JP2000011785A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2000011785A
JP2000011785A JP10171721A JP17172198A JP2000011785A JP 2000011785 A JP2000011785 A JP 2000011785A JP 10171721 A JP10171721 A JP 10171721A JP 17172198 A JP17172198 A JP 17172198A JP 2000011785 A JP2000011785 A JP 2000011785A
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JP
Japan
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grommet
hole
slit
wire harness
panel
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Abandoned
Application number
JP10171721A
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English (en)
Inventor
Katsuya Suzuki
勝也 鈴木
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの貫通孔に容易に取り付けることがで
きるとともに、貫通孔に対して強い保持力を保つことが
できるグロメットを提供する。 【解決手段】 本発明のグロメット10は、車体パネル
1の貫通孔2に装着する際には、スリット18が拡開し
て、貫通孔2を潜り抜ける係合鍔部15が容易に変形し
て半径方向内側に変位できるので、貫通孔2に容易に取
り付けることができる。また、貫通孔2から取り外す際
には、スリット18の内壁面同士が密着し、貫通孔2を
潜り抜ける係合鍔部15は容易に変形できないので、貫
通孔2に対する保持力をスリット18が設けられていな
い従来のグロメットと略同じレベルに保つことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の車
体パネルの貫通孔に挿通されるワイヤーハーネスを保持
するとともに、貫通孔の周縁とワイヤーハーネスの外表
面との間の隙間を閉塞するためのグロメットに関し、よ
り詳しくは貫通孔への装着が容易でありながら貫通孔に
対する保持力を高く保つことができるグロメットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車体には多数のワイヤー
ハーネスが使用されているが、これらのワイヤーハーネ
スの中には車体パネルに貫設された貫通孔内に挿通され
て、車室内から車外に露出される部分がある。しかし、
単にワイヤーハーネスを貫通孔内に挿通させたのでは、
自動車の走行に伴ってワイヤーハーネスが貫通孔の周縁
と擦れ合い、絶縁被覆が損なわれるばかりでなく、ワイ
ヤーハーネスと貫通孔の周縁との間の隙間から雨水やほ
こり等が車室内に浸入してしまうことがある。そこで、
貫通孔の周縁に接触しないようにワイヤーハーネスを保
持するとともに、ワイヤーハーネスと貫通孔の周縁との
間の隙間を閉塞するために、ゴム材からなる種々の形式
のグロメットが用いられている。
【0003】図5および図6に示した従来のグロメット
4においては、自動車の車体パネル1に貫設された貫通
孔2に挿通されるワイヤーハーネス3の所定位置に外嵌
される。このグロメット4は、ワイヤーハーネス3に密
着する筒状の円筒部5と該円筒部の端部に連設された膨
出部7からなり、貫通孔2に内嵌されるグロメット本体
6を備えている。また、グロメット本体6の外周面に
は、貫通孔2への取り付け時に車体パネル1を挟持する
係合鍔部8が円筒部5側に設けられ、環状溝を介して基
底側に固定鍔部9が設けられている。
【0004】このグロメット4を貫通孔2に装着する
と、ワイヤーハーネス3は貫通孔2の中央部分を通過す
るように保持されるので、ワイヤーハーネス3が貫通孔
2の周縁と接触し、その絶縁被覆が損なわれるようなこ
とはない。また、ワイヤーハーネス3の外表面と貫通孔
2の周縁との間の隙間が膨出部7によって閉塞されるの
で、雨水やほこり等が車室内に浸入することはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のグロ
メット4を車体パネル1の貫通孔2に取り付ける際に
は、ワイヤーハーネス3を挿通方向に引っ張り、グロメ
ット4のグロメット本体6を貫通孔2内に引っ張り込
む。すると、貫通孔2を潜り抜ける側の係合鍔部8は、
貫通孔2の周縁と接触して半径方向内側に変位させられ
る。
【0006】このとき、係合鍔部8の変形抵抗が大きい
と、作業者はグロメット4を貫通孔2に容易に装着する
ことができない。そこで、グロメット4の装着作業を容
易にするために、係合鍔部8の肉厚を薄くしたり係合鍔
部8の突出高さを低くしたりすると、車体パネル1に対
する保持力が減少してしまう。すなわち、車体パネル1
の貫通孔2への装着作業性を向上させると、車体パネル
1に対する保持力が低下してしまうという問題があっ
た。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消することにあり、パネルの貫通
孔に容易に装着できるとともに、貫通孔に対する高い保
持力を保つことができるグロメットを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるグロメッ
トの上記課題は、パネルの貫通孔内に挿通されるワイヤ
ーハーネスに外嵌される円筒部と該円筒部から外方向に
膨出した膨出部を有する筒体状のグロメット本体と、該
グロメット本体の外周面に設けられた環状溝によって形
成された鍔部とを備えたグロメットにおいて、前記貫通
孔内に挿通される前記鍔部の内周面に、前記膨出部の前
記挿通方向への変位を容易にするスリットが設けられて
いることを特徴とするグロメットによって解決すること
ができる。
【0009】また、前記グロメットにおいて、好ましく
は前記スリットが、前記膨出部を前記挿通方向に引っ張
ったときに容易に拡開可能な深さを有するとともに、前
記挿通方向と反対方向に押し込んだときに容易に密着可
能な幅に形成されている。
【0010】上記構成のグロメットにおいては、パネル
の貫通孔に取り付ける際には、貫通孔内に挿通される側
の係合鍔部は、貫通孔を潜り抜けるために半径方向内側
に変位しなければならない。このとき、膨出部を用いて
グロメット本体の端部を貫通孔の挿通方向に引張ると、
グロメット本体の内周面に設けられたスリットが挿通方
向に拡開して係合鍔部の挿通抵抗が小さくなる。したが
って、係合鍔部が容易に貫通孔の半径方向内側に変位す
ることができ、パネルの貫通孔に容易に取り付けること
ができる。
【0011】これに対して、パネルの貫通孔から取り外
す際には、膨出部を用いてグロメット本体の端部を挿通
方向とは反対側に押し出すと、スリットの内壁面同士が
密着するので、係合鍔部が貫通孔を潜り抜けるため挿通
抵抗は、従来のグロメットとほぼ等しい。したがって、
グロメットの貫通孔に対する保持力は、従来のグロメッ
トに略等しいとともに、パネルの貫通孔に容易に装着す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のグロメットの一実
施形態を図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。図1
は本発明のグロメットの一実施形態を示す全体斜視図、
図2は図1に示したグロメットの縦断面図、図3は図1
に示したグロメットの取り付け状態を示す縦断面図、図
4は図1に示したグロメットの取り外し状態を示す縦断
面図である。
【0013】図1及び図2に示すように本実施形態のグ
ロメット10は、自動車の車体パネル1の貫通孔2に挿
通されるワイヤーハーネス3が、貫通孔2の周縁に接触
しないように保持するとともに、該貫通孔の周縁とワイ
ヤーハーネス3の外表面との間の隙間を閉塞するための
もので、電気絶縁性のゴム材料から一体成形されてい
る。
【0014】前記グロメット10は、ワイヤーハーネス
3の外表面に密着する筒状の円筒部11と、この円筒部
11の端部から延設されて半径方向外側に延びる略円盤
状の膨出部12とからなり、貫通孔2に内嵌する略円筒
状のグロメット本体13とを備えている。また、グロメ
ット本体13の外周面には、貫通孔2の周縁を受け入れ
るための環状溝14が円周方向の全周にわたって設けら
れている。そして、この環状溝14の円筒部11側には
周縁を貫通孔2の軸線方向に挟持する係合鍔部15と、
反対側の基底側には固定鍔部16が形成されている。
【0015】そして、本実施形態のグロメット10の特
徴は、グロメット本体13の内周面17に、グロメット
本体13の軸線に対して半径方向外側に垂直に延び、幅
の狭い環状のスリット18が内周面17上に設けられて
いることである。このスリット18は、一対の鍔部1
5、16の内、貫通孔2内に挿通される係合鍔部15の
内側に形成されており、外周端には応力集中を避けるた
めの、円形断面の肉盗み部19が連設されている。
【0016】前記スリット18は、グロメット本体13
の先端を矢印A方向(図3参照)に引っ張ったときに、
容易に拡開可能な深さを有するとともに、膨出部12に
よりグロメット本体13を矢印B方向(図4参照)に引
っ張ったときに、その内壁面同士が容易に密着可能な幅
に形成されている。よって、スリット18は、幅の広い
単なる環状溝でもなければ、係合鍔部15を薄肉に形成
するための減肉部でもない。
【0017】次に、本実施形態のグロメット10の作用
について、図3および図4に基づいて説明する。図3に
示すように、グロメット10が車体パネル1の貫通孔2
に装着される際には、予めグロメット10を所定位置に
外嵌させて円筒部11外側と近傍のワイヤーハーネス3
上にテープ巻きされてから貫通孔2内に挿通される。次
いで、ワイヤーハーネス3若しくはグロメット10の円
筒部11を矢印A方向(挿通方向)に引っ張ると、グロ
メット10のグロメット本体13の先端が車体パネル1
に当接する。このとき、グロメット10の円筒部11お
よび膨出部12が矢印A方向に引っ張られるので、スリ
ット18は挿通方向に拡開する。
【0018】これにより、係合鍔部15は容易に変形で
きる状態となって容易に半径方向内側に変位し、貫通孔
2を容易に潜り抜けることができるから、グロメット1
0を貫通孔2に容易に装着することができる。そして、
グロメット本体13の外周面の環状溝14内に貫通孔2
の周縁を受け入れることにより、グロメット10を貫通
孔2に確実に装着することができる。
【0019】次に、図4に示すように、車体パネル1の
貫通孔2に装着したグロメット10を取り外す際には、
ワイヤーハーネス3若しくはグロメット10の円筒部1
1を矢印B方向(挿通方向とは反対の方向)に押し込
む。これにより、グロメット10は、そのグロメット本
体13が貫通孔2の周縁に係合している状態で膨出部1
2が矢印B方向に引っ張られるので、スリット18の内
壁面同士は互いに密着する。
【0020】これにより、係合鍔部15は、スリット1
8が設けられていない場合と略同じレベルの挿通抵抗を
生じるので、半径方向内側に向かって容易に変位するこ
とはない。したがって、貫通孔2に対する保持力は、ス
リット18を設けていない従来のグロメットの保持力と
略同じレベルに保つことができる。そして、ワイヤーハ
ーネス3若しくは円筒部11をより一層強い力で矢印B
方向に押し込むと、係合鍔部15は変形して半径方向内
側に変位して貫通孔2を潜り抜けるので、グロメット1
0を貫通孔2から取り外すことができる。
【0021】すなわち、本実施形態のグロメット10に
おいては、車体パネル1の貫通孔2に装着する際には、
スリット18が拡開して、貫通孔2を潜り抜ける係合鍔
部15が容易に変形して半径方向内側に変位できるよう
になるので、パネルの貫通孔に容易に取り付けることが
できる。また、車体パネル1の貫通孔2から取り外す際
には、スリット18の内側壁面同士が密着し、貫通孔2
を潜り抜ける係合鍔部15は容易に変形できず半径方向
内側に容易に変位できない。したがって、貫通孔2に対
する保持力は、スリット18が設けられていない従来の
グロメットと略同じレベルとなる。よって、車体パネル
1の貫通孔2に容易に取り付けることができるととも
に、貫通孔2に対する強い保持力を保つことができる。
【0022】なお、本発明に係るグロメットの一実施形
態ついて説明したが、本発明は上述した実施形態によっ
て限定されるものではなく、種々の変更が可能であるこ
とは言うまでもない。 例えば、上述した実施形態にお
いては、1つのスリット18のみを設けているが、複数
のスリットを設けることもできる。また、上述した実施
形態においては、スリット18がグロメット本体13の
軸線に対して垂直な半径方向外側に延びているが、斜め
に傾斜して延びるように形成することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグロメット
は、貫通孔内に挿通される鍔部の内周面に、膨出部の挿
通方向への変位を容易にするスリットが設けられている
ので、貫通孔に装着する際にはスリットが拡開して鍔部
の挿通抵抗が減少し、貫通孔に容易に装着できる。ま
た、貫通孔から取り外す際にはスリットの内壁面同士が
密着して鍔部の挿通抵抗が減少しないので、パネルに対
して強い保持力を保つことができる。したがって、パネ
ルの貫通孔に容易に取り付けることができるとともに、
貫通孔に対して強い保持力を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの一実施形態を示す部
分断面を有する全体斜視図である。
【図2】図1に示したグロメットの縦断面図である。
【図3】図1に示したグロメットの取り付け状態を示す
縦断面図である。
【図4】図1に示したグロメットの取り外し状態を示す
縦断面図である。
【図5】従来のグロメットの縦断面図である。
【図6】図5に示したグロメットの取り付け状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 車体パネル 2 貫通孔 3 ワイヤーハーネス 10 グロメット 11 円筒部 12 膨出部 13 グロメット本体 14 環状溝 15 係合鍔部 16 固定鍔部 17 内周面 18 スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの貫通孔内に挿通されるワイヤー
    ハーネスに外嵌される円筒部と該円筒部から外方向に膨
    出した膨出部を有する筒体状のグロメット本体と、該グ
    ロメット本体の外周面に設けられた環状溝によって形成
    された鍔部とを備えたグロメットにおいて、 前記貫通孔内に挿通される前記鍔部の内周面に、前記膨
    出部の前記挿通方向への変位を容易にするスリットが設
    けられていることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 前記スリットが、前記膨出部を前記挿通
    方向に引っ張ったときに容易に拡開可能な深さを有する
    とともに、前記挿通方向と反対方向に押し込んだときに
    容易に密着可能な幅に形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載のグロメット。
JP10171721A 1998-06-18 1998-06-18 グロメット Abandoned JP2000011785A (ja)

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