JP2000011827A - 磁気素子スイッチ - Google Patents

磁気素子スイッチ

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JP2000011827A
JP2000011827A JP10176255A JP17625598A JP2000011827A JP 2000011827 A JP2000011827 A JP 2000011827A JP 10176255 A JP10176255 A JP 10176255A JP 17625598 A JP17625598 A JP 17625598A JP 2000011827 A JP2000011827 A JP 2000011827A
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magnet
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JP10176255A
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Hiromitsu Inoue
洋光 井上
Hisashi Takemoto
寿 竹本
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石の動きを4方向に規制して制御を簡単化
し、ホール電圧で直接キー操作量に感応したモータの可
変制御を可能にする磁気素子スイッチを得る。 【解決手段】 キートップ1の揺動を上下・左右の4方
向に限定して磁石9の動きを4方向に規制する移動方向
規制手段31、61が、キートップ1を支持するスイッ
チケース3と、磁石9を保持して磁気素子11、12の
上方を移動自在に形成されたスライド部材6との間に設
けられており、前記スライド部材6はその移動方向が、
前記磁気素子11、12が配設された直交軸に沿って制
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気素子を利用し
た無接点スイッチに関し、特に自動車等の電装系に実装
する4ポイント操作型の磁気素子スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車等の電装系に実装さ
れて電流を断続するスイッチには、有接点(コンタク
ト)の構成が多用されてきた。しかし、有接点型スイッ
チは、コンタクト部分の磨耗や表面汚染による接触不良
を始め、コンタクト部分の破損による故障が発生しやす
い等の問題がある。そこで、ホール素子等の磁気素子と
磁石とを備えた無接点スイッチが多用されるようになっ
てきた。この種の無接点スイッチの基本的構成は、磁気
素子に磁石を近接させたり離間させたりした時の、磁気
素子の出力電圧のレベル変化によりスイッチ動作を行う
ものである。かかる磁気素子スイッチとして、例えば特
開平8−298057号公報には、多ポイント操作型の
ものが開示されている。図12はこの公報に開示された
磁気素子スイッチの断面図であり、合計で8ポイントの
押圧操作点を持つキートップ41の揺動に対応して、移
動する磁石47の磁力線を、磁石47下部に配置した2
個の磁気素子(ホール素子)M1、M2によって電圧値
として検出するようになっている。さらに詳述すると、
磁気素子スイッチは、キートップ(操作部)41の押圧
による揺動が圧縮バネ43、キー支持台44、垂下棒4
2の作用で、垂下棒42の先端がテーパ部46Aを介し
て嵌合するスライダー46に伝達される。スライダー4
6は底部に磁石47を内蔵して垂下棒42の揺動に連
れ、スライド板45A上を自在に水平移動することによ
って、キートップ41の揺動を水平移動に変換してい
る。
【0003】次に、図13(a)に示す同様なスイッチ
は、同公報に示された他の実施形態による磁気素子スイ
ッチの斜視図であり、垂下棒123Bの先端に磁石14
0を直接取り付けることで、図12の磁気素子スイッチ
に比較するとスライド部材等を省略して、構造が簡単化
されている。なお、キートップ123は8ポイントの押
圧操作点を持ち、図12の磁気素子スイッチと同じ操作
数である。この場合のキートップ123の押圧操作点P
B〜PIの読出しは、図14に示すように、キートップ
123操作に応動する磁石140の磁石位置A〜Iに対
応させて、ホール素子M1、M2の検出電圧を「−1、
0、+1」の3種類に定量化することで、ホール素子M
1、M2の検出値を組合わせる判断処理を行い、各アク
チュエータを駆動するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例において、図12に示した磁気素子スイッチは、
磁石47がスライダー46によってスライド板45A上
を水平移動するので、磁石とホール素子との位置関係を
把握し易いが、キートップ41の揺動方向を案内するガ
イド手段がないので、磁石は全方向へ移動する可能性が
ある。このため、キートップ41の押圧操作点を特定化
し難く、磁石位置に対する出力信号の制御精度が悪くな
り、また、部品点数も多いので構造が複雑であるという
問題があった。 また、図13に示した磁気スイッチの
場合は、図12の磁気スイッチよりは、部品点数が減少
して構造も簡単なものとなっているが、図13(b)に
示すように、磁石140が空中を円軌跡に沿って移動す
るため、磁石140の正確な位置決定が難しいばかり
か、図12の磁気スイッチよりも更にキートップ41の
押圧操作点の特定化が難しく、たとえ、既述した図14
の表をテーブルとして保持し、これを参照して判定する
等の方式を採るとしても、その判定処理が繁雑で判定時
間がかかる。これにアクチュエータの回転方向の判定処
理等が加われば更に複雑となり、キートップの押圧操作
点が多過ぎることも含めて、制御精度が良くないという
問題があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、少ない部品点数で位置判定等の信号制御が簡単化で
き、しかも、磁気素子の検出値で直接駆動手段の可変制
御が可能となって、確実性と即応性に優れた4操作ポイ
ントのスイッチ機能と、機械スイッチ以上の耐久性とが
得られる磁気素子スイッチを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための課題】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の磁気素子スイッチは、スイッチケー
ス内に設けた弾性部材によって中立位置を中心に揺動自
在に支持したキートップと、前記キートップに連設して
前記スイッチケースを挿通する連結棒の揺動により前記
スイッチケースの下方位置で水平移動するスライド部材
と、前記スライド部材に設けた磁石と離間配置し、前記
磁石よりの磁束変化を検出する磁気素子とを具備した磁
気素子スイッチにおいて、前記磁気素子を、前記中立位
置に軸中心を一致させた直交軸上に配置すると共に、前
記キートップの揺動操作に追従する前記スライド部材の
移動方向を前記直交軸方向に設定して規制案内する移動
方向規制手段を設けたことを特徴とする。
【0007】この構成によれば、スライド部材の移動方
向は、移動方向規制手段により磁気素子を配置した直交
軸方向に設定される。つまり、キートップの揺動操作方
向が磁気素子を配置した直交軸方向に特定化される。こ
の結果、スライド部材の磁石の磁束変化は、直交軸上の
1個の磁気素子で検出することができて、少ない部品点
数でキートップの位置判定等の信号制御が簡単化でき
る。しかも、磁気素子による検出値の値の大小程度によ
り、駆動手段の可変制御が直接できる。
【0008】また、請求項2記載の磁気素子スイッチ
は、前記磁石に対向する前記連結棒の先端に螺合するこ
とにより磁束の誘磁手段と前記キートップ及び弾性部材
の保持手段として作用するタッピングビスを備えたこと
を特徴とする。
【0009】この構成によれば、タッピングビスが連結
棒の先端に螺合して連結棒がキートップに連設されるの
で、キートップや弾性部材のスイッチケースからの離脱
を防止すると共に、ポールピースとして作用して誘磁手
段を兼ねるので、磁気素子に対する磁束密度を上げてセ
ンシング感度を向上できる。
【0010】また、請求項3記載の磁気素子スイッチ
は、前記移動方向規制手段を前記スライド部材の上面に
突出したガイドピンと、前記スイッチケースの下面に形
成して前記ガイドピンが係合するガイドレールとで構成
したことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、前記移動方向規制手段
を比較的簡単な構造で構成して、スライド部材の水平方
向の移動を同一平面内の上下、左右の4方向に規制する
ことができる。
【0012】また、請求項4記載の磁気素子スイッチ
は、前記磁気素子を互いに直交する軸上に2個配置し、
各磁気素子は前記磁石の上下方向又は左右方向それぞれ
1方向のみについて移動量を検出し、該検出値によって
モータ等の正・逆転制御と速度制御とを行うことを特徴
とする。
【0013】この構成によれば、1個の磁気素子で磁石
の上下方向の移動量を、他方の磁気素子で磁石の左右方
向の移動量を検出しているので、それぞれの検出値によ
り直接駆動手段の回転方向及び回転速度を制御すること
ができる。
【0014】また、請求項5記載の磁気素子スイッチ
は、前記モータ等の正・逆転制御及び速度制御は前記磁
気素子の出力値を基準三角波と比較するPWM制御とす
ることを特徴とする。
【0015】この構成によれば、磁気素子の検出出力
を、予め基準となる大きさの三角波とコンパレータで比
較することにより出力されるPWMパルスによりモータ
の回転速度を制御し、モータの回転方向は磁気素子の検
出出力が0の中立点からの増減方向によって判断するこ
とで、特別な判定処理の必要を無くし、直接磁気素子の
検出値から自動的に判定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気素子スイ
ッチの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施形態による磁気素子スイッチ
の分解斜視図、図2は図1に示すホール素子と磁石移動
位置の説明図、図3は図1に示すスイッチケースの断面
図及び裏面図、図4は図1に示すスライド部材の拡大断
面図、図5は図4に示すポールピースの効果を説明する
図、図6は図1の磁気素子スイッチの断面図である。
【0017】図1に示す磁気素子スイッチは、中立位置
を中心に、紙面の上下及び左右方向に4ポイントの押圧
操作点を有して揺動操作されるキートップ1と、中央に
連結棒4を挿通させる開口部3aを開けてキートップ1
を支持するスイッチケース3とを備え、キートップ1に
連設された連結棒4が圧縮バネ2を介して開口部3aに
挿通されている。この圧縮バネ2の弾性作用により、キ
ートップ1は中立位置に維持される。
【0018】なお、詳細に述べると、連結棒4は先端が
開口部3aより膨出した略球形状に形成されており、ス
イッチケース3の下方側より挿通した後、先端部に後述
するタッピングビス5を螺合してキートップ1に締結さ
れることにより、キートップ及び圧縮バネ2を保持状態
にして連設され、かつ、揺動可能に設けられる。
【0019】スイッチケース3の下方位置には、連結棒
4の先端部が嵌入することにより、キートップ1の揺動
操作に追従して水平移動するボックス状のスライド部材
6が配設されている。スライド部材6の上端4隅には微
小のガイドピン61が突出形成され、また、ガイドピン
61と対向するスイッチケース3の下面位置には、ガイ
ドピン61が係合するガイドレール(図3参照)31が
配置されている。このガイドピン61とガイドレール3
1とにより、スライド部材6の移動を特定方向に規制案
内する移動方向規制手段を構成している。つまり、キー
トップ1に追従して連結棒4が揺動したとき、スライド
部材6は、移動方向規制手段によりその移動方向が案内
される。
【0020】スライド部材6には、図4に示すように、
その下部位置に磁石9が配設されている。また、スライ
ド部材6には、磁石9と対向する位置に、連結棒4の先
端が嵌入して連結棒4が揺動することにより、スライド
部材6を水平移動させるようになっている。
【0021】連結棒4の先端には、既述したとおり、タ
ッピングビス5の頭部が配置されている。この結果、こ
のタッピングビス5は、キートップ1等を保持する以外
に、磁石9に近接配置されるので、磁束強化用のポール
ピースとして作用する。すなわち、図5に示すように、
ポールピースとなるタッピングビス5は、後述する磁気
素子(ホール素子)11、12に対して磁束密度を上げ
るように作用し、センシング感度を向上させてより正確
な出力信号の特定を可能にする。
【0022】図1に戻って、スライド部材6は下方に配
置されたスライド板10上を、バネ7を介して取付けら
れた移動用部材(ダンベル又はベアリングボール)8に
より水平移動可能に設けられている。但し、その移動方
向は、前述したように、移動方向規制手段により規制さ
れている。
【0023】スライド板10の下方側には、スライド板
10と所定間隔を隔てて回路基板13が配置されてお
り、スライド板10と対向する回路基板13上には磁気
素子となる2個のホール素子11、12が配設されてい
る。この2個のホール素子11、12は、図2に示すよ
うに、揺動するキートップ1の中立位置を中心に設定し
た直交軸上にそれぞれ配置してある。一方、スライド部
材6は、上記した直交軸に沿って移動するようになって
いる。つまり、スライド部材6はガイドピン61が、ス
イッチケース3の下面において直交軸と平行するように
配設された2本のガイドレール31に係合されている。
これにより、スライド部材6は、直交軸に沿った紙面の
上下及び左右方向に案内規制されて移動したとき、キー
トップ1の操作ポイントと磁石9の動きとを上下・左右
の4方向に対応付けて規制できるようになっている。
【0024】2個のホール素子11、12は、磁石6の
移動方向に沿って配設された1個のホール素子のみが、
磁石9から入射した磁束を検出して磁束密度に応じた起
電圧を発生する。この際、磁石の中立位置において検出
出力が0となるように設定され、近づく方向に正電圧、
遠ざかる方向に負電圧を出力するようになっている。こ
れにより、例えば水平軸(x軸)上のホール素子12で
磁石6の左右方向の動きを検出することにより、その検
出値よりモータ等の回転方向及び回転速度を制御するこ
とができる。
【0025】つぎに動作について説明する。なお、キー
トップ1は、キートップ1が操作されず中立位置にある
場合、図2に示すように、磁石9の位置は直交軸として
示すx−y軸の交点にあって、ホール素子11、12の
出力は共に0(V)である。今、キートップ1を図面に
向かって左方向に押圧操作して左方向に傾けると、連結
棒4も左側に傾き、スライド部材6を右方向へ移動させ
て、磁石9を図2に示すx軸上の矢印の範囲で、ホール
素子12から離れる方向へスライドさせるので、ホール
素子12のホール電圧は磁石9の移動した距離にほぼ比
例して降下する。逆に、キートップ1を右方向に傾ける
と磁石9は左方向へ移動してホール素子12に近づくの
で、ホール電圧は磁石9が移動した距離にほぼ比例して
上昇する。なお、この時ホール素子11にはホール電圧
が発生しない。
【0026】次に、キートップ1を図面の上方向へ傾け
るように押圧操作すると、スライド部材6は下方向へ移
動して、磁石9を図2のy軸上の矢印の範囲で、ホール
素子11から離れる方向へスライドさせるので、ホール
素子11のホール電圧は磁石9の移動した距離にほぼ比
例して降下する。逆に、キートップ1を図面の下方向へ
傾けるように押圧操作すると、磁石9はホール素子11
に近づくので、ホール電圧は磁石9が移動した距離にほ
ぼ比例して上昇する。なお、この時ホール素子12には
ホール電圧が発生しない。
【0027】このように、キートップ1が中立位置にあ
る時、つまりキー開度0%で磁石9がx−y軸の交点に
ある時は、図2に示すように、ホール素子11、12の
出力は0(V)であり、磁石9が中立点からx軸、y軸
上でホール素子11又は12に接近して行く場合は、出
力がプラス側となる。一方、中立点からホール素子11
又は12から離れて行く場合は、出力はマイナス側に振
れる。以上の出力状態を次に図上で示す。
【0028】図7は図2に示すホール素子の出力特性を
示す図である。図7は、キートップの中立点0を中心
に、キートップ1を右側又は下側向きに操作した場合は
プラス出力、逆に、左側又は上側に操作した場合はマイ
ナス出力となり(ホール素子11、12の位置を180
°逆にすれば逆出力となる)、0〜100%のキー開度
の間で、ほぼキー開度に比例してホール素子の出力
(V)が増減する様子を示している。
【0029】次に、各ホール素子11、12の出力によ
り、例えばパワーウインド用モータのアクチュエータの
回転方向、回転速度を直接制御する処理について説明す
る。図8は図1の磁気素子スイッチのモータ制御回路の
ブロック図、図9は図8に示すホール電圧検出器の回路
図、図10は図8に示す三角波との比較回路の出力波形
図、図11は図10に示す比較回路のモータ逆転側の出
力波形図である。
【0030】モータ制御回路は、図8に示すように、ホ
ール素子11、12よりなるホール電圧検出器20と、
基準波となる三角波を発生する三角波発生器22と、ホ
ール素子11、12の検出出力と三角波とを比較する比
較回路21と、比較回路21で比較したパルス出力よ
り、パルス幅を変化させて出力するPWMチョッパ回路
23と、デューテイ比に応じて駆動制御されるモータ出
力回路24とからなる。図9はその具体回路例であり、
(a)が電源回路110に接続された各ホール素子1
1、12の検出出力を、OPアンプ111、121で増
幅出力するホール電圧検出器20であり、(b)は三角
波発生器22として2個の加算器221、222を用い
て形成した異なる電位レベルの基準三角波をそれぞれ非
反転入力に、(a)で得られたホール素子の検出出力を
それぞれ反転入力に接続して比較するOPアンプ25、
26を備えた比較回路21の回路例である。
【0031】このような回路構成において、図10に示
すように、モータの回転方向の判定は、ホール素子1
1、12の検出出力が基準三角波より大きい時に正転方
向、図11に示すように、三角波より小さい時(絶対値
は大きいが方向が負のレベル)に逆転方向と判断して、
それぞれ比較回路21からオン出力される。この時、図
10に示す正転方向の例では、(a)のキー開度0%
(ホール素子出力は0レベル)でデューテイ比0出力、
(b)のキー開度50%(ホール素子出力は三角波の半
分のレベル)でデューテイ比50%出力、(c)のキー
開度100%(三角波のレベル以上)でデューテイ比1
00%出力、となるようにホール素子の出力の絶対値が
大きくなるほど、三角波との比較による出力パルスはデ
ューテイ比が大きくなり、モータへの印加電圧が大きく
なって回転速度が速くなるというPWM制御が行われ
る。モータ逆転時も同様であり、図11に示すように、
負方向のレベルでの比較が行われ、逆転方向のパルス出
力が印加される。
【0032】この間の様子を、図2上で見ると、x−y
軸の交点におけるキー開度0%では出力0であって、交
点からx、y軸に沿ってそれぞれホール素子に近付く方
向ではモータ正転方向となり、キー開度100%に向か
って回転速度は増加して行く。逆に、交点からホール素
子より離れる方向では逆転方向となり、開度100%ま
で回転速度が徐々に増加されることになる。また、スイ
ッチは、キートップ1が押圧されている間は駆動状態と
なる。
【0033】このように、本実施の形態によれば、キー
トップ1が上下・左右方向の何れかに押圧操作される
と、スライド部材6はその移動方向がガイドピン61と
ガイドレール31という簡単な機構により規制され、こ
れに伴って、磁石9の移動方向も4方向に限定されるこ
とになるので、磁石9の磁束変化を検出するホール素子
11、12が磁石9の移動方向に沿って設定してあれ
ば、スイッチ出力の特定化を確実にしてホール素子によ
り検出される出力信号の精度を大幅に改善させることが
できる。
【0034】更に、検出出力のための判定回路も簡単化
できて、従来例のような、2個のホール素子の検出値を
組合わせる繁雑な判定処理は行わないように改善し、ホ
ール素子のアナログ信号より直接、モータの回転方向を
判断して、PWM制御によりモータの回転速度を自動的
に可変制御できるように改善したので、即応性、耐久性
に優れた、4操作ポイントの磁気素子スイッチを構成す
ることができる。なお、本実施形態での磁気素子スイッ
チは、自動車のパワーウンイドへの使用例として説明し
たが、これに限定するものではなく、汎用の機能スイッ
チとして広い用途への適用が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キートップ(操作部)を揺動操作する多ポイントの磁気
素子スイッチにおいて、操作部の揺動をx−y面での上
下・左右の4方向に規制する移動方向規制手段を設け
て、この移動方向規制手段により移動方向が限定された
磁石の移動方向に沿って上下方向及び左右方向でそれぞ
れ別個に2個の磁気素子を配置して、操作部の操作に対
応した磁石の移動量を個別に検出しているので、操作部
を操作した際のスイッチ出力の特定化が確実に行え、信
号制御の精度を大幅に改善させることができる。また、
各磁気素子単独の起電圧値により直接に、モータ等の駆
動手段の回転方向、回転速度を制御できるので、少ない
部品点数で、磁石の動きを4方向に限定規制することが
可能になり、磁石の動きを4方向に規制することによっ
て判定処理等の制御回路が簡単化できる。さらに、誘磁
手段が磁石に対向して設けてあれば、磁気素子に対する
センシング感度を向上させる磁束分布を得ることができ
るので、出力信号をより正確に特定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による磁気素子スイッチの
分解斜視図である。
【図2】図1に示すホール素子と磁石移動位置の説明図
である。
【図3】図1に示すスイッチケースの断面図及び裏面図
である。
【図4】図1に示すスライド部材の拡大断面図である。
【図5】図4に示すポールピースの効果を説明する図で
ある。
【図6】図1に示す磁気素子スイッチの断面図である。
【図7】図2に示すホール素子の出力特性を示す図であ
る。
【図8】図1に示す磁気素子スイッチのモータ制御回路
のブロック図である。
【図9】図8に示すモータ制御回路の回路図で、(a)
はホール電圧検出器の回路図、(b)は比較回路の回路
図である。
【図10】比較回路の出力波形図である。
【図11】図10に示す比較回路のモータ逆転側の出力
波形図である。
【図12】従来の磁気素子スイッチの断面図である。
【図13】従来の他の磁気素子スイッチの分解斜視図で
ある。
【図14】図13に示す磁気素子スイッチの出力値の組
合わせを示す図である。
【符号の説明】
1 キートップ 2 圧縮バネ 3 スイッチケース 31 ガイドレール 4 連結棒 5 タッピングビス(ポールピース) 6 スライド部材 61 ガイドピン 7 バネ 8 ダンベル 9 磁石 10 スライド板 11、12 ホール素子(磁気素子) 13 回路基板 20 ホール電圧検出器 21 比較回路 22 三角波発生器 23 PWMチョッパ回路 24 モータ出力回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチケース内に設けた弾性部材によ
    って中立位置を中心に揺動自在に支持したキートップ
    と、 前記キートップに連設して前記スイッチケースを挿通す
    る連結棒の揺動により前記スイッチケースの下方位置で
    水平移動するスライド部材と、 前記スライド部材に設けた磁石と離間配置し、前記磁石
    よりの磁束変化を検出する磁気素子とを具備した磁気素
    子スイッチにおいて、 前記磁気素子を、前記中立位置に軸中心を一致させた直
    交軸上に配置すると共に、 前記キートップの揺動操作に追従する前記スライド部材
    の移動方向を前記直交軸方向に設定して規制案内する移
    動方向規制手段を設けたことを特徴とする磁気素子スイ
    ッチ。
  2. 【請求項2】 前記磁石に対向する前記連結棒の先端に
    螺合することにより磁束の誘磁手段と前記キートップ及
    び弾性部材の保持手段として作用するタッピングビスを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気素子スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 前記移動方向規制手段を前記スライド部
    材の上面に突出したガイドピンと、前記スイッチケース
    の下面に形成して前記ガイドピンが係合するガイドレー
    ルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の磁気素
    子スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記磁気素子を互いに直交する軸上に2
    個配置し、各磁気素子は前記磁石の上下方向又は左右方
    向それぞれ1方向のみについて移動量を検出し、該検出
    値によってモータ等の正・逆転制御と速度制御とを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気素子スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記モータ等の正・逆転制御及び速度制
    御は前記磁気素子の出力値を基準三角波と比較するPW
    M制御とすることを特徴とする請求項4記載の磁気素子
    スイッチ。
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