JP2000002375A - ゴムホースおよびゴムホースの製法 - Google Patents
ゴムホースおよびゴムホースの製法Info
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- JP2000002375A JP2000002375A JP16706998A JP16706998A JP2000002375A JP 2000002375 A JP2000002375 A JP 2000002375A JP 16706998 A JP16706998 A JP 16706998A JP 16706998 A JP16706998 A JP 16706998A JP 2000002375 A JP2000002375 A JP 2000002375A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷媒のバリア性と、ホースとしての柔軟性、
振動吸収性および耐水分透過性を向上させることができ
るゴムホースを提供する。 【解決手段】 樹脂層チューブ2の外側にゴム層3を設
けたものからなる内管4と、該内管4の外側にアルミニ
ウム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアル
ミニウムラミネートフィルム5をスパイラル状に巻き付
けたバリア層6と、該バリア層6の外側に設けられた繊
維補強層7と、該繊維補強層7の外側に設けられた外皮
ゴム8とからなる。
振動吸収性および耐水分透過性を向上させることができ
るゴムホースを提供する。 【解決手段】 樹脂層チューブ2の外側にゴム層3を設
けたものからなる内管4と、該内管4の外側にアルミニ
ウム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアル
ミニウムラミネートフィルム5をスパイラル状に巻き付
けたバリア層6と、該バリア層6の外側に設けられた繊
維補強層7と、該繊維補強層7の外側に設けられた外皮
ゴム8とからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムホースおよびゴ
ムホースの製法に関する。さらに詳しくは、自動車など
に使用される、たとえば冷媒の輸送に用いられるゴムホ
ースおよびゴムホースの製法に関する。
ムホースの製法に関する。さらに詳しくは、自動車など
に使用される、たとえば冷媒の輸送に用いられるゴムホ
ースおよびゴムホースの製法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、カーエアコン用冷媒ガスまたはコンタクトフリー
ザー用冷媒ガスの輸送などに用いられる複合フレキシブ
ルホースでは、一般に内管が樹脂層とゴム層の複合構造
にされている。そして最内層に設けられる薄い樹脂層で
耐ガス透過性を確保するとともに、外側のゴム層でホー
スとしての柔軟性、振動吸収性および耐水分透過性を確
保している。
より、カーエアコン用冷媒ガスまたはコンタクトフリー
ザー用冷媒ガスの輸送などに用いられる複合フレキシブ
ルホースでは、一般に内管が樹脂層とゴム層の複合構造
にされている。そして最内層に設けられる薄い樹脂層で
耐ガス透過性を確保するとともに、外側のゴム層でホー
スとしての柔軟性、振動吸収性および耐水分透過性を確
保している。
【0003】一般的に、カークーラーその他冷媒用複合
ゴムホースの最内層を形成する樹脂としては、主にポリ
アミド(PA)系のものが多く使用されている。このポ
リアミドとしては、PA6、PA66、PA6とPA6
6の共重合体、PA11、PA12、PA11とPA1
2の共重合物、変性物、ブレンド物およびPAにオレフ
ィンをブレンドしたものなどがある。また、内管の外側
のゴムとしては、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムまたは
臭素化ブチルゴムなどがある。
ゴムホースの最内層を形成する樹脂としては、主にポリ
アミド(PA)系のものが多く使用されている。このポ
リアミドとしては、PA6、PA66、PA6とPA6
6の共重合体、PA11、PA12、PA11とPA1
2の共重合物、変性物、ブレンド物およびPAにオレフ
ィンをブレンドしたものなどがある。また、内管の外側
のゴムとしては、ブチルゴム、塩素化ブチルゴムまたは
臭素化ブチルゴムなどがある。
【0004】しかしながら、これらの内管材料はいずれ
も高分子物であるため、高温雰囲気下でのバリア性が不
充分である。このバリア性を向上させるものとして、特
開平2−209224号公報、特開平2−209225
号公報、特開平2−138586号公報、特開平2−1
13191号公報、特公昭63−13812号公報記載
のものなどが提案されている。
も高分子物であるため、高温雰囲気下でのバリア性が不
充分である。このバリア性を向上させるものとして、特
開平2−209224号公報、特開平2−209225
号公報、特開平2−138586号公報、特開平2−1
13191号公報、特公昭63−13812号公報記載
のものなどが提案されている。
【0005】前記特開平2−209224号公報と特開
平2−209225号公報では、スパッタリングやイオ
ンプレーティング法により、内管樹脂の外周に金属また
は金属化合物の薄膜を形成し、バリア性を向上させてい
る。当該方法は真空チャンバーが必要であり、フィルム
状のものであれば連続的に成膜できる。しかし、円筒状
のものであれば工法上金属または金属化合物の薄膜を均
一に成形することが困難であり、また、連続的に処理す
ることも困難である。さらに、ドライメッキ膜の場合、
膜そのものの柔軟性が不充分であり、ホースが振動また
はホース内圧により内管チューブ径が膨れた場合の伸び
に追随できず、き裂が発生しバリア性が損なわれる惧れ
がある。
平2−209225号公報では、スパッタリングやイオ
ンプレーティング法により、内管樹脂の外周に金属また
は金属化合物の薄膜を形成し、バリア性を向上させてい
る。当該方法は真空チャンバーが必要であり、フィルム
状のものであれば連続的に成膜できる。しかし、円筒状
のものであれば工法上金属または金属化合物の薄膜を均
一に成形することが困難であり、また、連続的に処理す
ることも困難である。さらに、ドライメッキ膜の場合、
膜そのものの柔軟性が不充分であり、ホースが振動また
はホース内圧により内管チューブ径が膨れた場合の伸び
に追随できず、き裂が発生しバリア性が損なわれる惧れ
がある。
【0006】また、特開平2−138586号公報で
は、内管、補強層および外管層からなっているホースの
外周にアルミニウム薄層と繊維中間層と接着剤層とから
なるアルミニウムラミネート層を設けるようにしている
が、内管を透過してきた冷媒は補強層(繊維の間)を通
り両端のカシメ部からリークするため、最外層の外周に
設けたバリア層の効果が少なくなる惧れがある。
は、内管、補強層および外管層からなっているホースの
外周にアルミニウム薄層と繊維中間層と接着剤層とから
なるアルミニウムラミネート層を設けるようにしている
が、内管を透過してきた冷媒は補強層(繊維の間)を通
り両端のカシメ部からリークするため、最外層の外周に
設けたバリア層の効果が少なくなる惧れがある。
【0007】また、特開平2−113191号公報で
は、第1バリア層にプラスチックフィルムと金属薄膜か
らなる積層シートを用いるとともに、アルミラミネート
層のラップ部分からの漏洩を防止するために、第2のバ
リア層を設けている。しかし、内管チューブとアルミラ
ミネート層が接着していないため、内部より透過してき
た冷媒が内管チューブとアルミラミネート層とのあいだ
に滞留し、膨れが発生する惧れがある。
は、第1バリア層にプラスチックフィルムと金属薄膜か
らなる積層シートを用いるとともに、アルミラミネート
層のラップ部分からの漏洩を防止するために、第2のバ
リア層を設けている。しかし、内管チューブとアルミラ
ミネート層が接着していないため、内部より透過してき
た冷媒が内管チューブとアルミラミネート層とのあいだ
に滞留し、膨れが発生する惧れがある。
【0008】さらに特公昭63−13812号公報で
は、肉厚1.5mmのナイロンチューブの上に、低分子
量ポリエチレンを両面に塗装したアルミラミネートテー
プを縦沿えに巻き付けた上に外層を押し出し、そしてそ
の押出温度でオーバーラップ部分の接着およびナイロン
チューブとポリエチレンの部分接着と外層の線状高分子
との接着を同時に行なうようにしている。しかしナイロ
ンチューブの肉厚が厚く柔軟性が著しくわるい。そこで
柔軟性を確保するために、ナイロンチューブの肉厚を薄
くした場合、オーバーラップ部分がチューブ円周上の一
カ所にでき、ホースを曲げた時の柔軟性が曲げ方向によ
り異なる惧れがある。また、アルミラミネートテープが
ポリエチレンの単なる塗装、いわゆる押出ラミネーショ
ンによる成形であるため、アルミニウムフィルムとナイ
ロンとの接着およびアルミニウムフィルムとポリエチレ
ンの接着が充分でなく、内部より透過してきた冷媒がポ
リエチレン層とアルミニウムフィルムとのあいだに滞留
し、膨れが発生する惧れがある。
は、肉厚1.5mmのナイロンチューブの上に、低分子
量ポリエチレンを両面に塗装したアルミラミネートテー
プを縦沿えに巻き付けた上に外層を押し出し、そしてそ
の押出温度でオーバーラップ部分の接着およびナイロン
チューブとポリエチレンの部分接着と外層の線状高分子
との接着を同時に行なうようにしている。しかしナイロ
ンチューブの肉厚が厚く柔軟性が著しくわるい。そこで
柔軟性を確保するために、ナイロンチューブの肉厚を薄
くした場合、オーバーラップ部分がチューブ円周上の一
カ所にでき、ホースを曲げた時の柔軟性が曲げ方向によ
り異なる惧れがある。また、アルミラミネートテープが
ポリエチレンの単なる塗装、いわゆる押出ラミネーショ
ンによる成形であるため、アルミニウムフィルムとナイ
ロンとの接着およびアルミニウムフィルムとポリエチレ
ンの接着が充分でなく、内部より透過してきた冷媒がポ
リエチレン層とアルミニウムフィルムとのあいだに滞留
し、膨れが発生する惧れがある。
【0009】本発明は、叙上の事情に鑑み、冷媒のバリ
ア性と、ホースとしての柔軟性、振動吸収性および耐水
分透過性を向上させることができるゴムホースおよび該
ゴムホースの製法を提供することを目的とする。
ア性と、ホースとしての柔軟性、振動吸収性および耐水
分透過性を向上させることができるゴムホースおよび該
ゴムホースの製法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のゴムホースは、
単層ゴムチューブ、または樹脂層チューブの外側にゴム
層を設けたものからなる内管と、該内管の外側にアルミ
ニウム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたア
ルミニウムラミネートフィルムをスパイラル状に巻き付
けたバリア層と、該バリア層の外側に設けられた繊維補
強層と、該繊維補強層の外側に設けられた外皮ゴムとか
らなることを特徴とする。
単層ゴムチューブ、または樹脂層チューブの外側にゴム
層を設けたものからなる内管と、該内管の外側にアルミ
ニウム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたア
ルミニウムラミネートフィルムをスパイラル状に巻き付
けたバリア層と、該バリア層の外側に設けられた繊維補
強層と、該繊維補強層の外側に設けられた外皮ゴムとか
らなることを特徴とする。
【0011】また本発明のゴムホースは、単層ゴムチュ
ーブ、または樹脂層チューブの外側にゴム層を設けたも
のからなる内管と、該内管の外側にアルミニウム系合金
の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアルミニウムラ
ミネートフィルムをスパイラル状に巻き付けたバリア層
と、該バリア層の外側に設けられたゴム層と、該ゴム層
の外側に設けられた繊維補強層と、該繊維補強層の外側
に設けられた外皮ゴムとからなることを特徴とする。
ーブ、または樹脂層チューブの外側にゴム層を設けたも
のからなる内管と、該内管の外側にアルミニウム系合金
の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアルミニウムラ
ミネートフィルムをスパイラル状に巻き付けたバリア層
と、該バリア層の外側に設けられたゴム層と、該ゴム層
の外側に設けられた繊維補強層と、該繊維補強層の外側
に設けられた外皮ゴムとからなることを特徴とする。
【0012】さらに本発明のゴムホースの製法は、単層
ゴムチューブ、または樹脂層チューブの外側にゴム層を
設けたものからなる内管と、該内管の外側にアルミニウ
ム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアルミ
ニウムラミネートフィルムをスパイラル状に巻き付けた
バリア層と、該バリア層の外側に設けられた繊維補強層
と、該繊維補強層の外側に設けられた外皮ゴムとからな
り、これらを加硫することにより相互に接着することを
特徴とする。
ゴムチューブ、または樹脂層チューブの外側にゴム層を
設けたものからなる内管と、該内管の外側にアルミニウ
ム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアルミ
ニウムラミネートフィルムをスパイラル状に巻き付けた
バリア層と、該バリア層の外側に設けられた繊維補強層
と、該繊維補強層の外側に設けられた外皮ゴムとからな
り、これらを加硫することにより相互に接着することを
特徴とする。
【0013】また本発明のゴムホースの製法は、単層ゴ
ムチューブ、または樹脂層チューブの外側にゴム層を設
けたものからなる内管と、該内管の外側にアルミニウム
系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアルミニ
ウムラミネートフィルムをスパイラル状に巻き付けたバ
リア層と、該バリア層の外側に設けられたゴム層と、該
ゴム層の外側に設けられた繊維補強層と、該繊維補強層
の外側に設けられた外皮ゴムとからなり、これらを加硫
することにより相互に接着することを特徴とする。
ムチューブ、または樹脂層チューブの外側にゴム層を設
けたものからなる内管と、該内管の外側にアルミニウム
系合金の薄層の両面に熱可塑性樹脂層を設けたアルミニ
ウムラミネートフィルムをスパイラル状に巻き付けたバ
リア層と、該バリア層の外側に設けられたゴム層と、該
ゴム層の外側に設けられた繊維補強層と、該繊維補強層
の外側に設けられた外皮ゴムとからなり、これらを加硫
することにより相互に接着することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明のゴムホースおよびゴムホースの製法を説明する。
明のゴムホースおよびゴムホースの製法を説明する。
【0015】図1は本発明のゴムホースの一実施の形態
を示す一部切欠斜視図、図2は図1におけるフィルムの
断面図である。
を示す一部切欠斜視図、図2は図1におけるフィルムの
断面図である。
【0016】図1に示すように、本発明の一実施の形態
にかかわるゴムホース1は、樹脂層チューブ2の外側に
ゴム層3を設けた内管4と、該内管4の外側にアルミニ
ウムラミネートフィルム(以下、単にフィルムという)
5をスパイラル状に巻き付けたバリア層6と、該バリア
層6の外側に設けられた繊維補強層7と、該繊維補強層
7の外側に設けられた外皮ゴム8とから構成されてお
り、たとえばこれらを加硫することにより相互に接着し
て製作することができる。
にかかわるゴムホース1は、樹脂層チューブ2の外側に
ゴム層3を設けた内管4と、該内管4の外側にアルミニ
ウムラミネートフィルム(以下、単にフィルムという)
5をスパイラル状に巻き付けたバリア層6と、該バリア
層6の外側に設けられた繊維補強層7と、該繊維補強層
7の外側に設けられた外皮ゴム8とから構成されてお
り、たとえばこれらを加硫することにより相互に接着し
て製作することができる。
【0017】前記樹脂層チューブ2は、ポリアミド樹
脂、またはポリアミド樹脂を主成分、たとえば60重量
%以上含み残りの成分として、エチレン・αオレフィン
・非共役ジエンゴムとからなる樹脂組成物により形成す
るのが好ましい。また前記ゴム層3としては、ブチルゴ
ム(IIR)、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、
ニトリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムおよ
びクロロプレンゴムよりなる群から選ばれた少なくとも
1種のゴムから形成されているのが好ましい。
脂、またはポリアミド樹脂を主成分、たとえば60重量
%以上含み残りの成分として、エチレン・αオレフィン
・非共役ジエンゴムとからなる樹脂組成物により形成す
るのが好ましい。また前記ゴム層3としては、ブチルゴ
ム(IIR)、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、
ニトリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムおよ
びクロロプレンゴムよりなる群から選ばれた少なくとも
1種のゴムから形成されているのが好ましい。
【0018】なお、本実施の形態では、内管が樹脂層チ
ューブとゴム層とから形成されているが、本発明におい
ては、これに限定されるものではなく、前記樹脂層チュ
ーブの外側にゴム層を設けた内管に代えて、単層ゴムチ
ューブの内管とすることができる。
ューブとゴム層とから形成されているが、本発明におい
ては、これに限定されるものではなく、前記樹脂層チュ
ーブの外側にゴム層を設けた内管に代えて、単層ゴムチ
ューブの内管とすることができる。
【0019】前記フィルム5としては、図2に示すよう
に、アルミニウム系合金の薄層5aの両面に熱可塑性樹
脂層5bを積層したものを用いることができる。前記薄
層5aと熱可塑性樹脂層5bとは、ポリウレタン系、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合物、アクリル共重合物など
の接着剤により、事前に接着されているものを用いる。
前記薄層5aの肉厚は、3〜50μmであり、さらには
7〜30μmであるのが好ましい。これは肉厚が3μm
より薄い場合、フィルムにピンホールが多数発生し、バ
リアー効果が低下し、肉厚が50μmより厚くなるとフ
ィルムの柔軟性が少なくなり、ホース製品の柔軟性を低
下させるからである。また前記フィルム5の幅は、内管
4の外径の1〜2.5倍であり、さらには1.2〜1.
5倍とするのが好ましい。これはフィルムの幅が巻き付
ける内管の外径よりも小さいと生産性が低下し、内管の
外径の2.5倍をこえると、巻き付け作業が困難とな
り、シワやタクレが発生し易くなるからである。
に、アルミニウム系合金の薄層5aの両面に熱可塑性樹
脂層5bを積層したものを用いることができる。前記薄
層5aと熱可塑性樹脂層5bとは、ポリウレタン系、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合物、アクリル共重合物など
の接着剤により、事前に接着されているものを用いる。
前記薄層5aの肉厚は、3〜50μmであり、さらには
7〜30μmであるのが好ましい。これは肉厚が3μm
より薄い場合、フィルムにピンホールが多数発生し、バ
リアー効果が低下し、肉厚が50μmより厚くなるとフ
ィルムの柔軟性が少なくなり、ホース製品の柔軟性を低
下させるからである。また前記フィルム5の幅は、内管
4の外径の1〜2.5倍であり、さらには1.2〜1.
5倍とするのが好ましい。これはフィルムの幅が巻き付
ける内管の外径よりも小さいと生産性が低下し、内管の
外径の2.5倍をこえると、巻き付け作業が困難とな
り、シワやタクレが発生し易くなるからである。
【0020】前記フィルム5に用いる熱可塑性樹脂層5
bは、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリアミド
系、ポリエステル系、セロハン、ポリ塩化ビニリデン、
EVOH、エチレンとメタクリル酸の共重合物およびエ
チレン−アクリル酸コポリマーよりなる群から選ばれた
少なくとも1種の樹脂から形成されているが、本発明に
おいては、これに限定されるものではなく、これらのう
ち少なくとも2種の積層体またはこれらのうち少なくと
も1種を主成分とした変性物から形成することもでき
る。また、この熱可塑性樹脂層5bの肉厚は、実現性お
よび柔軟性の面から5〜100μmであり、好ましくは
20〜70μmである。
bは、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリアミド
系、ポリエステル系、セロハン、ポリ塩化ビニリデン、
EVOH、エチレンとメタクリル酸の共重合物およびエ
チレン−アクリル酸コポリマーよりなる群から選ばれた
少なくとも1種の樹脂から形成されているが、本発明に
おいては、これに限定されるものではなく、これらのう
ち少なくとも2種の積層体またはこれらのうち少なくと
も1種を主成分とした変性物から形成することもでき
る。また、この熱可塑性樹脂層5bの肉厚は、実現性お
よび柔軟性の面から5〜100μmであり、好ましくは
20〜70μmである。
【0021】前記繊維補強層7としては、繊維材料のポ
リエステル(PET)、ナイロンなどの補強糸をスパイ
ラル状に編組して補強された層を用いることができる。
リエステル(PET)、ナイロンなどの補強糸をスパイ
ラル状に編組して補強された層を用いることができる。
【0022】前記外皮ゴム8としては、エチレン・プロ
ピレン・ジエン共重合体(EPDM)、ブチルゴム、塩
化ブチルゴムまたは臭素化ブチルゴムなどを用いること
ができる。
ピレン・ジエン共重合体(EPDM)、ブチルゴム、塩
化ブチルゴムまたは臭素化ブチルゴムなどを用いること
ができる。
【0023】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0024】実施例1〜2 表1に示すように、内管樹脂を押出機により厚さ0.1
5mmで押出したのち、内管ゴム層を押出被覆し、内管
を2本作製した。なお、内管ゴム層に用いるゴム材料に
は接着成分を練り込み、内管樹脂層とのあいだに接着剤
層を設ける必要のない仕様とした。
5mmで押出したのち、内管ゴム層を押出被覆し、内管
を2本作製した。なお、内管ゴム層に用いるゴム材料に
は接着成分を練り込み、内管樹脂層とのあいだに接着剤
層を設ける必要のない仕様とした。
【0025】ついで、両面に厚さ25μmまたは20μ
mのPP(ポリプロピレン)を形成した25mm幅のア
ルミラミネートフィルムを各内管にスパイラル状にオー
バーラップさせて巻き付け、バリア層を形成した。
mのPP(ポリプロピレン)を形成した25mm幅のア
ルミラミネートフィルムを各内管にスパイラル状にオー
バーラップさせて巻き付け、バリア層を形成した。
【0026】ついで、この表面にポリエステル繊維を用
いて編組機により編組して繊維層(厚さ1.0mm)を
作製した。
いて編組機により編組して繊維層(厚さ1.0mm)を
作製した。
【0027】つぎに、EPDMゴムを押出成形機により
押出して外皮ゴム層(厚さ1.45mm)を形成し、5
層からなる積層体を得た。
押出して外皮ゴム層(厚さ1.45mm)を形成し、5
層からなる積層体を得た。
【0028】さらに、この5層からなる積層体を蒸気加
硫缶内において160℃で40分間かけて加硫を行な
い、2本のゴムホースを作製した。(ガスバリア性、水
分透過性および柔軟性)を調べるために、つぎの評価を
行なった。その結果を表1に示す。
硫缶内において160℃で40分間かけて加硫を行な
い、2本のゴムホースを作製した。(ガスバリア性、水
分透過性および柔軟性)を調べるために、つぎの評価を
行なった。その結果を表1に示す。
【0029】ガスバリア性試験:SAE J 51 M
AY85(AUTOMOTIVE AIR CONDI
TIONING HOSE)に準じてHFC−134a
ガスの透過量を測定した。
AY85(AUTOMOTIVE AIR CONDI
TIONING HOSE)に準じてHFC−134a
ガスの透過量を測定した。
【0030】柔軟性試験:ホースの一端を固定し、直径
100mmのドラムに180度U字形に巻き付けてその
状態を維持するのに必要な力をプッシュプルゲージ(A
E−300アルコーエンジニアリング(株)製)を用い
て測定し、バネ計りが示す引張力(曲げ力)を測定し
た。
100mmのドラムに180度U字形に巻き付けてその
状態を維持するのに必要な力をプッシュプルゲージ(A
E−300アルコーエンジニアリング(株)製)を用い
て測定し、バネ計りが示す引張力(曲げ力)を測定し
た。
【0031】水分透過性:ホース内に内容積の80%の
水を封入したホース試料3本と未封入のホース試料1本
を100℃の恒温槽に168時間放置し、初期重量から
168時間後の試料の重量減を測定し、水分透過量とし
た。なお、水を封入していない試料の重量減をブランク
としてデータの補正値とした。
水を封入したホース試料3本と未封入のホース試料1本
を100℃の恒温槽に168時間放置し、初期重量から
168時間後の試料の重量減を測定し、水分透過量とし
た。なお、水を封入していない試料の重量減をブランク
としてデータの補正値とした。
【0032】
【表1】
【0033】比較例1〜2 表1に示すように、実施例1〜2におけるバリア層を形
成しない2本のゴムホースを作製した。得られたゴムホ
ースの性能を実施例1〜2と同様に調べた。その結果を
表1に示す。
成しない2本のゴムホースを作製した。得られたゴムホ
ースの性能を実施例1〜2と同様に調べた。その結果を
表1に示す。
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
冷媒のバリア性と、ホースとしての柔軟性、振動吸収性
および耐水分透過性を向上させることができる。
冷媒のバリア性と、ホースとしての柔軟性、振動吸収性
および耐水分透過性を向上させることができる。
【図1】本発明のゴムホースの一実施の形態を示す一部
切欠斜視図である。
切欠斜視図である。
【図2】図1におけるフィルムの断面図である。
1 ゴムホース 2 樹脂層チューブ 3 ゴム層 4 内管 5 フィルム 6 バリア層 7 繊維補強層 8 外皮ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 BA15 BA25 CA52 CB07 CB29 CC12 CC18 CC20 DA26 DB01 EA04 4F213 AA04 AA04E AA10 AA11 AA15 AA21E AA24 AA29 AA45 AD03 AD16 AG03 AG08 AH81 WA15 WA17 WA53 WA83 WA87 WB01
Claims (13)
- 【請求項1】 単層ゴムチューブ、または樹脂層チュー
ブの外側にゴム層を設けたものからなる内管と、該内管
の外側にアルミニウム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹
脂層を積層したアルミニウムラミネートフィルムをスパ
イラル状に巻き付けたバリア層と、該バリア層の外側に
設けられた繊維補強層と、該繊維補強層の外側に設けら
れた外皮ゴムとからなるゴムホース。 - 【請求項2】 単層ゴムチューブ、または樹脂層チュー
ブの外側にゴム層を設けたものからなる内管と、該内管
の外側にアルミニウム系合金の薄層の両面に熱可塑性樹
脂層を積層したアルミニウムラミネートフィルムをスパ
イラル状に巻き付けたバリア層と、該バリア層の外側に
設けられたゴム層と、該ゴム層の外側に設けられた繊維
補強層と、該繊維補強層の外側に設けられた外皮ゴムと
からなるゴムホース。 - 【請求項3】 前記アルミニウムラミネートフィルムの
アルミニウム系合金の薄層と熱可塑性樹脂層が接着剤に
より接着されてなる請求項1または2記載のゴムホー
ス。 - 【請求項4】 前記アルミニウムラミネートフィルムの
オーバーラップ部分の熱可塑性樹脂層がホースの加硫温
度で互いに接着されてなる請求項1または2記載のゴム
ホース。 - 【請求項5】 前記アルミニウムラミネートフィルムの
熱可塑性樹脂層がホースの加硫温度で内管のゴム層に接
着されてなる請求項1または2記載のゴムホース。 - 【請求項6】 前記内管の樹脂層チューブがポリアミド
樹脂またはポリアミド樹脂を主成分とする樹脂組成物に
より形成されてなる請求項1または2記載のホース。 - 【請求項7】 前記内管のゴム層が、ブチルゴム、塩素
化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、ニトリルゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレンゴムおよびクロロプレンゴム
よりなる群から選ばれた少なくとも1種のゴムからなる
請求項1または2記載のゴムホース。 - 【請求項8】 前記アルミニウムラミネートフィルムに
用いるアルミニウム薄層の肉厚が3〜50μmである請
求項1または2記載のホース。 - 【請求項9】 前記アルミニウムラミネートフィルムの
幅が内管の外径の1〜2.5倍である請求項1または2
記載のホース。 - 【請求項10】 前記アルミニウムラミネートフィルム
に用いる熱可塑性樹脂層が、ポリエチレン系、ポリプロ
ピレン系、ポリアミド系、ポリエステル系、セロハン、
ポリ塩化ビニリデン、EVOH、エチレンとメタクリル
酸の共重合物およびエチレン−アクリル酸コポリマーよ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂もしくはこ
れらのうち少なくとも2種の積層体またはこれらのうち
少なくとも1種を主成分とした変性物からなる請求項1
または2記載のホース。 - 【請求項11】 前記アルミニウムラミネートフィルム
に用いる熱可塑性樹脂層の肉厚が5〜100μmである
請求項1または2記載のゴムホース。 - 【請求項12】 単層ゴムチューブ、または樹脂層チュ
ーブの外側にゴム層を設けたものからなる内管と、該内
管の外側にアルミニウム系合金の薄層の両面に熱可塑性
樹脂層を設けたアルミニウムラミネートフィルムをスパ
イラル状に巻き付けたバリア層と、該バリア層の外側に
設けられた繊維補強層と、該繊維補強層の外側に設けら
れた外皮ゴムとからなり、これらを加硫することにより
相互に接着するゴムホースの製法。 - 【請求項13】 単層ゴムチューブ、または樹脂層チュ
ーブの外側にゴム層を設けたものからなる内管と、該内
管の外側にアルミニウム系合金の薄層の両面に熱可塑性
樹脂層を設けたアルミニウムラミネートフィルムをスパ
イラル状に巻き付けたバリア層と、該バリア層の外側に
設けられたゴム層と、該ゴム層の外側に設けられた繊維
補強層と、該繊維補強層の外側に設けられた外皮ゴムと
からなり、これらを加硫することにより相互に接着する
ゴムホースの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16706998A JP2000002375A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | ゴムホースおよびゴムホースの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16706998A JP2000002375A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | ゴムホースおよびゴムホースの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000002375A true JP2000002375A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15842838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16706998A Pending JP2000002375A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | ゴムホースおよびゴムホースの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000002375A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003024178A1 (fr) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Hitachi, Ltd. | Dispositif electronique |
US6901968B2 (en) | 2001-12-20 | 2005-06-07 | Oceaneering International Services | Fluid conduit |
US7493918B2 (en) | 2003-09-26 | 2009-02-24 | Oceaneering International Services Ltd. | Fluid conduit |
-
1998
- 1998-06-15 JP JP16706998A patent/JP2000002375A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003024178A1 (fr) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Hitachi, Ltd. | Dispositif electronique |
US6901968B2 (en) | 2001-12-20 | 2005-06-07 | Oceaneering International Services | Fluid conduit |
US7493918B2 (en) | 2003-09-26 | 2009-02-24 | Oceaneering International Services Ltd. | Fluid conduit |
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