JP2000013241A - 畳み込み符号化装置とビタビ復号化装置 - Google Patents

畳み込み符号化装置とビタビ復号化装置

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JP2000013241A JP11114317A JP11431799A JP2000013241A JP 2000013241 A JP2000013241 A JP 2000013241A JP 11114317 A JP11114317 A JP 11114317A JP 11431799 A JP11431799 A JP 11431799A JP 2000013241 A JP2000013241 A JP 2000013241A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 シフトレジスタSL1〜SL3と、排他
的論理和回路3によって、3種類の畳み込み符号化ビッ
ト#1,#2,#3を生成する。レートが1/3の誤り
訂正符号を送信する場合、ビット#1〜#3をシリアル
変換して出力する。一方、レートが1/2の誤り訂正符
号を送信する場合には、セレクタ4を動作させ、第3ビ
ット#3を無効化する。 【効果】 レートが異なる場合でも、共通のシフトレジ
スタを使用し、簡単な切り換えでいずれか一方の方式を
使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信の分
野に適する畳み込み符号化装置とビタビ復号化装置とに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車電話、携帯電話等の、移動体用の
無線通信システムは、時代の要請に従って急激な発展を
とげている。こうした無線通信においては、信号が電波
によって送受信されることから、雑音等による誤りを訂
正し、入力時の信号を忠実に再生する誤り訂正技術が不
可欠となっている。この誤り訂正技術としては、従来、
畳み込み符号化方式や、BCH(Bose-Chaudhuri-Hocqu
enghem)方式、RS(Reed Solomom)方式等が良く知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には次のような解決すべき課題があった。
【0004】畳み込み符号化方式は、復号時に前後の信
号を予測できるよう、入力信号をそれ以前に入力した信
号と関連づけて出力する符号化方式である。関連づけを
式で表したものを生成多項式と呼ぶ。1ビット入力に対
し、生成多項式を2種類使えば、レート1/2の符号
化、3種類使えばレート1/3の符号化と呼ぶ。レート
1/2の場合、出力情報量は入力情報量の2倍、レート
1/3の場合は3倍となり、情報量は増えるが、情報量
が増えるほど、誤り訂正能力は高くなる。移動通信の分
野では、無線伝搬環境やサービス種別により、情報量を
可変して、適切な誤り品質を提供する必要がある。
【0005】図4(a)と4(b)は、従来の畳み込み符号化
装置とビタビ復号化装置とを示している。図4(a)にお
いて、従来の畳み込み符号化装置は、セレクタ23、レ
ート1/2の畳み込み符号化装置24、レート1/3の
畳み込み符号化装置25そしてセレクタ26を含む。従
来の畳み込み符号化装置は、畳み込み符号化レート(R
=1/2またはR=1/3)に応答して、レート1/2
の畳み込み符号化装置24またはレート1/3の畳み込
み符号化装置25のどちらかを選択する。図4(b)にお
いて、ビタビ復号化装置は、セレクタ33、レート1/
2のビタビ復号化装置34、レート1/3のビタビ復号
化装置35そしてセレクタ36を含む。ビタビ復号化装
置は、畳み込み符号化レートに応答して、レート1/2
のビタビ復号化装置34またはレート1/3のビタビ復
号化装置35のどちらかを選択する。従って、2つの畳
み込み符号化装置と2つのビタビ復号化装置を持ってい
る従来の無線トランシーバは、サイズが大きく複雑にな
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記課題を解
決するために、次の構成を採用する。
【0007】<構成1>N個の生成多項式に基づいてN
個の畳み込み符号化ビットを発生するための畳み込み符
号発生部と、前記畳み込み符号化ビットをシリアルな畳
み込み符号列に変換するためのパラレル/シリアル変換
部と、レート1/Nまたはレート1/Mのどちらかの畳
み込み符号化レートを示すためのレート指示部と(ここ
でNとMは、M<Nの関係を満たす正の整数である)、
レート1/Nで畳み込み符号化を行うときN個の前記畳
み込み符号化ビットを供給し、レート1/Mで畳み込み
符号化を行うときレート1/Nの畳み込み符号化とレー
ト1/Mの畳み込み符号化とに共通するM個の生成多項
式によって発生されるM個の畳み込み符号化ビットを供
給し且つレート1/Nの畳み込み符号化のために他の
(N−M)個の生成多項式によって発生される(N−
M)個の畳み込み符号化ビットを無効化するためのセレ
クタとを備えてなることを特徴とする畳み込み符号化装
置。
【0008】<構成2>構成1に記載の畳み込み符号化
装置において、前記パラレル/シリアル変換部は前記1
/Mの畳み込み符号化を行うとき前記無効化された(N
−M)個の畳み込み符号化ビットを出力しないようにす
ることを特徴とする畳み込み符号化装置。
【0009】<構成3>構成1に記載の畳み込み符号化
装置において、前記レート指示部は、前記畳み込み符号
化ビットを持つフレーム毎に畳み込み符号化レートを指
示することを特徴とする畳み込み符号化装置。
【0010】<構成4>構成1に記載の畳み込み符号化
装置において、前記レート指示部は、前記畳み込み符号
化ビットを持つバーストフレーム毎に畳み込み符号化レ
ートを指示することを特徴とする畳み込み符号化装置。
【0011】<構成5>構成1に記載の畳み込み符号化
装置において、前記レート指示部は、呼設定毎に畳み込
み符号化レートを指示することを特徴とする畳み込み符
号化装置。
【0012】<構成6>畳み込み符号化部により入力さ
れるレート情報を持つ受信信号から1/N(Nは正の整
数)または1/M(Mは、M<Nである正の整数)の畳
み込み符号化レートを検出し、前記検出された畳み込み
符号化レートに基づく指令を供給するためのレート指示
部と、前記指令が1/Nの畳み込み符号レートであると
き、前記レート1/Nの畳み込み符号化のためN個の生
成多項式によって発生されるN個の畳み込み符号化ビッ
トをビタビ復号化回路へ供給し、前記指令が1/Mの畳
み込み符号レートであるとき、前記1/Nの畳み込み符
号と前記1/Mの畳み込み符号とで共通するM個の生成
多項式によって発生されるM個の畳み込み符号化ビット
を前記ビタビ復号化回路へ供給し且つ残りの(N−M)
個の畳み込み符号化ビットを無効化データに置き換える
ためのデータ変換部とを備えてなることを特徴とするビ
タビ復号化装置。
【0013】<構成7>構成6に記載のビタビ復号化装
置において、前記データ変換部は、畳み込み符号化ビッ
トを「1」から「0」へ変換し且つ「0」から「1」へ
変換するための畳み込み符号化ビット変換部と、前記レ
ート指示部からの指令に基づいて前記無効化データを
「0」に変換するためのゼロ挿入回路とを備えてなるこ
とを特徴とするビタビ復号化装置。
【0014】<構成8>構成7に記載のビタビ復号化装
置において、前記ゼロ挿入回路は、前記畳み込み符号化
部が前記無効化データを送信しない場合に前記無効化デ
ータのために「0」を挿入することを特徴とするビタビ
復号化装置。
【0015】<構成9>構成6に記載のビタビ復号化装
置において、前記レート指示部は、前記畳み込み符号化
ビットを持つフレーム毎に前記畳み込み符号化レートを
検出することを特徴とするビタビ復号化装置。
【0016】<構成10>構成6に記載のビタビ復号化
装置において、前記レート指示部は、前記畳み込み符号
化ビットを持つバーストフレーム毎に前記畳み込み符号
化レートを検出することを特徴とするビタビ復号化装
置。
【0017】<構成11>構成6に記載のビタビ復号化
装置において、前記レート指示部は、呼設定毎に前記畳
み込み符号化レートを検出することを特徴とするビタビ
復号化装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。
【0019】(具体例1)図1は、本発明の畳み込み符
号化装置の具体例を示す説明図である。
【0020】図1の(a)は畳み込み符号化部のブロック
図、(b)はレート1/3の畳み込み符号化を行うときの
畳み込み符号化部の出力データ、(c)はレート1/2の
畳み込み符号化を行うときの畳み込み符号化部の出力デ
ータを示す。
【0021】図1(a)に示される畳み込み符号化部は、
7個の排他的諭理和回路3、3個のシフトレジスタSL
1、SL2およびSL3、セレクタ4、レート指示部
5、そしてパラレル/シリアル変換部6を含む。畳み込
み符号化部は、入力ビット列1を、第1ビット列C1i
第2ビット列C2iと第3ビット列C3iからなる出力ビット
列2へ畳み込み符号化する。第1のビット列C1iは、以
下の第1の生成多項式を演算することによって得られ
る。 C1i=Cn (+) Cn-1 (+) Cn-2 (+) Cn-3 ここで、Cnは入力ビット、Cn-1はシフトレジスタSL1
により出力される第1先行ビット、Cn-2はシフトレジス
タSL2により出力される第2先行ビット、Cn -3はシフ
トレジスタSL3より出力される第3先行ビット、(+)
は排他的論理和演算を示す。
【0022】同様に、第2のビット列C2iは、以下の第
2の生成多項式を演算することによって得られる。
【0023】C2i=Cn (+) Cn-2 (+) Cn-3 第3のビット列C3iは、以下の第3の生成多項式を演算
することによって得られる。
【0024】C3i=Cn (+) Cn-1 (+) Cn-3 パラレル/シリアル変換部6は、第1ビット列C1i、第
2ビット列C2iと第3ビット列C3iを含むパラレルデータ
列をシリアル出力ビット列2に変換する。このようにし
て、シリアルに畳み込み符号を送ることができる。ここ
で、第3ビット列C3iは、レート指示部5によって出力
されるコマンド信号によって制御されるセレクタ4を経
由し、パラレル/シリアル変換部6へ出力される。セレ
クタ4は、コマンド信号がレート1/3の畳み込み符号
化を示すとき、第3ビット列C3iをパラレル/シリアル
変換部6へ出力する。一方、セレクタ4は、コマンド信
号がレート1/2の畳み込み符号化を示すとき、第3ビ
ット列C3iを無効にする。例えば、セレクタ4は、コマ
ンド信号がレート1/2の畳み込み符号化を示すなら
ば、パラレル/シリアル変換部6に第3ビット列C3i
出力しない。このようにして、パラレル/シリアル変換
部6は、セレクタ4が第3ビット列C3iを通過させると
き、図1(b)に示されるように出力ビット列2Aを出力
する。パラレル/シリアル変換部6は、同様に、セレク
タ4が第3ビット列C3iを無効にするとき、図1(c)に示
される出力ビット列2Bを出力する。
【0025】図5は、図1(a)のレート1/3の畳み込
み符号化部のためのトレリス図を示す。図5のツリー構
造における各々のノードは、a=000、b=100、c=010、d=1
10、e=001、f=101、g=011、h=111のように、シフトレジ
スタSL1、SL2とSL3において、8つの取り得る
状態に対応して表示されている。ツリー構造の第1の分
岐は、時間T1で、2倍になり一対のノードを生成す
る。第2の分岐は、時間T2で、a、b、cとdで表示され
る4つのノードとなる。第3の分岐は、時間T3でa、
b、c、d、e、f、gとhで表示される8つのノードとな
る。第4の分岐の後、時間T4で、合計16のノードが
ある。
【0026】同じ状態の各々のノードから発する全ての
分岐は、図5の分岐に示されるように同一の畳み込みビ
ット列を発生する。例えば、各々のノードは、(a)時
間T1〜T5では、畳み込みビット列000をもつ分岐
と、畳み込みビット列111をもつ分岐とがある。他の例
として、各々のノードは、(b)時間T2〜T5では、
畳み込みビット列101をもつ分岐と、畳み込みビット列0
10をもつ分岐とがある。この理由は、前記した3つの生
成多項式から明らかである。
【0027】図5において、時間T(k)のノードから時
間T(k+1)の他のノードへの実線で示される分岐は、入
力データ「0」が畳み込み符号化部へ入力されることを
示している。時間T(k)のノードから時間T(k+1)の他の
ノードへの破線で示される分岐は、入力データ「1」が
畳み込み符号化部へ入力されることを示している。
【0028】以下の例は、レート1/3の畳み込み符号
化を行うとき、図5におけるトレリス図を横切ることを
示している。もし、時間T1で、状態(a)で、入力デ
ータ「1」が畳み込み符号化部へ入力されるなら、符号化
部は、生成多項式に基づいて第1、第2及び第3のビッ
ト列C1i、C2i、C3iに対応して畳み込み符号化部へ畳み
込み符号「111」を出力する。次に、もし時間T2
で、状態(b)で、入力データ「1」が入力されるな
ら、符号化部は、畳み込み符号「010」を出力する。
同様に、もし入力データ「0」、「1」、「1」が連続
して入力されるならば、符号化部は、畳み込み符号、
「011」、「110」、「101」を順に出力する。
【0029】以下の例は、1/2の畳み込み符号化を行
うとき、図5におけるトレリス図を横切ることを示して
いる。もし、時間T1で、状態(a)で、入力データ
「1」が畳み込み符号化部へ入力されるなら、第3のビッ
ト列C3iがセレクタ4により無効化されるので、符号化
部は、第1および第2のビット列C1i、C2iに対応して畳
み込み符号化部へ畳み込み符号「11」を出力する。次
に、もし時間T2で、状態(b)で、入力データ「1」
が入力されるなら、符号化部は、畳み込み符号「10」
を出力する。同様に、もし入力データ「0」、「1」、
「1」が連続して入力されるならば、符号化部は、畳み
込み符号、「01」、「11」、「10」を順に出力す
る。
【0030】この具体例において、セレクタ4は、装置
がレート指示部5により出力されるコマンド信号に基づ
いて、第3のビット列C3iを通過させたり無効化させた
りすることができるなら、そのような他の装置へ容易に
置き換えることができる。
【0031】図2はビタビ復号化装置を説明するための
図であり、以下、ビタビ復号化装置の具体例につき図面
を用いて説明する。このビタビ復号化装置は、データ変
換部12、ゼロ挿入回路13、分岐メトリック演算部1
4、パスメトリック演算部15、パス評価部16そして
レートレート指示部18を備えている。ビタビ復号化装
置は、一般的に、受信ビット列を復号化し、復号化ビッ
ト列を出力する。図2に示されるように、受信ビット列
は、入力端子11を介して、データ変換部12へ供給さ
れる。データ変換部12は、受信ビット「0」は「1」
に変換され、「1」は「0」に変換されるというよう
に、受信ビット列(第1、第2及び第3のビット列C
1i、C2i、C3i)を変換する。
【0032】ゼロ挿入回路13は、レート指示部がレー
ト1/3の畳み込み符号化を示すとき、分岐メトリック
演算部14へ、データ変換部12により出力される変換
されたデータ列を変換する。同様に、ゼロ挿入回路13
は、レート指示部がレート1/2の畳み込み符号化を示
すとき、図1(b)に示されるように、第3ビット列C3i
各部分に「0」を挿入する。
【0033】分岐メトリック演算部14は、以下の式を
用いることにより、各分岐メトリックBMを演算する。
【0034】 BM = C1i*BM(N,1)+ C2i*BM(N,2) + C3i *BM(N,3) 分岐メトリック演算部14は、図6の各分岐に示される
ように、受信ビット列(C1i、C2i、C3i)と符号ワード
(BM(N,1)、BM(N,2)、BM(N,3))との相関を計算する。
各々の符号ワードBM(N,1)、BM(N,2)、BM(N,3)は、各々
の状態遷移の結果として符号化部からの出力と推定され
る符号シンボルである。
【0035】ゼロ挿入回路13がC3iの各部分に「0」を
挿入する場合のため(即ち、レート1/2の畳み込み符
号化のため)、分岐メトリック演算部14は、レート1
/3の畳み込み符号化のためと同様に、同じ式を用いて
受信ビット列(C1i、C2i、C3i)と符号ワード(BM(N,
1)、BM(N,2)、BM(N,3))との相関を計算する。従って、
レート1/2の畳み込み符号化のための分岐メトリック
を計算するとき、分岐メトリック演算部14によるその
計算は、ゼロ挿入回路13が各C3iの部分に「0」を挿入
するので、以下の式を計算するのと等価となる。
【0036】BM = C1i*BM(N,1)+ C2i*BM(N,2) 分岐メトリック演算部14によって計算された分岐メト
リックは、パスメトリック演算部15へ供給される。パ
スメトリック演算部15は、接続された分岐の分岐メト
リックを合計することによって、各々のパスメトリック
を計算する。パス推定部16は、最も大きなパスメトリ
ックをもつパスとして最適パスを選択する。
【0037】図6は、この具体例のレート1/3のビタ
ビ復号化のためのトレリス図を示す。図6のツリー構造
における各ノードは、a=000、b=100、c=010、d=110、e=
001、f=101、g=011、h=111のように、シフトレジスタSL
1、SL2およびSL3において取り得る8つの状態の対応し
て表示されている。例えば、図6の下部において、各々
の符号ワード列と分岐メトリックは、「111」、「0
10」、「011」、「110」、「101」の受信ビ
ット列に基づいた分岐を示している。この受信ビット列
に基づいて、分岐メトリック演算部14は、上記の式を
用いて、各々の分岐メトリックを計算する。もし、受信
ビット列が「111」であるならば、状態aから状態a
への分岐メトリックは、符号ワード列「000」から
「−3」として計算され、状態aから状態bへの分岐メ
トリックは、符号ワード列「111」から「3」として
計算される。同様にして、各々の分岐メトリックは、図
6の分岐上に示されている。パスメトリック演算部15
は、パスメトリックを決定するため、すべてのパスに分
岐メトリックを加える。パス推定部16は、最も大きい
パスメトリックを持つパスに基づいて最適パスを決定す
る。
【0038】図3(a)、3(b)と3(c)は、畳み込み符号
のレート1/2と1/3との間でのレート変更のタイミ
ングを説明するための図である。例えば、伝搬する信号
の誤り特性が極めて厳しい環境においては、レートを1
/3に固定して移動通信を行うことが好ましい。また、
誤り特性が十分良好な環境では、レートを1/2に固定
すればよい。いずれの場合でも、図1に示した畳み込み
符号化装置や図2に示したビタビ復号化装置のレート指
示部5や18を、該当する状態に初期設定しておけばよ
い。
【0039】しかしながら、例えば移動局が都会から郊
外に移動して使用されるような場合には、基地局が自動
的にレートを切り換えることができるとよい。このよう
なレートの切り換えは、送信側から受信側のレート指示
部18に所定の制御信号を送出することにより実現す
る。その送出タイミングは、例えばこの図3(a)で示さ
れるように、フレーム毎に畳み込み符号化のレートを変
更することが可能である。この場合、畳み込み符号化の
レートを示す情報ビットは、各々のフレームのヘッド部
分に供給される。さらに、図3(b)で示されるように、
呼毎にレートを設定し、呼が切断されると、次の呼設定
の際に新たなレートを決定するという方法も可能であ
る。それは、呼設定を開始するとき、畳み込み符号化の
レートは、決定される。
【0040】また、図3(c)で示されるように、各々の
バーストフレーム、即ち連続した音声の切れ目が生じた
部分毎に、レート変更が可能である。
【0041】また、もし畳み込み符号化のレートを示す
情報とタイミングが復号化装置へ送信されるなら、その
畳み込み符号化のレートは、いつでも変えることができ
る。
【0042】この発明の具体例は、1/2と1/3のレ
ートの畳み込み符号化を例に説明したが、発明は、Mと
Nが正の整数でM<Nを満たすとき、1/Nと1/Mの
レートの畳み込み符号化に適用することができる。ま
た、この発明の具体例は、符号化装置と復号化装置にお
いて1ビットシフトする例を用いて説明したが、この発
明は、1ビットより大きいビットシフトする場合にも適
用できる。
【0043】当業者であれば理解できるように、この発
明はハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェア
とソフトウェアの組み合わせにより実施することができ
る。
【0044】以上、好ましい具体例を用いて詳細に説明
したが、当業者であれば特許請求の範囲内において、そ
の具体例にとらわれず、容易にその具体例を置換、また
は変更することができるであろう。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
の符号化装置によれば、両レートで共通の畳み込み符号
化ビットをシリアルに変換すると共に、残りの畳み込み
符号化ビットを無効化データに置き換えるようにしたの
で、排他的論理和回路やシフトレジスタの大部分を両レ
ートで共通化して、ハードウェアを簡略化することがで
きる。
【0046】また、同様にこの発明のビタビ復号化装置
によれば、従来の装置に比べてハードウェア量を小さく
できる。即ち、この発明のビタビ復号化装置では、レー
ト1/3用ビタビ復号化部1セット分のハードウェアを
使用して、2種のレートの信号を処理することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の具体例を説明するための畳み込み符
号化部を示すブロック図とその出力のデータ構造図、
【図2】この発明の具体例を説明するためのビタビ復号
化装置を示すブロック図、
【図3】この発明のレート変更タイミングの説明図、
【図4】従来の畳み込み符号化装置とビタビ復号化装置
とを説明するためのブロック図、
【図5】図1(a)に示した畳み込み符号化部のレート1
/3の畳み込み符号化を説明するためのトレリス図、
【図6】図2に示したビタビ復号化装置のレート1/3
のビタビ復号化を説明するためのトレリス図である。
【符号の説明】
1 入力ビット列、 2 出力ビット列、 3 排他的
論理和回路 4 セレクタ、 5 レート指示部、 SL1〜SL3
シフトレジスタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個の生成多項式に基づいてN個の畳み
    込み符号化ビットを発生するための畳み込み符号発生部
    と、 前記畳み込み符号化ビットをシリアルな畳み込み符号列
    に変換するためのパラレル/シリアル変換部と、 レート1/Nまたはレート1/Mのどちらかの畳み込み
    符号化レートを示すためのレート指示部と(ここでNと
    Mは、M<Nの関係を満たす正の整数である)、 レート1/Nで畳み込み符号化を行うときN個の前記畳
    み込み符号化ビットを供給し、レート1/Mで畳み込み
    符号化を行うときレート1/Nの畳み込み符号化とレー
    ト1/Mの畳み込み符号化とに共通するM個の生成多項
    式によって発生されるM個の畳み込み符号化ビットを供
    給し且つレート1/Nの畳み込み符号化のために他の
    (N−M)個の生成多項式によって発生される(N−
    M)個の畳み込み符号化ビットを無効化するためのセレ
    クタとを備えてなることを特徴とする畳み込み符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の畳み込み符号化装置に
    おいて、前記パラレル/シリアル変換部は前記1/Mの
    畳み込み符号化を行うとき前記無効化された(N−M)
    個の畳み込み符号化ビットを出力しないようにすること
    を特徴とする畳み込み符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の畳み込み符号化装置に
    おいて、前記レート指示部は、前記畳み込み符号化ビッ
    トを持つフレーム毎に畳み込み符号化レートを指示する
    ことを特徴とする畳み込み符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の畳み込み符号化装置に
    おいて、前記レート指示部は、前記畳み込み符号化ビッ
    トを持つバーストフレーム毎に畳み込み符号化レートを
    指示することを特徴とする畳み込み符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の畳み込み符号化装置に
    おいて、前記レート指示部は、呼設定毎に畳み込み符号
    化レートを指示することを特徴とする畳み込み符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 畳み込み符号化部により入力されるレー
    ト情報を持つ受信信号から1/N(Nは正の整数)また
    は1/M(Mは、M<Nである正の整数)の畳み込み符
    号化レートを検出し、前記検出された畳み込み符号化レ
    ートに基づく指令を供給するためのレート指示部と、 前記指令が1/Nの畳み込み符号レートであるとき、前
    記レート1/Nの畳み込み符号化のためN個の生成多項
    式によって発生されるN個の畳み込み符号化ビットをビ
    タビ復号化回路へ供給し、前記指令が1/Mの畳み込み
    符号レートであるとき、前記1/Nの畳み込み符号と前
    記1/Mの畳み込み符号とで共通するM個の生成多項式
    によって発生されるM個の畳み込み符号化ビットを前記
    ビタビ復号化回路へ供給し且つ残りの(N−M)個の畳
    み込み符号化ビットを無効化データに置き換えるための
    データ変換部とを備えてなることを特徴とするビタビ復
    号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のビタビ復号化装置にお
    いて、前記データ変換部は、 畳み込み符号化ビットを「1」から「0」へ変換し且つ
    「0」から「1」へ変換するための畳み込み符号化ビッ
    ト変換部と、 前記レート指示部からの指令に基づいて前記無効化デー
    タを「0」に変換するためのゼロ挿入回路とを備えてな
    ることを特徴とするビタビ復号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のビタビ復号化装置にお
    いて、前記ゼロ挿入回路は、前記畳み込み符号化部が前
    記無効化データを送信しない場合に前記無効化データの
    ために「0」を挿入することを特徴とするビタビ復号化
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のビタビ復号化装置にお
    いて、前記レート指示部は、前記畳み込み符号化ビット
    を持つフレーム毎に前記畳み込み符号化レートを検出す
    ることを特徴とするビタビ復号化装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載のビタビ復号化装置に
    おいて、前記レート指示部は、前記畳み込み符号化ビッ
    トを持つバーストフレーム毎に前記畳み込み符号化レー
    トを検出することを特徴とするビタビ復号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載のビタビ復号化装置に
    おいて、前記レート指示部は、呼設定毎に前記畳み込み
    符号化レートを検出することを特徴とするビタビ復号化
    装置。
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