JP2000014832A - 球状体の研磨方法及び研磨装置 - Google Patents

球状体の研磨方法及び研磨装置

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JP2000014832A JP10188458A JP18845898A JP2000014832A JP 2000014832 A JP2000014832 A JP 2000014832A JP 10188458 A JP10188458 A JP 10188458A JP 18845898 A JP18845898 A JP 18845898A JP 2000014832 A JP2000014832 A JP 2000014832A
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 研磨すべき球状体を中心にして一方にこ
の球状体と当接する研磨面を周囲に備えた研磨ホイール
と、他方に回転軸がこの研磨ホイールの回転軸と平行に
配置され、その周囲に上記球状体と当接する弾性押え面
を備えた押えホイールと、上記球状体を保持する螺旋状
送り溝を周囲に有し、上記両ホイールの回転軸と平行に
回転可能に配置した柱状ワークレストとを具備した研磨
装置を用いた球状体の研磨方法であって、上記研磨ホイ
ールと押えホイールを同一方向に、且つこの研磨ホイー
ルを押えホイールより高速で回転させると共に、上記押
えホイールを軸方向に沿って往復運動させながら球状体
を研磨することを特徴とする球状体の研磨方法、及び研
磨装置。 【効果】 特別な設備や複数の工程を省略でき、低コス
トで球状体の表面を削りすぎることなく満遍に研磨でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状体の研磨方法
及び研磨装置に関し、球状体、特にゴルフボールのソリ
ッドコアのような弾性球状体の表面を満遍なく研磨する
のに適した球状体の研磨方法及び研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボールのソリッドコアは、通常、
上型と下型とを分離可能に接合することにより内部に球
状キャビティを有する二分割金型を用いて、この金型の
キャビティ内にゴム材料を充填し、高温高圧下で所定時
間加硫することにより成形されている。
【0003】このようにして加硫後、金型から取り出さ
れたソリッドコアには、二分割金型の合せ面の部分にゴ
ム材料のはみ出し、即ち、バリが周上に沿って形成され
ており、このバリを除去することを主たる目的としてコ
アは研磨装置にかけられる。
【0004】この場合、従来より知られているソリッド
コアの研磨装置としては、図6,7に示したように、コ
アの曲面形状を有する複数の溝dを、例えば回転軸fに
向かって溝を5本並べて周上に形成した円柱状の溝付き
回転砥石bと、この回転砥石bと平行に配置された円柱
状の押え砥石cと、これら両砥石の間の下方にコア受け
台eとを備えた研磨装置aが用いられている。
【0005】この研磨装置aの両砥石b,cは、同一方
向に回転し、且つ回転砥石bの方がスリップ比をもたせ
ているため、回転砥石bは押え砥石cより高速で回転す
ると共に、押え砥石cは該砥石の回転軸hに沿って平行
に所定振幅で往復運動可能(図中矢印I方向)に構成さ
れている。
【0006】上記研磨装置aを用いたソリッドコアの研
磨方法は、供給手段(図示せず)により、回転砥石bの
各溝位置にコアgを供給し、この供給されたコアgをコ
ア受け台e上において、回転砥石bと押え砥石cの回転
運動、及び押え砥石cの往復運動によりコアの外表面が
研磨されるものである。
【0007】この場合、上記研磨方法では、研磨時にコ
アの発熱を防止するための冷却、及び砥石の研磨面の目
詰まりを防止するために、水をかけながら研磨を行って
いる。そして、研磨が終了すると押え砥石は回転砥石に
対して後退すると共に、コア受け台が傾斜し、その結
果、研磨終了後のコアは下方に落下し、洗浄と乾燥のた
めの次工程に送られるように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記研
磨方法及び研磨装置では、研磨時に水を使用するため
に、コアの洗浄及び乾燥工程が常に必要となる。また水
に混じった研磨かすを除去するための排水処理設備が不
可欠であり、これら工程及び設備のためにコスト高を招
くという問題がある。
【0009】更に、上記研磨装置では、研磨の際にコア
のランダムな動きが十分ではなく、コア表面を満遍なく
研磨できない場合や、必要以上にコア表面を削り過ぎて
しまうおそれがある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、研磨後の球状体の洗浄及び乾燥工程を必要とせず、
従って排水処理設備も不要であり、低コストで満遍なく
球状体の表面を研磨する方法及び研磨装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成する下記の球状体の研磨方法及び研磨装置を提供す
る。
【0012】請求項1:研磨すべき球状体を中心にして
一方にこの球状体と当接する研磨面を周囲に備えた研磨
ホイールと、他方に回転軸がこの研磨ホイールの回転軸
と平行に配置され、その周囲に上記球状体と当接する弾
性押え面を備えた押えホイールと、上記球状体を保持す
る螺旋状送り溝を周囲に有し、上記両ホイールの回転軸
と平行に回転可能に配置した柱状ワークレストとを具備
した研磨装置を用いた球状体の研磨方法であって、上記
研磨ホイールと押えホイールを同一方向に、且つこの研
磨ホイールを押えホイールより高速で回転させると共
に、上記押えホイールを軸方向に沿って往復運動させな
がら球状体を研磨することを特徴とする球状体の研磨方
法。
【0013】請求項2:球状体を研磨ホイールの軸方向
における一端側からワークレストの螺旋状送り溝に供給
し、このワークレストの回転により他端側へ取り出すよ
うにした請求項1記載の研磨方法。
【0014】請求項3:上記球状体がゴルフボールのソ
リッドコアである請求項1又は2記載の研磨方法。
【0015】請求項4:研磨すべき球状体を中心にして
一方にこの球状体と当接する研磨面を周囲に備えた研磨
ホイールと、他方に回転軸がこの研磨ホイールの回転軸
と平行に配置され、その周囲に上記球状体と当接する弾
性押え面を備えた押えホイールと、上記球状体を保持す
る螺旋状送り溝を周囲に有し、上記両ホイールの回転軸
と平行に回転可能に配置した柱状ワークレストとを具備
した研磨装置であって、上記研磨ホイールと押えホイー
ルを同一方向に、且つこの研磨ホイールを押えホイール
より高速で回転可能に構成すると共に、上記押えホイー
ルを軸方向に沿って往復運動可能に構成したことを特徴
とする球状体の研磨装置。
【0016】請求項5:上記柱状ワークレストを回転さ
せることにより、球状体を研磨ホイールの軸方向におけ
る一端側から供給し、他端側から取り出すように構成し
た請求項4記載の研磨装置。
【0017】請求項6:上記研磨ホイールの研磨面が繊
維の不織布を基材とし、該基材に研磨砥粒を塗布し固着
した弾性材から形成されている請求項4又は5記載の研
磨装置。
【0018】請求項7:上記押えホイールの押え面が、
その回転軸に向かって区分された複数の周方向溝を備え
たものである請求項4,5又は6記載の研磨装置。
【0019】本発明によれば、特別な設備や複数の工程
を省略でき、低コストで球状体の外表面を満遍なく、し
かも削りすぎることなく研磨できるものである。
【0020】即ち、研磨すべき球状体を中心にして一方
に研磨面を周囲に備えた研磨ホイールと、他方にこの研
磨ホイールと平行に配置され、その周囲に弾性押え面を
備えた押えホイールと、上記球状体の下方で該球状体を
保持する螺旋状送り溝を周囲に有し、上記両ホイールと
平行に配置した柱状ワークレストとを具備した研磨装置
を用いた球状体の研磨方法であって、上記研磨ホイール
と押えホイールを同一方向に、且つこの研磨ホイールを
押えホイールより高速で回転させると共に、上記押えホ
イールを該押えホイールの回転軸に沿って平行に往復運
動させながら球状体を研磨すること、好ましくは研磨ホ
イールの研磨面を繊維の不織布を基材とし、該基材に研
磨砥粒を塗布し固着した弾性材から形成することによ
り、水を用いることなく研磨できるので、洗浄及び乾燥
工程、及び水に混じった研磨かすを除去するための排水
処理設備が不要となり、安価に効率良く研磨作業が行え
るものである。
【0021】なお、本発明において、ソリッドコアと
は、2ピースゴルフボールにおけるソリッドコア(カバ
ーで被覆された芯)を指すことは勿論であるが、3ピー
ス又は4ピースなど多層構造ゴルフボールの場合は、最
外側の層より内側の何れかの層を含む球状体、具体的に
はカバーを除いた単層,2層又は3層構造コアを指すも
のとする。
【0022】また、本発明によれば、研磨時に球状体を
あらゆる方向に動かすことができ、球状体の表面を満遍
なく、しかも球状体の表面を削り過ぎることなく効率良
く研磨できるものである。
【0023】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の実施例
につき図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例に係る球状体の研
磨装置の斜視図、図2,3は同装置の主要部の拡大平面
図、図4は同装置の主要部の側面図であり、この研磨装
置1は柱状ワークレスト4の螺旋状送り溝(凹部)S内
に保持された研磨対象である球状体(図1ではソリッド
コアG)を中心として、右側に研磨面2aを周囲に有す
る研磨ホイール2と、左側に弾性押え面3aを周囲に有
する押えホイール3とを備える。
【0025】本発明の研磨装置1は、球状体、特にソリ
ッドゴルフボールの前に定義したソリッドコア、糸巻き
ゴルフボールのソリッドセンターなどのような弾性球状
体の研磨に好適なものであり、以下に示す実施例では、
研磨対象としてソリッドゴルフボールのソリッドコアを
用いた場合を例にして説明する。
【0026】この場合、ソリッドコアGとしては、ポリ
ブタジエン等の通常のゴム材料を主材とした弾性球状体
を用いることができ、その直径は通常25〜43mm程
度である。なお、ソリッドコアの赤道周辺部には図示を
省略しているがゴム材料のはみ出しによるバリが形成さ
れている。
【0027】上記ソリッドコアGは、柱状ワークレスト
4の螺旋状送り溝(凹部)S内にコアGの下部が保持さ
れた状態で、図示を省略している回転機構の作動により
柱状ワークレスト4が回転することに伴ってコアGが回
転しながら研磨ホイール2(押えホイール3)の回転軸
2b方向における一端側から他端側(図2,3中矢印I
I方向に)まで順次送られると共に、ソリッドコアGの
左右両側から研磨ホイールの研磨面2aと押えホイール
の弾性押え面3aが一定方向に回転しながらソリッドコ
アGのほぼ赤道近傍に当接し、コアの表面を研磨し得る
ように構成されている。
【0028】この場合、これら研磨ホイール2、押えホ
イール3及びワークレスト4の回転軸心HA,HB,HC
はそれぞれ互いに平行となるように配置されている(図
2参照)。なお、5は先端部に供給口5aを有する球状
体の供給手段であり、7はガイド壁、8は排出路であ
る。
【0029】上記ワークレスト4は、その半径rCが1
5〜25mm、長さWCが図2に示すように研磨ホイー
ル2(押えホイール3)の一端及び他端を越えて延びる
長さが研磨ホイールの幅WA(押えホイールの幅WB)よ
り150mm前後長い柱状に形成されており、このワー
クレストの材料としては、特に制限されず、合成樹脂、
金属等の硬質材料を用いることができる。
【0030】ここでワークレストの螺旋状送り溝(凹
部)Sは、研磨対象であるソリッドコアGが丁度具合良
く納まる(保持される)断面形状、即ちソリッドコアの
表面形状に相応した凹部を形成しており、本実施例では
螺旋状送り溝の深さが約8mmで、ピッチが約45mm
間隔に形成されている。
【0031】このワークレスト4は、その一端側が図示
を省略している回転機構と連結されており、この回転機
構の作動により、回転可能に形成されている。この場
合、ワークレストの螺旋状送り溝Sが、図2に示したよ
うに、右ネジタイプ(軸方向から見て時計回りに遠ざか
るタイプ)の場合には、図2中矢印Z方向に回転可能に
形成される。また図3に示したように、左ネジタイプ
(軸方向に見たとき、反時計回り)の場合には、図3中
矢印Z’方向に回転可能に形成されている。このような
ワークレストの回転運動によりソリッドコアGに回転を
付与しつつ研磨ホイールの一端側から他端側に向けて、
即ち、コアが図中矢印II方向に順次送られるように構
成されている。この場合、ワークレストの回転数は通常
10〜40回転/分である。
【0032】なお、ワークレストの他端側は、排出路8
に連結されており、研磨終了後のコアを次工程、例えば
カバー成形工程へと移送可能に構成されている。
【0033】上記研磨ホイール2は、図2〜4に示した
ように、その半径rAが50〜200mm、幅WAが10
0〜300mmの円柱状を呈しており、図示を省略して
いる駆動源の作動により回転数800〜2,500回転
/分で図中矢印X方向に回転可能に設けられている。
【0034】この研磨ホイール2の材料としては、通常
用いられている砥石を使用することができるが、好まし
くは研磨ホイールの研磨面2aを、図5に拡大図として
示したように合成繊維10の不織布を基材として、その
繊維10に研磨砥粒11を接着剤12で固着した弾性材
9から形成することが推奨される。この弾性材としては
例えば住友スリーエム(株)製スコッチブライト(商標
名)などを用いることができる。
【0035】このように研磨ホイールの研磨面2aを図
5に示したような弾性材9から形成することにより、こ
の弾性材は砥石に比べて弾力性に富んでいるので球状体
の表面(特に研磨不要な部分)の削り過ぎを可及的に防
止できる上に、この弾性材は砥石に比べて研磨面が粗い
ので研磨かすによる研磨面の目詰まりが少なく、更に研
磨時にコアが発熱することも防止でき、研磨時に水を用
いることが一切不要となる。
【0036】上記押えホイール3は、図2〜4に示した
ように、その半径rBが50〜150mm、幅WB100
〜300mmの円柱状を呈している。この押えホイール
は図示を省略している駆動源の作動により、回転数10
〜80回転/分で上記研磨ホイールの回転方向(図中矢
印X方向)と同一方向(図中矢印Y方向)に回転可能、
かつ図中矢印Vで示す方向に往復運動(オシレート)可
能に形成されている。この往復運動(オシレート)は振
幅が5〜80mmの範囲で、運動速度が50〜180回
/分である。
【0037】この場合、研磨ホイールは押えホイールよ
りかなり速い回転速度で回転させることが、押えホイー
ルの押え効果を有利に発揮し得、研磨効率を高める上で
必要である。なお、この回転速度の調整は、特に制限さ
れないが、両ホイールにスリップ機構を設けることによ
り行うことができる。
【0038】この押えホイールはゴム等の弾性体から形
成することができ、そのJIS−A硬度は通常50°〜
90°である。本実施例ではJIS−A硬度が75°の
NBR系ゴム製の押えホイールを用いている。
【0039】また、押えホイールは、その押え面3aを
回転軸3bに向かって区分する複数本、好ましくは5〜
40本の周方向溝6が設けられており、その溝幅は通常
1〜5mmである。本実施例では2mmの溝幅で7本の
溝が形成されている。
【0040】このように押えホイールの押え面が回転軸
に向かって区分される複数の周方向溝を備えると共に、
研磨ホイールが押えホイールより速く回転し、かつ押え
ホイールが往復運動可能に形成されているので、球状体
に対するオシレート効果が有利に増加し、球状体をあら
ゆる方向に動かすことができ、これにより球状体の外表
面を削り過ぎることなく、しかも満遍なく研磨できるも
のである。
【0041】また、研磨ホイール2と押えホイール3と
の間隔は、研磨対象である球状体の直径によって決ま
り、両ホイールに設けられた位置調整機構(図示せず)
により適宜調整可能に形成されている。
【0042】なお、本発明の研磨装置において、研磨ホ
イールと押えホイールとソリッドコアの位置関係は、図
4に示したように、研磨ホイール2及び押えホイール3
の両軸心HA,HBとソリッドコアの中心HGとのなす角
度αが120°〜240°となるように配置すること
が、研磨ホイール及び押えホイールがソリッドコアに対
して適切な角度で当接し得、研磨効率を向上させる点か
ら望まれる。
【0043】本発明の研磨装置は、以上の構成を備える
ことにより、球状体を1個ずつ連続して、水を使用する
ことなく従来に比べて低コストでありながら、球状体の
外表面を削り過ぎず、しかも満遍なく研磨できるもので
ある。
【0044】次に、本発明の研磨方法は、研磨すべき球
状体Gを中心にして一方にこの球状体と当接する研磨面
2aを周囲に備えた研磨ホイール2と、他方にこの研磨
ホイール2と平行に配置され、その周囲に球状体と当接
する弾性押え面3aを備えた押えホイール3と、上記球
状体Gを保持する螺旋状送り溝Sを周囲に有し、上記両
ホイール2,3と平行に配置した柱状ワークレスト4と
を具備した研磨装置1を用いた球状体の研磨方法であっ
て、上記研磨ホイール2と押えホイール3を同一方向
に、且つこの研磨ホイール2を押えホイール3より高速
で回転させると共に、押えホイール3を軸方向に沿って
往復運動させながら球状体を研磨するものである。
【0045】この場合、球状体Gを研磨ホイール2の軸
方向における一端側からワークレストの螺旋状送り溝S
に供給し、このワークレスト4の回転により他端側へ取
り出すことが好ましい。
【0046】具体的には、図1〜4に示すように、コア
供給手段5の供給口5aからソリッドコアGを供給す
る。この場合、研磨ホイール2、押えホイール3及びワ
ークレスト4は夫々図中矢印X,Y,Z(又はZ’)方
向に回転し、且つ押えホイール3は図中矢印V方向に往
復運動(オシレート)するため、コアGはワークレスト
の螺旋状送り溝S(凹部)内であらゆる方向に動き回
り、コアの外表面が満遍なく研磨されつつ、順次送られ
て、研磨後のコアは排出路8から次工程に移送される。
なお、この研磨作業はコアの供給が断たれない限り連続
して自動で行うことができる。
【0047】本発明によれば、研磨時に水を一切使用し
なくて済むために、コアの洗浄及び乾燥工程が不要であ
り、更に水に混じった研磨かすを除去するための排水処
理設備も必要なく、設備費用を抑えることができるの
で、安価に研磨作業が行えるものである。
【0048】また、本発明によれば、研磨時にコアをあ
らゆる方向に動かせるので、コア表面を満遍なく、しか
もコア表面を削り過ぎることなく効率良く研磨できるも
のである。
【0049】なお、本発明において、研磨対象は球状
体、特にソリッドゴルフボールのソリッドコアや糸巻き
ゴルフボールのソリッドセンターなどのような弾性球状
体の研磨に好適なものであるが、これらに制限されるも
のではなく、ワンピースボール自体、コアの周囲にカバ
ーを被覆してなる各種ゴルフボール自体の表面研磨にも
適用できるものである。
【0050】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても差し支え
ない。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、特別な設備や複数の工
程を省略でき、低コストで球状体の外表面を満遍なく、
しかも削り過ぎることなく研磨できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る球状体の研磨装置の斜
視図である。
【図2】同装置の主要部の平面図である。
【図3】同別の主要部の平面図である。
【図4】同装置の概略側面図である。
【図5】同装置の研磨ホイールの研磨面の拡大模式図で
ある。
【図6】従来の研磨装置の概略側面図である。
【図7】同装置の主要部の平面図である。
【符号の説明】
1 研磨装置 2 研磨ホイール 3 押えホイール 4 ワークレスト 5 供給手段 6 周方向溝 7 ガイド壁 8 排出路 G 球状体(ソリッドコア) S 螺旋状送り溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨すべき球状体を中心にして一方にこ
    の球状体と当接する研磨面を周囲に備えた研磨ホイール
    と、他方に回転軸がこの研磨ホイールの回転軸と平行に
    配置され、その周囲に上記球状体と当接する弾性押え面
    を備えた押えホイールと、上記球状体を保持する螺旋状
    送り溝を周囲に有し、上記両ホイールの回転軸と平行に
    回転可能に配置した柱状ワークレストとを具備した研磨
    装置を用いた球状体の研磨方法であって、上記研磨ホイ
    ールと押えホイールを同一方向に、且つこの研磨ホイー
    ルを押えホイールより高速で回転させると共に、上記押
    えホイールを軸方向に沿って往復運動させながら球状体
    を研磨することを特徴とする球状体の研磨方法。
  2. 【請求項2】 球状体を研磨ホイールの軸方向における
    一端側からワークレストの螺旋状送り溝に供給し、この
    ワークレストの回転により他端側へ取り出すようにした
    請求項1記載の研磨方法。
  3. 【請求項3】 上記球状体がゴルフボールのソリッドコ
    アである請求項1又は2記載の研磨方法。
  4. 【請求項4】 研磨すべき球状体を中心にして一方にこ
    の球状体と当接する研磨面を周囲に備えた研磨ホイール
    と、他方に回転軸がこの研磨ホイールの回転軸と平行に
    配置され、その周囲に上記球状体と当接する弾性押え面
    を備えた押えホイールと、上記球状体を保持する螺旋状
    送り溝を周囲に有し、上記両ホイールの回転軸と平行に
    回転可能に配置した柱状ワークレストとを具備した研磨
    装置であって、上記研磨ホイールと押えホイールを同一
    方向に、且つこの研磨ホイールを押えホイールより高速
    で回転可能に構成すると共に、上記押えホイールを軸方
    向に沿って往復運動可能に構成したことを特徴とする球
    状体の研磨装置。
  5. 【請求項5】 上記柱状ワークレストを回転させること
    により、球状体を研磨ホイールの軸方向における一端側
    から供給し、他端側から取り出すように構成した請求項
    4記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】 上記研磨ホイールの研磨面が繊維の不織
    布を基材とし、該基材に研磨砥粒を塗布し固着した弾性
    材から形成されている請求項4又は5記載の研磨装置。
  7. 【請求項7】 上記押えホイールの押え面が、その回転
    軸に向かって区分された複数の周方向溝を備えたもので
    ある請求項4,5又は6記載の研磨装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006334402A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Bridgestone Sports Co Ltd ゴルフボールの製造方法
KR101210225B1 (ko) 2012-07-17 2012-12-11 (주)스피닉스골프 골프공 제조장치용 코어 연마장치
CN112123164A (zh) * 2019-06-25 2020-12-25 武汉科技大学 一种模具自由曲面抛光装置

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