JP2000017606A - 舗装材料の簡易ミキサー - Google Patents

舗装材料の簡易ミキサー

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JP2000017606A
JP2000017606A JP10204515A JP20451598A JP2000017606A JP 2000017606 A JP2000017606 A JP 2000017606A JP 10204515 A JP10204515 A JP 10204515A JP 20451598 A JP20451598 A JP 20451598A JP 2000017606 A JP2000017606 A JP 2000017606A
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drive motor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で良好な撹拌混合を行なえるうえ
に、使用後の清掃も簡単に行なうことができ、かつ不使
用時には軽量かつコンパクトな形態となって移動や運搬
を楽に行なうことができる小規模工事のために好適な簡
易ミキサーを提供する。 【解決手段】樹脂との接着性の乏しい合成樹脂製の樽体
1が開口部のフランジ10から屈曲した領域に複数の係
止突条12を配設しており、中央部に駆動モータ5を固
設したフレーム3が半径方向に伸びる複数のアーム状部
3aを有し、各アーム状部3aは、駆動モータ5を樽体
内に格納させたときに前記フランジ10に係合支持され
る先端部位と、駆動モータ5が上方に位置するように1
80度反転したときに前記樽体1の外方に張り出して、
係止突条12と係合可能なクランプ機構6を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は舗装材料、主として
合成樹脂を配合中に含むタイプの舗装材料の簡易ミキサ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムチップなどの弾性粒状物を主材とす
る舗装材は、陸上競技場、テニスコート、遊歩道、ジョ
ギングコースなどの仕上げ施工材として汎用されてい
る。このような舗装材は、バインダーとして、あるいは
硬化促進、強度向上などのためにエポキシ系やウレタン
系などの合成樹脂(高分子系材料)が配合されることが
多く、したがって、現場での施工に当たって、主材に液
状の合成樹脂を所要量添加し、撹拌、混合して均一に分
散させる作業が不可欠となる。
【0003】かかる主材と液状の合成樹脂の混合手段と
して、従来、ドラム型のバッチ式ミキサーが一般に使用
されていた。かかるミキサーは、ドラムを架台に固設
し、ドラムの外底部に駆動モータを据付け、駆動モータ
の回転軸をドラム内に延出させ回転軸に撹拌羽根を取り
付けてドラム内で回転させる構造となっていた。しか
し、この構造では、架台およびドラムが鉄系の金属で構
成されているため大型でしかも重く、使用時に多くのス
ペースを取ったり、移動や搬出入に多くの人手や特別な
荷役機械が必要となったりするという欠点があった。こ
のため、ベランダ、ビルの階段、踊り場、径路など高層
建築の施工面積の狭い小規模の工事を簡便に施工するこ
とが困難となっていた。また、コンパクトにまとまって
いないため、隔地で施工する場合にも、木枠等による厳
重な梱包を施し、荷役機械でトラック等に積み込んで運
搬し、現地で梱包を解き、荷役機械類で現場に搬入する
といった手間とコストのかかる作業が必要であった。
【0004】また、ドラムが鉄系の金属で構成されてい
るため、主材と合成樹脂を撹拌混合しているときに液状
の合成樹脂がドラム内壁面に付着すると、硬化すること
によって強固にこびりつき、これを放置すると次第に合
成樹脂層が成長してドラム内容積を減じたり、撹拌羽根
による撹拌混合に支障をきたす。このため、撹拌混合後
には清掃作業が不可欠であるが、上記のように合成樹脂
がドラム内壁面に強固に接着されているため除去に多大
な手間と時間がかかり、多量の溶剤を使って洗浄した
り、あるいは、こびりついた樹脂に着火して燃焼させる
といった危険で公害問題を起こすおそれのある方法を取
らないときれいに落とせないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、簡単な構造で良好な撹拌混合を行なえる
うえに、配合中の樹脂分が付着しにくく使用後の清掃も
簡単に行なうことができ、かつ不使用時には軽量かつコ
ンパクトな形態となって移動や運搬を楽に行なうことが
できる小規模工事のために好適な簡易ミキサーを提供す
ることにある。本発明はゴムチップなどの弾性粒状物を
主材としこれに合成樹脂を添加した舗装材料に好適てあ
るほか、砂利などで代表される硬質粒状物を主材としこ
れに合成樹脂を添加した舗装材料、セメント系モルタル
を主材としこれに合成樹脂を添加した舗装材料などに対
しても好適である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、樹脂に対する接着性の乏しい合成樹脂からな
っていて開口部のフランジから屈曲した領域に複数の係
止突条を配設している樽体と、前記係止突条に係脱可能
な爪突条を内壁に備えた蓋体と、中央部に駆動モータを
固設したフレームと、前記駆動モータの出力軸に連結可
能な軸を有する撹拌羽根とを備え、前記フレームが半径
方向に伸びる複数のアーム状部を有し、各アーム状部は
駆動モータを樽体内に格納させたときに先端部位をもっ
て前記フランジに係合支持されるようになっており、し
かも各アーム状部の先端部位には、駆動モータが上方に
位置するようにフレームを180度反転した状態におい
て前記樽体の係止突条と係合可能な爪を有するクランプ
機構を備えている構成としたものである。
【0007】好適には、樽体の各係止突条は周方向で傾
斜角度を有し隣接する係止突条の端部間に誘導隙間を形
成しており、クランプ機構の爪は前記係止突条と同角度
の傾斜を有している。クランプ機構は先端部内側に爪を
有する屈曲状プレートからなっており、該屈曲状プレー
トは、駆動モータが上方に位置するようにフレームを1
80度反転した状態ではアーム状部先端部位よりも外方
に突出し、アーム状部が駆動モータを樽体内に位置させ
るように向けられたときにはアーム状部から吊下げられ
るように、基端部がヒンジによってアーム状部に枢着さ
れていることが好ましい。
【0008】アーム状部の先端部位は、好適には、アン
グル状プレートを有し、クランプ機構の屈曲状プレート
はアングル状プレートと重合可能な部分を有してダブル
アングル状をなし、アングル状プレートと屈曲状プレー
トとが連結具によって一体化可能となっている。撹拌羽
根の軸は、樽体内に格納し得る長さとなっていることが
好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1ないし図9は本発明による簡易ミ
キサーの一実施例を示しており、図1と図2は格納状態
を示し、図5と図6は使用状態を示している。1は撹拌
混合用の槽と格納容体とを兼ねた樽体、2は樽体1に着
脱可能に取付けられる蓋体であり、それら樽体1と蓋体
2は、合成樹脂に対する接着性の乏しい材質の合成樹脂
たとえばポリエチレン系やテフロン系の成形体からなっ
ている。3は樽体1に着脱自在に装備される駆動ユニッ
トとしてのフレームであり、駆動モータ5を縦向きに据
付け固定している。4は撹拌羽根であり、常態において
フレーム3と独立しており、使用時に駆動モータ5の出
力軸50に連結される。
【0010】前記樽体1は、必要量の舗装材料を混合す
るに足りる大きさ、たとえば40〜90リットルの容量
を有している。樽体1は開口縁にフランジ10が設けら
れると共に、該フランジ10の外端には、図2、図5お
よび図8のように、下端縁が鋸歯状をなしたスカート部
11が屈曲形成されており、このスカート部11の各鋸
歯状面には外方に突出する係止突条12が設けられてい
る。係止突条12はそれぞれ一端(図面では左端)が下
位に位置し、他端(図面では右端)が上位に位置するよ
うに漸進的にレベルが変化した傾斜状をなし、それによ
り、各隣接する係止突条12,12間には、図8のよう
に、誘導隙間13が形成されている。また、前記樽体1
の胴部の適所には、ロープなどからなる運搬用の吊手1
4,14が取り付けられている。
【0011】蓋体2の内壁面には、図2のように、前記
係止突条12と同数でかつ隣接する係止突条12,12
間の誘導隙間13に嵌合し得るような間隔をもって小さ
な爪突条22を配設しており、それら爪突条22は係止
突条12の傾斜角度と同じ角度をもって内方に突出して
いる。
【0012】前記フレーム3は、放射状の複数のアーム
状部3aを有しており、各アーム状部3aは、図1と図
2のように、駆動モータ5を樽体内に格納させるように
反転したときに、先端部位をもって前記樽体1のフラン
ジ10に係合支持されるようになっている。しかも、各
アーム状部3aの先端部位はクランプ機構6を備え、該
クランプ機構6は、駆動モータ5が上方に位置するよう
にフレーム3を180度反転した状態(天地が逆)にお
いて、前記樽体1の係止突条12と係合可能な爪64を
有している。
【0013】フレーム3は図4に単体の状態を示してお
り、この例ではアーム状部3aは軸線と直角の断面が溝
形の鋼材の3本からなっていて、後端側が相互に溶接さ
れるとともに後端を含む中央部には、座板3bが溶接等
によって固着されている。この座板3bは中央部に板厚
を貫く開孔300を有するとともに、周縁部には取付け
穴301が配設されている。アーム状部3aの交点であ
るフレーム3の中心部には前記開孔300と同心の通孔
300’が設けられている。
【0014】駆動モータ5は据付け座部50をもって前
記座板3bに据えられ、取付け穴301にボルトを挿通
してナットで締め付けることによって座板3bにしっか
りと固定されている。そして、駆動モータ5の出力軸5
0は前記開孔300と通孔300’を貫通してフレーム
3の反対側に伸びている。前記駆動モータ5には先端に
接続器51を有するコードが導出されている。
【0015】前記各アーム状部3aの先端部位は、図3
と図4および図7のように、アングル状プレート31を
溶接等により一体化することによって構成されている。
該アングル状プレート31は、図3のように、一側すな
わちアーム状部本体と対向する第1部分310が樽体1
の内壁面15に当接ないし近接するようになっており、
この第1部分310から直角状に屈曲した第2部分31
1が樽体1のフランジ10に受支されるようになってい
る。
【0016】前記クランプ爪機構6は、鋼材類によって
作られたダブルアングル状の屈曲状プレート6aを有
し、前記アーム状部3aの先端部位を構成するアングル
状プレート31と重合あるいは分離され得るようにアー
ム状部に起倒自由に枢着されている。
【0017】詳しくは、屈曲状プレート6aは、図3と
図7のように、基端部60がヒンジ65によってアーム
状部3aに枢着されており、基端部60に続いては直角
状に屈曲されることにより前記アングル状プレート31
の第1部分310と平行な第1部分61が連設されてい
る。さらに、この第1部分61の端から直角状に屈曲さ
れて前記アングル状プレート31の第2部分311と平
行な第2部分62が構成されている。該第2部分62
は、アングル状プレート31の第2部分311よりも長
い寸法を有し、第2部分311と重なった状態(図7)
において、樽体1のフランジ10を越えて外方に突出す
るようになっている。そして、かかる第2部分62の端
から直角状に屈曲されて下方に延出する第3部分63が
設けられている。この第3部分63は、樽体1のスカー
ト部11と略平行状をなしかつスカート部11に略対応
する長さを有しており、この第3部分63の内側面に、
図4(b)のごとく、樽体1の係止突条12に対応する
傾斜角度を持った適度な長さの爪64が突設されてい
る。
【0018】前記屈曲状プレート6aは、図1と図2の
ように駆動モータ5が下方に位置するようにフレーム3
を反転した時に、ヒンジ65を介して傾転し、図3のよ
うにフレーム3から吊下げられた形となる。そして、駆
動モータ5が上方に位置するようにフレーム3を180
度反転したときに、屈曲状プレート6aは、図4(b)
や図7のように、アングル状プレート31に重合して組
み合わされる。これによってフレーム3は実質的に半径
方向長さが増加され、屈曲状プレート6aの第2部分6
2と第3部分63が外方に大きく張り出す。
【0019】前記屈曲状プレート6aがアングル状プレ
ート31と重合した状態では屈曲状プレート6aがヒン
ジ65によりみだりに傾転しないようにする必要があ
る。このため、屈曲状プレート6aの第1部分61には
通孔610が設けられ、アングル状プレート31の第1
部分310には対応する位置に雌ねじ穴312が設けら
れている。そして、通孔610を通して雌ねじ穴312
に連結具6c(この例では蝶ねじ)が螺通され、それに
よって屈曲状プレート6aはアーム状部3aと一体化さ
れるようになっている。この連結具6cは、図1のよう
な格納時には不要なものとなるので、紛失しないように
フレーム3の適所たとえばアーム状部3aに留め置き用
の雌ねじ穴32が配され、これに取り付けられるように
なっている。
【0020】撹拌羽根4は軸4aと複数の羽根4b,4
cとを備えており、軸4aは全長が樽体1に傾斜状に格
納しうるような長さに設定されている。軸4aの上端部
分は、図6と図9のように、キー溝400を有するソケ
ット部40を有しており、該ソケット部40の一部に
は、止めねじ4dをねじ込むための雌ねじ穴401が設
けられている。駆動モータ5の出力軸50は前記キー溝
400に嵌合するキー500を有しており、これと変位
した位置には前記雌ねじ穴401に合致する挿込み穴が
設けられている。したがって、前記ソケット部40に駆
動モータ5の出力軸50を挿入して雌ねじ穴401に止
めねじ4dを螺合することにより、撹拌羽根4は駆動モ
ータ5の回転力が伝達されるようになつている。
【0021】羽根4b,4cの枚数や形状は任意である
が、この実施例では、軸4aの下部領域に内羽根4bを
傾斜状に固定するとともに、反対側には半径方向に延び
るアーム4eを連結し、このアーム4eの先端に、傾斜
した外羽根4cを固定している。外羽根4cは外縁が樽
体1の内壁面15に近接する大きさとなっている。
【0022】図示するものは本発明の一実施例でありこ
の態様に限定されるものではない。すなわち、フレーム
3は3本のアーム状部3aからなっている場合に限定さ
れず、4本あるいは5本程度でもよいことは勿論であ
る。また、駆動モータ5は回転成分だけでなく振動成分
も出力するようなタイプのものを使用することができ
る。蓋体2は、天壁面20の周縁の近くに、フレーム3
のアングル状プレート31の第2部分311と弾接可能
な押圧用環状体を備えていてもよい。また、駆動モータ
5の出力軸50との接触を避けるため、蓋体2の天壁面
中央部は外方に膨出していてもよい。
【0023】
【実施例の作用】本発明による簡易ミキサーの使用法と
作用を説明する。本発明による簡易ミキサーは、これを
使用しない状態においては、図2のような格納状態にな
っている。この状態にするには、駆動モータ5が下方に
位置するようにフレーム3を逆さにし、その状態で樽体
1に装着すればよい。こうすれば、駆動モータ5は樽体
1内の中央部に挿入された形となり、フレーム3の放射
状の各アーム状部3aの自由端部を構成するアングル状
プレート31は、第2部分311が樽体1のフランジ1
0によって支承され、第1部分310が樽体1の開口部
付近の内壁面15に対して接触あるいは近接する。した
がって、駆動ユニットとしてのフレーム3は安定的に保
持される。このとき、クランプ機構6は屈曲状プレート
6aがヒンジ65を支点として傾転し、図3のように、
アーム状部3aから樽体1内の自由空間にぶら下がるた
め、邪魔にならない。撹拌羽根4は樽体1に斜めに挿入
することにより格納される。
【0024】この状態で蓋体2を樽体1に嵌合すれば、
蓋体2の内壁面から突出している各爪突条22が樽体1
の係止突条12の上面に乗り、この状態で蓋体2を時計
方向に適度に回動すれば、爪突条22は係止突条12に
沿って下降し、隣接する係止突条12との間の誘導隙間
13を介して隣接する係止突条12の下面に誘導され、
回動に伴って爪突条22は係止突条12と密接しあう。
それによって、蓋体2は樽体1と一体的に嵌合し、この
嵌合によって、蓋体全体が下降して天壁面20が前記各
アーム状部3aのアングル状プレート31における第2
部分311をフランジ10に対して強圧する。天壁面2
0が押圧用環状体を備えている場合には、これが第2部
分311をフランジ10に対して強圧する。いずれにし
ても蓋体2の天壁面20とフランジ10との挟持作用で
各アーム状部3aは不動となり、したがって、駆動ユニ
ットは上下にも左右にも周方向にも動かないように確実
に保持される。
【0025】以上によって図1の状態のように外部に何
も突起物のないコンパクトな格納状態となる。しかも、
樽体1が比重の軽い合成樹脂製であることから軽量とな
り、吊手14,14を持って簡単に移動することがで
き、また、特別な梱包を施す要なくトラックやバンなど
にそのまま積載することにより隔地に簡便に運搬するこ
とができる。
【0026】使用に当たっては、まず、蓋体2を反時計
方向に回動する。こうすれば、各爪突条22が樽体1の
係止突条12,12の誘導隙間13から離脱して係止突
条12の上面にそって上昇するため、蓋体2は浮上し、
樽体1から簡単に取り外される。この状態が図2であ
る。こうすれば、フレーム3に対する固定が解除され、
アーム状部3aの先端部位としてのアングル状プレート
31が樽体1のフランジ10に支えられているだけの状
態になるので、フレーム3を持って持ち上げることによ
り駆動モータ5を含むユニットとして取り出される。ま
た、撹拌羽根4も自由に取り出すことができる。
【0027】この状態で、次に、フレーム3の中央部か
ら突出している出力軸50に撹拌羽根4の軸4aを外嵌
する。これにより、ソケット部の40のキー溝400と
出力軸50のキー500とが嵌合するので、止めねじ4
dをソケット部40にねじ込めば出力軸50と軸4aと
が一体に連結され、撹拌アッセンブリーが完成する。こ
の状態で駆動モータ5が上方に位置するようにフレーム
3を反転すれば、各クランプ機構6の屈曲状プレート6
aが、それぞれヒンジ65を介して傾転し、屈曲状プレ
ート6aの第1部分61と第2部分62がアングル状プ
レート31の第1部分610と第2部分311に重合す
るように組み合わされる。
【0028】そこで、連結具6cを屈曲状プレート6a
の第1部分61を通してアングル状プレート31の第1
部分310にねじ込めば、屈曲状プレート6aとアング
ル状プレート31とは締結されて一体化し、アングル状
プレート31によって補強された強度の良好なクランプ
機構6となる。あとは、この状態でフレーム3を樽体1
のフランジ10に装着し、フレーム3を適度に回動すれ
ばよい。こうすれば、撹拌羽根4が樽体1の中央内部に
挿入されるとともに、クランプ機構6における屈曲状プ
レート6aの第3部分63が樽体1のフランジ10より
も外方に突出し、第3部分63に設けられている爪64
が樽体1のスカート部11に設けられている係止突条1
2の上面に乗る。この状態でフレーム3を把持して時計
方向に適度に回動すれば、図8のように、爪64は係止
突条12に沿って下降し、隣接する係止突条12との間
の誘導隙間13を介して隣接する係止突条12の下面に
誘導され、爪64と係止突条12とが密接しあう。それ
と同時に、フレーム3が下降されることによりアングル
状プレート31の第2部分311がフランジ10に強接
させられる。これらにより、駆動モータ5を含むユニッ
トは、ほぼワンタッチでしかも強固に樽体1に対して固
定される。
【0029】前記のように連結具6cにより屈曲状プレ
ート6aがアングル状プレート31と一体化されている
ためヒンジ65は機能が殺される。したがって前記爪6
4と係止突条12が強接しても屈曲状プレート6aは外
方に拡開することがなく、クランプ機能は確実に維持さ
れる。かくして準備が整うので、撹拌混合すべき舗装材
料Aたとえばゴムチップと液状樹脂とを樽体1内に装填
し、駆動モータ5に付属している接続器51を電源コー
ドと接続して駆動モータ5を作動させる。これにより出
力軸50とともに軸4aを含む撹拌羽根4が回転し、内
外羽根4b,4cによって舗装材料Aは撹拌、混合され
る。
【0030】こうして所定時間撹拌混合して希望する舗
装材が得られたときには、駆動モータ5の作動を止め、
フレーム3を反時計方向に回動する。こうすれば、爪6
4が係止突条12,12の誘導隙間13から離脱すると
ともに、係止突条12の上面にそって上昇するためフレ
ーム3は浮上し、したがって、撹拌羽根4を樽体内から
抜き出すことにより、フレーム3と撹拌羽根4からなる
駆動ユニットを樽体1から簡単に取り外して分離させる
ことができる。よって、あとは樽体1そのものを吊手1
4,14によって施工場所に運び、あるいは撹拌済み舗
装材を樽体1から別の施工用容器に装入して施工すれば
よい。たとえば、下地ないし基礎の上に塗布したプライ
マーの上に散布して敷き均し、ローラー類で転圧し、必
要に応じて仕上げこて類で仕上げればよい。そして、フ
レーム3を再び樽体1に装着し、時計方向に回動すれ
ば、前記のようにしっかりと固定されるので、迅速に次
の回分の舗装材を作ることができる。
【0031】こうして舗装材の作成作業が終了したとき
には清掃を行なうが、樽体1は合成樹脂たとえばポリエ
チレン系のものからなっており、樹脂に対する接着性が
ほとんどない。このため、前記混合撹拌時において、合
成樹脂たとえばエポキシ樹脂やウレタン樹脂が槽体内面
に付着しそれが硬化しても、樽体1の内壁面15に接着
して層状化することがなく、樽体1を殴打したり振動を
与えることにより剥離するため、清掃を極めて容易に行
なうことができる。撹拌羽根4も、出力軸50から簡単
に取り外すことができるため、清掃を簡単に行なえる。
【0032】格納に当たっては、連結手段6cを取外
し、駆動モータ5が下方に位置するようにフレーム3の
天地を再び逆にすれば、屈曲状プレート6aがヒンジ6
5を介して傾転してアーム状部3aから吊り下がるの
で、アーム状部3aは長さが短縮し、そのまま樽体1内
に駆動モータ5が挿入されるようにフレーム3を樽体1
に配することにより、アングル状プレート31の第2部
分311が樽体1のフランジ部10に受支され、図2の
格納状態となる。したがって、この操作も簡単である。
【0033】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、樽体1が
合成樹脂からなっているため軽量な構造とすることがで
き、しかも使用時以外はフレーム3が樽体1のフランジ
10に支持され、駆動モータ5が樽体1にスッポリと格
納されこの状態で蓋体2によって覆われるため、コンパ
クトで外部に何も突起物がなく、軽量性とあいまって容
易に移動したり運搬したりすることができる。したがっ
て、屋上、ベランダ、階段など小規模の施工工事のため
の舗装材料製作を非常に簡便に行なうことができる。
【0034】また、樽体1がフランジ10から屈曲した
領域に係止突条12を有し、フレーム3の先端部位には
係止突条12に係脱可能な爪64を有するクランプ機構
6があるため、駆動モータ5が上向きになるようにフレ
ーム3を天地を逆にして樽体1に装着することにより樽
体1に固定することができ、簡単、迅速に使用に移るこ
とができる。したがって、作業性も良好で、能率よく舗
装材を作成することができる。
【0035】また、樽体1が樹脂と接着性に乏しい合成
樹脂からなっているため、撹拌混合により舗装材の配合
中の樹脂が樽体1に接着することがなく、したがって、
清掃を簡単に行なうことができ、この面でも使い勝手を
良好にすることができる。また、樽体1を撹拌のための
容器としてだけでなく、駆動ユニットと撹拌羽根の格納
手段として活用できるため安価なミキサーを提供できる
というすぐれた効果が得られる。
【0036】請求項2によれば、樽体1の各係止突条1
2は周方向で傾斜角度を有し、隣接する係止突条12,
12の端部間に誘導隙間13を形成しており、クランプ
機構6の爪64は前記係止突条12と同角度の傾斜を有
しているので、駆動モータ5を搭載しているフレーム3
を時計方向に適度に回動するだけのワンタッチ操作によ
ってフレーム3を樽体1に強固に固定し、また、反時計
方向に適度に回動するワンタッチ操作で樽体1と分離で
き、したがって作業性が良好で、簡単に能率よく各回分
の舗装材を作ることができるというすぐれた効果が得ら
れる。
【0037】請求項3によれば、クランプ機構6は先端
部内側に爪64を有する屈曲状プレート6aからなって
おり、該屈曲状プレート6aは、駆動モータ5が上方に
位置するようにフレーム3を180度反転した状態では
アーム状部先端部位よりも外方に突出し、フレーム3が
駆動モータ5を樽体内に位置させるように向けられたと
きにはアーム状部3aから吊下げられるように基端部が
ヒンジ65によってアーム状部3aに枢着されているの
で、格納時に邪魔にならず、使用時にだけ確実に働かせ
ることができるというすぐれた効果が得られる。請求項
4によれば、アーム状部3aの先端部位がアングル状プ
レート31を有し、クランプ機構6の屈曲状プレート6
aはアングル状プレート31と重合可能な部分を有して
ダブルアングル状をなし、アングル状プレート31と屈
曲状プレート6aとが連結具6cによって一体化される
ので、クランプ機構6を確実に働かせることができると
いうすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による簡易ミキサーの一実施例を格納状
態で示す縦断正面図である。
【図2】本発明による簡易ミキサーの蓋体を開披した格
納状態を示す斜視図である。
【図3】図1の部分的拡大図である。
【図4】(a)は本考案におけるフレーム(駆動ユニッ
ト)を示す部分切欠平面図、(b)は(a)のX−X線
にそう断面図である。
【図5】本発明による簡易ミキサーを使用状態で示す斜
視図である。
【図6】本発明による簡易ミキサーを使用状態で示す縦
断正面図である。
【図7】図6の部分的拡大図である。
【図8】図6の部分的側面図である。
【図9】(a)は本発明における撹拌羽根の一例を示す
部分切欠正面図、(b)は同じくその底面図である。
【符号の説明】
1 樽体 2 蓋体 3 フレーム 3a アーム状部 4 撹拌羽根 5 駆動モータ 6 クランプ機構 6a 屈曲状プレート 6c 連結具 10 フランジ 12 係止突条 13 誘導隙間 31 アングル状プレート 64 爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂との接着性の乏しい合成樹脂からなっ
    ていて開口部のフランジ10から屈曲した領域に複数の
    係止突条12を配設している樽体1と、前記係止突条1
    2に係脱可能な爪突条22を内壁に備えた蓋体2と、中
    央部に駆動モータ5を固設したフレーム3と、前記駆動
    モータ5の出力軸に連結可能な軸4aを有する撹拌羽根
    4とを備えてなり、前記フレーム3が半径方向に伸びる
    複数のアーム状部3aを有し、各アーム状部3aは駆動
    モータ5を樽体内に格納させたときに先端部位をもって
    前記フランジ10に係合支持されるようになっており、
    しかも各アーム状部3aの先端部位には、駆動モータ5
    が上方に位置するようにフレーム3を180度反転した
    状態において前記樽体1の係止突条12と係合可能な爪
    64を有するクランプ機構6を備えていることを特徴と
    する舗装材料の簡易ミキサー。
  2. 【請求項2】樽体1の各係止突条12は周方向で傾斜角
    度を有するとともに隣接する係止突条12,12の端部
    間に誘導隙間13を形成しており、クランプ機構6の爪
    64は前記係止突条12と同角度の傾斜を有している請
    求項1に記載の簡易ミキサー。
  3. 【請求項3】クランプ機構6は先端部内側に爪64を有
    する屈曲状プレート6aからなっており、該屈曲状プレ
    ート6aは、駆動モータ5が上方に位置するようにフレ
    ーム3を180度反転した状態ではアーム状部先端部位
    よりも外方に突出し、フレーム3を駆動モータ5を下方
    に向けるように反転したときにはアーム状部3aから吊
    下げられるように、基端部がヒンジ65によってアーム
    状部3aに枢着されている請求項1または2のいずれか
    に記載の簡易ミキサー。
  4. 【請求項4】アーム状部3aの先端部位がアングル状プ
    レート31からなっており、クランプ機構6の屈曲状プ
    レート6aは、前記アングル状プレート31と重合可能
    な部分を有してダブルアングル状をなし、アングル状プ
    レート31と屈曲状プレート6aとが要時に連結具6c
    によって一体化されるようになっている請求項3に記載
    の簡易ミキサー。
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