JP2000018440A - 二酸化炭素冷媒輸送用ホース - Google Patents

二酸化炭素冷媒輸送用ホース

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JP2000018440A JP10181802A JP18180298A JP2000018440A JP 2000018440 A JP2000018440 A JP 2000018440A JP 10181802 A JP10181802 A JP 10181802A JP 18180298 A JP18180298 A JP 18180298A JP 2000018440 A JP2000018440 A JP 2000018440A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】二酸化炭素冷媒輸送用ホースにおいて、低分子
量である二酸化炭素の高い透過性に耐える高い冷媒透過
バリア性を実現する。 【構成】少なくとも一層のEVOH薄膜層を備え、その
外周側に低透水性層を設ける。又、EVOH薄膜層に隣
接して所定組成のポリアミド樹脂層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二酸化炭素冷媒輸送
用ホースに関し、更に詳しくは、二酸化炭素が従来のフ
ロン等に比較して著しく低分子量であることから生ずる
高透過性の問題に対策を施した炭酸ガス冷媒輸送用ホー
スに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のカークーラーや室内用エアコン
等の各種のクーラーシステムにおいて配管される冷媒輸
送用ホースは、基本的にはゴム内管とゴム外管の間に繊
維補強層を介在させた複層構造を有するものが多い。そ
して、フロンガス冷媒によるオゾン破壊の問題や、数年
間の冷媒無補給を要求されると言うクーラーシステムの
性能上の問題から、冷媒輸送用ホースには優れた耐冷媒
透過性が求められるが、一般的にゴム層は耐冷媒透過性
が不十分である。
【0003】その対策として、耐冷媒透過性の高い金属
層や樹脂層(特にEVOH、即ちエチレン−ビニルアル
コール共重合体を用いたもの)等からなる冷媒不透過層
を複層構造中に設けることが有効であると考えられる
が、この場合、金属層や樹脂層がゴム層に比較して硬い
ことから耐屈曲耐久性が低下し、コンプレッサーの振動
や自動車の走行振動に起因する曲げ応力の負荷によって
クラック等を生じたり、冷媒不透過層とこれに隣接する
ゴム層との間で剥離を生じ易くなると言う不具合があっ
た。
【0004】そのため、特許第2589238号公報に
係る「冷媒輸送用ホース及びその継手構造」の発明で
は、フロンガス等の冷媒輸送用ホースの内管層に、変性
ポリオレフィンとポリアミド樹脂との重量比で40/6
0〜10/90のブレンド物に1〜10重量%のε−カ
プロラクタムを添加、含有させた樹脂組成物からなる冷
媒不透過樹脂層を設けることにより、冷媒輸送用ホース
の冷媒ガス不透過性と柔軟性との両立を図り、効果を得
ている。
【0005】又、特開平2−35291号公報に係る
「低透過性ホース」の技術では、いわゆる代替フロンで
あるモノクロロジフルオロメタン輸送用のホースとし
て、その内管を内層から順にポリアミド樹脂層、EVO
H層、ゴム層により構成し、更に場合により前記EVO
H層とゴム層との間にはナイロン系樹脂層を形成したホ
ースを開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術は比較的高分子量のフロン系冷媒を対象とする冷媒輸
送用ホースであり、フロン等に比較して著しく低分子量
(高透過性)である二酸化炭素冷媒を対象とする冷媒輸
送用ホースとしては耐冷媒透過性が不十分であって、更
に厳しい対策が必要であると考えられる。
【0007】例えば、冷媒不透過層の構成材料として有
効であるEVOHは、含水すると耐冷媒透過性が低下す
るが、この点の具体的対策やその必要性の指摘は上記従
来技術には見られない。又、冷媒不透過層であるEVO
H層と隣接層との剥離防止対策も、更に徹底した改善が
必要である。
【0008】そこで本発明は、二酸化炭素冷媒の高透過
性に十分な対策を施した炭酸ガス冷媒輸送用ホースを提
供することを、解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1発明の構成)上記
課題を解決するための本願第1発明(請求項1に記載の
発明)の構成は、複層構造を有する二酸化炭素冷媒輸送
用のホースであって、少なくとも一層のEVOH薄膜層
を備え、かつ、前記EVOH薄膜層よりも外周側にゴム
製の低透水性層を備えている、二酸化炭素冷媒輸送用ホ
ースである。
【0010】(第2発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第2発明(請求項2に記載の発明)の構成は、
前記第1発明における低透水性層の構成材料が、ブチル
ゴム(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合
体ゴム(EPDM)又は塩素化ポリエチレン(CPE)
のいずれかである、二酸化炭素冷媒輸送用ホースであ
る。
【0011】(第3発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第3発明(請求項3に記載の発明)の構成は、
複層構造を有する二酸化炭素冷媒輸送用のホースであっ
て、少なくとも一層のEVOH薄膜層と、このEVOH
薄膜層よりも外周側に設けたゴム層とを有し、かつ、前
記EVOH薄膜層の外側に隣接して、あるいはEVOH
薄膜層の内周側にもゴム層を有する場合にはEVOH薄
膜層の内外両側に隣接して、ポリアミド樹脂層を備えて
いる、二酸化炭素冷媒輸送用ホースである。
【0012】(第4発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第4発明(請求項4に記載の発明)の構成は、
前記第3発明におけるポリアミド樹脂層を構成するポリ
アミド樹脂には、以下の1)〜2)のうちの少なくとも
一成分が配合されている、二酸化炭素冷媒輸送用ホース
である。 1)変性ポリオレフィン。 2)変性ポリオレフィン及びε−カプロラクタム。
【0013】(第5発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第5発明(請求項5に記載の発明)の構成は、
複層構造を有する二酸化炭素冷媒輸送用のホースであっ
て、少なくとも一層のEVOH薄膜層を備え、かつ、前
記EVOH薄膜層よりも外周側にゴム製の低透水性層を
備えると共に、前記EVOH薄膜層の外側に隣接して、
あるいはEVOH薄膜層の内周側にもゴム層を有する場
合にはEVOH薄膜層の内外両側に隣接して、ポリアミ
ド樹脂層を備えている、二酸化炭素冷媒輸送用ホースで
ある。
【0014】(第6発明の構成)上記課題を解決するた
めの本願第6発明(請求項6に記載の発明)の構成は、
前記第5発明における低透水性層の構成材料がブチルゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム又は塩
素化ポリエチレンのいずれかであり、及び/又は、前記
第5発明におけるポリアミド樹脂層を構成するポリアミ
ド樹脂には以下の1)〜2)のうちの少なくとも一成分
が配合されている、二酸化炭素冷媒輸送用ホースであ
る。 1)変性ポリオレフィン。 2)変性ポリオレフィン及びε−カプロラクタム。
【0015】
【発明の作用・効果】(第1発明の作用・効果)EVO
Hは、含水することにより耐冷媒透過性が低下しない限
り、低分子量である二酸化炭素の透過に対しても十分な
バリア性を示し、従って第1発明の冷媒輸送用ホースは
二酸化炭素冷媒に対して有効な耐冷媒透過性を発揮す
る。
【0016】そしてクーラーシステムに配管された冷媒
輸送用ホースの外周部は、高湿度の外気に触れたり、凝
結水等により濡れたりし易いが、これらの水分は低透水
性層により遮断されてEVOH薄膜層に達しないため、
含水によるEVOH薄膜層の耐冷媒透過性の低下が防止
される。
【0017】(第2発明の作用・効果)第2発明におい
ては、所定の低透水性ゴム材料を用いて第1発明の低透
水性層を構成するので、第1発明の効果が確保されると
共に、例えば外管ゴム層をそのまま低透水性層とするこ
とができる。
【0018】(第3発明の作用・効果)一般に、硬質樹
脂層とゴム層のように、柔らかさ(曲げ弾性率)の大き
く異なる材料層が隣接する複層ホースは耐屈曲耐久性や
耐剥離性が劣る。例えばホースの曲げの繰り返しにより
樹脂層にシワが入って破壊したり、ホースの曲げあるい
は振動によって樹脂層とゴム層が剥離したりし易い。
【0019】しかし第3発明においては、EVOH薄膜
層とゴム層との間に、EVOHとゴムとの中間の曲げ弾
性率を示すポリアミド樹脂の層を介在させるので、ホー
スの曲げの繰り返しや振動によってもEVOH薄膜層が
破壊し難く、かつEVOH薄膜層とその内/外側のゴム
層との剥離が起こり難い。この結果、二酸化炭素冷媒に
対しても有効な高度の耐冷媒透過性が維持される。
【0020】しかもポリアミド樹脂は、それ自体が比較
的優れた耐冷媒透過性を有するため、ホースの耐冷媒透
過性が更に向上する。
【0021】(第4発明の作用・効果)ポリアミド樹脂
に対して、変性ポリオレフィン更に好ましくは変性ポリ
オレフィン及びε−カプロラクタムが配合された場合に
は、ポリアミド樹脂層とゴム層との接着性が向上する。
【0022】(第5発明の作用・効果)第5発明におい
ては、前記第1発明の効果と第3発明の効果とが同時に
得られるため、二酸化炭素冷媒に対して更に高度の耐冷
媒透過性が実現される。
【0023】(第6発明の作用・効果)第6発明におい
ては、前記第1発明,第2発明の効果と、第3発明,第
4発明の効果とが同時に得られるため、二酸化炭素冷媒
に対して更に高度の耐冷媒透過性が実現される。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、第1発明〜第6発明の実施
の形態について説明する。以下において単に「本発明」
と言うときは、第1発明〜第6発明を一括して指してい
る。
【0025】〔二酸化炭素冷媒輸送用ホース〕本発明の
ホースは、自動車のカークーラーや室内用エアコン等の
各種のクーラーシステムにおいて二酸化炭素冷媒輸送用
に配管されるものであって、その構造は第1発明〜第6
発明の必要な構成を備える限りにおいて限定されない
が、基本的には、図1(a)〜図1(c)に2,3の例
を示すように、内管1と外管2の間に補強層3を介在さ
せた複層構造を持つことが好ましい。
【0026】図1(a)の例示において、内管1は内側
の樹脂層11と外側のゴム層12からなり、図1(b)
の例示において、内管1は内側のゴム層13と中間の樹
脂層14と外側のゴム層15からなり、図1(c)の例
示において、内管1は内側のゴム層16と外側の樹脂層
17からなる。
【0027】〔EVOH薄膜層〕本発明の二酸化炭素冷
媒輸送用ホースは、二酸化炭素冷媒に対する高いバリア
性を発揮するために、少なくとも一層のEVOH薄膜層
を備えている。EVOH薄膜層の厚さは、これを厚くす
ることによる二酸化炭素冷媒の透過に対するバリア効果
と、これを薄くすることによるホースの柔軟性の維持と
のバランスを考慮して適宜設計されるものであって特に
限定されないが、成形技術上の便宜等も考慮すれば、通
常は30〜150μm程度が適当である。
【0028】そしてEVOH薄膜層は常に、それよりも
外周側にゴム製の低透水性層を備え、及び/又は、EV
OH薄膜層の外側あるいは内外両側に隣接してポリアミ
ド樹脂層を備えている。
【0029】〔ゴム製の低透水性層〕ゴム製の低透水性
層はEVOH薄膜層よりも外周側に設けられることによ
り、外部からの水分侵入を遮断してEVOH薄膜層の対
二酸化炭素冷媒バリア性を保護する。この低透水性層を
構成するゴム材料の種類は、有効な低透水性を示す限り
において限定されないが、例えばIIR,EPDM又は
CPE等が好ましく、とりわけIIRが好ましい。
【0030】二酸化炭素冷媒輸送用ホースの複層構造に
おける低透水性層の組込みの形態は、EVOH薄膜層よ
りも外周側に設けられる限りにおいて限定されない。こ
の点を前記図1の例示に即して説明すると、図1(a)
において内側の樹脂層11がEVOH薄膜層であるか又
はEVOH薄膜層を含む場合に、外側のゴム層12及び
/又は外管2を低透水性層とすることができる。図1
(b)において中間の樹脂層14がEVOH薄膜層であ
るか又はEVOH薄膜層を含む場合に、外側のゴム層1
5及び/又は外管2を低透水性層とすることができる。
図1(c)において外側の樹脂層17がEVOH薄膜層
であるか又はEVOH薄膜層を含む場合に、外管2を低
透水性層とすることができる。
【0031】〔ポリアミド樹脂層〕ポリアミド樹脂層
は、EVOH薄膜層の曲げ破壊を防止するために、ある
いはEVOH薄膜層の界面での接合面剥離を防止するた
めに、EVOH薄膜層の外側及び/又は内側に隣接して
設けられる。ポリアミド樹脂層を構成する樹脂として
は、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン11や
ナイロン12等が好ましい。
【0032】EVOH薄膜層の曲げ破壊防止の目的から
は、EVOH薄膜層をサンドイッチ状に挟むように内外
両側に隣接してポリアミド樹脂層を設けることが好まし
く、EVOH薄膜層の界面での接合面剥離を防止する目
的からは、EVOH薄膜層とゴム層との間に介在する形
態となる側に隣接してポリアミド樹脂層を設けることが
好ましい。
【0033】図2(a)又は図2(b)に示すように、
EVOH薄膜層18とポリアミド樹脂層19の接合形態
としては、一層のEVOH薄膜層18の両側をポリアミ
ド樹脂層19がサンドイッチ状に挟む形態も可能である
し、二層以上のEVOH薄膜層18とポリアミド樹脂層
19とが交互に重なる形態も可能である。
【0034】ポリアミド樹脂層はEVOH薄膜層と共押
出しによって同時成形することができる。又、ポリアミ
ド樹脂層をシート状に別体に形成し、これを例えば特開
平2−43044号公報に記載された、いわゆる「スパ
イラル巻」や「縦添え巻」の手法でホースの所要階層部
に巻き付けても良い。
【0035】ポリオレフィンを不飽和カルボン酸やその
誘導体等のモノマーのグラフト重合で変性した変性ポリ
オレフィンを、更に加えてε−カプロラクタムを、ポリ
アミド樹脂層を構成するポリアミド樹脂に配合しておく
と、ポリアミド樹脂層とゴム層(ゴム製の低透水性層
も、単なるゴム層も含む。)との接着性を高めることが
できる。これらの配合成分を加えると、EVOH薄膜層
とゴム層とがポリアミド樹脂層を介して非常に強く接着
される。
【0036】ポリアミド樹脂層はゴム層とEVOH薄膜
層との中間の適宜な曲げ弾性率を示すように設定されて
いることが好ましい。一例として、ゴム層の曲げ弾性率
が100〜500kgf/cm2で、EVOHの曲げ弾
性率が18000〜36000kgf/cm2である場
合に、ポリアミド樹脂層の曲げ弾性率は1000〜10
000kgf/cm2であることが好ましい。
【0037】〔補強層〕前記図1(a)〜図1(c)に
例示したように、本発明において通常は内管1と外管2
との間に補強層3が設けられ、その補強層3はブレード
巻き又はスパイラル巻きされた繊維補強層であることが
好ましいが、補強層3は本発明の成立に不可欠ではな
い。
【0038】
【実施例】(実施例1:第1発明及び第2発明の実施
例)評価用ホースの試作 表1の比較例1〜比較例3に示す冷媒輸送用ホース、及
び、表2の実施例4〜実施例9に示す冷媒輸送用ホース
を試作した。これらの試作ホースの構成は、表1,表2
の「内管」,「補強層」,「外管」の欄に記した通りで
ある。
【0039】即ち、各例の試作ホースにおける内管は、
実施例4を除いてはその最内層が樹脂層であり、実施例
4では樹脂層の内周側に0.5mm厚のNBRからなる
内層を備えている。各例の樹脂層は、比較例1,2では
ナイロン6(PA6)に変性ポリオレフィン(具体的に
はEPDM)を30重量%ブレンドした材料からなり、
比較例3及び実施例4〜実施例9ではEVOHからなっ
ている。樹脂層の厚さは比較例1で1500μm、比較
例2で150μm、比較例3及び実施例4〜実施例9で
60μmである。
【0040】比較例1以外の各例では内管の外層として
1.5mm厚のゴム層が形成されているが、ゴム層の構
成材料としては、透水性の低いIIR,EPDM又はC
PEを用いた例と、透水性の余り低くないNBRを用い
た例とが設定されている。
【0041】補強層は、全例が、ポリエステル補強糸を
ブレード編みしたものからなっている。又、各例におい
て補強層の外周にはいずれも1.2mm厚の外管ゴム層
が形成されているが、その構成材料は実施例8がII
R、実施例9がEPDMである以外は、いずれもCRで
ある。
【0042】なお、各例の試作ホースは、常法に従っ
て、マンドレルを用いた樹脂層/ゴム層の押出成形や補
強糸のブレード編みを行い、、最後に加硫処理によって
完成させたものである。
【0043】評価方法 上記各例の試作ホースについて、それぞれCO2透過量
(g/m 72h)及び柔軟性(kgf)を次の方法に
よって評価し、結果を表1、表2に記した。
【0044】(CO2 透過量)図3に示すように、長さ
L(m)の試作ホース20の両端を、それぞれ継手金具
21で加締め、一方の継手金具21,21′を密栓する
と共に、他方の継手金具21′は、圧力計22とバルブ
23を備えたパイプ24に接続した。そしてバルブ23
を開いて試作ホース20の管内を真空引きした後、雰囲
気温度80°Cで内圧が10MPa(初期内圧P1 )と
なる量のCO2を充填し、上記雰囲気温度を維持したま
ま2時間放置した後、内圧(熱処理後内圧P2 )を測定
した。
【0045】以上の初期内圧P1 と熱処理後内圧P2 に
基づき、次のようにCO2透過量を算出した。即ち、上
記の測定系において、CO2を近似的にいわゆる完全ガ
スであると見做すと、内圧P(Pa)、内容積V(m3
)CO2重量G(kg)、雰囲気温度T(°K)の間に
は、 PV=GRT (式1) の関係が成り立ち、この式1から、 G=(V/RT)P (式2) が導かれる。なお、式1及び式2中のRは、CO2ガス
定数0.189×103(J/kg・K)である。
【0046】そして、CO2の透過量Q(g/m 72
h)は、初期のCO2充填量をG1 (kg)、熱処理後
のCO2充填量をG2 (kg)とした場合、 Q=(G1 −G2 )×(1/L)×(72/t) (式3) で表される。なお、式3中のtは熱処理時間(h)であ
る。
【0047】上記式3に前記式2を代入して展開する
と、 Q={(V/RT)(P1 −P2 )}×(72/Lt)×103 g/(m 72h) (式4) を得るので、この式4によってCO2の透過量Qを算出
した。
【0048】(加湿処理後透過試験)表1及び表2にお
いて、「CO2透過量」の項目中、「加湿処理後透過試
験」とあるのは、各例の試作ホースに対して、管内に乾
燥剤を充填してから試作ホースを密閉し、温度80°
C、湿度90%の雰囲気に240時間放置すると言う加
湿処理をおこなった後に、上記乾燥剤を取り出して、上
述の透過量評価を行ったものである。
【0049】(柔軟性評価)必要な長さに切り揃えた各
例の試作ホースを、図4に示すように、曲げR100
(mm)となるように曲げた際の反発力F(kgf)を
測定した。
【0050】評価結果 比較例1では、内管の樹脂層の厚さを1500μmと非
常に厚くしているため、CO2透過量は比較的少ない
が、著しく柔軟性の劣るホースとなっている。これとは
逆に、比較例2では内管の樹脂層の厚さを150μmと
しているためホースの柔軟性は優れている。しかし、こ
の樹脂層がナイロン6と変性ポリオレフィンのブレンド
材料からなるため、CO2透過量が著しく多い。一方比
較例3では、樹脂層がEVOHからなるため、その厚さ
が比較例2の半分以下の60μmであるにも関わらずC
2透過量が低く、かつホースの柔軟性も優れている。
しかし、内管の外層として設けたゴム層が透水性の低く
ないNBRであるため、加湿処理後の透過試験において
CO2透過量が顕著に増大し、非加湿処理透過試験の透
過量を1とした際の透過量指数は、2.5と言う大きな
値を示している。
【0051】実施例4〜実施例9では、非加湿処理透過
試験時のCO2透過量、加湿処理後の透過試験における
上記の透過量指数、及びホースの柔軟性のいずれの評価
項目においても、かなり良好ないしは非常に良好な数値
を示している。とりわけ実施例9は内管の外層としての
ゴム層と外管ゴム層とにいずれも透水性の低いゴムを用
いているので、非加湿処理透過試験時及び加湿処理後の
透過試験におけるCO2 透過量が特に少なく、上記の透
過量指数も優秀である。
【0052】(実施例2:第3発明及び第4発明の実施
例)評価用ホースの試作 表3の比較例9及び実施例10,11に示す冷媒輸送用
ホースを試作した。これらの試作ホースの構成は、表3
「内管」,「補強層」,「外管」の欄に記した通りであ
る。
【0053】即ち、各例の試作ホースにおける内管は、
樹脂層と外層から構成されている。樹脂層は、比較例9
においては厚さ60μmのEVOH層であり、実施例1
0においては厚さ40μmのEVOH層が両側の厚さ4
0μmのナイロン6(PA6)層でサンドイッチ状に挟
まれ、実施例11においては厚さ40μmのEVOH層
が両側の厚さ40μmのナイロン6ブレンド材層(ナイ
ロン6に変性ポリオレフィンであるEPDMを30重量
%ブレンドした材料)でサンドイッチ状に挟まれてい
る。各例の外層はいずれも、1.5mm厚のIIR層で
あり、かつ、IIR系のゴム接着剤によって樹脂層と接
着されている。
【0054】各例の試作ホースにおいて、補強層はポリ
エステル補強糸をブレード編みしたものからなり、又、
補強層の外周にはいずれも1.2mm厚のEPDMから
なる外管ゴム層が形成されている。
【0055】なお、各例の試作ホースは、常法に従っ
て、マンドレルを用いた樹脂層/ゴム層の押出成形や補
強糸のブレード編みを行い、最後に加硫処理によって完
成させたものである。
【0056】評価方法 上記各例の試作ホースについて、それぞれCO2透過量
(g/m 72h)、柔軟性(kgf)、繰返し折曲げ
耐久性及び接着力(kgf/25mm)を評価し、結果
を表3に記した。これらの評価の内、CO2透過量と柔
軟性については実施例1の場合と同一の方法で評価し
た。又、繰返し折曲げ耐久性は、図5に示すように試作
ホースの180°の折曲げを最大で500回まで繰返
し、途中でクラックを発生した場合には、その際の繰返
し折曲げ回数を表記した。更に接着力については、JI
S K 6301の7.(剥離試験)に準じて評価し
た。
【0057】評価結果 比較例9においては、実施例10,11との対比におい
て、内管樹脂層(EVOH層)の両側を挟むナイロン6
等の層を備えないため、CO2透過量が若干優れている
が、そのために繰返し折曲げ耐久性が著しく悪化し、樹
脂層と外層との接着力も劣る。
【0058】実施例10,11は、非加湿処理透過試験
時及び加湿処理後の透過試験におけるCO2透過量、並
びに前記の透過量指数が十分に満足できる範囲内にあ
り、かつ、EVOH層の両側を挟むナイロン6等の層を
備えているため、繰返し折曲げ耐久性が非常に優れてお
り、樹脂層と外層との接着力も良好である。とりわけ実
施例11においては、EVOH層の両側をナイロン6と
変性ポリオレフィンであるEPDMとのブレンド材料層
でサンドイッチ状に挟んでいるため、樹脂層と外層との
接着力が極めて良好である。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態例を示す図である。
【図3】実施例の評価方法を示す図である。
【図4】実施例の評価方法を示す図である。
【図5】実施例の評価方法を示す図である。
【符号の説明】 1 内管 2 外管 3 補強層 18 EVOH薄膜層 19 ポリアミド樹脂層 20 試作ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙田 弘仁 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 BA15 BA25 CA52 CB05 CB28 CC07 CC18 CC20 DA26 DB10 EA04 4F100 AK03D AK09B AK09J AK10B AK27 AK27J AK28B AK28J AK28K AK29 AK29J AK46D AK69A AK75B AL01B AL05D AL06D AN00B AN00C AN02B BA02 BA03 BA05 BA06 BA10A BA10B BA10C BA13 DA11 DG13 GB32 GB48 JD02 JD05 JD05B JK04 JK06 JM02A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複層構造を有する二酸化炭素冷媒輸送用
    のホースであって、少なくとも一層のEVOH(エチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体)薄膜層を備え、かつ、
    前記EVOH薄膜層よりも外周側にゴム製の低透水性層
    を備えていることを特徴とする二酸化炭素冷媒輸送用ホ
    ース。
  2. 【請求項2】 前記低透水性層の構成材料がブチルゴ
    ム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム又は塩
    素化ポリエチレンのいずれかであることを特徴とする請
    求項1に記載の二酸化炭素冷媒輸送用ホース。
  3. 【請求項3】 複層構造を有する二酸化炭素冷媒輸送用
    のホースであって、少なくとも一層のEVOH薄膜層
    と、このEVOH薄膜層よりも外周側に設けたゴム層と
    を有し、かつ、前記EVOH薄膜層の外側に隣接して、
    あるいはEVOH薄膜層の内周側にもゴム層を有する場
    合にはEVOH薄膜層の内外両側に隣接して、ポリアミ
    ド樹脂層を備えていることを特徴とする二酸化炭素冷媒
    輸送用ホース。
  4. 【請求項4】 前記ポリアミド樹脂層を構成するポリア
    ミド樹脂には、以下の1)〜2)のうちの少なくとも一
    成分が配合されていることを特徴とする請求項3に記載
    の二酸化炭素冷媒輸送用ホース。 1)変性ポリオレフィン。 2)変性ポリオレフィン及びε−カプロラクタム。
  5. 【請求項5】 複層構造を有する二酸化炭素冷媒輸送用
    のホースであって、少なくとも一層のEVOH薄膜層を
    備え、かつ、前記EVOH薄膜層よりも外周側にゴム製
    の低透水性層を備えると共に、 前記EVOH薄膜層の外側に隣接して、あるいはEVO
    H薄膜層の内周側にもゴム層を有する場合にはEVOH
    薄膜層の内外両側に隣接して、ポリアミド樹脂層を備え
    ていることを特徴とする二酸化炭素冷媒輸送用ホース。
  6. 【請求項6】 前記低透水性層の構成材料がブチルゴ
    ム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム又は塩
    素化ポリエチレンのいずれかであり、 及び/又は、前記ポリアミド樹脂層を構成するポリアミ
    ド樹脂には以下の1)〜2)のうちの少なくとも一成分
    が配合されていることを特徴とする請求項5に記載の二
    酸化炭素冷媒輸送用ホース。 1)変性ポリオレフィン。 2)変性ポリオレフィン及びε−カプロラクタム。
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