JP2000012628A - テープキャリアの欠陥検出装置および欠陥検査システム - Google Patents

テープキャリアの欠陥検出装置および欠陥検査システム

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JP2000012628A
JP2000012628A JP10179421A JP17942198A JP2000012628A JP 2000012628 A JP2000012628 A JP 2000012628A JP 10179421 A JP10179421 A JP 10179421A JP 17942198 A JP17942198 A JP 17942198A JP 2000012628 A JP2000012628 A JP 2000012628A
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lead
tape carrier
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Yukio Nakamori
幸雄 中森
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NIPPON INTER CONNECTION SYSTEMS KK
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NIPPON INTER CONNECTION SYSTEM
NIPPON INTER CONNECTION SYSTEMS KK
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/50Tape automated bonding [TAB] connectors, i.e. film carriers; Manufacturing methods related thereto

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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープキャリアの種別などに応じて、最適な
欠陥検出手法を用いて、テープキャリアの欠陥を検出可
能な欠陥検出装置を提供する。 【解決手段】 第1のCCDカメラ16により撮影され
た画像が、画像計測部20に与えられ、画像計測部20
により、二値化された画像データが生成される。画像計
測部20において、画像データには、複数の検査手法に
対応する複数の処理が施される。さらに、画像判断/制
御部22は、予め定められた処理の組み合わせからなる
検査論理に基づき、画像計測部20による処理結果が、
所定の組み合わせの一つに合致したときに、テープキャ
リアに欠陥が生じていると判断する。上記検査論理は、
テープキャリアの種別ごとに、適用開発システム40に
より作成され、欠陥検出装置10に与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICなどを実装す
るために用いられるテープキャリアに形成されたリード
などに生じた欠陥を検査する欠陥検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テープキャリアは、スプロケットホール
やデバイスホールが形成された、テープからなる基材の
上に、銅箔にてリードを形成したものである。このよう
なテープキャリアのインナーリードと、ICとをボンデ
ィングして得られるTAB(Tape Automated Bonding)テ
ープは、たとえば、PCB基板上に接着剤などを用いて
固定される。
【0003】近年になって、テープキャリアのリードの
欠陥や、曲がりを検査する装置が提案されている。たと
えば、特開平7−286834号公報には、インナーリ
ードのZ方向の曲がりを検出するために、キャリアのイ
ンナーリードに対して、インナーリードの導出方向にお
ける両側の斜め上方から光を照射する照明光学系と、テ
ープキャリアのデバイスホールの略直上に配置されたC
CDカメラとを備え、インナーリードのZ方向の曲がり
が大きいほど、CCDカメラに強度の大きな反射光が受
け入れるように構成され、CCDカメラにて得られた画
像の所定の領域の輝度を調べることにより、Z方向の曲
がりを判定する欠陥検出装置が開示されている。
【0004】また、リードに生じた突起や欠けを検出す
るために、リードの形状を示す基準画像データを予め記
憶しておき、この基準画像データと、CCDカメラにて
得た、実際の製品のリードの形状を示す画像データとを
比較する装置が提案されている。 このような、テープ
キャリアの欠陥検出装置において、テープキャリア中の
あるフレームに形成されたリードに、突起や欠けなどの
欠陥が生じていると判断された場合には、テープキャリ
アの搬送路の下流側に配置されたパンチが駆動されて、
そのフレームの略中央に穴が穿たれ、このフレームが不
良品であることがわかるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】テープキャリアの種別
によって、フレームの大きさ、各フレームに形成された
リードの本数、リードの配置、各リードの幅および形状
が異なる。また、リードには公差が認められているが、
これも、テープキャリアの種別により異なる場合があ
る。したがって、テープキャリアの種別にしたがって、
CCDカメラにて得るべき領域や、基準画像データを変
更する必要がある。
【0006】従来の欠陥検出装置において、このように
基準画像データを変更する場合には、いったん、テープ
キャリアの搬送を停止して、入力装置などを用いてデー
タを入力する必要があり、煩雑な手続きおよび多大な時
間を必要とするという問題点があった。また、TABテ
ープ自体の伸縮や、ロットが相違することにより、テー
プキャリアの幅や形状が異なる場合もある。たとえば、
ロットの相違によるリードの収縮率は、0.1%ないし
0.2%であると言われている。これを、CCDカメラ
による画素の画素数に換算すると、10画素以上に達す
る。したがって、たとえ良品であったとしても、そのリ
ードの形状が、基準画像データに示されるリードの形状
とは一致しない場合があり、誤検出が生じるという問題
点があった。たとえば、ロットごとに、基準画像を変更
して、その都度、基準画像データを作成することによ
り、誤検出をある程度防ぐことはできるが、これにも、
煩雑な手続きおよび多大な時間が必要である。
【0007】本発明の目的は、テープキャリアの種別に
応じて、適切に、その欠陥を検出可能な欠陥検出装置を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、テー
プキャリアの種別に応じて、最適な欠陥検出手法を用い
て、テープキャリアの欠陥を検出可能な欠陥検出装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、テープキャリアに形成され
たリードに光を照射して、その反射光を検出することに
より、リードを含む画像を得る画像取得手段を備え、該
画像取得手段により得られた画像に基づき、リードに生
じた欠陥を検出するテープキャリアの欠陥検出装置であ
って、前記画像に対応する画像データを受け入れ、これ
に少なくとも、複数の検査手法に対応する複数の処理を
施す画像処理手段であって、テープキャリアの種別に応
じた、所定の処理の組み合わせからなる検査論理に基づ
き、処理結果が、該組み合わせの一つに合致したとき
に、テープキャリアに欠陥が生じていると判断する画像
処理手段を備えたことを特徴とする。
【0009】上記発明によれば、所定の検査論理に基づ
いて、処理結果が、検査論理に含まれる組み合わせの一
つに合致したときに、テープキャリアに欠陥が生じてい
ると判断されるため、テープキャリアの種別に応じて、
適切に、リードなどの欠陥を検出することが可能とな
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明におい
て、前記画像処理手段が、得られた画像信号を二値化し
て、対応する画像データを生成する二値化手段と、前記
二値化手段により二値化された画像データを受け入れ
て、当該画像データに、膨張処理を施し、その後に、収
縮処理を施す膨張/収縮手段であって、前記収縮処理に
おける収縮の回数が、前記膨張処理における膨張の回数
よりも大きいように設定された膨張/収縮手段と、前記
膨張/収縮手段により収縮処理が施された後の画像デー
タと、二値化された画像データとを比較して、二値化さ
れた画像データに対応するリードに生じた欠けを検出す
る欠け検出手段と、前記二値化手段により二値化された
画像データを受け入れて、当該画像データに、収縮処理
を施し、その後に、膨張処理を施す収縮/膨張手段であ
って、前記膨張処理における膨張の回数が、前記収縮処
理における収縮の回数よりも大きいように設定された収
縮/膨張手段と、前記収縮/膨張手段により膨張処理が
施された後の画像データと、二値化された画像データと
を比較して、二値化された画像データに対応するリード
に生じた突起を検出する突起検出手段とを有することを
特徴とする。
【0010】上記発明によれば、比較する画像は、収縮
処理および膨張処理を順次施された画像データと、処理
前の画像データであるため、予め基準画像データを用意
する必要がなく、また、テープに生じる伸縮やリード幅
の公差による誤検出のおそれがなく、リードに生じた突
起を検出することが可能となる。請求項3記載の発明
は、請求項2記載の発明において、前記画像処理手段
が、前記二値化手段により二値化された画像データを受
け入れて、これに、所定の回数の収縮を含む収縮処理を
施し、その後に、所定の回数の膨張を含む膨張処理を施
す第2の収縮/膨張手段と、第2の収縮/膨張手段によ
る処理が施された画像中のリードが断線状態になってい
ることを検出することにより、リードに生じた欠けを検
出する第2の欠け検出手段と、前記二値化された画像デ
ータを受け入れて、これに、所定の回数の膨張を含む膨
張処理を施し、その後に、所定の回数の収縮を含む収縮
処理を施す第2の膨張/収縮手段と、第2の膨張/収縮
手段による処理が施された画像中のリードが、隣接する
リードと短絡状態となっていることを検出することによ
り、リードに生じた突起を検出する第2の突起検出手段
とを有し、前記検査論理が、前記欠け検出手段および第
2の欠け検出手段による欠けの検出が一致したとき、お
よび/または、前記突起検出手段および第2の突起検出
手段による突起の検出が一致したときに、リードに欠陥
が生じていると判断する論理を含むことを特徴とする。
【0011】このような検査論理を用いることにより、
より確実にリードの欠陥を検出することが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明
において、前記画像処理手段が、さらに、二値化手段に
より二値化された画像データを受け入れて、一つ以上の
リードをその幅方向に横断する長さと、所定の幅とを有
するウィンドウであって、リードの長さ方向に順次移動
するウィンドウを生成し、生成されたウィンドウに含ま
れる画像の画像データを抽出するウィンドウ生成手段
と、ウィンドウ中のリードの領域の面積値、および/ま
たは、リード間の領域の面積値を算出するリード領域算
出手段と、算出されたリード領域および/またはリード
間領域の面積値と基準値とを比較して、当該リード領域
に生じた欠け、突起並びにピット、および/または、残
銅を検出する欠陥検出手段とを有し、検査論理が、欠陥
検出手段により欠陥が検出されたときに、リードに欠陥
が生じていると判断する論理を含むことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、前記画像処理手段が、前記
ウィンドウ中のリード領域の重心位置を検出する重心位
置検出手段と、前記ウィンドウの移動により得られた前
記重心位置の軌跡に基づき、リードの曲げを検出する曲
げ検出手段とを有し、前記検査論理が、前記曲げ検出手
段によりリードの曲げが検出されたときに、リードに欠
陥が生じていると判断する論理を含むことを特徴とす
る。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、前記画像処理手段
が、前記二値化手段により二値化された画像データを受
け入れて、対応する画像中のリードのクラスター数を計
数するクラスター数計数手段と、前記計数されたクラス
ター数と、基準クラスター数とを比較し、これが一致し
ないときに、リードに欠陥が生じていると判断する第2
の欠陥検出手段とを備え、前記検査論理が、前記第2の
欠陥検出手段により欠陥が検出されたときに、リードに
欠陥が生じていると判断する論理を含むことを特徴とす
る。
【0014】これら検査論理により、リードの欠陥、リ
ード間の残銅、リードの曲げなどを適切に検出すること
が可能となる。請求項7記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5又は6記載の発明において、前記画像処理手
段が、少なくとも一つ以上の処理の結果に応答して、よ
り詳細な検査が必要であることを示す検査論理を含み、
さらに、前記画像取得手段にて得られる画像の領域より
小さい領域の、より詳細な画像を得る第2の画像取得手
段であって、前記画像処理手段により、より詳細な検査
が必要であると提示された位置を含む領域の画像を得る
第2の画像取得手段と、前記第2の画像取得手段により
得られた画像に対応する画像データを受け入れ、これ
に、予め定められた処理を施す第2の画像処理手段とを
備え、前記第2の画像処理手段による処理結果を考慮し
て、最終的に、テープキャリアに生じた欠陥の有無が判
断されることを特徴とする。
【0015】上記発明によれば、リードの欠陥の有無
が、ある程度不確実な場合に、第2の画像処理手段によ
り、局地的な画像に基づくより詳細な検出が実行される
ため、誤検出なく、確実に、欠陥の有無を検出すること
が可能となる。請求項8記載の発明である欠陥検査シス
テムは、少なくとも一つの、請求項1ないし6の何れか
一項に記載のテープキャリアの欠陥検出装置と、少なく
ともテープキャリアの種別ごとの検査論理を生成する検
査方法決定手段、および、得られた検査論理を、テープ
キャリアの種別と対応付けて記憶する検査論理記憶手段
を有する適用開発システムとを備え、前記欠陥検出装置
に、前記適用開発システムの検査論理記憶手段に記憶さ
れた検査論理のうち、所定のテープキャリアの種別に対
応する検査論理が与えられることを特徴とする。
【0016】上記発明によれば、適用開発システムによ
り、テープキャリアの種別にしたがった、最適な検査論
理が作成され、欠陥検出装置は、この検査論理を受け入
れて、必要な検査を実行する。このため、欠陥検出装置
にて、装置の作動を停止して、検査論理や処理内容など
を入力することなく、適切に欠陥の検査を実行すること
が可能となる。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、検査論理記憶手段は、さらに、少なくとも
テープキャリアの種別ごとに、テープキャリアに形成さ
れたリードの形状、リードの本数、各リードの幅および
各リードの公差のうちの少なくとも一つを記憶している
ことを特徴とする。請求項10記載の発明は、請求項8
記載の発明において、前記適用開発システムは、前記欠
陥検出装置から、当該欠陥検査装置が行った欠陥の検出
結果などを取り込むことができることを特徴とする。
【0018】上記発明によれば、たとえば、欠陥検査装
置が、適用開発システムから与えられた検査論理と異な
る検査論理で実際の検査を行い、それが妥当であった場
合には、適用開発システムは、欠陥の検出結果などを当
該欠陥検査装置から取り込むことができるので、適用開
発システムは、そこで設定された検査論理の確認・修正
を行うことができ、より適切な検査論理を決定できるよ
うになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施形態にかかるテープキャリアの欠陥検出装置の
構成を示すブロックダイヤグラムである。図1に示すよ
うに、この欠陥検出装置10は、送り出し側のリールに
巻かれたテープキャリアCを、欠陥検出装置10に送り
出す送り出しローラ12と、欠陥検出装置10の下を通
過したテープキャリアCを、巻き取り側のリールに送り
出す巻き取りローラ14と、テープキャリアCを撮影す
る第1のCCDカメラ16と、第1のCCDカメラ16
のX−Y方向の位置を制御する第1のX−Y制御部18
と、第2のCCDカメラ16により得られた画像信号を
受け入れて、受け入れた画像信号に所定の処理を施し
て、テープキャリアに形成されたリードに欠陥があるか
否かを判断する画像計測部20と、画像計測部20およ
び後述する欠陥計測部28から、テープキャリアの欠陥
に関する情報を受け入れて、最終的にテープキャリアに
欠陥が生じているか否かを判断する画像判定/制御部2
2と、第1のCCDカメラ16よりも、テープキャリア
Cの搬送経路上の下流側に配置された第2のCCDカメ
ラ24と、第1のX−Y制御部18から得た位置情報に
したがって、第2のCCDカメラ24のX−Y方向の位
置を制御する第2のX−Y制御部26と、テープキャリ
アCのリードを部分的に計測する欠陥計測部28と、第
1及び第2のCCDカメラ16,24により撮像した画
像などを表示する表示部25と、検査を行う前に予め検
査領域や検査基準を設定する設定部29と、画像判定/
制御部22の判定結果にしたがって、パンチ34の作動
を制御するパンチ駆動部32と、最終的に不良と判定さ
れたテープキャリアのフレームの所定の部分に穴を穿つ
ためのパンチ34と、送り出しローラ12および巻き取
りローラ14を駆動するローラ駆動部36と、欠陥計測
部28が作動する際のモードを設定するモード設定部3
8を備えている。
【0020】さらに、欠陥検出装置10は、検査すべき
テープキャリアCの種別、リードの幅などの属性に応じ
て、検査すべき最適な条件を設定する適用開発システム
40に接続されている。この適用開発システム40に
は、欠陥検出装置10が複数接続できるようになってい
る。適用開発システム40およびこれに接続された欠陥
検出装置により、欠陥検出システムが構成される。
【0021】本実施形態において、テープキャリアCの
長さは、20mないし200m程度であり、リールに巻
き取られている。図2は、テープキャリアCの一部を概
略的に示す平面図である。図2に示すように、テープキ
ャリアCにおいては、スプロケットホール52やデバイ
スホール54が形成されたテープ(基材)56上に、銅
箔にてリード58が形成されている。スプロケットホー
ル52は、テープキャリアCの搬送のための穴であり、
デバイスホール54は、IC(図示せず)を配置するた
めの穴である。このデバイスホール54には、インナー
リード58aが導出され、ICの電極と接続されること
により、TABテープやFPC(Flexible Printed Circ
uit)が得られる。また、一つのデバイスホール54の周
りにリードが配置された、テープキャリアCの部分をフ
レームと称している。
【0022】一般に、テープ56の材料として、ポリイ
ミド系の樹脂が用いられる。また、テープキャリアC
は、その製造方式により、二層構造或いは三層構造とな
っている。二層構造のものは、銅箔と樹脂テープから構
成され、三層構造のものは、銅箔、樹脂テープ、およ
び、銅箔と樹脂テープとを接着するための接着剤から構
成される。三層構造のテープキャリアにおいては、金型
を用いた打抜方式で、デバイスホール54を形成し、そ
の一方、二層構造のテープキャリアにおいては、ホトレ
ジストを利用した写真創刻法による化学エッチング方式
で、デバイスホール54を形成する。
【0023】送り出しローラ12および巻き取りローラ
14は、ローラ駆動部36から与えられる駆動信号にし
たがって、一方のリールに巻かれたテープキャリアC
を、テープ搬送経路(図1の矢印A参照)に沿って搬送
する。これにより、テープキャリアCは、搬送経路上に
配置された第1のCCDカメラ16および第2のCCD
カメラ24の下を通過する。
【0024】第1のCCDカメラ16および第2のCC
Dカメラ24の近傍には、光源(図示せず)が配置さ
れ、これらCCDカメラ16、24は、それぞれ、光源
から照射され、搬送経路上を搬送されるテープキャリア
Cにより反射された反射光を受け入れるようになってい
る。第1のCCDカメラ16のX−Y方向、すなわち、
テープキャリアCの平面方向の位置は、第1のX−Y制
御部18により制御される。また、第2のCCDカメラ
24のX−Y方向の位置は、第2のX−Y制御部26に
より制御される。したがって、第1のX−Y制御部18
および第2のX−Y制御部26により、第1のCCDカ
メラ16および第2のCCDカメラ24は、それぞれ、
テープキャリアCの所望の位置の画像を得ることが可能
となる。この実施形態においては、第1のCCDカメラ
16により、テープキャリアCの1フレーム分の、40
00画素×4000画素からなる画像が得られるように
なっている。その一方、第2のCCDカメラ24は、第
1のX−Y制御部18から与えられた位置情報にしたが
って、より限定される領域の画像を得るようになってお
り、このため、25万〜35万画素程度のCCD素子を
有していれば良い。
【0025】画像計測部20は、第1のCCDカメラ1
6により得られた画像信号を受け入れ、これを二値化し
て二値画像データを生成し、得られた二値画像データに
所定の処理を施す。画像計測部20において、テープキ
ャリアCのあるフレームのある領域(リード)に欠陥が
あると判定された場合には、第1のX−Y制御部18か
ら、第2のX−Y制御部26に位置情報が与えられ、第
2のX−Y制御部26は、与えられた位置情報にしたが
って、第2のCCDカメラ24を位置決めする。また、
欠陥計測部28は、第2のCCDカメラ24により得ら
れた画像信号を受け入れ、受け入れた画像信号を二値化
して二値画像データを生成する。上述したように、欠陥
計測部28にて生成された画像データは、画像計測部2
0にて欠陥があると判断された領域の画像に対応する。
【0026】画像計測部20による判定結果、および、
欠陥計測部28にて得られた画像データは、画像判定/
制御部22に与えられる。画像判定/制御部22は、こ
れら情報に基づき、テープキャリアC中のフレームが不
良であるか否かを最終的に判断し、フレームが不良であ
ると判断した場合には、パンチ駆動部32に、パンチ3
4の駆動を指示する信号を出力する。
【0027】設定部29は、検査を行う前に、予め各テ
ープキャリア毎に、第1のCCDカメラにより撮像した
画像に対して、担当者からの指示に基づいて検査対象領
域や検査基準(閾値)を設定する。先ず、検査領域の設
定について説明する。図3及び図4は、テープキャリア
の検査領域について説明するための図であり、図4は図
3の部分拡大図である。図3において、パッド部51を
含む内側の領域(図3で、外側の一点鎖線で囲まれた領
域)は、本装置で検査を行う検査対象領域100であ
り、インナーリード58aよりも内側のデバイスホール
54の領域(図3で、内側の一点鎖線で囲まれた領域)
は、本装置による検査を行わない非検査領域110であ
る。このように非検査領域110を設定することによ
り、検査処理を迅速に行うことができる。なお、本実施
形態では、図4に示すように、インナーリード58aと
アウターリード58cとの間のリードを中間リード58
bと称し、またアウターリード58cの先からパッド部
51までのリードをパッド用リード58dと称する。
【0028】担当者は、第1のCCDカメラにより撮像
した画像に対して、CRT等の表示部25の画面を見な
がら、例えば設定用ウィンドウ等を用いて、検査を行う
領域である検査対象領域100及び検査を行わない非検
査領域110を設定する。次に、担当者は、個別検査領
域及び各個別検査領域毎に、検査基準を設定する。個別
検査領域とは、インナーリード58aが形成された領
域、アウターリード58cが形成された領域、中間リー
ド58bが形成された領域、パッド用リード58dが形
成された領域をいう。なお、図3の場合は、リードが四
方向に引き出されているので、四つの各方向について、
個別検査領域を設定する。このような個別検査領域を設
定するのは、同じリードでも、例えばインナーリードと
パッド用リードとでは、検査基準が異なるからである。
パッド用リードは、ICの検査のときに使用するだけで
あるので、リードに多少の変形があっても問題とはなら
ない。とにかくパッド部まで繋がっていればよい。した
がって、欠陥が検出されても、小さな欠陥は、欠陥とし
て判断せずに検査を通し、大きな欠陥のみを欠陥として
判断するように、検査基準を設定する。一方、インナー
リードはICと接続するためのものであり、またアウタ
ーリードは基板と接続するものであるので、パッド用リ
ードに比べて検査基準は高くなる。インナーリードの領
域は、例えば欠けや突起の幅がリード幅の33%を超え
るものを欠陥として検出するように検査基準を設定す
る。アウターリードについては、例えば欠けや突起の幅
がリード幅の33%を超えるものを欠陥として検出する
ように検査基準を設定する。中間リードについては、例
えば欠けや突起の幅がリード幅の50%を超えるものを
欠陥として検出するように検査基準を設定する。更に、
パッド用リードについては、例えば欠けや突起の幅がリ
ード幅の50%を超えるものを欠陥として検出するよう
に検査基準を設定する。設定した検査領域及び検査基準
は、図示しない記憶部に記憶する。このような設定は、
新しい製品について検査を行うときに、その検査を行う
前に予め行う。また、一度設定すれば、同じ製品につい
ての検査は、予め記憶しておいた設定を記憶部から読み
出して、直ちに検査を行うことができる。
【0029】また、モード設定部38においては、後述
する欠陥計測部28が作動する際の動作モードを設定す
る。動作モードには、欠陥計測部28が、自動的に処理
を実行して、処理結果(計測結果)を画像判定/制御部
22に与える自動モード、および、所定の位置で、テー
プキャリアCを停止させて、第2のCCDカメラ24に
より撮影された画像を、CRT等の表示部25に表示
し、操作者が、画像を目視することができる確認モード
が含まれる。なお、通常は、欠陥計測部28は、自動モ
ードにて作動するため、以下の説明において、欠陥計測
部28は、自動モードにて作動しているものとする。
【0030】このように構成されたテープキャリアの欠
陥検出装置の作動につき、以下に説明する。まず、画像
計測部20の構成および画像計測部20にて実行される
処理を、以下により詳細に説明する。図5は、この実施
形態にかかる画像計測部20の構成を示すブロックダイ
ヤグラムである。図5に示すように、画像計測部20
は、第1のCCDカメラ16からの画像信号を受け入れ
て、この信号に、空間フィルタを施した後に、二値化処
理を施して、二値画像データを得るフィルタ/二値化回
路62と、二値画像データに収縮処理を施す画像収縮回
路64と、二値画像データに膨張処理を施す画像膨張回
路66と、画像収縮回路64、画像膨張回路66、フィ
ルタ/二値化回路62などから与えられる画像データを
受け入れて、これらデータを比較する画像比較回路68
と、二値画像データに細線化処理を施す細線化回路70
と、画像にウィンドウをかけて、ウィンドウに含まれる
画像領域に対応する画像データを抽出するウィンドウ形
成回路72と、ウィンドウ形成回路72にて得られた画
像データから、リード部に対応するデータを得るリード
部領域算出回路74と、リード間の領域に対応するデー
タを得るリード間領域算出回路76と、所定の画像デー
タ、基準値などが記憶された領域画像メモリ78と、第
1のCCDカメラ16からの画像信号を受け入れて、こ
れに微分処理を施して、フィルタ/二値化回路62に与
える微分回路80と、ウィンドウ形成回路72にて抽出
された画像データに基づき、リード部の曲げ(BENT)を検
出するBENT検出回路82と、フィルタ/二値化回路
62の出力を受け入れて、クラスタ数を算出するクラス
タ数算出回路84とを備えている。
【0031】図6は、画像計測部20にて実行される処
理を概略的に示すフローチャートである。画像計測部2
0においては、主として、7種の処理が実行されてい
る。図6において、(1) ないし(7) の矢印で示す処
理の流れが、それぞれの処理に対応している。これら処
理は、図6に示すように、並列的に実行されても良い
し、或いは、直列的に順次実行されても良い。
【0032】以下に、これら(1)ないし(7) で示す
処理について、より詳細に説明する。 (1) 自己画像パターンマッチング 図7および図8は、図6において矢印(1) −1および
(1) −2で示す処理を、それぞれ示すフローチャート
である。ここで、図7の処理(矢印(1) −1にて示す
処理)は、リードに生じた突起を検出するために設けら
れ、図8の処理(矢印(1) −2にて示す処理)は、リ
ードに生じた欠けを検出するために設けられている。
【0033】図7に示すように、画像計測部20のフィ
ルタ/二値化回路62は、第1のCCDカメラ16から
画像信号を受け入れ(ステップ501)、これに、空間
フィルタを施す(ステップ502)。これにより、画像
に含まれるノイズが除去され、或いは、画像中のエッジ
が強調される。なお、このステップ501および502
の処理は、図6のステップ401の処理に対応する。次
いで、フィルタ/二値化回路62は、フィルタリングさ
れた画像信号を二値化して、二値画像データを生成する
(ステップ503)。二値化処理により、フレーム中の
リードの部分が“1”の値を示し、それ以外の部分が
“0”の値を示すような二値画像データを得ることがで
きる。このステップは、図6のステップ402に対応す
る。なお、図7のステップ502の処理にて、画像信号
を二値化するために用いられる閾値T2は、後述する図
8のステップ602の処理にて用いられる閾値T1より
も小さいのが好ましい。これは、二値化レベルを高くす
る、すなわち、閾値を大きくするにしたがって、リード
に生じた欠けをより強調することができ、一方、閾値を
小さくするにしたがって、リードに生じた突起をより強
調することができるからである。
【0034】その後に、画像計測部20は、二値画像デ
ータに、収縮処理(ステップ504)および膨張処理
(ステップ505)を順次施して、必要な画像データを
得る。これらステップは、図6のステップ403に含ま
れる。なお、図7に示す処理においては、収縮処理にお
ける収縮の回数を、膨張処理における膨張の回数よりも
少なくしている。このように、膨張処理と収縮処理を異
なる回数とするのは、特にリードのエッジ部における誤
検出を防止するためである。
【0035】図9は、図7に示す処理が施された画像デ
ータを説明するための図である。たとえば、図9(a)
は、第1のCCDカメラ16により撮影され、画像計測
部20に与えられた画像信号に基づく画像の部分を模式
的に示す図である。図9(a)においては、フレーム中
のあるリードの画像、すなわち、リードの原画像を示し
ている。
【0036】図9(a)に示すように、リード700に
は、突起701が生じている。このような画像に対応す
る画像データに、ステップ504の収縮処理を施すと、
図9(b)に示すように、リードの部分が収縮したよう
な(符号710参照)画像が得られ、さらに、図9
(b)の画像に対応する画像データに、ステップ405
の膨張処理を施すと、図9(c)に示すように、リード
の部分が膨張したような(符号720参照)画像を得る
ことができる。
【0037】次いで、ステップ505の収縮処理が施さ
れた画像(基準画像)と、原画像との差がとられる(ス
テップ506)。ステップ506は、図6のステップ4
04に対応する。図7に示す処理においては、ステップ
503により、二値化された画像データが得られてい
る。したがって、ステップ506の処理は、原画像の画
素データの画素の値から、基準画像の画素データの対応
する画素の値を引くことにより実現される。ステップ5
06の処理により得られた差を示す画像、すなわち、差
画像においては、画素値が正の部分、0(ゼロ)の部
分、および、負の部分が存在し得る。本実施形態の図7
の処理においては、収縮処理における収縮の回数が、膨
張処理における膨張の回数よりも少ないため、図9
(d)に示すように、膨張画像において、リードの幅方
向に、画像が拡大し、かつ、リードに生じた突起が、原
画像のものと比較して小さくなるようになっている。ま
た、図9(d)から理解できるように、原画像と基準画
像とが重複する部分(符号730参照)については、差
画像の画素値が0(ゼロ)となり、基準画像が原画像か
らはみ出した部分(符号740参照)については、差画
像の画素値が負となる。これに対して、原画像におい
て、リード形状から突出している部分(突起)について
は、差画像の画素値が正となる(符号750参照)。
【0038】したがって、画像計測部20の画像比較回
路68は、差画像の画素値を参照して、画素値が正の部
分を検出し、正となる領域の大きさが、所定の閾値より
も大きいか否かを判断する(ステップ507)。上記領
域の大きさが、所定の閾値よりも大きい場合には、この
領域に突起が生じていると判断する。なお、ステップ5
07は、図6のステップ405に対応する。
【0039】このようにして、本実施形態にかかる画像
計測部20は、あるフレーム内のリードに生じた突起を
検出することができる。第1のX−Y制御部18は、画
像計測部20からの指示に応答して、突起が生じている
と判断された位置を示す位置情報を第2のX−Y制御部
26に出力する。また、画像計測部20は、突起が生じ
ていることおよびその位置を示す情報を、画像判断/制
御部22にも出力する。
【0040】次に、図8に示す処理につき、より詳細に
説明する。画像計測部20のフィルタ/二値化回路62
は、第1のCCDカメラ16から画像信号を受け入れ
(ステップ601)、これに、空間フィルタを施す(ス
テップ602)。これら処理は、図7のステップ501
および502に示すものと共通である。次いで、フィル
タ/二値化回路62は、好ましくは、図7のステップ5
03にて用いられる閾値T2よりも大きい閾値T1を用
いて、フィルタリングされた画像信号を二値化して、二
値画像データを生成する(ステップ603)。ステップ
603は、図6のステップ406に対応する。二値化処
理により、フレーム中のリードの部分が、“1”の値を
示し、それ以外の部分が、“0”の値を示すような二値
画像データを得ることができる。
【0041】その後に、画像計測部20は、このように
して得られた二値画像データに、膨張処理(ステップ6
04)および収縮処理(ステップ605)を、順次施し
て、必要な画像データを得る。これらステップは、図6
のステップ407に含まれる。なお、図8に示す処理に
おいては、特にリードのエッジ部における誤検出を防止
するため、膨張処理における膨張の回数を、収縮処理に
おける収縮の回数よりも少なくしている。また、収縮処
理は、図5に示す画像収縮回路64にて実行され、その
一方、膨張処理は、図5に示す画像膨張回路66にて実
行される。
【0042】図10は、図8に示す処理が施された画像
データを説明するための図である。たとえば、図10
(a)は、第1のCCDカメラ16により撮影され、画
像計測部20に与えられた画像信号に基づく画像の部分
を模式的に示す図である。図10(a)においては、フ
レーム中のあるリードの画像、すなわち、リードの原画
像が示されている。
【0043】図10(a)に示すように、リード800
には、欠け801が生じている。このような画像に対応
する画像データに、ステップ604の膨張処理を施す
と、図10(b)に示すように、リードの部分が膨張し
たような(符号810参照)画像が得られ、さらに、図
10(b)の画像に対応する画像データに、ステップ6
05の収縮処理を施すと、図10(c)に示すように、
膨張画像810中のリードの部分が収縮したような(符
号820参照)画像を得ることができる。
【0044】このような処理の後に、原画像の画像と、
ステップ605の収縮処理が施された画像(基準画像)
との差がとられる(ステップ606)。なお、ステップ
606は、図6のステップ408に対応する。ここで、
図8のステップ603において、二値化された画像デー
タが得られている。したがって、ステップ606の処理
は、基準画像の画素データの画素の値から、原画像の画
像データの対応する画素の値を引くことにより実現され
る。ステップ606の処理により得られた差を示す画
像、すなわち、差画像においては、画素値が正の部分、
0(ゼロ)の部分、および、負の部分が存在し得る。本
実施形態の図8の処理においては、膨張処理における膨
張の回数が、収縮処理における収縮の回数よりも少ない
ため、図10(d)に示すように、収縮画像において、
リードの幅方向に、画像が収縮し、かつ、リードに生じ
た欠けが、原画像のものと比較して小さくなるようにな
っている。図10(d)から理解できるように、原画像
と基準画像とが重複する部分(図10(d)の符号83
0参照)については、差画像の画素値が0(ゼロ)とな
り、収縮処理により、原画像の方が大きくなっている部
分(符号840参照)については、差画像の画素値が負
となる。これに対して、原画像において、リード形状か
ら欠けている部分(突起)については、差画像の画素値
が正となる(符号850参照)。
【0045】したがって、画像計測部20の画像比較回
路68は、差画像の画素値を参照して、画素値が正の部
分を検出し、正となる領域の大きさが、所定の閾値より
も大きいか否かを判断する(ステップ607)。上記領
域の大きさが、所定の閾値よりも大きい場合には、この
領域に欠けが生じていると判断する。このようにして、
本実施形態にかかる画像計測部20は、あるフレーム内
のリードに生じた欠けを検出することができる。第1の
X−Y制御部18は、画像計測部20からの指示に応答
して、欠けが生じていると判断された位置を示す位置情
報を第2のX−Y制御部26に出力する。また、画像計
測部20にて得られた計測結果は、画像判定/制御部2
2にも与えられる。 (2) 部分面積比較 図11は、矢印(2) −1および(2) −2にて示す処
理のフローチャートである。図11に示す処理は、リー
ドに生じた欠けおよび突起の双方を検出するために用い
ることができるが、後述するように、二値化レベルを変
更することにより、突起(矢印(2) −1に示す処理)
或いは欠け(矢印(2) −2に示す処理) の何れかを、
より適切に検出することが可能になる。
【0046】図11に示すように、画像計測部20のフ
ィルタ/二値化回路62は、第1のCCDカメラ16か
ら供給されるアナログ画像信号を256階調(階調0が
黒レベル、階調255が白レベル)にディジタル化した
濃淡画像(原画像)として受け取り(ステップ90
1)、これに、空間フィルタによるフィルタリングを行
う(ステップ902)。これにより、画像に含まれるノ
イズが除去され、或いは、画像中のエッジが強調され
る。次いで、フィルタ/二値化回路62は、フィルタリ
ングされた画像信号を二値化して、二値画像信号を生成
する(ステップ903)。ステップ901および902
は、図6のステップ401に対応する。また、(1) の
処理に関連して述べたように、画像信号を二値化するた
めに用いられる閾値に関して、欠けを検出する際に用い
られる閾値T1は、突起を検出する際に用いられる閾値
T2よりも大きいのが好ましい。したがって、(2) −
1の処理に関するステップ903は、図6のステップ4
02に対応し、その一方、(2)−2の処理に関するス
テップ904は、図6のステップ406に対応する。
【0047】なお、(2) の処理においては、リードに
生じたピット(PIT)或いはリード間に生じた残銅をも検
出することができるが、残銅は、(2) −1の処理に
て、より確実に検出され、その一方、ピットは、(2)
−2の処理にて、より確実に検出される。画像計測部2
0のウィンドウ形成回路72は、画像に所定の大きさの
ウィンドウをかけて、所定の領域の二値画像データを抽
出する(ステップ904)。図12は、画像にかけられ
たウィンドウを説明するための図である。図12に示す
ように、ウィンドウ1000は、リード1001、10
02・・・の幅方向に、フレーム(図2)の一辺に形成
されたすべてのリードを横断するように設けられるのが
好ましい。また、本実施形態において、ウィンドウ10
00の、リードの長さ方向の大きさは、(リード幅) /
2程度であるのが好ましい。
【0048】その後に、画像計測部20のリード部領域
算出回路74は、ウィンドウ内に含まれる各リード部
(リード領域)の面積を、それぞれ算出する(ステップ
905)。より具体的には、ウィンドウ内の値が“1”
を示す領域の大きさを算出することにより実現される。
たとえば、図12において、ウィンドウ1000には、
リード領域1001、1002、1003および100
4が含まれるため、これらリード領域の面積が、それぞ
れ算出される。
【0049】次いで、画像計測部20のリード間領域算
出回路76は、リードとリードの間の領域(リード間領
域)の面積を、それぞれ算出する(ステップ906)。
より具体的には、ウィンドウ内の値が“0”を示す領域
の大きさを算出することにより実現される。たとえば、
図12において、ウィンドウ1000には、リード間領
域1011、1012、1013、1014および10
15が含まれるため、これら領域の面積が、それぞれ算
出される。
【0050】ステップ1005および1006により、
各領域の面積が求められた後に、画像比較回路68にお
いて、これら領域の面積値と、基準画像メモリ78に記
憶された、予め定められた基準値とが比較される(ステ
ップ907)。たとえば、この基準値は、テープキャリ
アCのロットごとに、良品と判断されたフレームから得
た値であっても良いし、或いは、現在、処理が施されて
いるフレーム中の所定の領域にウィンドウを配置して、
当該ウィンドウ内のリード領域などから得た値であって
も良い。
【0051】ステップ907での比較において、領域の
面積値が、基準値から所定の範囲内に含まれている場合
には、その領域が正常であると判断し、その一方、所定
の範囲内に含まれない場合には、その領域は異常である
と判断する(ステップ908)。この実施形態において
は、リード領域の面積値が、基準値の95%ないし10
5%の範囲に含まれる場合には、リード領域が正常であ
ると判断している。その一方、リード領域の面積値が、
基準値の95%より小さい場合には、その領域に欠け
(たとえば、符号1021)或いはピット(pit)(たと
えば、符号1022)が生じていると判断し、或いは、
基準値の105%より大きい場合には、その領域に突起
(たとえば、符号1024)が生じていると判断してい
る。リード領域が異常であると判断した場合には、その
重心座標が算出されて、これが、基準画像メモリ78の
所定の領域に一時的に記憶される。
【0052】さらに、ステップ908において、リード
間領域の面積値と基準値とを比較することにより、図1
2(a)に示すような残銅1023を検出することも可
能となる。ステップ908においてリード間領域に残銅
が生じていると判断した場合にも、この残銅の位置(座
標)が算出されて、これが、基準画像メモリ78の所定
の領域に一時的に記憶される。
【0053】ステップ905ないしステップ908の処
理が終了すると、ウィンドウを移動し(ステップ90
9、910)、ステップ905に戻る。ウィンドウの移
動の大きさは、ウィンドウの幅の1/2程度、すなわ
ち、移動後のウィンドウの前半分と、移動前のウィンド
ウの後半分とがオーバーラップするのが好ましい(ウィ
ンドウ1000および1030参照)。これにより、リ
ード部に生じた欠け、突起およびピットを、より確実に
検出することが可能となる。
【0054】上述した処理のうち、ステップ904ない
し907、および、ステップ910は、図6のステップ
409或いはステップ410に含まれる。このようにし
て、図11に示す処理が終了すると、第1のX−Y制御
部18は、画像計測部20からの指示に応答して、突
起、欠け、ピット或いは残銅が生じていると判断された
位置を示す位置情報を、第2のX−Y制御部26に出力
する。また、画像計測部20にて得られた計測結果は、
画像判定/制御部22にも与えられる。 (3) 曲げ(BENT) の検出 曲げ(BENT) 検出処理は、図5のウィンドウ形成回路7
2により、ウィンドウが画像にかけられ、リード領域が
抽出される際に実行することができる。すなわち、図1
1のステップ905が実行されるのと並列的に、図5の
BENT検出回路82が作動し、各リード領域の重心座標を
算出して、これを、基準画像メモリ78の所定の領域に
記憶すれば良い。BENT検出回路78は、重心座標を算出
するごとに、先に算出して基準画像メモリ78の所定の
領域に記憶した座標値と比較して、これらの間の偏差
が、所定の閾値より大きい場合に、曲げ(BENT) が生じ
ていると判断しても良いし、重心座標の軌跡に基づき、
曲げ(BENT) の有無を判断しても良い。或いは、あるウ
ィンドウ中の隣接する3つのリード領域の重心座標の間
隔(ピッチ)を算出して、ピッチが所定の範囲から逸脱
している場合に、曲げ(BENT) が生じていると判断して
も良い。
【0055】このように、画像計測部20のBENT検出回
路82は、あるリードの曲げ(BENT) を検出すると、第
1のX−Y制御部18にその位置を示す位置情報を与え
る。第1のX−Y制御部18は、これに応答して、与え
られた位置情報を、第2のX−Y制御部26に出力す
る。また、画像計測部20にて得られた計測結果は、画
像判定/制御部22にも与えられる。 (4) 微分方式を用いた検出 図13は、矢印(4) にて示す処理のフローチャートで
ある。図13に示すように、この処理においても、他の
処理と同様に、画像信号を入力した後に、これに空間フ
ィルタを施す(ステップ1101、1102)。次い
で、画像計測部20の微分回路80は、フィルタリング
された画像信号から、一つのリードに関する画像を得
て、濃度値を縦軸に、長さ方向の位置を横軸にした濃度
ヒストグラムを作成する(ステップ1103)。この実
施形態において、テープキャリアCのリードが形成され
た領域はより明るくなり(たとえば、濃度値が大きくな
り)、その一方、他の領域はより暗くなる(すなわち、
濃度値が小さくなる)。
【0056】図14は、図13に示す処理を説明するた
めの図である。図14(a)に示すように、リード12
00に欠け1201が生じている場合には、図14
(b)に示すように、対応する濃度ヒストグラムにおい
て、欠けの生じている位置の濃度値に変化が現れる。そ
の一方、リード1200に突起1202が生じている場
合には、対応する位置の濃度値に変化が現れる。図14
(b)においては、明るくなるのにしたがって、濃度値
が大きくなるように、縦軸が設定されている。このた
め、図14(b)において、濃度ヒストグラムは、欠け
が生じている位置で、欠けの大きさにしたがって、その
濃度値が小さくなり、かつ、突起が生じている位置で、
突起の大きさにしたがって、その濃度値が大きくなって
いる。
【0057】次いで、この濃度ヒストグラムを、リード
の長さ方向に微分する(ステップ1104)。図14
(c)は、ステップ1104による微分の結果をグラフ
に表わした図である。これらステップ1103および1
104は、図6のステップ412に含まれる。図14
(c)から理解できるように、欠けや突起が生じている
部分に対応して、グラフ値が変化している。
【0058】その後に、フィルタ/二値化回路62は、
所定の閾値THを用いて、微分結果を二値化する(ステッ
プ1105)。このステップ1105は、図6のステッ
プ413に対応する。図14(c)に示すように閾値TH
を設定していた場合には、図14(d)に示すように、
欠け1201や突起1202が生じていた領域に対応す
る位置で、二値化されたデータ値が“1”となる。その
一方、微細な欠け1203が生じていた領域に対応する
位置では、微分値が閾値THより小さいため、二値化され
たデータ値は“0”となっている。なお、この閾値THを
変更することにより、検出可能な欠けや突起の大きさを
所望のように設定することができる。
【0059】ステップ1105にて二値化が終了した後
に、画像比較回路68は、二値化されたデータを受け入
れて、欠けや突起が生じている位置、すなわち、そのデ
ータ値が“1”となっている位置を算出する(ステップ
1106)。このようにして、あるリードに生じた欠陥
を検出することができる。画像計測部20の画像比較回
路68は、あるリードの欠陥を検出すると、第1のX−
Y制御部18にその位置を示す位置情報を与える。第1
のX−Y制御部18は、これに応答して、与えられた位
置情報を、第2のX−Y制御部26に出力する。テープ
キャリアCのあるフレームに形成されたすべてのリード
に関する処理が終了するまで、同様の処理が実行される
(ステップ1107、1108参照)。画像計測部20
にて得られた計測結果は、画像判定/制御部22にも与
えられる。 (5) 膨張/収縮による検出 膨張/収縮による検出は、図6の(5) −1の処理およ
び(5) −2の処理に対応する。リードに生じた突起を
検出するための(5) −1の処理においては、図6のス
テップ402により二値化された画像データに対して、
膨張処理と収縮処理とが順次施される(図6のステップ
414参照)。図15(a)に示すように、この実施形
態においては、まず、画像が1回だけ膨張するような膨
張処理が施され、次いで、画像が1回だけ収縮するよう
な収縮処理が施される。これは、膨張処理により、所定
の大きさの突起は、隣接するリードに接触し、収縮処理
後に、隣接するリードが短絡している画像が得られるか
らである。
【0060】また、リードに生じた欠けを検出するため
の(5) −2の処理においては、図6のステップ406
により二値化された画像データに対して、収縮処理と膨
張処理とが順次施される(図6のステップ415参
照)。図15(b)に示すように、この実施形態におい
ては、まず、画像が2回だけ収縮するような収縮処理が
施され、次いで、画像が1回だけ膨張するような膨張処
理が施される。これは、収縮処理により、所定の大きさ
の欠けを有するリードが断線したような画像が得られ、
これが、膨張処理の後にも、維持されるからである。
【0061】上記処理の結果は、第1のX−Y制御部1
8を介して、第2のX−Y制御部26に出力される。ま
た、画像計測部20にて得られた計測結果は、画像判定
/制御部22にも与えられる。 (6) クラスター比較 クラスター比較処理は、テープキャリアCのフレームの
ある辺上に形成されたリードの数(クラスター数)を算
出して、短絡や断線など、著しい欠陥を検出する。より
詳細には、まず、第1のCCDカメラ16からの画像信
号を入力して、これに空間フィルタを施した後に(図6
のステップ401参照)、フィルタリングされた画像信
号が二値化される(図6のステップ402或いは406
参照)。
【0062】次いで、画像比較回路68において、二値
化された画像データを参照して、フレームの一辺上に形
成されたリードの本数(クラスター数)が算出され、算
出された値と、基準画像メモリ78に記憶された、本来
形成されているべきリードの本数(基準値)とが比較さ
れ、この比較結果に基づき、リードの欠陥が検出される
(ステップ416或いは417、および、ステップ40
5参照)。特に、矢印(6) −1にて示す処理において
は、リードの短絡が適切に検出され、その一方、矢印
(6) −2にて示す処理においては、リードの断線が適
切に検出される。たとえば、図16(a)に示すよう
に、本来であれば、2本のリードが形成されているべき
場合(クラスター数2)に、これらリードの間に短絡が
生じていると、図16(b)に示すように、クラスター
数は1となり、その一方、一方のリードに断線が生じて
いると、図16(c)に示すように、クラスター数は3
となる。このようにして、リードの短絡や断線を検出す
ることが可能となる。
【0063】上記処理の結果は、第1のX−Y制御部1
8を介して、第2のX−Y制御部26に出力される。ま
た、画像計測部20にて得られた計測結果は、画像判定
/制御部22にも与えられる。 (7) 自己型細線化 図17は、図6において矢印(7) −1、(7)−2で
示す処理のフローチャートであり、図18は、図17に
示す処理が施された画像データを説明するための図であ
る。
【0064】図17に示すように、画像計測部20のフ
ィルタ/二値化回路62は、第1のCCDカメラ16か
ら画像信号を受け入れ(ステップ1201)、これに、
空間フィルタを施す(ステップ1202)。これによ
り、画像に含まれるノイズが除去され、或いは、画像中
のエッジが強調される。なお、このステップ1201お
よび1202の処理は、図6のステップ401の処理に
対応する。次いで、フィルタ/二値化回路62は、フィ
ルタリングされた画像信号を二値化して、二値画像デー
タを生成する(ステップ1203)。二値化処理によ
り、フレーム中のリードの部分が“1”の値を示し、そ
れ以外の部分が“0”の値を示すような二値画像データ
を得ることができる。このステップは、図6のステップ
402,406に対応する。
【0065】その後に、画像計測部20は、二値画像デ
ータに、収縮・膨張処理(ステップ1204)を施して
必要な画像データを得る。収縮処理と膨張処理を行う順
序は、図6の(7)−1の経路で処理する場合は、収縮
処理を行ってから膨張処理を行い、図6の(7)−2の
経路で処理する場合は、膨張処理を行ってから収縮処理
を行う。これらステップは、図6のステップ403,4
07に含まれる。ここまでの処理は、図7又は図8に示
す処理と同じである。したがって、ステップ1204ま
での処理により、図9(c)又は図10(c)に示した
画像と同様の画像が得られる。
【0066】次に、画像計測部20は、ステップ120
4までに得られた二値画像データに対して、細線化処理
を施す(ステップ1205)。図18に、種々のリード
の二値画像データに対してこの細線化処理によって得ら
れる画像(下の画像)を、細線化処理をする前の二値画
像(上の画像)と共に例示する。図18において、
(a)は正常なリードの画像に対して細線化処理を行っ
た場合であり、この場合は、細線化後の画像は、一本の
直線となる。画像計測部20は、この正常なリードに対
して細線化処理を行った画像を予め基準画像メモリ78
に記憶しておく。
【0067】(b)は、右側に太り(又は突起)が生じ
たリードの画像に対して細線化処理を行った場合であ
り、この場合は、細線化後の画像には、太りに対応する
部分が、(a)の細線化後の直線に垂直な短い直線とし
て残る。(c)は、左側に欠けが生じたリードの画像に
対して細線化処理を行った場合であり、この場合も、細
線化後の画像には、欠けに対応する部分が、(a)の細
線化後の直線に垂直な短い直線として残る。(d)は、
中央部にピットが生じたリードの画像に対して細線化処
理を行った場合であり、この場合は、細線化後の画像に
は、ピットに対応する部分が、(a)の細線化後の直線
に付随する小さい円として残る。(e)は、リードとリ
ードの間に生じた残銅の画像に対して細線化処理を行っ
た場合であり、この場合は、細線化後の画像には、残銅
に対応する部分が、黒い点として残る。
【0068】画像計測部20は、ステップ1205の細
線化処理が終了すると、前述の予め基準画像メモリ78
に記憶してある正常なリードの画像に対して細線化処理
を行った画像と、検査を行おうとしているリードの画像
に対して細線化処理を行った画像とを比較する(ステッ
プ1206)。なお、ステップ1205,1206は、
図6のステップ418,419に対応する。その結果、
図18の下側に示すような各欠陥に特有の画像が発見さ
れ場合には、そのリードについて欠陥が生じているもの
と判断する(ステップ405)。このようにして、画像
計測部20は、リードに生じた、太り、欠け、ピット、
残銅を検出することができる。
【0069】以上が、画像計測部20において実行され
る7種の処理についての説明である。上で説明した7種
の処理により、画像計測部20によって得られた計測結
果は、図1に示すように、第1のX−Y制御部18を介
して第2のX−Y制御部26に与えられるとともに、画
像判定/制御部22に与えられる。画像判定/制御部2
2は、計測結果に応答して、一定の論理にしたがって、
第2の欠陥計測部28を作動させ、および/または、テ
ープキャリアのリードの欠陥の有無につき、最終的に判
断する。画像判定/制御部22は、各処理にて得られた
結果を受け入れて、所定の論理に基づくリードの欠陥を
検出した処理の組み合わせにより、良品/不良品を判断
し、或いは、さらに詳細に、欠陥の状態を計測するため
に、欠陥計測部28に指示を与える。この論理は、後述
するように、適用開発システム40によって、テープキ
ャリアの種別などにしたがって決定され、欠陥検出装置
10の画像判定/制御部22に与えられる。
【0070】表1は、この実施形態における欠陥判定論
理を示すものである。
【0071】
【表1】
【0072】表1に示すように、この実施形態において
は、(2) ないし(4) 或いは(6) の処理、すなわ
ち、部分面積比較、曲げ検出、微分方式或いはクラスタ
ー比較にて、リードに欠陥があると判断された場合に、
画像判定/制御部22は、リードに、重大な欠陥が生じ
ていると判断する(表1のb項、および、e項ないしg
項参照)。したがって、画像判定/制御部22は、欠陥
が生じたリードを含むフレームを不良品であると判断
し、パンチ駆動部32に、パンチ34を駆動して、この
フレームに穴を穿つように指示する。
【0073】また、(1) の自己画像パターンマッチン
グ(PM)にて、リードのある部分に欠陥があると判断
され、かつ、(5) の膨張/収縮においても、同じ部分
に欠陥があると判断された場合(表1の項目a参照)に
も、画像判定/制御部22は、リードに重大な欠陥が生
じているため、このリードを含むフレームを不良品であ
ると判断し、パンチ駆動部32に、パンチ34を駆動し
て、このフレームに穴を穿つように指示する。
【0074】その一方、(1) の自己画像PMにて、リ
ードのある部分に欠陥があると判断され、かつ、(7)
の自己型細線化において、同じ部分に欠陥があると判断
された場合(表1の項目c参照)には、(1) の処理に
て、検出された欠陥部分の画素数(ステップ507或い
は607にて得られた、画素値が正である領域の画素
数)が、所定の値より小さい場合には、画像判定/制御
部22は、欠陥計測部28を作動させて、欠陥部分の周
辺を、より詳細に計測させる。
【0075】また、(1) の自己画像PMにて、リード
のある部分に欠陥があると判断されたにもかかわらず、
(7) の自己型細線化においては、同じ部分に欠陥がな
いと判断された場合、或いは、(1) の処理において
は、リードのある部分に欠陥がないと判断されたにもか
かわらず、(7) の自己型細線化処理においては、同じ
部分に欠陥があると判断された場合(表1の項目d参
照)にも、画像判定/制御部22は、欠陥計測部28を
作動させて、欠陥部分の周辺を、より詳細に計測させ
る。
【0076】欠陥計測部28は、欠陥部分の周辺をより
詳細に計測する旨の指示が画像判定/制御部22より与
えられると、第2のX−Y制御部26により位置決めさ
れた第2のCCDカメラ24からの画像信号を受け入れ
て、これに所定の処理を施す。なお、前述したように、
第2のX−Y制御部26には、第1のX−Y制御部18
を介して、画像計測部20より、欠陥が生じていると判
断された、リード中の位置を示す位置情報が与えられて
いる。したがって、第2のCCDカメラ24により、欠
陥部分の周辺のより詳細な画像が撮影される。
【0077】欠陥計測部28においても、得られた画像
信号に対して、図6に示す処理を実行して、画像計測部
20にて欠陥が生じていると判断されたリードにつき、
より詳細に、欠陥の有無を判断する。欠陥計測部28に
より得られた計測結果も、画像判定/制御部22に与え
られる。画像判定/制御部22は、欠陥計測部28によ
り与えられた計測結果についても、表1に示す論理にし
たがって、最終的な欠陥の有無(フレームの良品/不良
品)を判断する。この実施形態においては、欠陥計測部
28による計測結果が、項目c或いは項目dに該当する
場合には、計測されたリードを含むフレームを不良品で
あると判断する。
【0078】上述したように、欠陥計測部28が作動し
て所定の処理を実行することにより得られた計測結果に
基づいても、計測されたリードに欠陥が生じていた場合
には、画像判定/制御部22は、パンチ34を駆動し
て、このリードを含むフレームに穴を穿つように指示す
る。このようにして、画像判定/制御部22により、最
終的に不良品であると判断されたフレームには、パンチ
34により、穴が穿たれる。これは、画像判定/制御部
22が、ローラ駆動部36を制御して、ローラ12、1
4を所定の速度で回転させて、テープキャリアCを搬送
し、かつ、テープキャリアCのフレームの移動と同期し
て、第1のCCDカメラ16、第2のCCDカメラ24
およびパンチ34が作動するように、これらを制御すれ
ば良い。
【0079】次に、欠陥計測部28が、確認モードにて
作動する場合につき、簡単に説明する。確認モードの下
では、第2のCCDカメラ24が、画像計測部20にて
欠陥が生じていると判断されたリードの周辺を撮影する
と、画像判定/制御部22の制御の下、ローラ駆動部3
6が、ローラ12、14を停止させる。これにより、第
2のCCDカメラ24により撮影された所定の領域の画
像が、ディスプレイ(図示せず)の画面上に表示され
る。操作者は、この画像を参照して、目視にて、リード
に欠陥が生じているか否かを観察し、リードに欠陥が生
じていると判断した場合には、キーボードなどの入力装
置(図示せず)を操作して、画像判定/制御部22に、
このリードを含むフレームを不良品と判断するように指
示することができる。
【0080】上述したように、本実施形態によれば、画
像計測部20が種々の検査手法を用いて、テープキャリ
アに形成されたリードなどに生じた欠陥を検出し、か
つ、画像判定/制御部22が、画像計測部20の計測結
果を受け入れ、所定の論理にしたがって、フレームが良
品か不良品かを判断している。さらに、上記論理にした
がって、場合によっては、欠陥計測部28を作動させ
て、さらに詳細に、リードの周辺の欠陥の有無を検査さ
せている。これにより、テープキャリアのフレームごと
の良/不良を、確実に判定することが可能となる。
【0081】さらに、本実施形態においては、欠陥検出
装置10には、適用開発システム40が接続されてい
る。この適用開発システム40は、テープキャリアごと
に、テープキャリアに形成されたリードに生じた欠陥を
検出するための処理を決定し、かつ、欠陥の有無を判断
するための最適な論理を作成する。図19は、この実施
形態にかかる適用開発システム40の構成を示すブロッ
クダイヤグラムである。図19に示すように、この適用
開発システム40は、図1に示したCCDカメラ16,
24と同様のCCDカメラを有する画像入力部102
と、画像入力部102によって入力された画像信号と製
品番号とを対応付ける製品番号付与部104と、画像信
号について所定の画像処理を行う画像処理部105と、
処理された画像信号に基づき、欠陥を検出するための手
法および最適な論理を決定する検査方法決定部106
と、検査を実行すべき領域を設定するとともに、検出の
際に用いられる必要な閾値などを設定する領域/判定値
設定部108と、検査方法決定部106および領域/判
定値設定部108にて決定され或いは設定された事項を
示すデータを記憶するメモリ110と、画像処理前の画
像あるいは画像処理後の画像を必要に応じて表示させる
モニタ112を備えている。
【0082】このように、適用開発システム40自身が
画像入力部102にCCDカメラを有することにより、
各欠陥検査装置10の画像計測部20及び欠陥計測部2
8において実行しようとする画像処理内容を決定する際
に、それらの欠陥検査装置10を使用する必要がなく、
適用開発システム40だけで各欠陥検査装置10におい
て実行すべき画像処理内容を決定することができる。
【0083】なお、図19では、適用開発システム40
に接続された欠陥検出装置10を一台だけ示したが、実
機では、図20に示すように、一つの適用開発システム
40に多数の欠陥検出装置101 ,102 ,・・・10
n が接続されている。テープキャリアに新製品が登場す
ると、上記のように構成された適用開発システム40に
おいて、まず、当該新製品のテープキャリアを画像入力
部102のCCDカメラで撮像する。この画像信号は、
画像入力部102においけ所定の処理(例えばディジタ
ル化処理など)が施されて、製品番号付与部104に出
力される。
【0084】製品番号付与部104は、このテープキャ
リアの製品番号と、画像データとを対応付ける。検査方
法決定部106は、各欠陥検査装置10ごとに、テープ
キャリアのフレームのサイズ、フレームに形成されたリ
ードの位置、その本数、各リードの形状、幅、場合によ
っては、リードの公差などに基づき、このテープキャリ
アに形成されたリードの欠陥を検出するのに最適な手法
を選択し、かつ、欠陥検出のための最適な論理(たとえ
ば、表1にて示す論理)、照明強度、二値化レベル、検
査エリア、検査基準などを決定する。そして、各欠陥検
査装置10は、適用開発システム40から、検査する製
品に関する上記の情報を取り込むことができる。
【0085】さらに、この実施形態では、適用開発シス
テム40は、接続されている各欠陥検出装置10から、
検出結果などを取り込むことができる。これにより、適
用開発システム40で設定した検査基準などの情報の確
認や修正などを行うことができ、その結果、より適切な
手法、論理を決定できるようになっている。このように
して、検査方法決定部106において、検査手法および
検出論理が決定されると、領域/判定値設定部108
は、選択された検査手法に含まれる各処理を実行すべき
フレーム中の領域を設定する。この領域には、たとえ
ば、上述した(2) の処理などにて用いられるウィンド
ウのサイズや、(4) の処理におけるリードを含む領域
などが含まれる。さらに、領域/判定値設定部108
は、各処理にて用いられる最適な閾値を設定する。
【0086】このようにして、欠陥検出装置10におい
て、新製品であるテープキャリアを検査するために必要
な処理が決定され、かつ、処理にて用いられる数値が決
定されると、これらを示すデータが、メモリ110の所
定の領域に、製品番号と対応付けられて記憶される。な
お、テープキャリアの製品番号およびそのロット番号
と、上記データとを対応付けて、メモリ110に記憶し
ても良い。
【0087】欠陥検出装置10が、テープキャリアの検
査を実行する際には、適用開発システム40に、このテ
ープキャリアの製品番号(場合によっては、これに加え
てロット番号)を出力すると、これに応答して、メモリ
110中の所定のデータが、欠陥検出装置10に返送さ
れる。したがって、欠陥検出装置10は、与えられたデ
ータにしたがって、適切な検査(処理)を実行すること
が可能となる。
【0088】上述したように、本実施形態によれば、適
用開発システム40により、テープキャリアごとの(さ
らには、ロットごとの)検査手法などが、欠陥検出装置
10に教示されるため、欠陥検出装置は、最適な条件に
て、テープキャリアのフレームごとの良/不良を判定す
ることが可能となる。本発明は、以上の実施形態に限定
されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範
囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範
囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0089】たとえば、前記実施形態においては、画像
計測部20において(1) ないし(7) にて規定した処
理が実行され、かつ、場合により、欠陥計測部28にお
いて(1) ないし(7) にて規定された処理が実行され
ているが、各部にて実行される処理は、これに限定され
るものではない。微分処理に比較的時間がかかることを
考慮して、画像計測部20において、(1) ないし
(3) および(5) ないし(7) に規定する処理を実行
し、欠陥計測部28が起動されると、微分処理を含む
(1) ないし(7) のすべての処理が実行されるように
構成しても良い。或いは、(2) および(3) の処理
を、欠陥計測部28のみにて実行するように構成しても
良い。
【0090】また、欠陥計測部28においても、(1)
ないし(7) のすべての処理を実行する必要はなく、た
とえば、(6) に規定する処理を省略しても良い。さら
に、前記実施形態における検査論理は、一例に過ぎず、
他の処理の組み合わせを検査論理に含めても良いことは
言うまでもない。また、欠陥計測部28が起動される条
件も、実施形態に記載したものに限定されないことは明
らかである。
【0091】また、リードがテープキャリアの搬送方向
に対して垂直方向および/または水平方向にリードが形
成されているほか、搬送方向に対して斜め方向にリード
が形成されている場合に、(4) の微分処理を実行する
ためには、画像を回転して、リードの方向を搬送方向に
対して垂直方向または水平方向に変換した後に、変換さ
れた画像に対して上記処理を施せば良い。
【0092】さらに、(5) の膨張/収縮による検出処
理における、膨張/収縮の回数や、収縮/膨張の回数
は、前記実施形態に記載されたものに限定されないこと
はいうまでもない。また、本明細書おいて、手段とは必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能が、ソフトウェアによって実現される場合も包含す
る。さらに、一つの手段或いは部材の機能が、二つ以上
の物理的手段或いは部材により実現されても、若しく
は、二つ以上の手段或いは部材の機能が、一つの手段或
いは部材により実現されてもよい。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、テープキャリアの種別
に応じて、適切に、その欠陥を検出可能な欠陥検出装置
を提供することが可能となる。さらに、本発明によれ
ば、テープキャリアの種別に応じて、最適な欠陥検出手
法を用いて、テープキャリアの欠陥を検出可能な欠陥検
出装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるテープキャリアの
欠陥検出装置の構成を示すブロックダイヤグラムであ
る。
【図2】テープキャリアの一部を概略的に示す平面図で
ある。
【図3】テープキャリアの検査領域について説明するた
めの図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】本実施形態にかかる画像計測部の構成を示すブ
ロックダイヤグラムである。
【図6】本実施形態にかかる画像計測部にて実行される
処理を概略的に示すフローチャートである。
【図7】本実施形態にかかる画像計測部にて実行される
処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図8】本実施形態にかかる画像計測部にて実行される
処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図9】図7に示す処理が施された画像データを説明す
るための図である。
【図10】図8に示す処理が施された画像データを説明
するための図である。
【図11】本実施形態にかかる画像計測部にて実行され
る処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図12】画像にかけられるウィンドウを説明するため
の図である。
【図13】本実施形態にかかる画像計測部にて実行され
る処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図14】図13の処理を説明するための図である。
【図15】本実施形態にかかる画像計測部にて実行され
る処理を説明するための図である。
【図16】本実施形態にかかる画像計測部にて実行され
る処理を説明するための図である。
【図17】本実施形態にかかる画像計測部にて実行され
る処理をより詳細に示すフローチャートである。
【図18】図17の処理を説明するための図である。
【図19】本実施形態にかかる適用開発システムの構成
を示すブロックダイヤグラムである。
【図20】適用開発システムに多数の欠陥検出装置が接
続されている実機イメージを示したブロックダイヤグラ
ムである。
【符号の説明】
10 欠陥検出装置 12 送り出しローラ 14 巻き取りローラ 16 第1のCCDカメラ 18 第1のX−Y制御部 20 画像計測部 22 画像判定/制御部 24 第2のCCDカメラ 26 第2のX−Y制御部 28 欠陥計測部 32 パンチ駆動部 34 パンチ 36 ローラ駆動部 38 モード設定部 40 適用開発システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA90 AB20 BA20 CA03 CA04 CA07 CB01 CD04 DA01 EA08 EA11 EA12 EA14 EA23 EB01 EB02 EC02 ED03 ED07 ED14 ED23 FA10 4M105 CC21 CC31 CC41 4M106 AA05 AD27 BA04 CA38 CA66 DB02 DJ13 DJ14 DJ17 DJ18 DJ20 DJ21 DJ23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープキャリアに形成されたリードに光
    を照射して、その反射光を検出することにより、リード
    を含む画像を得る画像取得手段を備え、該画像取得手段
    により得られた画像に基づき、リードに生じた欠陥を検
    出するテープキャリアの欠陥検出装置であって、 前記画像に対応する画像データを受け入れ、これに少な
    くとも、複数の検査手法に対応する複数の処理を施す画
    像処理手段であって、テープキャリアの種別に応じた、
    所定の処理の組み合わせからなる検査論理に基づき、処
    理結果が、該組み合わせの一つに合致したときに、テー
    プキャリアに欠陥が生じていると判断する画像処理手段
    を備えたことを特徴とする欠陥検出装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段が、得られた画像信号
    を二値化して、対応する画像データを生成する二値化手
    段と、 前記二値化手段により二値化された画像データを受け入
    れて、当該画像データに、膨張処理を施し、その後に、
    収縮処理を施す膨張/収縮手段であって、前記収縮処理
    における収縮の回数が、前記膨張処理における膨張の回
    数よりも大きいように設定された膨張/収縮手段と、 前記膨張/収縮手段により収縮処理が施された後の画像
    データと、二値化された画像データとを比較して、二値
    化された画像データに対応するリードに生じた欠けを検
    出する欠け検出手段と、 前記二値化手段により二値化された画像データを受け入
    れて、当該画像データに、収縮処理を施し、その後に、
    膨張処理を施す収縮/膨張手段であって、前記膨張処理
    における膨張の回数が、前記収縮処理における収縮の回
    数よりも大きいように設定された収縮/膨張手段と、 前記収縮/膨張手段により膨張処理が施された後の画像
    データと、二値化された画像データとを比較して、二値
    化された画像データに対応するリードに生じた突起を検
    出する突起検出手段とを有することを特徴とする請求項
    1に記載のテープキャリアの欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段が、前記二値化手段に
    より二値化された画像データを受け入れて、これに、所
    定の回数の収縮を含む収縮処理を施し、その後に、所定
    の回数の膨張を含む膨張処理を施す第2の収縮/膨張手
    段と、 第2の収縮/膨張手段による処理が施された画像中のリ
    ードが断線状態になっていることを検出することによ
    り、リードに生じた欠けを検出する第2の欠け検出手段
    と、 前記二値化された画像データを受け入れて、これに、所
    定の回数の膨張を含む膨張処理を施し、その後に、所定
    の回数の収縮を含む収縮処理を施す第2の膨張/収縮手
    段と、第2の膨張/収縮手段による処理が施された画像
    中のリードが、隣接するリードと短絡状態となっている
    ことを検出することにより、リードに生じた突起を検出
    する第2の突起検出手段とを有し、 前記検査論理が、前記欠け検出手段および第2の欠け検
    出手段による欠けの検出が一致したとき、および/また
    は、前記突起検出手段および第2の突起検出手段による
    突起の検出が一致したときに、リードに欠陥が生じてい
    ると判断する論理を含むことを特徴とする請求項2に記
    載のテープキャリアの欠陥検出装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段が、前記二値化手段に
    より二値化された画像データを受け入れて、一つ以上の
    リードをその幅方向に横断する長さと、所定の幅とを有
    するウィンドウであって、リードの長さ方向に順次移動
    するウィンドウを生成し、生成されたウィンドウに含ま
    れる画像の画像データを抽出するウィンドウ生成手段
    と、 前記ウィンドウ中のリードの領域の面積値、および/ま
    たは、リード間の領域の面積値を算出するリード領域算
    出手段と、 前記算出されたリード領域および/またはリード間領域
    の面積値と基準値とを比較して、当該リード領域に生じ
    た欠け、突起並びにピット、および/または、残銅を検
    出する欠陥検出手段とを有し、 前記検査論理が、前記欠陥検出手段により欠陥が検出さ
    れたときに、リードに欠陥が生じていると判断する論理
    を含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項
    に記載のテープキャリアの欠陥検出装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段が、前記ウィンドウ中
    のリード領域の重心位置を検出する重心位置検出手段
    と、前記ウィンドウの移動により得られた前記重心位置
    の軌跡に基づき、リードの曲げを検出する曲げ検出手段
    とを有し、 前記検査論理が、前記曲げ検出手段によりリードの曲げ
    が検出されたときに、リードに欠陥が生じていると判断
    する論理を含むことを特徴とする請求項1ないし4の何
    れか一項に記載のテープキャリアの欠陥検出装置。
  6. 【請求項6】 前記画像処理手段が、前記二値化手段に
    より二値化された画像データを受け入れて、対応する画
    像中のリードのクラスター数を計数するクラスター数計
    数手段と、前記計数されたクラスター数と、基準クラス
    ター数とを比較し、これが一致しないときに、リードに
    欠陥が生じていると判断する第2の欠陥検出手段とを備
    え、 前記検査論理が、前記第2の欠陥検出手段により欠陥が
    検出されたときに、リードに欠陥が生じていると判断す
    る論理を含むことを特徴とする請求項1ないし5の何れ
    か一項に記載のテープキャリアの欠陥検出装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理手段が、少なくとも一つ以
    上の処理の結果に応答して、より詳細な検査が必要であ
    ることを示す検査論理を含み、 さらに、前記画像取得手段にて得られる画像の領域より
    小さい領域の、より詳細な画像を得る第2の画像取得手
    段であって、前記画像処理手段により、より詳細な検査
    が必要であると提示された位置を含む領域の画像を得る
    第2の画像取得手段と、 前記第2の画像取得手段により得られた画像に対応する
    画像データを受け入れ、これに、予め定められた処理を
    施す第2の画像処理手段とを備え、 前記第2の画像処理手段による処理結果を考慮して、最
    終的に、テープキャリアに生じた欠陥の有無が判断され
    ることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記
    載のテープキャリアの欠陥検出装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの、請求項1ないし6の
    何れか一項に記載のテープキャリアの欠陥検出装置と、 少なくともテープキャリアの種別ごとの検査論理を生成
    する検査方法決定手段、および、得られた検査論理を、
    テープキャリアの種別と対応付けて記憶する検査論理記
    憶手段を有する適用開発システムとを備え、 前記欠陥検出装置に、前記適用開発システムの検査論理
    記憶手段に記憶された検査論理のうち、所定のテープキ
    ャリアの種別に対応する検査論理が与えられることを特
    徴とする欠陥検査システム。
  9. 【請求項9】 前記適用開発システムの検査論理記憶手
    段が、さらに、少なくともテープキャリアの種別ごと
    に、テープキャリアに形成されたリードの形状、リード
    の本数、各リードの幅および各リードの公差のうちの少
    なくとも一つを記憶することを特徴とする請求項8に記
    載の欠陥検査システム。
  10. 【請求項10】 前記適用開発システムは、前記欠陥検
    出装置から、当該欠陥検査装置が行った欠陥の検出結果
    などを取り込むことができることを特徴とする請求項8
    記載の欠陥検査システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002156342A (ja) * 2000-09-05 2002-05-31 Atg Test Systems Gmbh & Co Kg 回路基板を試験する方法およびこの方法を実施する装置
JP2002365236A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corp 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP2009176826A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Fujikura Ltd プリント配線板の検査方法及びその装置

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