JP2000018206A - 油圧制御装置 - Google Patents

油圧制御装置

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JP2000018206A
JP2000018206A JP10195003A JP19500398A JP2000018206A JP 2000018206 A JP2000018206 A JP 2000018206A JP 10195003 A JP10195003 A JP 10195003A JP 19500398 A JP19500398 A JP 19500398A JP 2000018206 A JP2000018206 A JP 2000018206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切換弁を切り換えたときに発生するサージ圧
を低く抑えることができる油圧制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】 中立状態で負荷圧流路16とタンクTと
を連通させる切換弁1を備えた油圧制御装置において、
コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aと供給
流路5とを接続するリリーフ弁26と、第1パイロット
圧供給流路18に設けた第1オリフィス27とを備え、
リリーフ弁26が開くと、供給流路5から第1パイロッ
ト室4aに圧油が供給される構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォークリフト
などに用いる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトに用いられる油圧制御装
置としては、例えば、図3に示すものがある。図3に示
した従来の油圧制御装置は、図示していないリフトおよ
びチルトシリンダを制御する切換弁1、2を、制御流路
3に対してパラレルに接続している。そして、この制御
流路3を、コンペンセータバルブ4および供給流路5を
介してポンプPに接続している。
【0003】上記コンペンセータバルブ4は、第1、2
パイロット室4a、4bを備えるとともに、第1パイロ
ット室4a側にスプリング4cを設けている。また、こ
のコンペンセータバルブ4には、余剰流路6を接続する
とともに、この余剰流路6にアタッチメント用のアクチ
ュエータを制御する切換弁7を接続している。そして、
この余剰流路6も、コンペンセータバルブ4および供給
流路5を介してポンプPに接続している。なお、上記切
換弁1、2は、中立位置で閉じて制御流路3を遮断する
が、切換弁7は、中立位置で開いて余剰流路6とタンク
流路tとを連通する。
【0004】上記のコンペンセータバルブ4は、その切
り換え位置によってポンプPの吐出量のうち、制御流路
3側に振り分けられる流量と、余剰流路6側に振り分け
られる流量とを決める。そして、このコンペンセータバ
ルブ4の切り換え位置は、第1、2パイロット室4a、
4bの圧力作用とスプリング4cのバネ力とのバランス
によって決まるが、第1、2パイロット室4a、4bに
導かれるパイロット圧については、後で詳しく説明す
る。
【0005】上記コンペンセータバルブ4の上流側に
は、第1パイロット流路8を接続している。この第1パ
イロット流路8には、流量制御弁9を接続するととも
に、その下流に絞り10を設けている。そして、この絞
り10の下流側の圧力を流量制御弁9の第1パイロット
室9aに導き、上流側の圧力を第2パイロット室9bに
導くようにしている。また、流量制御弁9は、その第1
パイロット室9a側にスプリング9cを設けていて、絞
り10の前後の差圧を、このスプリング9cのバネ力に
相当する圧力に保つことによって、そこを通過する流量
を一定に保つ制御機能を発揮する。なお、図中符号11
は、第2パイロット室9bに通じる流路に設けたダンパ
オリフィスである。
【0006】上記第1パイロット流路8の絞り10より
も下流側には、パイロット圧設定用のリリーフ弁12を
接続している。そして、このリリーフ弁12の上流側か
ら分岐した流路13に第1シャトル弁14を接続し、こ
の第1シャトル弁14にリリーフ弁12で設定されたパ
イロット圧を導くようにしている。また、上記第1シャ
トル弁14には、第2シャトル弁15を接続している。
この第2シャトル弁15には、切換弁1に接続した第1
負荷圧流路16と、切換弁2に接続した第2負荷圧流路
17とを接続している。そして、これら第1、2負荷圧
流路16、17によって、切換弁1、2にそれぞれ接続
した図示していないリフトおよびチルトシリンダの負荷
圧を第2シャトル弁15に導くようにしている。
【0007】第2シャトル弁15は、第1、2負荷圧流
路16、17からの負荷圧のうち、高い方の負荷圧を選
択して、その圧力を第1シャトル弁14に導く。したが
って、第1シャトル弁14は、この第2シャトル弁15
で選択した圧力と、上記リリーフ弁12で設定した圧力
とのうち、高い方の圧力を選択して、その選択した圧力
を第1パイロット圧供給流路18を介してコンペンセー
タバルブ4の第1パイロット室4aに導く。また、コン
ペンセータバルブ4の第2パイロット室4bには、切換
弁1、2の上流側の圧力を第2パイロット圧供給流路1
9を介して導くようにしている。したがって、コンペン
セータバルブ4は、切換弁1、2の上流側の圧力とリリ
ーフ弁12で設定されたパイロット圧とのバランスで動
作する場合と、同じく切換弁1、2の上流側の圧力とそ
の下流側の圧力とのバランスで動作する場合とがある。
【0008】一方、上記リリーフ弁12の上流側に発生
したパイロット圧は、流路13から分岐した第2パイロ
ット流路20を介して各切換弁1、2、7のパイロット
室1a、2a、7aにパイロット元圧として導かれる。
そして、このパイロット元圧を比例電磁式減圧弁1b、
2b、7bで制御して、各切換弁1、2、7のスプール
に作用させるようにしている。また、上記切換弁1、2
は、その中立位置において、第1、2負荷圧流路16、
17をタンクT側に連通させる連通流路21、22をそ
れぞれ備えている。したがって、切換弁1、2を中立位
置に戻せば、第1、2負荷圧流路16、17がタンク圧
になる。
【0009】これら連通流路21、22を設けたのは、
コンペンセータバルブ4を正常に制御して、ポンプ圧が
異常に高くなったりしないようにするためである。例え
ば、切換弁1に接続した図示していないリフトシリンダ
を所定のストローク位置に保つ場合、この切換弁1を中
立位置に保持するが、このように中立位置に保持してい
ても、リフトシリンダのストローク位置を保つ保持圧が
この切換弁1に作用すると、スプールとスリーブとの僅
かな隙間を介してその下流側の第1負荷圧流路16に流
れ込んでしまう。このような場合に、もし、切換弁1の
連通流路21がないとしたら、第2シャトル弁15およ
び第1シャトル弁14を介してコンペンセータバルブ4
の第1パイロット室4aにこの保持圧が供給される。そ
して、この保持圧が第1パイロット室4aにこもってし
まう。このように保持圧が第1パイロット室4aにこも
ってしまうと、コンペンセータバルブ4を正常に制御で
きなくなる。そして、コンペンセータバルブ4が図示す
る左側位置に保たれたまま切換弁1、2を中立位置にす
ると、ポンプ圧が異常に高くなるという問題があった。
【0010】そこで、この従来の装置では、切換弁1を
中立位置に戻したときに、第1負荷圧流路16を連通流
路21にタンクT側に連通して、リフトシリンダの保持
圧が第1パイロット室4aにこもらないようにした。し
たがって、コンペンセータバルブ4を正常に制御するこ
とができ、ポンプ圧が異常に高くなったりしない。な
お、図中符号23はメインリリーフ弁、符号24はコン
ペンセータバルブ4のダンパオリフィスである。また、
符号25は切換弁1、2、7の各パイロット室1a、2
a、7a内のパイロット圧を、タンク流路tに排出する
ための排出流路である。
【0011】次に、この従来の油圧制御装置の作用を説
明する。切換弁1、2を図示の中立位置に保ってポンプ
Pを駆動すると、切換弁1、2が閉じているため、制御
流路3には流れが生じずに、この切換弁1、2の上流側
の圧力が第2パイロット圧供給流路19を介してコンペ
ンセータバルブ4の第2パイロット室4bに導かれる。
また、コンペンセータバルブ4の上流側に設けた流量制
御弁9には、一定流量の圧油が通過し、その下流に設け
たリリーフ弁12の上流側に、このリリーフ弁12の設
定圧に相当するパイロット圧が発生する。そして、この
パイロット圧が流路13を介して第1シャトル弁14に
導かれる。
【0012】一方、この第1シャトル弁14には、切換
弁1、2で制御する図示していないリフトおよびチルト
シリンダの負荷圧も導かれるようになっているが、この
とき切換弁1、2が閉じているので、リフトおよびチル
トシリンダの負荷圧は発生しない。したがって、第1シ
ャトル弁14は、上記パイロット圧を高圧選択して、そ
の圧油を第1パイロット圧供給流路18を介してコンペ
ンセータバルブ4の第1パイロット室4aに導く。した
がって、コンペンセータバルブ4は、第1パイロット室
4aのパイロット圧による作用力およびスプリング4c
のバネ力と、第2パイロット室4bのパイロット圧の作
用力とがバランスした位置を保つ。そして、上記のバラ
ンスした状態から、ポンプPの吐出圧が上昇すれば、コ
ンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bの作用力
が打ち勝つので、コンペンセータバルブ4が図中右側の
位置に切り換わり、ポンプPの吐出油を余剰流路6側に
流す。この余剰流路6に導かれた圧油は、切換弁7の中
立流路およびタンク流路tを介してタンクTに排出され
る。
【0013】上記の状態から切換弁1、2のうちのいず
れか一方の切換弁、例えば切換弁1を切り換えたとする
と、この切換弁1が、その切り換え量に応じた絞り開度
を保つ。そして、この切換弁1による絞りの上流側の圧
力がコンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bに
導かれ、下流側の圧力が第2シャトル弁15を経由して
第1シャトル弁14に導かれる。上記の状態から切換弁
1に接続した図示していないリフトシリンダの負荷圧が
リリーフ弁12の設定圧以上になると、第1シャトル弁
14が切り換わり、この負荷圧が第1パイロット室4a
に導かれる。したがって、コンペンセータバルブ4が、
切換弁1に接続したリフトシリンダに対してロードセン
シング機能を発揮する。すなわち、切換弁1の開度によ
って決まる絞り前後の差圧が、一定になるように制御す
る。したがって、リフトシリンダには、その負荷変動に
係りなく、一定の流量が供給される。
【0014】なお、制御流路3に供給される制御流量以
上の余剰流量は、余剰流路6からアタッチメント用のア
クチュエータを制御する切換弁7に供給される。したが
って、切換弁7を切り換えれば、余剰流量でアタッチメ
ント用のアクチュエータを動かすことができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
切換弁1、2を切り換えたときに、コンペンセータバル
ブ4の下流側に非常に高いサージ圧が発生し、それによ
ってタンク通路tとタンクTとを接続するホースが抜け
たり、切換弁1、2、7に設けた比例電磁式減圧弁1
b、2b、7bが外れたりするという問題があった。こ
れら問題点を以下に詳しく説明する。
【0016】例えば、切換弁1のみを図中右側の切り換
えている状態から、この切換弁1を中立状態に戻すと、
連通通路21によって第1負荷圧流路16とタンクT側
とが連通する。そのため、第1負荷圧流路16内の圧力
がタンク圧となり、この第1負荷圧流路16に連通する
第1パイロット室4aの圧力が急激に低下する。ただ
し、上記第1負荷圧流路16と第1パイロット室4aと
の間には第1、2シャトル弁14、15があり、これら
第1、2シャトル弁14、15が完全に切り換われば、
第1パイロット室4aにはリリーフ弁12の設定圧で決
まるパイロット圧が供給されることになるが、これら第
1、2シャトル弁14、15が完全に切り換わる前に、
第1パイロット室4aの圧力が急激に低下する。
【0017】一方、このコンペンセータバルブ4の第2
パイロット室4bには、第2パイロット圧供給流路19
を介して切換弁1の負荷圧が導かれているので、その両
パイロット室4a、4bの圧力差が大きくなる。そのた
め、このコンペンセータバルブ4は、図中右側の位置に
急激に切り換わる。このようにコンペンセータバルブ4
が急激に切り換わると、非常に高いサージ圧が発生す
る。そして、この高いサージ圧が余剰流路6から切換弁
7を介してタンク流路tに伝わる。
【0018】このタンク流路t側は、通常タンク圧なの
で、それほど高い圧力が作用することが考慮されてな
く、例えば、このタンク流路tとタンクTとを実際に接
続するホースなどは、ホースバンドで簡単に固定されて
いるだけである。このようなホースに、上記のような高
いサージ圧が何度も作用すると、その度にホースが徐々
に抜けていき、最終的にホースが外れてしまうという問
題があった。
【0019】また、サージ圧は、タンク流路tに接続し
た排出流路25を介して切換弁1、2、7のパイロット
室1a、2a、7aにも伝わるが、これらパイロット室
1a、2a、7aも、それほど高い圧力に対する構造に
なっていないので、上記サージ圧による予想以上の高圧
が作用すると、これらパイロット室1a、2a、7aに
設けた比例電磁式減圧弁1b、2b、7bが故障した
り、これら比例電磁式減圧弁1b、2b、7bが切換弁
1、2、7から外れたりするという問題があった。
【0020】つまり、この従来の装置では、非常に高い
サージ圧が発生するため、タンク流路tなど高い圧力に
対してほとんど考慮されていない部分に悪影響を与える
という問題があった。この発明の目的は、切換弁1、2
を切り換えたときに発生するサージ圧を、低く抑えるこ
とができる油圧制御装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、ポンプと、
このポンプに接続した供給流路と、この供給流路に接続
するとともにその切り換え位置に応じてポンプからの圧
油を制御流路側と余剰流路側とに振り分けるコンペンセ
ータバルブと、このコンペンセータバルブの上流側から
一定流量を分流する流量制御弁と、この流量制御弁の下
流側に接続したパイロット圧設定用のリリーフ弁と、上
記制御流路に接続するとともにアクチュエータを制御す
る切換弁と、上記アクチュエータの負荷圧が導かれる負
荷圧流路と、この負荷圧流路で導いた負荷圧と上記リリ
ーフ弁の上流側に発生するパイロット圧とを高圧選択す
る選択弁と、この選択弁で選択した圧油をコンペンセー
タバルブの第1パイロット室に導く第1パイロット圧供
給流路と、切換弁の上流側の圧力をコンペンセータバル
ブの第2パイロット室に導く第2パイロット圧供給流路
とを備え、上記切換弁は、中立状態で負荷圧流路とタン
クとを連通させる構成にした油圧制御装置を前提とす
る。
【0022】第1の発明は、上記装置を前提としつつ、
コンペンセータバルブの第1パイロット室と供給流路と
を接続するリリーフ弁と、第1パイロット圧供給流路に
設けた第1オリフィスとを備え、リリーフ弁が開くと、
供給流路から第1パイロット室に圧油が供給される構成
にしたことを特徴とする。第2の発明は、上記装置を前
提としつつ、コンペンセータバルブの第1パイロット室
と第2パイロット室とを接続するリリーフ弁と、第1パ
イロット圧供給流路に設けた第1オリフィスと、第2パ
イロット圧供給流路に設けた第2オリフィスとを備え、
リリーフ弁が開くと、第2パイロット室から第1パイロ
ット室に圧油が供給される構成にしたことを特徴とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1に示した第1実施例は、第1
パイロット圧供給流路18と供給流路5とをリリーフ弁
26を介して接続し、第1パイロット圧供給流路18に
第1オリフィス27を設けている。ただし、上記第1オ
リフィス27は、第1パイロット圧供給流路18のリリ
ーフ弁26を接続した部分よりも第1シャトル弁14側
に設けている。そして、その他の構成は、上記従来の装
置と同じなので、同じ構成要素については同じ符号を付
し、その詳細な説明を省略する。
【0024】図1に示すように、コンペンセータバルブ
4の第1パイロット圧供給流路18と供給流路5とをリ
リーフ弁26を介して接続している。このように接続し
たので、リリーフ弁26が開けば、供給流路5と第1パ
イロット室4aとが連通し、供給流路5の圧油がコンペ
ンセータバルブ4の第1パイロット室4aに供給され
る。ただし、上記リリーフ弁26の設定圧は、コンペン
セータバルブ4をロードセンシング制御する圧力の範
囲、すなわち、スプリング4cのバネ力に相当する差圧
分よりも大きくしている。このようにすれば、コンペン
セータバルブ4がロードセンシング機能を発揮している
ときに、リリーフ弁26が開いたりしないので、コンペ
ンセータバルブ4の制御に悪影響を与えたりしない。
【0025】また、第1パイロット圧供給流路18に
は、第1オリフィス27を設けているが、この第1オリ
フィス27は、上記リリーフ弁26を接続した位置より
も第1シャトル弁14側に位置させている。このように
第1パイロット圧供給流路18に第1オリフィス27を
設けたのは、第1パイロット室4aから第1シャトル弁
14側に流れる流量を規制するためである。
【0026】次に、この第1実施例の装置の作用を説明
する。例えば図示していないリフトシリンダを作動させ
ている状態から切換弁1を切り換えてそれを中立位置に
戻すと、連通流路21によって第1負荷圧流路16がタ
ンクTに連通する。そのため、この第1負荷圧流路16
がタンク圧になり、この第1負荷圧流路16に連通する
コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aの圧力
が低下する。このように第1パイロット室4aの圧力が
低下すると、この第1パイロット室4aに第1パイロッ
ト圧供給流路18を介して接続したリリーフ弁26の上
流側と下流側との差圧が大きくなる。そして、この差圧
がリリーフ弁26の設定圧以上になると開き、供給流路
5から第1パイロット室4aに圧油が供給される。
【0027】このように第1パイロット室4aに供給流
路5から圧油が供給されれば、この第1パイロット室4
aの圧力が緩やかに低下する。そのため、コンペンセー
タバルブ4が急激に切り換わったりしない。一般に、サ
ージ圧は、流路を急激に切り換えることによって生じる
が、このようにコンペンセータバルブ4の急激な切り換
え作動を防止すれば、発生するサージ圧を低く抑えるこ
とができる。したがって、タンク流路tとタンクTとの
間を接続する図示していないホースが外れたり、切換弁
1、2、7に設けた比例電磁式減圧弁1b、2b、7b
が外れたりしない。
【0028】図2に示した第2実施例は、上記第1実施
例のリリーフ弁26の上流側を、コンペンセータバルブ
4の第2パイロット室4bに接続したものであり、その
他の構成は第1実施例と全く同じである。ただし、この
実施例のダンパオリフィス24がこの発明の第2オリフ
ィスに相当する。この第2実施例の装置によれば、リリ
ーフ弁26が開くと、第2パイロット室4bの圧油が第
1パイロット室4aに供給される。そのため、上記第1
実施例と同様に第1パイロット室4a内の圧力が緩やか
に低下する。
【0029】また、第2パイロット室4bの圧油を第1
パイロット室4aに導く構成にしているので、この第2
パイロット室4bには、第2パイロット圧供給流路19
から圧油が供給されることになる。そのため、第2パイ
ロット圧供給流路19に流れが生じるが、この第2パイ
ロット圧供給流路19には、ダンパオリフィス24を設
けているので、このダンパオリフィス24を通過する際
に圧力損失が生じる。したがって、この圧力損失分、第
2パイロット室4bに供給される圧油の圧力が低下す
る。このように第2パイロット室4bの圧力が低下すれ
ば、コンペンセータバルブ4のスプールを図中左方向に
押す力が小さくなる。
【0030】つまり、この第2実施例の装置では、第1
パイロット室4aの圧力を緩やかに低下させるととも
に、コンペンセータバルブ4のスプールを図中左方向に
押す第2パイロット室4b側の作用力も小さくしている
ので、コンペンセータバルブ4の切り換え速度をさらに
緩やかにすることができる。したがって、この第2実施
例によれば、第1実施例よりも発生するサージ圧をさら
に低く抑えることができる。なお、上記第1、2実施例
において、第1シャトル弁14がこの発明の選択弁に相
当する。
【0031】
【発明の効果】第1の発明によれば、コンペンセータバ
ルブの第1パイロット室と供給流路との差圧が、リリー
フ弁の設定圧以上になると、それが開いて供給流路から
第1パイロット室に圧油が供給される構成にした。その
ため、切換弁を切り換えてそれを中立位置に戻したとき
に、第1パイロット室がタンクに連通したとしても、第
1パイロット室の圧力が急にタンク圧になったりせず、
その圧力は緩やかに低下する。したがって、コンペンセ
ータバルブが急に切り換わったりしない。このようにコ
ンペンセータバルブが急に切り換わらないようにしたの
で、発生するサージ圧を低く抑えることができる。
【0031】第2の発明によれば、コンペンセータバル
ブ4の第1パイロット室と第2パイロット室との差圧が
リリーフ弁の設定圧以上になると、それが開いて第2パ
イロット室から第1パイロット室に圧油が供給される構
成にした。そのため、切換弁を切り換えてそれを中立位
置に戻したときに、第1パイロット室がタンクに連通し
たとしても、第1パイロット室が急にタンク圧になった
りせず、その圧力は緩やかに低下する。したがって、コ
ンペンセータバルブが急に切り換わるのを防止できる。
【0032】しかも、このとき、第1パイロット室に
は、第2パイロット室から圧油が供給されるので、第2
パイロット室には第2パイロット圧供給流路から圧油が
供給される。そして、この供給される圧油、第2パイロ
ット圧供給流路に設けた第2オリフィスを通過する際に
圧力損失で低下するので、コンペンセータバルブのスプ
ールを押す力が小さくなる。つまり、コンペンセータバ
ルブを切り換える作用力が小さくなる。したがって、コ
ンペンセータバルブの急激な切り換え作動をより防止で
き、発生するサージ圧をより低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回路図である。
【図2】第2実施例の回路図である。
【図3】従来の装置の回路図である。
【符号の説明】 1、2 切換弁 3 制御流路 4 コンペンセータバルブ 4a 第1パイロット室 4b 第2パイロット室 5 供給流路 6 余剰流路 9 流量制御弁 12 リリーフ弁 14 この発明の選択弁に相当する第1シャトル弁 16 第1負荷圧流路 17 第2負荷圧流路 18 第1パイロット圧供給流路 19 第2パイロット圧供給流路 24 この発明の第2オリフィスに相当するダンパオリ
フィス 26 リリーフ弁 27 第1オリフィス T タンク P ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプと、このポンプに接続した供給流
    路と、この供給流路に接続するとともにその切り換え位
    置に応じてポンプからの圧油を制御流路側と余剰流路側
    とに振り分けるコンペンセータバルブと、このコンペン
    セータバルブの上流側から一定流量を分流する流量制御
    弁と、この流量制御弁の下流側に接続したパイロット圧
    設定用のリリーフ弁と、上記制御流路に接続するととも
    にアクチュエータを制御する切換弁と、上記アクチュエ
    ータの負荷圧が導かれる負荷圧流路と、この負荷圧流路
    で導いた負荷圧と上記リリーフ弁の上流側に発生するパ
    イロット圧とを高圧選択する選択弁と、この選択弁で選
    択した圧油をコンペンセータバルブの第1パイロット室
    に導く第1パイロット圧供給流路と、切換弁の上流側の
    圧力をコンペンセータバルブの第2パイロット室に導く
    第2パイロット圧供給流路とを備え、上記切換弁は、中
    立状態で負荷圧流路とタンクとを連通させる構成にした
    油圧制御装置において、上記コンペンセータバルブの第
    1パイロット室と供給流路とを接続するリリーフ弁と、
    第1パイロット圧供給流路に設けた第1オリフィスとを
    備え、リリーフ弁が開くと、供給流路から第1パイロッ
    ト室に圧油が供給される構成にしたことを特徴とする油
    圧制御装置。
  2. 【請求項2】 ポンプと、このポンプに接続した供給流
    路と、この供給流路に接続するとともにその切り換え位
    置に応じてポンプからの圧油を制御流路側と余剰流路側
    とに振り分けるコンペンセータバルブと、このコンペン
    セータバルブの上流側から一定流量を分流する流量制御
    弁と、この流量制御弁の下流側に接続したパイロット圧
    設定用のリリーフ弁と、上記制御流路に接続するととも
    にアクチュエータを制御する切換弁と、上記アクチュエ
    ータの負荷圧が導かれる負荷圧流路と、この負荷圧流路
    で導いた負荷圧と上記リリーフ弁の上流側に発生するパ
    イロット圧とを高圧選択する選択弁と、この選択弁で選
    択した圧油をコンペンセータバルブの第1パイロット室
    に導く第1パイロット圧供給流路と、切換弁の上流側の
    圧力をコンペンセータバルブの第2パイロット室に導く
    第2パイロット圧供給流路とを備え、上記切換弁は、中
    立状態で負荷圧流路とタンクとを連通させる構成にした
    油圧制御装置において、上記コンペンセータバルブの第
    1パイロット室と第2パイロット室とを接続するリリー
    フ弁と、第1パイロット圧供給流路に設けた第1オリフ
    ィスと、第2パイロット圧供給流路に設けた第2オリフ
    ィスとを備え、リリーフ弁が開くと、第2パイロット室
    から第1パイロット室に圧油が供給される構成にしたこ
    とを特徴とする油圧制御装置。
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