JP2000012043A - 固体高分子電解質型燃料電池用電極触媒、並びに該触媒を用いた電極、電解質膜―電極接合体および固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents

固体高分子電解質型燃料電池用電極触媒、並びに該触媒を用いた電極、電解質膜―電極接合体および固体高分子電解質型燃料電池

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JP2000012043A
JP2000012043A JP11117327A JP11732799A JP2000012043A JP 2000012043 A JP2000012043 A JP 2000012043A JP 11117327 A JP11117327 A JP 11117327A JP 11732799 A JP11732799 A JP 11732799A JP 2000012043 A JP2000012043 A JP 2000012043A
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catalyst
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solid polymer
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Masaru Ito
賢 伊藤
Junji Sato
淳二 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一酸化炭素に対し優れた耐被毒性を有する固体
高分子電解質型燃料電池用電極触媒、並びに該触媒を用
いた電極、電解質膜−電極接合体および固体高分子電解
質型燃料電池を提供する。 【解決手段】白金とルテニウムとの立方晶固落体合金お
よび六方晶ルテニウムを導電性カーボンに担持してなる
電極触媒、並びに該触媒を用いた電極、電解質膜−電極
接合体および前記燃料電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素に対す
る優れた耐被毒性を有する固体高分子電解質型燃料電池
用電極触媒、並びに該触媒を用いた固体高分子電解質型
燃料電池用電極、固体高分子電解質型燃料電池用電解質
膜−電極接合体および固体高分子電解質型燃料電池に関
する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子電解質型燃料電池は、出力密
度が高く、低温で作動し、有害物質を含む排気ガスをほ
とんど出さないため、従来の内燃機関に代わる輸送手段
の駆動力として注目されている。燃料電池は、燃料極
(アノード)に水素やメタノール等の燃料ガスを、酸化
剤極(カソード)に空気または酸素含有ガスを供給し、
次式の如く、アノードで燃料をプロトンに酸化し、カソ
ードで酸素を水に還元して発電する。 アノード反応(水素の場合) H2→2H++2e- カソード反応 1/2O2+2H++2e-→H2O 総括反応(水素の場合) H2+1/2O2→H2
【0003】アノードおよびカソードでは、それぞれの
電極反応を加速するために電極触媒が用いられる。従
来、電極触媒として、白金単独;白金と、パラジウム、
ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムおよび
金の1種以上とを組み合わせたもの;白金とスズ、タン
グステン、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅等の卑金属の1種以上とを組み合わせたものを金
属粉末または合金粉末として使用するか、あるいはこれ
ら金属または合金を導電性カーボン粒子に担持して使用
されてきた。
【0004】一般に燃料電池では、アルコール、炭化水
素等の燃料を予め改質器で改質して得られる水素富化ガ
スが使用されている(ガス改質型燃料電池)が、作動
(運転)温度の低いプロトン導電性電解質型燃料電池の
電極では、燃料ガス中の一酸化炭素、炭酸ガス等の不純
物が電極触媒中の白金を被毒して分極を増大させ、出力
が低下する。これを防ぐために、白金をルテニウム、イ
リジウム、ロジウム等と合金化して使用することが報告
されている(D.W.Mckee and A.J.Scarpellio.Jr.J.Elect
rochem.Tech.,6(1969)p.101)。また、これらの合金の
中で、白金とルテニウムとの原子比が1:1付近の白金
−ルテニウム合金を導電性カーボン粒子に担持した触煤
が高い耐被毒性を有することが開示されている(特開平
6−260207号、特開平9−35723号)。
【0005】一方、アノードに直接、メタノールを供給
して発電する直接型メタノール燃料電池では、メタノー
ルの電気化学的酸化に対して、白金とルテニウムとをそ
れぞれの金属の状態で導電性カーボンに共存担持させた
触媒(国際公表特許WO97/21256)または白金
とルテニウムとを白金は金属の状態で、ルテニウムは酸
化物の状態で導電性カーボンに共存担持させた触媒(特
開平3−22361号)が、白金とルテニウムとの合金
触媒より高い性能を与えることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
白金−ルテニウム二元系アノード触媒の性能は十分では
なく、更なる性能の向上が必要であった。特に、ガス改
質型燃料電池のアノード触媒としては一酸化炭素に対す
る耐被毒性が低いため、アノード分極が大きいという欠
点があった。また、直接型メタノール燃料電池のアノー
ド触媒としてはアノード分極を大幅に低下させる必要が
あった。従って本発明の目的は、一酸化炭素に対し優れ
た耐被毒性を有する固体高分子電解質型燃料電池用電極
触媒、並びに該触媒を用いた電極、電解質膜−電極接合
体および固体高分子電解質型燃料電池を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
における上記要求に応えるため鋭意検討した結果、白金
−ルテニウム二元系触媒において、白金−ルテニウム立
方晶固溶体合金と六方晶ルテニウムとを導電性カーボン
に共存担持した触媒が上記目的を達成することを見出
し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、白金およ
びルテニウムを導電性カーボンに担持してなる固体高分
子電解質型燃料電池の電極触媒を提供する。また本発明
は、撥水処理された導電性多孔質カーボンからなる支持
基材の一方の表面に、前記電極触媒および高分子電解質
粒子を含む触媒層を形成してなる固体高分子電解質型燃
料電池用電極を提供する。さらにまた本発明は、固体高
分子電解質膜と電極触媒及び高分子電解質粒子を含む触
媒層と導電性多孔質支持基材とを有する固体高分子電解
質型燃料電池用電解質膜−電極接合体であって、前記触
媒層及び前記支持基材は前記固体高分子電解質膜の両面
にこの順で形成されていて、固体高分子電解質膜の一方
の側にある一組の触媒層及び支持基材はアノード電極を
形成し、固体高分子電解質膜の他方の側にある別の一組
の触媒層及び支持基材はカソード電極を形成しており、
前記触媒層の少なくとも一つは前記電極触媒を含有して
なる電解質膜−電極接合体を提供する。また本発明は、
前記電解質膜−電極接合体のアノード電極およびカソー
ド電極の各支持基材に、それぞれアノードガス分配板お
よびカソードガス分配板を配置してなる固体高分子電解
質型燃料電池を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】固体高分子電解質型燃料電池用電
極触媒 本発明の電極触媒は、白金(Pt)とルテニウム(R
u)との立方晶固溶体合金(以下、「本合金」とい
う。)および六方晶ルテニウムを導電性カーボンに担持
して構成される。このような電極触媒においては、Cu
Kα線による粉末法X線回折(以下、「XRD」とい
う。)で測定したとき、2θ=39.9°〜40.7°
に本合金の(111)回折ピーク(主回折ピーク)を、
2θ=67.8°〜68.7°に本合金の(220)回
折ピークを示し、2θ=43.70°〜43.97°に
六方晶Ruの(101)回折ピーク(主回折ピーク)
を、2θ=68.90°〜69.35°に六方晶Ruの
(110)回折ピークを示すが、本発明の電極触媒にお
いては、本合金の(111)回折ピークと該六方晶ルテ
ニウムの(101)回折ピークとのピーク強度比が1:
5〜5:1の範囲にあるものが好ましい。ピーク強度比
が1:5より低いとアノード触媒の水素酸化活性が低下
することがあり、またピーク強度比が5:1より高いと
アノード触媒の一酸化炭素(CO)に対する耐被毒性が
低下することがある。
【0009】なお、導電性カーボンにPtを単独で担持
した場合、Ptの面心立方晶の(111)回折ピーク位
置は2θ=39.2°、(220)回折ピーク位置は2
θ=67.5°にあるので、PtはRuと本合金を形成
することによって結晶格子定数が縮小する。また、導電
性カーボンにRuを単独で担持した場合、六方晶Ruの
(10l)回折ピーク位置は2θ=43.9°に、(1
10)回折ピーク位置は2θ=69.30°にある。回
折ピークが重なっている場合、ピーク分離の手法によっ
て、各々のピークの存在とその相対強度を測定すること
ができる。
【0010】本発明の電極触媒において、本合金および
六方晶Ruが導電性カーボン担体に共存担持されている
ことは、透過電子顕微鏡にエネルギー分散型X線分析装
置を組み合わせた分析電子顕微鏡で確認することができ
る。導電性カーボン担体粉末上の個々の金属粒子を構成
するPtとRuとの組成比が、触媒全体のPtとRuと
の原子比に略一致している。本合金を単独で導電性カー
ボンに担持したもの、六方晶Ruを単独で導電性力ーボ
ンに担持したものをそれぞれ調製し、これを物理的に混
合したものはエネルギー分散型X線分析装置による観察
で、金属粒子間に組成のバラツキを生じる。また、この
ような物理的に混合した触媒をアノード触媒に用いたと
き、一酸化炭素に対する耐被毒性を示さない。
【0011】XRDで測定したとき、本合金および六方
晶Ruの結晶子径は、いずれも好ましくは10〜100
オングストロームであり、さらに好ましくは10〜80
オングストロームである。結晶子径が10オングストロ
ームより小さいと金属表面積当りの触媒活性が低下する
ことがある。結晶子径が100オングストロームより大
きいと金属表面積が小さくなり、金属単位重量当りの触
媒活性が低下することがある。導電性カーボン担体に担
持されるPtおよびRuの合計担持量は、触媒重量に対
して好ましくは10〜80重量%であり、さらに好まし
くは20〜60重量%である。
【0012】担持量が10重量%より少ないと、担体上
での金属の分散状態が良く、金属の表面積を大きくする
ことができるが、触媒単位重量当りの活性が低下し、所
定の出カ密度を得るためには多量の触媒が必要となるこ
とがある。担持量が80重量%より多いと、触媒単位重
量当りの活性が高くなり、所定の出力密度を得るために
少量の触蝶でよいが、担体上での金属の分散状態が悪く
なり、金属の表面積が小さくなることがある。本発明の
電極触媒の担体である導電性カーボンとして、カーボン
ブラック、アセチレンブラック、グラファイト等の慣用
のカーボン粉末を用いることができる。導電性カーボン
の比表面積は特に限定されないが、好ましくは40〜2
000m2/gであり、さらに好ましくは100〜13
00m2/gである。
【0013】担体に金属を分散性良く担持するには、導
電性カーボンの比表面積は高いほど良いが、比表面積が
高くなるほど導電性カーボンのグラファイト化の度合い
が低くなり導電性が低下する。さらに、比表面積が高く
グラファイト化の度合いが低い導電性カーボンは、酸化
や腐食を受け易く、担体としての安定性に欠ける。導電
性カーボンのグラファイト化の度合いは、XRD測定に
よりグラファイト(002)の結晶子径やc(002)
の格子面間隔で評価することができる。本発明の電極触
媒の担体としては、グラファイト(002)の結晶子径
が6オングストローム以上、c(002)の格子面間隔
が3.7オングストローム以下の導電性カーボンが好適
に用いられる。
【0014】次に本発明の電極触媒の製造方法について
説明する。電極触媒の製造は、(1)導電性カーボンに
Ptを担持する工程、(2)Ptが担持された導電性カ
ーボンにRuを担持する工程、および(3)本合金およ
び六方晶Ruを同時に形成する工程により行われる。こ
の製造方法を例示すると、(1)の工程は、触媒重量に
対して30〜50重量%のPtを、Pt(111)の結
晶子径が20オングストローム以下の高い分散状態で導
電性カーボンに担持する。Ptを導電性カーボンに担持
する方法としては、従来公知の方法を用いることができ
る。例えば、導電性カーボンの水性スラリーに塩化白金
酸水溶液、チオ硫酸ナトリウムおよび過酸化水素を添加
する方法(特公昭59−5012号)または導電性カー
ボンの酢酸酸性水性スラリーに水酸化白金のアンミン水
溶液を添加し、蟻酸で還元する方法(特開昭60−79
41号)が適用できる。
【0015】(2)の工程は、(1)の工程で得られ
た、Ptが担持された導電性カーボンに、触媒重量に対
してRuの担持量が10〜50重量%で、触媒中のPt
/Ru原子比が1/4〜3/2になるように、不溶性の
Ru化合物または金属Ruの状態で担持する。前記Pt
担持導電性カーボンにRuを担持する方法も従来公知の
方法を用いることができる、例えば、Pt担持導電性カ
ーボンの水スラリーにRu化合物の溶液を添加し、次い
でpHを調整して、Pt担持導電性カーボンに水酸化R
uを沈着させた後、この水酸化Ruを蟻酸やヒドラジン
等の還元剤で還元して固定化する方法(特開昭63−4
8760号)が適用できる。この工程で得られたPtお
よびRu担持導電性カーボンにおいて、PtおよびRu
は殆ど合金化されていない。
【0016】(3)の工程は、(2)の工程で得られた
PtおよびRu担持導電性カーボンを熱処理して本合金
および六方晶Ruを形成する。熱処理においては処理温
度と雰囲気が重要である、実質上全てのPtと一部のR
uとで本合金を形成させ、残りのRuを六方晶Ruに存
在させるために、水素含有ガス中、400〜1000℃
で15分〜5時間熱処理することが好ましい。より好ま
しい条件は、5〜50容量%水素(残部窒素)気流中、
600〜900℃で30分〜2時間の熱処理である。本
発明の触媒は、固体高分子電解質型燃料電池のアノード
電極触媒およびカソード電極触媒に用いることができる
が、特にアノード電極触媒に好適に用いられる。
【0017】固体高分子電解質型燃料電池用電極 本発明の固体高分子電解質型燃料電池用電極は、撥水処
理された導電性多孔質カーボンからなる支持基材の一方
の表面に、本発明の前記電極触媒および高分子電解質粒
子を含む触媒層を形成してなる。導電性多孔質カーボン
からなる支持基材としては、カーボンペーパーやカーボ
ンクロスが用いられる。
【0018】該支持基材を撥水処理(これによりガス拡
散層が形成される)するには、通常、ポリテトラフルオ
ロエチレン、フルオロエチレン〜プロピレン共重合体、
パーフルオロアルコキシポリエチレン等の撥水性樹脂が
使用される。支持基材の一方の表面に触媒層を形成する
前に、導電性カーボン粉末と撥水性樹脂とからなるカー
ボン粉末層を形成して、この粉末層と支持基材とでガス
拡散層としてもよい。高分子電解質としては、通常、側
鎖にスルホン酸基やカルボキシル基等の陽イオン交換基
を有するプロトン導電性の高分子が使用される。このよ
うな導電性高分子の具体例としては、スルホン酸基を有
するパーフルオロ重合体(以下、パーフルオロスルホン
酸重合体という)が挙げられ、例えば、下記一般式
(1):
【0019】
【化1】 (式中、m、nは各々整数であり、xは0〜3の整数で
あり、yは1〜5の整数である。)で示される、スルホ
ン酸基を有するテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
ビニルエーテル共重合体等である。これらの中で、ナフ
ィオンの商品名(アルドリッチ社製)で市販されている
パーフルオロスルホン酸重合体溶液が好適に使用され
る。導電性カーボン粉末としては、前記電極触媒の担体
で用いたのと同様の導電性カーボン粉末を用いることが
できる。
【0020】本発明の固体高分子電解質型燃料電池用電
極の製造方法には特に制約はなく、従来公知の方法を用
いることができる。例えば、先ず支持基材を撥水性樹脂
の水溶液に浸漬し、60〜100℃で乾燥した後、25
0〜350℃で焼成して撥水処理する。次に、導電性カ
ーボン粉末を撥水性樹脂と共にスラリーまたはぺースト
とし、これを撥水処理された支持基材の一方の面に塗布
して、導電性カーボン粉末と撥水性樹脂とが混合された
カーボン粉末層を形成する。さらに前記電極触媒を、高
分子電解質粒子と混合するか、または予め調製した高分
子電解質粒子の溶液と混合してスラリーまたはペースト
とし、これを上記のカーボン粉末層上に塗布し、室温で
風乾後、60〜100℃で乾燥して、電極触媒および高
分子電解質粒子を含む触媒層を形成する。前記電極触媒
および高分子電解質粒子を含む触媒層をカーボン粉末層
上に形成させる別の方法として、前記電極触媒を撥水性
樹脂と共にスラリーまたはペーストとし、これをカーボ
ン粉末層上に塗布した後、予め調製した高分子電解質粒
子の溶液を含浸させるか、または塗布する。次に、この
塗布物を室温で風乾後、60〜100℃で乾燥する。
【0021】上記の製造方法において、カーボン粉末層
を省いて、触媒層を直接、撥水処理された支持基材上に
形成させてもよい。この場合は、触媒層に撥水性樹脂を
添加するのが好ましい。上記の塗布方法としては、スプ
レー法、濾過法、ロールコーター法、印刷法等が適用で
きる。支持基材の厚さは、通常50〜400μmであ
り、好ましくは150〜350μmである、カーボン粉
末層の厚さは、通常100μm以下であり、好ましくは
70μm以下である。触媒層の厚さは、通常5〜120
μmであり、好ましくは10〜70μmである。こうし
て製造された本発明の電極は、固体高分子電解質型燃料
電池のアノード電極およびカソード電極、好ましくはア
ノード電極として使用することができる。また、本発明
の電極をアノード電極とし、カソード電極に別の電極、
例えば、白金を単独で担持した導電性カーボン触媒を用
いた電極を使用することもできる。
【0022】固体高分子電解質型燃料電池用電解質膜−
電極接合体 本発明の電解質膜−電極接合体は、固体高分子電解質膜
の両面に各々、電極触媒および高分子電解質粒子を含む
触媒層と導電性多孔質支持基材とをこの順に設けて構成
される。両面の触媒層または一方の触媒層は、本発明の
電極に使用される触媒層である。従って、この電解質膜
−電極接合体は、固体高分子電解質膜の両面に本発明の
前記電極を形成した形態でもよいし、固体高分子電解質
膜の一方の面に本発明の電極を形成し、他方の面に本発
明の電極以外の電極を形成した形態でもよい。ここで使
用される固体高分子電解質膜は、通常、側鎖にスルホン
酸基やカルボキシル基等の陽イオン交換基を有する高分
子からなる膜である。電解質膜用の高分子の具体例とし
ては、前述した導電性高分子と同様なものが挙げられ
る。これらの中で、パーフルオロスルホン酸重合体の膜
として市販されているナフィオン112、115、11
7(デユポン社製)やAciplexEW900(旭化
成社製)が好適に使用される。
【0023】本発明の電解質膜−電極接合体の製造方法
には特に制約はなく、従来公知の方法を用いることがで
きる。例えば、固体高分子電解質膜の一方の面にだけ本
発明の電極を形成する場合は、本発明の電極の触媒層側
を固体高分子電解質膜の表面と重ね合わせ、プレスで圧
着して製造される。また固体高分子電解質膜の両面に本
発明の電極を形成する場合は、固体高分子電解質膜の両
面に各々、本発明の電極を上記のように重ね合わせ、プ
レスで圧着すればよい。固体高分子電解質膜の一方の面
に本発明の電極を形成し、他方の面に本発明の電極以外
の電極を形成する場合は、固体高分子電解質膜の一方の
表面に上記のように本発明の電極を重ね合わせ、他方の
面に同様に本発明の電極以外の電極を重ね合わせ、プレ
スで圧着すればよい。
【0024】本発明の電解質膜−電極接合体の他の製造
方法として、例えば固体高分子電解質膜の一方の面また
は両面に本発明の触媒および高分子電解質粒子を含む触
媒層を形成し、次に、この触媒層上に撥水処理された支
持基材を重ね合わせた後、プレスで圧着する方法が挙げ
られる。必要に応じて、支持基材を重ね合わせる面に予
め導電性カーボン粉末と撥水性樹脂とを含むカーボン粉
末層を形成しておいてもよい。
【0025】固体高分子電解質膜の一方の面または両面
に本発明の触媒と高分子電解質粒子とを含む触媒層を形
成させる方法としては、例えば本発明の触媒と高分子電
解質粒子とを混合し、必要に応じてさらに造孔材を添加
して、スラリーまたはぺーストとし、これを固体高分子
電解質膜の一方の面または両面に塗布し、室温で風乾
後、60〜100℃で乾燥する方法が挙げられる。造孔
材を用いた場合は、触媒層を形成した後、層内の造孔材
を水等の溶媒に溶解させるか、あるいは150〜250
℃で焼成して分解することにより、造孔材を除去すれば
よい。塗布する方法には特に制約はなく、スクリーン印
刷法、ドクターブレード法、ロールコーター法等を用い
ることができる。造孔材としては、例えば、炭酸アンモ
ニウムやポリビニルアルコール等が使用できる。
【0026】このようにして製造された本発明の電解質
膜−電極接合体においては、一方の電極がアノード電
極、他方の電極がカソード電極となる。固体高分子電解
質膜の両面に本発明の電極を形成した電解質膜−電極接
合体においても、一方の電極がアノード電極、他方の電
極がカソード電極となる。固体高分子電解質膜の一方の
面に本発明の電極を形成し、他方の表面に本発明の電極
以外の電極を形成した電解質膜−電極接合体において
は、接合された本発明の電極以外の電極の機能によっ
て、接合された本発明の電極はアノード電極またはカソ
ード電極として使用することができる。この場合、例え
ば白金を単独で担持した導電性カーボン触媒を用いた電
極をカソード電極とし、本発明の電極をアノード電極と
して使用するのが好ましい。
【0027】固体高分子電解質型燃料電池 本発明の固体高分子電解質型燃料電池は、本発明の前記
電解質膜−電極接合体のアノード電極およびカソード電
極の各ガス拡散層(支持基材)に、それぞれ、集電板を
兼ねたアノードガス分配板およびカソードガス分配板を
配置して構成される。ガス分配板としては、従来この種
の燃料電池に使用されているものでよく、例えばガス不
透過性の徴密質カーボン板の片面の所望部分に、所望深
さのガス分配用の溝を形成し、その周囲にガスシールの
ためのガスケット部を設けた集電板を兼ねたものが使用
できる。ガスシール用のガスケットとしては、フッ素樹
脂製のパッキング、例えばポリテトラフルオロエチレン
製のシートやフッ化ビニリデン/6フッ化プロピレン共
重合体製のOリング等が使用できる。
【0028】本発明の燃料電池(単電池)を作製するに
は、ガス分配板を2枚用意し、各ガス分配板の溝を有す
る面を、前記電解質膜−電極接合体のアノードおよびカ
ソードの各々のガス拡散層に接するようにはめ合わせ、
さらに、両側のガス分配板を、ガス供給用口およびガス
排出用口を設けた金属板、例えばステンレス板で挟み、
固定すればよい。また、ガス不透過性の緻密な炭素材料
からなるセパレーターバイポーラー板の両面に反応ガス
流路(一方にはアノードガスを通させ、他方にはカソー
ドガスを通させる)を設けて、隣接する単電池を直列に
接続して積層電池を構成することができる。更に、セパ
レーターの中に冷却管を数電池毎に埋設し、電池反応に
伴う反応熱を除去すると共に、熱回収を図ることもでき
る。本発明の燃料電池を運転するには、アノードおよび
カソードの各電極のガス供給口に加熱水蒸気を通して、
電解質膜を加湿しながら、カソードに空気または酸素
を、またアノードに改質ガス(アルコール、炭化水素等
の燃料を改質して得られた水素富化ガス)を供給すれば
よい。
【0029】本発明の燃料電池は、電極触媒の一酸化炭
素に対する耐被毒性が優れているので、高い直流起電力
を維持できるという特徴を有する。例えば従来の電極触
媒をアノード電極に使用した固体高分子電解質型燃料電
池では、カソード電極に空気を、また例えば白金を単独
で担持した導電性カーボンの電極触媒を用いたアノード
電極に一酸化炭素を含まない水素ガスを供給すると、5
00〜1000mA/cm2の電流密度で0.5〜0.
6Vという高い端子電圧が得られる。しかし、水素ガス
中に数十ppmの濃度の一酸化炭素が存在すると、電流
密度が例えば500mA/cm2では、端子電圧が10
0mV以上低下する。これに対して、本発明の電極触媒
をアノード電極に使用した固体高分子電解質型燃料電池
では、改質ガス中の一酸化炭素濃度が数十ppm、時に
は100ppmを超えても端子電圧の低下は数十mVに
留まり、高い出力密度が維持される。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例、比較例において、「%」は特に断
りのない限り「重量%」を示す。実施例1 (1)Pt担持カーボン粉末の調製 BET比表面積250m2/gのアセチレンブラック
(電化化学工業社製C−250)50gを脱イオン水1
L(リットル)に投入してスラリーとした。次に、これ
に氷酢酸100m1(ミリリットル)を加え、攪拌しな
がら加熱し、95℃で1時間攪拌した。冷却後、濾過
し、残査を脱イオン水により洗浄後の水のpHが7にな
るまで洗浄した。このカーボンを脱イオン水2Lに投入
してスラリーとし、これに氷酢酸14mlを加え、攪拌
しながらPt33gを含む水酸化白金のアンミン水溶液
500mlを1時間に亘って滴下した。次に、このスラ
リー液を加熱し、95℃で99%蟻酸9.4m1の脱イ
オン水溶液330m1を30分間に亘って滴下した。滴
下終了後、スラリー液をさらに30分間攪拌した。その
後、スラリー液を室温まで冷却し、濾過した後、残査を
脱イオン水で洗浄した。得られたケークを真空乾燥機で
95℃で16時間乾燥した後、窒素雰囲気中で粉砕し、
40%Pt担持カーボン粉末を得た。
【0031】(2)Pt−Ru担持カーボン触媒の調製 (1)で得た40%Pt担持カーボン粉末83gを脱イ
オン水2.7Lに投入してスラリーとした。スラリーを
攪拌しながら、Ru17gを含む塩化ルテニウムの脱イ
オン水溶液340m1を15分間に亘って滴下した。次
に、このスラリー液に2.5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を1時間に亘って滴下し、液のpHを7に調整した
後、50℃に加熱し、この温度で30分間保持した。次
いで、これに抱水ヒドラジン12.6gを含む脱イオン
水溶液500m1を30分間に亘って滴下した。その
後、液を室温まで冷却し、濾過した後、残査を脱イオン
水で洗浄した。得られたケークを真空乾燥機で95℃で
16時間乾燥した後、窒素雰囲気中で粉砕し、次に、1
0容量%水素(残部窒素)気流中、850℃で1時間加
熱し、33%Pt−17%Ru担持カーボン触媒(A−
1)を得た。この触媒をXRDで測定したところ、2θ
=39.8°に本合金の(111)回折ピークが、2θ
=43.95°に六方晶Ruの(101)回折ピークが
あり、前者の回折ピークと後者の回折ピークとのピーク
強度比は2:1であった。本合金および六方晶Ruの結
晶子径は、それぞれ50オングストローム、85オング
ストロームであった。また、この触媒をX線光電子分光
法で測定したところ、Ru3d5/2のピークが280
eV付近に出現し、Ruは金属状態にあると推定され
た。
【0032】実施例2 (1)Pt担持カーボン粉末の調製 アセチレンブラック50gの代わりに、BET比表面積
1300m2/gのケッチェンブラック(三菱化学社
製、EC−DJ600)67gを用いた以外は実施例1
の(1)と同様にして33%Pt担持カーボン粉末を得
た。 (2)Pt−Ru担持カーボン触媒の調製 40%Pt担持カーボン粉末83gの代わりに前記
(1)で得た33%Pt担持カーボン粉末60gを、ま
たRu17gを含む塩化ルテニウムの代わりにRu40
gを含む塩化ルテニウムを用いた以外は実施例1の
(2)と同様にして25%Pt−35%Ru担持カーボ
ン触媒(A−2)を得た。
【0033】この触媒をXRDで測定したところ、図1
に示すように、2θ=38〜44°に多重ピークが存在
するという結果が得られた。これはピーク分離の手法に
より、2θ=38.32°に六方晶Ruの(l00)回
折ピークが、2θ=39.94°に本合金の(111)
回折ピークが、2θ=42.10°に六方晶Ruの(0
02)回折ピークが、また2θ=43.94°に六方晶
Ruの(l01)回折ピークがあると分析された。2θ
=39.94°の本合金の(111)回折ピークと2θ
=43.94°の六方晶Ruの(101)回折ピークと
のピーク強度比は1:2.5であった。本合金および六
方晶Ruの結晶子径は、それぞれ46オングストロー
ム、72オングストロームであった。
【0034】実施例3 (1)Pt担持カーボン粉末の調製 カーボンブラック(Cabot社製、Vulcan−X
C−72R)を真空中熱処理し、BET比表面積120
2/gの部分グラファイト化カーボンブラックを得
た。次に、アセチレンブラック50gの代わりに部分グ
ラファイト化カーボンブラック70.2gを、またPt
33gを含む水酸化白金アンミン水溶液の代わりにPt
19.8gを含む水酸化白金アンミン水溶液を用いた以
外は実施例1の(1)と同様にして22%Pt担持カー
ボン粉末を得た。 (2) Pt−Ru担持カーボン触媒の調製 40%Pt担持カーボン粉末83gの代わりに前記
(1)で得た22%Pt担持カーボン粉末90gを、ま
たRu17gを含む塩化ルテニウムの代わりにRu10
gを含む塩化ルテニウムを用いた以外は実施例1の
(2)と同様にして20%Pt−10%Ru担持カーボ
ン触媒(A−3)を得た。この触媒をXRDで測定した
ところ、2θ=39.93°に本合金の(111)回折
ピークが、また2θ=43.95°に六方晶Ruの(1
01)回折ピークがあり、前者の回折ピークと後者の回
折ピークとのピーク強度比は3:1であった。本合金お
よび六方晶Ruの結晶子径は、それぞれ45オングスト
ローム、83オングストロームであった。
【0035】実施例4 (1)Pt担持カーボン粉末の調製 アセチレンブラック50gの代わりに、BET比表面積
850m2/gのカーボンブラック(三菱化学製、CE
−D)60gを、またPt33gを含む水酸化白金アン
ミン水溶液の代わりにPt20gを含む水酸化白金アン
ミン水溶液を用いた以外は実施例1の(1)と同様にし
て25%Pt担持カーボン粉末を得た。 (2) Pt−Ru担持カーボン触媒の調製 40%Pt担持カーボン粉末83gの代わりに前記
(1)で得た25%Pt担持カーボン粉末80gを、ま
たRu17gを含む塩化ルテニウムの代わりにRu20
gを含む塩化ルテニウムを用いた以外は実施例1の
(2)と同様にして20%Pt−20%Ru担持カーボ
ン触媒(A−4)を得た。この触媒をXRDで測定した
ところ、2θ=40.02°に本合金の(111)回折
ピークが、また2θ=43.96°に六方晶Ruの(1
01)回折ピークがあり、前者の回折ピークと後者の回
折ピークとのピーク強度比は1:1.5であった。本合
金および六方晶Ruの結晶子径は、それぞれ31オング
ストローム、79オングストロームであった。
【0036】比較例1 実施例1の(1)で得られた40%Pt担持カーボン粉
末を比較例1の触媒(C−1)とする。比較例2 D.W.Mckee and A.J.Scarpellio.Jr.J.Electrochem. Tec
h, 6(1969)p.101に記載の製法に従って、BET比表面
積230m2/gのカーボンブラック(Cabot社
製、Vu1can−XC−72R)50gを脱イオン水
1.5Lに投入してスラリーとした。次に、これに白金
33gを含む塩化白金酸(H2PtC16)水溶液330
mlおよびRu17gを含む塩化ルテニウム水溶液17
0mlを添加した。次いで、ロータリーエバポレーター
を用いて、このスラリーを80〜95℃に加熱して真空
吸引し、蒸発乾固させた。得られたケークを粉砕し、1
00%(容量%)水素気流中、125℃で3時間還元
し、33%Pt−17%Ru担持カーボン触媒(C−
2)を得た。この触媒をXRDで測定したところ、2θ
=39.8°にPt−Ru合金の幅広な(111)回折
ピークを示した。また、この合金の結晶子径は27オン
グストロームであった。2θ=44°および2θ=69
°付近には六方晶Ruに由来するピークは検知されなか
った。
【0037】比較例3 特開平3−22361号に記載の製法に従って、Pt
3.3gを含む塩化白金酸水溶液1Lに亜硫酸水素ナト
リウム33gを投入した後、30%過酸化水素水溶液5
00m1を加えた。次いで、これに水酸化ナトリウム水
溶液を添加して液のpHを6に調整した。このコロイド
溶液を超音波で攪拌しながら、Ru1.7gを含む塩化
ルテニウム水溶液200mlを滴下した。次に、これに
突施例1の(1)で用いたのと同じアセチレンブラック
5.0gを添加した後、16時間攪拌してスラリーとし
た。スラリーを濾過し、得られたケークを水洗、乾燥、
粉砕し、窒素気流中、300℃で1時間熱処理し、33
%Pt−17%Ru担持カーボン触媒(C−3)を得
た。この触媒をXRDで測定したところ、2θ=39.
5°、2θ=67.5°にそれぞれPt(111)、P
t(220)に由来する回折ピークが認められた。この
ことから、PtおよびRuは、殆ど合金化せず、Ptは
単独で存在していると推定された。Ruは、金属Ruと
しても、あるいはRuO2としても検知されなかった。
Ptの結晶子径は20オングストロームであった。X線
光電子分光法によると、Ru3d5/2ピークが281
〜283eV付近に出現することから、RuはRuO2
〜RuO3の非晶質酸化物として存在すると推定され
た。
【0038】実施例5 テフロン30−J(三井フルオロケミカル製)30gを
脱イオン水360m1で希釈した5%テフロン分散液
に、0.18×60×60mmのカーボンペーパー(東
レ製TGP−H−060)を浸し、濾過し、吸引し、乾
燥した後350℃で30分焼成して、テフロンを5%含
有する撥水処理されたカーボンペーパーを得た。実施例
1の触媒(A−1)57.6mg(触媒中のPt+Ru
重量:28.8mg)、5%テフロン分散液0.49g
および脱イオン水30mlを混合し、これを超音波分散
機で分散して均一なスラリーとした。ハンドスプレーガ
ンを用いて、このスラリーを窒素ガスと共に、前記撥水
処理されたカーボンペーパーの一方の面全体に塗布し
た。次に、これを室温で乾燥し、280℃で30分間焼
成して、触媒とテフロンとからなる触媒層を得た。5%
ナフィオン溶液(アルドリッチ社製)1.0m1を脱イ
オン水0.7m1で希釈した液を注射器を用いて、前記
触媒層の全面に塗布した後、室温で1時間風乾し、次い
で、80℃で1時間乾燥して、Pt+Ru:0.8mg
/cm2、高分子電解質:0.7mg/cm2および撥水
性樹脂:0.7mg/cm2の触媒層を有する電極(A
E−1)を得た。
【0039】実施例6〜8、比較例4〜6 実施例の触媒(A−2)〜(A−4)および比較例の触
媒(C−1)〜(C−3)を用い、上記実施例5と同様
にして、それぞれ電極(AE−2)〜(AE−4)およ
び(CE−1)〜(CE−3)を得た。実施例9 実施例5で得られた電極(AE−1)の触媒層に、0.
1×80×80mmのプロトンイオン交換処理されたパ
ーフルオロスルホン酸重合体膜(デュポン社製ナフィオ
ン112)を重ね、さらにこの重合体膜に電極(CE−
1)を、電極の触媒層が重合体膜に接するようにして重
ねた。次に、ホットプレスを用いて、温度130℃、圧
カ100kg/cm2で10分間加熱、加圧し、電極
(AE−1)をアノード、電極(CE−1)をカソード
とする電解質膜−電極接合体(MAE−1)を得た。実施例10〜12、比較例7〜9 電極(AE−2)〜(AE−4)および(CE−1)〜
(CE−3)をそれぞれアノードとする以外は、実施例
9と同様にして、それぞれ電解質膜−電極接合体(MA
E−2)〜(MAE−4)および(MCE−1)〜(M
CE−3)を得た。
【0040】性能評価例 徴密質カーボン板の片面の60×60mmの正方形の部
分に、ピッチ2mmのガス分配用の溝を形成し、その周
囲にフッ化ビニリデン/6フッ化プロピレン共重合体
(デュポン社製バイトン)製のOリングをはめ合わせて
集電板を兼ねたガス分配板を2枚準備した。これらのガ
ス分配板の溝を形成した部分を、先に作製した電解質膜
−電極接合体(MAE−1)のアノードおよびカソード
の各々のガス拡散層に接するようにはめ合わせ、さら
に、両側のガス分配板を、ガス供給用口およびガス排出
用口を設けたステンレス板で挟み、ステンレス板の端部
数箇所をボルトで均一に締め付けて、有効電極面積36
cm2を有する固体高分子電解質型燃料電池の単電池を
作製した。この単電池を70℃に加熱し、単電池のアノ
ードおよびカソードの各電極のガス供給口に、80℃に
加熱したバブリング式加湿器により加熱水蒸気を供給し
ながら、加湿器を通してアノードに水素ガスを120m
l/分で、またカソードに酸素ガスを120ml/分で
供給した。この時の電流密度500mA/cm2の定常
状態における端子電圧(V1)は605mVであった。
【0041】次に、水素ガスの代わりに、水素ガスに3
0ppm濃度の一酸化炭素を混合したガスを5時間供給
した。この時の電流密度500mA/cm2における端
子電圧(V2)は532mVであった。その差V1−V
2から、30ppm濃度の一酸化炭素による分極は73
mVであった。電解質膜−電極接合体としてMAE−1
の代わりに、(MAE−2)〜(MAE−4)および
(MCE−1)〜(MCE−3)を用いた以外は上記と
同様にして分極を測定した。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】 (注)実施例(A−1〜A−4)の触媒の括弧内は、X
RD測定による本合金の回折ピークと六方晶Ruの回折
ピークとのピーク強度比を示す。比較例(C−1〜C−
3)の触媒の括弧内は、担持された金属の状態を示す。
表1から、本発明の電極触媒を用いたアノード電極を用
いて作製された単電池は、分極が著しく小さく、一酸化
炭素に対する優れた耐被毒性を有することを示した。
【0043】
【発明の効果】本発明の固体高分子電解質型燃料電池用
電極触媒は、一酸化炭素に対し優れた耐被毒性を有す
る。このため、燃料電池に接続される燃料改質系におい
て一酸化炭素を除去する負担が大幅に軽減され、燃料改
質系を簡素で小型化することができるので、燃料電池を
用いる輸送手段の駆動力として経済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2で調製した電極触媒のX線回折図で
ある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白金とルテニウムとの立方晶固溶体合金お
    よび六方晶ルテニウムを導電性カーボンに担持してなる
    固体高分子電解質型燃料電池用電極触媒。
  2. 【請求項2】粉末法X線回折で測定したとき、立方晶固
    溶体合金および六方晶ルテニウムの結晶子径が各々10
    〜100オングストロームである請求項1に記載の触
    媒。
  3. 【請求項3】触媒重量に対する白金およびルテニウムの
    合計担持量がl0〜80重量%である請求項1または2
    に記載の電極触媒。
  4. 【請求項4】固体高分子電解質型燃料電池のアノード電
    極用である請求項1、2または3に記載の電極触媒。
  5. 【請求項5】撥水処理された導電性多孔質カーボンから
    なる支持基材の一方の表面に、請求項1、2または3の
    いずれか1項に記載の電極触媒および高分子電解質粒子
    を含む触媒層を形成してなる固体高分子電解質型燃料電
    池用電極。
  6. 【請求項6】固体高分子電解質型燃料電池のアノード電
    極用である講求項5に記載の電極。
  7. 【請求項7】固体高分子電解質膜と電極触媒及び高分子
    電解質粒子を含む触媒層と導電性多孔質支持基材とを有
    する固体高分子電解質型燃料電池用電解質膜−電極接合
    体であって、 前記触媒層及び前記支持基材は前記固体高分子電解質膜
    の両面にこの順で形成されていて、固体高分子電解質膜
    の一方の側にある一組の触媒層及び支持基材はアノード
    電極を形成し、固体高分子電解質膜の他方の側にある別
    の一組の触媒層及び支持基材はカソード電極を形成して
    おり、 前記触媒層の少なくとも一つは請求項1、2または3に
    記載の電極触媒を含有してなる前記前記電解質膜−電極
    接合体。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の電解質膜−電極接合体の
    アノード電極およびカソード電極の各支持基材に、それ
    ぞれアノードガス分配板およびカソードガス分配板を配
    置してなる固体高分子電解質型燃料電池。
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