には流体が通流しておらず、このような管部が埋設された部位を重機等により掘削する際、当該管部の破損を防止するための対策が必要なくなるとともに、当該管部を誤って破損したとしても流体が噴出することがないため、破損による被害を最小限に止めることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(7)の工程を実行後に、上記の(1)〜(5)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
上記の(8)〜(11)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2分岐管装置、前記第2遮断弁及び前記第3閉塞部材の設置予定箇所を掘削するとともに、上記の(12)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第3閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1流体管ユニットの前記第2閉塞部材よりも前記第2既設本管側の管部が埋設された部位を掘削するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、上記の(7)の工程を実行後に、上記の(1)〜(5)の工程において掘削された部位を埋め戻すので、第1次設定工区の既設管を更新した後の第1新設管も埋め戻されることとなり、当該第1新設管の上方の地表に存在する道路等への影響をできるだけ少なくすることができる。
その後、(12)の工程を実行する前には、既に、地中に埋設された既設管のうち第2分岐管装置、第2遮断弁及び第3閉塞部材の設置予定箇所が掘削されるとともに、第2遮断弁が閉弁操作された状態で、第2遮断弁の第1既設本管側の部位が切断されており、しかも、第1遮断弁が閉弁操作された状態である。このため、(12)の工程の実行時には、第3閉塞部材よりも第1既設本管側の管部内には流体が通流しておらず、このような管部が埋設された部位を重機等により掘削する際、当該管部の破損を防止するための対策が必要なくなるとともに、当該管部を誤って破損したとしても流体が噴出することがないため、破損による被害を最小限に止めることができる。
本発明に係る流体配管系統の更新工法の更なる特徴構成は、上記の(14)の工程を実行後に、上記の(8)〜(12)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
上記の(15)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2流体管ユニットが埋設された部位を掘削するとともに、上記の(16)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記第2既設仕切弁が埋設された部位を掘削し、上記の(17)の工程を実行する際に、前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側で且つ前記第2流体管ユニットの前記第2閉塞部材よりも前記第2既設本管側の管部が埋設された部位を掘削するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、上記の(14)の工程を実行後に、上記の(8)〜(12)の工程において掘削された部位を埋め戻すので、第2次設定工区の既設管を更新した後の第2新設管も埋め戻されることとなり、当該第2新設管の上方の地表に存在する道路等への影響をできるだけ少なくすることができる。
その後、(17)の工程を実行する前には、既に、地中に埋設された既設管のうち第2流体管ユニットの埋設箇所が掘削されており、しかも、地中に埋設された既設管のうち第2既設仕切弁の埋設箇所が掘削されるとともに、第2既設仕切弁が閉弁操作された状態で、既設管における第2既設仕切弁の第1既設本管側の部位が切断されている。このため、(17)の工程の実行時には、第2既設仕切弁よりも第1既設本管側の切断済管部内には流体が通流しておらず、このような切断済管部が埋設された部位を重機等により掘削する際、当該切断済管部の破損を防止するための対策が必要なくなるとともに、当該切断済管部を誤って破損したとしても流体が噴出することがないため、破損による被害を最小限に止めることができる。
上記目的を達成するための本発明に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットは、上記特徴構成の何れか一つの流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットであって、その特徴構成は、
前記流体管ユニットとしての前記第1流体管ユニットの前記第1弁装置が、前記第1流体管の前記第1弁装着口部に設けた装着口側連結部に前記第1取付け手段としての締結具にて固定連結される弁蓋側連結部を備えた第1弁蓋と、当該第1弁蓋に貫設された第1弁棒を介して前記第1弁装着口部から脱着自在に装着される第1弁体とを備え、前記第1弁体が前記第1弁棒に沿って前記第1弁装着口部を介して前記第1流体管内に移動して、前記第1流体管内の流路を閉塞自在に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、流体管ユニットは、第1弁装置の第1弁体により、必要に応じて第1流体管ユニットの第1流体管内の流路を閉塞自在で、しかも、当該流路を閉塞する必要がなくなった場合には、第1弁装着口部に設けた装着口側連結部と第1弁蓋の弁蓋側連結部との締結具による固定連結を解除することで、第1弁蓋とともに第1弁棒及び第1弁体を第1弁装着口部から取り外し自在に構成されることとなる。そして、第1弁装着口部から第1弁装置を取り外した後は、締結具により第1閉塞装置を取り付けて、第1弁装着口部を閉塞することができる。
よって、第1流体管内を確実に閉塞することができ、しかも、簡便且つコンパクトな構成の流体管ユニットを得ることができた。
上記目的を達成するための本発明に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットは、上記特徴構成の何れか一つの流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットであって、その特徴構成は、
前記流体管ユニットとしての前記第1流体管ユニットの前記第1弁装置が、前記第1流体管の前記第1弁装着口部に前記第1取付け手段としての締結具にて着脱自在に固定連結される第1密閉ケースと、前記第1密閉ケースの軸芯に沿って摺動自在に貫設される第1軸と、前記第1密閉ケース内に位置する前記第1軸の先端部に固設されて、前記第1弁装着口部を介して前記第1流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記第1流体管内の流路を閉塞自在な第1閉塞バッグとを備えるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、流体管ユニットは、第1閉塞バッグにより、必要に応じて第1流体管ユニットの第1流体管内の流路を閉塞自在で、しかも、当該流路を閉塞する必要がなくなった場合には、第1弁装着口部と第1密閉ケースとの締結具による固定連結を解除することで、第1密閉ケースとともに第1軸及び第1閉塞バッグを第1弁装着口部から取り外し自在に構成されることとなる。そして、第1弁装着口部から第1弁装置を取り外した後は、締結具により第1閉塞装置を取り付けて、第1弁装着口部を閉塞することができる。
よって、第1流体管内を確実に閉塞することができ、しかも、簡便且つコンパクトな構成の流体管ユニットを得ることができた。
第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1遮断弁、第2遮断弁及び第3遮断弁の概略構成を示す縦断面視図 第1閉塞部材の概略構成を示す縦断面視図 第2閉塞部材の概略構成を示す縦断面視図 第1流体管ユニットの概略構成を示す縦断面視図 第1流体管ユニット及び第3閉塞部材の概略構成を示す縦断面視図 第1弁装置の取り外しの概要を示す縦断面視図 第1弁装置の取り外しの概要を示す縦断面視図 第1閉塞装置の取り付けの概要を示す縦断面視図 第1閉塞装置の取り付けの概要を示す縦断面視図 第1閉塞装置の取り付け完了の状態を示す縦断面視図 第3流体管の第2既設本管側の管端部と第2既設仕切弁の第1既設本管側の管端部との連通接続を示す縦断面視図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第2実施形態に係る流体配管系統の更新工法を示す説明図 第1分岐管装置の概略構成を示す縦断面視図 第3実施形態に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットの概略を示す縦断面視図 第3実施形態に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットの概略を示す縦断面視図 第3実施形態に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットの概略を示す縦断面視図 第3実施形態に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットの概略を示す縦断面視図 第3実施形態に係る流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットの概略を示す縦断面視図 別実施形態に係る第1遮断弁、第2遮断弁及び第3遮断弁としての弁装置の概略構成を示す縦断面視図
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図22に基づいて、本発明の第1実施形態に係る上水配管系統(流体配管系統)の更新工法、及び、当該上水配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットUについて説明する。
図1(ア)に示すように、上水配管系統は、既設管1の一方側端部が第1既設本管M1に連通接続され且つ既設管1の他方側端部が第2既設本管M2に連通接続されており、当該既設管1には、第1既設本管M1寄りの一方側端部に第1既設仕切弁2が設けられるとともに、第2既設本管M2寄りの他方側端部に第2既設仕切弁3が設けられている。
また、既設管1には、第1既設仕切弁2と第2既設仕切弁3との間に、各需要家Cに上水を供給するための複数の引込管4が接続されており、第1既設本管M1及び第2既設本管M2から供給される上水が既設管1及び各引込管4を介して各需要家Cに供給されるように構成されている。なお、図1(ア)では、第1既設仕切弁2及び第2既設仕切弁3が開弁状態(白抜きで示す、以下同様)となっており、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水が各需要家Cに供給されている状態である。
既設管1は、鋳鉄管や鋼管等からなり内部に流路を形成可能な管材であるが、複数の管材同士が水密に接続された構成であってもよく、一本の管材で構成されたものであってもよい。複数の管材同士が水密に接続された構成である場合には、受口管部と挿口管部とを備えた複数の管部材が適宜接続された構成とすることができる。
ここで、既設管1には所定の耐用年数が定められており、この耐用年数を迎えると地中に埋設された既設管1を新設管Nに更新する必要があるが、既設管1の上方の地表に存在する道路等への影響をできるだけ少なくするために、既設管1の掘削作業の開始から埋め戻しまでの作業を所定の作業時間(本第1実施形態では、例えば、1日)内に完了できる所定長さの設定工区Dが複数設定され、各設定工区Dにおいて既設管1から新設管Nに更新する更新工法が所定の作業時間内で実行される。
具体的には、設定工区Dとしては、例えば、図1(ア)に示すように、第1既設仕切弁2を起点として第2既設本管M2側に向かって、第1既設仕切弁2に最も近い第1次設定工区D1、第1次設定工区D2よりも第2既設本管M2側の第2次設定工区D2、及び、第2次設定工区D2よりも第2既設本管M2側の最終設定工区DEが設定され、第1次設定工区D1、第2次設定工区D2、最終設定工区DEの順番で、更新工法が実行される。なお、既設管1を新設管Nに更新する距離が比較的長い場合、即ち、掘削及び埋め戻しの作業を多数回(例えば、4回以上)実行する必要がある場合には、第2次設定工区D2を複数設定することで、複数の第2次設定工区D2のうち未工事の第2次設定工区D2に存在する既設管1を順次新設管Nに更新し、第2次設定工区D2を第2既設本管M2側に順次移行させることにより、第2既設本管M2寄りの第2既設仕切弁3が設けられた最終設定工区DEまで順次既設管1を新設管Nに更新することができる。
具体的には、第1実施形態に係る上水配管系統の更新工法は、下記の(1)〜(24)の工程を備える。
(1)の工程
図1(ア)に示すように、第1既設本管M1寄りの第1既設仕切弁2を起点にして所定長さの第1次設定工区D1を設定し、図1(イ)に示すように、第1次設定工区D1において、第1既設仕切弁2の設置箇所とこれに最も近い第1次設定工区D1内の需要家Cの引込管4に対する接続部位との間に位置する既設管1が露出するように掘削して、既設管1内の上水の通流を維持した不断流状態で、第1既設仕切弁2よりも第2既設本管M2側に所定の間隔を空けた位置に既設管1内の流路を遮断可能な第1遮断弁5を設ける。即ち、地中に埋設された既設管1のうち第1既設仕切弁2の設置箇所と第1遮断弁5の設置予定箇所との間に存在する部位が掘削される。
ここで、第1既設仕切弁2及び第2既設仕切弁3は既設管1内の流路を遮断可能な公知の仕切弁により構成されている。
また、第1遮断弁5は、既設管1に不断流状態で装着され、既設管1内の流路を遮断可能な公知の不断流弁装置により構成されている。
第1遮断弁5の構成について簡単に説明すると、図12に示すように、第1遮断弁5は、既設管1の外周面に対して複数本のボルト5a・ナット5bを介して管径方向から水密状態で外装自在な管周方向で三分割された部分円筒状の分割継手体5Aと、各分割継手体5Aのうちの一つの分割継手体5Aに既設管1の径方向外方側に突出形成され、先端部に連結フランジ部5cを有する分岐管部5Bと、分岐管部5Bの連結フランジ部5cにボルト5d・ナット5eを介して脱着自在な連結フランジ部5fを有する弁箱5Cと、弁箱5Cに貫設された操作軸5gの先端に固設された仕切弁体5Dと、を備えた割T字管により構成されている。なお、分岐管部5Bは、既設管1に上方側に突出する状態で、穿孔装置(図示せず)により不断流状態で分岐管部5B内における既設管1の外周面に貫通形成された穿孔口5hを介して、既設管1内の流路と連通するように構成されている。
第1遮断弁5により既設管1内の流路を閉鎖する際には、操作軸5gを下降操作することで仕切弁体5Dを下降させて、仕切弁体5Dの先端が既設管1内の内周壁に密接し、仕切弁体5Dの外側面が穿孔口5hに密接して、既設管1内の流路及び穿孔口5hを水密状態で閉塞することができるように構成されている。なお、操作軸5gを上昇操作することで仕切弁体5Dを上昇させて、既設管1内の流路及び穿孔口5hの閉塞を解除することができるように構成されている。
(2)の工程
次に、図1(ウ)に示すように、第1既設仕切弁2及び第1遮断弁5が閉弁操作された状態(黒塗りで示す、以下同様)で、既設管1を、第1既設仕切弁2の第2既設本管M2側の部位、及び、第1遮断弁5の第1既設本管M1側の部位で切断し、第1既設仕切弁2と第1遮断弁5との間の所定長さの管部を除去する。
(3)の工程
そして、図1(ウ)に示すように、既設管1における第1遮断弁5の第1既設本管M1側に位置する管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第1閉塞部材6を設ける。
図13に示すように、第1閉塞部材6は、既設管1における第1遮断弁5の第1既設本管M1側に位置する管端部に対して当該管端部の切断開口を密封可能な状態で管軸芯X方向から外嵌装着される有底円筒状の管端遮蔽部材6Aと、管端遮蔽部材6Aが当該切断開口を密封する状態で、当該管端遮蔽部材6Aを複数のボルト6a・ナット6bを介して締結固定する分割構造で部分円環状の鍔状部材6Bとを備えている。
管端遮蔽部材6Aの内周面の開口側には、管端遮蔽部材6Aが鍔状部材6Bに管軸芯X方向から圧接されたとき、管端部の外周面との間に密封状態で押し込まれるシール材6Cに対するテーパー状内周面6cが形成されている。また、管端遮蔽部材6Aの外周面には径方向外方側に突出する連結フランジ部6dが形成されており、当該連結フランジ部6dには、周方向複数箇所に貫通形成したボルト挿通孔6eが形成されている。
鍔状部材6Bは、管周方向で二分割された一対の分割鍔状体により構成され、図示しないボルト・ナットにより各分割鍔状体の管周方向両端部が固定連結されている。さらに、各分割鍔状体の内周面の管周方向複数箇所には、既設管1の外周面に喰込み可能な抜止め部材6fを管径方向に移動自在に装着可能な凹部6gが形成され、各分割鍔状体の各凹部6gに対応する部位には、各凹部6g内に装着された抜止め部材6fを既設管1の外周面側に押圧する押圧ボルト6Dが螺合されている。
従って、第1閉塞部材6は、管端遮蔽部材6Aが鍔状部材6B側に圧接されている状態では、管端遮蔽部材6Aのテーパー状内周面6cと既設管1の外周面との間にシール材6Cが密封状態で押し込まれ、既設管1における第1遮断弁5の第1既設本管M1側に位置する管端部の切断開口からの上水の漏洩が完全に防止されている。
(4)の工程
また、図2(エ)に示すように、各需要家Cの引込管4に設けられた弁4aが閉弁操作された状態(当該引込管4内の上水の通流が遮断された状態)で、既設管1における第1既設仕切弁2の第2既設本管M2側に位置する管端部と、各需要家Cの引込管4とを第1バイパス管7により接続する。当該第1バイパス管7は、引込管4のうち弁4aと需要家Cとの間に接続される。これら接続の際には、第1既設仕切弁2、及び引込管4の弁4aが閉鎖されているので、各需要家Cには、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水の供給が停止(断水)されている。なお、第1バイパス管7のバルブ8のうち、第1既設仕切弁2と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ8は開弁操作されており、その他のバルブ8は閉弁操作されている。
その後、図2(オ)に示すように、第1既設仕切弁2を開弁操作して、各需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
(5)の工程
続いて、図2(オ)に示すように、第1次設定工区D1内において、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に位置する既設管1が露出するように掘削して、既設管1内の上水の通流を維持した不断流状態で、当該掘削した工区終端相当部位に既設管1内の流路を遮断可能な第2遮断弁9を設ける。即ち、地中に埋設された既設管1のうち第2遮断弁9及び後述する第2閉塞部材の設置予定箇所を掘削する。
なお、第2遮断弁9は、図12に示す第1遮断弁5と同様の構成であり、既設管1に不断流状態で装着され、既設管1内の流路を遮断可能な公知の不断流弁装置により構成されている。
(6)の工程
そして、図2(カ)に示すように、第2遮断弁9が閉弁操作された状態で、既設管1における第2遮断弁9の第1既設本管M1側の部位を切断するとともに、既設管1における第2遮断弁9の第1既設本管M1側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第2閉塞部材10を設ける。
図14に示すように、第2閉塞部材10は、第1閉塞部材6と略同様の構成であるので説明を省略するが、第2閉塞部材10には、第1閉塞部材6と同様の構成に加えて、既設管1内の流路と外部とを連通する通流管10Yが、既設管1の管軸芯X方向に沿って延出するように設けられ、通流管10Yには流路を開閉自在な開閉バルブ10yが設けられている。
(7)の工程
そして、第2閉塞部材10よりも第1既設本管M1側で且つ第1遮断弁5よりも第2既設本管M2側の既設管1の切断済管部(図示せず)が埋設された部位を掘削し、第1次設定工区D1の需要家Cの引込管4と当該切断済管部との接続を解除して、当該切断済管部を第1閉塞部材6及び第1遮断弁5とともに撤去する。
(8)の工程
続いて、図3(キ)に示すように、第1バイパス管7の一部を需要家Cの引込管4と第1既設仕切弁2との間の箇所から分岐させて第2閉塞部材10に設けられた通流管10Yに接続し、第2遮断弁9及び開閉バルブ10yを開弁操作し且つ第1バイパス管7のバルブ8のうち第2閉塞部材10の通流管10Yと各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ8を開弁操作する。この状態では、第1既設本管M1からの上水が、第1既設仕切弁2、第1バイパス管7及び引込管4を介して需要家Cに供給され、且つ、第2既設本管M2からの上水が、第2既設仕切弁3、第2遮断弁9、通流管10Y、第1バイパス管7及び引込管4を介して需要家Cに供給されている。そして、図3(ク)に示すように、第1既設仕切弁2が閉弁操作され且つ第1バイパス管7のバルブ8のうち第1既設仕切弁2と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ8を閉弁操作した状態で、第1バイパス管7と既設管1における第1既設仕切弁2の第2既設本管M2側に位置する管端部との接続を解除する。そして、第2遮断弁9が開弁操作された状態で、各需要家Cに第2既設本管M2からの上水を供給する。
(9)の工程
次に、図3(ケ)に示すように、既設管1における第1既設仕切弁2の第2既設本管M2側の管端部に第1新設管(新設管Nの一例)N1を接続するとともに、後述する第1流体管ユニット(流体管ユニットUの一例)U1を、第1新設管N1における第2既設本管M2側に位置する管端部に接続し、第1流体管ユニットU1の第1流体管50における第2既設本管M2側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第3閉塞部材51を設ける。
なお、第1新設管N1は、既設管1と同様に、鋳鉄管や鋼管等からなり内部に流路を形成可能な管材であるが、複数の管材同士が水密に接続された構成であってもよく、一本の管材で構成されたものであってもよい。複数の管材同士が水密に接続された構成である場合には、受口管部と挿口管部とを備えた複数の管部材が適宜接続された構成とすることができる。
図15に示すように、第1流体管ユニットU1は、第1新設管N1に接続可能な第1流体管50と、第1流体管50の外周面から径方向外方側に一体的に突出形成される第1弁装着口部52と、第1弁装着口部52に脱着自在に構成され第1流体管50内の流路を遮断可能な第1弁装置53と、第1弁装着口部52に脱着自在に構成され且つ第1弁装着口部52を密封状態で閉塞する第1閉塞装置Q1(図21参照)と第1弁装置53とを選択的に取り付け可能な第1取付け手段54と、を備えている。
第1流体管50は、内径及び外径が略一定な直管状の管部材により構成され、略中央部分に上方側に一体的に突出形成される第1弁装着口部52を備えている。第1弁装着口部52は、上端部に連結フランジ部52Aを備えている。第1弁装置53は、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aにボルト54a(第1取付け手段54の一例)にて水密状態で固定連結される連結フランジ部53aを備えた鋳鉄製の第1弁蓋53Aと、当該第1弁蓋53Aに貫設された第1弁棒53Bを介して第1弁装着口部52から脱着自在に装着されるゴムライニングが施された弁体53Cとを有する仕切弁として構成されている。
なお、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aは、第1弁蓋53Aの連結フランジ部53aと第1弁装着口部52を水密状態で閉塞する第1閉塞装置Q1とを、ボルト54aにより選択的に取付け可能に構成されている。
第1弁蓋53Aの上部中央には、第1弁棒53Bを水密状態で回転操作自在に貫通支持する軸支承部53Dが設けられ、下部の外周側には連結フランジ部53aが形成されている。
第1弁棒53Bのネジ軸部に螺合された第1弁体53Cは、第1弁棒53Bの上端部に形成されている角軸状の回転操作部53bの回転操作により、第1弁装着口部52内の流路において第1流体管50に形成された貫通口50aを介して流路開放位置と流路遮断位置との間で上下方向にスライド移動されるように構成されている。第1弁体53Cが流路開放位置にある場合には、第1弁体53Cの先端は貫通口50aよりも上方の第1弁蓋53A及び第1弁装着口部52内の流路部分に形成される空間内に位置し、第1弁体53Cが流路閉塞位置にある場合には、第1弁体53Cのゴムライニングが施された部位が、第1流体管50の貫通口50aに対向する第1流体管50の内周部位に径方向外方側に窪み形態で形成される弁座53Eに水密状態で当接して、第1流体管50内の流路を閉止するように構成されている。なお、第1弁体53Cが流路開放位置にある場合には、第1弁体53Cの先端は第1弁蓋53Aの連結フランジ部53aの下面よりも若干下方に突出している。
第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aは、第1弁蓋53Aの連結フランジ部53aよりも径方向寸法が大に構成され、連結フランジ部53aよりも外方に突出する連結フランジ部52Aの突出部分52aが、第1弁体53C及び第1弁棒53Bを備えた第1弁蓋53Aを不断流状態で撤去する撤去設備Gの作業用ハウジングHの取付け部として機能するように構成されている。
図16に示すように、第3閉塞部材51は、第1閉塞部材6と略同様の構成であるので説明を省略するが、第3閉塞部材51には、第1閉塞部材6と同様の構成に加えて、第1流体管ユニットU1の第1流体管50内の流路と外部とを連通する排水用通流管51X及び通流管51Yが、第1流体管50の管軸芯X方向に沿って延出するように設けられている。
(10)の工程
次に、図4(コ)に示すように、第3閉塞部材51に設けられた排水用通流管(通流管の一例)51Xに排水管(図示せず)を接続し、排水用通流管51Xに設けられた開閉バルブ51x、第1既設仕切弁2及び第1弁装置53が開弁操作された状態で、第1既設本管M1からの上水を、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1の第1流体管50、第3閉塞部材51に設けられた排水用通流管51X及び排水管を介して外部に通流させ、第1流体管N1及び第1流体管50内の流路を洗浄する。
その後、図4(サ)に示すように、需要家Cの引込管4を第1新設管N1に接続し、第3閉塞部材51に設けられた排水用通流管51Xの開閉バルブ51xを閉弁操作した状態で、需要家Cの引込管4内における上水の通流の遮断を解除(引込管4の弁4aを開弁操作)する。その後、図4(シ)に示すように、第2閉塞部材10の通流管10Yに設けられた開閉バルブ10yが閉弁操作された状態で、第1バイパス管7の一部と第2閉塞部材10の通流管10Yとの接続を解除して、第1バイパス管7を撤去し、第1次設定工区D1の需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
その後、図5(ス)に示すように、上記の(1)、(5)及び(7)の工程において掘削された部位(図1(ア)〜(ウ)、図2(エ)〜(カ)、図3(キ)〜(ケ)、図4(コ)〜(シ)において、破線で示した部位)を埋め戻して、第1既設仕切弁2、第1新設管N1及び第1流体管ユニットU1を地中に埋設し、第1次設定工区D1において既設管1から第1新設管N1への更新を完了する。この(1)〜(10)の工程までは、所定の作業時間(例えば、1日)で終了するように構成されている。
(11)の工程
次に、図5(セ)に示すように、埋め戻した第1次設定工区D1における第1流体管ユニットU1の埋設箇所を起点にして、当該第1次設定工区D1よりも第2既設本管M2側に所定長さの第2次設定工区D2を設定し、当該第1流体管ユニットU1が埋設された部位を掘削して、第1流体管ユニットU1の第1流体管50における第3閉塞部材51に設けられた通流管51Yと第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4とを第2バイパス管11により接続する。第2バイパス管11は、引込管4のうち弁4bと需要家Cとの間に接続される。これら接続の際には、第2次設定工区D2における各需要家Cの引込管4に設けられた弁4bが閉弁操作された状態(当該引込管4内の上水の通流が遮断された状態)となっており、しかも、第3閉塞部材51の通流管51Yに設けられた開閉バルブ51yが閉弁操作されているので、当該各需要家Cには、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水の供給が停止(断水)されている。なお、第2バイパス管11のバルブ12のうち、第1弁装置53と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ12は開弁操作されており、その他のバルブ12は閉弁操作されている。
その後、図5(ソ)に示すように、第3閉塞部材51の通流管51Yに設けられた開閉バルブ51yを開弁操作して、各需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
(12)の工程
続いて、図5(ソ)に示すように、第2次設定工区D2内において、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に位置する既設管1が露出するように掘削して、既設管1内の上水の通流を維持した不断流状態で、当該掘削した工区終端相当部位に既設管1内の流路を遮断可能な第3遮断弁13を設ける。即ち、地中に埋設された既設管1のうち第3遮断弁13及び第4閉塞部材14の埋設予定箇所を掘削する。
なお、第3遮断弁13は、図12に示す第1遮断弁5と同様の構成であり、既設管1に不断流状態で装着され、既設管1内の流路を遮断可能な公知の不断流弁装置により構成されている。
(13)の工程
そして、図6(タ)に示すように、第3遮断弁13が閉弁操作された状態で、既設管1における第3遮断弁13の第1既設本管M1側の部位を切断するとともに、既設管1における第3遮断弁13の第1既設本管M1側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第4閉塞部材14を設ける。
なお、第4閉塞部材14は、図14に示す第2閉塞部材10と略同様の構成であるので説明を省略するが、第4閉塞部材14には、第2閉塞部材10の通流管10Yに替えて、既設管1内の流路と外部とを連通する通流管14Yが、既設管1の管軸芯X方向に沿って延出するように設けられ、通流管14Yには流路を開閉自在な開閉バルブ14yが設けられている。
(14)の工程
次に、図6(タ)に示すように、第4閉塞部材14よりも第1既設本管M1側で且つ第1流体管ユニットU1の第3閉塞部材51よりも第2既設本管M2側の既設管1の切断済管部(図示せず)が埋設された部位を掘削し、当該切断済管部を、第2閉塞部材10及び第2遮断弁9とともに撤去する。
(15)の工程
続いて、図6(チ)に示すように、第2バイパス管11の一部を第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4と第3閉塞部材51の通流管51Yとの間の箇所から分岐させて第4閉塞部材14に設けられた通流管14Yに接続し、第3遮断弁13及び開閉バルブ14yを開弁操作し且つ第2バイパス管11のバルブ12のうち第4閉塞部材14の通流管14Yと各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ12を開弁操作する。この状態では、第1既設本管M1からの上水が、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1弁装置53、通流管51Y、第2バイパス管11及び引込管4を介して需要家Cに供給され、且つ、第2既設本管M2からの上水が、第2既設仕切弁3、第3遮断弁13、通流管14Y、第2バイパス管11及び引込管4を介して需要家Cに供給されている。そして、図6(ツ)に示すように、第1弁装置53が閉弁操作され且つ第2バイパス管11のバルブ12のうち第3閉塞部材51の通流管51Yと各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ12が閉弁操作された状態で、第2バイパス管11と第3閉塞部材51の通流管51Yとの接続を解除する。そして、第2次設定工区D2の各需要家Cに第2既設本管M2からの上水を供給する。
(16)の工程
次に、図7(テ)に示すように、第1流体管ユニットU1における第1流体管50の第1弁装置53の第2既設本管M2側の管端部から第3閉塞部材51を撤去して当該管端部に第2新設管(新設管Nの一例)N2を接続するとともに、後述する第2流体管ユニット(流体管ユニットUの一例)U2を、第2新設管N2における第2既設本管M2側に位置する管端部に接続し、第2流体管ユニットU2の第2流体管60における第2既設本管M2側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第5閉塞部材61を設ける。
なお、第2新設管N2は、既設管1と同様に、鋳鉄管や鋼管等からなり内部に流路を形成可能な管材であるが、複数の管材同士が水密に接続された構成であってもよく、一本の管材で構成されたものであってもよい。複数の管材同士が水密に接続された構成である場合には、受口管部と挿口管部とを備えた複数の管部材が適宜接続された構成とすることができる。
なお、第2流体管ユニットU2は、図15に示す第1流体管ユニットU1と同様の構成を備えているので説明を省略するが、第2新設管N2に接続可能な第2流体管60と、第2流体管60の外周面から径方向外方側に突出形成される第2弁装着口部62と、第2弁装着口部62に脱着自在に構成され第2流体管60内の流路を遮断可能な第2弁装置63と、第2弁装着口部62に脱着自在に構成され第2弁装着口部62を密封状態で閉塞する第2閉塞装置Q2と第2弁装置63とを選択的に取り付け可能な第2取付け手段64と、を備えている。
第5閉塞部材61は、図16に示す第3閉塞部材51と略同様の構成であるため説明を省略するが、第5閉塞部材61には、第3閉塞部材51と同様の構成として、第2流体管ユニットU2の第2流体管60内の流路と外部とを連通する排水用通流管61X及び通流管61Yが、第2流体管60の管軸芯X方向に沿って延出するように設けられている。
(17)の工程
次に、図7(ト)に示すように、第5閉塞部材61に設けられた排水用通流管(通流管の一例)61Xに排水管(図示せず)を接続し、排水用通流管61Xに設けられた開閉バルブ61x、第1既設仕切弁2、第1弁装置53及び第2弁装置63が開弁操作された状態で、第1既設本管M1からの上水を、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1、第2新設管N2、第2流体管ユニットU2、第5閉塞部材61に設けられた排水用通流管61Xを介して外部に通流させ、第2新設管N2及び第2流体管60内の流路を洗浄する。
その後、図7(ナ)に示すように、第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4を第2新設管N2に接続し、第5閉塞部材61に設けられた排水用通流管61Xの開閉バルブ61xを閉弁操作した状態で、第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4内における上水の通流の遮断を解除(引込管4の弁4bを開弁操作)する。その後、図8(ニ)に示すように、第4閉塞部材14の通流管14Yに設けられた開閉バルブ14yが閉弁操作された状態で、第2バイパス管11の一部と第4閉塞部材14の通流管14Yとの接続を解除して、第2バイパス管11を撤去し、第2次設定工区D2の需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
この際、第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4を第2新設管N2に接続した後に、撤去設備Gを用いて、第1流体管ユニットU1の第1弁装着口部52に装着された第1弁装置53を取り外して、第1取付け手段54により第1閉塞装置Q1を装着することで、第1流体管50内の流路の遮断を解除(開弁操作に相当)する。なお、第1弁装置53の取り外し及び第1閉塞装置Q1の装着は、上記の(16)の工程の実行後であれば、適宜時期に行うことができる。
ここで、第1弁装着口部52からの第1弁装置53の取り外し及び第1閉塞装置Q1の取付けは、図17〜図21に示すように、撤去設備Gを用いて、以下の手順で行われる。
撤去設備Gには、第1弁蓋53A及び第1弁装着口部52の外周を囲繞するとともに、水平方向に開閉作動可能な弁体40Aを備えた撤去・装着用作業弁40の弁箱40Bを有する分割構造の下側ハウジング部H1と、第1弁蓋53Aや第1閉塞装置Q1を収納可能な収納室41を備えた上側ハウジング部H2とを備えた作業用ハウジングHが装備されている。上側ハウジング部H2の天井板部42には、第1弁蓋53Aや第1閉塞装置Q1を昇降搬送する昇降搬送手段Eが装備されている。
下側ハウジング部H1の下端部には、分割構造の載置フランジ43が一体形成され、第1弁蓋53Aの連結フランジ部53aよりも径方向寸法が大に構成されている第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aの上面周縁部に載置支持される。載置フランジ43の下面には、第1弁装着口部52を囲繞する分割構造の筒状ケース44が一体形成され、この筒状ケース44の周方向複数箇所には、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aの下面を通る水平延長線上又はその近傍位置にネジ軸芯が位置するネジ筒45を貫通状態で固着し、各ネジ筒45には、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aの下面側の外周縁部に形成されたテーパー面に水平方向から当接するテーパー状押え面を備えた押込みボルト46が螺合されている。押込みボルト46の螺合操作による引き寄せ作用により、下側ハウジング部H1の載置フランジ43が第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aの上面に水密状態で固定連結される。上側ハウジング部H2の下端部に形成された下側連結フランジ42aは、弁箱40Bの上端部に形成された上側連結フランジ40Cに対してボルト47A・ナット47Bにより水密状態で固定連結される。
昇降搬送手段Eを構成するに、上側ハウジング部H2の天井板部42に設けた昇降ガイド筒42Aに、弁蓋53Aと第1閉塞装置Q1とを選択的に取付け可能な連結具48を下端に備えた昇降搬送軸49が水密状態で摺動自在に挿通され、連結具48に取付けられた弁蓋53A又は第1閉塞装置Q1を水圧に抗して弁装着口部52側に押付け操作可能な押付け手段(図示せず)が設けられている。
[a]まず、図17に示すように、撤去設備Gの下側ハウジング部H1の載置フランジ43を第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aの径方向外方への突出部分52aに載置した状態で、当該連結フランジ部52Aに、分割構造の下側ハウジング部H1を弁装着口部52の径方向外方から装着して、当該下側ハウジング部H1の分割構造体同士を水密状態で連結する。その後、押込みボルト46を操作して下側ハウジング部H1の載置フランジ43を第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aに水密状態で固定連結する。
次に、昇降搬送手段Eを備えた上側ハウジング部H2を、撤去・装着用作業弁40の弁箱40Bの上方位置にクレーン等で吊下げ搬入し、この上側ハウジング部H2の下側連結フランジ42aと弁箱40Bの上側連結フランジ40Cとの間に形成されている作業用空間を通して、昇降搬送軸49の連結具48を弁蓋53Aの上部に連結する。
弁箱40Bの上側連結フランジ40C上に上側ハウジング部H2の下側連結フランジ42aを載置し、この両連結フランジ40C、42aをボルト47A・ナット47Bで水密状態に固定連結したのち、押付け手段を操作して連結具48に取付けられた弁蓋53Aを水圧に抗して第1弁装着口部52側に水密状態で押付け固定する。
[b]次に、連結具48により第1弁蓋53Aを第1弁装着口部52側に水密状態で押付け固定した状態で、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aと第1弁蓋53Aの連結フランジ部53aとを固定連結していたボルト54aを撤去し、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aのボルト挿通孔に止水・ガイド用ボルト54bを、当該止水・ガイド用ボルト54bの先端部が連結フランジ部52Aの上面から上方に突出した状態で装着して、止水処理する(図18参照)。
次に、図18に示すように、昇降搬送軸49を上昇作動させてそれの連結具48に取付けられている第1弁蓋53Aを上側ハウジングH2の収納室41に搬入したのち、撤去・装着用作業弁40の弁体40Aを閉じ操作する。その後、上側ハウジング部H2の下側連結フランジ部42aを撤去・装着用作業弁40の上側連結フランジ40Cから取り外す。
[c]次に、図19に示すように、昇降搬送軸49の連結具48に第1閉塞装置Q1を取付けてある上側ハウジング部H2の下側連結フランジ42aを、閉弁状態にある撤去・装着用作業弁40の上側連結フランジ40C上に吊下げ搬入して載置し、この両連結フランジ40C、42aをボルト47A・ナット47Bで水密状態に固定連結する。
そして、撤去・装着用作業弁40を開弁操作し、押付け手段を操作して連結具48に取付けられた第1閉塞装置Q1を第1弁装着口部52の連結フランジ部52A上に載置する。
この際、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aのボルト挿通孔に装着されている止水・ガイド用ボルト54bが当該連結フランジ部52Aの上面から上方に突出しているので、当該突出部分を第1閉塞装置Q1を載置する際のガイドとして用いることができ、第1閉塞装置Q1を所定位置に容易に載置することができる。なお、第1閉塞装置Q1は、下側ハウジング部H1の載置フランジ43の内径よりも小さな外径を有し、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aのボルト挿通孔に対応するボルト挿通孔を備えた閉止蓋により構成されている。
[d]続いて、図20に示すように、連結具48により第1弁蓋53Aを第1弁装着口部52側に水密状態で押付け固定した状態で、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aのボルト挿通孔に装着されている止水・ガイド用ボルト54bを撤去し、このボルト挿通孔にボルト54aを装着して、ボルト54aにより第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aと第1閉塞装置Q1とを水密状態で固定連結する。
そして、上側ハウジング部H2の下側連結フランジ42aと弁箱40Bの上側連結フランジ40Cとを固定連結しているボルト47A・ナット47Bを固定解除操作して撤去し、上側ハウジング部H2を少しクレーン等で上昇させ、この上側ハウジング部H2の下側連結フランジ42aと弁箱40Bの上側連結フランジ40Cとの間に形成されている作業用空間を通して、昇降搬送軸49の連結具48と第1閉塞装置Q1との連結を解除する。
そして、上側ハウジング部H2を所定箇所に吊下げ搬送して撤去したのち、第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aから撤去・装着用作業弁40を撤去する。
図21に示すように、このように、第1流体管ユニットU1の第1弁装着口部52の連結フランジ部52Aに固定連結された第1閉塞装置Q1は径方向外方側への厚みが比較的薄く、径方向外方への突出代が比較的小さくなるように構成されている。
その後、図8(ヌ)に示すように、上記の(11)、(12)及び(14)の工程において掘削された部位(図5(セ)〜(ソ)、図6(タ)〜(ツ)、図7(テ)〜(ナ)、図8(ニ)において、破線で示した部位)を埋め戻して、第1流体管ユニットU1、第2新設管N2、第2流体管ユニットU2及び第3遮断弁13を地中に埋設し、第2次設定工区D2において既設管1から第2新設管N2への更新を完了する。この(11)〜(17)の工程までは、所定の作業時間(例えば、1日)で終了するように構成されている。
そして、この第2次設定工区D2における既設管1から第2新設管N2への更新((11)〜(17)の工程)は、第2次設定工区D2における第2既設本管M2側の工区終端相当部位が、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に第2既設仕切弁3が位置する最終設定工区の第1既設本管M1側の工区終端相当部位に重なる状態となるまで、少なくとも1回実行される。
(18)の工程
次に、図8(ネ)に示すように、埋め戻した第2次設定工区D2における第2流体管ユニットU2の埋設箇所を起点にして、当該第2次設定工区D2よりも第2既設本管M2側に所定長さの最終設定工区DEを設定し、当該第2流体管ユニットU2が埋設された部位を掘削して、第2流体管ユニットU2の第2流体管60における第5閉塞部材61に設けられた通流管61Yと最終設定工区DEの需要家Cの引込管4とを第3バイパス管15により接続する。第3バイパス管15は、引込管4のうち弁4cと需要家Cとの間に接続される。これら接続の際には、最終設定工区DEにおける各需要家Cの引込管4に設けられた弁4cが閉弁操作された状態(当該引込管4内の上水の通流が遮断された状態)となっており、しかも、第5閉塞部材61の通流管61Yに設けられた開閉バルブ61yが閉弁操作されているので、当該各需要家Cには、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水の供給が停止(断水)されている。なお、第3バイパス管15のバルブ16のうち、第2弁装置63と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ16は開弁操作されており、その他のバルブ16は閉弁操作されている。
その後、図9(ノ)に示すように、第5閉塞部材61の通流管61Yに設けられた開閉バルブ61yを開弁操作して、各需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
(19)の工程
続いて、図9(ノ)に示すように、最終設定工区DE内において、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に位置する第2既設仕切弁3が露出するように掘削し、第2既設仕切弁3を閉弁操作して、図9(ハ)に示すように、既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側の部位を切断する。
(20)の工程
その後、図9(ハ)に示すように、第2既設仕切弁3よりも第1既設本管M1側で且つ第2流体管ユニットU2の第5閉塞部材61よりも第2既設本管M2側の切断済管部(図示せず)が埋設された部位を掘削し、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4と当該切断済管部との接続を解除して、当該切断済管部を、第4閉塞部材14及び第3遮断弁13とともに撤去する。
(21)の工程
続いて、図9(ハ)に示すように、第3バイパス管15の一部を最終設定工区DEの需要家Cの引込管4と第5閉塞部材61の通流管61Yとの間の箇所から分岐させて既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側に位置する管端部に接続し、第2既設仕切弁3を開弁操作し且つ第3バイパス管15のバルブ16のうち第2既設仕切弁3と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ16を開弁操作する。この状態では、第1既設本管M1からの上水が、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1弁装置53、第2新設管N2、第2弁装置63、通流管61Y、第3バイパス管15及び引込管4を介して需要家Cに供給され、且つ、第2既設本管M2からの上水が、第2既設仕切弁3、第3バイパス管15、引込管4を介して需要家Cに供給されている。そして、図9(ヒ)に示すように、第2弁装置63が閉弁操作され且つ第3バイパス管15のバルブ16のうち第5閉塞部材61の通流管61Yと各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ16が閉弁操作された状態で、第3バイパス管15と第5閉塞部材61の通流管61Yとの接続を解除する。そして、最終設定工区DEの各需要家Cに第2既設本管M2からの上水を供給する。
(22)の工程
次に、図9(ヒ)に示すように、第2流体管ユニットU2における第2流体管60の第2弁装置63の第2既設本管M2側の管端部から第5閉塞部材61を撤去して第3新設管N3を接続するとともに、後述する第3流体管ユニット(流体管ユニットの一例)U3を、第3新設管N3における第2既設本管M2側に位置する管端部に接続し、第3流体管ユニットU3の第3流体管70における第2既設本管M2側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第6閉塞部材71を設ける。
なお、第3新設管N3は、既設管1と同様に、鋳鉄管や鋼管等からなり内部に流路を形成可能な管材であるが、複数の管材同士が水密に接続された構成であってもよく、一本の管材で構成されたものであってもよい。複数の管材同士が水密に接続された構成である場合には、受口管部と挿口管部とを備えた複数の管部材が適宜接続された構成とすることができる。
第3流体管ユニットU3は、図15に示す第1流体管ユニットU1と同様の構成を備えているので説明を省略するが、第3新設管N3に接続可能な第3流体管70と、第3流体管70の外周面から径方向外方側に突出形成される第3弁装着口部72と、第3弁装着口部72に脱着自在に構成され第3流体管70内の流路を遮断可能な第3弁装置73と、第3弁装着口部72に脱着自在に構成され第3弁装着口部72を密封状態で閉塞する第3閉塞装置Q3と第3弁装置73とを選択的に取り付け可能な第3取付け手段74と、を備えている。
また、第6閉塞部材71は、図16に示す第3閉塞部材51と略同様の構成であるため説明を省略する。
(23)の工程
次に、図10(フ)に示すように、第6閉塞部材71に設けられた排水用通流管(通流管の一例)71Xに排水管(図示せず)を接続し、排水用通流管71Xに設けられた開閉バルブ71x、第1既設仕切弁2、第2弁装置63及び第3弁装置73が開弁操作された状態で、第1既設本管M1からの上水を、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1、第2新設管N2、第2流体管ユニットU2、第3新設管N3、第3流体管ユニットU3及び第6閉塞部材71に設けられた排水用通流管71Xを介して外部に通流させ、第3新設管N3及び第3流体管70内の流路を洗浄する。
その後、図10(へ)に示すように、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4を第3新設管N3に接続し、第2弁装置63が開弁操作され且つ第6閉塞部材71に設けられた排水用通流管71Xの開閉バルブ71xが閉弁操作された状態で、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4内における上水の通流の遮断を解除(引込管4の弁4cを開弁操作)する。その後、第2既設仕切弁3が閉弁操作された状態で、第3バイパス管15の一部と既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側に位置する管端部との接続を解除して、第3バイパス管15を撤去する。
この際、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4を第3新設管N3に接続した後に、第1弁装置53の場合と同様に、撤去設備Gを用いて、第2流体管ユニットU2の第2弁装着口部62に装着された第2弁装置63を取り外して、第2取付け手段64により第2閉塞装置Q2を装着することで、第2流体管60内の流路の遮断を解除(開弁操作に相当)し、最終設定工区DEの需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給することができる。なお、第2弁装置63の取り外し及び第2閉塞装置Q2の装着は、上記の(22)の工程の実行後であれば、適宜時期に行うことができる。
(24)の工程
続いて、図10(ホ)に示すように、第3弁装置73が閉弁操作された状態で、第3流体管ユニットU3の第3流体管70における第2既設本管M2側に位置する管端部から第6閉塞部材71を撤去した後、当該管端部と既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側に位置する管端部とを密封状態で連通接続する。
この際、両管端部を連通接続した後に、第1弁装置53の場合と同様に、撤去設備Gを用いて、第3流体管ユニットU3の第3弁装着口部72に装着された第3弁装置73を取り外して、第3取付け手段74により第3閉塞装置Q3を装着することで、第3流体管70内の流路の遮断を解除(開弁操作に相当)する。
そして、図11(マ)に示すように、第2既設仕切弁3を開弁操作して、上記の(18)〜(20)の工程において掘削された部位(図8(ネ)、図9(ノ)〜(ヒ)、図10(フ)〜(ホ)において、破線で示した部位)を埋め戻して、第2流体管ユニットU2、第3新設管N3及び第3流体管ユニットU3及び第2既設仕切弁3を地中に埋設し、最終設定工区DEにおいて既設管1から第3新設管N3への更新を完了する。この(18)〜(24)の工程までは、所定の作業時間(例えば、1日)で終了するように構成されている。
なお、図22に示すように、両管端部の連通接続は、両管端部の夫々が、鋳鉄製の継手管Pの管軸芯X方向両端部に形成された受口管部P1の各々に、伸縮・屈曲可能な状態で管軸芯X方向に沿って摺動自在に挿入接続するように構成されており、受口管部P1の内周面のうち開口側ほど大径となる状態で形成されたテーパー面Paと両管端部の外周面との間には、両面間を密封するための合成ゴム製の弾性シール材Pbが装着されている。そして、各受口管部P1の先端に形成されたフランジ部PAには、弾性シール材Pbを管軸芯X方向から圧縮状態に押圧可能な押輪P2が、ボルトPc・ナットPdを介して締付け固定される構成となっている。
〔第2実施形態〕
以下、図23〜図31に基づいて、本発明の第2実施形態に係る上水配管系統の更新工法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については適宜説明を省略する場合がある。
具体的には、第2実施形態に係る上水配管系統の更新工法は、下記の(1)〜(21)の工程を備える。
(1)の工程
図23(ア)に示すように、第1既設本管M1寄りの第1既設仕切弁2を起点にして所定長さの第1次設定工区D1を設定する。
そして、図23(イ)に示すように、第1次設定工区D1内において、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に位置する既設管1が露出するように掘削して、既設管1内の上水の通流を維持した不断流状態で、当該工区終端相当部位に既設管1内の流路と連通する第1分岐管部81を備えた分割構造の第1分岐管装置80を、既設管1の外周面に装着する。即ち、地中に埋設された既設管1のうち第1分岐管装置80、後述する第1遮断弁82及び第1閉塞部材83の設置予定箇所に存在する部位が掘削される。
第1遮断弁82及び第1閉塞部材83は、第1実施形態における第1遮断弁5及び第1閉塞部材6と同様の構成である。
第1分岐管装置80は、図31に示すように、各分割継手体80Aのうちの一つの分割継手体80Aに既設管1の径方向外方側に第1分岐管部81が突出形成され、当該第1分岐管部81に複数の通流管80Eが設けられている。
具体的には、第1分岐管装置80は、既設管1の外周面に対して複数本のボルト80a・ナット80bを介して管径方向から水密状態で外装自在な管周方向で四分割された部分円筒状の分割継手体80Aと、各分割継手体80Aのうちの一つの分割継手体80Aに既設管1の径方向外方側に突出形成される第1分岐管部81と、第1分岐管部81の先端部に固定装着され当該先端部に形成された開口を閉塞するキャップ部材80Bと、を備えた割T字管により構成されている。なお、第1分岐管部81には、穿孔用仕切弁80Cが設けられており、当該穿孔用仕切弁80Cが閉弁操作され且つキャップ部材80Bが取り外された状態で、第1分岐管部81の先端部に固定連結された穿孔装置(図示せず)により、不断流状態で第1分岐管部81内における既設管1の外周面に穿孔口80hを穿孔可能に構成されている。このため、第1分岐管部81は、既設管1の外周面から上方側に突出する状態で、穿孔口80hを介して既設管1内の流路と連通するように構成されている。
そして、第1分岐管部81には、第1分岐管部81の径方向外方側(図31では、既設管1の管軸芯Xに直交する水平方向)に向かって突出する複数の通流管80Eが設けられ、当該通流管80Eにより第1分岐管部81内と外部とを連通可能に構成されている。即ち、穿孔用仕切弁80Cが第1分岐管部81(分岐管部81内における通流管80Eとの連通箇所よりも穿孔口80h側の部位)を遮断している状態では、既設管1と第1分岐管部81及び通流管80Eとの連通が遮断(第1分岐管部81が遮断)され、穿孔用仕切弁80Cが穿孔口80hを開放している状態では、既設管1、第1分岐管部81及び通流管80Eが連通(第1分岐管部81の遮断が解除)されるように構成されている。なお、通流管80Eの数は、一つでも二つ以上であっても構わない。分割継手体80Aの管周方向での分割数は、四分割ではなく、二分割以上とすることもできる。
(2)の工程
次に、需要家Cの引込管4に設けられた弁4aが閉弁操作され(当該引込管4内の上水の通流が遮断され)、且つ、穿孔用仕切弁80Cにより第1分岐管部81を閉塞した状態で、第1分岐管部81の通流管80Eと第1次設定工区D1内の需要家Cの引込管4とを第1バイパス管7により接続する(図23(イ)参照)。当該第1バイパス管7は、引込管4のうち弁4aと需要家Cとの間に接続される。これら接続の際には、第1分岐管部81及び引込管4の弁4aや第1分岐管部81が閉鎖されているので、各需要家Cには、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水の供給が停止(断水)されている。なお、第1バイパス管7のバルブ8のうち、第1分岐管部81と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ8は開弁操作されており、その他のバルブ8は閉弁操作されている。
その後、図23(イ)に示すように、穿孔用仕切弁80Cによる第1分岐管部81の閉塞を解除して、各需要家Cに第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水を供給する。
(3)の工程
続いて、図23(ウ)に示すように、不断流状態で、既設管1において第1分岐管装置80の第1既設本管M1側の部位に、既設管1内の流路を遮断可能な第1遮断弁82を設ける。
(4)の工程
次に、図23(ウ)に示すように、第1既設仕切弁2及び第1遮断弁82が閉弁操作された状態で、既設管1における第1遮断弁82の第1既設本管M1側の部位を切断するとともに、既設管1における第1遮断弁82の第1既設本管M1側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第1閉塞部材83を設ける。
(5)の工程
そして、図24(エ)に示すように、地中に埋設された既設管1のうち第1閉塞部材83よりも第1既設本管M1側で且つ第1既設仕切弁2よりも第2既設本管M2側の管部が埋設された部位を掘削して、既設管1における第1既設仕切弁2の第2既設本管M2側の部位を切断し、既設管1のうち第1既設仕切弁2と第1閉塞部材83との間の切断済管部(図示せず)と、第1次設定工区D1の需要家Cの引込管4との接続を解除して、当該切断済管部を撤去する。
(6)の工程
次に、図24(オ)に示すように、既設管1における第1既設仕切弁2の第2既設本管M2側の管端部に第1新設管N1を接続するとともに、第1流体管ユニットU1を、第1新設管N1における第2既設本管M2側に位置する管端部に接続し、第1流体管ユニットU1の第1流体管50における第2既設本管M2側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第2閉塞部材84を設ける。
なお、第2実施形態に係る第1流体管ユニットU1及び第2閉塞部材84は夫々、第1実施形態に係る第1流体管ユニットU1及び第3閉塞部材51と同様の構成であるので説明を省略する。
(7)の工程
続いて、図24(カ)に示すように、第2閉塞部材84に設けられた排水用通流管84Xに排水管(図示せず)を接続し、排水用通流管84Xに設けられた開閉バルブ84x、第1既設仕切弁2及び第1弁装置53が開弁操作された状態で、第1既設本管M1からの上水を、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1の第1流体管51、第2閉塞部材84に設けられた排水用通流管84X及び排水管を介して外部に通流させ、第1流体管N1及び第1流体管50内の流路を洗浄する。
その後、図25(キ)に示すように、第1次設定工区D1の需要家Cの引込管4を第1新設管N1に接続し、第2閉塞部材84に設けられた排水用通流管84Xの開閉バルブ84xを閉弁操作した状態で、需要家Cの引込管4内における上水の通流の遮断を解除(引込管4の弁4aを開弁操作)する。その後、穿孔用仕切弁80Cにより第1分岐管部81が閉塞された状態で、第1バイパス管7と第1分岐管部81の通流管80Eとの接続を解除して、第1バイパス管7を撤去し、第1次設定工区D1の需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
そして、図25(ク)に示すように、上記の(1)〜(5)の工程において掘削された部位(図23(イ)〜(ウ)、図24(エ)〜(カ)、図25(キ)において、破線で示した部位)を埋め戻して、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1、第1遮断弁82、第1分岐管装置80を地中に埋設し、第1次設定工区D1において既設管1から第1新設管N1への更新を完了する。この(1)〜(7)の工程までは、所定の作業時間(例えば、1日)で終了するように構成されている。
(8)の工程
次に、図25(ケ)に示すように、埋め戻した第1次設定工区D1における第1流体管ユニットU1の埋設箇所を起点にして、当該第1次設定工区D1よりも第2既設本管M2側に所定長さの第2次設定工区D2を設定する。そして、第2次設定工区D2内において、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に位置する既設管1が露出するように掘削して、既設管1内の上水の通流を維持した不断流状態で、当該工区終端相当部位に既設管1内の流路と連通する第2分岐管部91を備えた分割構造の第2分岐管装置90を、既設管1の外周面に装着する。即ち、地中に埋設された既設管1のうち第2分岐管装置90、後述する第2遮断弁85及び第3閉塞部材86の設置予定箇所に存在する部位が掘削される。
なお、第2分岐管装置90の構成は第1分岐管装置80の構成と同様であり、第2遮断弁85の構造は第1遮断弁82の構成と同様であり、第3閉塞部材86の構成は第1閉塞部材83の構成と同様であるから説明を省略する。
(9)の工程
次に、図25(ケ)に示すように、第2次設定工区の需要家Cの引込管4に設けられた弁4bが閉弁操作され(当該引込管4内の上水の通流が遮断され)、且つ、第2分岐管装置90の穿孔用仕切弁80Cにより第2分岐管部91を閉塞した状態で、第2分岐管部91の通流管90Eと第2次設定工区D2内の需要家Cとを第2バイパス管11により接続する。当該第2バイパス管11は、引込管4のうち弁4bと需要家Cとの間に接続される。これら接続の際には、第2分岐管部91及び引込管4の弁4bが閉鎖されているので、各需要家Cには、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水の供給が停止(断水)されている。なお、第2バイパス管11のバルブ12のうち、第2分岐管部91と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ12は開弁操作されており、その他のバルブ12は閉弁操作されている。
その後、図25(ケ)に示すように、穿孔用仕切弁80Cによる第2分岐管部91の閉塞を解除して、各需要家Cに第2既設本管M2からの上水を供給する。
(10)の工程
次に、図26(コ)に示すように、不断流状態で、既設管1において第2分岐管装置90の第1既設仕切弁M1側の部位に、既設管1内の流路を遮断可能な第2遮断弁85を設ける。
(11)の工程
そして、図26(コ)に示すように、第2遮断弁85が閉弁操作された状態で、既設管1における第2遮断弁85の第1既設本管M1側の部位を切断するとともに、既設管1における第2遮断弁85の第1既設本管M1側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第3閉塞部材86を設ける。
(12)の工程
次に、図26(サ)に示すように、第3閉塞部材86よりも第1既設本管M1側で且つ第1流体管ユニットU1の第2閉塞部材84よりも第2既設本管M2側の既設管1の切断済管部(図示せず)が埋設された部位を掘削し、第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4と当該切断済管部との接続を解除して、当該切断済管部を、第1閉塞部材83、第1遮断弁82及び第1分岐管装置80とともに撤去する。
(13)の工程
次に、図26(シ)に示すように、第1弁装置53が閉弁操作された状態で、第1流体管ユニットU1における第1流体管50の第1弁装置53の第2既設本管M2側の管端部から第2閉塞部材84を撤去して当該管端部に第2新設管N2を接続するとともに、第2流体管ユニットU2を、第2新設管N2における第2既設本管M2側に位置する管端部に接続し、第2流体管ユニットU2の第2流体管60における第2既設本管M2側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第4閉塞部材87を設ける。
なお、第2流体管ユニットU2は、第1実施形態に係る第1流体管ユニットU1と同様の構成を備えており、また、第4閉塞部材87は、第1実施形態に係る第3閉塞部材51と同様の構成であるので説明を省略する。
(14)の工程
次に、図27(ス)に示すように、第4閉塞部材87に設けられた排水用通流管(通流管の一例)87Xに排水管(図示せず)を接続し、排水用通流管87Xに設けられた開閉バルブ87x、第1既設仕切弁2、第1弁装置53及び第2弁装置63が開弁操作された状態で、第1既設本管M1からの上水を、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1、第2新設管N2、第2流体管ユニットU2、第4閉塞部材87に設けられた排水用通流管87Xを介して外部に通流させ、第2新設管N2及び第2流体管60内の流路を洗浄する。
その後、図27(セ)に示すように、第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4を第2新設管N2に接続し、第4閉塞部材87に設けられた排水用通流管87Xの開閉バルブ87xを閉弁操作した状態で、需要家Cの引込管4内における上水の通流の遮断を解除(引込管4の弁4bを開弁操作)する。その後、第2分岐管装置90の穿孔用仕切弁80Cにより第2分岐管部91が閉塞された状態で、第2バイパス管11と第2分岐管部91の通流管90Eとの接続を解除して、第2バイパス管11を撤去し、第2次設定工区D2の需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
この際、第2次設定工区D2の需要家Cの引込管4を第2新設管N2に接続した後に、上記第1実施形態と同様に、撤去設備Gを用いて、第1流体管ユニットU1の第1弁装着口部52に装着された第1弁装置53を取り外して、第1取付け手段54により第1閉塞装置Q1を装着することで、第1流体管50内の流路の遮断を解除(開弁操作に相当)する。
その後、図27(ソ)に示すように、上記の(11)及び(12)の工程において掘削された部位(図25(ケ)、図26(コ)〜(シ)、図27(ス)及び(セ)において、破線で示した部位)を埋め戻して、第1流体管ユニットU1、第2新設管N2、第2流体管ユニットU2、第2遮断弁85を地中に埋設し、第2次設定工区D2において既設管1から第2新設管N2への更新を完了する。この(8)〜(14)の工程までは、所定の作業時間(例えば、1日)で終了するように構成されている。
そして、この第2次設定工区D2における既設管1から第2新設管N2への更新((8)〜(14)の工程)は、第2次設定工区D2における第2既設本管M2側の工区終端相当部位が、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に第2既設仕切弁3が位置する最終設定工区の第1既設本管M1側の工区終端相当部位に重なる状態となるまで、少なくとも1回実行される。
(15)の工程
次に、図28(タ)に示すように、埋め戻した第2次設定工区D2における第2流体管ユニットU2の埋設箇所を起点にして、当該第2次設定工区D2よりも第2既設本管M2側に所定長さの最終設定工区DEを設定し、当該第2流体管ユニットU2が埋設された部位を掘削して、第2流体管ユニットU2の第2流体管60における第4閉塞部材87に設けられた通流管87Yと最終設定工区DEの需要家Cの引込管4とを第3バイパス管15により接続する。第3バイパス管15は、引込管4のうち弁4cと需要家Cとの間に接続される。これら接続の際には、最終設定工区DEにおける各需要家Cの引込管4に設けられた弁4cが閉弁操作された状態(当該引込管4内の上水の通流が遮断された状態)となっており、しかも、第4閉塞部材87の通流管87Yに設けられた開閉バルブ87yが閉弁操作されているので、当該各需要家Cには、第1既設本管M1及び第2既設本管M2からの上水の供給が停止(断水)されている。なお、第3バイパス管15のバルブ16のうち、第2弁装置63と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ16は開弁操作されており、その他のバルブ16は閉弁操作されている。
その後、図28(チ)に示すように、第4閉塞部材87の通流管87Yに設けられた開閉バルブ87yを開弁操作して、各需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給する。
(16)の工程
続いて、図28(チ)に示すように、最終設定工区DE内において、地中に埋設された第2既設仕切弁3が埋設された部位を掘削、即ち、第2既設本管M2側の工区終端相当部位に位置する第2既設仕切弁3が露出するように掘削し、第2既設仕切弁3を閉弁操作して、既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側の部位を切断する。
(17)の工程
その後、図28(チ)に示すように、第2既設仕切弁3よりも第1既設本管M1側で且つ第2流体管ユニットU2の第4閉塞部材87よりも第2既設本管M2側の切断済管部(図示せず)が埋設された部位を掘削し、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4と当該切断済管部との接続を解除して、当該切断済管部を、第3閉塞部材86、第2遮断弁85及び第2分岐管装置90とともに撤去する。
(18)の工程
続いて、図28(ツ)に示すように、第3バイパス管15の一部を第4閉塞部材87の通流管87Yと最終設定工区DEの需要家Cの引込管4との間の箇所から分岐させて既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側の管端部に接続し、第2既設仕切弁3を開弁操作し且つ第3バイパス管15のバルブ16のうち第2既設仕切弁3の管端部と各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ16が開弁操作された状態とする。この状態では、第1既設本管M1からの上水が、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1弁装置53、第2新設管N2、第2弁装置63、通流管87Y、第3バイパス管15及び引込管4を介して需要家Cに供給され、且つ、第2既設本管M2からの上水が、第2既設仕切弁3、第3バイパス管15、引込管4を介して需要家Cに供給されている。そして、図29(テ)に示すように、第2弁装置63が閉弁操作され且つ第3バイパス管15のバルブ16のうち第4閉塞部材87の通流管87Yと各需要家Cの引込管4との間に位置するバルブ16が閉弁操作された状態で、第3バイパス管15と第4閉塞部材87の通流管87Yとの接続を解除する。そして、最終設定工区DEの各需要家Cに第2既設本管M2からの上水を供給する。
(19)の工程
次に、図29(テ)に示すように、第2流体管ユニットU2における第2流体管60の第2弁装置63の第2既設本管M2側の管端部から第4閉塞部材87を撤去して第3新設管N3を接続するとともに、後述する第3流体管ユニットU3を、第3新設管N3における第2既設本管M2側に位置する管端部に接続し、第3流体管ユニットU3の第3流体管70における第2既設本管M2側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第5閉塞部材88を設ける。
なお、第3流体管ユニットU3は、第1実施形態に係る第1流体管ユニットU1と同様の構成を備えており、また、第5閉塞部材88は、第1実施形態に係る第3閉塞部材51と同様の構成であるので説明を省略する。
(20)の工程
次に、図29(ト)に示すように、第5閉塞部材88に設けられた排水用通流管(通流管の一例)88Xに排水管(図示せず)を接続し、排水用通流管88Xに設けられた開閉バルブ88x、第1既設仕切弁2、第2弁装置63及び第3弁装置73が開弁操作された状態で、第1既設本管M1からの上水を、第1既設仕切弁2、第1新設管N1、第1流体管ユニットU1、第2新設管N2、第2流体管ユニットU2、第3新設管N3、第3流体管ユニットU3及び第5閉塞部材88に設けられた排水用通流管88Xを介して外部に通流させ、第3新設管N3及び第3流体管70内の流路を洗浄する。
その後、図29(ナ)に示すように、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4を第3新設管N3に接続し、第2弁装置63が開弁操作され且つ第5閉塞部材88に設けられた排水用通流管88Xの開閉バルブ88xが閉弁操作された状態で、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4内における上水の通流の遮断を解除(引込管4の弁4cを開弁操作)する。その後、図30(ニ)に示すように、第2既設仕切弁3が閉弁操作された状態で、第3バイパス管15の一部と既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管M1側に位置する管端部との接続を解除して、第3バイパス管15を撤去する。
この際、最終設定工区DEの需要家Cの引込管4を第3新設管N3に接続した後に、第1弁装置53の場合と同様に、撤去設備Gを用いて、第2流体管ユニットU2の第2弁装着口部62に装着された第2弁装置63を取り外して、第2取付け手段64により第2閉塞装置Q2を装着することで、第2流体管60内の流路の遮断を解除(開弁操作に相当)し、最終設定工区DEの需要家Cに第1既設本管M1からの上水を供給することができる(図30(ニ)参照)。
(21)の工程
そして、図30(ニ)に示すように、第3弁装置73が閉弁操作された状態で、第3流体管ユニットU3の第3流体管70における第2既設本管M2側に位置する管端部から第5閉塞部材88を撤去した後、当該管端部と既設管1における第2既設仕切弁3の第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続する。なお、両管端部の連通接続は第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
この際、両管端部を連通接続した後に、第1弁装置53の場合と同様に、撤去設備Gを用いて、第3流体管ユニットU3の第3弁装着口部72に装着された第3弁装置73を取り外して、第3取付け手段74により第3閉塞装置Q3を装着することで、第3流体管70内の流路の遮断を解除(開弁操作に相当)する。
その後、図30(ヌ)に示すように、第2既設仕切弁3を開弁操作して、上記の(15)〜(17)の工程において掘削された部位(図28(タ)〜(ツ)、図29(テ)〜(ナ)、図30(ニ)において、破線で示した部位)を埋め戻して、第2流体管ユニットU2、第3新設管N3及び第3流体管ユニットU3及び第2既設仕切弁3を地中に埋設し、最終設定工区DEにおいて既設管1から第3新設管N3への更新を完了する。この(15)〜(21)の工程までは、所定の作業時間(例えば、1日)で終了するように構成されている。
〔第3実施形態〕
以下、図32〜図36に基づいて、本発明の第3実施形態に係る上水配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットUについて説明する。なお、第1又は第2実施形態と同様の構成については適宜説明を省略する場合がある。
上記第1又は第2実施形態に係る上水配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットUの一例としての第1流体管ユニットU1は、図15に示すように、第1流体管50と、第1弁装着口部52と、第1弁装置53と、第1閉塞装置Q1と第1弁装置53とを第1弁装着口部52に選択的に取り付け可能な第1取付け手段54と、を備えるように構成されるとともに、第1弁装置53を、第1弁蓋53Aと、当該第1弁蓋53Aに貫設された第1弁棒53Bを介して第1弁装着口部52から脱着自在に装着されるゴムライニングが施された第1弁体53Cと、を有する仕切弁として構成したが、第1流体管ユニットU1の構成を適宜変更することができる。
具体的には、第3実施形態に係る第1流体管ユニットU4は、第1新設管N1に接続可能な第1流体管100と、第1流体管100の外周面から径方向外方側に一体的に突出形成される第1弁装着口部102と、第1弁装着口部102に脱着自在に構成され第1流体管100内の流路を遮断可能な第1弁装置103と、第1弁装着口部102に脱着自在に構成され且つ第1弁装着口部102を密封状態で閉塞する第1閉塞装置(図36参照)Q4と第1弁装置103とを選択的に取り付け可能な第1取付け手段104と、を備えるように構成されている。
第1流体管100は、内径及び外径が略一定な直管状の管部材により構成され、略中央部分に上方側に一体的に突出形成される第1弁装着口部102を備えている。
第1弁装着口部102は、第1流体管100内の流路と連通する管部102aと、当該管部102aの上端部に形成される連結フランジ部102bと、連結フランジ部102bの内径側部位に当該連結フランジ部102bよりも下方側に窪んだ段状の環状凹溝102cと、環状凹部102cよりも下方側に位置する管部102aの内周面から径方向内方側に突出する突起部(図33では、例えば、2箇所)102dとを備えている。
第1弁装置103は、第1流体管100の第1弁装着口部102に第1取付け手段104としてのボルト104a・ナット104b(第1取付け手段104、締結具の一例)にて着脱自在に固定連結される第1密閉ケース120と、第1密閉ケース120内に内嵌される挿入ガイド筒130と、第1密閉ケース120及び挿入ガイド筒130に亘って、密封状態を維持したまま第1密閉ケース120及び管部102aの軸芯に沿って摺動自在に貫設される第1軸105と、第1密閉ケース120及び挿入ガイド筒130内に位置する第1軸105の先端部に固設されて、第1弁装着口部102を介して第1流体管100内に挿入され、拡径側に膨張変形して第1流体管100内の流路を閉塞自在な第1閉塞バッグ106と、流体管100内の流体圧に抗して第1軸105を押し込み移動させる押込み操作手段107と、挿入ガイド筒130内に位置する第1軸105の先端部に固設され、挿入ガイド筒130の内面に摺接可能な軸芯調整筒部材108とを備えている。
第1密閉ケース120は、仕切弁部121と本体ケース部122とを備えている。
仕切弁部121は、管部102aの内径と略同径の内径を備えた筒状部121aと、筒状部121aの長手方向下方側部位に形成され、筒状部121aの下端部をOリング(図示せず)を介して第1弁装着口部102の環状凹溝102cに係合させた水密状態で、ボルト104a・ナット104bにより第1弁装着口部102の連結フランジ部102bに脱着自在に締付連結される下側連結フランジ部121bと、本体ケース部122の連結フランジ部122dにボルト109・ナット110を介して脱着自在に水密状態で締付連結される上側連結フランジ部121cと、下側連結フランジ部121bと上側連結フランジ部121cとの間の筒状部121aの流路を遮断自在な弁体121d(図32参照)とを備えている。
本体ケース部122は、仕切弁部121の筒状部121aの内径と略同径の内径に形成された筒状壁122aと筒状壁122aの上側端部を閉塞する底壁部122bとを備えた有底筒状に形成され、挿入ガイド筒130及び挿入ガイド筒130内から移動した第1閉塞バッグ106を収容可能な長さの内部空間122cを備えている。筒状壁122aの下端部には、仕切弁部121の上側連結フランジ部121cにボルト109・ナット110を介して脱着自在に水密状態で締付連結される連結フランジ部122dが形成され、底壁部122bには、第1流体管100の流路を閉塞する第1閉塞バッグ106を先端部に備えた第1軸105が、環状シール部材122eにより密封状態を維持したまま摺動自在に貫設されている。
また、本体ケース部122には、筒状壁122aの外周面のうち底壁部122b寄りの箇所で且つ第1軸105を挟んで相対向する部位に、環状係止部122fを備えたアイナット(図示せず)が筒状壁122aの外周面に固定されている。
挿入ガイド筒130は、仕切弁部121の筒状部121aの内径よりも若干小径の外径に形成された筒状壁130aと筒状壁130aの上側端部を閉塞する底壁部130bとを備えた有底筒状に形成され、軸芯調整筒部材108及び第1閉塞バッグ106を収容可能な内部空間(図示せず)を備えている。底壁部130bには、第1流体管100の流路を閉塞する第1閉塞バッグ106を先端部に備えた第1軸105が、環状の弾性保持部材130cにより密封状態を維持したまま摺動自在に貫設されている。弾性保持部材130cは、挿入ガイド筒130の底壁部130bと第1軸105とを摩擦保持するとともに、挿入ガイド筒130と第1軸105とが相対移動した際に、挿入ガイド筒130の底壁部130bと第1軸105とが傷つくことを防止可能なゴム等により構成されている。なお、第1軸105の外周面に対する挿入ガイド筒130における底壁部130bの弾性保持部材130cによる密着度(摩擦保持度)が、第1軸105の外周面に対する本体ケース部122における底壁部122bの環状シール部材122eによる密着度(摩擦保持度)よりも高くなるように、第1軸105が挿入ガイド筒130及び本体ケース部122に貫設されている。
なお、挿入ガイド筒130の筒状壁130aの内径は、第1弁装着口部102の管部102aの突起部102dの内径よりも若干大径に形成され、管部102aの内径よりも若干小径に形成されており、挿入ガイド筒130の下端部(先端部)の少なくとも一部を、当該突起部102dの上面に当接させた当接姿勢で、仕切弁部121の筒状部121a及び第1弁装着口部102の管部102a内で挿入ガイド筒130を位置決め可能に構成されている。
第1軸105は、筒状に形成されて、内部に第1閉塞バッグ106内に連通する通流路105Aを備え、本体ケース部122の底壁部122b及び挿入ガイド筒130の底壁部130bに亘って、密封状態を維持したまま第1弁装着口部102の軸芯に沿って摺動自在に貫設されている。第1軸105の後端部は、通流路105Aを閉塞するとともに、回転軸(図示せず)周りで回動自在に軸支された滑車105Bを備えた滑車配設部材により構成されており、当該滑車105Bを介して本体ケース部122の一対の環状係止部122fに亘って、押込み操作手段107のチェーン(又はワイヤー等)111を架け渡し可能に構成されている。
また、第1軸105の外周面には、第1軸105を挟んで相対向する位置に一対の挿入位置規制凸部105Cが第1軸105の径方向外方側に突出形成され、当該挿入位置規制凸部105Cは、第1軸105が第1弁装着口部102の軸芯に沿って摺動した際に、挿入ガイド筒130の底壁部130bの外面(底部外面)に当接して、第1軸105の挿入状態を最大挿入位置に規制する(第1閉塞バッグ106の第1流体管100内への挿入状態が管内流路閉塞位置となるように規制する)ように構成されている。
第1閉塞バッグ106は、挿入ガイド筒130内に位置する第1軸105の先端部に固設されて、供給源(図示せず)から通流路105Aを介して供給される拡径用流体により拡径側に弾性膨張変形自在に構成される。
第1閉塞バッグ106内に拡径用流体が供給されていない状態では、第1閉塞バッグ106は、挿入ガイド筒130の軸芯が中心となるように棒状に縮小した状態で折り畳むことが可能に構成されている。第1閉塞バッグ106が棒状に縮小した状態で折り畳まれると、第1閉塞バッグ106の外径は挿入ガイド筒130の内径より若干小径となり、挿入ガイド筒130内に収容可能に構成されている。
一方で、第1閉塞バッグ106は、内部に拡径用流体が供給された状態では、拡径側に弾性膨張変形して袋状の概略円筒形状となるように構成され、外周面が第1流体管100の内周面に良好に密着できる程度の外径を備えている。即ち、第1閉塞バッグ106が弾性膨張変形して概略円筒形状になる際には、第1閉塞バッグ106は、第1軸105の長手方向では円筒の直径が大きくなるように膨張変形し、第1軸105の長手方向に直交する方向では円筒の高さが大きくなるように膨張変形するように構成されている(図34参照)。
なお、拡径用流体としては、第1閉塞バッグ106内に供給されることで、第1閉塞バッグ106を弾性膨張変形させて第1流体管100内の流路を閉止可能であれば、圧縮空気等の気体や水等の液体を用いることができる。第1閉塞バッグ106は、袋状に形成されて、天然ゴムや合成ゴム等のゴム製の内側バッグ(図示せず)、及び、布等の繊維状部材やゴム等或いはそれらが層状に一体化された可撓性部材等の外側バッグ(図示せず)により、二重構造に構成されている。なお、二重構造ではなく、一重構造や三重構造以上の構成であってもよい。
押込み操作手段107は、第1流体管100内の流体圧に抗して第1軸105を押し込み移動させるように構成され、本体ケース部122に設けられた一対の環状係止部122fに係止可能な一対のフック部材107aと、第1軸105の後端部に配設された滑車105Bを介して、フック部材107aにより一対の環状係止部122fに亘って架け渡される一本のチェーン(又はワイヤー等)111と、当該チェーン111を緊締側に巻き取り操作する操作レバー107bとを備えている。なお、操作レバー107bは、チェーン111を緊締側に巻き取り操作するのみならず、チェーン111を緊締した位置で位置保持したり、緊締を解除する解除側に操作したりすることができるレバーブロック(登録商標、以下同じ)により構成されている。
軸芯調整筒部材108は、挿入ガイド筒130の内径よりも若干小さく且つ第1弁装着口部102の管部102aの突起部102dの最小内径よりも若干大きな外径に形成された筒壁部(図示せず)と、第1軸105の先端部が貫設される底壁部(図示せず)とを備えた有底筒状に形成され、挿入ガイド筒130内に位置する第1軸105の先端部に固設されており、軸芯調整筒部材108の外面が挿入ガイド筒130の内面に摺接可能な状態で、挿入ガイド筒130内に内嵌されている。
また、軸芯調整筒部108の外面には、当該軸芯調整筒部108の下端から上方に向かって所定長さの縦溝部108aが窪み形成されており、当該縦溝部108aの下端側(第1閉塞バッグ106側)は開放されている。縦溝部108aは、軸芯調整筒部108の周方向で対向する位置に一対形成されており、軸芯調整筒部108における当該縦溝部108aが形成された部位の外径は、第1弁装着口部102の管部102aの突起部102dの最小内径よりも若干小さく形成されている。
上記のように構成された第1流体管ユニットU4において、第1装着口部102に取り付けられた第1弁装置103により第1流体管100内の流路を遮断する工程、及び、その後に、第1弁装置103を取り外して、第1弁装着口部102に第1閉塞装置Q4を取り付ける工程について説明する。
図32に示すように、第1弁装置103がボルト104a・ナット104bにより第1流体管100の第1弁装着口部102に取り付けられた第1流体管ユニットU4において、第1弁装置103における本体ケース部122の内部空間122cには、縮小された第1閉塞バッグ106が収容された挿入ガイド筒130が、挿入ガイド筒130の筒状壁130aの先端が本体ケース部122の連結フランジ部122dの近傍に位置し、且つ、第1軸105の挿入位置規制凸部105Cの上面が本体ケース部122の底壁部122bの内面に当接する位置に位置する状態で、収容されている。
次に、図33に示すように、弁体121dを開弁操作して、押込み操作手段107の操作レバー107Bによりチェーン111を緊締側に巻き取り操作し、第1軸105を第1弁装着口部102の軸芯に沿って仕切弁部121の筒状部121a、弁体121d及び第1弁装着口部102の管部102aを介して第1流体管100の流路側に押込み操作する。
このように、第1軸105を第1弁装着口部102の軸芯に沿って摺動させると、第1軸105は、本体ケース部122及び仕切弁部121に対して相対移動し且つ挿入ガイド筒130に対しては相対移動しない状態で、挿入ガイド筒130と共に移動し、挿入ガイド筒130の先端部の少なくとも一部が、第1弁装着口部102の管部102aの内面における突起部102dの上面に当接する当接姿勢となる。
この当接姿勢では、挿入ガイド筒130は、第1弁装着口部102の軸芯方向で位置決めされており、また、挿入ガイド筒130の外径が第1弁装着口部102の管部102a及び仕切弁部121の筒状部121aの内径よりも若干小径に構成されているので、挿入ガイド筒130が、より確実に位置決めされている。
これにより、不断流状態において第1閉塞バッグ106に上水の流体圧が作用する場合でも、挿入ガイド筒130が当接姿勢となるまでは、第1閉塞バッグ106を当該挿入ガイド筒130内に収容した状態で、本体ケース部122、仕切弁部121、第1弁装着口部102の内面に当接させることなく、第1弁装着口部102の軸芯に沿って移動させることができる。
その後、更に、押込み操作手段107の操作レバー107bによりチェーン111を緊締側に巻き取り操作して、第1軸105を第1流体管100の流路側に押込み操作する。
このように、挿入ガイド筒130が当接姿勢にある状態で、第1軸105を第1弁装着口部102の軸芯に沿って第1流体管100の流路側に向かって更に摺動させると、図34に示すように、第1軸105は、本体ケース部122、仕切弁部121及び挿入ガイド筒130に対して相対移動し、第1軸105の先端部に固設された第1閉塞バッグ106及び軸芯調整筒部材108のみが第1弁装着口部102の軸芯に沿って管内流路3側に移動する。
これに伴って、第1軸105の挿入位置規制凸部105Cの下面が挿入ガイド筒130の底壁部130bの外面に当接するとともに、第1弁装着口部102の管部102aの各突起部102dが軸芯調整筒部材108の各縦溝部108a内に入り込み、第1軸105の挿入状態が最大挿入位置(第1閉塞バッグ106が所期の管内流路閉塞位置)に位置した状態となる。
従って、軸芯調整筒部材108は、第1弁装着口部102の管部102aに対応する箇所(軸芯調整筒部材108が第1流体管100の管軸芯X方向に沿って移動したり、当該管部102aの軸芯周りで回転したりすると、当該管部102aの突起部102dや挿入ガイド筒130の筒状壁130aに当接する箇所)に位置決めされる。
このため、不断流状態において上水からの流体圧によって当該第1閉塞バッグ106が、第1弁装着口部102の管部102aの下流側(当該管部102aの軸芯よりも下流側)に移動するように押圧されたり、当該管部102aの軸芯周りで回転しようとしても、軸芯調整筒部材108の外面が挿入ガイド筒130の内面に摺接するとともに、当該外面に設けられた縦溝部108aが突起部102dに当接するので、第1閉塞バッグ106を第1弁装着口部102の管部102aと同心状態に維持することができる。
続いて、図34に示すように、通流路105Aを介して所定量の拡径用流体を、管内流路閉塞位置に位置する第1閉塞バッグ106内に供給し、第1流体管100の管軸芯X方向及び径方向外方側に弾性膨張変形させる。第1閉塞バッグ106が弾性膨張変形して概略円筒形状になる際には、第1閉塞バッグ106は、第1軸105の長手方向を含む平面上では円筒の直径が大きくなるように膨張変形し、第1軸105の長手方向を含む平面に直交する方向では円筒の高さが大きくなるように膨張変形する。
このように、第1閉塞バッグ106が管内流路閉塞位置で弾性膨張変形すると、第1閉塞バッグ106の外周面が、第1流体管100の内周面における弁装着口部102の内面側周縁部を閉塞する状態で、第1流体管100の流路を閉止する。
次に、第1閉塞バッグ106による第1流体管100の流路の閉止が不要となり、第1弁装置103を取り外す際には、これまでの操作と逆の操作をする。具体的には、第1閉塞バッグ106内の拡径用流体を排出し、第1閉塞バッグ106を、第1流体管100の管軸芯X方向及び径方向内方側に縮小させる。
第1閉塞バッグ106が縮小すると、押込み操作手段107の操作レバー107bにより緊締状態にあるチェーン111の位置保持を解除操作して、クレーン等(図示せず)により第1軸105を第1弁装着口部102の軸芯に沿って抜去する。
第1軸105を抜去すると、第1軸105は、本体ケース部122及び仕切弁部121に対しては相対移動するが、第1軸105の先端部に固設された第1閉塞バッグ106及び軸芯調整筒部材108、並びに、挿入ガイド筒130に対しては相対移動しない状態で、第1軸105、第1閉塞バッグ106、軸芯調整筒部108及び挿入ガイド筒130が一体的に第1弁装着口部102の軸芯に沿って本体ケース部122側に移動する。
そして、第1軸105の挿入位置規制凸部105Cの下面が挿入ガイド筒130の底壁部130bの外面に当接した状態で、当該挿入位置規制凸部105Cの上面が本体ケース部122の底壁部122bの内面に当接すると、挿入ガイド筒130及び第1閉塞バッグ106の全体が本体ケース部122の内部空間122cに完全に収容される。なお、挿入ガイド筒130及び第1閉塞バッグ106の全体が本体ケース部122の内部空間122cに完全に収容されていない状態、即ち、第1閉塞バッグ106の先端(一部)が、本体ケース部122の内部空間122cからはみ出して、仕切弁部121の筒状部121a内において弁体121dに干渉しない位置に位置する状態であってもよい。
その後、弁体121dを閉弁操作して、ボルト104a・ナット104bの締付連結を解除し、挿入ガイド筒130及び第1閉塞バッグ106が内部空間122cに収容された本体ケース部122の連結フランジ部122dを、仕切弁部121の上側連結フランジ部121cから撤去する。
次に、図35及び図36に示すように、中栓挿入機Tを使用して中栓140により第1弁装着口部102を密封した後、第1弁装着口部102を外蓋141により密封する工程について説明する。なお、中栓140及び外蓋141が、第1閉塞装置Q4として機能する。
この中栓挿入機Tは、仕切弁部121の上側連結フランジ部121cにボルト109・ナット110により脱着自在に締付固定される連結フランジ部150aを備えた有底筒状のケース150と、ケース150の連結フランジ部150aよりも上方に形成された底壁部(図示せず)に水密状態で貫設される操作軸151と、操作軸151の先端部に着脱自在に連結された中栓140とを備えている。
中栓140は、外周面に略L字状に凹設された一対のバヨネット溝140dを備えた係合部140aと、係合部140aの上端側に凹設された環状溝(図示せず)内に装着された環状のシール材140bと、係合部140aに対して相対近接移動することによりシール材140bを係合部140aとの間で圧縮させ、シール材140bを径方向外方へ膨張変形させる押圧部140cとを備えている。なお、係合部140a、縮径状態のシール材140b及び押圧部140cの外径は、第1弁装着口部102の管部102aの内径より若干小さくなるように設定されており、当該管部102aの突起部102dの最小内径は、バヨネット溝140dの外径よりも若干大きく且つ係合部140aの外径よりも小さくなるように設定されている。
操作軸151は、図示しないが、主軸と、主軸に内嵌される中軸とを備えた内外二重筒構造に構成されている。主軸の上端部には第1ハンドルを備え、第1ハンドルを軸方向に移動させることにより、主軸に連結された中栓140を第1弁装着口部102の管部102aの軸芯に沿って移動させることができ、第1ハンドルを当該軸芯周りで回転させることにより中栓140の押圧部140cを係合部140aに対して近接移動させることができるように構成されている。中軸の上端部には、主軸の上端部よりも上方に突出する部位に、第2ハンドル部を備え、第2ハンドルを当該軸芯周りで回転させることにより中軸に連結される中栓140の係合部140aを当該軸芯周りで回転させることができるように構成されている。
そのため、第1弁装置1が取り外された仕切弁部121の上側連結フランジ部121cに、ボルト109・ナット110によりケース150の連結フランジ部150aを水密状態で固定連結し、弁体121dを開弁操作した後、操作軸151(主軸及び中軸)を、管部102aの突起部102dが中栓140の係合部140aの外周面に形成されたバヨネット溝140dのうちの縦溝(軸芯方向に形成された溝、図示せず)に挿入され且つ縦溝端に接触するまで、下降移動させる。その後、第2ハンドルにより操作軸151の中軸を軸芯周りに回転させて、管部102aの突起部102dがバヨネット溝140dのうちの横溝(軸芯周りに形成された溝、図示せず)に挿入され且つ横溝端に接触するまで、係合部140aを軸芯周りで回転させる。この状態では、第1弁装着口部102の管部102aの突起部102dがバヨネット溝140d内に係合し、中栓140の軸芯方向での移動及び軸芯周りでの回転が規制されたロック状態となっている(図35参照)。
続いて、第1ハンドルにより操作軸151の主軸を軸芯周りに回転させて、押圧部140bを係合部140aに対して相対近接移動させ、シール材140bを径方向外方へ膨張変形させて、シール材140bと管部102aの内周面との間を密封し、第1弁装着口部102を密封する(図35参照)。
そして、操作軸151と中栓140との連結を解除し、弁体121dを閉弁操作した状態で、ボルト109・ナット110の連結を解除して、仕切弁部121の上側連結フランジ部121cから中栓挿入機Tを撤去するとともに、ボルト104a・ナット104bの連結を解除して、第1弁装着口部102の連結フランジ部102bから仕切弁部121を撤去する。なお、中栓挿入機T及び仕切弁部121を同時に撤去してもよい。
その後、第1弁装着口部102の連結フランジ部102bに、外蓋141を水密状態で取付ける。外蓋141には連結フランジ部141aが形成されており、当該連結フランジ部141aと第1弁装着口部102の連結フランジ部102bとをボルト104a・ナット104bにより水密状態で固定連結する。なお、第1弁装着口部102の連結フランジ部102bに固定連結された外蓋141は径方向外方側への厚みが比較的薄く、径方向外方への突出代が比較的小さくなるように構成されており、また、外蓋141により第1弁装着口部102内に保持されている中栓140のシール材140bの保護及び防塵を実現できるように構成されている。
なお、当該第3実施形態では、流体管ユニットUのうち第1流体管ユニットU4の構成について説明したが、当該第1流体管ユニットU4と同様の構成を、第2流体管ユニットU5や第3流体管ユニットU6として用いてもよい。
〔別実施形態〕
(A)上記第1〜第3実施形態では、各設定工区D1〜D3において、既設管1を各新設管N1〜N3及び各流体管ユニットU1〜U3、U4〜U6へ更新する作業が完了するたびごとに、更新後の流路内を第1既設本管M1からの上水により洗浄する構成としたが、洗浄する必要が無い場合には、洗浄の工程を適宜省略する構成としてもよい。
(B)上記第1〜第3実施形態では、各設定工区D1〜D3において、既設管1を各新設管N1〜N3及び各流体管ユニットU1〜U3、U4〜U6へ更新する作業が完了するたびごとに、更新後の各新設管N1〜N3及び各流体管ユニットU1〜U3、U4〜U6を地中に埋設する構成としたが、埋設する必要が無い場合には、埋設の工程を適宜省略する構成としてもよい。
(C)上記第1〜第3実施形態では、既設管1が埋設された箇所を掘削する際に、掘削場所や掘削タイミングを特定するように記載したが、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、掘削場所や掘削タイミングを適宜変更することもできる。
(D)上記第1〜第3実施形態では、需要家Cへの上水の供給をできるだけ維持するとともに、既設管1及び新設管N1〜N3から上水が漏出しないように、各閉塞部材を配設したり、各閉塞部材に設けた通流管、各弁装置、各バイパス管、各遮断弁、各既設仕切弁及びバルブ等の開閉を適切に行うように構成したが、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、各閉塞部材の配設の有無や、当該バルブ等の開閉状態を適宜変更することもできる。
(E)上記第1〜第3実施形態では、各新設管N1〜N3に接続した各流体管ユニットU1〜U3、U4〜U6を最終的に地中に埋め戻す前に、各流体管ユニットU1〜U3、U4〜U6から各弁装置を取り外して各閉塞装置を取り付けるように構成したが、各弁装置を取り外さなくてもよい場合には、各流体管ユニットU1〜U3、U4〜U6の少なくとも一つに各弁装置を取り付けたまま埋め戻す構成としてもよい。
(F)上記第3実施形態では、流体管ユニットUとしての第1流体管ユニットU4における第1弁装置103を、第1密閉ケース120と、挿入ガイド筒130と、第1軸105と、第1閉塞バッグ106と、押込み操作手段107と、軸芯調整筒部材108とを備えた構成としたが、第1弁装置の構成としてその他の構成を採用することもできる。
例えば、第1流体管ユニットの第1弁装置が、第1流体管の第1弁装着口部に第1取付け手段としての締結具にて着脱自在に固定連結される第1密閉ケースと、第1密閉ケースの軸芯に沿って摺動自在に貫設される第1軸と、第1密閉ケース内に位置する第1軸の先端部に固設されて、第1弁装着口部を介して第1流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して第1流体管内の流路を閉塞自在な第1閉塞バッグとを備えるように構成することもできる。
(G)上記第1〜第3実施形態では、各遮断弁を、例えば、既設管1の外周面に対して複数本のボルト5a・ナット5bを介して管径方向から水密状態で外装自在な管周方向で三分割された部分円筒状の分割継手体5Aと、各分割継手体5Aのうちの一つの分割継手体5Aに既設管1の径方向外方側に突出形成され、先端部に連結フランジ部5cを有する分岐管部5Bと、分岐管部5Bの連結フランジ部5cにボルト5d・ナット5eを介して脱着自在な連結フランジ部5fを有する弁箱5Cと、弁箱5Cに貫設された操作軸5gの先端に固設された仕切弁体5Dと、を備えた割T字管により構成した。
しかしながら、既設管1に不断流状態で装着して必要に応じて既設管1内の流路を遮断できる構成であれば、その他の構成を採用することができる。
例えば、第3実施形態で用いた第1弁装置103を各遮断弁として用いることができる。この場合、管周方向で三分割された部分円筒状の分割継手体を、既設管1の外周面に対して複数本のボルト・ナットを介して管径方向から水密状態で外装し、当該分割継手体のうちの一つの分割継手体に既設管1の径方向外方側に突出形成された分岐管部の連結フランジ部に、当該第1弁装置103を連結固定する構成とすることができる。
また、例えば、図37に示すように、第3実施形態で用いた第1弁装置103の構成を一部変更した弁装置200を、各遮断弁として用いることができる。
まず、既設管1の外周面に対して複数本のボルト211・ナット212を介して管径方向から水密状態で外装自在な管周方向で三分割された部分円筒状の分割継手体201が、各分割継手体201のうちの一つの分割継手体201に既設管1の径方向外方側に突出形成された分岐管部201Aを既設管1の上方側に位置させるように、既設管1の外周面に装着されている。分岐管部201Aは、仕切弁202aを備えた仕切弁部202Aを介して連結された穿孔装置(図示せず)により不断流状態で分岐管部201A内における既設管1の外周面に貫通形成された穿孔口hを介して、既設管1内の流路と連通するように構成されている。この分岐管部201Aは、穿孔口hと連通する管部201aと、当該管部201aの上端部に形成される連結フランジ部201bと、連結フランジ部201bの内径側部位に当該連結フランジ部201bよりも下方側に窪んだ段状の環状凹溝201cとを備えている。
弁装置200は、分岐管部201Aの連結フランジ部201bにボルト213・214にて着脱自在に固定連結される密閉ケース202と、密閉ケース202内に内嵌される挿入ガイド筒203と、密閉ケース202及び挿入ガイド筒203に亘って、密封状態を維持したまま密閉ケース202及び管部201aの軸芯に沿って摺動自在に貫設される筒軸204と、密閉ケース202及び挿入ガイド筒203内に位置する筒軸204の先端部に固設されて、分岐管部201Aを介して既設管1内に挿入され、拡径側に膨張変形して既設管1内の流路を閉塞自在な閉塞バッグ205と、既設管1内の流体圧に抗して筒軸204を押し込み移動させる押込み操作手段(図示せず)と、挿入ガイド筒203内に位置する筒軸204の先端部に固設され、挿入ガイド筒203の内面に摺接可能な軸芯調整筒部材206とを備えている。なお、以下では、弁装置200は第1弁装置103と略同様の構成であるので、主に弁装置200の構成のうち第1弁装置103と異なる構成を説明する。
有底筒状の挿入ガイド筒203における上流側端部(先端部)に、挿入ガイド筒203の外径側部位203eよりも内径側部位203fが先端側に突出形成された段部203Aを備え、外径側部位203eの外径は穿孔口hの内径よりも若干大径に形成され、内径側部位203fの外径は穿孔口hの内径よりも若干小径に形成されている。これにより、外径側部位203eの少なくとも一部を既設管1の外周面における穿孔口hの外面側周縁部200aに当接させ且つ内径側部位203fの少なくとも一部を穿孔口hに内嵌させた当接姿勢で、分岐管部201A内において挿入ガイド筒203を位置決め可能に構成されている。なお、穿孔口hの内径は、分岐管部201Aの内径よりも若干小径に形成されている。また、軸芯調整筒部材206は、有底筒状に形成されているが、軸芯調整筒部材206の外面には、縦溝部108a(図34参照)が窪み形成されていない(図37参照)。
そして、密閉ケース202を分岐管部201Aに水密状態で締付連結した状態で、仕切弁体202aを開弁操作して、筒軸204を分岐管部201Aの軸芯に沿って押込み操作し、密閉ケース202の内部空間(図示せず)に収容された縮小状態にある閉塞バッグ205を備えた挿入ガイド筒203を、挿入ガイド筒203における段部203Aの少なくとも一部が既設管1の外周面における穿孔口2の外面側周縁部200aに当接する当接姿勢とする。
その後、更に筒軸204を分岐管部201Aの軸芯に沿って押込み操作すると、筒軸204は、密閉ケース202及び挿入ガイド筒203に対して相対移動し、筒軸204の先端部に固設された閉塞バッグ205及び軸芯調整筒部材206のみが移動する。この押込み操作は、筒軸204の挿入位置規制凸部204aの下面が、挿入ガイド筒203の底壁部の外面に当接するまで行うが、この状態では、閉塞バッグ205は既設管1内の流路において所期の管内流路閉塞位置に位置し、軸芯調整筒部材206は、既設管1の径方向において穿孔口hに対応する箇所(軸芯調整筒部材206が既設管1の管軸芯X方向に沿って移動すると穿孔口hの内周面に当接する箇所)に位置し、軸芯調整筒部材206の先端と穿孔口hにおける既設管1の径方向内方側端とが、既設管1の径方向において同一位置に位置する。
そして、所定量の拡径用流体を、管内流路閉塞位置に位置する閉塞バッグ205内に供給し弾性膨張変形させて、既設管1内の流路を閉止する。閉止後は、逆の手順で、不断流状態において、弁装置200を撤去して、中栓(図示せず)により穿孔口hを水密状態で閉塞するとともに、分岐管部201Aの連結フランジ部201bに外蓋(図示せず)を水密状態で取付ける。
(H)上記第1〜第3実施形態では、設定工区Dとして掘削から埋め戻しを一日で行うことができる所定長さに設定したが、連続して工事を行うことができる所定時間に応じて、設定工区Dを所定の長さに設定することができる。
(I)上記第1〜第3実施形態では、流体配管系統として上水が通流する上水配管系統の既設管1を新設管Nに更新する更新工法について説明したが、流体配管系統を通流する流体として液体、気体、気液混合流体等が通流する既設管1を新設管Nに更新する更新工法とすることもできる。
(J)上記の第1〜第3実施形態では、各弁装着口部を閉塞する閉塞装置として各閉塞装置Q1〜Q4を用いる構成について説明したが、弁装着口部を確実に閉塞でき、しかも、各流体管の径方向への突出量を低減できる構成であれば、その他の閉塞装置を用いることができる。
なお、上記の第1〜第3実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、流体配管系統を構成する既設管を所定長さの設定工区単位で更新する際に、埋め戻された新設管及び流体管ユニットの構成を簡便な構成とすることができ、工費の軽減化と工期の短縮化及び補修管理の容易化を図ることのできる流体配管系統の更新工法及びこの流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットを提供することができる。
1 既設管
2 第1既設仕切弁
3 第2既設仕切弁
4 引込管
5 第1遮断弁
6 第1閉塞部材
7 第1バイパス管
9 第2遮断弁
10 第2閉塞部材
10Y 通流管
11 第2バイパス管
13 第3遮断弁
14 第4閉塞部材
14Y 通流管
15 第3バイパス管
50 第1流体管
51 第3閉塞部材
51X 排水用通流管(通流管)
52 第1弁装着口部
53 第1弁装置
53A 第1弁蓋
53B 第1弁棒
53C 第1弁体
54 第1取付け手段
54a ボルト(締結具、第1取付け手段)
60 第2流体管
61 第5閉塞部材
61X 排水用通流管(通流管)
61Y 通流管
62 第2弁装着口部
63 第2弁装置
64 第2取付け手段
64a ボルト(第2取付け手段)
70 第3流体管
71 第6閉塞部材
71X 排水用通流管(通流管)
71Y 通流管
72 第3弁装着口部
73 第3弁装置
74 第3取付け手段
74a ボルト(第3取付け手段)
80 第1分岐管装置
81 第1分岐管部
82 第1遮断弁
83 第1閉塞部材
84 第2閉塞部材
84X 排水用通流管(通流管)
85 第2遮断弁
86 第3閉塞部材
87 第4閉塞部材
87X 排水用通流管(通流管)
87Y 通流管
88 第5閉塞部材
88X 排水用通流管(通流管)
90 第2分岐管装置
91 第2分岐管部
100 第1流体管
102 第1弁装着口部
103 第1弁装置
104 第1取付け手段
105 第1軸
106 第1閉塞バッグ
121 仕切弁部(第1密閉ケース)
122 本体ケース部(第1密閉ケース)
200 弁装置(第1遮断弁、第2遮断弁、第3遮断弁)
C 需要家
D 設定工区
D1 第1次設定工区(設定工区)
D2 第2次設定工区(設定工区)
DE 最終設定工区(設定工区)
M1 第1既設本管
M2 第2既設本管
N 新設管
N1 第1新設管(新設管)
N2 第2新設管(新設管)
N3 第3新設管(新設管)
Q1 第1閉塞装置
Q2 第2閉塞装置
Q3 第3閉塞装置
Q4 第1閉塞装置
U 流体管ユニット
U1 第1流体管ユニット(流体管ユニット)
U2 第2流体管ユニット(流体管ユニット)
U3 第3流体管ユニット(流体管ユニット)
U4 第1流体管ユニット(流体管ユニット)
X 管軸芯

Claims (18)

  1. 既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ前記既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、前記既設管を設定工区単位で新設管に更新する流体配管系統の更新工法であって、下記の(1)〜(10)の工程を備えた流体配管系統の更新工法。
    (1)前記既設管内の流路における流体の通流を維持したままの不断流状態で、前記既設管の一方側端部に設けられた第1既設仕切弁とこれに最も近い第1次設定工区内の需要家の引込管に対する接続部位との間に、前記既設管内の流路を遮断可能な第1遮断弁を設ける工程、
    (2)前記第1既設仕切弁及び前記第1遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第1既設仕切弁と前記第1遮断弁との間の管部を切断撤去する工程、
    (3)前記既設管における前記第1遮断弁の前記第1既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第1閉塞部材を設ける工程、
    (4)前記需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側に位置する管端部と前記需要家の引込管とを第1バイパス管により接続して、前記第1既設仕切弁を開弁操作する工程、
    (5)前記第1次設定工区内の前記既設管における前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記不断流状態で、前記既設管内の流路を遮断可能な第2遮断弁を設ける工程、
    (6)前記第2遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第2閉塞部材を設ける工程、
    (7)前記既設管のうち前記第2閉塞部材よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第1閉塞部材及び前記第1遮断弁とともに撤去する工程、
    (8)前記第1バイパス管の一部を前記需要家の引込管と前記第1既設仕切弁との間の箇所から分岐させて前記第2閉塞部材に設けられた通流管に接続し、前記第2遮断弁を開弁操作した後、前記第1既設仕切弁が閉弁操作された状態で、前記第1バイパス管と前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側に位置する管端部との接続を解除する工程、
    (9)前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側の管端部に第1新設管を接続するとともに、前記第1新設管に接続可能な第1流体管と、前記第1流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第1弁装着口部と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され前記第1流体管内の流路を遮断可能な第1弁装置と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され且つ前記第1弁装着口部を密封状態で閉塞する第1閉塞装置と前記第1弁装置とを選択的に取り付け可能な第1取付け手段と、を備えた流体管ユニットとしての第1流体管ユニットを、前記第1新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第1流体管ユニットの前記第1流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第3閉塞部材を設ける工程、
    (10)前記需要家の引込管を前記第1新設管に接続し、前記第1既設仕切弁が開弁操作された状態で、前記需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第1バイパス管の一部と前記第2閉塞部材の通流管との接続を解除して、前記第1バイパス管を撤去する工程。
  2. 上記の(1)〜(10)の工程の後に、下記の(11)〜(17)の工程を少なくとも一回実行する請求項1に記載の流体配管系統の更新工法。
    (11)前記第1次設定工区よりも前記第2既設本管側の第2次設定工区の需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記第1流体管ユニットの前記第1流体管における前記第3閉塞部材に設けられた通流管と前記第2次設定工区の需要家の引込管とを第2バイパス管により接続する工程、
    (12)前記不断流状態で、前記第2次設定工区内の前記既設管における前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記既設管内の流路を遮断可能な第3遮断弁を設ける工程、
    (13)前記第3遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第3遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第3遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第4閉塞部材を設ける工程、
    (14)前記既設管のうち前記第4閉塞部材よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第2閉塞部材及び前記第2遮断弁とともに撤去する工程、
    (15)前記第2バイパス管の一部を前記第2次設定工区の需要家の引込管と前記第3閉塞部材の通流管との間の箇所から分岐させて前記第4閉塞部材に設けられた通流管に接続し、前記第3遮断弁を開弁操作した後、前記第1弁装置が閉弁操作された状態で、前記第2バイパス管と前記第3閉塞部材の通流管との接続を解除する工程、
    (16)前記第1流体管ユニットにおける前記第1流体管の前記第1弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第3閉塞部材を撤去して当該管端部に第2新設管を接続するとともに、前記第2新設管に接続可能な第2流体管と、前記第2流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第2弁装着口部と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され前記第2流体管内の流路を遮断可能な第2弁装置と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され前記第2弁装着口部を密封状態で閉塞する第2閉塞装置と前記第2弁装置とを選択的に取り付け可能な第2取付け手段と、を備えた流体管ユニットとしての第2流体管ユニットを、前記第2新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第5閉塞部材を設ける工程、
    (17)前記第2次設定工区の需要家の引込管を前記第2新設管に接続し、前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記第2次設定工区の需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2バイパス管の一部と前記第4閉塞部材の通流管との接続を解除して、前記第2バイパス管を撤去する工程。
  3. 上記の(11)〜(17)の工程を少なくとも一回実行した後に、下記の(18)〜(24)の工程を実行する請求項2に記載の流体配管系統の更新工法。
    (18)前記第2次設定工区よりも前記第2既設本管側の最終設定工区の需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第5閉塞部材に設けられた通流管と前記最終設定工区の需要家の引込管とを第3バイパス管により接続する工程、
    (19)前記第2既設仕切弁を閉弁操作して、前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側の部位を切断する工程、
    (20)前記既設管のうち前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第4閉塞部材及び前記第3遮断弁とともに撤去する工程、
    (21)前記第3バイパス管の一部を前記最終設定工区の需要家の引込管と前記第5閉塞部材の通流管との間の箇所から分岐させて前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第2既設仕切弁を開弁操作した後、前記第2弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管と前記第5閉塞部材の通流管との接続を解除する工程、
    (22)前記第2流体管ユニットにおける前記第2流体管の前記第2弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第5閉塞部材を撤去して第3新設管を接続するとともに、前記第3新設管に接続可能な第3流体管と、前記第3流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第3弁装着口部と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3流体管内の流路を遮断可能な第3弁装置と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3弁装着口部を密封状態で閉塞する第3閉塞装置と前記第3弁装置とを選択的に取り付け可能な第3取付け手段と、を備えた流体管ユニットとしての第3流体管ユニットを、前記第3新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第6閉塞部材を設ける工程、
    (23)前記最終設定工区の需要家の引込管を前記第3新設管に接続し、前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記最終設定工区の需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2既設仕切弁が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管の一部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部との接続を解除して、前記第3バイパス管を撤去する工程、
    (24)前記第3弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部から前記第6閉塞部材を撤去した後、当該管端部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続して、前記第3弁装置及び前記第2既設仕切弁を開弁操作する工程。
  4. 上記の(9)の工程の実行後且つ(10)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁及び前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第3閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、上記の(16)の工程の実行後且つ(17)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置及び前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第5閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、及び、上記の(22)の工程の実行後且つ(23)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置、前記第2弁装置、前記第3弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第3新設管、前記第3流体管ユニット、前記第6閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する請求項3に記載の流体配管系統の更新工法。
  5. 上記の(16)の工程の実行後において、前記第1流体管ユニットの前記第1弁装着口部に装着された前記第1弁装置を取り外して、前記第1取付け手段により前記第1閉塞装置を装着する工程、上記の(22)の工程の実行後において、前記第2流体管ユニットの前記第2弁装着口部に装着された前記第2弁装置を取り外して、前記第2取付け手段により前記第2閉塞装置を装着する工程、及び、上記の(24)の工程の実行中における前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続した後又は上記の(24)の工程の実行後において、前記第3流体管ユニットの前記第3弁装着口部に装着された前記第3弁装置を取り外して、前記第3取付け手段により前記第3閉塞装置を装着する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する請求項3又は4に記載の流体配管系統の更新工法。
  6. 上記の(1)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1遮断弁の設置予定箇所と前記第1既設仕切弁の設置箇所との間を掘削するとともに、上記の(5)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2遮断弁及び前記第2閉塞部材の設置予定箇所を掘削し、上記の(7)の工程を実行する際に、前記第2閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1遮断弁よりも前記第2既設本管側の切断済管部が埋設された部位を掘削するように構成されている請求項3又は4に記載の流体配管系統の更新工法。
  7. 上記の(10)の工程を実行後に、上記の(1)の工程、上記の(5)の工程及び上記の(7)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
    上記の(11)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1流体管ユニットが埋設された部位を掘削するとともに、上記の(12)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第3遮断弁及び前記第4閉塞部材の設置予定箇所を掘削し、上記の(14)の工程を実行する際に、前記第4閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1流体管ユニットの前記第3閉塞部材よりも前記第2既設本管側の切断済管部が埋設された部位を掘削するように構成されている請求項6に記載の流体配管系統の更新工法。
  8. 上記の(17)の工程を実行後に、上記の(11)の工程、上記の(12)の工程及び上記の(14)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
    上記の(18)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2流体管ユニットが埋設された部位を掘削するとともに、上記の(19)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記第2既設仕切弁が埋設された部位を掘削し、上記の(20)の工程を実行する際に、前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側で且つ前記第2流体管ユニットの前記第5閉塞部材よりも前記第2既設本管側の切断済管部が埋設された部位を掘削するように構成されている請求項7に記載の流体配管系統の更新工法。
  9. 既設管の一方側端部が第1既設本管に連通接続され且つ前記既設管の他方側端部が第2既設本管に連通接続されてなる流体配管系統において、前記既設管を設定工区単位で新設管に更新する流体配管系統の更新工法であって、下記の(1)〜(7)の工程を備えた流体配管系統の更新工法。
    (1)前記既設管内の流路における流体の通流を維持したままの不断流状態で、前記既設管の一方側端部に設けられた第1既設仕切弁に最も近い第1次設定工区内において、前記既設管の前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記既設管内の流路と連通する第1分岐管部を備えた分割構造の第1分岐管装置を前記既設管の外周面に装着する工程、
    (2)前記第1次設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断され且つ前記第1分岐管部を閉塞した状態で、前記第1分岐管部と前記需要家の引込管とを第1バイパス管により接続して、前記第1分岐管部の閉塞を解除する工程、
    (3)前記不断流状態で、前記既設管において前記第1分岐管装置の前記第1既設本管側の部位に、前記既設管内の流路を遮断可能な第1遮断弁を設ける工程、
    (4)前記第1既設仕切弁及び前記第1遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第1遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第1遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第1閉塞部材を設ける工程、
    (5)前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管のうち前記第1既設仕切弁と前記第1閉塞部材との間の切断済管部を撤去する工程、
    (6)前記既設管における前記第1既設仕切弁の前記第2既設本管側の管端部に第1新設管を接続するとともに、前記第1新設管に接続可能な第1流体管と、前記第1流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第1弁装着口部と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され前記第1流体管内の流路を遮断可能な第1弁装置と、前記第1弁装着口部に脱着自在に構成され且つ前記第1弁装着口部を密封状態で閉塞する第1閉塞装置と前記第1弁装置とを選択的に取り付け可能な第1取付け手段と、を備えた第1流体管ユニットを、前記第1新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第1流体管ユニットの前記第1流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第2閉塞部材を設ける工程、
    (7)前記需要家の引込管を前記第1新設管に接続し、前記第1既設仕切弁が開弁操作された状態で、前記需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第1分岐管部が閉塞された状態で、前記第1バイパス管と前記第1分岐管部との接続を解除して、前記第1バイパス管を撤去する工程。
  10. 上記の(1)〜(7)の工程の後に、下記の(8)〜(14)の工程を少なくとも一回実行する請求項9に記載の流体配管系統の更新工法。
    (8)前記不断流状態で、前記既設管の前記第1次設定工区よりも前記第2既設本管側の第2次設定工区内において、前記既設管の前記第2既設本管側の工区終端相当部位に、前記既設管内の流路と連通する第2分岐管部を備えた分割構造の第2分岐管装置を前記既設管の外周面に装着する工程、
    (9)前記第2次設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断され且つ前記第2分岐管部を閉塞した状態で、前記第2分岐管部と前記第2次設定工区の需要家の引込管とを第2バイパス管により接続して、前記第2分岐管部の閉塞を解除する工程、
    (10)前記不断流状態で、前記既設管において前記第2分岐管装置の前記第1既設仕切弁側の部位に、前記既設管内の流路を遮断可能な第2遮断弁を設ける工程、
    (11)前記第2遮断弁が閉弁操作された状態で、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の部位を切断するとともに、前記既設管における前記第2遮断弁の前記第1既設本管側の管端部に、当該管端部を密封状態で閉塞する第3閉塞部材を設ける工程、
    (12)前記既設管のうち前記第3閉塞部材よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第1閉塞部材、前記第1遮断弁及び前記第1分岐管装置とともに撤去する工程、
    (13)前記第1弁装置が閉弁操作された状態で、前記第1流体管ユニットにおける前記第1流体管の前記第1弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第2閉塞部材を撤去して当該管端部に第2新設管を接続するとともに、前記第2新設管に接続可能な第2流体管と、前記第2流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第2弁装着口部と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され前記第2流体管内の流路を遮断可能な第2弁装置と、前記第2弁装着口部に脱着自在に構成され且つ前記第2弁装着口部を密封状態で閉塞する第2閉塞装置と前記第2弁装置とを選択的に取り付け可能な第2取付け手段と、を備えた第2流体管ユニットを、前記第2新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第4閉塞部材を設ける工程、
    (14)前記第2次設定工区の需要家の引込管を前記第2新設管に接続し、前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2分岐管部が閉塞された状態で、前記第2バイパス管と前記第2分岐管部との接続を解除して、前記第2バイパス管を撤去する工程。
  11. 上記の(8)〜(14)の工程を少なくとも一回実行した後に、下記の(15)〜(21)の工程を実行する請求項10に記載の流体配管系統の更新工法。
    (15)前記第2次設定工区よりも前記第2既設本管側の最終設定工区内における需要家の引込管内の流体の通流が遮断された状態で、前記第2流体管ユニットの前記第2流体管における前記第4閉塞部材に設けられた通流管と前記最終設定工区の需要家の引込管とを第3バイパス管により接続する工程、
    (16)前記第2既設仕切弁を閉弁操作して、前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側の部位を切断する工程、
    (17)前記既設管のうち前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側の切断済管部を、前記第3閉塞部材、前記第2遮断弁及び前記第2分岐管装置とともに撤去する工程、
    (18)前記第3バイパス管の一部を前記第4閉塞部材の通流管と前記最終設定工区の需要家の引込管との間の箇所から分岐させて前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側の管端部に接続し、前記第2既設仕切弁を開弁操作した後、前記第2弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管と前記第4閉塞部材の通流管との接続を解除する工程、
    (19)前記第2流体管ユニットにおける前記第2流体管の前記第2弁装置の前記第2既設本管側の管端部から前記第4閉塞部材を撤去して第3新設管を接続するとともに、前記第3新設管に接続可能な第3流体管と、前記第3流体管の外周面から径方向外方側に突出形成される第3弁装着口部と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3流体管内の流路を遮断可能な第3弁装置と、前記第3弁装着口部に脱着自在に構成され前記第3弁装着口部を密封状態で閉塞する第3閉塞装置と前記第3弁装置とを選択的に取り付け可能な第3取付け手段と、を備えた第3流体管ユニットを、前記第3新設管における前記第2既設本管側に位置する管端部に接続し、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部に、当該管端部を閉塞する第5閉塞部材を設ける工程、
    (20)前記最終設定工区の需要家の引込管を前記第3新設管に接続し、前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記最終設定工区の需要家の引込管内における流体の通流の遮断を解除した後、前記第2既設仕切弁が閉弁操作された状態で、前記第3バイパス管の一部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部との接続を解除して、前記第3バイパス管を撤去する工程、
    (21)前記第3弁装置が閉弁操作された状態で、前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部から前記第5閉塞部材を撤去した後、当該管端部と前記既設管における前記第2既設仕切弁の前記第1既設本管側に位置する管端部とを密封状態で連通接続して、前記第3弁装置及び前記第2既設仕切弁を開弁操作する工程。
  12. 上記の(6)の工程の実行後且つ(7)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁及び前記第1弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、上記の(13)の工程の実行後且つ(14)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置及び前記第2弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第4閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程、及び、上記の(19)の工程の実行後且つ(20)の工程の実行前において、前記第1既設仕切弁、前記第1弁装置、前記第2弁装置、前記第3弁装置が開弁操作された状態で、前記第1既設本管からの流体を、前記第1既設仕切弁、前記第1新設管、前記第1流体管ユニット、前記第2新設管、前記第2流体管ユニット、前記第3新設管、前記第3流体管ユニット、前記第5閉塞部材に設けられた通流管を介して外部に通流させ洗浄する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する請求項11に記載の流体配管系統の更新工法。
  13. 上記の(13)の工程の実行後において、前記第1流体管ユニットの前記第1弁装着口部に装着された前記第1弁装置を取り外して、前記第1取付け手段により前記第1閉塞装置を装着する工程、上記の(19)の工程の実行後において、前記第2流体管ユニットの前記第2弁装着口部に装着された前記第2弁装置を取り外して、前記第2取付け手段により前記第2閉塞装置を装着する工程、及び、上記の(21)の工程の実行中における前記第3流体管ユニットの前記第3流体管における前記第2既設本管側に位置する管端部と前記第2既設仕切弁とを密封状態で連通接続した後又は上記の(21)の工程の実行後において、前記第3流体管ユニットの前記第3弁装着口部に装着された前記第3弁装置を取り外して、前記第3取付け手段により前記第3閉塞装置を装着する工程のうちの少なくとも何れか一つの工程を実行する請求項11又は12に記載の流体配管系統の更新工法。
  14. 上記の(1)〜(4)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1分岐管装置、前記第1遮断弁及び前記第1閉塞部材の設置予定箇所を掘削するとともに、上記の(5)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第1閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1既設仕切弁よりも前記第2既設本管側の管部が埋設された部位を掘削するように構成されている請求項12又は13に記載の流体配管系統の更新工法。
  15. 上記の(7)の工程を実行後に、上記の(1)〜(5)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
    上記の(8)〜(11)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2分岐管装置、前記第2遮断弁及び前記第3閉塞部材の設置予定箇所を掘削するとともに、上記の(12)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第3閉塞部材よりも前記第1既設本管側で且つ前記第1流体管ユニットの前記第2閉塞部材よりも前記第2既設本管側の管部が埋設された部位を掘削するように構成されている請求項14に記載の流体配管系統の更新工法。
  16. 上記の(14)の工程を実行後に、上記の(8)〜(12)の工程において掘削された部位を埋め戻すように構成されており、
    上記の(15)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記既設管のうち前記第2流体管ユニットが埋設された部位を掘削するとともに、上記の(16)の工程を実行する際に、地中に埋設された前記第2既設仕切弁が埋設された部位を掘削し、上記の(17)の工程を実行する際に、前記第2既設仕切弁よりも前記第1既設本管側で且つ前記第2流体管ユニットの前記第2閉塞部材よりも前記第2既設本管側の管部が埋設された部位を掘削するように構成されている請求項15に記載の流体配管系統の更新工法。
  17. 請求項1〜16の何れか一項に記載の流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットであって、
    前記流体管ユニットとしての前記第1流体管ユニットの前記第1弁装置が、前記第1流体管の前記第1弁装着口部に設けた装着口側連結部に前記第1取付け手段としての締結具にて固定連結される弁蓋側連結部を備えた第1弁蓋と、当該第1弁蓋に貫設された第1弁棒を介して前記第1弁装着口部から脱着自在に装着される第1弁体とを備え、前記第1弁体が前記第1弁棒に沿って前記第1弁装着口部を介して前記第1流体管内に移動して、前記第1流体管内の流路を閉塞自在に構成されている流体管ユニット。
  18. 請求項1〜16の何れか一項に記載の流体配管系統の更新工法に用いられる流体管ユニットであって、
    前記流体管ユニットとしての前記第1流体管ユニットの前記第1弁装置が、前記第1流体管の前記第1弁装着口部に前記第1取付け手段としての締結具にて着脱自在に固定連結される第1密閉ケースと、前記第1密閉ケースの軸芯に沿って摺動自在に貫設される第1軸と、前記第1密閉ケース内に位置する前記第1軸の先端部に固設されて、前記第1弁装着口部を介して前記第1流体管内に挿入され、拡径側に膨張変形して前記第1流体管内の流路を閉塞自在な第1閉塞バッグとを備えるように構成されている流体管ユニット。
JP2013272431A 2013-12-27 2013-12-27 流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット Active JP6016776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013272431A JP6016776B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013272431A JP6016776B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015124887A JP2015124887A (ja) 2015-07-06
JP6016776B2 true JP6016776B2 (ja) 2016-10-26

Family

ID=53535718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013272431A Active JP6016776B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6016776B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60249786A (ja) * 1984-05-22 1985-12-10 横須賀市 水道設備の配管等の交換方法
JP2572303Y2 (ja) * 1992-07-14 1998-05-20 コスモ工機株式会社 不断水工事に使用される弁体挿入装置の着脱機構
JP2005240892A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Kubota Corp 既設管路の更新方法
JP4938479B2 (ja) * 2007-02-01 2012-05-23 株式会社水道技術開発機構 ガス配管のガス遮断方法
JP5117866B2 (ja) * 2008-01-16 2013-01-16 株式会社水道技術開発機構 分岐管の撤去方法及び分岐口の密栓装置
JP5525318B2 (ja) * 2010-04-21 2014-06-18 大阪市 既設本管の更新工法
JP2013130244A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Taisei Kiko Co Ltd 流路閉塞装置並びにそれを用いた流路閉塞システム及び流路閉塞方法
JP5911413B2 (ja) * 2012-10-15 2016-04-27 大阪市 流体管ユニットを用いた流体配管系統の更新工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015124887A (ja) 2015-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9004090B2 (en) Sluice valve for operations
JP7370629B2 (ja) 弁装置及び流体管路構造
JP2013130244A (ja) 流路閉塞装置並びにそれを用いた流路閉塞システム及び流路閉塞方法
JP5117866B2 (ja) 分岐管の撤去方法及び分岐口の密栓装置
JP5911413B2 (ja) 流体管ユニットを用いた流体配管系統の更新工法
JP2009210065A (ja) 制水体設置装置
JP6016776B2 (ja) 流体配管系統の更新工法及びこれに用いられる流体管ユニット
KR101963941B1 (ko) 벌룬셔터 및 그를 포함하는 원격 배관설비 관리 시스템
JP2007187240A (ja) 弁構造およびこれを用いた迂回路形成工法
CN104662345A (zh) 改进的管路装置
JP6431023B2 (ja) 弁装置取付構造、弁装置取付方法及び弁装置取外方法
JP5525318B2 (ja) 既設本管の更新工法
JP2010038227A (ja) 流路遮断装置及び流体配管系の開閉弁更新方法
WO2014075900A1 (en) Device for inserting a tool into a water pipe
JP6141142B2 (ja) 仕切弁
KR101613360B1 (ko) 유체 바이패스용 이형관 및 이를 이용한 유체 관로 보수 공법
JP2012189111A (ja) 水道配管系の流体機器撤去方法及びそれに用いられる撤去操作治具
KR101729735B1 (ko) 차집관거 물돌리기 공법용 수위상승장치
JP3218084B2 (ja) 管接続装置
KR101729734B1 (ko) 차집관거 물돌리기 공법
JP5337900B2 (ja) 分岐管の撤去方法及び分岐口の密栓装置
KR20070065736A (ko) 상·하수도관 보수를 위한 비절단 차수장치
JP2016017608A (ja) 管ユニット
KR20170124391A (ko) 관 이탈방지 구조를 갖는 부단수밸브
JP2010019328A (ja) 開閉弁除去手段

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6016776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250