JP2000015209A - 廃棄物処分施設 - Google Patents

廃棄物処分施設

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JP2000015209A
JP2000015209A JP10188897A JP18889798A JP2000015209A JP 2000015209 A JP2000015209 A JP 2000015209A JP 10188897 A JP10188897 A JP 10188897A JP 18889798 A JP18889798 A JP 18889798A JP 2000015209 A JP2000015209 A JP 2000015209A
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underground
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underground disposal
reinforced concrete
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く、廃棄物の発生地に当たる都市
近郊に設けることができる廃棄物処分施設を提供するこ
と。 【解決手段】 オープンケーソン工法により構築した筒
形の鉄筋コンクリート躯体1の底部に底版コンクリート
2を打設した地下処分槽Tからなる廃棄物処分施設であ
って、鉄筋コンクリート躯体1内に、地下処分槽T内の
水を揚水するための排水パイプ12及び地下処分槽T内
外の水位を測定するための水位測定用パイプ13,14
を、鉄筋コンクリート躯体1の構築時に埋め込むことに
より設置し、地下処分槽T内外の水位の測定値に基づい
て、排水パイプ12を用いて地下処分槽T内の水を揚水
することにより、常に地下処分槽T内の水位WL1を地
下処分槽T外の水位WL2より低く保って、地下処分槽
T内の水が地下処分槽T外へ漏出しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物及び一
般廃棄物並びにこれらを焼却処理した焼却灰等の廃棄物
(本明細書において、単に「廃棄物」という。)の処分
設備に関し、特に、都市近郊に設けることができる廃棄
物処分施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物及び一般廃棄物並びに
これらを焼却処理した焼却灰等の廃棄物の処分設備(廃
棄物処分場)として、臨海の埋立地のほか、山間の谷間
や地盤を掘削して形成した凹地が利用されてきた。
【0003】このうち、地下水等の環境汚染が問題とな
りやすい、山間の谷間や地盤を掘削して形成した凹地を
利用した廃棄物処分設備においては、基盤上にゴム系や
合成樹脂系の遮水シートを敷設することにより浸出水の
漏出を防止する等して、周辺地域の環境汚染を防止する
ようにしている。しかしながら、シートの下地となる基
盤面の平滑性や遮水シートの保護が十分でない場合等に
おいては、廃棄物の投棄等により遮水シートが損傷を受
けて、浸出水が漏出し、環境汚染を引き起こす問題があ
ることが指摘されている。
【0004】ところで、この対策として、遮水シートを
2重構造にしたり、遮水シートの上方又は下方に、コン
クリート、土にセメント等の固化剤を混合したソイルセ
メント、合成繊維不織布等からなる保護層を設けるよう
にして、遮水シートが損傷を受けることを未然に防止す
るようにしたり、遮水シートを敷設した区域を複数に区
画し、各区画に配置した電気配線等により漏水箇所を電
気的に検知する等のモニタリングシステムを併設し、漏
水があった場合、漏水箇所に、セメントミルク等の固化
剤や水膨潤性の薬剤等を供給して、遮水シートの損傷を
受けた箇所を閉鎖することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の対策を講じるようにした廃棄物処分設備においても、
廃棄物の投棄による地盤の不等沈下や地震に対する耐力
は十分ではなく、また、モニタリングシステムにより漏
水を検知しても、損傷を受けた遮水シートの修復に時間
を要し、その間に浸出水が漏出し、環境汚染を完全には
防止することができないという問題があった。
【0006】また、従来の臨海の埋立地、山間の谷間や
地盤を掘削して形成した凹地を利用する廃棄物処分場
は、通常、廃棄物の発生地から離れた遠隔地にあるた
め、廃棄物の移送コストが増大するとともに、近年、環
境汚染の問題点が指摘されるに至って、廃棄物処分場の
絶対量が不足し、その確保が困難になってきている。
【0007】本発明は、上記従来の廃棄物処分場の有す
る問題点に鑑み、安全性が高く、廃棄物の発生地に当た
る都市近郊に設けることができる廃棄物処分施設を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の廃棄物処分設備は、オープンケーソン
工法により構築した筒形の鉄筋コンクリート躯体の底部
に底版コンクリートを打設した地下処分槽からなる廃棄
物処分施設であって、鉄筋コンクリート躯体内に、地下
処分槽内の水を揚水するための排水パイプ及び地下処分
槽内外の水位を測定するための水位測定用パイプを、鉄
筋コンクリート躯体の構築時に埋め込むことにより設置
し、地下処分槽内外の水位の測定値に基づいて、排水パ
イプを用いて地下処分槽内の水を揚水することにより、
常に地下処分槽内の水位を地下処分槽外の水位より低く
保って、地下処分槽内の水が地下処分槽外へ漏出しない
ようにしたことを特徴とする。
【0009】この廃棄物処分施設は、オープンケーソン
工法により構築した筒形の鉄筋コンクリート躯体の底部
に底版コンクリートを打設した地下処分槽を備えるよう
にしているため、地下処分槽内の水位を地下処分槽外の
水位より低く保って、地下処分槽内の水が地下処分槽外
へ漏出しないように管理するために用いる地下処分槽内
の水を揚水するための排水パイプ及び地下処分槽内外の
水位を測定するための水位測定用パイプを、鉄筋コンク
リート躯体の構築時に、鉄筋コンクリート躯体内に埋め
込むことにより、簡易に、かつ正確に設置することがで
き、これにより、筒形の鉄筋コンクリート躯体を漏水や
地震に対する信頼性の高い躯体構造とに対する信頼性が
高いオープンケーソン工法により構築するようにしたこ
とと相俟って、地下処分槽内の水が、地下処分槽外へ漏
出することを確実に防止することができる。
【0010】また、同じ目的を達成するため、本第2発
明の廃棄物処分設備は、オープンケーソン工法により構
築した筒形の鉄筋コンクリート躯体の底部に底版コンク
リートを打設した地下処分槽からなる廃棄物処分施設で
あって、地下処分槽の内部又は表面に遮水材を、地下処
分槽の構築時にコンクリートと一体となるように配設し
て、地下処分槽内の水が地下処分槽外へ漏出しないよう
にしたことを特徴とする。
【0011】この廃棄物処分施設は、オープンケーソン
工法により構築した筒形の鉄筋コンクリート躯体の底部
に底版コンクリートを打設した地下処分槽を備えるよう
にしているため、地下処分槽の内部又は表面に配設する
遮水材を、地下処分槽の構築時に、コンクリートと一体
となるように配設することにより、簡易に、かつ正確に
設置することができ、これにより、筒形の鉄筋コンクリ
ート躯体を漏水や地震に対する信頼性の高い躯体構造と
に対する信頼性が高いオープンケーソン工法により構築
するようにしたことと相俟って、地下処分槽内の水が、
地下処分槽外へ漏出することを確実に防止することがで
きる。
【0012】この本第2発明の廃棄物処分設備において
も、鉄筋コンクリート躯体内に、地下処分槽内の水を揚
水するための排水パイプ及び地下処分槽内外の水位を測
定するための水位測定用パイプを、鉄筋コンクリート躯
体の構築時に埋め込むことにより設置し、地下処分槽内
外の水位の測定値に基づいて、排水パイプを用いて地下
処分槽内の水を揚水することにより、常に地下処分槽内
の水位を地下処分槽外の水位より低く保つようにするこ
とができる。
【0013】これにより、地下処分槽内の水が、地下処
分槽外へ漏出することをより確実に防止することができ
る。
【0014】そして、本第1発明及び第2発明の廃棄物
処分設備において、揚水した地下処分槽内の水を水浄化
設備により処理した後、地下処分槽内に散水し、循環さ
せることができる。
【0015】これにより、地下処分槽内の廃棄物を散水
することによって締め固め、減容化することができると
ともに、廃棄物に含まれる水溶性の物質を水浄化設備に
おいて回収して、地下処分槽内の廃棄物に含まれる水溶
性の物質を徐々に希釈化して、長期間の間に廃棄物を安
定化することができる。
【0016】また、鉄筋コンクリート躯体内に、地下処
分槽内底部に空気を供給するための送気パイプ及び地下
処分槽内の廃棄物が分解することにより発生したガスを
含む空気を排出するガス抜きパイプを、鉄筋コンクリー
ト躯体の構築時に埋め込むことにより設置することがで
きる。
【0017】これにより、地下処分槽内底部に空気を供
給するための送気パイプ及び地下処分槽内の廃棄物が分
解することにより発生したガスを含む空気を排出するガ
ス抜きパイプを、鉄筋コンクリート躯体の構築時に、鉄
筋コンクリート躯体内に埋め込むことにより、簡易に、
かつ正確に設置することができ、廃棄物中への空気の供
給及び廃棄物中が分解することにより発生したガスの排
出を確実に行うことができる。
【0018】また、地下処分槽の上部を密閉することが
できる。この場合、必要に応じて、処分槽内の空気を空
気浄化設備により処理することができる。
【0019】これにより、地下処分槽内の廃棄物の飛散
を防止することができ、外部環境の汚染を防止して、外
部環境の保全を図ることができる。
【0020】また、オープンケーソン工法において鉄筋
コンクリート躯体を沈下させるための沈下荷重を得るた
めに鉄筋コンクリート躯体の周囲に打設したグラウンド
アンカーを、地下処分槽の浮き上がりを防止する反力部
材として用いることができる。
【0021】これにより、地下処分槽の浮き上がりを、
簡易に、かつコストをかけずに防止することができ、ま
た、併せて鉄筋コンクリート躯体を軽量化することが可
能となり、鉄筋コンクリート躯体の体積(厚み)を低減
することにより、掘削体積に占める鉄筋コンクリート躯
体の内空体積(容積)を増大させることができ、廃棄物
単位量当たりの地下処分槽の構築コストを低廉にするこ
とができる。
【0022】また、鉄筋コンクリート躯体を、廃棄物の
焼却処理設備、その他の地上施設の基礎として利用する
ことができる。
【0023】これにより、オープンケーソン工法により
構築した筒形の鉄筋コンクリート躯体からなる地下処分
槽を備えた廃棄物処分施設のトータル的な構築コスト
を、低廉にすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の廃棄物処分施設の
実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】図1〜図2に、本発明の廃棄物処分施設の
一実施例を示す。この廃棄物処分設備は、公知のオープ
ンケーソン工法により構築した、先端に刃口部11aを
備え、リング形状の鉄筋コンクリート単位躯体11を順
次打ち継ぎながら、沈設し、全体として筒形になるよう
にした鉄筋コンクリート躯体1と、この鉄筋コンクリー
ト躯体1の底部に打設した底版コンクリート2とからな
る地下処分槽Tで以て構成されている。
【0026】この場合において、鉄筋コンクリート躯体
1の断面形状は、円形、楕円形、矩形、多角形等、任意
の形状に形成することができる。
【0027】そして、地下処分槽Tを構成する鉄筋コン
クリート躯体1内の上下方向には、地下処分槽T内の水
を揚水するための排水パイプ12、地下処分槽T内外の
水位を測定するための水位測定用パイプ13,14及び
地下処分槽T内底部に空気を供給するための送気パイプ
16を、地下処分槽Tの大きさに応じて、それぞれ複数
本、特に限定されるものではないが、本実施例において
は、等間隔に4本ずつ、鉄筋コンクリート躯体1の構築
時に埋め込むことにより設置するようにする。このよう
に、各パイプ12,13,14,16を、オープンケー
ソン工法による鉄筋コンクリート躯体1の構築時に、鉄
筋コンクリート躯体1内に埋め込むことにより、各パイ
プ12,13,14,16を、簡易に、かつ正確に鉄筋
コンクリート躯体1内に設置することができるものとな
る。さらに、必要に応じて、地下処分槽T内の廃棄物W
が分解することにより発生したガスを含む空気を排出す
るガス抜きパイプ(図示省略)を、鉄筋コンクリート躯
体1の構築時に埋め込むことにより設置し、このガス抜
きパイプを、鉄筋コンクリート躯体1の高さ方向の複数
箇所で、鉄筋コンクリート躯体1の内周面に開口するよ
うにすることができる。
【0028】排水パイプ12の下端には、鉄筋コンクリ
ート躯体1の構築後に、ストレーナ12aを取り付け、
このストレーナ12aを底版コンクリート2上に敷設し
た砕石層(フィルタ層)4中に埋設するようにする。
【0029】この排水パイプ12内には、鉄筋コンクリ
ート躯体1の構築時又は構築後に、排水パイプ12及び
ストレーナ12aの目詰まりを除去するための洗浄パイ
プ15を配設するようにする。この洗浄パイプ15は、
高圧空気のほか、ストレーナ12a等の目詰まりの原因
となる炭酸カルシウム等からなるスケールを溶解する適
宜の溶解剤を、目詰まりを起こした排水パイプ12及び
ストレーナ12aに供給することができるように構成す
る。
【0030】地下処分槽T内の水位を測定するための水
位測定用パイプ13は、その下端を、底版コンクリート
2上に敷設した砕石層4に向けて開口するようにし、鉄
筋コンクリート躯体1の構築後に、ストレーナ(図示省
略)を鉄筋コンクリート躯体1の内周面から突出しない
ように取り付けるようにする。一方、地下処分槽T外の
水位を測定するための水位測定用パイプ14は、その下
端を、地下処分槽T内の水位を測定するための水位測定
用パイプ13に対応する位置において外に向けて開口す
るようにし、鉄筋コンクリート躯体1の構築時に、地上
において、ストレーナ(図示省略)を鉄筋コンクリート
躯体1の外周面から突出しないように取り付けるように
する。
【0031】これにより、水位測定用パイプ13,14
により、常時、地下処分槽T内外の水位を測定し、この
地下処分槽T内外の水位の測定値に基づいて、排水パイ
プ12を用いて地下処分槽T内の水を揚水することによ
り、常に地下処分槽T内の水位WL1を地下処分槽T外
の水位WL2より低く保って、万一地下処分槽T内外に
おいて水の流通があったとしても、地下処分槽T内の水
が地下処分槽T外へ漏出しないようにする。
【0032】この地下処分槽T内外の水位の測定、地下
処分槽T内の揚水等をはじめとして、この廃棄物処分施
設を稼働するために必要となる各種測定や駆動機構の制
御は、制御装置(図示省略)により、自動的に行うよう
に構成するようにする。
【0033】また、排水パイプ12を用いて揚水した地
下処分槽T内の水を、接続管12bを介して、水浄化設
備6に導入し、この水浄化設備6により処理した水を、
散水ノズル61から地下処分槽T内に投入した廃棄物W
上に散水して、循環させるようにしている。これによ
り、地下処分槽T内の廃棄物Wを散水することによって
締め固め、減容化することができるとともに、廃棄物W
に含まれる水溶性の物質を水浄化設備6において回収し
て、地下処分槽T内の廃棄物Wに含まれる水溶性の物質
を徐々に希釈化して、長期間の間に廃棄物Wを安定化す
ることができるようにする。なお、地下処分槽T内の廃
棄物Wを締め固め、減容化するために、振動機構、転圧
機構等の適宜の機械的な締固機構(図示省略)を併用す
ることができる。
【0034】また、この水浄化設備6により処理した水
又は他の浄水を、地下処分槽Tの周囲に供給することに
より、地下処分槽T外の水位WL2を地下処分槽T内の
水位WL1より高く保持するようにすることができる。
これにより、地下処分槽T外の水位WL2が極めて低い
場合等にも、積極的に地下処分槽T外の水位WL2を上
昇させて、地下処分槽T内の水位WL1を地下処分槽T
外の水位WL2より低く保つことができ、地下処分槽T
内の水が、地下処分槽T外へ漏出することをより確実に
防止することができるものとなる。
【0035】地下処分槽T内底部に空気を供給するため
の送気パイプ16は、その下端を、底版コンクリート2
上に敷設した砕石層4に向けて開口するようにし、鉄筋
コンクリート躯体1の構築後に、空気供給用水平分岐管
16aを取り付け、この空気供給用水平分岐管16aを
底版コンクリート2上に敷設した砕石層4中に埋設する
ようにする。この空気供給用水平分岐管16aの表面の
適宜位置には、空気放出孔16bを穿設するとともに、
この空気放出孔16bが目詰まりを起こさないように、
空気放出孔16bを穿設した空気供給用水平分岐管16
aの周囲をゴムパッキン16cにより覆い、空気放出孔
16bから放出された空気を、空気放出孔16bと異な
る位置のゴムパッキン16cに穿設した空気放出孔16
dから放出するようにする。これにより、空気放出孔1
6bの目詰まりを防止しながら、地下処分槽T内底部に
空気を供給することにより、地下処分槽T内の廃棄物W
に含まれる好気的な物質の分解を促進し、長期間の間に
廃棄物Wを安定化することができるようにする。そし
て、地下処分槽T内の廃棄物Wが分解することにより発
生したガスは、鉄筋コンクリート躯体1の構築時に埋め
込むことにより設置し、鉄筋コンクリート躯体1の高さ
方向の複数箇所で、鉄筋コンクリート躯体1の内周面に
開口するようにしたガス抜きパイプ(図示省略)を介し
て、地上に排出するようにする。
【0036】また、地下処分槽Tの周囲に、下端にスト
レーナ5aを取り付けた地下水の観測パイプ5を設け、
地下水の水位及び水質を、例えば、定期的に測定するこ
とにより、地下処分槽T内の水の地下処分槽T外への漏
出の有無を検知することができ、これにより、廃棄物処
分施設の信頼性を一層向上することができるものとな
る。
【0037】ところで、オープンケーソン工法において
鉄筋コンクリート躯体1を沈下させるための沈下荷重を
得るために鉄筋コンクリート躯体1の周囲に打設したグ
ラウンドアンカー(図示省略)を、地下処分槽Tの浮き
上がりを防止する反力部材として用いることができる。
これにより、地下処分槽Tの浮き上がりを、簡易に、か
つコストをかけずに防止することができ、また、併せて
鉄筋コンクリート躯体1を軽量化することが可能とな
り、鉄筋コンクリート躯体1の体積(厚み)を低減する
ことにより、掘削体積に占める鉄筋コンクリート躯体1
の内空体積(容積)を増大させ、廃棄物単位量当たりの
地下処分槽の構築コストを低廉にすることができるもの
となる。
【0038】さらに、図3に示す本発明の廃棄物処分施
設の変形例のように、地下処分槽Tを構成する鉄筋コン
クリート躯体1の内周面の上下方向に、不織布等からな
る通水・通気部材7を、地下処分槽Tの大きさに応じ
て、それぞれ複数本、特に限定されるものではないが、
本実施例においては、等間隔に8本、設置するようにす
る。通水・通気部材7は、鉄筋コンクリート躯体1の構
築後に、鉄筋コンクリート躯体1に沿って設置するよう
にし、通水・通気部材7の下端を底版コンクリート2上
に敷設した砕石層4中に埋設するようにする。これによ
り、地下処分槽T内の廃棄物Wが締め固められても、廃
棄物W中の水分及びガスの流通を良好に維持して、地下
処分槽T内の水位WL1を低下させることができるとと
もに、廃棄物Wに含まれる物質の希釈化を促進すること
ができるものとなる。
【0039】以上説明したように、この廃棄物処分施設
は、オープンケーソン工法により構築した筒形の鉄筋コ
ンクリート躯体1の底部に底版コンクリート2を打設し
た地下処分槽Tを備えるようにしているため、地下処分
槽T内の水位を地下処分槽T外の水位より低く保って、
地下処分槽T内の水が地下処分槽T外へ漏出しないよう
に管理するために用いる地下処分槽T内の水を揚水する
ための排水パイプ12及び地下処分槽内外の水位を測定
するための水位測定用パイプ13,14を、鉄筋コンク
リート躯体1の構築時に、鉄筋コンクリート躯体1内に
埋め込むことにより、簡易に、かつ正確に設置すること
ができるため、地下処分槽Tを構成する筒形の鉄筋コン
クリート躯体1を漏水や地震に対する信頼性が高いオー
プンケーソン工法により構築するようにしたことと相俟
って、地下処分槽T内の水が、地下処分槽T外へ漏出す
ることを確実に防止することができ、環境汚染に対する
安全性及び信頼性の高い廃棄物処分施設とすることがで
きる。このため、廃棄物処分施設を、廃棄物の発生地に
当たる都市近郊、例えば、図4に示すように、廃棄物の
焼却処理設備10に隣接して設けることができ、焼却処
理設備10から出る焼却灰等の廃棄物を、クレーン91
やコンベア92等の定置式の移送設備9を用いて直接地
下処分槽T内に投入するように構成することができ、こ
れにより、廃棄物の移送コストを低減できるとともに、
環境汚染の問題から不足している廃棄物処分場の確保が
容易となる。
【0040】また、図4に示すように、地下処分槽Tの
上部を覆蓋3により覆って地下処分槽Tを密閉し、地下
処分槽T内への雨水の流入を防止し、さらに、必要に応
じて、地下処分槽T内の空気を空気浄化設備8により処
理することにより、地下処分槽T内の廃棄物Wの飛散を
防止することができ、外部環境の汚染を防止して、外部
環境の保全を図ることができる。
【0041】ところで、上記各実施例においては、地下
処分槽Tをコンクリート構造物からなる1層の遮水構造
体として構成したが、図5及び図6に示す実施例のよう
に、オープンケーソン工法により構築する筒形の鉄筋コ
ンクリート躯体1及びその底部に打設する底版コンクリ
ート2からなる地下処分槽Tの内部又は表面に、合成樹
脂シート、薄鋼板等からなる遮水材18a,18bを、
地下処分槽Tの構築時にコンクリートと一体となるよう
に配設して、地下処分槽T内の水が地下処分槽T外へ漏
出しないようにすることができる。
【0042】この場合において、オープンケーソン工法
により構築する筒形の鉄筋コンクリート躯体1に配設す
る遮水材18aは、図5に示すように、鉄筋コンクリー
ト躯体1の内部に配設し、全体として3層の遮水構造体
として構成したり、図6に示すように、鉄筋コンクリー
ト躯体1の表面に配設し、全体として2層の遮水構造体
として構成することができる。一方、底版コンクリート
2に配設する遮水材18bは、図5及び図6に示すよう
に、底版コンクリート2上に敷設した砕石層(フィルタ
層)4上に敷設するようにし、鉄筋コンクリート躯体1
に配設した遮水材18aと一体化するようにする。
【0043】そして、鉄筋コンクリート躯体1内の上下
方向には、地下処分槽T外から地下処分槽T内に浸透し
てきた地下水を、砕石層(フィルタ層)4及びこの砕石
層4に開口した排水ピット12aを介して揚水するため
の排水パイプ17を、地下処分槽Tの大きさに応じて、
1本又は複数本、鉄筋コンクリート躯体1の構築時に埋
め込むことにより設置するようにする。このように、排
水パイプ17を、オープンケーソン工法による鉄筋コン
クリート躯体1の構築時に、鉄筋コンクリート躯体1内
に埋め込むことにより、排水パイプ17を、簡易に、か
つ正確に鉄筋コンクリート躯体1内に設置することがで
きるものとなる。これにより、地下処分槽T内に浸透し
た地下水の水圧によって、底版コンクリート2上に配設
した遮水材18bが損傷を受けることを防止することが
できる。
【0044】なお、本実施例において、地下処分槽Tの
内外を遮水材18a,18bにより遮水することを前提
として、さらに必要に応じて、上記他の実施例の構成を
併設することができ、例えば、鉄筋コンクリート躯体1
内に、地下処分槽T内の水を揚水するための排水パイプ
及び地下処分槽T内外の水位を測定するための水位測定
用パイプを、鉄筋コンクリート躯体1の構築時に埋め込
むことにより設置し、地下処分槽T内外の水位の測定値
に基づいて、排水パイプを用いて地下処分槽T内の水を
揚水することにより、常に地下処分槽T内の水位を地下
処分槽T外の水位より低く保つようにし、これにより、
遮水材18a,18bが損傷を受けた場合に、地下処分
槽T内の水が、地下処分槽T外へ漏出することを確実に
防止することができるものとなる。
【0045】ところで、地下処分槽Tを構成するオープ
ンケーソン工法により構築した鉄筋コンクリート躯体1
は、大きな支持力を有するため、この鉄筋コンクリート
躯体1を、例えば、図7に示すように、廃棄物の焼却処
理設備10、その他の地上施設の基礎として利用するこ
とができる。これにより、この廃棄物処分施設のトータ
ル的な構築コストを、低廉にすることができる。この鉄
筋コンクリート躯体1の基礎としての利用は、地下処分
槽Tの稼働中でも、あるいは、廃棄物Wを完全に充填し
た後でも可能である。
【0046】なお、廃棄物Wを完全に充填した後、地下
処分槽T内の揚水、地下処分槽T内への散水、地下処分
槽T内底部への空気の供給等によって、地下処分槽T内
の廃棄物Wが安定化されたことを確認することができれ
ば、地下処分槽T内外の水位の測定、地下処分槽T内の
揚水、地下処分槽T内への散水、地下処分槽T内底部へ
の空気の供給等をはじめとする、この廃棄物処分施設を
稼働するために必要となる各種測定や駆動機構の制御を
停止することができる。
【0047】
【発明の効果】本第1発明の廃棄物処分施設によれば、
オープンケーソン工法により構築した筒形の鉄筋コンク
リート躯体の底部に底版コンクリートを打設した地下処
分槽を備えるようにしているため、地下処分槽内の水位
を地下処分槽外の水位より低く保って、地下処分槽内の
水が地下処分槽外へ漏出しないように管理するために用
いる地下処分槽内の水を揚水するための排水パイプ及び
地下処分槽内外の水位を測定するための水位測定用パイ
プを、鉄筋コンクリート躯体の構築時に、鉄筋コンクリ
ート躯体内に埋め込むことにより、簡易に、かつ正確に
設置することができる。これにより、筒形の鉄筋コンク
リート躯体を漏水や地震に対する信頼性が高いオープン
ケーソン工法により構築するようにしたことと相俟っ
て、地下処分槽内の水が、地下処分槽外へ漏出すること
を確実に防止することができ、環境汚染に対する安全性
が高く、このため、廃棄物処分施設を、廃棄物の発生地
に当たる都市近郊に設けることができ、廃棄物の移送コ
ストを低減できるとともに、環境汚染の問題から不足し
ている廃棄物処分場の確保が容易となる。
【0048】また、本第2発明の廃棄物処分施設によれ
ば、オープンケーソン工法により構築した筒形の鉄筋コ
ンクリート躯体の底部に底版コンクリートを打設した地
下処分槽を備えるようにしているため、地下処分槽の内
部又は表面に配設する遮水材を、地下処分槽の構築時
に、コンクリートと一体となるように配設することによ
り、簡易に、かつ正確に設置することができる。これに
より、筒形の鉄筋コンクリート躯体を漏水や地震に対す
る信頼性の高い躯体構造とに対する信頼性が高いオープ
ンケーソン工法により構築するようにしたことと相俟っ
て、地下処分槽内の水が、地下処分槽外へ漏出すること
を確実に防止することができ、環境汚染に対する安全性
が高く、このため、廃棄物処分施設を、廃棄物の発生地
に当たる都市近郊に設けることができ、廃棄物の移送コ
ストを低減できるとともに、環境汚染の問題から不足し
ている廃棄物処分場の確保が容易となる。
【0049】そして、本第2発明の廃棄物処分設備にお
いて、鉄筋コンクリート躯体内に、地下処分槽内の水を
揚水するための排水パイプ及び地下処分槽内外の水位を
測定するための水位測定用パイプを、鉄筋コンクリート
躯体の構築時に埋め込むことにより設置し、地下処分槽
内外の水位の測定値に基づいて、排水パイプを用いて地
下処分槽内の水を揚水することにより、常に地下処分槽
内の水位を地下処分槽外の水位より低く保つようにする
ことにより、地下処分槽内の水が、地下処分槽外へ漏出
することをより確実に防止することができる。
【0050】また、本第1発明及び第2発明の廃棄物処
分設備において、揚水した地下処分槽内の水を水浄化設
備により処理した後、地下処分槽内に散水し、循環させ
ることにより、地下処分槽内の廃棄物を散水することに
よって締め固め、減容化することができるとともに、廃
棄物に含まれる水溶性の物質を水浄化設備において回収
して、地下処分槽内の廃棄物に含まれる水溶性の物質を
徐々に希釈化して、長期間の間に廃棄物を安定化するこ
とができる。
【0051】また、鉄筋コンクリート躯体内に、地下処
分槽内底部に空気を供給するための送気パイプ及び地下
処分槽内の廃棄物が分解することにより発生したガスを
含む空気を排出するガス抜きパイプを、鉄筋コンクリー
ト躯体の構築時に埋め込むことにより設置することによ
り、地下処分槽内底部に空気を供給するための送気パイ
プ及び地下処分槽内の廃棄物が分解することにより発生
したガスを含む空気を排出するガス抜きパイプを、鉄筋
コンクリート躯体の構築時に、鉄筋コンクリート躯体内
に埋め込むことにより、簡易に、かつ正確に設置するこ
とができ、廃棄物中への空気の供給及び廃棄物中が分解
することにより発生したガスの排出を確実に行うことが
できる。
【0052】また、地下処分槽の上部を密閉することに
より、地下処分槽内の廃棄物の飛散を防止することがで
き、外部環境の汚染を防止して、外部環境の保全を図る
ことができる。
【0053】また、オープンケーソン工法において鉄筋
コンクリート躯体を沈下させるための沈下荷重を得るた
めに鉄筋コンクリート躯体の周囲に打設したグラウンド
アンカーを、地下処分槽の浮き上がりを防止する反力部
材として用いることにより、地下処分槽の浮き上がり
を、簡易に、かつコストをかけずに防止することがで
き、また、併せて鉄筋コンクリート躯体を軽量化するこ
とが可能となり、鉄筋コンクリート躯体の体積(厚み)
を低減することにより、掘削体積に占める鉄筋コンクリ
ート躯体の内空体積(容積)を増大させ、廃棄物単位量
当たりの地下処分槽の構築コストを低廉にすることがで
きる。
【0054】また、鉄筋コンクリート躯体を、廃棄物の
焼却処理設備、その他の地上施設の基礎として利用する
ことにより、オープンケーソン工法により構築した筒形
の鉄筋コンクリート躯体からなる地下処分槽を備えた廃
棄物処分施設のトータル的な構築コストを、低廉にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物処分施設の一実施例を示し、
(a)は平面図、(b)はA−A線断面図、(c)は上
部の詳細縦断面図、(d)は中間部の詳細横断面図、
(e)は下部の詳細縦断面図である。
【図2】同(a)は図1のB−B線断面図、(b)は中
間部の詳細横断面図、(c)は下部の詳細縦断面図、
(d)は送気パイプの空気放出部の詳細横断面図であ
る。
【図3】本発明の廃棄物処分施設の変形例を示し、
(a)は平面図、(b)はC−C線断面図、(c)は上
部の詳細縦断面図、(d)は中間部の詳細横断面図、
(e)は下部の詳細縦断面図である。
【図4】本発明の廃棄物処分施設の利用例を示す説明図
である。
【図5】本発明の廃棄物処分施設の変形例を示し、
(a)は平面図、(b)は正面縦断面図、(c)は上部
の詳細縦断面図、(d)は中間部の詳細横断面図、
(e)は下部の詳細縦断面図である。
【図6】本発明の廃棄物処分施設の変形例を示し、
(a)は平面図、(b)は正面縦断面図、(c)は上部
の詳細縦断面図、(d)は中間部の詳細横断面図、
(e)は下部の詳細縦断面図である。
【図7】本発明の廃棄物処分施設の他の利用例を示す説
明図である。
【符号の説明】
T 地下処分槽 WL1 地下処分槽内の水位 WL2 地下処分槽外の水位 1 鉄筋コンクリート躯体 11 鉄筋コンクリート単位躯体 12 排水パイプ 13 地下処分槽内の水位測定用パイプ 14 地下処分槽内の水位測定用パイプ 15 洗浄パイプ 16 送気パイプ 17 排水パイプ 18a 遮水材 18b 遮水材 2 底版コンクリート 3 覆蓋 4 砕石層(フィルタ層) 5 地下水の観測パイプ 6 水浄化設備 7 通水・通気部材 8 空気浄化設備\ 9 移送設備 10 焼却処理設備

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンケーソン工法により構築した筒
    形の鉄筋コンクリート躯体の底部に底版コンクリートを
    打設した地下処分槽からなる廃棄物処分施設であって、
    鉄筋コンクリート躯体内に、地下処分槽内の水を揚水す
    るための排水パイプ及び地下処分槽内外の水位を測定す
    るための水位測定用パイプを、鉄筋コンクリート躯体の
    構築時に埋め込むことにより設置し、地下処分槽内外の
    水位の測定値に基づいて、排水パイプを用いて地下処分
    槽内の水を揚水することにより、常に地下処分槽内の水
    位を地下処分槽外の水位より低く保って、地下処分槽内
    の水が地下処分槽外へ漏出しないようにしたことを特徴
    とする廃棄物処分施設。
  2. 【請求項2】 オープンケーソン工法により構築した筒
    形の鉄筋コンクリート躯体の底部に底版コンクリートを
    打設した地下処分槽からなる廃棄物処分施設であって、
    地下処分槽の内部又は表面に遮水材を、地下処分槽の構
    築時にコンクリートと一体となるように配設して、地下
    処分槽内の水が地下処分槽外へ漏出しないようにしたこ
    とを特徴とする廃棄物処分施設。
  3. 【請求項3】 鉄筋コンクリート躯体内に、地下処分槽
    内の水を揚水するための排水パイプ及び地下処分槽内外
    の水位を測定するための水位測定用パイプを、鉄筋コン
    クリート躯体の構築時に埋め込むことにより設置し、地
    下処分槽内外の水位の測定値に基づいて、排水パイプを
    用いて地下処分槽内の水を揚水することにより、常に地
    下処分槽内の水位を地下処分槽外の水位より低く保つよ
    うにしたことを特徴とする請求項2記載の廃棄物処分施
    設。
  4. 【請求項4】 揚水した地下処分槽内の水を水浄化設備
    により処理した後、地下処分槽内に散水し、循環させる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の廃棄物処分
    施設。
  5. 【請求項5】 鉄筋コンクリート躯体内に、地下処分槽
    内底部に空気を供給するための送気パイプ及び地下処分
    槽内の廃棄物が分解することにより発生したガスを含む
    空気を排出するガス抜きパイプを、鉄筋コンクリート躯
    体の構築時に埋め込むことにより設置したことを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の廃棄物処分施設。
  6. 【請求項6】 地下処分槽の上部を密閉することを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の廃棄物処分施
    設。
  7. 【請求項7】 オープンケーソン工法において鉄筋コン
    クリート躯体を沈下させるための沈下荷重を得るために
    鉄筋コンクリート躯体の周囲に打設したグラウンドアン
    カーを、地下処分槽の浮き上がりを防止する反力部材と
    して用いることを特徴とする請求項1、2、3、4、5
    又は6記載の廃棄物処分施設。
  8. 【請求項8】 鉄筋コンクリート躯体を、廃棄物の焼却
    処理設備、その他の地上施設の基礎として利用すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載
    の廃棄物処分施設。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011102039A (ja) * 2008-12-17 2011-05-26 Sharp Corp ローラー型インプリント装置、及び、インプリントシートの製造方法
CN103088838A (zh) * 2013-02-05 2013-05-08 中国十七冶集团有限公司 沉井封底排水装置及施工方法
JP2018507107A (ja) * 2015-11-03 2018-03-15 コリア インスティチュート オブ オーシャン サイエンス アンド テクノロジー 海上処分場の浸出水排出システム及び浸出水排出方法
CN113400458A (zh) * 2021-05-08 2021-09-17 湖州友盛水泥制品有限公司 一种钢筋混凝土排水管及其生产方法

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