JP2000012230A - 有機電界発光素子 - Google Patents

有機電界発光素子

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JP2000012230A
JP2000012230A JP10199961A JP19996198A JP2000012230A JP 2000012230 A JP2000012230 A JP 2000012230A JP 10199961 A JP10199961 A JP 10199961A JP 19996198 A JP19996198 A JP 19996198A JP 2000012230 A JP2000012230 A JP 2000012230A
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JP10199961A
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Mitsuru Hashimoto
充 橋本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機電界発光素子において、駆動時及び保存
時の輝度低下、ダークスポット(発光しない領域)の発
生と拡大等、素子の寿命。 【解決手段】 (化1)で表される特定の芳香族メチリ
デン化合物を用いる。 【化1】(但し、式中Ar1は、2乃至6価の非置換また
は置換の芳香族炭化水素残基、2乃至6価の非置換また
は置換の芳香族複素環式炭化水素残基、を表し、Ar2
は、2価の非置換または置換の芳香族炭化水素残基、2
価の非置換または置換の芳香族複素環式炭化水素残基を
表す。またAr3は、非置換または置換の芳香族炭化水素
残基、非置換または置換の芳香族複素環式炭化水素残基
を表す。R1、R2、R3及びR4は水素(但し、R1、R2、R3が
同時に水素である場合をのぞく)、非置換または置換の
アルキル基、シアノ基、非置換または置換の芳香族炭化
水素残基、非置換または置換の芳香族複素環式炭化水素
残基を表す。nは1乃至6の正数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機電界発光素子に
関し、更に詳しくは、特定の芳香族メチリデン化合物を
用いた、低電圧印加で高輝度発光が可能で、かつ安定性
にも優れた有機電界発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】物質の電界発光現象を利用する電界発光
素子は、液晶素子に比べて自己発光型であるために視認
性が高く、ディスプレーなどに用いる場合に鮮明な表示
が可能である。また、完全固体素子であるために耐衝撃
性に優れる等の特徴を有しており、今後、薄型ディスプ
レイ,液晶ディスプレイのバックライト,あるいは平面
光源などに広く用いられることが期待されている。
【0003】現在実用化されている電界発光素子には、
硫化亜鉛等の無機材料を用いた分散型電界発光素子があ
るが、この分散型電界発光素子は、その駆動に比較的高
い交流電圧を必要とすることから、駆動回路が複雑にな
ったり、また輝度が低いなどの問題があり、あまり広く
実用化されていないのが実状である。
【0004】一方、有機材料を用いる有機電界発光素子
は、1987年にC.W.Tangらによって、電子輸
送性の有機蛍光物質と、正孔輸送性の有機物を積層し
て、電子と正孔の両キャリヤーを、蛍光物質層中に注入
して発光させる積層構成の素子が提案されてから、一躍
脚光を浴びるところとなった。(C.W.Tang and S.A.VAN
Slyke,Appl.Phys.Lett.,vol.51,pp.913〜915(1987) ;
特開平63−264629号公報)。
【0005】この素子では、10V以下の駆動電圧で、
1000cd/m2以上の発光が得られるとされてお
り、その後、この提案を発端として周辺の活発な研究が
行われるようになっている。現在では、様々材料や素子
構成等が提案され、実用化に向けた研究開発が活発に行
われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】その一方で、これまで
に提案された材料を用いる有機電界発光素子には、まだ
様々な問題、課題があることも事実である。そのいくつ
かの例を挙げれば、駆動時の輝度低下、保存による輝度
低下、駆動時あるいは非駆動時でのダークスポット(発
光しない領域)の発生と拡大等、素子の寿命に関わる問
題や、素子の更なる高機能化、一例として素子のカラー
化を考える場合、それに充分対応できる方式や、発光材
が充分には用意されていないこと等が挙げられる。
【0007】これらの問題、課題は基本的にそこで用い
られる材料の本質によるところが大きいと言え、新たな
高性能な発光材料、電荷輸送材料等の素材開発が、一つ
の重要な技術課題である。それによって、有機電界発光
素子の広範な実用化の道が開けるものと考えることが出
来る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような有
機電界発光素子の実状に鑑みなされたもので、低電圧で
高輝度な発光が可能な有機電界発光素子を得るべく鋭意
研究を重ねた結果、ある特定の有機化合物が、有機電界
発光素子の構成材料、特に発光材として優れていること
を見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、下記(化2)で表される特定の芳香族メチリデ
ン化合物を用ることを特徴とする有機電界発光素子であ
る。
【0009】
【化2】 但し、式中Ar1は、2乃至6価の非置換または置換の芳
香族炭化水素残基、2乃至6価の非置換または置換の芳
香族複素環式炭化水素残基、を表し、Ar2は、2価の非
置換または置換の芳香族炭化水素残基、2価の非置換ま
たは置換の芳香族複素環式炭化水素残基を表す。またAr
3は、非置換または置換の芳香族炭化水素残基、非置換
または置換の芳香族複素環式炭化水素残基を表す。R1、
R2、R3及びR4は水素(但し、R1、R2、R3が同時に水素で
ある場合をのぞく)、非置換または置換のアルキル基、
シアノ基、非置換または置換の芳香族炭化水素残基、非
置換または置換の芳香族複素環式炭化水素残基を表す。
またAr3と R4は共同で環を形成していても良い。nは1
乃至6の正数を表す。
【0010】上記(化2)におけるAr1、Ar2、Ar3、R
1、R2、R3、及びR4について、更に詳細に説明する。
【0011】Ar1における、2乃至6価の非置換または
置換芳香族炭化水素残基、及び2乃至6価の非置換また
は置換芳香族複素環式炭化水素残基の具体的な例として
は、2乃至6価の非置換または置換ベンゼン、2乃至6
価の非置換または置換のナフタレン、2乃至6価の非置
換または置換のアセナフテン、2乃至6価の非置換また
は置換のアセナフチレン、2乃至6価の非置換または置
換のアントラセン、2乃至6価の非置換または置換のフ
ェナントレン、2乃至6価の非置換または置換のピレ
ン、2乃至6価の非置換または置換のフルオレン、2乃
至6価の非置換または置換のフルオレノン、2乃至6価
の非置換または置換のアントラキノン、2乃至6価の非
置換または置換のフェナントレンキノン、2乃至5価の
非置換または置換のピリジン、2乃至4価の非置換また
は置換のピリダジン、2乃至4価の非置換または置換の
ピリミジン、2乃至4価の非置換または置換のピラジ
ン、2乃至3価の非置換または置換のトリアジン、2乃
至6価の非置換または置換のキノリン、2乃至6価の非
置換または置換のイソキノリン、2乃至6価の非置換ま
たは置換のシンノリン、2乃至6価の非置換または置換
のキノキサリン、2乃至6価の非置換または置換のフタ
ラジン、2乃至4価の非置換または置換のフラン、2乃
至4価の非置換または置換のチオフェン、2乃至4価の
非置換または置換のインドール、2乃至6価の非置換ま
たは置換のベンゾフラン、2乃至6価の非置換または置
換のベンゾチオフェン、2乃至6価の非置換または置換
のインドール、2乃至6価の非置換または置換のジベン
ゾフラン、2乃至6価の非置換または置換のジベンゾチ
オフェン、2乃至6価の非置換または置換のカルバゾー
ル、2乃至3価の非置換または置換のオキサゾール、2
乃至3価の非置換または置換のチアゾール、2価のオキ
サジアゾール、2価のトリアゾール、2乃至5価の非置
換または置換のベンゾオキサゾール、2乃至5価の非置
換または置換のベンゾチアゾール等が挙げられる。
【0012】更に、上記の非置換または置換の芳香族炭
化水素同志が複数結合した2乃至6価の非置換または置
換ビフェニル、2乃至6価の非置換または置換テルフェ
ニル、2乃6価の非置換または置換クアテルフェニル、
2乃至6価の非置換または置換キンクフェニル、2乃至
6価のビナフチルや、非置換または置換芳香族複素環式
炭化水素同志が複数結合した2乃至6価の非置換または
置換のビチエニル、2乃至6価の非置換または置換のテ
ルチエニル、2乃至6価の非置換または置換のビフリ
ル、2乃至6価の非置換または置換のビベンゾチエニ
ル、あるいは、非置換または置換の芳香族炭化水素と非
置換または置換芳香族複素環式炭化水素が複数結合した
2乃至6価のフェニルチオフェン、2乃至6価の非置換
または置換のジフェニルチオフェン、2乃至6価の非置
換または置換のジフェニルオキサジアゾール、2乃至6
価の非置換または置換のビス(フェニルオキサゾリル)
ベンゼン、等も挙げることが出来る。
【0013】置換基を有するAr1の置換基の例として
は、炭素数1から12の直鎖または分岐したアルキル
基、シクロペンチル基あるいはシクロヘキシル基などの
シクロアルキル基、炭素数1から12の直鎖または分岐
したアルコキシ基、フッ素、塩素、あるいは臭素などの
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アセチル基あるい
はベンゾイル基などのアシル基、カルボキシル基及びそ
のエステル、トリフルオロメチル基あるいはベンジル基
などの置換アルキル基などを例示することが出来る。置
換基の数は、1または複数で、複数の場合には、置換基
は同一のものが複数置換されていても良いし、また異な
るものが複数置換されていても良い。
【0014】Ar2における、2価の非置換または置換芳
香族炭化水素残基、及び2価の非置換または置換芳香族
複素環式炭化水素残基の具体的な例としては、2価の非
置換または置換ベンゼン、2価の非置換または置換のナ
フタレン、2価の非置換または置換のアセナフテン、2
価の非置換または置換のアセナフチレン、2価の非置換
または置換のアントラセン、2価の非置換または置換の
フェナントレン、2価の非置換または置換のピレン、2
価の非置換または置換のフルオレン、2価の非置換また
は置換のフルオレノン、2価の非置換または置換のアン
トラキノン、2価の非置換または置換のフェナントレン
キノン、2価の非置換または置換のピリジン、2価の非
置換または置換のピリダジン、2価の非置換または置換
のピリミジン、2価の非置換または置換のピラジン、2
価の非置換または置換のトリアジン、2価の非置換また
は置換のキノリン、2価の非置換または置換のイソキノ
リン、2価の非置換または置換のシンノリン、2価の非
置換または置換のキノキサリン、2価の非置換または置
換のフタラジン、2価の非置換または置換のフラン、2
価の非置換または置換のチオフェン、2価の非置換また
は置換のインドール、2価の非置換または置換のベンゾ
フラン、2価の非置換または置換のベンゾチオフェン、
2価の非置換または置換のインドール、2価の非置換ま
たは置換のジベンゾフラン、2価の非置換または置換の
ジベンゾチオフェン、2価の非置換または置換のカルバ
ゾール、2価の非置換または置換のオキサゾール、2価
の非置換または置換のチアゾール、2価のオキサジアゾ
ール、2価のトリアゾール、2価の非置換または置換の
ベンゾオキサゾール、2価の非置換または置換のベンゾ
チアゾール等が挙げられる。
【0015】更に、上記の非置換または置換の芳香族炭
化水素同志が複数結合した2価の非置換または置換ビフ
ェニル、2価の非置換または置換テルフェニル、2価の
非置換または置換クアテルフェニル、2価の非置換また
は置換キンクフェニル、2価のビナフチルや、非置換ま
たは置換芳香族複素環式炭化水素同志が複数結合した2
価の非置換または置換のビチエニル、2価の非置換また
は置換のテルチエニル、2価の非置換または置換のビフ
リル、2価の非置換または置換のビベンゾチエニル、あ
るいは、非置換または置換の芳香族炭化水素と非置換ま
たは置換芳香族複素環式炭化水素が複数結合した2価の
フェニルチオフェン、2価の非置換または置換のジフェ
ニルチオフェン、2価の非置換または置換のジフェニル
オキサジアゾール、2価の非置換または置換のビス(フ
ェニルオキサゾリル)ベンゼン、等も挙げることが出来
る。
【0016】置換基を有するAr2の置換基の例として
は、炭素数1から12の直鎖または分岐したア ルキル
基、シクロペンチル基あるいはシクロヘキシル基などの
シクロアルキル基、炭素数1から12の直鎖または分岐
したアルコキシ基、フッ素、塩素、あるいは臭素などの
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アセチル基あるい
はベンゾイル基などのアシル基、カルボキシル基及びそ
のエステル、トリフルオロメチル基あるいはベンジル基
などの置換アルキル基などを例示することが出来る。
【0017】置換基の数は、1または複数で、複数の場
合には、置換基は同一のものが複数置換されていても良
いし、また異なるものが複数置換されていても良い。
【0018】R1、R2、R3、 R4及びAr3における、非置換
または置換芳香族炭化水素残基、及び非置換または置換
芳香族複素環式炭化水素残基の具体的な例としては、1
価の非置換または置換ベンゼン、1価の非置換または置
換のナフタレン、1価の非置換または置換のアセナフテ
ン、1価の非置換または置換のアセナフチレン、1価の
非置換または置換のアントラセン、1価の非置換または
置換のフェナントレン、1価の非置換または置換のピレ
ン、1価の非置換または置換のフルオレン、1価の非置
換または置換のフルオレノン、1価の非置換または置換
のアントラキノン、1価の非置換または置換のフェナン
トレンキノン、1価の非置換または置換のピリジン、1
価の非置換または置換のピリダジン、1価の非置換また
は置換のピリミジン、1価の非置換または置換のピラジ
ン、1価の非置換または置換のトリアジン、1価の非置
換または置換のキノリン、1価の非置換または置換のイ
ソキノリン、1価の非置換または置換のシンノリン、1
価の非置換または置換のキノキサリン、1価の非置換ま
たは置換のフタラジン、1価の非置換または置換のフラ
ン、1価の非置換または置換のチオフェン、1価の非置
換または置換のインドール、1価の非置換または置換の
ベンゾフラン、1価の非置換または置換のベンゾチオフ
ェン、1価の非置換または置換のインドール、1価の非
置換または置換のジベンゾフラン、1価の非置換または
置換のジベンゾチオフェン、1価の非置換または置換の
カルバゾール、1価の非置換または置換のオキサゾー
ル、1価の非置換または置換のチアゾール、1価のオキ
サジアゾール、1価のトリアゾール、1価の非置換また
は置換のベンゾオキサゾール、1価の非置換または置換
のベンゾチアゾール等が挙げられる。
【0019】更に、上記の非置換または置換の芳香族炭
化水素同志が複数結合した1価の非置換または置換ビフ
ェニル、1価の非置換または置換テルフェニル、1価の
非置換または置換クアテルフェニル、1価の非置換また
は置換キンクフェニル、1価のビナフチルや、非置換ま
たは置換芳香族複素環式炭化水素同志が複数結合した1
価の非置換または置換のビチエニル、1価の非置換また
は置換のテルチエニル、1価の非置換または置換のビフ
リル、1価の非置換または置換のビベンゾチエニル、あ
るいは、非置換または置換の芳香族炭化水素と非置換ま
たは置換芳香族複素環式炭化水素が複数結合した1価の
フェニルチオフェン、1価の非置換または置換のジフェ
ニルチオフェン、1価の非置換または置換のジフェニル
オキサジアゾール、1価の非置換または置換のビス(フ
ェニルオキサゾリル)ベンゼン、等も挙げることが出来
る。
【0020】置換基を有するR1、R2、R3、 R4及びAr3の
置換基の例としては、炭素数1から12の直鎖または分
岐したア ルキル基、シクロペンチル基あるいはシクロ
ヘキシル基などのシクロアルキル基、炭素数1から12
の直鎖または分岐したアルコキシ基、フッ素、塩素、あ
るいは臭素などのハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
アセチル基あるいはベンゾイル基などのアシル基、カル
ボキシル基及びそのエステル、トリフルオロメチル基あ
るいはベンジル基などの置換アルキル基などを例示する
ことが出来る。置換基の数は、1または複数で、複数の
場合には、置換基は同一のものが複数置換されていても
良いし、また異なるものが複数置換されていても良い。
【0021】R1、R2、R3及び R4において、それらが非
置換または置換のアルキル基である場合の具体的な例と
しては、炭素数1から12の直鎖または分岐したア ル
キル基、シクロペンチル基あるいはシクロヘキシル基な
どのシクロアルキル基、直鎖または分岐したアルコキシ
基で置換されたアルコキシアルキル基、シアノ基で置換
されたシアノアルキル基、フッ素、塩素、あるいは臭素
などのハロゲン原子で置換されたハロゲン化アルキル
基、ベンジル基やフェネチル基などのアリールアルキル
基等を挙げることが出来る。
【0022】本発明に関わる芳香族メチリデン化合物
は、例えば、それぞれ対応するアルデヒド誘導体と、芳
香族炭化水素基や芳香族複素環式炭化水素基で置換され
たメチルホスホン酸ジアルキル誘導体とを、塩基性下で
反応させることや、その他一般的なスチルベン誘導体の
合成法に準じて合成することが出来る。
【0023】また本発明に関わる芳香族メチリデン化合
物には、場合によっていわゆるシスあるいはトランスの
構造異性体の存在があるが、本発明ではそれらを限定す
るものではなく、いずれの構造異性体でも好適に用いる
ことが可能である。
【0024】次に、本発明に関わる化合物の具体例を表
1から表352に示すが、あくまでも例示であり、本発明
はこれらの化合物に限定されるものではない。
【0025】尚、化合物の例示にあたり、(表1)から
(表3)に示した化合物番号1-1から化合物番号1-31につ
いては、(表1)の冒頭にそれらの一部を置換基として
省略した一般式を示し、以後置換基部分のみ表示する方
法により例示した。
【0026】同様に(表4)から(表8)に示した化合物
番号2-1から化合物番号2-53については、(表4)の冒頭
に、(表9)から(表21)に示した化合物番号3-1から化
合物番号3-141については、(表9)の冒頭に、(表22)
から(表23)に示した化合物番号4-1から化合物番号4-1
3については、(表22)の冒頭に、(表24)から(表2
7)に示した化合物番号5-1から化合物番号5-42について
は、(表24)の冒頭に、一般式を示した。
【0027】(表28)から(表32)に示した化合物番号
6-1から化合物番号6-53については、(表28)の冒頭
に、(表33)から(表45)に示した化合物番号7-1から
化合物番号7-141については、(表33)の冒頭に、(表4
6)から(表47)に示した化合物番号8-1から化合物番号
8-13については、(表46)の冒頭に、(表48)から(表
50)に示した化合物番号9-1から化合物番号9-31につい
ては、(表48)の冒頭に、一般式を示した。
【0028】(表51)から(表53)に示した化合物番号
10-1から化合物番号10-31については、(表51)の冒頭
に、(表54)から(表58)に示した化合物番号11-1から
化合物番号11-53については、(表54)の冒頭に、(表5
9)から(表71)に示した化合物番号12-1から化合物番
号12-141については、(表59)の冒頭に、(表72)から
(表73)に示した化合物番号13-1から化合物番号13-13
については、(表72)の冒頭に、一般式を示した。
【0029】(表74)から(表77)に示した化合物番号
14-1から化合物番号14-42については、(表74)の冒頭
に、(表78)から(表82)に示した化合物番号15-1から
化合物番号15-53については、(表78)の冒頭に、(表8
3)から(表95)に示した化合物番号16-1から化合物番
号16-141については、(表83)の冒頭に、(表96)から
(表97)に示した化合物番号17-1から化合物番号17-13
については、(表96)の冒頭に、一般式を示した。
【0030】(表98)から(表100)に示した化合物番
号18-1から化合物番号18-31については、(表98)の冒
頭に、(表101)から(表103)に示した化合物番号19-1
から化合物番号19-31については、(表101)の冒頭に、
(表104)から(表108)に示した化合物番号20-1から化
合物番号20-53については、(表104)の冒頭に、(表10
9)から(表121)に示した化合物番号21-1から化合物番
号21-141については、(表109)の冒頭に、一般式を示
した。
【0031】(表122)から(表123)に示した化合物番
号22-1から化合物番号22-13については、(表122)の冒
頭に、(表124)から(表127)に示した化合物番号23-1
から化合物番号23-42については、表124の冒頭に、表12
8から表132に示した化合物番号24-1から化合物番号24-5
3については、(表128)の冒頭に、(表133)から(表1
45)に示した化合物番号25-1から化合物番号25-141につ
いては、(表133)の冒頭に、一般式を示した。
【0032】(表146)から(表147)に示した化合物番
号26-1から化合物番号26-13については、(表146)の冒
頭に、(表148)から(表150)に示した化合物番号27-1
から化合物番号27-31については、(表148)の冒頭に、
(表151)から(表153)に示した化合物番号28-1から化
合物番号28-31については、(表151)の冒頭に、(表15
4)から(表158)に示した化合物番号29-1から化合物番
号29-53については、(表154)の冒頭に、一般式を示し
た。
【0033】(表159)から(表171)に示した化合物番
号30-1から化合物番号30-141については、(表159)の
冒頭に、(表172)から(表173)に示した化合物番号31
-1から化合物番号31-13については、(表172)の冒頭
に、(表174)から(表177)に示した化合物番号32-1か
ら化合物番号32-42については、(表174)の冒頭に、
(表178)から(表182)に示した化合物番号33-1から化
合物番号33-53については、(表178)の冒頭に、一般式
を示した。
【0034】(表183)から(表195)に示した化合物番
号34-1から化合物番号34-141については、(表183)の
冒頭に、(表196)から(表197)に示した化合物番号35
-1から化合物番号35-13については、(表196)の冒頭
に、(表198)から(表200)に示した化合物番号36-1か
ら化合物番号36-31については、(表198)の冒頭に、
(表324)から(表336)に示した化合物番号96-1から化
合物番号96-141については、(表324)の冒頭に、一般
式を示した。
【0035】(表337)から(表349)に示した化合物番
号97-1から化合物番号97-141については、(表337)の
冒頭に、それぞれ一般式を示し、上記と同様に例示し
た。
【0036】また、(表273)から(表323)に示した化
合物番号45-1から化合物番号95-9については、各表の冒
頭に省略した一般式を示し、上記と同様以後置換基部分
のみ表示する方法により例示した。また、その他の例示
化合物については化学構造式の全体を示した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
【表42】
【表43】
【表44】
【表45】
【表46】
【表47】
【表48】
【表49】
【表50】
【表51】
【表52】
【表53】
【表54】
【表55】
【表56】
【表57】
【表58】
【表59】
【表60】
【表61】
【表62】
【表63】
【表64】
【表65】
【表66】
【表67】
【表68】
【表69】
【表70】
【表71】
【表72】
【表73】
【表74】
【表75】
【表76】
【表77】
【表78】
【表79】
【表80】
【表81】
【表82】
【表83】
【表84】
【表85】
【表86】
【表87】
【表88】
【表89】
【表90】
【表91】
【表92】
【表93】
【表94】
【表95】
【表96】
【表97】
【表98】
【表99】
【表100】
【表101】
【表102】
【表103】
【表104】
【表105】
【表106】
【表107】
【表108】
【表109】
【表110】
【表111】
【表112】
【表113】
【表114】
【表115】
【表116】
【表117】
【表118】
【表119】
【表120】
【表121】
【表122】
【表123】
【表124】
【表125】
【表126】
【表127】
【表128】
【表129】
【表130】
【表131】
【表132】
【表133】
【表134】
【表135】
【表136】
【表137】
【表138】
【表139】
【表140】
【表141】
【表142】
【表143】
【表144】
【表145】
【表146】
【表147】
【表148】
【表149】
【表150】
【表151】
【表152】
【表153】
【表154】
【表155】
【表156】
【表157】
【表158】
【表159】
【表160】
【表161】
【表162】
【表163】
【表164】
【表165】
【表166】
【表167】
【表168】
【表169】
【表170】
【表171】
【表172】
【表173】
【表174】
【表175】
【表176】
【表177】
【表178】
【表179】
【表180】
【表181】
【表182】
【表183】
【表184】
【表185】
【表186】
【表187】
【表188】
【表189】
【表190】
【表191】
【表192】
【表193】
【表194】
【表195】
【表196】
【表197】
【表198】
【表199】
【表200】
【表201】
【表202】
【表203】
【表204】
【表205】
【表206】
【表207】
【表208】
【表209】
【表210】
【表211】
【表212】
【表213】
【表214】
【表215】
【表216】
【表217】
【表218】
【表219】
【表220】
【表221】
【表222】
【表223】
【表224】
【表225】
【表226】
【表227】
【表228】
【表229】
【表230】
【表231】
【表232】
【表233】
【表234】
【表235】
【表236】
【表237】
【表238】
【表239】
【表240】
【表241】
【表242】
【表243】
【表244】
【表245】
【表246】
【表247】
【表248】
【表249】
【表250】
【表251】
【表252】
【表253】
【表254】
【表255】
【表256】
【表257】
【表258】
【表259】
【表260】
【表261】
【表262】
【表263】
【表264】
【表265】
【表266】
【表267】
【表268】
【表269】
【表270】
【表271】
【表272】
【表273】
【表274】
【表275】
【表276】
【表277】
【表278】
【表279】
【表280】
【表281】
【表282】
【表283】
【表284】
【表285】
【表286】
【表287】
【表288】
【表289】
【表290】
【表291】
【表292】
【表293】
【表294】
【表295】
【表296】
【表297】
【表298】
【表299】
【表300】
【表301】
【表302】
【表303】
【表304】
【表305】
【表306】
【表307】
【表308】
【表309】
【表310】
【表311】
【表312】
【表313】
【表314】
【表315】
【表316】
【表317】
【表318】
【表319】
【表320】
【表321】
【表322】
【表323】
【表324】
【表325】
【表326】
【表327】
【表328】
【表329】
【表330】
【表331】
【表332】
【表333】
【表334】
【表335】
【表336】
【表337】
【表338】
【表339】
【表340】
【表341】
【表342】
【表343】
【表344】
【表345】
【表346】
【表347】
【表348】
【表349】
【表350】
【表351】
【表352】 本発明の有機電界発光素子において、上記一般式の芳香
族メチリデン化合物の使用形態に特別な制限はなく、少
なくとも上記一般式の芳香族メチリデン化合物が存在す
る薄膜層が形成されていることを特徴とする有機電界発
光素子である。
【0037】
【発明の実施の形態】先に述べたように、本発明に関わ
る前記一般式で表される芳香族メチリデン化合物は、有
機電界発光素子における構成材料として有効であり、特
に発光材として好ましいものである。以下、素子構成に
基づいて、そこで用いられる材料や素子の作成方法等、
実施の形態の詳細を説明する。
【0038】本発明に関わる有機電界発光素子の素子構
成ば、その構成として各種の態様をとりうるものの、基
本的には一対の電極(陽極及び陰極)間に発光材から成
る発光層を挟持した構成である。これに、必要に応じて
陽極と発光層の間に正孔輸送材から成る正孔輸送層、陰
極と発光層の間に電子輸送材から成る電子輸送層を介在
させることも可能である。
【0039】図1から図4に本発明の具体的な素子構成
の例を示したが、図1は陽極/発光層/陰極から成る素
子、図2は陽極/正孔輸送層/発光層/陰極から成る素
子、図3は陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰
極から成る素子、そして図4は陽極/発光層/電子輸送
層/陰極から成る素子の例である。実用的には、これら
が基板により支持されていることが好ましく、またこの
ほか、様々な素子に対する要求に基づき各種の態様をと
りうることが考えられるが、上記4種が発光素子の基本
と考えることが出来るので、この4種の素子構成を中心
に説明を進めることとする。
【0040】まず基板について述べれば、基板には特に
制限がなく、その例としてはガラス、石英ガラス、及び
プラスチック等が挙げられる。但し、素子の発光光を基
板側より取り出す場合には、素子の発光光に対し適度な
透明性が必要であるのは当然のことである。
【0041】陽極は、比較的仕事関数の大きな金属、合
金あるいは電気伝導性化合物を用いることができ、仕事
関数としてはおよそ4eVより大きいことが好ましい。こ
のような陽極材料の具体例としては、金、ヨウ化銅、イ
ンジウムスズオキサイド(ITO)、酸化スズあるいは酸化
亜鉛等が挙げられる。
【0042】通常、これらを陽極として用いるには、真
空蒸着やスパッタリング等の方法によりその薄膜を形成
して電極として用いる。電極の膜厚は、陽極材料の種類
によっても異なるが、通常10nm程度から1μm程度で、好
ましくは10乃至300nm程度である。電極のシート抵抗と
しては数百Ω/□以下が好ましい。また発光光を陽極の
側から取り出すのであれば、陽極は素子の発光光に対し
適度な透明性が必要である。
【0043】陰極には比較的仕事関数の小さい金属、合
金あるいは電気伝導性化合物を用いることができ、仕事
関数としてはおよそ4eVより小さいことが好ましい。こ
のような陰極材料の具体例としては、マグネシウム、リ
チウム、ナトリウム、インジウム、ナトリウム・カリウ
ム合金、マグネシウム・銅混合物、アルミニウム・酸化
アルミニウム混合物等が挙げられる。
【0044】通常、これらを陰極として用いるには、真
空蒸着やスパッタリング等の方法によりその薄膜を形成
して電極として用いる。電極の膜厚は、陰極材料の種類
によっても異なるが、通常10nm程度から1μm程度で、好
ましくは10乃至300nm程度である。また電極のシート抵
抗としては数百Ω/□以下が好ましい。また発光光を陰
極の側から取り出すのであれば、陰極においても素子の
発光光に対し適度な透明性が必要であるのは当然のこと
である。
【0045】次に正孔輸送層、電子輸送層、発光層につ
いて順次説明する。正孔輸送層は、少なくとも正孔輸送
材を主成分として成る層である。ここで言う正孔輸送材
とは、陽極から正孔の注入を受け入れ、受け入れた正孔
を輸送することが出来て発光材に正孔を注入できる材料
を指し、これまでの有機光導電性材料において正孔輸送
材として知られているものや、有機電界発光素子の正孔
輸送材として知られている公知のものから任意のものを
選択して用いることができる。
【0046】この正孔輸送材としては、例えばトリアゾ
ール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘
導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体
及びピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、ア
リールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキ
サゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオ
レノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベル誘導体、
ポルフィリン誘導体、芳香族第三級アミン誘導体及びス
チリルアミン誘導体などを挙げることができる。
【0047】これらの正孔輸送材は、単独で正孔輸送層
を形成していても、あるいは複数の正孔輸送材混合物と
して正孔輸送層を形成していても良く、また樹脂等の結
着剤と共に正孔輸送層を形成していても良い。更に正孔
輸送層としては、前記層とは別種の正孔輸送材からなる
正孔輸送層を積層したものであってもよい。
【0048】正孔輸送層の膜厚は、通常5nm乃至1μ程度
であり、好ましくは10nm乃至200nm程度である。膜の形
成は、陽極あるいは発光層上にスピンコート法、キャス
ト法、あるいは真空蒸着法等の公知の方法によって行う
ことが出来るが、得られる膜質を考慮すると真空蒸着法
が好ましい。
【0049】電子輸送層は、少なくとも電子輸送材を主
成分として成る層である。電子輸送材とは、陰極から電
子の注入を受け入れ、受け入れた電子を輸送することが
出来て発光材に電子を注入できる材料を指し、これまで
の有機光導電性材料において電子輸送材として知られて
いるものや、有機電界発光素子の電子輸送材として知ら
れている公知のもから任意のものを選択して用いること
ができる。
【0050】電子輸送材としては、ニトロ置換フルオレ
ノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ジフェノキ
ノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、フレオレニ
リデンメタン誘導体、アントロン誘導体、8-ヒドロキシ
キノリンアルミ錯体誘導体などを挙げることができる。
【0051】これらの電子輸送材は、単独で電子輸送層
を形成していても、あるいは複数の電子輸送材混合物と
して電子輸送層を形成していても良く、また樹脂等の結
着剤と共に電子輸送層を形成していても良い。更に電子
輸送層としては、前記層とは別種の電子輸送材からなる
電子輸送層を積層したものであってもよい。
【0052】電子輸送層の膜厚は、通常5nm乃至1μ程度
であり、好ましくは10nm乃至200nm程度である。膜の形
成は、陰極あるいは発光層上にスピンコート法、キャス
ト法、あるいは真空蒸着法等の公知の方法によって行う
ことが出来るが、得られる膜質を考慮すると真空蒸着法
が好ましい。
【0053】なお、正孔輸送層及び電子輸送層は電荷の
注入性,輸送性,障壁性のいずれかを有する層であり、
上記した有機材料を用いる層の他、Si系,SiC系,
CdS系などの結晶性あるいは非結晶性無機材料を用い
ることもできる。
【0054】発光層は少なくとも発光材を主成分として
成る層である。ここでの発光材とは、陽極または正孔輸
送層から正孔の注入を受け入れそれを輸送し、且つ陰極
または電子輸送層からの電子の注入を受け入れそれを輸
送して、正孔と電子の再結合による発光を行うことが出
来る材料である。
【0055】本発明に関わり、先に一般式で示した芳香
族メチリデン化合物はこの発光材として特に優れてお
り、適当な陽極を選べば、比較的正孔を注入しやすく、
また適当な陰極を選べば、比較的電子も注入しやすい。
電子,正孔の輸送能力にも優れており、また固体状態の
蛍光性が強いためそれを用いた発光層は、電子と正孔の
再結合時に形成された励起状態を光に変換する能力が大
きい。
【0056】本発明の発光層は、(1)本発明の芳香族
メチリデン化合物単独から成る層、(2)複数の本発明
の芳香族メチリデン化合物から成るか、本発明の芳香族
メチリデン化合物と公知の発光材とから成る層、(3)
本発明の芳香族メチリデン化合物と正孔輸送材から成る
層、(4)本発明の芳香族メチリデン化合物と電子輸送
材から成る層、(5)本発明の芳香族メチリデン化合
物、正孔輸送材及び電子輸送材から成る層のいずれでも
良い。
【0057】また上記各層において、必要により樹脂等
の結着剤を用いたものであっても良い。更に発光層とし
ては、前記の層が複数積層されたものであっても良い。
発光層の膜厚は、特に制限されるものではないが通常5n
m乃至5μm程度が好ましい。
【0058】発光層の作成に当たっては、先に述べた正
孔輸送層や電子輸送層の製麻区と同様に、スピンコート
法、キャスト法、あるいは真空蒸着法等の公知の方法に
よって行うことが出来るが、得られる膜質を考慮すると
真空蒸着法が好ましい場合が多い。いずれにしても、発
光層の形成には、そこで用いられる材料との関連で適切
な手段が用いられる必要がある。
【0059】以上、各層ごとに詳細な説明を行ってきた
が、各層を組み合わせ実際の素子を作成するには、その
作成順は任意である。用いる材料に最も適切な順序で素
子を作成することが大切である。
【0060】このようにして得られた本発明の有機電界
発光素子に、直流電圧を印加する場合には、陽極を+,
陰極を−の極性として電圧1〜30V程度を印加する。
発光は透明又は半透明の電極側より観測することが出
来、逆の極性で電圧を印加しても電流は流れず発光は全
く生じない。さらに、交流電圧を印加する場合には、陽
極が+,陰極が−の状態になったときのみ発光する。な
お、印加する交流の波形は任意でよい。次に本発明を、
実施例によりさらに詳しく説明する。
【0061】(実施例1)陽極として、透明電極である
インジウム錫酸化物(ITO)の薄膜をあらかじめ形成
したガラス基板(ITOガラス基板)の電極上に、正孔
輸送層、発光層、電子輸送層、陰極として、アルミニウ
ム/リチウム(Al/Li)電極を順次蒸着により形成
して、本発明の有機電界発光素子を作製した。
【0062】具体的には、先ず、ITOガラス基板、正
孔輸送材料としてN,N'-ジフェニル-N,N'-ビス(3−メ
チ ルフェニル)ベンジジン(TPD)、発光材料とし
て本発明の化合物番号15−13の芳香族メチリデン化
合物、電子輸送材料としてトリス(8−ヒドロキシキノ
リノ)アルミニウム(Alq)、電極材料としてアルミニ
ウム、リチウムを真空蒸着装置にセットし、10-4Pa
まで排気した。次にITOガラス基板の電極上に、正孔
輸送材であるTPDを0.1〜0.5nm/秒の蒸着速
度で蒸着し、正孔輸送層を50nm形成した。
【0063】次に、発光材料である化合物番号15−1
3を0.1〜0.5nm/秒の蒸着速度で蒸着し、発光
層を50nm形成した。続いて電子輸送材料であるAlq
を0.1nm/秒の速度で 蒸着し、膜厚10nmの電
子輸送層を形成した。さらにAl/Li電極の蒸着を
0.5nm/秒の速度で行い、その厚さを150nmと
した。これらの蒸着はいずれも真空を破らずに連続して
い、また膜厚は水晶振動子によってモニターすることに
より制御した。
【0064】素子作製後、直ちに乾燥窒素中で電極の取
り出しを行い、有機電界発光素子を作成した。この様に
して作成した素子に、電圧を印加したところ、均一な青
色の発光が得られた。その発光スペクトルのピーク波長
は470nmであり、100mA/cm2の電流を印加
した場合の駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したとこ
ろ、駆動電圧は7.0V、発光輝度は2500cd/m
2であった。また、この素子の寿命の目安として、発光
輝度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加し
て連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、500
時間で輝度が半減した。
【0065】(比較例1)従来の発光材との比較のた
め、特開平3−231970号公報に記載の4,4'−ビ
ス(2,2―ジフェニルビニル)ビフェニルを、実施例
1の発光材の代わりに用いた以外は実施例1と全く同様
にして素子を作成した。得られた素子に電圧を印加した
ところ、均一な青色の発光が得られ、発光スペクトルの
ピーク波長は450nmであった。この素子に100m
A/cm2を印加した場合の 駆動電圧は6V、発光輝度
は1200cd/m2であった。この素子の寿命の目安と
して、発光輝度の半減時間を、20mA/cm2の定電
流を印加して連続駆動し 輝度の半減時間を調べたとこ
ろ、3時間経過したところで、有機膜の一部に凝集が生
じ、電極間で電気的な短絡が起こり発光しなくなった。
【0066】(比較例2)実施例1において、化合物番
号15−13を発光材として用いた発光層、及びAlqを
電子輸送材として用いた電子輸送層を形成せず、本比較
例ではAlqを発光材として用いた発光層を60nm形成した
以外は実施例1と同様に素子を作成した。得られた素子
に電圧を印加したところ、均一な黄緑色の発光が得られ
た。発光スペクトルのピーク波長は520nmであっ
た。
【0067】また、100mA/cm2印加した場合の
駆動電圧は7V、発光輝度は2500cd/m2であっ
た。この素子に20mA/cm2の定電流を印加して連
続駆動したところ、100時間で輝度が半減した。
【0068】(実施例2)陽極として、ITOガラス基
板の電極上に、正孔輸送層、発光層、陰極として、マグ
ネシウム/銀(Mg/Ag)電極を順次蒸着により形成し
て、本発明の有機電界発光素子を作製した。具体的に
は、先ず、ITOガラス基板、正孔輸送材料としてTP
D、発光材料として本発明の化合物番号15−13の芳
香族メチリデン化合物、電極材料としてマグネシウム、
銀を真空蒸着装置にセットし、10-4Paまで排気し
た。次にITOガラス基板の電極上に、正孔輸送材であ
るTPDを0.1〜0.5nm/秒の蒸着速度で蒸着
し、正孔輸送層を50nm形成した。
【0069】次に、発光材料である化合物番号15−1
3を0.1〜0.5nm/秒の蒸着速度で蒸着し、発光
層を50nm形成した。さらに、Agを0.02〜0.1
nm/秒、Mgを0.2〜1nm/秒の蒸着速度で同時に蒸着
して膜厚150nm のMg/Ag電極を形成した。これらの
蒸着はいずれも真空を破らずに連続してい、また膜厚は
水晶振動子によってモニターすることにより制御した。
【0070】素子作製後、直ちに乾燥窒素中で電極の取
り出しを行い、有機電界発光素子を作成した。この様に
して作成した素子に、電圧を印加したところ、均一な青
色の発光が得られた。その発光スペクトルのピーク波長
は470nmであり、100mA/cm2の電流を印加
した場合の駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したとこ
ろ、駆動電圧は8V、発光輝度は2300cd/m2
あった。また、この素子の寿命の目安として、発光輝度
の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して連
続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、100時間で
輝度が半減した。
【0071】(実施例3)陽極として、ITOガラス基
板の電極上に、発光層、電子輸送層、陰極として、Mg/
Ag電極を順次蒸着により形成して、本発明の有機電界発
光素子を作製した。具体的には、先ずITOガラス基
板、電子輸送材料として2−(4−ビフェニル)−5−
(4−ターシャリーブチルフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾール(t-BuPBD)、発光材料として本発明の
化合物番号15−13の芳香族メチリデン化合物、電極
材料としてマグネシウム、銀を真空蒸着装置にセット
し、10-4Paまで排気した。
【0072】次にITOガラス基板の電極上に、発光材
である本発明の化合物番号15−13を0.1〜0.5
nm/秒の蒸着速度で蒸着し、発光層を50nm形成し
た。次に、電子輸送材であるt-BuPBDを0.1〜0.5
nm/秒の蒸着速度で蒸着し、電子輸送層を50nm形
成した。
【0073】さらに、Agを0.02〜0.1nm/秒、Mg
を0.2〜1nm/秒の蒸着速度で同時に蒸着して膜厚1
50nm のMg/Ag電極を形成した。これらの蒸着はいず
れも真空を破らずに連続してい、また膜厚は水晶振動子
によってモニターすることにより制御した。素子作製
後、直ちに乾燥窒素中で電極の取り出しを行った。
【0074】得られた素子に、電圧を印加したところ、
均一な青色の発光が得られた。発光スペクトルのピーク
波長は470nmであった。100mA/cm2の電流
を印加した場合の駆動電圧ならびに発光輝度を測定した
ところ、駆動電圧8.5V、発光輝度は2000cd/
2であった。この素子に20mA/cm2の定電流を印
加して連続駆動したところ、50時間で輝度が半減し
た。
【0075】(実施例4)陽極として、ITOガラス基
板の電極上に、正孔輸送層、2種類の発光材から成る発
光層、電子輸送層、陰極として、Al/Li電極を順次
蒸着により形成して、本発明の有機電界発光素子を作製
した。
【0076】具体的には、先ずITOガラス基板、電子
輸送材料としてAlq、発光材料として本発明の化合物番
号15−13及び化合物番号24−13の芳香族メチリ
デン化合物、電極材料としてアルミニウム、リチウムを
真空蒸着装置にセットし、10-4Paまで排気した。
【0077】次にITOガラス基板の電極上に、TPDを
0.1〜0.5nm/秒の蒸着速度で蒸着し、正孔輸送
層を50nm形成した。次に、化合物番号24−13を
0.005〜0.01nm/秒、化合物番号15−13
を0.5〜1nm/秒の蒸着速度で同時に蒸着し、発光
層を25nm形成した。
【0078】続いてAlqを0.1〜0.5nm/秒の
蒸着速度で蒸着し、電子輸送層を25nm形成した。さ
らにLiを0.01〜0.02nm/秒、Alを1〜2
nm/秒の蒸着速度で同時に蒸着し、膜厚150nm の
Al/Liを形成した。これらの蒸着はいずれも真空を
破らずに連続してい、また膜厚は水晶振動子によってモ
ニターすることにより制御した。素子作製後、直ちに乾
燥窒素中で電極の取り出しを行った。
【0079】得られた素子に、電圧を印加したところ、
均一な青色の発光が得られた。発光スペクトルのピーク
波長は480nmであった。100mA/cm2の電流
を印加した場合の駆動電圧ならびに発光輝度を測定した
ところ、駆動電圧7V、発光輝度は3000cd/m2
であった。この素子に20mA/cm2の定電流を印加
して連続駆動したところ、150時間で輝度が半減し
た。
【0080】(実施例5)実施例1において、発光材料
として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデン
化合物の代わりに、化合物番号15−15を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。
【0081】その発光スペクトルのピーク波長は470
nmであり、100mA/cm2の電流を印加した場合
の駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動
電圧は7.5V、発光輝度は2300cd/m2であっ
た。また、この素子の寿命の目安として、発光輝度の半
減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して連続駆
動し輝度の半減時間を調べたところ、500 時間で輝
度が半減した。
【0082】(実施例6)実施例1において、発光材料
として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデン
化合物の代わりに、化合物番号15−17を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.0V、発光輝度は2500cd/m2であった。
【0083】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、500 時
間で輝度が半減した。
【0084】(実施例7)実施例1において、発光材料
として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデン
化合物の代わりに、化合物番号15−28を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.5V、発光輝度は2200cd/m2であった。
【0085】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、500 時
間で輝度が半減した。
【0086】(実施例8)実施例1において、発光材料
として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデン
化合物の代わりに、化合物番号15−30を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.5V、発光輝度は2300cd/m2であった。
【0087】 またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、500 時
間で輝度が半減した。
【0088】(実施例9)実施例1において、発光材料
として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデン
化合物の代わりに、化合物番号24−13を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.0V、発光輝度は2500cd/m2であった。
【0089】また、この素子の寿命の目安として、発光
輝度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加し
て連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、600
時間で輝度が半減した。
【0090】(実施例10)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号24−15を用いた以
外は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成し
た素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が
得られた。その発光スペクトルのピーク波長は470n
mであり、100mA/cm2の電流を印加した場合の
駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電
圧は7.0V、発光輝度は2400cd/m2であっ
た。また、この素子の寿命の目安として、発光輝度の半
減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して連続駆
動し輝度の半減時間を調べたところ、600 時間で輝
度が半減した。
【0091】(実施例11)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号24−17を用いた以
外は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成し
た素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が
得られた。その発光スペクトルのピーク波長は470n
mであり、100mA/cm2の電流を印加した場合の
駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電
圧は7.0V、発光輝度は2400cd/m2であっ
た。
【0092】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、1000
時間で輝度が半減した。
【0093】(実施例12)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号24−28を用いた以
外は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成し
た素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が
得られた。その発光スペクトルのピーク波長は470n
mであり、100mA/cm2の電流を印加した場合の
駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電
圧は7.0V、発光輝度は2400cd/m2であっ
た。
【0094】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、8000
時間で輝度が半減した。
【0095】(実施例13)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号24−30を用いた以
外は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成し
た素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が
得られた。その発光スペクトルのピーク波長は470n
mであり、100mA/cm2の電流を印加した場合の
駆動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電
圧は7.0V、発光輝度は2400cd/m2であっ
た。
【0096】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、900 時
間で輝度が半減した。
【0097】(実施例14)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号6−13を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.0V、発光輝度は2400cd/m2であった。
【0098】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、700 時
間で輝度が半減した。
【0099】(実施例15)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号6−17を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.5V、発光輝度は2200cd/m2であった。
【0100】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、500 時
間で輝度が半減した。
【0101】(実施例16)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号6−28を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.0V、発光輝度は2000cd/m2であった。
【0102】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、500 時
間で輝度が半減した。
【0103】(実施例17)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号6−15を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.0V、発光輝度は2100cd/m2であった。
【0104】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、400 時
間で輝度が半減した。
【0105】(実施例18)実施例1において、発光材
料として用いた化合物番号15−13の芳香族メチリデ
ン化合物の代わりに、化合物番号6−30を用いた以外
は実施例1と全く同様にして素子を作成した。作成した
素子に、電圧を印加したところ、均一な青色の発光が得
られた。その発光スペクトルのピーク波長は470nm
であり、100mA/cm2の電流を印加した場合の駆
動電圧ならびに発光 輝度を測定したところ、駆動電圧
は7.5V、発光輝度は2200cd/m2であった。
【0106】またこの素子の寿命の目安として、発光輝
度の半減時間を、20mA/cm2の定電流を印加して
連続駆動し輝度の半減時間を調べたところ、800 時
間で輝度が半減した。
【0107】
【発明の効果】上述のように、本発明の芳香族メチリデ
ン化合物を用いた有機電界発光素子は、従来の化合物を
用いた素子と比較し、発光特性に優れ、且つ、安定性に
も優れた長寿命の素子である。従って、本発明の有機電
界発光素子は、様々な工業分野において有効に利用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態である陽極、発光層、
陰極から成る素子の模式断面図
【図2】本発明の一つの実施形態である陽極、正孔輸送
層、発光層、陰極から成る素子の模式断面図
【図3】本発明の一つの実施形態である陽極、正孔輸送
層、発光層、電子輸送層、陰極から成る素子の模式断面
【図4】本発明の一つの実施形態である陽極、発光層、
電子輸送層、陰極から成る素子の模式断面図
【符号の説明】
1 陽極 2 正孔輸送層 3 発光層 4 電子輸送層 5 陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 11/06 640 C09K 11/06 640 655 655 Fターム(参考) 3K007 AB04 AB11 CA01 CB01 CC00 DA01 DB03 EB00 FA00 FA01 FA03 4H056 CA01 CA02 CA05 CB03 CC02 CC05 CC06 CC08 CD01 CE01 CE02 CE03 CE06 CE07 DD03 DD04 DD06 DD12 DD15 DD23 FA10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(化1)で表される特定の芳香族メ
    チリデン化合物を用いることを特徴とする有機電界発光
    素子。 【化1】 但し、式中Ar1は、2乃至6価の非置換または置換の芳
    香族炭化水素残基、2乃至6価の非置換または置換の芳
    香族複素環式炭化水素残基、を表し、Ar2は、2価の非
    置換または置換の芳香族炭化水素残基、2価の非置換ま
    たは置換の芳香族複素環式炭化水素残基を表す。またAr
    3は、非置換または置換の芳香族炭化水素残基、非置換
    または置換の芳香族複素環式炭化水素残基を表す。R1、
    R2、R3及びR4は水素(但し、R1、R2、R3が同時に水素で
    ある場合をのぞく)、非置換または置換のアルキル基、
    シアノ基、非置換または置換の芳香族炭化水素残基、非
    置換または置換の芳香族複素環式炭化水素残基を表す。
    またAr3と R4は共同で環を形成していても良い。nは1
    乃至6の正数を表す。
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