JP2000015521A - ワイヤ放電加工方法および装置 - Google Patents
ワイヤ放電加工方法および装置Info
- Publication number
- JP2000015521A JP2000015521A JP10187589A JP18758998A JP2000015521A JP 2000015521 A JP2000015521 A JP 2000015521A JP 10187589 A JP10187589 A JP 10187589A JP 18758998 A JP18758998 A JP 18758998A JP 2000015521 A JP2000015521 A JP 2000015521A
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- Japan
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- machining
- workpiece
- nozzles
- electric discharge
- processing
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】加工能率を向上させるとともに、加工精度を向
上させるようにしたワイヤ放電加工方法および装置を提
供する。 【解決手段】被加工物１を水を主成分とする加工液８中
に浸漬し、被加工物１の上下に配置されたノズル６ａ、
６ｂから加工部に向けて加工液８を供給して加工するワ
イヤ放電加工装置に、前記各ノズル６ａ、６ｂと加工液
８を供給するポンプ９とを接続する配管の少なくとも一
方に流量調整弁１２を設け、ノズル６ａまたは６ｂから
噴出する加工液８の流量を定期的に制御するようにし
た。
上させるようにしたワイヤ放電加工方法および装置を提
供する。 【解決手段】被加工物１を水を主成分とする加工液８中
に浸漬し、被加工物１の上下に配置されたノズル６ａ、
６ｂから加工部に向けて加工液８を供給して加工するワ
イヤ放電加工装置に、前記各ノズル６ａ、６ｂと加工液
８を供給するポンプ９とを接続する配管の少なくとも一
方に流量調整弁１２を設け、ノズル６ａまたは６ｂから
噴出する加工液８の流量を定期的に制御するようにし
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ放電加工方
法および装置にかかり、特に、被加工物を水を主成分と
する加工液内に浸漬して加工するのに好適なワイヤ放電
加工方法および装置に関するものである。
法および装置にかかり、特に、被加工物を水を主成分と
する加工液内に浸漬して加工するのに好適なワイヤ放電
加工方法および装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】被加工物を水を主成分とする加工液内に
浸漬して加工するワイヤ放電加工装置は、図４に示すよ
うに構成されている。被加工物１は、加工槽２内のテー
ブル３に固定されている。ワイヤ電極４は、被加工物１
の上下に各々移動可能に支持されたガイド５ａ、５ｂに
より支持されている。
浸漬して加工するワイヤ放電加工装置は、図４に示すよ
うに構成されている。被加工物１は、加工槽２内のテー
ブル３に固定されている。ワイヤ電極４は、被加工物１
の上下に各々移動可能に支持されたガイド５ａ、５ｂに
より支持されている。
【０００３】ノズル６ａ、６ｂは、ガイド５ａ、５ｂを
囲うように、被加工物１の上下に配置されている。加工
液槽７内には、水を主成分とする加工液８が溜められて
いる。ポンプ９は、加工液槽７内の加工液８を汲み揚
げ、流量調整弁１０を介してノズル５ａ、５ｂに供給す
る。
囲うように、被加工物１の上下に配置されている。加工
液槽７内には、水を主成分とする加工液８が溜められて
いる。ポンプ９は、加工液槽７内の加工液８を汲み揚
げ、流量調整弁１０を介してノズル５ａ、５ｂに供給す
る。
【０００４】なお、加工槽２内で被加工物１を浸漬する
ための加工液８は、図示しないポンプにより供給され
る。また、加工槽２内の加工液８が一定量を超えると、
オーバーフローさせて排液槽（図示せず）に回収する。
そして、排液槽内の加工液は、フィルタを通すことによ
りスラッジを除去して加工液槽７に戻される。
ための加工液８は、図示しないポンプにより供給され
る。また、加工槽２内の加工液８が一定量を超えると、
オーバーフローさせて排液槽（図示せず）に回収する。
そして、排液槽内の加工液は、フィルタを通すことによ
りスラッジを除去して加工液槽７に戻される。
【０００５】このような構成で、ポンプ９を作動させ、
ノズル６ａ、６ｂからワイヤ電極４に沿って加工液８を
供給しながら、被加工物１とワイヤ電極４との間に加工
電流を印加して、被加工物１とワイヤ電極４の間にアー
ク放電を発生させて、被加工物１の加工を行う。このと
き、アーク放電のエネルギーによって溶かされ、加工液
８中に放出された被加工物１の一部は、加工液８で冷却
されてスラッジとなり、加工液とともに、排液槽に排出
される。
ノズル６ａ、６ｂからワイヤ電極４に沿って加工液８を
供給しながら、被加工物１とワイヤ電極４との間に加工
電流を印加して、被加工物１とワイヤ電極４の間にアー
ク放電を発生させて、被加工物１の加工を行う。このと
き、アーク放電のエネルギーによって溶かされ、加工液
８中に放出された被加工物１の一部は、加工液８で冷却
されてスラッジとなり、加工液とともに、排液槽に排出
される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなワイヤ放
電加工装置では、上下のノズル６ａ、６ｂから噴出する
加工液の流量がほぼ同流量であるため、図５に示すよう
に、被加工物１の厚さ方向の中央部に滞留域が生じ、こ
の滞留域にスラッジ１１が滞留する。
電加工装置では、上下のノズル６ａ、６ｂから噴出する
加工液の流量がほぼ同流量であるため、図５に示すよう
に、被加工物１の厚さ方向の中央部に滞留域が生じ、こ
の滞留域にスラッジ１１が滞留する。
【０００７】このため、スラッジ１１を介してアーク放
電が発生しやすくなり、集中放電が生じて、ワイヤ電極
４が断線して加工能率を低下させたり、被加工物１の上
下寸法差が発生して加工品質を低下させるなどの原因に
なっていた。
電が発生しやすくなり、集中放電が生じて、ワイヤ電極
４が断線して加工能率を低下させたり、被加工物１の上
下寸法差が発生して加工品質を低下させるなどの原因に
なっていた。
【０００８】前記の事情に鑑み、本発明の目的は、被加
工物の厚さ方向の中央部に滞留するスラッジを除去し
て、加工能率を向上させるとともに、加工精度を向上さ
せるようにしたワイヤ放電加工方法および装置を提供す
ることにある。
工物の厚さ方向の中央部に滞留するスラッジを除去し
て、加工能率を向上させるとともに、加工精度を向上さ
せるようにしたワイヤ放電加工方法および装置を提供す
ることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本出願の請求項１に記載の発明は、被加工物を水を
主成分とする加工液中に浸漬し、被加工物の上下に配置
されたノズルから加工部に向けて加工液を供給して加工
するワイヤ放電加工方法において、前記上下のノズルか
ら供給される加工液の供給量を定期的に変動させるよう
にした。
め、本出願の請求項１に記載の発明は、被加工物を水を
主成分とする加工液中に浸漬し、被加工物の上下に配置
されたノズルから加工部に向けて加工液を供給して加工
するワイヤ放電加工方法において、前記上下のノズルか
ら供給される加工液の供給量を定期的に変動させるよう
にした。
【００１０】また、請求項２に記載の発明は、被加工物
を水を主成分とする加工液中に浸漬し、被加工物の上下
に配置されたノズルから加工部に向けて加工液を供給し
て加工するワイヤ放電加工方法において、少なくとも、
前記上下のノズルの一方から供給される加工液の供給量
を定期的に変動させるとともに、加工液の供給量が加工
状態から変動状態に移行する際に、ワイヤ電極を既に加
工された軌跡に沿って所定量戻すようにした。
を水を主成分とする加工液中に浸漬し、被加工物の上下
に配置されたノズルから加工部に向けて加工液を供給し
て加工するワイヤ放電加工方法において、少なくとも、
前記上下のノズルの一方から供給される加工液の供給量
を定期的に変動させるとともに、加工液の供給量が加工
状態から変動状態に移行する際に、ワイヤ電極を既に加
工された軌跡に沿って所定量戻すようにした。
【００１１】さらに、請求項３に記載の発明は、被加工
物を水を主成分とする加工液中に浸漬し、被加工物の上
下に配置されたノズルから加工部に向けて加工液を供給
して加工するワイヤ放電加工装置において、前記各ノズ
ルと加工液を供給するポンプとを接続する配管の少なく
とも一方に流量調整弁を設けた。
物を水を主成分とする加工液中に浸漬し、被加工物の上
下に配置されたノズルから加工部に向けて加工液を供給
して加工するワイヤ放電加工装置において、前記各ノズ
ルと加工液を供給するポンプとを接続する配管の少なく
とも一方に流量調整弁を設けた。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１および図２は、本発明の実施
の形態を示すもので、図１は、ワイヤ放電加工装置の構
成図、図２は、図１における加工部の拡大図である。
に基づいて説明する。図１および図２は、本発明の実施
の形態を示すもので、図１は、ワイヤ放電加工装置の構
成図、図２は、図１における加工部の拡大図である。
【００１３】同図において、図４、図５と同じものは同
じ符号を付けて示してある。１２は流量調整弁で、流量
調整弁１０とノズル６ｂの間に配置されている。
じ符号を付けて示してある。１２は流量調整弁で、流量
調整弁１０とノズル６ｂの間に配置されている。
【００１４】このような構成で、ポンプ９を作動させ、
ノズル６ａ、６ｂからワイヤ電極４に沿って加工液８を
供給しながら、被加工物１とワイヤ電極４との間に加工
電圧を印加して、被加工物１とワイヤ電極４の間にアー
ク放電を発生させて、被加工物１の加工を行う。このと
き、アーク放電のエネルギーによって溶かされ、加工液
８中に放出された被加工物１の一部は、加工液８で冷却
されてスラッジとなり、加工液とともに、排液槽に排出
される。
ノズル６ａ、６ｂからワイヤ電極４に沿って加工液８を
供給しながら、被加工物１とワイヤ電極４との間に加工
電圧を印加して、被加工物１とワイヤ電極４の間にアー
ク放電を発生させて、被加工物１の加工を行う。このと
き、アーク放電のエネルギーによって溶かされ、加工液
８中に放出された被加工物１の一部は、加工液８で冷却
されてスラッジとなり、加工液とともに、排液槽に排出
される。
【００１５】図２に二点鎖線で示すように、上下のノズ
ル６ａ、６ｂから噴出する加工液の流量がほぼ同流量で
ある場合、被加工物１の厚さ方向の中央部に滞留域が生
じ、この滞留域にスラッジ１１が滞留する。
ル６ａ、６ｂから噴出する加工液の流量がほぼ同流量で
ある場合、被加工物１の厚さ方向の中央部に滞留域が生
じ、この滞留域にスラッジ１１が滞留する。
【００１６】このとき、一定の時間間隔で、流量調整弁
１２を閉めると、ポンプ９から吐出され、流量調整弁１
０で調整された加工液８はすべてノズル６ａに供給され
る。したがって、図２に示すように、ノズル６ａから噴
出した加工液８は、被加工物１を貫通するように流れ、
被加工物１の板厚方向の中央部に滞留するスラッジ１１
をノズル６ｂの方に押し流す。
１２を閉めると、ポンプ９から吐出され、流量調整弁１
０で調整された加工液８はすべてノズル６ａに供給され
る。したがって、図２に示すように、ノズル６ａから噴
出した加工液８は、被加工物１を貫通するように流れ、
被加工物１の板厚方向の中央部に滞留するスラッジ１１
をノズル６ｂの方に押し流す。
【００１７】被加工物１から押し出されたスラッジ１１
は、加工槽２内の加工液８中に拡散され、加工液８とと
もに排液槽に排出される。流量調整弁１２を閉めて一定
時間（たとえば、数秒間）経過したら、再び流量調整弁
１２を開き、ノズル６ａ、６ｂからの加工液８の噴出を
行わせる。
は、加工槽２内の加工液８中に拡散され、加工液８とと
もに排液槽に排出される。流量調整弁１２を閉めて一定
時間（たとえば、数秒間）経過したら、再び流量調整弁
１２を開き、ノズル６ａ、６ｂからの加工液８の噴出を
行わせる。
【００１８】前記のように、加工により発生し加工部に
滞留するスラッジを定期的に排出することにより、集中
放電を防止して、ワイヤ電極４の断線による加工能率の
低下を防止するとともに、被加工物１の上下寸法差が発
生を防止して加工品質を向上させることができる。
滞留するスラッジを定期的に排出することにより、集中
放電を防止して、ワイヤ電極４の断線による加工能率の
低下を防止するとともに、被加工物１の上下寸法差が発
生を防止して加工品質を向上させることができる。
【００１９】なお、前記実施の形態における流量調整弁
１２は、ノズル６ａ側に設け、ノズル６ａの流量を制御
するようにしてもよい。この場合、図３に示すように、
スラッジ１１は被加工物１の上側に排出される。また、
流量制御弁１２を各ノズル６ａ、６ｂに対応して設け、
ノズル６ａ、６ｂの加工液８の流量を交互に制御するよ
うにしてもよい。
１２は、ノズル６ａ側に設け、ノズル６ａの流量を制御
するようにしてもよい。この場合、図３に示すように、
スラッジ１１は被加工物１の上側に排出される。また、
流量制御弁１２を各ノズル６ａ、６ｂに対応して設け、
ノズル６ａ、６ｂの加工液８の流量を交互に制御するよ
うにしてもよい。
【００２０】また、流量調整弁１２は、各ノズル６ａ、
６ｂに対する加工液８の流れを開閉するだけでなく、流
量を任意に変化させるものであってもよい。各ノズル６
ａ、６ｂから噴出する加工液の流量を一定の周期で、か
つ、反比例するように制御することにより、加工部に供
給される加工液８の流量を一定に維持することができ、
加工条件の変化を少なくすることができる。
６ｂに対する加工液８の流れを開閉するだけでなく、流
量を任意に変化させるものであってもよい。各ノズル６
ａ、６ｂから噴出する加工液の流量を一定の周期で、か
つ、反比例するように制御することにより、加工部に供
給される加工液８の流量を一定に維持することができ、
加工条件の変化を少なくすることができる。
【００２１】さらに、スラッジを加工部から排出する際
に、被加工物の加工端とワイヤ電極の間隔を広げ、スラ
ッジを押し流す加工液の流れをよくするように、ワイヤ
電極を既に加工された軌跡に沿って後退させるようにし
てもよい。
に、被加工物の加工端とワイヤ電極の間隔を広げ、スラ
ッジを押し流す加工液の流れをよくするように、ワイヤ
電極を既に加工された軌跡に沿って後退させるようにし
てもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、被
加工物の上下に配置された一対のノズルの内少なくとも
一方のノズルから噴出される加工液の流量を制御するよ
うにしたので、被加工物の厚さ方向の中央部に滞留する
スラッジを加工部から排出することができ、集中放電の
確率を低減させ、ワイヤ電極の断線や加工精度（たとえ
ば、寸法、面粗さ）の低下を防止することができる。
加工物の上下に配置された一対のノズルの内少なくとも
一方のノズルから噴出される加工液の流量を制御するよ
うにしたので、被加工物の厚さ方向の中央部に滞留する
スラッジを加工部から排出することができ、集中放電の
確率を低減させ、ワイヤ電極の断線や加工精度（たとえ
ば、寸法、面粗さ）の低下を防止することができる。
【図１】本発明によるワイヤ放電加工装置の構成図。
【図２】図１における加工部の拡大図。
【図３】他の実施の形態のよる加工部の拡大図。
【図４】従来のワイヤ放電加工装置の構成図。
【図５】図４における加工部の拡大図。
１…被加工物、６ａ、６ｂ…ノズル、８…加工液、９…
ポンプ、１２…流量調整弁。
ポンプ、１２…流量調整弁。
Claims (3)
- 【請求項１】被加工物を水を主成分とする加工液中に浸
漬し、被加工物の上下に配置されたノズルから加工部に
向けて加工液を供給して加工するワイヤ放電加工方法に
おいて、前記上下のノズルから供給される加工液の供給
量を定期的に変動させることを特徴とするワイヤ放電加
工方法。 - 【請求項２】被加工物を水を主成分とする加工液中に浸
漬し、被加工物の上下に配置されたノズルから加工部に
向けて加工液を供給して加工するワイヤ放電加工方法に
おいて、少なくとも、前記上下のノズルの一方から供給
される加工液の供給量を定期的に変動させるとともに、
加工液の供給量が加工状態から変動状態に移行する際
に、ワイヤ電極を既に加工された軌跡に沿って所定量戻
すことを特徴とするワイヤ放電加工方法。 - 【請求項３】被加工物を水を主成分とする加工液中に浸
漬し、被加工物の上下に配置されたノズルから加工部に
向けて加工液を供給して加工するワイヤ放電加工装置に
おいて、前記各ノズルと加工液を供給するポンプとを接
続する配管の少なくとも一方に流量調整弁を設けたこと
を特徴とするワイヤ放電加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10187589A JP2000015521A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | ワイヤ放電加工方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10187589A JP2000015521A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | ワイヤ放電加工方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000015521A true JP2000015521A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16208763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10187589A Withdrawn JP2000015521A (ja) | 1998-07-02 | 1998-07-02 | ワイヤ放電加工方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000015521A (ja) |
-
1998
- 1998-07-02 JP JP10187589A patent/JP2000015521A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |