JP2000011311A - 再生装置及び記録装置 - Google Patents

再生装置及び記録装置

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JP2000011311A
JP2000011311A JP10167550A JP16755098A JP2000011311A JP 2000011311 A JP2000011311 A JP 2000011311A JP 10167550 A JP10167550 A JP 10167550A JP 16755098 A JP16755098 A JP 16755098A JP 2000011311 A JP2000011311 A JP 2000011311A
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Kazuyuki Yasaka
一行 家坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数特性の安定した等化を行う。 【解決手段】 テープ状の磁気記録媒体からデータを再
生する再生装置において、制御部18は、上記記録媒体
から複数の単一周波数の信号を順次に再生し、データ加
算器15を通じて上記複数の単一信号のレベルを検出
し、上記イコライザ12の周波数特性を設定することに
より、再生アンプ11を介して入力される信号の周波数
特性を等化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状記録媒体
に記録された情報信号を再生する再生装置及びテープ状
記録媒体に情報信号を記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性材料を塗布されたテープ状の
記録媒体に対して、残留磁化により情報信号を記録し、
また、この記録媒体に残留磁化により記録された情報信
号を再生する記録再生装置が提供されている。
【0003】このような記録再生装置としては、符号化
をなされたディジタルビデオ信号及びディジタルオーデ
ィオ信号をいわゆる8mmテープにヘリカルスキャンに
より記録するいわゆるDV(digital video )が提供さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録再生装
置においては、テープのドロップアウト(drop out)、
ヘッドクロッグ(head clog )、無信号部分の再生、再
生サーボはずれ等の外乱による不測の事態で自動等化ア
ルゴリズムが発散したり、あるいはローカルオプティマ
ムに陥り最適等化ポイントから大きくずれることがあ
る。
【0005】このような場合には、現在の周波数特性
(f特)の等化特性が急激にレベルダウンしたり、特性
が大幅に異なるテープの再生等により直前までの周波数
特性の等化特性から瞬間的に変化する。
【0006】従来のエラーフィードバックのよる自動等
化では、エラーのサンプリングに時間を費やすので、所
望の周波数特性に追従するまでに早くて数秒が必要とな
る。
【0007】このため、エラーレートが悪化したとき、
記録媒体から再生したRF信号のレベルダウンなのかイ
コライザの自動等化中にアルゴリズムが発散しているが
原因が特定できずにそのままエラーレートを悪化させて
しまうことがあった。
【0008】また、急激な周波数特性の等化特性の変化
に対して自動変化アルゴリズムが追従するまで、エラー
レートが悪い状態になり、場合によっては数秒間コンシ
ール状態の画音が続くことがあった。
【0009】さらに、ヘッドの摩耗によって記録電流過
多になり、記録時の非線形ひずみが大きく残るために、
再生変化のみでは波形変化に追従することができずにエ
ラーレートを大きく変化させてしまうことがあった。
【0010】本発明は、上述の実情に鑑みてなされるも
のであって、周波数特性の等価特性が急激に変化して
も、速やかに追従することにより、安定した周波数特性
の等価特性を有するような再生装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る再生装置は、磁性材料が被着された
テープ状の記録媒体に残留磁化により記録された情報信
号を再生する再生装置において、上記記記録媒体からの
磁界により情報信号を読み出す再生ヘッドと、上記記録
媒体に記録された複数の単一周波数の信号を順次に再生
し、これらの信号のレベルにより周波数特性を検出する
周波数特性検出手段を有する。
【0012】また、本発明に係る記録装置は、磁性材料
が被着されたテープ状の記録媒体に残留磁化により情報
信号を記録する記録装置において、磁界を印加すること
により上記記録媒体に情報信号を記録する記録ヘッド
と、上記記録媒体に複数の単一周波数の信号を記録する
ように制御する制御手段とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】本発明の実施の形態としての再生装置は、
図1に示すように、磁性体を被着されたテープ状の記録
媒体に残留磁化により記録された情報信号を上記記録媒
体に摺動しつつ読み取る図示しないヘッドにて再生した
RF信号を増幅する再生アンプ(PB AMP)11と、再生
アンプ11からの信号に対してCOS波の周波数特性及
び位相について等化を行うイコライザ12と、イコライ
ザ12からの信号に位相ロックした発振回路であるPL
L14と、PLL14からのクロック信号を基準として
イコライザ12からのアナログ信号をディジタル信号に
変換するA/Dコンバータ13とを有している。
【0015】図示しないヘッドからピックアップされて
読み出されたRF信号は再生アンプ11で増幅され、イ
コライザ12で等化される。等化された信号はPLL1
4にも入りクロック信号が抽出される。イコライザ12
にて等化された信号は、PLL14で抽出されたクロッ
ク信号でA/D変換される。
【0016】また、本発明の実施の形態としての再生装
置は、A/Dコンバータ13からのデータを加算するデ
ータ加算器15と、A/Dコンバータ13からのデータ
を復号するデコーダ16と、デコーダ16にて復号され
たデータに対するエラー訂正コード(ECC)について
の訂正を行うECC17と、データ加算器15からの周
波数特性加算データ及びECC17からのエラー数に基
づいてイコライザ12をイコライザパラメータにより制
御する制御部18とを有している。
【0017】A/Dコンバータ13にてA/D変換され
た信号は、デコーダーで(1,0)の記録系列に戻る。
また、A/D値を積算しその加算値を制御部18に送る
データ加算器15をもつ。
【0018】ECC17で訂正されたエラー数も制御部
18に送られる。制御部18内では自動等化アルゴリズ
ムによりエラー数が最小になるようにイコライザ12の
周波数特性と波形歪みを補正する位相シフトパラメータ
ーを制御する。
【0019】制御部18は、この再生装置の各部を制御
するための所定の手順、及び所定のパラメータ等を記憶
するメモリを備えている。なお、制御部18は、CP
U、ROM、RAM等からなるいわゆるマイクロコンピ
ュータとして構成することができる。
【0020】続いて、再生装置における再生の際の動作
について具体的に説明する。
【0021】この再生装置は、いわゆる8mmフォーマ
ットのビデオカセットレコーダ(video casette record
er;VCR)用テープにいわゆるディジタルビデオ(DV)
規格にて圧縮記録されたディジタル画像データを再生す
るものである。
【0022】再生装置では、テープ入り口の8mmフォ
ーマットPCMエリアに低域、(5MHz)、中域(1
0MHz)、高域(20MHz)の単一周波数を順次記
録し、再生時にこれらのレベル比をチェックすることで
セット周波数特性(f特)を同定することを特徴とす
る。
【0023】なお、再生装置は、DV圧縮されたデジタ
ル画像データを記録再生するもので、いわゆる8mmフ
ォーマットVCR用機構が用いられる。
【0024】再生装置の製造調整時には、周波数特性が
管理された規準テープを用いて録音/再生し、単一周波
数のA/D値から各周波数のP−P値を求め、再生装置
の基準周波数特性として内部に格納する。
【0025】また、再生装置の製造調整時には、規準テ
ープの周波数特性に合わせ込んだイコライザ12の周波
数特性のパラメーターも、基準周波数特性の等化パラメ
ーターとして内部に格納される。
【0026】これら基準周波数特性及び基準周波数特性
の等化パラメータは、例えば制御部18の備える記憶手
段であるメモリに格納される。
【0027】再生装置においては、テープからデータを
読み取るヘッド、ヘッドにて読み取られた再生信号に対
して所定の処理を行う回路等の再生装置を構成するデバ
イスの特性のばらつき、さらにテープの特性のばらつき
を考慮して、この再生装置の周波数特性の変化範囲があ
らかじめ想定される。
【0028】周波数特性の変化範囲の想定においては、
ヘッドの摩耗のような経時変化も併せて考慮にいれられ
る。
【0029】テープからデータを再生する再生時には、
上述した単一周波数の出力レベル比をチェックすること
によりこの再生装置の周波数特性を常時求め、この周波
数特性と基準周波数特性とを比較して、基準からのずれ
を算出する。
【0030】このような、周波数特性の検出と、この周
波数特性の基準周波数特性からのずれの算出は、データ
加算器15及び制御部18にて行われる。
【0031】制御部18は、ずれ量が上述した想定され
る周波数特性の変化範囲である第1の想定値を超えたと
きに、何らかの異常が発生したと認識する。そして、そ
の異常の原因に応じて所定の処理を行うことにより対処
し、かつ使用者にアラームを発信する。
【0032】制御部18は、周波数特性の著しい劣化が
見られたとき、すなわち、上記ずれ量が大きく、上記第
1の想定値を超え、さらに第2の想定値を超えたときに
は、レベルダウンと判断しする。そして、イコライザ1
2のパラメータを瞬時に高域強調に変更し等価誤差を最
小限の時間で最小限の量に抑える。また、クリーニング
ローラー圧着によりヘッドクリーニングを行い、使用者
にクリーニングテープの使用を促す表示をする。
【0033】再生装置は、再生時には、自動等価により
導出されたイコライザ12の周波数特性の等化パラメー
ターと基準周波数特性の等化パラメータの差分をとるこ
とにより、周波数特性の等化パラメータの製造調整時に
おける基準周波数特性の等化パラメータからの周波数特
性の等化パラメータの変化幅を算出する。
【0034】この等化パラメータの変化幅が想定される
周波数特性の変化幅囲を超え、さらに現在の周波数特性
と基準周波数特性との差分と比較したときに一致しない
場合は、外乱による自動等価アルゴリズムの発散である
と判断する。そして、イコライザ12の周波数特性パラ
メーターを調整初期値のに基準周波数特性の等化パラメ
ータにリセットする。
【0035】このように、本実施の形態は、8mmフォ
ーマットのビデオカセットレコーダ(video casette re
corder;VCR)用テープ、8mmフォーマットのVCR用
メカを用いDV圧縮されたデジタル画像データを記録再
生するシステムで、テープ入り口の8mmフォーマット
PCMエリアに低域(5MHz)、中域(10MH
z)、高域(20MHz)の単一周波数を順次記録し、
再生時にこれらのレベル比をチェックすることでセット
f特を同定する。
【0036】続いて、周波数特性を同定する各周波数の
サンプリングポイントについて、図2を参照して説明す
る。
【0037】第1の周波数は低域の5MHzである。こ
の5MHzの信号は、図2中のAに示すように、半周期
に4ポイントづつサンプリングされる。すなわち、第1
半周期においては、22.5°、67.5°、112.
5°及び157.5°にてサンプリングされる。
【0038】この5MHzの信号が理想的な正弦(SI
N)波であれば、信号の絶対値は・・・AABBAAB
B・・・と同じ数値が2個づつ繰り返す。
【0039】第2の周波数は、中域の10MHzであ
る。この10MHzの信号は、図2中のBに示すよう
に、半周期に2ポイントづつサンプリングされる。すな
わち、第2半周期においては、45°及び135°にて
サンプリングされる。
【0040】この10MHzの信号が理想的な正弦波で
あれば、絶対値は・・・CC・・・と同じ数値が繰り返
す。
【0041】第3の周波数は、高域の20MHzであ
る。この20MHzの信号は、図2中のCに示すよう
に、半周期に1ポイントづつサンプリングされる。すな
わち、第1半周期においては、90°にてサンプリング
される。
【0042】この20MHzの信号が理想的な正弦波で
あれば、絶対値は・・・D・・・と同じ数値を繰り返
す。
【0043】制御部18の制御の下に、各周波数再生区
間にドラム同期信号よりゲートを開け、それぞれの区間
を4の整数倍(4×)サンプリングしデータ加算器15
で加算する。そして、データ加算器15を制御部18に
通信し、下記の式にて計算を施してP−P値をソフトウ
ェアにより算出する。
【0044】イコライザ12は、COSイコライザでハ
ーフナイキスト周波数である10MHzを中心に図3に
示すような補正を行う。
【0045】すなわち、サンプリング加算値をCとし5
MHz、10MHz、20MHzのP−P値をE5、E
10、E20とし、この時、COSイコライザ周波数特
性補正分が5MHzでEQ5倍、20MHzでEQ20
倍とすると、 E5=C/{2×(sin22.5°+sin67.5
°)}/EQ5 E10=C/(4×sin45°) E20=C/(4×sin90°)/EQ20 となる。
【0046】ここで、E10を基準とした周波数特性を
F5,F10とすると F5=20LOG(E5/E10) F10=20LOG(E20/E10) となる。
【0047】これらの演算は制御部18にて実行され
る。
【0048】具体的には、セット調整時に特性が管理さ
れた基準テープを用いて記録再生を行い、E5、E1
0、E20、F5、F20の値を求め、セットの基準周
波数特性E5p、E10p、E20p、Fp5、Fp2
0としてメモリする。
【0049】この時のCOSイコライザの補正量EQ
5、EQ20もEQp5,EQp20としてメモリーす
る。
【0050】本線データはA/Dの後、スレッショルド
デコーダで(1,0)の記録系列に戻され、ECCによ
りエラー訂正される。この時検出されたエラー数は制御
部18に通信され、イコライザを動かしながら、エラー
数が最小になるポイントを制御部18で自動制御する。
【0051】セットの周波数特性のの変化範囲は、高周
波(radio frequency;RF)信号のレベルダウンを除けば
テープ、ヘッド、回路のデバイスばらつき、ヘッド磨耗
による記録再生特性の経時変化である。
【0052】各デバイスのばらつき範囲は仕様(specif
ication;SPEC)や実力から、経時変化は実験から予測可
能である。通常再生時に以下の値を計算する。 FH5=F5−Fp5 FH20=F20−Fp20 EH5=E5−Ep5 また、自動等化により導出されたイコライザの周波数特
性のパラメーターと基準周波数特性等化パラメータの差
分で製造調整時からの周波数特性補正方向と補正量を算
出する。
【0053】 EQH=20LOG(EQ20/EQp20) エラーレートが徐々に悪化し始めたとき、FH20値が
デバイスのばらつき範囲を超えて増加していくときは、
レベルダウンと判断し、ヘッドクリーニングローラーを
ONにする。その後、周波数特性の改善がみられないと
きには、エマージェンシー表示をしてクリーニングテー
プ使用を促す。
【0054】デバイスのばらつき範囲を超えて急激なF
H20の減少が発生したときは、エラーフィードバック
による自動等化が追従不可能となるため、基準周波数特
性EQp20にFH20の補正を加えた周波数特性パラ
メータを、COSイコライザに瞬時に読み込み(LOA
D)、画音の破綻を最小限に抑える。
【0055】エラーレートが悪化しているとき、EQH
が想定される周波数特性の特変化範囲を超え、かつFH
20と補正方向が異なるとき、あるいはFH20とEQ
Hの大きさが著しく異なるとき、テープのドロップアウ
ト(drop out)、瞬時クロッグ、サーボ外れ等の外乱に
より自動等化アルゴリズムが発散あるいはローカルオプ
ティマムと判断して、COSイコライザの周波数特性パ
ラメーターをセット調整初期値の基準周波数特性等化パ
ラメータにリセットする。
【0056】本実施の形態の再生装置においては、セッ
ト製造調整時に特性が管理された規準テープを用いて録
再し、単一周波数のA/D値から各周波数のP−P値を
求めセットの基準周波数特性としてセット内に格納す
る。
【0057】また規準テープにあわせ込んだイコライザ
f特パラメーターも基準周波数特性の等化パラメーター
としてメモリーに格納する。
【0058】そして、テープ、ヘッド、回路等のデバイ
ス特性ばらつき、ヘッド磨耗による経時変化などから予
めセットの周波数特性の変化範囲を想定する。
【0059】セット再生時にこれらの単一周波数の出力
レベル比をチェックし常時セットf特を求め、その値と
基準周波数特性を比較し基準からのずれを算出する。
【0060】このずれ量が想定される周波数特性の変化
範囲である第1の想定値を超えたときに何らかのセット
以上と想定し、その原因によってセット内で対処し、か
つ使用者にアラームを発信する。
【0061】上記ずれが上記第1の想定値を超え第2の
想定値を超えて、著しい周波数特性のの劣化が見られた
場合は、レベルダウンと判断しイコライザのパラメータ
を瞬時に高域強調に変更し等価誤差を最小限の時間で最
小限の量に抑える。
【0062】また、クリーニングローラー圧着によりヘ
ッドクリーニングを行い、使用者にクリーニングテープ
の使用を促す表示をする。
【0063】セット再生時に自動等価により導出された
イコライザの周波数特性のパラメーターと基準周波数特
性の等化パラメータの差分で製造調整時からの周波数特
性の変化幅を算出する。
【0064】このf特変化量が想定される周波数特性の
変化幅囲を超え、さらに現在の周波数特性と基準周波数
特性との差分と比較した時合致しない場合は外乱による
自動等価アルゴリズムの発散であると判断し、イコライ
ザの周波数特性パラメーターをセット調整初期値の基準
周波数特性の等化パラメータにリセットする。
【0065】続いて、本実施の形態において用いられ
る、8mmテープ、8mmドラムを用いドラム回転数4
500rpmでDV圧縮されたデータを記録するテープ
フォーマットを図4に示す。
【0066】このフォーマットは、DVの標準仕様のS
D(standard definition)と互換のディジタル8mm
ビデオカセットレコーダ(video casette recorder; VC
R)に対応するものである。
【0067】ドラム回転4500r.p.m.で8mm
トラックに2本のDVトラックを記録する。たとえば、
2時間の記録をすることができる8mmテープにSD1
時間を記録する。
【0068】図4に示すように、幅8.000mmのテ
ープ状記録媒体に対し、正負のアジマス角のヘリカルス
キャンにて交互に記録される。トラックパターンはヘッ
ド走行(head motion )方向に、順に、第1のギャップ
G1、第1のITI(insertand track informatio
n)、第2のギャップG2、第1のオーディオデータA
udio1、第3のギャップG3、第1のビデオデータ
Video1、第4のギャップG4、第1のサブコード
Sub−Code1、第5のギャップG5、第2のIT
I、第6のギャップG6、第2のオーディオデータAu
dio2、第7のギャップG7、第2のビデオデータV
ideo2、第8のギャップG8、第2のサブコードS
ub−code2及び第9のギャップG9の順に構成さ
れている。
【0069】そして、このフォーマットの仕様は、次の
表1及び表2に示すように、625/50のPAL方式
のテレビジョン信号に対しては、ドラムの直径(diamet
er of drum)が40mm、テープスピード(tepe spee
d)が28.695mm/sec、トラック長(track l
ength)が62.641mm、トラック毎の実効データ
量(effective data/track)が279000Bitなど
が規定されている。また、526/60のNTSC方式
のテレビジョン信号に対しても同様に規定されている。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】テープ下部の8mmPCMエリアはデータ
未記録部分として空きエリアとなっている。テープ下部
の8mmPCMエリアは、後述するように記録パターン
に用いられる。
【0073】このときの記録再生における変復調方式は
PR4(partial respanse class 4)で、ナイキスト周
波数は20.925MHzでいわゆるDVシステムと同
一である。
【0074】続いて、テープにデータを記録する記録装
置の構成について、図5を参照して説明する。この記録
装置は、上述したようにしてデータをテープに記録する
ものであり、上述した再生装置に対応するものである。
【0075】記録装置は、単一周波数の信号を発生する
機能を持つ信号発生ブロック(SIGGEN )22と、入力
される画像データに変調をかけるエンコーダ21と、ド
ラム回転周期に同期した信号から記録エリアをつくるタ
イミング発生ブロック(TIMING GEN)23と、本線系の
圧縮データと単一信号を切り替えるスイッチブロック
(SW)25と、スイッチブロック24からの信号を記録
のために増幅する記録増幅回路(REC AMP )25とを持
つ。
【0076】このような記録装置によって、テープ状記
録媒体には、低域、中域、高域に相当する5MHz、1
0MHz、20MHzの単一周波数を8mmPCMエリ
アに決められた長さで順次記録する。
【0077】すなわち、テープ状記録媒体における記録
パターンとしては、図6に示すように、ヘッドの走行
(head motion )の方向に、画像データD4に先立っ
て、8mmPCMエリア内に、5MHzの部分D1、1
0MHzの部分D2及び20MHzの部分が順に形成さ
れる。
【0078】そして、上述した再生装置はこの記録パタ
ーンを読み取ることによりりシステムの調整を行うもの
である。
【0079】以上説明したように、本実施の形態は、8
mmテープ状にDV圧縮された信号を記録する場合、テ
ープ入り口の信号未記録エリアに5MHz、10MH
z、20MHzを順次記録し再生時に周波数特性を同定
する。セット内にある基準周波数特性と常に比較するこ
とでセット状態を診断でき、予め予想される等化範囲内
で等化を行うことで安定した等化を可能とするものであ
る。
【0080】なお、本実施の形態においては、単一周波
数として、5MHz、10MHz及び20MHzの3種
類の周波数について例示したが、本発明はこの周波数に
限定されるものではない。他の周波数についても適用す
ることができるのはもちろんである。
【0081】また、本実施の形態においては、8mmの
テープにいわゆるDV圧縮されたデータが記録される例
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。他の記録フォーマットに対して適用ができるこ
とはもちろんである。
【0082】
【発明の効果】上述のように、本発明は、テープの空き
エリアに単一周波数を記録し再生時に直接A/D値から
計測して再生装置の周波数特性を同定する。そして、再
生装置のデバイスばらつきから正常な周波数特性の変化
幅を予め想定する。調整時に電磁変換特性が規定された
規準テープを用いて再生装置の基準となる周波数特性、
規準となるイコライザの周波数特性をパラメータをパラ
メータとして内部にメモリし、正常な周波数特性の変化
幅を考慮しつつ、内部にメモリした想定値と常に再生時
比較するものである。
【0083】従って、本発明においては、レベルダウン
を的確に判断しクリーニングローラー、警告表示等の事
前対策を講じることが可能となる。
【0084】また、本発明は、自動等化事、外乱等の不
測の事態で起こるアルゴリズムの発散、ローカルオプテ
ィマムへの落込みを検知することができ、イコライザの
周波数特性のパラメータを調整時の値にリセットするこ
とで、不具合から速やかに回避することができる。
【0085】さらに、本発明は、急激なレベルダウンを
1トラック分の読み込みデータから判断し、瞬時にそれ
を補う周波数特性のパラメータを読み込む(load)する
ことで自動等化の追従遅れを回避でき、画音の乱れを最
小限に抑えることができる。
【0086】そして、本発明は、データが書き込まれて
いる本トラック前に5MHz,10MHz,20MHz
と低い順に単一周波数を再生することで位相比較するP
LLに対してロックが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】各単一周波数におけるサンプリングポイントと
その値を示す図である。
【図3】COSイコライザカーブを示す図である。
【図4】テープ上記録媒体に記録された記録パターンの
構成を示す図である。
【図5】記録装置の構成を示すブロック図である。
【図6】単一周波数を順次記録する記録パターンを示す
図である。
【符号の説明】
12 イコライザ、15 データ加算器、16 デコー
ダ、18 制御部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料が被着されたテープ状の記録媒
    体に残留磁化により記録された情報信号を再生する再生
    装置において、 上記記記録媒体からの磁界により情報信号を読み出す再
    生ヘッドと、 上記記録媒体に記録された複数の単一周波数の信号を順
    次に再生し、これらの信号のレベルにより周波数特性を
    検出する周波数特性検出手段とを有することを特徴とす
    る再生装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の単一周波数の信号は、互いに
    異なる周波数成分を含むことを特徴とする請求項1記載
    の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記複数の単一周波数の信号は、第1の
    周波数の信号、第2の周波数の信号、第3の周波数の信
    号からなり、上記第2の周波数は上記再生装置の中心周
    波数の近傍に設定され、上記第1の周波数は上記中心周
    波数より低域に設定され、上記第3の周波数は上記中心
    周波数より高域に設定されることを特徴とする請求項2
    記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の周波数は5MHzであり、上
    記第2の周波数は10MHzであり、上記第3の周波数
    は20MHzであることを特徴とする請求項3記載の再
    生装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の単一周波数の信号は、上記記
    録媒体の走行方向に対して斜めに形成された記録トラッ
    クの上記再生ヘッドの進入側に記録されることを特徴と
    する請求項1記載の再生装置。
  6. 【請求項6】 上記記録媒体は、いわゆる8mmフォー
    マットのビデオテープであり、上記複数の単一周波数の
    信号はいわゆる8mmフォーマットのビデオテープのP
    CMエリアに記録されることを特徴とする請求項5記載
    の再生装置。
  7. 【請求項7】 所定の周波数特性を有し、この周波数特
    性に基づいて入力される情報信号の周波数特性を等化す
    るように変換する等化手段と、 情報信号を記憶する記憶手段とを有し、 上記記憶手段は、上記周波数特性検出手段にて検出した
    周波数特性と、上記周波数検出手段にて検出した周波数
    特性に対する上記等化手段の周波数特性とを記憶するこ
    とを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  8. 【請求項8】 上記記憶手段に対する、上記周波数特性
    検出手段にて検出した周波数特性と、上記周波数検出手
    段にて検出した周波数特性に対する上記等化手段の周波
    数特性との記憶は、製造調整時に行うことを特徴とする
    請求項7記載の再生装置。
  9. 【請求項9】 上記再生装置を構成する部分の周波数特
    性から、上記周波数特性を予測することを特徴とする請
    求項1記載の再生装置。
  10. 【請求項10】 上記再生装置を構成する部分の周波数
    特性としては、上記記録媒体、上記再生ヘッド、上記再
    生ヘッドからの信号を処理する回路の少なくとも一つを
    考慮することを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  11. 【請求項11】 上記再生ヘッドの摩耗による周波数特
    性の経時変化をさらに考慮することを特徴とする請求項
    10記載の再生装置。
  12. 【請求項12】 上記周波数特性検出手段にて検出され
    た周波数特性の基準周波数特性からのずれを検出するず
    れ検出手段を有し、 上記ずれ検出手段にて検出されたずれが第1の想定値を
    超えると、所定の処理を実行することを特徴とする請求
    項1記載の再生装置。
  13. 【請求項13】 上記ずれ検出手段にて検出されたずれ
    が上記第1の想定値を超えると、警報を発することを特
    徴とする請求項12記載の再生装置。
  14. 【請求項14】 上記ずれ検出手段にて検出されたずれ
    が上記第1の想定値を超え、さらに第2の想定値を超え
    ると、上記等化手段を高域強調に設定することを特徴と
    する請求項12記載の再生装置。
  15. 【請求項15】 上記ずれ検出手段にて検出されたずれ
    が上記第1の想定値を超え、さらに上記第2の想定値を
    超えると、上記再生ヘッドにクリーニングローラを圧着
    してヘッドクリーニングを行うことを特徴とする請求項
    14記載の再生装置。
  16. 【請求項16】 上記ずれ検出手段にて検出されたずれ
    が上記第1の想定値を超え、さらに上記第2の想定値を
    超えると、上記再生ヘッドに対して摺動しつつ上記ヘッ
    ドをクリーニングするクリーニングテープの装着を促す
    表示をすることを特徴とする請求項14記載の再生装
    置。
  17. 【請求項17】 上記等化手段は、上記記録媒体から情
    報信号を再生する際に、上記周波数特性検出手段にて検
    出した周波数特性に基づいて上記等化手段の周波数特性
    を等化することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  18. 【請求項18】 上記等化手段の周波数特性の上記記憶
    手段に記憶された等化手段の周波数特性からの変化幅を
    検出する変化幅検出手段を有し、 上記変化幅検出手段にて検出された変化幅が所定値を超
    え、さらに上記周波数特性の上記記憶手段に記憶された
    周波数特性からの変化幅が上記変化幅検出手段にて検出
    された変化幅に一致しないときには、上記等化手段の周
    波数特性を上記記憶手段に記憶された周波数特性に設定
    することを特徴とする請求項7記載の再生装置。
  19. 【請求項19】 磁性材料が被着されたテープ状の記録
    媒体に残留磁化により情報信号を記録する記録装置にお
    いて、 磁界を印加することにより上記記録媒体に情報信号を記
    録する記録ヘッドと、 上記記録媒体に複数の単一周波数の信号を記録するよう
    に制御する制御手段とを有することを特徴とする記録装
    置。
  20. 【請求項20】 上記複数の単一周波数の信号は、第1
    の周波数の信号、第2の周波数の信号、第3の周波数の
    信号からなり、上記第1の周波数、第2の周波数及び第
    3の周波数は相異なることを特徴とする請求項19記載
    の記録装置。
  21. 【請求項21】 上記第2の周波数は上記再生装置の中
    心周波数の近傍に設定され、上記第1の周波数は上記中
    心周波数より低域に設定され、上記第3の周波数は上記
    中心周波数より高域に設定されることを特徴とする請求
    項20記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 上記第1の周波数は5MHzであり、
    上記第2の周波数は10MHzであり、上記第3の周波
    数は20MHzであることを特徴とする請求項21記載
    の記録装置。
  23. 【請求項23】 上記複数の単一周波数の信号は、上記
    記録媒体の走行方向に対して斜めに形成された記録トラ
    ックの上記再生ヘッドの進入側に記録されることを特徴
    とする請求項19記載の記録装置。
  24. 【請求項24】 上記記録媒体は、いわゆる8mmフォ
    ーマットのビデオテープであり、上記複数の単一周波数
    の信号はいわゆる8mmフォーマットのビデオテープの
    PCMエリアに記録されることを特徴とする請求項23
    記載の記録装置。
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JP4750842B2 (ja) * 2006-03-23 2011-08-17 富士通株式会社 パラメータ制御回路

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