JP2000017314A - 嵌合部材着脱機 - Google Patents

嵌合部材着脱機

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JP2000017314A JP10173725A JP17372598A JP2000017314A JP 2000017314 A JP2000017314 A JP 2000017314A JP 10173725 A JP10173725 A JP 10173725A JP 17372598 A JP17372598 A JP 17372598A JP 2000017314 A JP2000017314 A JP 2000017314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に嵌合部材を着脱して、着脱コストの低
減を図ると共に、着脱作業の安全性が向上するようにす
る。 【解決手段】 嵌合部材31を有する炉体に利用され
て、機座21、該機座21上に設けられる着脱手段2
2、該機座21に取付けられて該着脱手段22を該機座
21に相対して移動させる伝動装置23、該着脱手段2
2上に設けられて該着脱手段22を衝撃するハンマ打ち
手段24、及び該ハンマ打ち手段24を移動して該着脱
手段22を衝突させる駆動装置25等の部材を備え、該
伝動装置23により該着脱手段22を移動して嵌合部材
31を引っ掛け、或いは押し当てて、更に駆動装置25
を利用して該ハンマ打ち手段24を移動して該着脱手段
22に衝撃を加えることで、該着脱手段22が該嵌合部
材31を引き抜き或いは押し込んで、該嵌合部材31を
迅速に着脱できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熔鉱炉等に使用され
る嵌合部材着脱機に関し、詳しくは、熔鉱炉の炉体に密
着結合される羽口ノズル等の嵌合部材を、迅速に炉体に
嵌合し、または取外すことで、着脱作業を容易としてコ
ストの低減を図り、且つ作業上の安全性を向上させるも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熔鉱炉または高炉などでは、鉄
鉱石から製鉄工程の過程で適時に空気を供給して、その
製錬した鉄の品質を確保しなければならない。このた
め、これら熔鉱炉の底部近い周囲には多数の羽口ノズル
を設け、高温に加熱された熔鉱炉内に空気をブラスト送
風するために使用している。この熔鉱炉を所要期間使用
して、定期補修する際に、上記羽口ノズルは必ず取外さ
れて清掃され或いは新品に取換えられる。
【0003】図11に示す従来の羽口ノズルの開口から
工具を挿入した取付状態の概略図を参照すれば分かるよ
うに、従来の熔鉱炉炉壁11は羽口ノズル12を設ける
箇所に予め環状鉄枠13を固設して、該鉄枠13に中空
状の水冷可能な銅製冷却リング14を内装し、しかる後
に羽口ノズル12を該冷却リング14内に嵌設してい
る。従来の羽口ノズル12の着脱作業は、全て手作業で
行われている。即ち、9から12人の人力を合わせて、
一本の長さがほぼ4メートルにも及ぶ引抜き棒(図示せ
ず)を羽口ノズル12内に挿入させて、班長の号令のも
とで、一斉に力を出して、羽口ノズル12を引き抜き、
また、取付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の手作業による羽
口ノズルの着脱方式では、かなり人手や時間を要する
上、羽口ノズル12と冷却リング14は緊密に嵌合され
ていることから、引き動かす際に作業員がよく筋肉を傷
める。かつ、羽口ノズル12は相当な重さなので、その
取付け前や取外し後の運搬にも相当の力を要すると共
に、度々搬送中に不注意から落下して作業員が負傷する
など、作業上の安全性にも問題があった。また、上記羽
口ノズルの外に、炉体への嵌合部材の取付け、取外し作
業は相当頻繁にあり、作業負担が重い上に、嵌合部材の
着脱作業効率も低く、且つ作業上の安全性に問題があっ
た。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、炉体への嵌合部材の着脱作業を容易にしてコストの
低減を図ると共に、作業上の安全性を向上させることが
できる嵌合部材着脱機を提供することを課題としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、炉体に密着結合される嵌合部材の着脱機
であって、機座と、上記機座上に移動自在に搭載され、
上記嵌合部材の着脱に用いられる着脱手段と、上記機座
に取付けられ、上記着脱手段を機座に相対移動させる伝
動装置と、上記着脱手段上に移動自在に設けられ、該着
脱手段に衝撃を与えるハンマ打ち手段と、上記着脱手段
上に取付けられ、上記ハンマ打ち手段を移動させて該着
脱手段に衝撃を与える駆動装置を備え、上記伝動装置に
より着脱手段を移動して、着脱手段の先端を上記嵌合部
材に引っ掛け或いは当接し、この状態で上記駆動装置を
駆動して上記ハンマ打ち手段を移動して上記着脱手段に
衝撃を与えることにより着脱手段が嵌合部材を引き抜き
或いは押し込んで嵌合部材を炉体より着脱させる構成と
していることを特徴とする嵌合部材着脱機を提供してい
る。
【0007】詳しくは、上記嵌合部材着脱機では、上記
機座に設けられる上記着脱手段の主機の後端底面に緩衝
器を固定し、かつ、上記伝動装置を上記機座に固定され
る油圧シリンダで構成し、該油圧シリンダのピストンロ
ッドの先端部を上記緩衝器に連結している。
【0008】上記緩衝器は、上記着脱手段に固定される
ケースと、上記伝動装置のピストンロッドの先端部と連
結して上記ケース内で移動する滑動ブロックと、上記ケ
ースに内装されて上記ピストンロッドの移動径路前後に
配置されている4つの緩衝ブロックとを含んだ構成とし
ている。
【0009】上記機座の下部に回転台を固定し、該回転
台を底座に回転自在に枢設し、かつ、該底座の前端両側
にそれぞれ揺動自在にキャスターを軸着すると共に、底
座にキャスター駆動用の油圧シリンダを搭載し、該油圧
シリンダのピストンロッドの先端部を上記キャスターの
ブラケット上端に枢接している。
【0010】上記着脱手段は、上記機座に移動自在に搭
載される主機及び該主機前端に枢設される引抜き棒を備
え、上記主機に上記ハンマ打ち手段が移動するためのガ
イド凹部を形成している一方、上記機座上に4つの主機
ガイドローラを分布配設し、これら主機ガイドローラを
上記主機の両側に挿入して、主機ガイドローラで主機を
移動自在に支持している。
【0011】上記着脱機を搭載して移動する積載装置を
備え、該積載装置は、上記底座の一端と連結した積載ブ
ラケットと、該積載装置を駆動する動力源と、該積載装
置の底部に設けられる車輪とを備えている。
【0012】上記ハンマ手段移動用の駆動装置は、上記
着脱手段の主機上に固定される基座と、該基座上に設け
られた油圧シリンダと、該油圧シリンダのピストンロッ
ドの先端に揺動アームを介して駆動器を連結し、該駆動
器に油圧モータと該油圧モータにより回転される複数個
の摩擦ローラを設け、上記油圧シリンダの伸縮作動によ
り上記摩擦ローラをハンマ打ち手段の上面に接触させ或
いは接触させないようにし、かつ、接触状態で上記油圧
モータを駆動して摩擦ローラを正逆回転してハンマ打ち
手段を移動させる構成としている。
【0013】上記構成からなる本発明の嵌合部材着脱機
を用いて、熔鉱炉の銅製冷却リング内に嵌設された羽口
ノズルを嵌合部材として取外す場合、先ず積載装置によ
り熔鉱炉の作業区域に運ばれる。ついで、機座底部の回
転台を回転させて引抜き棒を銅製冷却リング内に進入さ
せ、且つ伝動装置のピストンロッドを駆動操作して、該
引抜き棒を嵌合部材内に進入させて嵌合部材内に予め固
定した補助解体板の上端縁に引っ掛ける。しかる後に、
油圧モータにより摩擦ローラを回転させて、摩擦ローラ
が高速に回転することで生じる摩擦推力により、ハンマ
打ち手段を後端向きに高速移動させて、着脱手段の主機
後端に衝突させて衝撃を与える。この衝撃で着脱手段の
前端の引抜き棒が嵌合部材に対して瞬間的に強力な引き
抜き力を加え、嵌合部材を該銅製冷却リングから引抜い
て取外することができる。
【0014】逆に、嵌合部材を取付ける時は、引抜き棒
を予め嵌合部材が送り込まれた所定の銅製冷却リング内
に進入させて、伝動装置のピストンロッドを作動させて
引抜き棒先端を嵌合部材の後端外側に予め固定した補助
取付板に当接させる。しかる後に、油圧モータにより摩
擦ローラを上記とは逆向きに回転させて、摩擦ローラが
高速回転することで生じる摩擦推力により、ハンマ打ち
手段を高速に前端向きへ移動させて、着脱手段の主機の
前端に衝突させて衝撃を与える。この衝撃で、着脱手段
の前端の引抜き棒が嵌合部材に対して瞬間的に強力な押
し込み力を生じ、これにより嵌合部材を銅製冷却リング
内に嵌合して取付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。
【0016】図1は側面図、図2は平面図であり、本発
明の嵌合部材着脱機2は、主に、機座21、該機座21
上に移動自在に搭載され、炉体に嵌着した嵌合部材を着
脱させる着脱手段22、上記機座21に設けられて着脱
手段22を機座21と相対移動させる伝動装置23、上
記着脱手段22に取付けられて着脱手段22に衝撃を与
えるハンマ打ち手段24、及び該ハンマ打ち手段24を
移動して着脱手段22に衝撃を与える駆動装置25を備
えている。
【0017】上記機座21は着脱手段22を上面に移動
自在に保持すると共に伝動装置23を固定している。該
機座21の下方に回転台211を固定し、該回転台21
1の底部を底座212の両側連結部の中央に回転自在に
枢設している。底座212の前端両側にそれぞれ揺動可
能にキャスター213を取り付けている。該キャスター
213は底座212上に搭載した油圧シリンダ214の
ピストンロッド214の先端にブラケット213aの一
端を回転自在に軸着し、該ブラケット213aの中間部
を底座212に回転自在に軸支し、他端に脚部213b
の上端を固定し、該脚部213bの他端にローラ213
cを取り付けている。上記油圧シリンダ214のピスト
ンロッド215を伸縮作動させることにより、キャスタ
ー213が底座212に相対して移動して揺動させてい
る。
【0018】上記着脱手段22は、機座21上に配置さ
れる主機221を備え、該主機221は左右一対の水平
方向に延在する長尺なロッド221a、221bを備
え、その両端を連結材221c、221dで連結してい
る。上記ロッド221a、221bは図9に示すよう
に、外面に断面凹状としてガイドローラ案内部221
e、221fとし、かつ、内面に対向して突起221
g、221hを設け、突起221gと221hとの間に
滑り道223を設けている。
【0019】主機221の前端、即ち、連結材221c
に引抜き棒222を連結している。上記機座21の上面
には4つの主機ガイドローラ224を分布配設して、こ
れら主機ガイドローラ224を上記ガイドローラ案内部
221e、221fに挿入し、これにより主機ガイドロ
ーラ224で主機221を支持して、機座21上で主機
221が安定移動できるようにしている。
【0020】機座21には、主機221を移動させる伝
動装置23を構成する油圧シリンダを固定し、そのピス
トンロッド231の先端部を主機221の後端底面に固
定した緩衝器26に連結している。よって、油圧シリン
ダ23のピストンロッド231を伸縮作動させることに
より緩衝器26を介して主機221を前進あるいは後退
させるようにしている。
【0021】図3は上記緩衝器26及び駆動装置25の
後退動作を示しており、図4は前進動作を示している。
駆動装置25は主機221上に固定された基座251、
該基座251上に設けられる油圧シリンダ252、及び
該油圧シリンダ252の前端に枢設される揺動アーム2
54、該揺動アーム254に連結される駆動器253を
備えている、上記揺動アーム253はL字形状で、その
中間を油圧シリンダ252のピストンロッドの先端に枢
着していると共に、一端を基座251に枢着し、他端を
駆動器253の上端に固定している。
【0022】駆動器253は油圧モータ256を内蔵
し、かつ底部に、複数個の摩擦ローラ255を設けて、
これら摩擦ローラ255を油圧モータ256で正逆回転
させるようにしている。
【0023】上記ハンマ打ち手段24は図9に示すよう
に、水平方向に延在した長尺体からなり、上記主機22
1の突起221g、221hとの間に設けられている滑
り道223内に、ハンマ打ち手段24の下部を移動自在
に挿入している。主機221にはハンマ打ち手段24の
後端と衝突して後退位置を規制するストッパ225、ハ
ンマ打ち手段24の前端と衝突して前進位置を規制する
ストッパ226を設けている。
【0024】上記摩擦ローラ255は、ハンマ打ち手段
24の上面に配置され、油圧シリンダ252の伸縮作動
により、摩擦ローラ255をハンマ打ち手段24の上面
に接触させ或いは接触させないようにしている。この接
触状態で、図3に示すように、油圧モータ256により
摩擦ローラ225を反時針回りに回転させれば、摩擦ロ
ーラ255の高速回動で生じる摩擦推力により、ハンマ
打ち手段24は後退方向に高速移動させる。ハンマ打ち
手段24が着脱手段22の主機221の後退側ストッパ
225に衝突して衝撃を与えてから止まり、着脱手段2
2に瞬時の後向き引き抜き力を生じさせて、着脱手段2
2前端の引抜き棒222に瞬間的に強力な引き抜き力を
生じさせるようにしている。
【0025】逆に、図4に示すように、油圧モータ25
6により摩擦ローラ255を時針回りに回転すると、ハ
ンマ打ち手段24を前向き高速移動させることができ、
ハンマ打ち手段24が着脱手段22の主機221の前進
側ストッパ226に衝突して衝撃を与えてから止まり、
これにより、該着脱手段22に瞬間的に強力な押し込み
力を生じさせることができる。
【0026】上記ハンマ打ち手段24が着脱手段22の
ストッパ225あるいは226に衝突する直前に、上記
油圧シリンダ252を縮む方向に作動させ、そのピスト
ンロッドと連結した揺動アーム254を基座251との
枢着点を支点として時計方向に揺動させることで、駆動
器253を上向きに持上げて、駆動器253の底部の摩
擦ローラ225を、ハンマ打ち手段24表面より引き離
して接触しないようにしてから油圧モータ256の回転
を停止している。
【0027】ハンマ打ち手段24は摩擦ローラ225に
より与えられた運動量により、衝突時の強力な衝撃力を
生じさせており、この衝撃力の大きさはハンマ打ち手段
24の運動加速度によって決まる。また、衝突後は、油
圧シリンダ252を再び延びる方向に作動して、摩擦ロ
ーラ255をハンマ打ち手段24の表面に接触させ、ハ
ンマ打ち手段24の反動による移動を制止している。
【0028】着脱手段22に取り付ける緩衝器26は、
主機221の後端底面に固定しているケース261、油
圧シリンダ23のピストンロッド231の先端部と連結
してケース261内で移動する滑動ブロック262、及
び滑動ブロック262の移動径路前後に設置された4つ
の緩衝ブロック263を備えている。
【0029】図5に示すように、着脱機2を積載装置2
7に搭載して移動できるようにしており、本実施形態で
は積載装置27として従来のリフターを使用している。
該積載装置27は、積載ブラケット271、該積載装置
27の移動および作動用および着脱機2に必要な動力を
供給している動力源272、及び積載装置27の底部の
車輪273を備えている。
【0030】着脱機2と積載装置27との固定は、着脱
機2の底座212の後端を積載ブラケット271に連結
して行っている。積載装置27は動力源272により、
該積載ブラケット271を昇降し、かつ車輪273を回
転させることで、着脱機2を搭載した状態で移動できる
ようにしている。
【0031】上記構成の着脱機2は、炉体に圧入状態で
嵌合された嵌合部材の取り外し作業に使用される。本実
施形態では炉体の羽口ノズルの取外し作業に使用され、
よって、羽口ノズルが本実施形態の嵌合部材31とな
る。嵌合部材31はかなり重く、したがって、嵌合部材
31を炉体より取外して所定箇所へ移動する時、あるい
は所定箇所から熔鉱炉3付近へ移動する時、地面にキャ
スターブラケット213のローラを接触させて、積載装
置27で嵌合部材31を保持している状態で、着脱機2
をスムーズに移動させることができる。また、嵌合部材
31を着脱機2から下ろした後は、油圧シリンダ214
を作動させることで、キャスター213を図中の仮想線
で示すように上向きに移動させて、着脱機2だけを搭載
した積載装置27を車輪273のみで移動することがで
きる。
【0032】図6は、本実施形態におけるの作業状況の
一例を示しており、嵌合部材31の取外し作業におい
て、嵌合部材31は熔鉱炉3の銅製冷却リング32内に
嵌合されている。上記積載装置27を利用して着脱機2
を熔鉱炉3の作業区域に移動すると、熔鉱炉3の作業台
には冷却水配管33が張り巡らされ、固定ブラケット3
4等も配置されており、且つ、熔鉱炉の平台36も狭い
ことから、着脱機2を嵌合部材31の取り外し位置に合
致するように積載装置27を移動するのが困難となって
いる。
【0033】上記の場合、回転台211を回転し、機座
21を所望の方向に位置させて、引抜き棒222を所定
の銅製冷却リング32内に進入させる。更に、銅製冷却
リング32内の嵌合部材31内に、嵌合部材31の後端
開口ほぼ下半分を遮る程度の補助解体板35を後端開口
周囲の内壁面に当接固定させている。
【0034】この状態で、図5に示すように、着脱機2
の引抜き棒222を銅製冷却リング32内を通り抜け
て、取外す嵌合部材31内に進入させた後、伝動装置の
油圧シリンダ23のピストンロッド231を図3の矢印
が示す方向に伸長させる。該ピストンロッド231が緩
衝器26内における図中のかくれ線が示す滑動ブロック
262を矢印方向に押し動かして、ケース261の後端
側の緩衝ブロック263を押し当てることで、緩衝器2
6が固定されている主機221を矢印方向に移動させ、
引抜き棒22を嵌合部材31内の補助解体板35の上端
縁に引掛ける。
【0035】ついで、油圧モータ256を回転させて摩
擦ローラ255を反時針回りに回転させ、摩擦ローラ2
55の高速回転による摩擦推力で、ハンマ打ち手段24
を矢印方向に高速移動して、着脱手段22の主機221
の後端側のストッパ225に衝突させて衝撃を与える
と、着脱手段22前端の引抜き棒222が嵌合部材31
に対して瞬間的に強力な引き抜き力を加えて、嵌合部材
31を銅製冷却リング32から引き抜いて取り外すこと
ができる。
【0036】また、主機221がハンマ打ち手段24の
衝撃で矢印方向に移動するので、主機221に固定され
ている緩衝器26のケース261も矢印方向に移動し、
滑動ブロック262がケース261の前端側の緩衝ブロ
ック263を押し当てて、滑動ブロック262が油圧シ
リンダ23のピストンロッド231に衝撃を直接的に伝
えるのを防止して、油圧シリンダ23を衝撃より保護し
ている。
【0037】嵌合部材31が銅製冷却リング32から取
り外されると、引抜き棒222を上向きに上昇させて、
嵌合部材31を引抜き棒222に載せる。続いて、積載
装置27を移動して着脱機2を銅製冷却リング32より
抜き取っている。
【0038】図7は、取り外した嵌合部材31を所定箇
所に置く作業状態を示し、積載装置27により取外した
該嵌合部材31を所定箇所に運んで、積載ブラケット2
71を下降させると共にキャスター213を上昇させ
て、嵌合部材31を所定箇所に置き、嵌合部材31の取
外し作業を完成している。
【0039】図8は本実施形態における嵌合部材の取付
け作業を示しており、着脱機2により嵌合部材31を取
付ける時は、積載装置27で着脱機2を熔鉱炉3の作業
区域に運ぶ。引抜き棒222を、予め嵌合部材31が仮
係止された所定の銅製冷却リング32内に進入させると
共に、銅製冷却リング32内の嵌合部材31の後端外側
に補助取付板37を固定している。
【0040】次に、伝動装置の油圧シリンダ23のピス
トンロッド231を図4に示す矢印方向に収縮させて、
緩衝器26内における図示の仮想線が示す滑動ブロック
262を矢印方向に移動させ、ケース261の前端側の
緩衝ブロック263に押し当てて、緩衝器26が固定さ
れている主機221を矢印方向に移動させ、引抜き棒2
22の前端を嵌合部材31の後端外側に固定した補助取
付板35に当接させている。
【0041】その後、油圧モータ256を回転させて摩
擦ローラ255を時針回りに回転させ、摩擦ローラ25
5の高速回転による摩擦推力から、ハンマ打ち手段24
を矢印方向に高速移動させて、着脱手段22の主機22
1の前側のストッパ226に衝突させて衝撃を与える。
この衝撃により、着脱手段22の前端の引抜き棒222
が嵌合部材31に対して瞬間的に強力な押し込み力を生
じさせることができ、嵌合部材31を銅製冷却リング3
2内に嵌合することができる。
【0042】主機221がハンマ打ち手段24の衝突で
矢印方向に移動すると、緩衝器26のケース261は主
機221に固定されているので、同時に矢印方向に移動
し、滑動ブロック262はケース261の後端側の緩衝
ブロック263を押し付けるので、滑動ブロック262
が油圧シリンダ23のピストンロッド231に直接的に
衝撃が伝わることを防止して、油圧シリンダ23を保護
できる。
【0043】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように、本発明
の嵌合部材着脱機は、先ず、積載装置により熔鉱炉の作
業区域に運ばれ、その機座底部の回転台を回転して引抜
き棒を銅製冷却リング内に進入させ、且つ、伝動装置の
ピストンロッドを伸縮し、引抜き棒を嵌合部材内に予め
固定した補助解体板上端縁に引掛けて、或いは嵌合部材
の後端外側に予め固定した補助取付板に当接させてい
る。その後、油圧モータにより摩擦ローラを回転して、
該摩擦ローラの高速回転による摩擦推力から、ハンマ打
ち手段を後側向き或い前端向きに高速移動して、着脱手
段の主機に設けた後端側ストッパ或いは前端側ストッパ
に衝突させて衝撃を与えると、着脱手段の前端の引抜き
棒が嵌合部材に対して瞬間的に強力な引き抜き力或いは
押し込み力を与えて、嵌合部材を銅製冷却リングから引
抜いて取外し、或いは押し込んで、嵌合して取付けるこ
とができる。
【0044】上記のように、迅速に嵌合部材を着脱でき
て、着脱コストの低減を図ることができる。更に、着脱
手段の主機がハンマ打ち手段による衝撃を、緩衝器のケ
ースを前端向き、或いは後端向きに主機と共に移動し、
緩衝器の滑動ブロックが直接ケース前端側或いは後端側
の緩衝ブロックを押し当てるので、滑動ブロックが直接
伝動装置のピストンロッドに衝撃を伝えるのを防止し
て、該伝動装置を保護でき、作業上の安全性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の本実施形態の側面図である。
【図2】 本実施形態の上面図である。
【図3】 本実施形態の緩衝器及び駆動装置の後退動作
を示す側面概略図である。
【図4】 本実施形態の緩衝器及び駆動装置の前進動作
を示す側面概略図である。
【図5】 本実施形態の取外し作業を示す側面図であ
る。
【図6】 本実施形態の積載装置及び着脱機の作業状況
を示す上面図である。
【図7】 本実施形態の取外した嵌合部材を所定箇所
に置く作業を示す側面図である。
【図8】 本実施形態の嵌合部材の取付け作業を示す側
面図である。
【図9】 本実施形態の着脱手段を主機ガイドローラ部
で切断した状態を示す断面概略図である。
【図10】 本実施形態の緩衝器を水平に切断した状態
を示す断面概略図である。
【図11】 羽口ノズルの嵌合装着状態を示す概略図で
ある。
【符号の説明】
2 着脱機 21 機座 22 着脱手段 23 伝動装置 24 ハンマ打ち手段 25 駆動装置 26 緩衝器 31 嵌合部材 27 積載装置 211 回転台 212 底座 221 主機 222 引抜き棒 224 主機ガイドローラ 231 ピストンロッド 255 摩擦ローラ 262 滑動ブロック 263 緩衝ブロック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体に密着結合される嵌合部材の着脱機
    であって、 機座と、 上記機座上に移動自在に搭載され、上記嵌合部材の着脱
    に用いられる着脱手段と、 上記機座に取付けられ、上記着脱手段を機座に相対移動
    させる伝動装置と、 上記着脱手段上に移動自在に設けられ、該着脱手段に衝
    撃を与えるハンマ打ち手段と、 上記着脱手段上に取付けられ、上記ハンマ打ち手段を移
    動させて該着脱手段に衝撃を与える駆動装置を備え、 上記伝動装置により着脱手段を移動して、着脱手段の先
    端を上記嵌合部材に引っ掛け或いは当接し、この状態で
    上記駆動装置を駆動して上記ハンマ打ち手段を移動して
    上記着脱手段に衝撃を与えることにより着脱手段が嵌合
    部材を引き抜き或いは押し込んで嵌合部材を炉体より着
    脱させる構成としていることを特徴とする嵌合部材着脱
    機。
  2. 【請求項2】 上記機座に設けられる上記着脱手段の主
    機の後端底面に緩衝器を固定し、かつ、上記伝動装置を
    上記機座に固定される油圧シリンダで構成し、該油圧シ
    リンダのピストンロッドの先端部を上記緩衝器に連結し
    ている請求項1に記載の嵌合部材着脱機。
  3. 【請求項3】 上記緩衝器は、上記着脱手段に固定され
    るケースと、上記伝動装置のピストンロッドの先端部と
    連結して上記ケース内で移動する滑動ブロックと、上記
    ケースに内装されて上記ピストンロッドの移動径路前後
    に配置されている4つの緩衝ブロックとを含んでいる請
    求項2に記載の嵌合部材着脱機。
  4. 【請求項4】 上記機座の下部に回転台を固定し、該回
    転台を底座に回転自在に枢設し、かつ、該底座の前端両
    側にそれぞれ揺動自在にキャスターを軸着すると共に、
    底座にキャスター駆動用の油圧シリンダを搭載し、該油
    圧シリンダのピストンロッドの先端部を上記キャスター
    のブラケット上端に枢接している請求項1に記載の嵌合
    部材着脱機。
  5. 【請求項5】 上記着脱手段は、上記機座に移動自在に
    搭載される主機及び該主機前端に枢設される引抜き棒を
    備え、上記主機に上記ハンマ打ち手段が移動するための
    ガイド凹部を形成している一方、 上記機座上に4つの主機ガイドローラを分布配設し、こ
    れら主機ガイドローラを上記主機の両側に挿入して、主
    機ガイドローラで主機を移動自在に支持している請求項
    1に記載の嵌合部材着脱機。
  6. 【請求項6】 上記着脱機を搭載して移動する積載装置
    を備え、該積載装置は、上記底座の一端と連結した積載
    ブラケットと、該積載装置を駆動する動力源と、該積載
    装置の底部に設けられる車輪とを備えている請求項1に
    記載の嵌合部材着脱機。
  7. 【請求項7】 上記ハンマ手段移動用の駆動装置は、上
    記着脱手段の主機上に固定される基座と、該基座上に設
    けられた油圧シリンダと、該油圧シリンダのピストンロ
    ッドの先端に揺動アームを介して駆動器を連結し、該駆
    動器に油圧モータと該油圧モータにより回転される複数
    個の摩擦ローラを設け、上記油圧シリンダの伸縮作動に
    より上記摩擦ローラをハンマ打ち手段の上面に接触させ
    或いは接触させないようにし、かつ、接触状態で上記油
    圧モータを駆動して摩擦ローラを正逆回転してハンマ打
    ち手段を移動させる構成としている請求項1に記載の嵌
    合部材着脱機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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