JP2000015358A - ピアス孔明けユニット及びこれを用いたピアス孔打分け方法 - Google Patents

ピアス孔明けユニット及びこれを用いたピアス孔打分け方法

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JP2000015358A
JP2000015358A JP10191663A JP19166398A JP2000015358A JP 2000015358 A JP2000015358 A JP 2000015358A JP 10191663 A JP10191663 A JP 10191663A JP 19166398 A JP19166398 A JP 19166398A JP 2000015358 A JP2000015358 A JP 2000015358A
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Shoichi Sugizaki
章一 杉崎
Katsuyuki Hara
克之 原
Hidehiko Kaneko
秀彦 金子
Eiji Takeuchi
英二 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピアス孔の打分けに要する作業性及び安全性
を大幅に向上することができる新規なピアス孔明けユニ
ット及びこれを用いたピアス孔打分け方法の提供。 【解決手段】 プレス機の上型プレートP側に取り付け
られるピアスパンチ6をその頂部に係合するくさび状の
カム式バッキングプレート7によって出没するピアスパ
ンチ部1と、このカム式バッキングプレート7をプッシ
ュプルワイヤ2を介して遠隔操作するワイヤ作動部3と
から構成する。これによってピアスパンチ6の出没を遠
隔で確実に行うことができるため、ピアス孔の打分けに
要する作業性及び安全性を大幅に向上することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中大型トラックの
車台フレーム等の板状加工材に、リベットやボルト等の
固着具を取り付けるための多数のピアス孔をプレス加工
する際に用いられるピアス孔明けユニット及びこれを用
いたピアス孔打分け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、中大型トラック等の車台フレームには、リベットや
ボルト等の固着具を取り付けるために多数(数百個)の
ピアス孔が形成されている。
【0003】このピアス孔は、大小様々なピアスパンチ
が取り付けられた上型プレートを車台フレーム上にセッ
トし、数千トン級のプレス機によって車台フレーム側に
プレスすることで同時に打抜き加工されて形成されるよ
うになっている。
【0004】ところで、このようにして車台フレームに
プレス加工されるピアス孔は、車種や車台フレーム別に
応じて細かく打ち分けられるようになっているが、その
際のピアスパンチの取付け・取外しは、作業員が車種や
車台フレーム別に応じたピアス孔レイアウトを元に手作
業によって一つずつ行っているため、生産性が悪い上
に、作業ミスも発生し易いといった問題点がある。
【0005】その理由は、図15に示すように従来のピ
アスパンチaは、上型プレートbの下面に取り付けられ
たリテーナcと称される取付台を介して取り付けられて
いるが、このピアスパンチaを抜き取る場合には、先
ず、一方の手で取外ピン(図示せず)等の専用工具を用
いてリテーナc内に内蔵されたロック用の硬球dをコイ
ルスプリングeの反力に対抗して押し下げた状態にした
後、次に他方の手でピアスパンチaを抜き取るといった
両手作業が必要であるからである。また、ピアスパンチ
aを装着する場合も、硬球dによるロックが充分でない
とピアスパンチaの抜け落ちなどの事故を招くため、ピ
アスパンチaに設けられた所定のくぼみに硬球dが確実
に咬み込んでいるかどうかをピアスパンチaを引張った
り、回転させる等の確認動作を行う工程が必要であり、
特に、多種少量生産時にはプレスラインの生産性を大き
く損なう要因となっている。さらに、これらの作業を狭
いプレス機内で実施する場合には、作業員がプレス機の
金型内に体を入れる必要があり、作業の安全性にも問題
があった。
【0006】一方、このような種々の問題点を有する従
来のピアス打分け方法に代わり、いわゆるフローティン
グプレート式打分け方法と称される新たなピアス孔打分
け方法が提案され(特開平5−92221号公報,5−
96333号公報等)、一部企業において実施されてい
る。
【0007】このフローティングプレート式打分け方法
は、図16に示すように、リテーナcの機能をピアスパ
ンチaの位置決め及び垂直出しのみに限定し、使用する
ピアスパンチaの頂部から延びるプラグ孔fに差し込ま
れるプラグgを製品仕様別のピアス孔パターンに応じて
一枚のフローティングプレートhに取り付けたものであ
り、このフローティングプレートhを製品仕様毎に入れ
変えることでピアス孔の打ち分けを迅速,かつ確実に行
うようにしたものである。例えば、図において、図中両
端に位置するピアスパンチa,aのみを使用する場合に
は、それらのプラグ孔f,fに位置するプラグg,gが
設けられたフローティングプレートhを取り付けること
で中央部のピアスパンチaのみを使用することなく、所
望の打ち分けを行うことが可能となる。
【0008】しかしながら、このような方式では製品仕
様の数だけ、言い換えれば穿孔パターン数に応じたフロ
ーティングプレートhが必要となるため、製品仕様の増
大に伴って製作費用が増加するといった欠点がある。特
に近年の傾向である少量多品種生産の場合にはその都度
新たにフローティングプレートhを製作しなければなら
ないため、迅速な対応性に欠けるといった問題がある。
しかも、このフローティングプレートhの入れ替え作業
は相変わらず作業員の手作業に頼わざるを得ず、従来方
法に比較しても大幅な作業性及び安全性の向上が期待で
きない。
【0009】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、ピ
アス孔の打分けに要する作業性及び安全性を大幅に向上
することができる新規なピアス孔明けユニット及びこれ
を用いたピアス孔打分け方法を提供するものである。
【0010】尚、図15及び図16中kはこのピアスパ
ンチaでピアス孔がプレス加工される車台フレーム等の
被加工材、mはこの被加工材kを支持する下型プレー
ト、jはこの被加工材kを押さえ付ける押えプレートで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、プレス機の上型プレート側にリテーナを介
して取り付けられるピアスパンチをその頂部に係合する
くさび状のカム式バッキングプレートによって出没する
ピアスパンチ部と、このカム式バッキングプレートをプ
ッシュプルワイヤを介して遠隔操作するワイヤ作動部と
からなるピアス孔明けユニットであり、また、このよう
な構成をしたピアス孔明けユニットのピアスパンチ部を
プレス機の上型プレートに複数取り付け、これらピアス
孔明けユニットのうち、いずれか任意のピアスパンチを
選択して突出させた後、上記上型プレートをプレスして
板状加工材に穿孔されるピアス孔を任意のパターンで選
択的に打ち分けるようにしたものである。
【0012】すなわち、本発明によれば、任意のピアス
パンチの出没(使用,不使用)をプッシュプルワイヤを
介して遠隔操作することができるため、そのピアスパン
チ部をプレス機の上型プレートに所定の配置で複数取り
付ければ、板状加工材に対して任意のパターンでピアス
孔を穿孔することができる。
【0013】従って、従来のように両手作業によるピア
スパンチの取付取り外し作業や、穿孔パターン毎のフロ
ーティングプレートの製作及びその着脱作業等が不要と
なり、ピアス孔の打分け作業を迅速且つ安全に行うこと
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら詳述する。
【0015】図1は本発明に係るピアス孔明けユニット
の実施の一形態を示したものである。図示するように、
このピアス孔明けユニットは、プレス機の上型プレート
P側に取り付けられるピアスパンチ部1と、このピアス
パンチ部1から延びるプッシュプルワイヤ2と、このプ
ッシュプルワイヤ2を介して接続されたワイヤ作動部3
とから主に構成されている。
【0016】先ず、このピアスパンチ部1は、締結ボル
ト4等によって上型プレートPの下面に取り付けられる
ブロック状のリテーナ5と、このリテーナ5に上下動自
在に支持されたピアスパンチ6と、このピアスパンチ6
の頂部に水平に係合するくさび状のカム式バッキングプ
レート7とから構成されており、このカム式バッキング
プレート7を上型プレートPと平行に水平移動させるこ
とで、ピアスパンチ6の頂部のカムプレート8を介して
ピアスパンチ6を押し下げその先端をカム式バッキング
プレート7の厚さ(高さ)分だけリテーナ5の下面から
下方に突出させるようになっている。
【0017】次に、ワイヤ作動部3は、このピアスパン
チ部1から離れた位置、例えば、上型プレートP上の専
用取付エリアや側面に取り付けられており、上記カム式
バッキングプレート7側に一端部が接続されたプッシュ
プルワイヤ2を一定のライン上に沿って引き廻して保持
するワイヤーケーシング9と、このプッシュプルワイヤ
2他端部のプッシュプルロッド10に取り付けられた手
動レバー11と、この手動レバー11を固定するロック
器具12とから構成されている。
【0018】そして、この手動レバー11をプッシュプ
ルロッド10の長さ方向に押し引きするようにストロー
クすることでプッシュプルワイヤ2を介して上記カム式
バッキングプレート7を遠隔で操作するようになってい
る。
【0019】すなわち、手動レバー11を図中矢印方向
に移動させてワイヤーケーシング9を押し出すと、その
先端に接続されたカム式バッキングプレート7がリテー
ナ5内に押し込まれるようにスライドしてピアスパンチ
6を押し下げることによって図2に示すように、そのピ
アスパンチ6の先端がリテーナ5の下面から下方に突出
されると共にその上下動が規制されるようになってい
る。また、反対に図2に示す状態から上記手動レバー1
1を引っ張ると、図1に示すように上記カム式バッキン
グプレート7がピアスパンチ6頂部から引き抜かれるこ
とによってピアスパンチ6の規制が解除されてその上下
動が許容されるようになっている。
【0020】また、プッシュプルワイヤ2を保持するワ
イヤーケーシング9は、剛性の高い金属パイプ12をス
テイ13によって上記ピアスパンチ部1からワイヤ作動
部3側に亘って所定のラインに沿って固定したものであ
り、プッシュプルワイヤ2の撓みや変形を防止して手動
レバー11の押引き力をカム式バッキングプレート7側
に確実に伝達するようになっている。
【0021】また、上記手動レバー11が係合されるロ
ック器具12は、図1及び図3に示すように、プッシュ
プルロッド10が挿通される固定筒14の上面にその長
さ方向に沿って手動レバー11が通過する縦溝15が形
成されると共に、その縦溝15の両端にそれぞれ周方向
に直角に切れ込んだ横溝16a,16bが形成されたも
のであり、上述したように、手動レバー11を押し引き
した際のストロークエンド状態を一時的に保持するよう
になっている。すなわち、図3(A)(B)に示すよう
に、手動レバー11を縦溝15の後端まで移動させた
後、これを回動させて後端側の横溝16aに係合させる
ことでプッシュプルワイヤ2を引いた状態を維持するこ
とができる。また、図3に示すような状態から手動レバ
ー11を起こし、図4(A)(B)に示すように、この
手動レバー11を縦溝15の先端まで移動させた後、図
5(A)(B)に示すように、これを反対方向に回動さ
せて先端側の横溝16bに係合させることでプッシュプ
ルワイヤ2を押し込んだ状態を維持することができる。
【0022】そして、このような構成をした本発明のピ
アス孔明けユニットを多数用い、それらの各ピアスパン
チ部1を図6に示すように上型プレートPの下面に密集
させて取り付けると共に、それぞれのピアスパンチ部1
から延びるプッシュプルワイヤ2を案内するワイヤーケ
ーシング9を適度な曲率を保持しつつ互いに干渉しない
ように配置し、かつ各ピアスパンチ部1,1…の各ワイ
ヤ作動部3,3…を図1に示すように上型プレートPの
上面あるいは専用の取付エリア等といったプレス加工時
に邪魔にならない場所に纏めて設置する。
【0023】これによって、各ピアスパンチ部1,1…
が設置されている部分よりも離れた位置でピアスパンチ
6の使用可、不可の状態を遠隔で操作することができる
ため、車種別パターンに応じたピアスパンチ6の切り替
えを容易かつ迅速に行うことが可能となる。例えば、図
6に示すようなパターンで配置されたピアスパンチ6,
6…によって複数のピアス孔を同時にプレス加工してい
た状態から中央部の位置するピアスパンチ6のみを使用
しない穿孔パターンに切り替える場合には、そのピアス
パンチ部1に連結しているワイヤ作動部3によって図1
に示すようにそのピアスパンチ6の上下動の規制を遠隔
で解除すれば、そのピアスパンチ6のみが被加工材Hに
プレスされなくなるため、その位置のピアス孔の穿孔を
回避することができる。
【0024】この結果、従来のような手作業或いはフロ
ーティングプレート式打分け方法に比較して、ピアス孔
の打分け作業の時間や労力が大幅に短縮・軽減化される
と共に、作業員が直接ピアスパンチに触れる必要がなく
なるため、安全性に優れたピアス孔の打ち分けを行うこ
とができる。
【0025】次に、図7〜図14は本発明の他の実施の
形態を示したものである。
【0026】先ず、図7及び図8は、カム式バッキング
プレート7の先端を厚くし、プッシュプルワイヤ2を引
張った際に、ピアスパンチ6が持ち上がる(突出)よう
に設定したものである。すなわち、プッシュプルワイヤ
2は、上述したようにワイヤーケーシング9によってそ
の撓みや変形が防止され、押引き力がカム式バッキング
プレート7側に確実に伝わるようになっているが、使用
環境が劣悪(油,切粉,粉塵等)な場合には、ピアスパ
ンチ6の動きが鈍くなって摺動抵抗が大きくなり、大き
な押出し力が必要となることが考えられる。また、この
プッシュプルワイヤ2の特性としては、一般に押出し方
向よりも引張り方向の負荷強度が高い。そこで、使用環
境が劣悪(油,切粉,粉塵等)な場合や特に大物厚板の
金型に適用する場合には、このようにプッシュプルワイ
ヤ2を引張った際に、ピアスパンチ6が持ち上がる(突
出)ようにカム式バッキングプレート7の先端の形状を
設定すれば、カム式バッキングプレート7の摺動安定性
が向上し、ピアスパンチ6の突出作動をより確実に行う
ことができる。
【0027】次に、図9は、ワイヤ作動部3として上述
したような手動式のものに代えて電動モータ,電磁石,
電磁弁等の電動式アクチュエータ17を用い、プッシュ
プルワイヤ2端部のプッシュプルロッド10をその長さ
方向に電磁式に往復動させるようにしたものである。こ
れによって、ワイヤ作動部3をさらにケーブル18を介
して電気式に遠隔で集中制御することが可能となり、そ
の操作をより簡単に行うことができる。例えば、図10
に示すように、各ワイヤ作動部3から延びるケーブル1
8をPLC(シーケンスコントローラ)20に接続し、
このPLC(シーケンスコントローラ)20の操作盤1
9によって個々のアクチュエータ17のON−OFF制
御するようにすれば、ワイヤ作動部3の制御を簡単なス
イッチング操作のみで行うことができるため、ピアスパ
ンチ切り替えを手動式に比べ、より短時間,低労力で切
り替えを行うことが可能となる。尚、このような電動式
のアクチュエータ17を金型プレートPに取り付ける際
には、プレス加工時の衝撃、振動に対する耐久性を確保
するために、スプリングやダンパー等の衝撃吸収機構2
0を介して取り付けることが望ましい。さらに、このア
クチュエータ17として電動モータ等の他に作動流体を
利用した油空圧シリンダや油空圧モータ等を用いても良
い。
【0028】次に、図11及び図12は、上述したプッ
シュプルワイヤ2の途中に、このプッシュプルワイヤ2
のストローク方向を転換するストローク転換部21を備
えたものであり、複数のピアスパンチ部1,1…の作動
を一つのワイヤ作動部3で兼用可能としたものである。
【0029】すなわち、本発明に係るピアス孔明けユニ
ットは、原則として一つのピアスパンチ部1に対して一
つのワイヤ作動部3が対となり、これらピアスパンチ部
1とワイヤ作動部3が1本のプッシュプルワイヤ2で操
作される構成となっているが、必ずしも一つのピアスパ
ンチ部1に対して一つのワイヤ作動部3を設ける必要は
なく、ピアス孔の穿孔パターンや設置個所等によっては
複数のピアスパンチ部1を一つのワイヤ作動部3で同時
に操作するように構成すれば、ワイヤ作動部3の設置数
やその操作回数を大幅に減少することができる。
【0030】この場合、全てのピアスパンチ部1,1…
が常に同じ動き(出没)をする場合には問題はないが、
一部のピアスパンチ部1が他のピアスパンチ部1と反対
の動きをする場合には、このような構成は採用すること
ができない。そこで、常に反対の動きをする一部のピア
スパンチ部1に接続されているプッシュプルワイヤ2
に、図示するようなストローク転換部21を備えれば、
その一部のピアスパンチ部1のみを他のピアスパンチ部
1とは反対の動きをすることが可能となり、複数のピア
スパンチ部1の作動を一つのワイヤ作動部3で兼用する
ことが可能となる。
【0031】具体的には、図示するようにこのストロー
ク転換部21は、ワイヤ作動部3側に接続されたプッシ
ュプルワイヤ2aとピアスパンチ部1側に接続されたプ
ッシュプルワイヤ2bとをそれぞれ固定プレート22に
回動自在に軸支された回動アーム23の両端にそれぞれ
接続したものであり、一方のプッシュプルワイヤ2aの
ストローク方向が回動アーム23で反転されて他方のプ
ッシュプルワイヤ2bに伝わるようになっている。
【0032】また、このストローク転換部21は、上記
の例の他に前述した図7及び図8に示すようにプッシュ
プルワイヤ2を引いたときにピアスパンチ6を突出させ
るようなカム式バッキングプレート7を一部用いた場合
にも同様に適用することができる。
【0033】次に、図13は、従来のフローティングプ
レート式のようにピアスパンチ6の頂部を金型プレート
Pを貫通させ、その上面側にピアスパンチ6を出没する
カム式バッキングプレート7を設け、金型プレートPの
上部からピアスパンチ6を出没させるように構成したも
のである。すなわち、上述したように金型プレートP下
面側は、油,切粉,粉塵等が舞う劣悪な環境であるた
め、長期の使用に伴ってカム式バッキングプレート7の
摺動安定性が低下することが考えられるが、図13に示
すように構成すれば、カム式バッキングプレート7等が
金型プレートP下面側の油,切粉,粉塵等による影響を
受け難くなって耐久性が向上すると共に、ピアスパンチ
6の初期取付け、交換作業、点検等も上記の形態に比較
して容易に行うことができる。
【0034】次に、図14は、上述したカム式バッキン
グプレート7をそのまま金型プレートP内に内蔵したも
のであり、特にピアス孔が密集している部分に対応させ
たものである。すなわち、図示するようにピアス孔が密
集している部分に上述したようなピアスパンチ部1を密
に取り付けた場合、それぞれのリテーナ5が互いに干渉
し合って取付密度がある程度限定されてしまうおそれが
あるが、本実施の形態によれば、リテーナ5を省略した
分、より取付密度を高くすることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、任意のピ
アスパンチの出没(使用,不使用)をプッシュプルワイ
ヤを介して遠隔操作することができるため、そのピアス
パンチ部をプレス機の上型プレートに所定の配置で複数
取り付ければ、板状加工材に対して任意のパターンでピ
アス孔を穿孔することができる。従って、従来のように
両手作業によるピアスパンチの取り付け取り外し作業
や、穿孔パターン毎のフローティングプレート及びその
着脱作業が不要となり、ピアス孔の打分け作業を迅速且
つ安全に行うことができる等といった優れた効果を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピアス孔明けユニットの実施の一
形態を示す一部破断側面図である。
【図2】本発明ユニットの一部を構成するピアスパンチ
部の作用を示す断面図である。
【図3】(A)は本発明ユニットの一部を構成するワイ
ヤ作動部の手動レバーを引き切った状態を示す平面図で
ある。(B)は図3(A)中X−X断面図である。
【図4】(A)は本発明ユニットの一部を構成するワイ
ヤ作動部の手動レバーをストロークしている状態を示す
平面図である。(B)は図4(A)中X−X断面図であ
る。
【図5】(A)は本発明ユニットの一部を構成するワイ
ヤ作動部の手動レバーを押し切った状態を示す平面図で
ある。(B)は図5(A)中X−X断面図である。
【図6】本発明ユニットの一部を構成するピアスパンチ
部を金型プレートに取り付けた状態の一例を示す底面図
である。
【図7】本発明ユニットの一部を構成するピアスパンチ
部の他の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明ユニットの一部を構成するピアスパンチ
部の他の実施の形態を示す断面図である。
【図9】本発明ユニットの一部を構成するワイヤ作動部
として電気式のアクチュエータを用いた場合の実施の形
態を示す側面図である。
【図10】電気式のワイヤ作動部をコントローラ及び制
御盤によって集中制御するようにした場合を示す概念図
である。
【図11】本発明ユニットに適用できるストローク転換
部の実施の形態を示す平面図である。
【図12】本発明ユニットに適用できるストローク転換
部の実施の形態を示す平面図である。
【図13】本発明ユニットの一部を構成するピアスパン
チ部の他の実施の形態を示す断面図である。
【図14】本発明ユニットの他の実施の形態を示す平面
透視図である。
【図15】従来のピアスパンチの取付状態を示す要部断
面図である。
【図16】従来のフローティングプレート式打分け方法
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ピアスパンチ部 2 プッシュプルワイヤ 3 ワイヤ作動部 5 リテーナ 6 ピアスパンチ 7 カム式バッキングプレート 21 ストローク転換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 秀彦 神奈川県藤沢市遠藤2003番地の1 プレス 工業株式会社藤沢工場内 (72)発明者 竹内 英二 神奈川県藤沢市遠藤2003番地の1 プレス 工業株式会社藤沢工場内 Fターム(参考) 4E048 JA01 JA04 LB01 LB03 LB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機の上型プレート側にリテーナを
    介して取り付けられるピアスパンチをその頂部に係合す
    るくさび状のカム式バッキングプレートによって出没す
    るピアスパンチ部と、このカム式バッキングプレートを
    プッシュプルワイヤを介して遠隔操作するワイヤ作動部
    とからなることを特徴とするピアス孔明けユニット。
  2. 【請求項2】 プレス機の上型プレート側にリテーナを
    介して取り付けられるピアスパンチをその頂部に係合す
    るくさび状のカム式バッキングプレートによって出没す
    る2つ以上のピアスパンチ部と、これら各カム式バッキ
    ングプレートをプッシュプルワイヤを介して同時に遠隔
    操作するワイヤ作動部とからなることを特徴とするピア
    ス孔明けユニット。
  3. 【請求項3】 上記ピアスパンチ部のカム式バッキング
    プレートが、上記プッシュプルワイヤを引いた時に上記
    ピアスパンチを突出させるように形成したことを特徴と
    する請求項1又は2に記載のピアス孔明けユニット。
  4. 【請求項4】 上記ピアスパンチ部のカム式バッキング
    プレートが、上記プッシュプルワイヤを押した時に上記
    ピアスパンチを突出させるように形成したことを特徴と
    する請求項1又は2に記載のピアス孔明けユニット。
  5. 【請求項5】 上記ワイヤ作動部が、上記プッシュプル
    ワイヤを手動でストロークする手動レバーと、この手動
    レバーを固定するロック器具とからなることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のピアス孔明けユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 上記ワイヤ作動部が、遠隔操作可能な電
    気モータ,電磁弁,油空圧シリンダ、油空圧モータのい
    ずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のピアス孔明けユニット。
  7. 【請求項7】 上記プッシュプルワイヤに、そのストロ
    ーク方向を転換するストローク転換部を備えたことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のピアス孔明け
    ユニット。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜7のいずれかのピアス孔
    明けユニットのピアスパンチ部をプレス機の上型プレー
    トに複数取り付け、これらピアス孔明けユニットのう
    ち、いずれか任意のピアスパンチを選択して突出させた
    後、上記上型プレートをプレスして板状加工材に穿孔さ
    れるピアス孔を任意のパターンで選択的に打ち分けるよ
    うにしたことを特徴とするピアス孔打分け方法。
JP10191663A 1998-07-07 1998-07-07 ピアス孔明けユニット及びこれを用いたピアス孔打分け方法 Pending JP2000015358A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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