JP2000018284A - 電磁機器への電源供給方法とその装置 - Google Patents

電磁機器への電源供給方法とその装置

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JP2000018284A
JP2000018284A JP10199576A JP19957698A JP2000018284A JP 2000018284 A JP2000018284 A JP 2000018284A JP 10199576 A JP10199576 A JP 10199576A JP 19957698 A JP19957698 A JP 19957698A JP 2000018284 A JP2000018284 A JP 2000018284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁クラッチあるいは電磁ブレーキ等の
電磁機器への電源供給方法を改良し、作動終了時に発生
する衝撃音を抑制すると共に、作動開始時の応答性を高
め、かつ省エネ運転を可能にする。 【解決手段】 電磁クラッチのコイル31に通電するに
際し、電源供給開始時に負荷の定格電圧の2〜4倍の電
圧を一定時間印加して始動時の応答性を高める。続く定
常時には定格電圧またはそれ以下の電圧にして省エネを
図る。コイル31への通電を断った後、再度一定期間電
源供給を行ってスプリングの弾発力に逆らわせ、衝撃音
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種生産機械、産
業用ロボット等に広く使用される電磁クラッチ、電磁ブ
レーキ等への電源供給に使用する、電磁機器への電源供
給方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような電磁機器には、商用電源
(電力会社から提供される電圧、電流)を整流して得ら
れる電圧以外の電圧で駆動するものがある。図6に示す
ものは、その場合に用いられる電源装置の回路の一例
で、電磁機器として電磁クラッチを用いたものである
(電磁ブレーキについても同様に考えることができ
る)。この回路は、変圧器1の一次側コイル2が商用電
源3に接続され、二次側コイル4はダイオード5〜8と
サイリスタ9とからなるブリッジ回路10の入力側に接
続されている。ブリッジ回路10の出力側には、電磁機
器の一つである電磁クラッチのコイル11と、スナバー
素子としてのバリスタ12が並列に接続されている。ク
ラッチコイル11はインダクタンス成分13と抵抗成分
14を有する。
【0003】サイリスタ9のゲートは全波・半波切換制
御回路15の出力側に接続されており、負荷の状況によ
りサイリスタ9をオンまたはオフさせることによって、
負荷に供給する電流を全波電流と半波電流に切換えるよ
うにしてある。
【0004】このように構成された従来の回路におい
て、図示しない電磁クラッチを作動させるため(正作動
型)、あるいは作動中の電磁クラッチを停止させるため
(負作動型)に、電磁クラッチのコイル11に電流を供
給するが、負作動型では、全波・半波切換制御回路15
によってサイリスタ9を制御し、通電開始時には約1秒
の一定時間(この期間を過励磁期間と称する)全波整流
電流を供給し、その後、半波整流電流を供給する。全波
整流電流を供給する過励磁期間には、コイル11の定格
電圧の約2倍の電圧が供給され、その後の定常時には定
格電圧が印加される。変圧器1の巻線比はこれに合うよ
うに決められる。
【0005】上記作動において、コイル11への電流供
給をオフにしたとき、コイル11のインダクタンス成分
13に蓄積された電磁エネルギは、スナバー素子として
のバリスタ12に吸収される。
【0006】上記従来の電源装置には、次のような問題
がある。すなわち、変圧器1は低周波(商用電源)の電
源トランスであることから、負荷となる電磁機器が大型
化するのに伴い、体積、重量ともに大きくなり、電源装
置全体としても大型、高重量となる。また、電磁クラッ
チの定格電力が大きくなると、コイル11のインダクタ
ンス成分13に蓄積される電磁エネルギも大きくなり、
したがってこれを吸収するバリスタ12も大きな容量の
ものが必要となる。しかしながら大容量のバリスタは高
価である上に、近時生産中止の傾向にあるので入手しに
くい。また電磁エネルギをバリスタに吸収させる方法
は、電磁エネルギを熱エネルギに変換するものであるか
ら、電源装置としての効率が低下する。
【0007】また、コイル11に蓄積された電磁エネル
ギを消滅させるリセット時間の速度を制御することがで
きないので、電磁機器が、作動させるために電流を供給
する正作動型である場合には、電磁機器の作動をオフに
するときに、スプリングの弾発力などによって大きな衝
撃音を発することがある。さらに、正作動型の電磁機器
において、定常時のコイル印加電力の制御ができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電源
装置が有するこのような問題点を解決することを目的と
してなされたものであり、電磁機器の作動がオフになる
ときの衝撃音が軽減し、電磁機器の省エネ運転が可能と
なり、効率がよく、かつ小型化ならびに軽量化を図るこ
とができる、電磁機器への電源供給方法とその装置を提
供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された電源供
給方法の発明では、電磁クラッチ、電磁ブレーキ等の電
磁機器に通電するに際し、作動終了時に電源供給を断っ
た後、再度、一定期間電源供給を行うことを特徴とす
る。
【0010】また請求項2に記載された電源供給方法の
発明では、電磁クラッチ、電磁ブレーキ等の電磁機器に
通電するに際し、電源供給開始時に負荷の定格電圧の2
〜4倍の電圧を一定時間印加し、続いて負荷の定格電圧
またはそれ以下の電圧に切換えて供給し、さらに該定格
電圧またはそれ以下の電圧での供給後、負荷である電磁
機器への電源供給を断った後、再度、一定期間電源供給
を行うことを特徴とする。
【0011】また請求項3に記載された電源供給装置の
発明では、電磁クラッチ、電磁ブレーキ等の電磁機器用
の電源装置であって、電源にスイッチング電源を使用
し、該電源装置の出力電圧を、負荷の定格電圧の2〜4
倍の電圧と、負荷の定格電圧またはそれ以下の電圧に切
換える機能を備えたことを特徴とする。
【0012】また請求項4に記載された電源供給装置の
発明では、電源装置の出力部にパワーMOSFETとダ
イオードによるブリッジ回路を形成すると共に、該ブリ
ッジ回路の中点に負荷のコイルを接続し、電源オフ時
に、前記パワーMOSFETをオフさせることにより、
前記コイルに蓄積された電磁エネルギを前記ブリッジ回
路を通じて電源側に還流させるように構成したことを特
徴とする。
【0013】また請求項5に記載された発明では、請求
項4に記載されたものにおいて、前記電源装置として、
商用電源を整流平滑して用いることを特徴とする。
【0014】また請求項6に記載された発明では、請求
項4に記載されたものにおいて、前記電源装置として、
スイッチング電源を用いることを特徴とする。
【0015】さらに請求項7に記載された発明では、請
求項3,4または6のいずれかに記載されたものにおい
て、前記電源装置として、誤差増幅器による出力電圧安
定化回路を備えたものを用い、前記電源供給開始時に微
少時間印加する負荷の定格電圧の2〜4倍の電圧を、該
出力電圧安定化回路の誤差増幅器のベースバイアス抵抗
の切換えで行うようにしたことを特徴とする。
【0016】上記構成によって作動終了時に再度電流を
流すことにより、励磁による電磁力がスプリングの弾発
力に逆らう方向に作用するから、衝撃音が減少する。ま
た始動時に一時的に高い電圧を印加するものでは、電磁
機器の作動開始時に印加電圧が高くなるから、電磁機器
の応答性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を負作動型の電磁ク
ラッチに適用した実施の形態を図について説明する。図
1に示すように、本発明の装置は、スイッチ回路16と
作動制御回路17、回生制御回路18および再オン制御
回路19とから概略構成されている。スイッチ回路16
には正側の電源端子16aと負側の電源端子16bが設
けられており、この間に、商用電源の交流200ボルト
を整流平滑して所定の電圧に調整された直流電圧、また
は後述するスイッチング電源の出力電圧が印加されるよ
うになっている。
【0018】このスイッチ回路16は、正側の電源端子
16aと負側の電源端子16bとの間に印加される電圧
を、電磁クラッチ(電磁ブレーキも同じ)のコイルに供
給するときの制御をする。作動制御回路17は、電源と
して後述するスイッチング電源を用いたときに、負作動
型の負荷である電磁クラッチのコイルへの通電開始時
に、コイルの定格電圧の2〜4倍の電圧を印加する時間
を決める回路である。電源として商用電源を使用すると
きには単なる電源制御回路として機能する。
【0019】回生制御回路18はコイルへの通電を断っ
たとき、コイルに蓄積されている電磁エネルギを電源側
に戻す(回生する)時間を決めるものである。さらに再
オンタイマ回路19は、コイルへの通電を断った後、再
度、一定期間電源供給を行うための時間を管理するもの
である。
【0020】スイッチ回路16の正側の電源端子16a
には正側ライン20が接続されており、負側の電源端子
16bには負側ライン21が接続されている。これら正
側ライン20と負側ライン21との間には、電磁エネル
ギ還流用のコンデンサ22が接続されている。正側ライ
ン21には抵抗器23を介してツェナダイオード24の
カソードと抵抗器25の一端が接続されている。
【0021】正側ライン20と負側ライン21との間に
はパワーMOSFET(以下、単にFETという)26
とダイオード27が直列に接続されており、負側ライン
21と正側ライン20との間にはFET28とダイオー
ド29が直列に接続されている。これにより、ブリッジ
回路30が形成される。そしてこのブリッジ回路30の
中点には電磁クラッチのコイル31が接続されている。
コイル31にはインダクタンス成分32と巻線抵抗33
がある。
【0022】FET26のベースとブリッジ回路30の
中点との間にはバイアス電圧用の抵抗器34が、またF
ET28のベースと負側ライン21との間には抵抗器3
5が接続されている。そして、前述のツェナダイオード
24のアノードは、ブリッジ回路30の中点に接続され
ており、抵抗器25の他端は、端子16cを介して作動
制御回路17の端子17aに接続されている。また、ス
イッチ回路16のFET26のベースは端子16dを介
して作動制御回路17の端子17bに接続されている。
さらにスイッチ回路16のFET28のベースは、抵抗
器36および端子16eを介して作動制御回路17の端
子17cに接続されている。
【0023】図2に示すものは作動制御回路17の一例
である。この回路において符号37で示すものは電源の
オン信号を発する信号源である。この信号源37は、作
動時に所定の電圧を発生するものであり、具体的には図
示しない外部のスイッチ回路に接続されているものであ
る。信号源37の1極は接地されており、他極には抵抗
器38を介してトランジスタ39のベースが接続されて
いる。トランジスタ39のエミッタとベースとの間に
は、抵抗器40が接続されている。
【0024】作動制御回路17には、前述した端子17
a〜17cのほかにさらに端子17d〜17hがある
(図1においては図示を省略してある)。作動制御回路
17の端子17aにはフォトカプラ41のうちのフォト
トランジスタ42のコレクタが接続されており、端子1
7bにはフォトトランジスタ42のエミッタが接続され
ている。
【0025】フォトトトランジスタ42のエミッタとベ
ースとの間には抵抗器43が接続されている。端子17
cにはトランジスタ39のコレクタと、端子17gが接
続されており、さらに抵抗器44を介してフォトカプラ
41のフォトダイオード45のアノードが接続されてい
る。フォトダイオード45のカソードは信号源37の1
極とともに接地回路となる端子17hに接続されてい
る。また、端子17gと端子17hの間には抵抗器46
が接続されている。
【0026】図2に示す作動制御回路17の端子17d
は再オンタイマ回路19の出力側のトランジスタ(図示
せず)に接続され、再オンタイマ回路19が信号を出力
したときに作動制御回路17のトランジスタ39のベー
スをローレベルにするようになっている。また端子17
eは回生制御回路18と再オンタイマ回路19の電源端
子に接続されている。なお図示は省略するが、回生制御
回路18、再オンタイマ回路19ともにIC(集積回
路)化された単安定マルチバイブレータから構成されて
いる。
【0027】以上説明した回路の作動を説明する。作業
者の操作によって図2に示す作動制御回路17の信号源
37がオンの状態になると、トランジスタ39のベース
がローレベルになるのでオンとなり、フォトカプラ41
のフォトダイオード45に電流が流れる。これによりフ
ォトトトランジスタ42が端子17a,17b間を短絡
するから、図1に示す正側の電源端子16aから抵抗器
23,25を介してFET26のベースにこの電位が与
えられてハイレベルになり、これをオンにする。同時に
端子17cから抵抗器36を介してFET28のベース
にも電位が与えられてオンとなる。
【0028】FET26,28がオンになると、図3の
矢印で示すように正側の電源端子16aからFET2
6、電磁クラッチのコイル31、FET28を通って負
側の電源端子16bに戻る電流が流れる。このように電
流が流れると、電流が流れたときに作動する、正作動型
の電磁クラッチ(電磁ブレーキも同じ)では作動し、電
流が流れたときに作動が停止する負作動型の電磁クラッ
チでは作動を停止する。
【0029】正作動型の電磁クラッチを用いる場合、作
動を停止させるために作動制御回路17の信号源37を
オフにすると、トランジスタ39がオフになってスイッ
チ回路16のFET26,28がオフになるから電磁ク
ラッチの作動は終了する。このときコイル31に蓄積さ
れた電磁エネルギは、図4の矢印で示すようにダイオー
ド29、コンデンサ22、ダイオード27の順で流れて
コンデンサ22に蓄積される。コンデンサ22に蓄積さ
れた電磁エネルギは、コイル31に次に通電するときに
消費される。
【0030】コイル31に蓄積された電磁エネルギがこ
のように流れる回生期間は、回生制御回路18で管理さ
れる。回生制御回路18は作動制御回路17のトランジ
スタ39がオフとなった信号を端子17gからトリガ信
号として受け、ここから約1秒間の時間を限時する。限
時は、コンデンサと抵抗器による周知の時定数回路で行
う。約1分間の時間が経過すると、回生制御回路18は
信号を出力して再オンタイマ回路19をトリガする。
【0031】再オンタイマ回路19にもコンデンサと抵
抗器による時定数回路が設けられており、数秒間、出力
側に設けられたトランジスタ(図示せず)がオンし、そ
の信号が端子17dからトランジスタ39のベースに加
えられ、これをオンさせる。トランジスタ39がオンに
なると、コイル22には、所定時間、図3に矢印で示す
ような電流(再オン電流)が流れる。
【0032】電磁クラッチ(電磁ブレーキも同じ)の一
般的な構造は、クラッチを接続(ブレーキをかける)と
きに電流を流すか、流れている電流を切るとき、その電
磁力とは逆方向に力を出すスプリングを設けたものとな
っている。したがって、それまで通電していた電流を切
ると、スプリングの弾発力が急激に作用するので、機械
的な衝撃音を発生させることが多い。
【0033】本発明における再オン期間は、このための
ものである。すなわち、コイルへの通電が断たれてスプ
リングの弾発力が作用するとき、微少時間であっても再
度通電が行われることにより、それによって発生する電
磁力がスプリングの弾発力に反する方向に作用するか
ら、衝撃を和らげることになる。
【0034】以上説明した回路において、スイッチ回路
16の電源端子16a,16b間に印加する電源として
は、商用電源が一般的であるが、これに代えてスイッチ
ング電源を使用することもできる。そしてスイッチング
電源を使用したときには、その機能の一部を使用して、
電源供給開始時に負荷の定格電圧の2〜4倍の電圧を一
定時間印加することができる。
【0035】スイッチング電源47を示した図5につい
てその回路を説明する。スイッチング回路48はIC化
されたスイッチング素子を用いたものであり、その出力
側には出力トランス49の一次コイル49aが設けられ
ており、二次コイル49bに電圧を誘起するようになっ
ている。スイッチング回路48はFETを用いた周知の
回路であり、フォトカプラ50のフォトトランジスタ5
1からの信号が入力したときには、内部に設けられた周
知の誤差増幅器の反転作用によって、一次コイル49a
への電圧を高める機能を有するものである。
【0036】出力トランス49の二次コイル49bには
2個のダイオード52が接続されており、両波整流を行
うようになっている。整流された電流はチョークコイル
53とコンデンサ54によって平滑される。平滑回路の
出力側は正側ライン55、負側ライン56を介して出力
端子47a,47bに接続される。出力端子47a,4
7bは負荷の電源端子、すなわち本発明ではスイッチ回
路16の正負の電源端子16a,16bに接続する。
【0037】正側ライン55には、抵抗器57を介して
フォトカプラ50のフォトダイオード58のアノードが
接続されている。フォトダイオード58のカソードはト
ランジスタ59のコレクタとコンデンサ60の一極に接
続されている。コンデンサ60の他極は抵抗器61,6
2を介して正側ライン55に接続されている。抵抗器6
1,62の接続点は、トランジスタ59のベースと抵抗
器63,64の一端に接続されている。抵抗器63の他
端はトランジスタ65のエミッタに、また抵抗器64の
他端はコレクタに接続されている。そしてトランジスタ
65のベースは抵抗器66を介してタイマ回路67の出
力端子67aに接続されている。
【0038】スイッチング回路48には、前述のスイッ
チング素子に接続された誤差増幅器による出力電圧安定
化回路が搭載されている。前述の抵抗器63,64は、
その誤差増幅器のベースバイアス抵抗として機能する。
【0039】トランジスタ59のエミッタは抵抗器68
を介して正側ライン55に接続されている。またトラン
ジスタ59のエミッタと負側ライン56との間にはツェ
ナダイオード69が接続されている。なお、トランジス
タ65のエミッタも負側ラインに接続されている。スイ
ッチング回路48からは電圧制御用の電源ライン70が
出ており、この電源ライン70と負側ライン56との間
には抵抗器71,72と信号源73が接続されている。
この信号源73は、作動時に所定の電圧を発生するもの
であり、具体的には図示しない外部のスイッチ回路に接
続されているものである。
【0040】抵抗器71,72の接続点にはトランジス
タ74のベースが接続されており、このトランジスタ7
4のエミッタは電源ライン70に、またコレクタは抵抗
器75を介してトランジスタ76のベースに接続されて
いる。トランジスタ76のコレクタはコンデンサ77を
介して、またエミッタは直接にタイマ回路67に接続さ
れている。このタイマ回路67もIC化された単安定マ
ルチバイブレータにコンデンサと抵抗器の時定数を利用
した一般的なものであり、限時終了時に出力端子67a
に信号を出力するものである。
【0041】スイッチング回路48に内蔵される誤差増
幅器は、出力トランス49の一次コイル49aに出力さ
れる電圧が何らかの理由で低下したとき、これを是正す
るものである。これを簡単に説明すると、出力電圧が何
らかの原因で低下すると、トランジスタ59のベース電
圧が低下する。トランジスタ59のエミッタ電圧はツェ
ナダイオード69により定電圧化しているので、トラン
ジスタ59のコレクタ電流は減少する。これによってフ
ォトカプラ50のフォトダイオード58の電流が減少
し、内部抵抗が大きくなる。フォトダイオード58の内
部抵抗が大きくなると、誤差増幅器の反転入力端子の電
圧が低下するので反転増幅器の出力電圧は上昇する。
【0042】反転増幅器の出力電圧が上昇すると、誤差
増幅器に接続されたスイッチング素子の出力端子のオン
デューティ(ハイレベル期間)は増加するので、出力ト
ランス49の二次側回路に供給される電力が増大する。
したがって出力電圧は定電圧化される。タイマ回路67
の設定時限が到来してその出力端子67aがローレベル
になると、トランジスタ65はオフになり、抵抗器6
3,64の並列合成抵抗値が大きくなるので、スイッチ
ング電源の出力電圧は低下する。この期間を定常状態と
いう。
【0043】定常状態では、スイッチング電源の出力電
圧は、電磁クラッチの定格電圧またはそれ以下の電圧に
設定される。電磁クラッチのコイル31には、過励磁期
間に定格電圧を超えた電圧(2〜4倍)が印加されるの
で、定常状態では定格電圧以下の電圧に下げても電磁ク
ラッチのオン状態を保持することができる。したがって
省エネ運転ができることになる。
【0044】本発明では、上記出力電圧安定化の機能を
利用するものであり、信号源73からオン信号を出して
トランジスタ74,76をオンにさせ、タイマ回路67
が機能する間、その出力信号でトランジスタ65をオン
にさせ、2個の抵抗器63,64が並列接続になるよう
にするのである。抵抗器63,64が並列接続状態にな
れば合成抵抗が小さくなるのでトランジスタ59のベー
ス電圧が低下する。これにより反転増幅器の作用で出力
電圧が上昇する。2個の抵抗器63,64の値を適当に
定めておくことにより、出力電圧を定常電圧の2〜4倍
の値にすることができる。なお、スイッチング電源を使
用するときには、信号源73を作動制御回路17の信号
源37と同期させることになる。
【0045】タイマ回路67に設定された時間(過励磁
期間:通常は1秒間程度)が経過するとトランジスタ6
5がオフになって、出力電圧は定常電圧に復帰する。
【0046】以上説明したように、本発明に係る電磁機
器への電源供給装置は、電源として商用電源およびスイ
ッチング電源の両方を使用することができる。そしてス
イッチング電源を使用したときには、使用開始時の過励
磁期間に定常電圧の2〜4倍の電圧を印加することがで
きる。使用停止時の再オン通電は、いずれの電源でも適
用できる。また実施の形態で使用したフォトカプラは、
制御側と被制御側を電気的に絶縁するために用いたもの
であることから、必ずしもこのようにせず、トランス等
に置換することも可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た電磁機器への電源供給方法とその装置であるから、請
求項1に記載された方法の発明によれば、電磁機器の作
動終了時に一定期間作用する電磁力がスプリングの弾発
力等な逆らうので、機械的に発生する衝撃音を抑制でき
ることになる。そして請求項2に記載された発明によれ
ば、上記作用に加え、電源供給開始時に負荷の定格電圧
の2〜4倍の電圧を一定時間印加するため、応答性が向
上する上に、作動開始時に高い電圧を与えれば、定常状
態では定格電圧より低い電圧でも機能を維持することが
できるので、省エネルギとなる。
【0048】そして請求項3に記載された電源供給装置
の発明によれば、上記方法を実現できる。また請求項4
に記載された発明によれば、スイッチング電源を用いる
ことにより、FETを制御してコイルに蓄積された電磁
エネルギを電源側に還流できるので、従来の熱に交換し
ていたものに比し、電源効率が向上する。請求項5に記
載された発明によれば従来同様に容易に使用でき、請求
項6に記載された発明によればスイッチング電源を用い
ることにより、商用電源の電圧、周波数の違いにかかわ
りなく使用することができる上に、従来の変圧器を用い
たものに比して、全体を小型、軽量にすることができ
る。
【0049】さらに請求項7に記載された発明によれ
ば、スイッチング電源が本来有している機能を利用し、
負荷の定格電圧の2〜4倍の電圧を容易に作り出すこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概略構成を一部ブロック
で示した回路図である。
【図2】図1のうちの作動制御回路の詳細を示す回路図
である。
【図3】図1の回路における電磁クラッチのコイルに流
れる電流を説明する説明図である。
【図4】図1の回路における電磁クラッチのコイルに蓄
積された電磁エネルギを消滅させる流れを説明する説明
図である。
【図5】スイッチング電源のうちの本発明関係部分を示
す回路図である。
【図6】従来の電源回路を示す回路図である。
【符号の説明】
16 スイッチ回路 17 作動制御回路 18 回生制御回路 19 再オン制御回路 26 FET 27 ダイオード 28 FET 29 ダイオード 30 ブリッジ回路 31 コイル 47 スイッチング電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁クラッチ、電磁ブレーキ等の電磁機
    器に通電するに際し、作動終了時に電源供給を断った
    後、再度、一定期間電源供給を行うことを特徴とする電
    磁機器への電源供給方法。
  2. 【請求項2】 電磁クラッチ、電磁ブレーキ等の電磁機
    器に通電するに際し、電源供給開始時に負荷の定格電圧
    の2〜4倍の電圧を一定時間印加し、続いて負荷の定格
    電圧またはそれ以下の電圧に切換えて供給し、さらに該
    定格電圧またはそれ以下の電圧での供給後、負荷である
    電磁機器への電源供給を断った後、再度、一定期間電源
    供給を行うことを特徴とする電磁機器への電源供給方
    法。
  3. 【請求項3】 電磁クラッチ、電磁ブレーキ等の電磁機
    器用の電源装置であって、電源にスイッチング電源を使
    用し、該電源装置の出力電圧を、負荷の定格電圧の2〜
    4倍の電圧と、負荷の定格電圧またはそれ以下の電圧に
    切換える機能を備えたことを特徴とする電磁機器の電源
    供給装置。
  4. 【請求項4】 電源装置の出力部にパワーMOSFET
    とダイオードによるブリッジ回路を形成すると共に、該
    ブリッジ回路の中点に負荷のコイルを接続し、電源オフ
    時に、前記パワーMOSFETをオフさせることによ
    り、前記コイルに蓄積された電磁エネルギを前記ブリッ
    ジ回路を通じて電源側に還流させるように構成したこと
    を特徴とする電磁機器の電源供給装置。
  5. 【請求項5】 前記電源装置として、商用電源を整流平
    滑して用いることを特徴とする請求項4に記載の電磁機
    器の電源供給装置。
  6. 【請求項6】 前記電源装置として、スイッチング電源
    を用いることを特徴とする請求項4に記載の電磁機器の
    電源供給装置。
  7. 【請求項7】 前記電源装置として、誤差増幅器による
    出力電圧安定化回路を備えたものを用い、前記電源供給
    開始時に微少時間印加する負荷の定格電圧の2〜4倍の
    電圧を、該出力電圧安定化回路の誤差増幅器のベースバ
    イアス抵抗の切換えで行うようにしたことを特徴とする
    請求項3,4または6のいずれかに記載の電磁機器の電
    源供給装置。
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