JP2000015668A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2000015668A
JP2000015668A JP10190241A JP19024198A JP2000015668A JP 2000015668 A JP2000015668 A JP 2000015668A JP 10190241 A JP10190241 A JP 10190241A JP 19024198 A JP19024198 A JP 19024198A JP 2000015668 A JP2000015668 A JP 2000015668A
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moving member
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molten resin
gas
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JP10190241A
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Akio Takano
昭雄 高野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形時に樹脂を金型のキャビティに充填
する際、キャビティ内の空気と溶融樹脂から生じるガス
が、圧入される樹脂によりキャビティ内で圧縮され、金
型のパーティング面や入れ子の嵌合面から外部に排出さ
れるが、残った気体は樹脂の流動を妨げて、ショートシ
ョットや焼け等の成形不良現象を生じる。 【解決手段】 固定側金型と可動側金型とにより成形品
キャビティが形成される射出成形用金型において、成形
品の端部形状の延長方向を軸線方向とするようにキャビ
ティ表面から型部材の内部に向かって穿孔したスライド
孔と、該スライド孔に嵌合し軸線方向に摺動可能な移動
部材と、該移動部材をキャビティ方向に付勢する付勢手
段と、該移動部材の先端がキャビティ内に突出した前進
位置および該先端が該スライド孔に没入した後退位置を
規制する規制手段と、該移動部材を介してキャビティ内
部と金型の外部とを連通するガス通路手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形用金型、特
に、溶融樹脂を金型に射出したときのキャビティ内のガ
ス抜き性を改良した射出成形用金型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】射出成形において、溶融樹脂を金型に射
出してキャビティ内に充填する際に、キャビティ内に存
在する空気と溶融樹脂の先端部分から発生するガス等の
気体は、注入口から圧入されてくる溶融樹脂に押されて
キャビティ内で圧縮され、金型構成部材の微小な空隙、
例えばパーティング面や入れ子の嵌め合わせ面から金型
の外部に排出される。しかしながら、排出しきれない気
体が溶融樹脂の流動を妨げて、ショートショットや焼け
という成形不良現象を引き起こすことが知られている。
キャビティ内の気体をできるだけ効率よく排出する方法
として、パーティング面にガスベント溝を加工する方
法、溶融樹脂の流動終端部にガス抜きピンを設置する方
法、キャビティ面に多孔質部材を入れ子する方法などが
一般に採用されている。
【0003】さらに改良された方法として、特公平6−
20800号公報に開示された方法がある。
【0004】このような方法は、例えば、図10に示さ
れるように、成形キャビティ56に開口する貫通孔57
内に挿通されて先端が成形キャビティ56内に突出する
方向および該貫通孔57内に没入する方向に移動自在な
スライド部材53は、先端に溶融樹脂Pの流れる方向に
対向して傾斜するテーパ表面60を有するとともに、溶
融樹脂Pの流れる方向の前方側に開口して成形キャビテ
ィ56と外部とを連通する溝部59を有している。溶融
樹脂Pの注入前には、スライド部材53の先端が成形キ
ャビティ56内に突出している。溶融樹脂が成形キャビ
ティ56に注入されると、成形キャビティ56内を前進
する溶融樹脂Pに押圧された成形キャビティ56内の気
体はスライド部材53の溝部59を介して外部に排出さ
れる。
【0005】他方、スライド部材53に到達した溶融樹
脂Pはスライド部材53を乗り越えなければ溝部59に
侵入することはできないが、溶融樹脂Pがスライド部材
53を乗り越えようとする時に溶融樹脂Pの内圧がスラ
イド部材53の頭部に作用してスライド部材53を貫通
孔57内に没入させてしまうので、溝部59は成形キャ
ビティ56と遮断されて溶融樹脂Pの溝部59への侵入
が防止できる。溝部59の大きさは、例えば0. 5mm
などと大きくすることができるために、成形キャビティ
56内の気体は溝部59を介して容易に金型の外に排出
されるので、他の方式に比べてガス抜き効率が極めて高
いものである。
【0006】このような特公平6ー20800号公報に
開示された方法は、溶融樹脂Pの流動がスライド部材5
3の先端部を通過して、更に、その前方まで継続する場
合には有効な方法である。しかしながら、例えば箱形状
をした成形品の天面部分に相当するキャビティ部分に設
置すれば有効に作用するが、箱形状の縦壁部分の端部に
設置しようとしても大きさおよび作動の確実性の点で困
難である。また、成形品の天面に形成されるようなリブ
やボスなどの先端部からガス抜きをしたい場合にもこの
方法では不可能である。
【0007】通常の熱可塑性プラスチックの射出成形で
は、金型に射出された溶融樹脂は粘度の高い流体であ
り、キャビティ内を流動するときに大きな流動抵抗を受
けることになり、キャビティを充填するために100M
pa(1000kgf/cm2)前後の射出圧力を必要
とすることは周知である。
【0008】更に、成形品形状に局部的に薄肉部が存在
すると、その薄肉部に達した溶融樹脂は薄肉部を避けて
周辺部に先に流れて行き、薄肉部には周辺部の溶融樹脂
の内圧が薄肉部に溶融樹脂を押し込むのに十分な圧力ま
で高まってから流れ始めるという事実もしばしば経験す
る所である。
【0009】従って、本発明は、このような経験をもと
に、上記事情に基づいてなされたもので、上述の課題を
解決するために、大きなガス抜き開口を具備しながら、
このガス抜き開口に溶融樹脂が侵入することを防止でき
ると共に、成形品の縦壁部分の端部およびリブやボス形
状部の端部にも設置できる等の、設置面積の小さいガス
抜き機構を有する射出成形用金型を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明によれば、射出成形用金型は、固定側金型
と可動側金型により成形品キャビティが形成される射出
成形用金型において、成形品の端部形状の延長方向を軸
線方向とするようにキャビティ表面から型部材の内部に
向かって穿孔したスライド孔と、該スライド孔に嵌合し
軸線方向に摺動可能な移動部材と、該移動部材をキャビ
ティ方向に付勢する付勢手段と、該移動部材の先端がキ
ャビティ内に突出した前進位置および該先端が該スライ
ド孔に没入した後退位置を規制する規制手段と、該移動
部材を介してキャビティ内部と金型の外部とを連通する
ガス通路手段とを有することを特徴とする。
【0011】また、本発明の射出成形用金型は、前記移
動部材が、先端近傍が前記スライド孔に嵌合する嵌合形
状部をなし、該嵌合形状部の側面には該移動部材の最先
端から離間して前記ガス通路手段の一部をなすガス逃げ
溝が設けられたことを特徴とする。
【0012】更に、本発明の射出成形用金型は、前記規
制手段が、前記移動部材が前記付勢手段によりキャビテ
ィ方向に付勢されて前記移動部材の先端がキャビティ内
に突出したときの前進位置と前記移動部材が前記付勢手
段の付勢力に抗する外力により押し戻されたときの後退
位置を規制し、前記移動部材は前記付勢手段によりキャ
ビティ内に突出するときに、前記ガス逃げ溝の一部がキ
ャビティに露出しキャビティを金型外部に連通する前記
ガス通路手段を開放することを特徴とする。
【0013】更にまた、本発明の射出成形用金型は、前
記ガス逃げ溝が設けられた移動部材の前記側面と前記側
面に対向するキャビティ表面との間隙が、前記射出成形
用金型が閉じられて射出成形機から射出された溶融樹脂
がキャビティに流入して前記移動部材の先端に到達した
ときにそのまま連続して前記間隙に侵入することができ
ないような狭い間隙とし、前記移動部材の先端に到達し
た溶融樹脂の内圧が高まると共に、前記溶融樹脂が前記
間隙を通って前記ガス逃げ溝に侵入する前に、溶融樹脂
の前記内圧により前記移動部材が前記付勢部材の付勢力
に抗して押し戻され、前記ガス逃げ溝が前記スライド孔
の内部に収容され前記キャビティと前記ガス通路手段の
連通が遮断されることを特徴とする。
【0014】また、本発明の射出成形用金型は、前記移
動部材がエジェクターピンを兼用することを特徴とす
る。
【0015】更に、本発明の射出成形用金型は、前記ガ
ス通路手段が、前記射出成形用金型の外部において真空
吸引手段に接続され、該真空吸引手段が、前記固定側金
型と前記可動側金型が閉じられたことを検出して真空吸
引を開始し、前記溶融樹脂の前記キャビティへの充填が
完全に終了した後に真空吸引を停止することを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】このように、本発明においては、
成形品キャビティを有する射出成形用金型に射出された
溶融樹脂が移動部材の先端に到達するまでは、キャビテ
ィに侵入してくる溶融樹脂によって押しのけられるキャ
ビティ内の気体は、キャビティ内に突出している移動部
材の側面に設けられたガス逃げ溝に流入して、金型の外
部に連通するガス通路手段を通って外部に円滑に排出さ
れる。この時に、ガス逃げ溝が設けられている移動部材
の側面に対向するキャビティ表面との間隙は、移動部材
の先端に到達した溶融樹脂がそのまま連続してその間隙
に侵入することができないような狭い間隙に設定してあ
るために、移動部材の先端に到達した溶融樹脂は一旦流
動を停止し、その狭い間隙に溶融樹脂が侵入するために
十分なだけ溶融樹脂の内圧が高まるまで待つことにな
る。一方、溶融樹脂がその狭い間隙に侵入するのに必要
な溶融樹脂の内圧よりも低い内圧で移動部材が押し戻さ
れるように付勢手段の付勢力を設定しておくことによ
り、狭い間隙に溶融樹脂が侵入するよりも前に、移動部
材は後退し、ガス逃げ溝はスライド孔の内部に収容され
るので、溶融樹脂がガス逃げ溝に侵入することは確実に
防止することができる。
【0017】また、本発明においては、ガス通路手段
は、移動部材の厚さにより制限を受けることがあるけれ
ども、ガス逃げ溝の深さは通常は0. 2mm乃至1mm
に設定することが容易であり、ガス通路としては十分な
開口を確保することができる。更に、ガス逃げ溝が設け
られている移動部材の側面に対向するキャビティ表面
は、スライド孔が穿孔されているキャビティ表面に通常
ほぼ直交するキャビティ表面のことであり、例えば、箱
形状をした成形品の縦壁部分の端部を想定した場合に
は、縦壁部分の肉厚に相当する形状部を形成するキャビ
ティ表面を、スライド孔が穿孔されるキャビティ表面と
定義すると、縦壁表面を形成するキャビティ表面が移動
部材の側面に対向するキャビティ表面ということにな
る。
【0018】ただし、これは一例であって、その他の形
状部分においても同様に理解して応用することができる
ことは勿論である。
【0019】更に、ガス逃げ溝が設けられた移動部材の
側面と、その側面に対向するキャビティ表面との間隙は
0. 2mm前後に設定すると、良好なガス抜き効果と移
動部材の確実な押し戻し動作とを両立させ易い。しかし
ながら、最適な間隙寸法はキャビティの形状、成形材料
の種類、移動部材の形状および寸法、および付勢手段の
付勢力の大きさ等により異なるので、実際の金型で調整
することが必要となる場合がある。
【0020】更にまた、本発明においては、移動部材の
後端部が金型のエジェクタープレートに連接されるよう
に構成されることを意味している。従って、金型に溶融
樹脂が注入されるときには、移動部材が前進位置にあっ
てキャビティ内の気体の排出が円滑に行われる。溶融樹
脂の内圧によって移動部材が後退位置にまで戻されると
きに、移動部材の後端部がエジェクタープレートに密着
するように構成されることによって、金型を開いて成形
品を突出する段階で、当該移動部材は他のエジェクター
ピンと全く同様の動作をすることができる。これによっ
て、ガス抜き機構とエジェクターピンとを別個に設ける
必要がなくなるので、狭いキャビティ表面にもガス抜き
効果の大きいエジェクターピンとして設置できるという
効果がある。
【0021】また、本発明においては、キャビティ内の
気体をより効果的に排出するために、溶融樹脂を金型に
注入する前にキャビティ内の強制排気を開始しようとす
るものである。射出成形機から出力される型締め完了信
号および必要に応じてノズルタッチ信号を真空吸引装置
に送り、それによって真空吸引を開始する。また、型締
め完了信号は金型に設置したリミットスイッチから出力
させることもできる。移動部材の側面とそれに対向する
キャビティ表面との間隙、移動部材のガス抜き溝および
ガス通路手段は気体が容易に通過できるための十分な大
きさをもっているので、極めて短時間でキャビティ内は
減圧される。
【0022】次に、適宜設定した射出遅延時間が経過し
た後に溶融樹脂の注入が行われることによって、キャビ
ティは溶融樹脂で充填される。溶融樹脂が移動部材の先
端部に到達すると、溶融樹脂の内圧によって移動部材は
押し戻されて、移動部材の側面に設けられたガス逃げ溝
がスライド孔の内部に収容されるので、溶融樹脂がガス
逃げ溝に侵入する恐れがなく、真空吸引を停止するタイ
ミングを微妙に調整する必要がない。溶融樹脂の充填が
完了した後であれば、いつ停止しても良いから簡単なタ
イマーでの設定も可能である。また、キャビティからの
真空排気口が溶融樹脂の到達により自動的に閉鎖される
こと、真空吸引の開始と停止の制御が極めて単純である
こと、等によって、本発明は非常に安価に、かつ確実に
実施することができる。
【0023】本発明の他の目的や特徴は以下の添付図面
に沿っての詳細な説明から明らかになろう。
【0024】(実施例1)図1乃至図3は本発明の第1
の実施例である射出成形用金型を示す要部断面図で、図
4はこの第1の実施例の射出成形用金型の主要部材の1
つを示す立面図である。
【0025】図1乃至図4に示されるように、本発明の
射出成形用金型は、固定側金型1と可動側金型2とから
成り、型部材の内部にキャビティ6が形成され、固定側
金型1に溶融樹脂Pを注入するための注入口15が設け
られている。射出成形用金型が閉じられて射出成形が行
われる時に、溶融樹脂Pが注入口15から注入され、注
入口15から注入された溶融樹脂Pはキャビティ6内を
図示にて右方向から左方向に向かって流動する。溶融樹
脂Pの流動終端部に相当するキャビティ表面8には、成
形品の端部形状の延長方向を軸線方向とするように可動
側金型2の内部に向かって穿孔されたスライド孔7が設
けられており、移動部材3の先端部17がこのスライド
孔7内に嵌合され、かつ軸線方向に摺動可能になってい
る。
【0026】また、移動部材3の後端部は軸線方向に対
して直角方向に張り出した肩部16を有し、この肩部1
6は前進側肩面11と後退側肩面12を有していて、型
部材の内部に設けられた前進側受け面13と後退側受け
面14にそれぞれ対向している。更に、移動部材3の後
端部にはコイルばね4が設けられており、このコイルば
ね4の付勢力によって移動部材3の先端部17がキャビ
ティ6内に突出するが、前進側肩面11が前進側受け面
13に当接して、移動部材3の先端部17がキャビティ
6内に長さh1だけ突出するように規制されている。可
動側金型2に設けられた孔5aは金型の外部に連通しガ
ス通路の一部を構成している。
【0027】図4に示されるように、移動部材3の先端
部17は縦方向に長い短冊形を成しており、先端部17
の軸線に対して直角方向に長方形の横断面形状を有して
いて、短冊形の長辺に相当する先端部17の側面の一面
には最先端から離間して軸線方向に延びる縦方向に細長
いガス逃げ溝9が彫り込まれている。移動部材3の先端
部17以外の外周は型部材の内部において型部材との間
にガス通路として機能する間隙をもって配置されるてい
るが、前進側肩面11と後退側肩面12は前進側受け面
13と後退側受け面14にそれぞれ当接する場合があ
り、その場合にもガス通路が遮断されないようにするた
めにガス通路の一部を構成する孔5bが移動部材3の軸
部分に設けられている。
【0028】図2において、移動部材3の先端部17の
軸線に対して直角方向の横断面は長方形をしているの
で、キャビティ表面8に穿孔されたスライド孔7の軸線
に対して直角方向の横断面も長方形をしており、図2は
長方形の短辺側の断面を示している。
【0029】移動部材3の先端部17がキャビティ6内
に長さh1だけ突出する時に、ガス逃げ溝9の一部もキ
ャビティ6内に露出している。移動部材3のガス逃げ溝
9が彫り込まれた側面とその側面が対向するキャビティ
表面10とが間隙sを保持するようにスライド孔7の位
置を設定する。間隙sは、金型に注入された溶融樹脂P
が移動部材3の先端に到達した時にそのまま連続してそ
の間隙sに侵入することができないけれどもキャビティ
6内の気体は自由に流入できるような狭い間隙に設定さ
れている。これにより、金型が閉じられた時に、キャビ
ティ6は間隙s、ガス逃げ溝9およびガス通路5a、5
bによって金型外部と連通する。
【0030】閉じられた金型に溶融樹脂Pが注入される
と、キャビティ6に流入してきた溶融樹脂Pが移動部材
3の先端に到達する前までは、溶融樹脂Pによって押し
のけられるキャビティ6内の気体は間隙s、ガス逃げ溝
9およびガス通路5b、5aを通って金型の外部に円滑
に排出される。
【0031】移動部材3の先端に到達した溶融樹脂Pは
間隙sが狭いためにそのまま間隙sに侵入することがで
きないので、間隙sの入り口で一旦流動を停止し、溶融
樹脂Pを間隙sに侵入させるに十分なだけ溶融樹脂Pの
内圧が高まってから再び流動して間隙sに侵入しようと
する。ところで、移動部材3の先端に到達した溶融樹脂
Pは移動部材3を軸線方向に押し戻すような押圧力を発
生する。また、間隙sに侵入しようとして高まった溶融
樹脂Pの内圧は、同時に移動部材3を軸線方向に押し戻
す押圧力をも増大させる。この時に、押圧力を必要十分
なだけ確保するためには、移動部材3の先端部の長方形
横断面の長辺の長さをできるだけ大きくすることが有効
である。
【0032】一方、移動部材3をキャビティ6方向に付
勢するコイルばね4の付勢力は、溶融樹脂Pが間隙sに
侵入するに必要な内圧よりも低い内圧で発生する押圧力
に相当するように設定してあるので、溶融樹脂Pの内圧
が高まるとともに、溶融樹脂Pが間隙sに侵入するより
も前に移動部材3がスライド孔7の内部に後退し、ガス
逃げ溝9がスライド孔7に収容されることによって、ガ
ス通路はキャビティ6と遮断されて、溶融樹脂Pがガス
逃げ溝9に侵入することが確実に防止することができ
る。
【0033】移動部材3の後端部の後退側肩面12と型
部材の後退側受け面14とは距離h2だけ離れている
が、本実施例においては、これらの距離h1、h2は、
h1=h2の関係に設定されているので、溶融樹脂Pの
押圧力によって移動部材3が後退して後退側肩面12が
後退側受け面14に当接した時に、移動部材3の最先端
部はキャビティ表面8と同一面となる。図3は溶融樹脂
Pがキャビティ6内に完全に充填されて、移動部材3が
後退位置に規制されている状態を示している。
【0034】本実施例において、成形品の平均肉厚は3
mm、間隙sは0. 2mm、長方形の短辺×長辺は2.
5mm×8mm、ガス逃げ溝9の深さは0. 5mm、コ
イルばねの付勢力は80グラム、移動部材3の先端部1
7の突出量h1は2. 5mm、ガス逃げ溝9の最先端か
らの離間距離を1. 25mmとした。難燃性ABS(ア
クリルニトリルブタジエンスチレン)樹脂を材料として
成形したところ、良好なガス抜き性と移動部材3の確実
な作動を得ることができた。
【0035】ただし、上記の数値は本発明の一例であっ
て、成形品の平均肉厚、成形材料および成形条件が異な
る場合には、本発明の主旨に基づいて適宜変更すること
が必要である。
【0036】従って、これにより成形された成形品には
余分な突起形状や凹形状を形成する恐れがなく、ガス抜
き性が極めて良好で効果が永続する優れたガス抜き機構
が得られた。
【0037】(実施例2)図5は本発明に係わる射出成
形用金型の第2の実施例を示す要部断面図である。
【0038】図5に示されるように、射出成形用金型
は、固定側金型1と可動側金型2とから成り、型部材の
内部にキャビティ6が形成され、更に、キャビティ6に
はリブ形状部18が分岐した状態で設けられている。リ
ブ形状部18は、通常、成形品の平均肉厚部よりも薄肉
で、かつ深く彫り込まれていてガス抜きが難しい形状部
であり、ショートショットやガス焼けと呼称される成形
不良を発生し易い形状部分として知られている。
【0039】本発明においては、リブ形状部18の底面
に相当するキャビティ表面8には、リブ形状部18の延
長方向を軸線方向とするように、可動側金型2の型部材
の内部に向かって穿孔されたスライド孔7が設けられて
おり、移動部材3の先端部17がこのスライド孔7に嵌
合していて軸線方向に摺動可能になっている。このよう
な移動部材3の後端部は軸線に対して直角方向に張り出
した肩部16が設けられており、更に、肩部16は前進
側肩面11と後退側肩面12を有していて、可動側金型
2の型部材の内部に設けられた前進側受け面13と後退
側受け面14にそれぞれ対向している。
【0040】また、移動部材3の後端にはコイルばね4
が設置されており、コイルばね4の付勢力によって移動
部材3の先端部17がキャビティ6のリブ形状部18内
に突出するよう設けられているが、前進側肩面11が前
進側受け面13に当接して移動部材3の先端部17が距
離h1だけリブ形状部18内に突出するように規制され
ている。更に、可動側金型2に設けられた孔5aは金型
の外部に連通し、ガス通路の一部を構成している。
【0041】図5に示されるように、移動部材3の形状
および機能は本発明の先の実施例1に示したものと全く
同一であり、先端部17の軸線に対して直角方向の横断
面は長方形をなし、長方形の長辺に相当する側面の一面
には最先端から離間してガス逃げ溝9が縦方向に延びる
よう彫り込まれている。移動部材3のこのガス逃げ溝9
が彫り込まれた側面と、この側面が対向するキャビティ
表面10とは、金型に注入された溶融樹脂Pが移動部材
3の先端に到達した時にそのまま連続して侵入すること
ができないけれども、キャビティ6およびリブ形状部1
8内の気体は自由に流入できるような狭い間隙sを保持
するように設定されている。
【0042】閉じられた金型に溶融樹脂Pが注入される
と、キャビティ6内に流入してきた溶融樹脂Pが移動部
材3の先端に到達するまでは、溶融樹脂Pによって押し
のけられるキャビティ6内の気体は移動部材3の先端部
17との間隙s、ガス逃げ溝9およびガス通路5b、5
aを通って金型の外部に円滑に排出される。
【0043】移動部材3の先端に到達した溶融樹脂Pは
間隙sが狭いためにそのまま間隙sに侵入することがで
きないので、間隙sの入り口で一旦流動を停止し、溶融
樹脂Pを間隙sに侵入させるのに十分なだけの溶融樹脂
Pの内圧が高まってから再び流動して間隙sに侵入しよ
うとする。ところで、移動部材3の最先端に到達した溶
融樹脂Pは移動部材3を軸線方向に押し戻すような押圧
力を発生する。従って、間隙sに侵入しようとして高ま
った溶融樹脂Pの内圧は同時に移動部材3を軸線方向に
押し戻す押圧力をも増大させる。一方、移動部材3をキ
ャビティ6の方に付勢するコイルばね4の付勢力は、溶
融樹脂Pが間隙sに侵入するに必要な内圧よりも低い内
圧によって発生する押圧力に相当するよう設定されてい
るので、溶融樹脂Pの内圧が高まるとともに、溶融樹脂
Pが間隙sに侵入するよりも前に移動部材3がスライド
孔7の内部の方に後退して、ガス逃げ溝9がスライド孔
7に収容されることによって、ガス通路はキャビティ6
と遮断されて、溶融樹脂Pがガス逃げ溝9内に侵入する
ことが確実に防止することができる。
【0044】リブ形状部18の設計においては、リブを
付ける面の肉厚の2/3以下の肉厚をリブの根元の肉厚
とすれば、リブの裏面にヒケ不良を発生させないとされ
ており、従って、基本肉厚3mmの成形品の場合には、
リブの根元肉厚が2mmとなり、しかもリブには比較的
大きな抜き勾配を付けることが一般的であるから、リブ
の先端、すなわちリブ形状部18のキャビティ6の底部
の厚みは1. 5mm以下になることもあり、従来におい
ては効果的なガス抜き方法がなかった。
【0045】しかしながら、本発明の方法によれば、移
動部材3のガス逃げ溝9が彫り込まれた側面と、この側
面に対向するキャビティ表面10との間隙sを0. 2m
mに設定しても、移動部材3の先端部17の短冊形短辺
の長さを最大1. 3mmに設定することができ、ガス逃
げ溝9の深さを0. 3mmとした場合でも十分に信頼性
のある機構とすることが可能である。なお、移動部材3
の後退動作を確実にするために十分な溶融樹脂Pの押圧
力を確保するのには、移動部材3の先端部17の短冊形
長辺の長さを十分に長くすることによって達成すること
ができる。
【0046】従って、これにより従来困難とされていた
リブ形状部18のガス抜きの効果的な機構が得られる。
【0047】(実施例3)図6は本発明に係わる射出成
形用金型の第3の実施例を示す要部断面図である。
【0048】図6に示されるように、射出成形用金型は
固定側金型1と可動側金型2とから成り、型部材の内部
にキャビティ6が形成され、更に、キャビティ6にはボ
ス形状部19が設けられている。細くて深く彫り込まれ
たボス形状部19はしばしばショートショットやガス焼
けと呼称される成形不良を発生し易い形状部である。
【0049】しかしながら、ボス形状部19の底面に相
当するキャビティ表面8にはボス形状部19の延長方向
を軸線方向とするように型部材の内部に向かって穿孔さ
れたスライド孔7が設けられており、移動部材3の先端
部17がスライド孔7内に嵌合され、かつ軸線方向に摺
動可能になっている。また、ボス形状部19は横断面形
状が円形であるので、移動部材3の先端部17の断面形
状も円形とされている。移動部材3の先端部17の側面
には最先端から離間してガス逃げ溝9が彫り込まれてい
る。移動部材3の後端にはコイルばね4が設置され、移
動部材3を押圧してキャビティ6内に突出するように付
勢している。移動部材3の後端には軸線に対して直角方
向に張り出した肩部16が設けられており、金型のエジ
ェクタプレート20の内部に、移動部材3の前進位置お
よび後退位置を規制できるように収納されている。ボス
形状部19のキャビティ6内に突出した移動部材3の先
端部17のガス逃げ溝9は、その一端がキャビティ6に
露出し、他端は後方の可動側金型2の外に開放されてい
るガス通路5に連通している。
【0050】また、キャビティ6のボス形状部19内に
突出した移動部材3の先端部17のガス逃げ溝9が彫り
込まれた側面と、この側面に対向するボス形状部19の
キャビティ表面10は、金型に注入された溶融樹脂Pが
移動部材3の先端に到達した時に、そのまま連続して侵
入することができないけれども、キャビティ6およびボ
ス形状部19内の気体が自由に流入できるような狭い間
隙sを保持するように設定されている。
【0051】閉じられた金型に溶融樹脂Pが注入される
と、キャビティ6およびボス形状部19に流入してきた
溶融樹脂Pが移動部材3の先端に到達するまでは、溶融
樹脂Pによって押しのけられるキャビティ6およびボス
形状部19内の気体は間隙s、ガス逃げ溝9およびガス
通路5を通って金型の可動側金型2の外部に円滑に排出
される。
【0052】移動部材3の先端に到達した溶融樹脂Pは
間隙sが狭いためにそのまま間隙sに侵入することがで
きないので、間隙sの入り口で一旦流動を停止し、溶融
樹脂Pを間隙sに侵入させるほどに十分なだけ溶融樹脂
Pの内圧が高まってから再び流動して間隙sに侵入しよ
うとする。そして、移動部材3の最先端に到達した溶融
樹脂Pは移動部材3を軸線方向に押し戻すように作用す
る押圧力を発生する。間隙sに侵入しようとして高まっ
た溶融樹脂Pの内圧は、同時に移動部材3を軸線方向に
押し戻すように作用する押圧力をも増大させる。
【0053】一方、移動部材3をキャビティ6の方向に
付勢するコイルばね4の付勢力は、溶融樹脂Pが間隙s
に侵入するに必要な内圧よりも低い内圧で作用する押圧
力に相当するように設定されているので、溶融樹脂Pの
内圧が高まるとともに、溶融樹脂Pが間隙sに侵入する
よりも前に移動部材3の先端部17がスライド孔7の内
部に後退し、ガス逃げ溝9は先端部17がスライド孔7
内に収容されることによってガス通路がキャビティ6お
よびボス形状部19と遮断され、溶融樹脂Pがガス逃げ
溝9に侵入することを確実に防止することができる。
【0054】ボス形状部19に配置された移動部材3
は、ボス形状部19の限定された横断面積によって溶融
樹脂Pの押圧力を受けて後退しなければならないので、
一般的に、間隙sを先の第1および第2の実施例の場合
よりも小さくしなければならない。
【0055】移動部材3のキャビティ6内への突出長さ
h1は移動部材3の前進位置と後退位置との移動可能距
離h2と同一にされているので、溶融樹脂Pの押圧によ
って押し戻された移動部材3の最先端はキャビティ表面
8と同一面になる。そのときに、移動部材3の後端部は
エジェクタープレート20の内部で後退側肩面12が後
退側受け面14に当接することによって、移動部材3は
エジェクタープレート20に関して図示しないエジェク
ターピンと同じ位置関係に成る。これによって、溶融樹
脂Pがキャビティ6を完全に充填して所定の冷却時間を
経過した後に、金型が開かれてエジェクターピンにより
成形品が突き出されるときに、移動部材3は通常のエジ
ェクターピンと全く同一の機能を果たすことになる。
【0056】このように、移動部材3をエジェクターピ
ンとしても機能するように金型に配置することはボス形
状部19に限定されるものではなく、第1および第2の
実施例における移動部材3を同様の配置にすることも極
めて容易である。
【0057】ガス逃げ溝9を有する移動部材3を同時に
エジェクターピンとして兼用できることは、ボスあるい
はリブのように横断面積が比較的小さい形状部において
は、ガス抜き機構とエジェクターピンとを別個に設ける
必要がなくなり、極めて有効なガス抜き方法でである。
【0058】(実施例4)図7は本発明に係わる射出成
形用金型の第4の実施例を示す要部断面図である。
【0059】図7に示されるように、射出成形用金型は
固定側金型1と可動側金型2とから成り、型部材の内部
にキャビティ6が形成され、かつキャビティ6にはルー
バー形状部21a、21b、21cが設けられている。
ルーバーとは細長い桟により構成される格子状の形状を
成したものであり、キャビティ6に注入された溶融樹脂
は細長い桟を形成するキャビティ6の両方向から流入し
て桟の中間部で合流する場合がしばしば発生する。桟を
形成するキャビティ6の両方向から流入してくる溶融樹
脂はキャビティ6内の空気を圧縮しながら侵入してくる
ので、空気の逃げ道がない場合には、溶融樹脂は圧縮さ
れた空気に阻まれて合流することができずにショートシ
ョットになったり、断熱圧縮した高温の空気と反応して
焼けるという成形不良を発生することが知られている。
従って、このような形状部に良好なガス抜き特性を持つ
ガス抜き機構を提供するために本発明を適用することが
できる。
【0060】すなわち、可動側金型2に彫り込まれたル
ーバー形状のキャビティ21a、21b、21cの各々
の底面8に型部材の内部に向かって穿孔したスライド孔
7a、7b、7cが設けられ、長方形横断面形状を有す
る移動部材3a、3b、3cがスライド孔7a、7b、
7c内に軸線方向に摺動可能に嵌合するよう設けられて
いる。移動部材3a、3b、3cの後端は、図示しない
ねじによって締結された2枚の板部材によって構成され
た肩部材22の内部に一体的に固定されている。肩部材
22は移動部材3の前進位置と後退位置を規制する前進
側肩面11と後退側肩面12とを有しており、背面側か
ら、すなわち図示にて下方からコイルばね4により付勢
されて移動部材3a、3b、3cの先端をルーバー形状
のキャビティ6内に夫々突出させている。
【0061】移動部材3a、3b、3cの先端部の一側
面には最先端から離間して始まるガス逃げ溝9が夫々彫
り込まれていて、先端がキャビティ6内に突出している
時に、ガス逃げ溝9の一部がキャビティ6内に露出して
いる。また、ガス逃げ溝9が彫り込まれた移動部材3
a、3b、3cの側面とこの側面に対向するキャビティ
表面10とは、金型に注入された溶融樹脂が移動部材3
a、3b、3cの先端に到達した時に、そのまま連続し
て侵入することができないけれども、キャビティ6内の
気体は自由に流入できるような狭い間隙sを夫々保持す
るように設定されている。5a、5b、5cは金型の外
部に連通するガス通路である。従って、キャビティ6は
間隙s、ガス逃げ溝9、ガス通路5a、5b、5c、5
dを通じて金型の外部に連通されている。
【0062】閉じられた金型に溶融樹脂が注入される
と、キャビティ6に流入してきた溶融樹脂が移動部材3
a、3b、3cの先端に到達するまでは、溶融樹脂によ
って押しのけられるキャビティ6内の気体は間隙s、ガ
ス逃げ溝9およびガス通路5a、5b、5c、5dを通
って金型の外部に円滑に排出される。
【0063】移動部材3a、3b、3cの先端に到達し
た溶融樹脂は間隙sが狭いために、そのまま間隙s内に
侵入することができないので、間隙sの入り口で一旦流
動を停止し、溶融樹脂を間隙sに侵入させるのに十分な
だけ溶融樹脂の内圧が高まってから再び流動して間隙s
に侵入しようとする。しかしながら、移動部材3a、3
b、3cの最先端に到達した溶融樹脂は移動部材3a、
3b、3cを軸方向に押し戻すような押圧力を発生す
る。従って、間隙sに侵入しようとして高まった溶融樹
脂の内圧は同時に移動部材3a、3b、3cを軸線方向
に押し戻す押圧力をも増大させる。
【0064】一方、移動部材3a、3b、3cをキャビ
ティ6の方向に付勢するコイルばね4の付勢力は、溶融
樹脂が間隙sに侵入するのに必要な内圧よりも低い内圧
で作用する押圧力に相当するように設定されているの
で、溶融樹脂の内圧が高まるとともに、溶融樹脂が間隙
sに侵入するよりも前に移動部材3a、3b、3cがス
ライド孔7a、7b、7cの内部の方に後退し、ガス逃
げ溝9がスライド孔7a、7b、7c内に収容されるこ
とによって、ガス通路はキャビティ6と遮断されて、溶
融樹脂がガス逃げ溝9に侵入することを確実に防止する
ことができる。
【0065】(実施例5)図8は本発明に係わる射出成
形用金型の第5の実施例を示す要部断面図である。
【0066】図8に示されるように、射出成形用金型は
固定側金型1と可動側金型2とから成り、型部材の内部
に平板形状の成形品端部を形成するキャビティ6が形成
されており、キャビティ6の延長方向を軸線方向とする
スライド孔7が固定側金型1と可動側金型2の型合わせ
面に図示にて水平方向に形成され、スライド孔7に嵌合
する先端部分の軸線に対して直角方向の横断面形状が長
方形の移動部材3は、コイルばね4によって水平方向に
付勢されてキャビティ6内に突出するように設けられて
いる。また、移動部材3の先端部の下面には最先端から
離間して始まるガス逃げ溝9が彫り込まれており、その
一端はキャビティ6内に露出し、他端は金型の外部に連
通するガス通路5に連接されている。
【0067】更に、移動部材3は、移動部材3の摺動を
妨げないような段付きねじ23によって可動側金型2に
確保されている。従って、キャビティ6の底面8と移動
部材3のガス逃げ溝9が彫り込まれた下面とは上述の第
1乃至第4の実施例で説明された間隙と同様な間隙sを
保持している。このような構成によって、閉じられた金
型に溶融樹脂が注入されると、キャビティ6に流入して
きた溶融樹脂が移動部材3の先端に到達するまでは、溶
融樹脂によって押しのけられたキャビティ6内の気体は
間隙s、ガス逃げ溝9およびガス通路5を通って金型の
外部に円滑に排出される。
【0068】このように、溶融樹脂が移動部材3の先端
に到達すると、上述の第1乃至第4の実施例で説明した
ように、溶融樹脂が間隙sに侵入するよりも前に、移動
部材3がスライド孔7の内部に後退して、ガス逃げ溝9
がスライド孔7に収容されることによって、ガス通路は
キャビティ6と遮断され、溶融樹脂がガス逃げ溝9に侵
入することを確実に防止することができる。
【0069】(実施例6)図9は本発明に係わる射出成
形用金型の第6の実施例を示す要部断面図である。
【0070】図9に示されるように、実施例6の射出成
形用金型は、固定側金型1と可動側金型2とから成り、
型部材の内部にキャビティ6が形成されており、キャビ
ティ6の端部の延長方向を軸線方向とするスライド孔7
が可動側金型2に図示にて垂直方向に形成されている。
また、この実施例6の射出成形用金型は、先の実施例1
の構成において、ガス通路5が可動側金型2の作動方向
に対して直角方向に、すなわち図示にて水平方向に延び
るように設けられており、このガス通路5の出口24に
真空吸引配管25が接続されている。更に、この真空吸
引配管25は、制御装置28と電気的に接続された電磁
切換弁26を介して他端が真空ポンプ27に接続されて
いる。
【0071】従って、射出成形が行われる時に、金型が
閉じられると、図示しない射出成形機の型締め完了信号
が制御装置28に送られて、制御装置28が電磁切換弁
26を開いて、キャビティ6内を減圧する。射出成形機
の射出遅延時間を経過した後、射出成形機から射出され
た溶融樹脂は減圧されているキャビティ6に流入する。
キャビティ6への溶融樹脂の充填完了後、制御装置28
は予め設定された時間が経過すると、電磁切換弁26を
閉じる。これによって、移動部材3が溶融樹脂の押圧に
よって自然に下方に押し下げられることにより、ガス逃
げ溝9はスライド孔7の内部に収容されて、溶融樹脂が
ガス逃げ溝9に侵入する心配がないから、電磁切換弁2
6を閉じるタイミングを厳密に制御する必要はない。従
って、溶融樹脂の充填が完了した後であれば、いつでも
停止しても良いから、簡単なタイマーで制御することが
できる。また、減圧したキャビティ6内にに射出された
溶融樹脂は、気体の抵抗が減少して充填速度が高まるこ
とと、流動途中での気体の巻き込みや閉じ込めのような
望ましくない現象を避けること等ができるために、成形
品の品質向上を期待することができる。
【0072】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
1記載の射出成形用金型は、固定側金型と可動側金型が
閉じられて成形品キャビティが形成される射出成形用金
型において、成形品の端部形状の延長方向を軸線方向と
するようにキャビティ表面から型部材の内部に向って穿
孔したスライド孔と、該スライド孔に嵌合し軸線方向に
摺動可能な移動部材と、該移動部材をキャビティ方向に
付勢する付勢手段と、該移動部材の先端がキャビティ内
に突出した前進位置および該先端が該スライド孔に没入
した後退位置を規制する規制手段と、該移動部材を介し
てキャビティ内部と金型の外部とを連通するガス通路手
段とを有しているので、成形品の端部形状を形成するキ
ャビティ部分からキャビティ内の気体の排出に容易にし
かも効率よく行うことができる。
【0073】成形キャビティにおいて成形品の輪郭形状
の周辺部および主要形状から分岐したリブ形状やボス形
状の先端部のような端部形状部は充填される溶融樹脂の
流動終端になることが多く、キャビティ内の空気や溶融
樹脂から発生するガスが閉じ込められて成形品にショー
トショットあるいは焼けという不良現象を引き起こす原
因となっていた。このような端部形状部に適用可能な既
存のガス抜き方法はバリが出ない程度の微小な隙間を設
けることによって対処するものであって十分なガス抜き
効果を得ることが困難であった。
【0074】これに対して本発明は、ガス通路の一部を
構成する移動部材を成形品の端部形状の延長方向を軸線
として摺動可能に配置することにより、成形品のほとん
ど任意の端部形状部に直接設置可能で、しかもガス抜き
効率が極めて優れた機構を提供できるにもかかわらず、
移動部材とコイルばねという単純構成ですむため非常に
安価にしかも簡便に実用化することができる。
【0075】本発明の請求項2記載の射出成形用金型
は、前記移動部材が、先端近傍が前記スライド孔に嵌合
する嵌合形状部をなし、該嵌合形状部の側面には該移動
部材の最先端から離間して前記ガス通路手段の一部をな
すガス逃げ溝が設けられているので、移動部材が前進位
置にあるときはその先端部がキャビティ内に突出して、
最先端から離間して設けられているガス逃げ溝がキャビ
ティに開口することによりキャビティとガス通路手段が
連通し、キャビティに溶融樹脂が充填されるときキャビ
ティ内の気体は容易に型外に排出される。また、移動部
材が後退位置にあるときはその先端部がスライド孔に没
入することにより最先端から離間して設けられたガス抜
き溝はスライド孔の内部に位置することになり、キャビ
ティとガス通路手段は遮断され移動部材の先端に到達し
た溶融樹脂がガス抜き溝に侵入することが確実に防止で
きる。
【0076】本発明によれば、ガス逃げ溝の深さを0.
2mmないし1.0mm、幅を数mmに設定することは
通常の成形品において極めて容易であるためキャビティ
内の気体の通過は何らの抵抗も無しに行われる。
【0077】さらに、非常に単純な形状からなる移動部
材は製造が容易かつ安価にできる。
【0078】また、本発明の請求項3記載の射出成形用
金型は、前記規制手段が、前記移動部材が前記付勢手段
によりキャビティ方向に付勢されて前記移動部材の先端
がキャビティ内に突出したときの前進位置と前記移動部
材が前記付勢手段の付勢力に抗する外力により押し戻さ
れたときの後退位置とを規制し、前記移動部材は前記付
勢手段によりキャビティ内に突出するときに、前記ガス
逃げ溝の一部がキャビティに露出してキャビティを金型
外部に連通する前記ガス通路手段を開放するので、移動
部材が前進位置にあるときにキャビティに溶融樹脂が侵
入してくるとキャビティ内の気体はガス逃げ溝からガス
通路手段を通って型外に容易に排出される。
【0079】また、溶融樹脂が移動部材の先端に到達し
て付勢手段の付勢力に抗する押圧を作用させ移動部材を
押し戻すことにより移動部材の先端がスライド孔に没入
しキャビティとガス通路手段が遮断され溶融樹脂がガス
抜き溝に侵入することを確実に防止できる。
【0080】移動部材がスライド孔に没入するとき、移
動部材の最先端がスライド孔を穿孔したキャビティ表面
と同一面になるように後退位置を規制することは極めて
容易であるから、成形された成形品には余分な突起形状
や凹形状を形成する恐れがない。これにより、本発明の
ガス抜き機構を金型に設置しようとする場合に成形品の
形状により制限されることが極めて少なくてすむので、
広範囲の金型に適用が可能である。
【0081】さらに、本発明の請求項4記載の射出成形
用金型は、前記ガス逃げ溝が設けられた移動部材の前記
側面と前記側面に対向するキャビティ表面との間隙は、
前記射出成形用金型が閉じられて射出成形機から射出さ
れた溶融樹脂がキャビティに流入して前記移動部材の先
端に到達したときにそのまま連続して前記間隙に侵入す
ることができないような狭い間隙とし、前記移動部材の
先端に到達した溶融樹脂の内圧が高まると共に、前記溶
融樹脂が前記間隙を通って前記ガス逃げ溝に侵入する前
に、溶融樹脂の前記内圧により前記移動部材が前記付勢
部材の付勢力に抗して押し戻され、前記ガス逃げ溝が前
記スライド孔の内部に収容され前記キャビティと前記ガ
ス通路手段の連通が遮断されるので、溶融樹脂が移動部
材の先端に到達する前まではキャビティ内の気体はガス
逃げ溝から自由に排出されるが、移動部材の先端に到達
した溶融樹脂の押圧により移動部材が押し戻されてガス
逃げ溝がスライド孔に収容されるため、溶融樹脂がガス
逃げ溝に侵入することが確実に防止される。
【0082】移動部材のガス逃げ溝が設けられた側面と
その側面に対向するキャビティ表面との間隙を狭く設定
できることは、結果として移動部材の設置断面積を小さ
くできることになる。
【0083】これにより、狭い面積のキャビティ表面に
設置が可能で、大きなガス逃げ開口を持ちガス逃げ効率
が極めて高いにもかかわらず、バリの発生や溶融樹脂の
侵入の心配のない、簡単な構成で安価なガス逃げ機構を
有する金型を提供することができる。
【0084】さらにまた、本発明の請求項5記載の射出
成形用金型は、前記移動部材がエジェクターピンを兼用
するので、ガス逃げ機構とエジェクターピンを別個に設
置しなくてもよいから、リブ形状部のように狭い面積の
形状部に本発明の機構を設置することにより、効率よく
ガス抜きを達成することができるとともに、成形品の突
出し作用を円滑に行うことができるので、非常に利便性
のよい金型とすることができる。
【0085】本発明の請求項6記載の射出成形用金型
は、前記ガス通路手段が、前記射出成形用金型の外部に
おいて真空吸引手段に接続され、該真空吸引手段が、前
記固定側金型と前記可動側金型が閉じられたことを検出
して真空吸引を開始し、前記溶融樹脂の前記キャビティ
への充填が完全に終了した後に真空吸引を停止するの
で、真空引き射出成形を実施する場合に、キャビティか
らの真空排気口である移動部材のガス逃げ溝は大きな開
口をもち、排気効率がきわめて高いため、型合わせ面に
オーリングなどによるシール機構を設けなくても十分な
真空引き射出成形が可能である。そして、キャビティか
らの真空排気口が溶融樹脂の到達により自動的に閉鎖さ
れる機構であるから、装置構成を非常に単純なものとす
ることができると共に、真空吸引の開始と停止の制御も
極めて単純にできるために、非常に安価にしかも簡便に
実用化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用金型の第1の実施例の要部
断面図である。
【図2】図1の本発明の射出成形用金型の要部拡大断面
図である。
【図3】図1の本発明の射出成形用金型の同様な要部拡
大断面図である。
【図4】図1の本発明の射出成形用金型の立面図であ
る。
【図5】本発明の射出成形用金型の第2の実施例の要部
断面図である。
【図6】本発明の射出成形用金型の第3の実施例の要部
断面図である。
【図7】本発明の射出成形用金型の第4の実施例の要部
断面図である。
【図8】本発明の射出成形用金型の第5の実施例の要部
断面図である。
【図9】本発明の射出成形用金型の第6の実施例の要部
断面図である。
【図10】従来の射出成形用金型の要部断面図である。
【符号の説明】
1 固定側金型 2 可動側金型 3 移動部材 4 コイルばね 5 ガス通路 6 キャビティ 7 スライド孔 8 キャビティ表面 9 ガス逃げ溝 10 キャビティ表面 11 前進側肩面 12 後退側肩面 13 前進側受け面 14 後退側受け面 15 注入口 16 肩部 17 先端部 18 リブ形状部 19 ボス形状部 20 エジェクタープレート 21 キャビティ 22 肩部材 24 出口 25 真空吸引配管 26 電磁切換弁 27 真空ポンプ 28 制御装置 P 溶融樹脂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側金型と可動側金型により成形品キ
    ャビティが形成される射出成形用金型において、 成形品の端部形状の延長方向を軸線方向とするようにキ
    ャビティ表面から型部材の内部に向かって穿孔したスラ
    イド孔と、該スライド孔に嵌合し軸線方向に摺動可能な
    移動部材と、該移動部材をキャビティ方向に付勢する付
    勢手段と、該移動部材の先端がキャビティ内に突出した
    前進位置および該先端が該スライド孔に没入した後退位
    置を規制する規制手段と、該移動部材を介してキャビテ
    ィ内部と金型の外部とを連通するガス通路手段とを有す
    ることを特徴とする射出成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記移動部材は先端近傍が前記スライド
    孔に嵌合する嵌合形状部をなし、該嵌合形状部の側面に
    は該移動部材の最先端から離間して前記ガス通路手段の
    一部をなすガス逃げ溝が設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の射出成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は前記移動部材が前記付勢
    手段によりキャビティ方向に付勢されて前記移動部材の
    先端がキャビティ内に突出したときの前進位置と前記移
    動部材が前記付勢手段の付勢力に抗する外力により押し
    戻されたときの後退位置とを規制し、前記移動部材は前
    記付勢手段によりキャビティ内に突出するときに、前記
    ガス逃げ溝の一部がキャビティに露出してキャビティを
    金型外部に連通する前記ガス通路手段を開放することを
    特徴とする請求項1または2記載の射出成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記ガス逃げ溝が設けられた移動部材の
    前記側面と前記側面に対向するキャビティ表面との間隙
    は、前記射出成形用金型が閉じられて射出成形機から射
    出された溶融樹脂がキャビティに流入して前記移動部材
    の先端に到達したときにそのまま連続して前記間隙に侵
    入することができないような狭い間隙とし、前記移動部
    材の先端に到達した溶融樹脂の内圧が高まると共に、前
    記溶融樹脂が前記間隙を通って前記ガス逃げ溝に侵入す
    る前に、溶融樹脂の前記内圧により前記移動部材が前記
    付勢部材の付勢力に抗して押し戻され、前記ガス逃げ溝
    が前記スライド孔の内部に収容され前記キャビティと前
    記ガス通路手段の連通が遮断されることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか記載の射出成形用金型。
  5. 【請求項5】 前記移動部材がエジェクターピンを兼用
    することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の
    射出成形用金型。
  6. 【請求項6】 前記ガス通路手段は、前記射出成形用金
    型の外部において真空吸引手段に接続され、該真空吸引
    手段は、前記固定側金型と前記可動側金型が閉じられた
    ことを検出して真空吸引を開始し、前記溶融樹脂の前記
    キャビティへの充填が完全に終了した後に真空吸引を停
    止することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載
    の射出成形用金型。
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