JP2000012196A - 発熱体、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

発熱体、定着装置および画像形成装置

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JP2000012196A
JP2000012196A JP10169708A JP16970898A JP2000012196A JP 2000012196 A JP2000012196 A JP 2000012196A JP 10169708 A JP10169708 A JP 10169708A JP 16970898 A JP16970898 A JP 16970898A JP 2000012196 A JP2000012196 A JP 2000012196A
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heating element
insulating substrate
heat
glass film
aluminum nitride
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Shiro Ezaki
史郎 江崎
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】窒化アルミニウムからなる絶縁を用い、熱伝導
率が小さいことを利用して長手方向の温度を均整化して
習接による加熱の品質が優れている発熱体を用いた定着
装置及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】窒化アルミニウム製の細長い絶縁基板1の
一方の面にその長手方向に沿って形成された抵抗発熱体
2の上から絶縁基板の一方の面に窒化アルミニウムの密
着性が良好な第1のガラス膜10を形成するとともに、
第1のガラス膜の上に平滑性の良好な第2のガラス膜1
1を形成した。これにより、抵抗発熱体を形成した方の
絶縁基板の面を伝熱面として用いても摩擦抵抗が小さく
て摺接による円滑で、しかも窒化アルミニウムの熱伝導
率が大きいことにより長手方向の温度分布が均整化され
るために、加熱の品質が優れた発熱体を得ることができ
る。又、非伝熱面からの熱損失を低減して熱効率を向上
させることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱体、これを用
いた定着装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタまたはファクシミリな
どの画像形成装置において、トナーなどの顕画剤を熱定
着させるための発熱体として、特開平6−324586
号公報に記載のものが知られている。この発熱体は、ア
ルミナセラミックスからなる細長くて薄い絶縁基板に細
長い抵抗発熱体を厚膜形成したものである。
【0003】そうして、この発熱体は、抵抗発熱体の熱
容量が小さいために、電源電圧を印加すると、顕画剤の
熱定着に寄与する発熱体の作用部が瞬時に所要温度まで
昇温する。したがって、この発熱体を画像形成装置など
に用いると、ウエイトタイムを短縮できる、待機電力消
費がない、画像形成装置などの機内温度上昇を抑制でき
るなどの利点がある。
【0004】一方、熱定着用の発熱体には比較的高い電
圧を印加して作動させるので、高い耐圧性を要求され
る。また、この発熱体は、その表面にポリイミド樹脂な
どからなる搬送シートが圧接状態で摺接するので、高い
耐摩耗性および小さい摩擦抵抗も要求される。これらの
要求に応えるために、抵抗発熱体および抵抗発熱体を形
成している方の絶縁基板面は、ガラス質の保護膜で包囲
される。
【0005】さらに、画像形成装置の高速化の要求に対
応するべく、抵抗発熱体の発熱量を増大させるために、
絶縁基板に窒化アルミニウムを用いるとともに、抵抗発
熱体を形成した面の反対面を被定着体に直接または間接
的に接触させるようにした発熱体が特開平10−133
501号公報に記載されている。窒化アルミニウムは、
発熱体を覆って絶縁基板に形成される保護膜のガラスよ
り熱伝導率が大きいので、窒化アルミニウムの絶縁基板
を用いた発熱体の場合、絶縁基板を介して被加熱体に伝
熱した方が熱効率がよい旨開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラスと窒
化アルミニウムとは密着性が良好でないという問題があ
る。
【0007】一方、抵抗発熱体側を伝熱面とする場合、
ガラス保護膜を介して被加熱体に摺接するので、ガラス
保護膜は摩擦抵抗が小さいことが望ましい。
【0008】したがって、窒化アルミニウムからなる絶
縁基板を用いるとともに、抵抗発熱体側を伝熱面とする
に際しては、保護膜が窒化アルミニウムとの密着性が良
好で、かつ摩擦抵抗が小さいという条件を満足する必要
がある。
【0009】しかし、従来技術では上記条件を同時に満
足することができなかった。
【0010】また、画像形成装置に供給する被記録材と
しては、普通紙から葉書のようなサイズの小さい厚手の
紙まで種々のサイズおよび厚さの紙などを用いることが
できるのが望ましいが、発熱体をステーに取り付けて、
上から加圧しながら定着させるので、被記録材として厚
手のものを供給したときに、被記録材が当接した発熱体
の部分に局部的な応力が作用するために、絶縁基板が割
れやすいという問題がある。
【0011】本発明は、窒化アルミニウムからなる絶縁
基板を用いるとともに、抵抗発熱体を形成している方の
面を伝熱面としているにもかかわらず、窒化アルミニウ
ムの熱伝導率が大きいことを利用して長手方向の温度分
布を均整化して摺接による加熱の品質が優れている発熱
体、これを用いた定着装置および画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の発熱体
は、窒化アルミニウムからなる細長い絶縁基板と;絶縁
基板の一方の面にその長手方向に沿って形成された細長
い抵抗発熱体と;抵抗発熱体の上から絶縁基板の一方の
面に形成された絶縁基板との密着性の良好な第1のガラ
ス膜と;第1のガラス膜の上に重ねて形成された平滑性
の良好な第2のガラス膜と;を具備していることを特徴
としている。
【0013】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0014】(絶縁基板について)絶縁基板は、抵抗発
熱体および抵抗発熱体に付随する導電体パターンおよび
端子パターンなどを形成する部分が窒化アルミニウムか
らなる。なお、絶縁基板は、ドクターブレード法などを
用いて薄板状に形成したものを使用することができる。
【0015】また、絶縁基板の形状は細長くてなるべく
は薄いものであれば、それ以外の形状は自由である。
【0016】(抵抗発熱体について)抵抗発熱体は、特
に材料、形状、寸法および製法などを問わないが、最適
なのは銀・パラジウム系合金を主成分とする導電ペース
トをスクリーン印刷法によって印刷、焼成することによ
って形成した厚膜の抵抗発熱体である。この厚膜の抵抗
発熱体によれば、通常多用されているA4やA3サイズ
を中心とする用紙にトナーを良好に定着させ得るような
長寸の発熱体において、抵抗発熱体の抵抗値を所要の昇
温が得られるように設計しやすい。
【0017】また、抵抗発熱体は、1本に限らず複数本
が並行して形成されていてもよい。さらに、ほぼ平行に
延在する複数本の抵抗発熱体を導電体パターンまたは抵
抗発熱体材料により直列接続して蛇行した屈曲状態の形
態にしてもよい。
【0018】(第1のガラス膜について)第1のガラス
膜は、抵抗発熱体の上から絶縁基板の一方の面形成され
て抵抗発熱体を包囲してこれを電気的に絶縁するが、絶
縁基板を構成する窒化アルミニウムとの密着性の良好な
ガラスにて構成される。窒化アルミニウムとの密着性が
良好であれば、材質を問わないが、たとえば鉛を成分に
含まないホウケイ酸系のガラス、ホウケイ酸亜鉛系のガ
ラスなどに金属酸化物たとえばアルミナまたはシリカの
フィラーを比較的多く、たとえば重量比で25〜40%
添加したものが適当である。
【0019】(第2のガラス膜について)第2のガラス
膜は、第1のガラス膜に重ねて形成されるが、平滑性が
良好であれば、その材質は問わない。平滑性の良好なガ
ラス膜としては、たとえばホウケイ酸系のガラス、ホウ
ケイ酸亜鉛系のガラスのみで形成するか、またはフィラ
ーとしてアルミナ、シリカなどの金属酸化物粒子を10
重量%以下添加したもので形成することにより、実現す
ることができる。
【0020】(その他の構成について)抵抗発熱体の温
度を一定に維持するために、抵抗発熱体の熱を受ける位
置に熱センサたとえばサーミスタなどの温度センサを配
設することができる。そして、温度センサを温度制御回
路に接続する。
【0021】そうして、温度制御回路は、抵抗発熱体の
通電を制御してその発熱量を一定になるようにする。本
発明において、温度センサは、抵抗発熱体を形成してい
る方の絶縁基板の面において、なるべく抵抗発熱体に接
近した位置に配設することにより、温度センサが板面か
ら突出して定着作用を阻害しないようにすることができ
る。
【0022】また、要すれば温度ヒューズのような温度
過昇防止手段を配設してもよい。
【0023】さらにまた、本発明の発熱体は、熱定着用
として好適であるが、これに限定されるものではなく、
あらゆる用途に適応する。
【0024】(本発明の作用について)本発明の発熱体
において、窒化アルミニウムの絶縁基板の一方の面に形
成した抵抗発熱体は、絶縁基板との密着性の良好な第1
のガラス膜で被覆されるので、第1のガラス膜は保護膜
として抵抗発熱体を十分に保護する。
【0025】さらに、第1のガラス膜の上に平滑性の良
好な第2のガラス膜を形成しているので、抵抗発熱体側
を被加熱体が直接または搬送シートなどを介して間接的
に摺接しても、発熱体の摩擦抵抗が小さいから、円滑な
摺接が得られる。
【0026】なお、第1のガラス膜と第2のガラス膜と
の間の密着性はガラス同士のため問題はない。
【0027】したがって、本発明によれば、抵抗発熱体
側を伝熱面にして窒化アルミニウムの熱伝導率の大きい
特徴を利用して、絶縁基板の長手方向の温度の均整化を
図ることができるので、熱定着の高速化に対応させるこ
とができる。
【0028】しかも、被加熱体の摺接面は平滑な第2の
ガラス膜によって構成されるので、円滑な摺接が得られ
る。
【0029】これに対して、抵抗発熱体を背面側に形成
して、絶縁基板の表面に被加熱体を摺接させる従来の発
熱体においては、窒化アルミニウムの表面がアルミナセ
ラミックスに比較すると粗いので、円滑な摺接が得られ
ない。
【0030】請求項2の発明の発熱体は、請求項1記載
の発熱体において、絶縁基板は、その他方の面に形成さ
れ断熱層を具備していることを特徴としている。
【0031】窒化アルミニウムの絶縁基板は、前述のよ
うに熱伝導率が小さいので、抵抗発熱体側を伝熱面とし
たときに、反対面からの熱損失が発生して熱効率が低下
する。この熱損失を低減するためには、発熱体のホルダ
側に断熱手段を配設しなければならない。
【0032】しかし、ホルダに断熱手段を配設すると、
構造が複雑となるとともに、大形化しやすい。
【0033】これに対して、本発明においては、絶縁基
板の他方の面に断熱層を形成したので、背面からの熱損
失を低減することができる。
【0034】断熱層としては、たとえばガラス膜、多数
の気泡を含有するガラス膜、合成樹脂膜などにより実現
することができる。
【0035】請求項3の発明の発熱体は、請求項2記載
の発熱体において、断熱層は、柔軟性、耐熱性および断
熱性を備えた合成樹脂膜からなることを特徴としてい
る。
【0036】「柔軟性を備えている」とは、熱定着時に
絶縁基板に加わる応力を適度に吸収し得る程度の柔軟性
があることをいう。また、「耐熱性を備えている」と
は、発熱体の使用環境の温度および自己の発熱に耐え得
る程度であればよい。さらに、「断熱性を備えている」
とは、通常のガラスより熱伝導率が小さい程度であれば
よい。そして、以上の3条件を備えている合成樹脂とし
ては、たとえばシリコーン樹脂などが該当する。
【0037】そうして、本発明においては、抵抗発熱体
を形成している面の反対側の面に上記合成樹脂膜を形成
していることにより、熱損失を低減して発熱体の熱効率
を高めるとともに、合成樹脂膜が柔軟性を備えているか
ら、被記録材が厚手のものであることなどにより、応力
が絶縁基板に対して局部的に加えられても、合成樹脂膜
の部分で応力を適度に吸収するので、絶縁基板の割れが
少なくなる。
【0038】請求項4の発明の定着装置は、請求項1な
いし3のいずれか一記載の発熱体と;発熱体の伝熱面と
圧接関係を有して配設された加圧ローラと;を具備して
いることを特徴としている。
【0039】本発明は、請求項1ないし3の発熱体の伝
熱面を加圧ローラに圧接して用いるものであるが、加圧
ローラを直接圧接してもよいが、搬送シートなどを介し
て間接的に圧接してもよい。なお、搬送シートは、無端
またはロール状であってもよい。
【0040】そうして、本発明においては、窒化アルミ
ニウムからなる絶縁基板の非伝熱面からの熱損失を低減
して発熱体の熱効率を高めることができ、さらに断熱手
段としてシリコーン樹脂を用いる場合には、その柔軟性
により絶縁基板に加わる応力を吸収して絶縁基板の割れ
が少なくなる。
【0041】請求項5の発明の画像形成装置は、加熱定
着性の顕画剤を用いて被記録材に間接方式または直接方
式により画像情報を形成する画像形成プロセス手段と;
画像情報を熱定着する請求項4記載の定着装置と;を具
備していることを特徴としている。
【0042】画像形成装置としては、たとえば電子写真
複写機、プリンタ、ファクシミリなどが該当する。
【0043】被記録材としては、たとえば転写材シー
ト、印刷紙、エレクトロファックスシート、静電記録シ
ートなどが該当する。
【0044】「間接方式」とは、転写によって画像を形
成する方式をいう。
【0045】そうして、本発明においては、請求項1な
いし3の構成を有する発熱体を備えて、発熱体の熱効率
を高め、さらには絶縁基板の応力による割れを少なくし
た画像形成装置にすることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。
【0047】図1は、本発明の発熱体の第1の実施形態
を示す正面図である。
【0048】図2は、同じく背面図である。
【0049】図3は、同じくガラス膜を除去して抵抗発
熱体の配置を示す正面図である。
【0050】図4は、同じく要部拡大断面図である。
【0051】図において、1は絶縁基板、2は第1の抵
抗発熱体、3は第2の抵抗発熱体、4は第1の導電体パ
ターン、5は第2の導電体パターン、6は第1の端子パ
ターン、7は第2の端子パターン、8は第1のスルーホ
ール、9は第2のスルーホール、10は第1のガラス
膜、11は第2のガラス膜である。
【0052】絶縁基板1は、長さ270mm、幅10m
m、厚さ0.635mmの細長い窒化アルミニウムの薄
板からなる。
【0053】第1の抵抗発熱体2は、パラジウムを55
重量%含有する銀・パラジウム系合金を主成分とする導
電材料を絶縁基板1の背面の中央から幾分偏った位置に
スクリーン印刷され、乾燥後焼成して形成した厚膜の抵
抗発熱体である。
【0054】第2の抵抗発熱体3は、第1の抵抗発熱体
2とわずかな間隙をおき、かつ第1の抵抗発熱体と中央
を一致させているが、短くて平行な関係に同様材料、同
様プロセスによって絶縁基板1の背面に形成されてい
る。
【0055】第1の導電体パターン4は、絶縁基板1の
正面において、一端が第1の抵抗発熱体2の端部に接続
し、他端が絶縁基板1の端部に延在している。
【0056】第2の導電体パターン5は、絶縁基板1の
正面において、一端が第2の抵抗発熱体3の端部に接続
し、他端が絶縁基板1の端部に延在している。
【0057】第1の端子パターン6は、絶縁基板1の正
面の端部において、第1の導電体パターン4に接続して
配設されている。
【0058】第2の端子パターン7は、絶縁基板1の正
面の端部において、第1の端子パターン6の外側に隣接
する位置で、第2の導電体パターン5に接続して配設さ
れている。
【0059】さらに、第1および第2の端子パターン
6、7は、絶縁基板1の背面にも正面のそれと正対して
配設されており、両面の各端子パターン6、7は、それ
ぞれ第1および第2のスルーホール8、9を介して相互
に接続されている。
【0060】第1のガラス膜10は、抵抗発熱体2、3
を形成している絶縁基板1の正面において、抵抗発熱体
2、3の上から絶縁基板1のほぼ全体にわたって形成さ
れている。そして、第1のガラス膜10は、ホウケイ酸
ガラスにアルミナのフィラーを重量比で30%添加混合
することによって、窒化アルミニウムに対する密着性が
良好であるとともに、フィラーの添加により耐電圧性が
高められた構成である。
【0061】第2のガラス膜11は、ホウケイ酸ガラス
からなり、第1のガラス膜10に重ねて形成されてい
る。そして、第2のガラス膜11は、表面が平滑であ
り、したがって摩擦抵抗が小さい。
【0062】そうして、本実施形態において、発熱体
は、絶縁基板1の抵抗発熱体を形成した方の面を伝熱面
として用いるのに適している。
【0063】図5は、本発明の発熱体の第2の実施形態
を示す正面図である。
【0064】図6は、同じく背面図である。
【0065】図7は、同じく要部拡大断面図である。
【0066】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0067】本実施形態は、抵抗発熱体2を1本備えて
いる点が主として異なる。
【0068】すなわち、抵抗発熱体2は、窒化アルミニ
ウムの絶縁基板1の一方の面のほぼ中央に形成され、そ
の一方の端部は直接一方の端子パターン6に接続してい
るが、他端は第1の導電体パターン4およびスルーホー
ル12を介して他方の端子パターン6に接続している。
【0069】絶縁基板1の他方の面には、抵抗発熱体2
の温度を絶縁基板を介して感知する位置にサーミスタか
らなる温度センサ13が配設され、第3の導電体パター
ン14およびスルーホール15を介して第3の端子パタ
ーン16に接続している。
【0070】また、絶縁基板1の他方の面には、ガラス
膜17が端子パターンなどを除いて絶縁基板1のほぼ全
体に形成されている。
【0071】そうして、本実施形態においては、絶縁基
板1の非伝熱面に形成したガラス膜17が断熱層として
作用して非伝熱面からの熱損失を低減するので、断熱層
がない場合に較して熱効率が向上する。
【0072】また、絶縁基板1は、窒化アルミニウムか
ら構成されているので、抵抗発熱体2から発生した熱が
素早く絶縁基板1に伝導して発熱体の温度分布を均整化
するので、熱定着に用いた際に定着品質を高める作用が
ある。
【0073】図8は、本発明の発熱体の第3の実施形態
を示す要部拡大断面図である。
【0074】図において、図4と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0075】本実施形態は、絶縁基板1の非伝熱面に形
成する断熱層の構成が異なる。
【0076】すなわち、本実施形態の断熱層は、多数の
気泡を含有したガラス膜18にて構成されている。この
ガラス膜18は、ホウケイ酸ガラスにアルミナの中空フ
ィラーを添加混合することにより形成されている。
【0077】そうして、ガラス膜18に多数の気泡が含
有されていることにより、熱伝導率が気泡を含有しない
状態のそれに比較して数倍ないし十倍程度小さくなる。
【0078】したがって、非伝熱面からの熱損失が著し
く低減し、それに応じて熱効率が向上する。
【0079】図9は、本発明の発熱体の第4の実施形態
を示す要部拡大断面図である。
【0080】図において、図4と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0081】本実施形態は、絶縁基板1の非伝熱面に形
成する断熱層の構成が異なる。
【0082】すなわち、本実施形態の断熱層は、柔軟
性、耐熱性および断熱性を備えた合成樹脂としてのシリ
コーン膜19にて構成されている。
【0083】したがって、シリコーン膜19により非伝
熱面からの熱損失が低減するので、熱効率が向上すると
ともに、絶縁基板1に局部的な応力が作用してもシリコ
ーン膜19がそれを吸収するので、絶縁基板1が割れに
くくなる。
【0084】図10は、本発明の定着装置の一実施形態
を示す断面図である。
【0085】図において、21は発熱体で、図1ないし
図9に示す構造複数の実施形態のいずれをも用いること
ができる。
【0086】22は加圧ローラで、発熱体21と圧接関
係を有しており、両者の間に被記録材23を狭圧しなが
ら搬送することにより、被記録材23に付着しているト
ナー3aが発熱体21の熱によって溶融し、熱定着が行
われる。なお、被記録材23と加圧ローラ22との間に
ポリイミド樹脂製などの無端であるのを可とする搬送シ
ート24を介在させている。
【0087】25は発熱体21の支持体である。26は
定着装置本体で、以上の各構成要素を収容している。
【0088】発熱体21は、その抵抗発熱体が搬送シー
ト24を介して加圧ローラ22に圧接するように配置さ
れている。
【0089】図11は、本発明の画像形成装置の第1の
実施形態としての複写機の概念図である。
【0090】図において、30は読取装置、31は画像
形成手段、32は定着装置、33は画像形成装置本体で
ある。
【0091】読取装置30は、原紙を光学的に読み取っ
て画像信号を形成する。
【0092】画像形成手段31は、画像信号に基づいて
感光ドラム31a上に静電潜像を形成し、この静電潜像
にトナーを付着させて反転顕像を形成し、これを紙など
の被定着体に転写して画像を形成する。
【0093】定着装置32は、図12に示した構造を有
し、被記録材に付着したトナーを加熱溶融して熱定着す
る。
【0094】画像形成装置本体33は、以上の各装置お
よび手段30、31および32を収納するとともに、搬
送装置、電源装置および制御装置などを備えている。
【0095】図12は、本発明の画像形成装置の第2の
実施形態としてのプリンタの概念図である。
【0096】図において、34は画像形成手段、35は
定着装置、36はプリンタ本体である。
【0097】画像形成手段34は、レーザスキャナ34
aおよび感光ドラム34bなどを含んで構成され、外部
から入力された画像信号に基づいて画像を形成する。
【0098】定着装置35は、図10に示す構造を備え
ている。
【0099】プリンタ本体36は、画像形成手段34お
よび定着装置35を収納するとともに、搬送装置、電源
装置および制御装置などを備えている。
【0100】
【発明の効果】請求項1ないし3の各発明によれば、窒
化アルミニウムからなる細長い絶縁基板の一方の面に細
長い抵抗発熱体を形成し、絶縁基板の一方の面を伝熱面
とする場合に、抵抗発熱体の上から絶縁基板の一方の面
に絶縁基板を構成している窒化アルミニウムとの密着性
が良好な第1のガラス膜を形成し、さらに第1のガラス
膜の上に平滑性の良好な第2のガラス膜を形成したこと
により、絶縁基板の抵抗発熱体側を伝熱面にしているに
もかかわらず、窒化アルミニウムの絶縁基板による温度
の均整化を得て絶縁基板の長手方向に均一な加熱を行う
ことができ、被加熱体との摺接の際の摩擦抵抗が小さく
て円滑な摺接による加熱を行える発熱体を提供すること
ができる。
【0101】請求項2の発明によれば、加えて絶縁基板
の他方の面に断熱層を備えていることにより、非伝熱面
からの熱損失を低減して熱効率が向上した発熱体を提供
することができる。
【0102】請求項3の発明によれば、加えて柔軟性、
耐熱性および断熱性を備えた合成樹脂膜を断熱層として
備えていることにより、非伝熱面からの熱損失の低減に
加えて絶縁基板に局部的な応力が作用した際に合成樹脂
膜がクッションの作用をして絶縁基板を割れにくくした
発熱体を提供することができる。
【0103】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3の効果を有する定着装置を提供することができる。
【0104】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
3の効果を有する画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発熱体の第1の実施形態を示す正面図
【図2】同じく背面図
【図3】同じくガラス膜を除去して抵抗発熱体の配置を
示す正面図
【図4】同じく要部拡大断面図
【図5】本発明の発熱体の第2の実施形態を示す正面図
【図6】同じく背面図
【図7】同じく要部拡大断面図
【図8】本発明の発熱体の第3の実施形態を示す要部拡
大断面図
【図9】本発明の発熱体の第4の実施形態を示す要部拡
大断面図
【図10】本発明の定着装置の一実施形態を示す概念図
【図11】本発明の画像形成装置の第1の実施形態とし
ての複写機の概念図
【図12】本発明の画像形成装置の第2の実施形態とし
てのプリンタの概念図
【符号の説明】
1…絶縁基板 2…抵抗発熱体 10…第1のガラス膜 11…第2のガラス膜 17…断熱層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA03 AA23 AA32 BA26 BB21 BE03 3K034 AA02 AA10 AA20 AA22 AA34 AA37 BA05 BA11 BA17 BB06 BB14 BC12 BC25 BC29 CA32 CA39 DA05 DA08 EA13 FA03 FA04 FA05 HA01 HA10 JA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化アルミニウムからなる細長い絶縁基板
    と;絶縁基板の一方の面にその長手方向に沿って形成さ
    れた細長い抵抗発熱体と;抵抗発熱体の上から絶縁基板
    の一方の面に形成された絶縁基板との密着性が良好な第
    1のガラス膜と;第1のガラス膜の上に重ねて形成され
    た平滑性の良好な第2のガラス膜と;を具備しているこ
    とを特徴とする発熱体。
  2. 【請求項2】絶縁基板は、その他方の面に形成された断
    熱層を具備していることを特徴とする請求項1記載の発
    熱体。
  3. 【請求項3】断熱層は、柔軟性、耐熱性および断熱性を
    備えた合成樹脂膜からなることを特徴とする請求項2記
    載の発熱体。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか一記載の発熱
    体と;発熱体の伝熱面と圧接関係を有して配設された加
    圧ローラと;を具備していることを特徴とする定着装
    置。
  5. 【請求項5】加熱定着性の顕画剤を用いて被記録材に間
    接方式または直接方式により画像情報を形成する画像形
    成プロセス手段と;画像情報を熱定着する請求項4記載
    の定着装置と;を具備していることを特徴とする画像形
    成装置。
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