JP2000010421A - シート搬送装置およびこれを使用した画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置およびこれを使用した画像形成装置

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JP2000010421A
JP2000010421A JP10173057A JP17305798A JP2000010421A JP 2000010421 A JP2000010421 A JP 2000010421A JP 10173057 A JP10173057 A JP 10173057A JP 17305798 A JP17305798 A JP 17305798A JP 2000010421 A JP2000010421 A JP 2000010421A
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recording sheet
sheet
dielectric film
roller
attracted
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JP10173057A
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English (en)
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Kazunobu Maekawa
和信 前川
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Minolta Co Ltd
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録シートを吸着ローラにより転写ドラムに
押圧した状態で静電吸着させて搬送する記録シート搬送
装置において、皺の発生を防止すること。 【解決手段】 吸着ローラ225をその軸方向における
径が両端部分Eから中央部分Mにかけて暫時大きくなる
形状(クラウン形状)に構成する。これにより、記録シ
ートSの中央部分Mの方が両端部分Eよりも転写ドラム
の誘電体フィルム230表面との密着性が高くなるので
電荷注入量が多くなる。その結果として中央部分Mの方
が誘電体フィルム230に強い吸引力で吸着され、両端
部分Eにいくに連れて吸引力が徐々に弱くなる。記録シ
ートSが吸着される際には、まず中央部分Mが先に吸着
され、それから両端部分Eに向かって押し伸ばされるよ
うに吸着されていくので皺が発生しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレーザプリ
ンタやデジタル複写機などにおいて画像形成するに際し
用いられる記録シートを転写ドラムなどの搬送体に保持
して搬送するシート搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、フルカラー複写機においては、
感光体ドラム上に形成されたシアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色トナー像を記録シート上に順次重ね
て転写することによりフルカラー画像を得ている。その
ため、当該複写機では、同一の記録シートを各色トナー
像の転写位置に搬送する記録シート搬送装置が必要とな
る。この記録シート搬送装置としては、従来から搬送体
の搬送面、例えば回転する転写ドラム表面に給紙部から
給送されてくる記録シートを接地された吸着ローラで転
写ドラム表面に押圧し、当該押圧位置の転写ドラム裏面
側に配設された帯電器により帯電させることにより、記
録シートを転写ドラムに静電吸着させて搬送するものが
知られている(吸着ローラによる押圧位置を以下、「シ
ート吸着位置」という。)。
【0003】このように吸着ローラで記録シートを押し
付けながら帯電させることにより、記録シート面と吸着
ローラの表面が密着し、効率よく静電吸着させることが
できる。しかし、このように吸着ローラで記録シートを
圧接しながら静電吸着させる方法によれば、当該シート
自体がその搬送方向と直交する方向(以下、単に「幅方
向」という。)に撓んだり、波打ったりしている場合
に、吸着ローラ通過時に皺が発生しやすいという問題が
あった。すなわち、記録シートに波打ちや撓みがある
と、シート吸着位置において幅方向に一様に転写ドラム
に接することができずに浮く部分が生じてしまう。この
際、転写ドラムに接した部分が先に静電吸着されるの
で、その間の浮いた部分が吸着ローラにより転写ドラム
方向に押圧されても幅方向に逃げることができずにその
まま押し潰されてしまい、これが皺となる。
【0004】特に、記録シートが吸湿している場合や両
面コピー時において定着部を通過した後に裏面をコピー
する場合などには、記録シートの面の波打ちが大きく、
皺の発生が著しい。このように記録シートに皺が生じる
と、トナー像が皺の部分で転写されない事態が発生し、
再現画像に悪影響を与える。そこで、特開平3−555
70号公報においては、記録シートを吸着ローラまで案
内するガイド板の幅方向の中央部に凸部を設け、まず記
録シートの幅方向中央部を先に転写ドラムに接触させ、
それからその両端部を接触させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】確かに上記公報のよう
にガイド板の中央部分に凸部を設ける方法によれば、記
録シート中央部を先に転写ドラムに接触させることがで
きるため、中央部の浮きがなくなって皺の発生が防げる
ように思える。しかしながら、記録シートは、ガイド板
の凸部により中央部分が盛り上がった状態で吸着ローラ
に至ることになり、一方で吸着ローラは、転写ドラム表
面と直線状に接触しているので、先に転写ドラム表面に
接触する中央部分が吸着ローラと転写ドラムとの接触部
分に入り込んで搬送されても、遅れて接触する両端部分
が接触部分にうまく入り込めずにそこで折れたり皺が生
じたりするという新たな問題が生じる。
【0006】本発明は、上述のような問題点に鑑みてな
されたものであって、記録シートを転写ドラムに静電的
に吸着させて搬送する記録シート搬送装置において、簡
易な構成でありながら皺の発生を防止することができる
記録シート搬送装置およびこの記録シート搬送装置を用
いて搬送される記録シート上に画像を形成する画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、搬送体の搬送面にシートをローラで押圧し
た状態で静電的に吸着させることにより前記シートを前
記搬送面に保持して搬送するシート搬送装置であって、
前記ローラは、軸方向中央部の径が軸方向端部の径より
も大きいことを特徴とする。
【0008】また、前記ローラはクラウン形状であるこ
とを特徴とする。また、搬送される記録シート上に画像
を形成する画像形成装置であって、前記記録シートの搬
送手段として、上記に記載のシート搬送装置を用いたこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録シート搬
送装置の実施の形態を、デジタルフルカラー複写機(以
下、単に「複写機」という。)において使用した例で説
明する。 (1)複写機全体の構成 図1は、本実施の形態に係る複写機の全体の構成を示す
図である。同図に示すように、当該複写機は、大きく分
けて原稿画像を読み取るイメージリーダ部30と、この
イメージリーダ部30で読み取った画像を記録シート上
にプリントして再現するプリンタ部20とから構成され
る。
【0010】イメージリーダ部30は、原稿台ガラス3
1に載置された原稿の画像を第1スライダ35を移動さ
せて読み取る公知のものであって、原稿台ガラス31上
の原稿は、ランプ32で照射され、その反射光は、折り
返しミラー33a、33b、33cに順次導かれた後、
レンズ34によりCCDなどからなるリニアフルカラー
センサ36上に結像される。リニアフルカラーセンサ3
6は、入射光をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)の3種類の成分の電気信号に変換し、これにより
原稿のR、G、Bの画像データが得られる。
【0011】この画像データは、制御部10においてシ
ェーディング補正などの各種のデータ処理を受け、更に
シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラ
ック(K)の各再現色の画像データに変換されて、図示
しない画像メモリに格納される(以下、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、Kと
表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、
M、Y、Kを添字として付加する)。
【0012】なお、スキャナモータ37を駆動すること
により、第1スライダ35が速度Vで同図の左方向に移
動すると、第2スライダ40は、これに追随してV/2
の速度で移動し、原稿全面を露光する。また、原稿台ガ
ラス31の右端には、シェーディング補正用の白色板3
8が配設されている。制御部10は、上記画像メモリに
格納されたC,M,Y,Kのいずれかの再現色の画像デ
ータに応じてレーザダイオード214を駆動変調する。
レーザダイオード214から出射されたレーザ光は、ポ
リゴンミラー215で偏向された後、fθレンズ21
6、折り返しミラー217a、217bを介して感光体
ドラム206の表面を主走査方向に露光走査する。
【0013】感光体ドラム206は、上記の露光前にク
リーナ223にて感光体表面の残留トナーを除去され、
さらにイレーサランプ224に照射されて除電された
後、帯電チャージャ207の放電により一様に帯電され
ており、このように一様に帯電した状態で上記露光を受
けると、感光体ドラム206表面の感光体に静電潜像が
形成されるようになっている。
【0014】現像部208は、C,M,Y,Kの各色の
トナー現像器208C〜208Kからなり、感光体ドラ
ム206の回転に同期して、現像すべき色のトナー現像
器208C〜208Kのみを駆動させて、感光体ドラム
206表面上の静電潜像を現像する。これにより、トナ
ー像が形成される。給紙部201は、記録シートSを収
容しておくための給紙カセット201a〜201cと、
当該給紙カセット201a〜201cから繰り出された
記録シートSを記録シート搬送装置200に送り出すタ
イミングをとるためのタイミングローラ203などから
なる。給紙カセット201a〜201cのいずれかから
繰り出された記録シートSは、タイミングローラ203
まで給送されると一旦停止し、上記露光走査のタイミン
グに合わせて再給紙される。
【0015】タイミングローラ203により再給紙され
た記録シートSは、ガイド231上を案内されて、記録
シート搬送装置200まで搬送される。記録シート搬送
装置200は、図示しないドラム枠体とこれに支持され
て円筒状に張られた誘電体フィルム230とから構成さ
れた転写ドラム202と、シート吸着位置Aで誘電体フ
ィルム230を押圧する吸着ローラ225と、誘電体フ
ィルム230を介して吸着ローラ225に対向する位置
に配設された吸着チャージャ204とからなる。
【0016】誘電体フィルム230は、記録シートSの
吸着およびトナー像の転写に適したポリカーボネイトな
どの材質で形成され、転写効率を向上させるために、厚
みの薄いフィルム状のものが使用される。また、転写ド
ラム202は、画像形成する際に図示しない駆動機構か
らの回転駆動力を受けて、その外周面が感光体ドラム2
06の外周面の周速と同速度で同図の反時計方向に回転
する。
【0017】吸着ローラ225は、ガイド面がフラット
なガイド231上を案内される記録シートSの先端がシ
ート吸着位置Aに達する前にソレノイド2252(図4
参照)が動作(オン)することによって誘電体フィルム
230に押圧される。記録シートSは、シート吸着位置
Aに達すると転写ドラム202の内側に設けられた吸着
チャージャ204の放電により静電的に誘電体フィルム
230表面に吸着されると共に、吸着ローラ225によ
り誘電体フィルム230表面に押圧された状態で位置ず
れが生じないように巻き取られる。そして、上記感光体
ドラム206上に形成されたトナー像が、転写チャージ
ャ205の放電により上記転写ドラム202に巻き取ら
れた記録シートS上に転写される。
【0018】なお、記録シートSの転写ドラム202へ
の吸着が終了すると、吸着ローラ225は、ソレノイド
2252がオフすることによって誘電体フィルム230
表面から離間される。上記のような露光走査、現像、転
写の各工程がフルカラーコピー時には、C,M,Y,K
の各色について繰り返し行われる。
【0019】その際、制御部10は各再現色のトナー像
が記録シートSの同位置に転写されるように、各再現色
の露光走査を開始するようにしている。全ての再現色に
ついてプリントが終了すると、除電チャージャ209
a、209b、および押し上げ部材220を作動させ
て、記録シートSを転写ドラム202の誘電体フィルム
230表面から分離する。
【0020】誘電体フィルム230から分離された記録
シートSは、定着部210まで搬送されて、ここで高温
で加圧されてその表面のトナーが定着され、その後、排
紙トレー211上に排出される。また、記録シートSの
裏面にもコピーする場合(いわゆる「両面コピー」の場
合)は、切換爪251を作動させて、定着部210から
排出された記録シートSを下方の用紙反転ユニット25
0の搬送路252に導き、反転ローラ253により一旦
反転トレイ254方向に押し出してから、反転ローラ2
53を逆転させることにより当該記録シートSの表裏を
逆転させて搬送路255に送り出して、その裏面に画像
を形成するようになっている。
【0021】次に、記録シートSが転写ドラム202の
誘電体フィルム230表面に吸着される様子を図2〜図
4において具体的に説明する。図2より吸着チャージャ
204のチャージャ線2041からコロナ放電がなされ
ると、誘電体フィルム230の内周面に電荷(同図で
は、プラス電荷)が注入される。記録シートSの表面に
は、吸着チャージャ204の対向電極であり、かつ記録
シートSに電荷を注入する吸着ローラ225を介して逆
極性の電荷(マイナス電荷)が流れ込み、その結果誘電
体フィルム230と記録シートSとの間に静電吸引力が
作用して記録シートSが誘電体フィルム230表面に吸
着するようになっている。
【0022】図3は、図2のB−B線における断面図で
あって、記録シートSが吸着ローラ225により誘電体
フィルム230表面に押圧されている状態を示してい
る。また、図4は、図2の矢印C方向からみたときの斜
視図であって、記録シートSと誘電体フィルム230表
面との接触面2251の形状を示している。なお、説明
の便宜上、誘電体フィルム230についてはその輪郭の
みを一点鎖線で示している。
【0023】図3に示すように、本実施の形態における
吸着ローラ225は、その外径が軸方向において両端部
(15mm)から中央部(16mm)に向かって漸次大
きくなる形状(以下、このような形状を「クラウン形
状」という。)になっている。上述したように、記録シ
ートSが転写ドラム202の誘電体フィルム230表面
に吸着される際には、吸着ローラ225がソレノイド2
252(図4)の動作によって誘電体フィルム230に
押圧されるが、その際誘電体フィルム230は、厚みが
薄いために吸着ローラ225の形状に合わせて窪む。こ
れは、誘電体フィルム230と吸着ローラ225との間
に記録シートSが介在しても同様であり、この状態では
中央部分Mの方が両端部分Eよりも記録シートSを誘電
体フィルム230に圧接する力が大きくなるので、記録
シートSのシート面と誘電体フィルム230表面との空
隙(エアギャップ)は中央部分Mの方が両端部分Eより
も小さくなり中央部分Mの方が記録シートSと誘電体フ
ィルム230表面との密着性が高くなる。
【0024】さらに、吸着チャージャ204のチャージ
ャ線2041との距離が中央部分Mの方が両端部分Eよ
りも近くなるので、中央部分Mの方が帯電量が多くな
る。一方、図4から接触面2251の形状をみると、直
線状にならずに中央部分Mの方が両端部分Eよりも幅広
な形状となっており、中央部分Mの方が接触面積が大き
くなる。
【0025】以上のことから記録シートSの中央部分M
は、両端部分Eに比べて誘電体フィルム230との密着
性が高くなると共に、吸着チャージャ204との距離が
短くなり、かつ誘電体フィルム230との接触面積が大
きくなるので中央部分Mの方が両端部分Eよりも電荷注
入量が多くなる。その結果として中央部分Mの方が誘電
体フィルム230に強い吸引力で吸着され、両端部分E
にいくに連れて吸引力が弱くなる。
【0026】これにより、記録シートSが誘電体フィル
ム230表面に吸着される際には、まず中央部分Mが先
に吸着されて、それから両端部分Eに向かって連続的に
滑らかに吸着される。その際、両端部分Eにいくに連れ
て吸引力が徐々に弱くなるので、たとえ記録シートSが
吸湿している場合や両面コピー時において定着部を通過
した後に裏面をコピーする場合などで変形していても両
端部分Eの方向に押し伸ばされるように吸着されてい
く。これにより記録シートSと誘電体フィルム230表
面との間に浮きが生ぜず皺の発生を防止できる。
【0027】また、上記従来技術では、記録シートSの
中央部分Mが盛り上がった状態で搬送される構成なの
で、両端部分がうまく接触領域に入り込めずに皺を生じ
させるおそれがあったが、本実施の形態では、ガイド面
がフラットなガイド231上を搬送される記録シートS
の先端がシート吸着位置Aで誘電体フィルム230表面
に吸着されると共に押圧される構成なので、従来技術の
ように両端部分Eがうまく入り込めずにそこで皺が生じ
るということもない。
【0028】このように、吸着ローラ225をクラウン
形状にするという簡易な構成でありながら、効果的に皺
の発生を防止できるようになる。その結果として、感光
体ドラム206上のトナー画像が適正に転写されるよう
になり、再現画像の画質の向上を図れる。なお、吸着ロ
ーラ225の形状は、クラウン形状に限られることはな
く、その径が両端部よりも中央部の方が大きければ上記
効果が得られるので、例えば図5に示す吸着ローラ24
0のように中央部と両端部との間に段差241をつけて
双方の径に差を設けるような構成にしてもよい。この場
合は、段差241で誘電体フィルム230との密着性が
多少低下するので、クラウン形状にしたときのように密
着していくことにはならないが所定の効果は得られる。
【0029】また、吸着ローラ225の両端部分と中央
部分との径の差が大きくなればなるほど皺の防止の効果
が向上するものではないことはいうまでもなく、転写ド
ラム202の径や誘電体フィルム230の材質、および
システムスピードなどの複写機の構成に応じて、皺の発
生を防止できる径の値に決定される。また、吸着ローラ
225を誘電体フィルム230表面と接触あるいは離間
させる構成に限ることはなく、常時接触させておくよう
にしてもよい。
【0030】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考え
ることができる。 (1)上記実施の形態では、回転する転写ドラム202
に記録シートSを静電吸着させて保持し、これに感光体
ドラム206上の各色トナー画像を順次転写してフルカ
ラー画像を作像する転写ドラム方式のデジタルフルカラ
ー複写機に本発明の記録シート搬送装置200を使用し
た場合について説明してきたが、本発明は、このような
構成の複写機に限られることはなく、例えば搬送ベルト
の搬送面に沿って各色の作像ユニットを列接し、これら
により形成されたトナー画像を当該搬送面上に静電吸着
されて搬送される記録シート上に順次転写して多色画像
を形成する画像形成装置においても適用できる。
【0031】図6は、この画像形成装置における記録シ
ート搬送装置300の構成を示す斜視図である。この画
像形成装置では、図示しない給紙部から給送されてくる
記録シートSが記録シート搬送装置300により搬送さ
れ、これに各色の作像ユニット306C〜306Kの感
光体ドラム上に形成されたトナー画像が順次転写され、
その後に図示しない定着部に送り込まれてフルカラー画
像が形成されるようになっている。
【0032】記録シート搬送装置300は、吸着部30
1と、矢印D方向に回動される搬送ベルト305とから
なり、当該吸着部301は、駆動ローラ303とクラウ
ン形状の吸着ローラ302とこれらに張架される吸着ベ
ルト304と、搬送ベルト305を介して吸着ローラ3
02と対向する位置に配設された吸着チャージャ307
とから構成され、吸着ベルト304は同図のE方向に回
転駆動される。そして、吸着ローラ302は、同図に示
す位置で吸着ベルト304を介して搬送ベルト305の
搬送面を常時押圧するように構成される。また、吸着ロ
ーラ302は、上述の吸着ローラ225と同様に吸着チ
ャージャ307の対向電極であると共に記録シートSに
電荷を注入するようになっており、吸着チャージャ30
7からコロナ放電がなされると、吸着ローラ302を介
して当該コロナ放電と逆極性の電荷が流れ込み、記録シ
ートSと搬送ベルト305間に静電吸引力が作用するよ
うになっている。
【0033】給紙部から給送されてきた記録シートS
は、吸着ベルト304と搬送ベルト305の搬送面との
接触部分で押圧されると共に吸着チャージャ307から
の放電によって静電吸着される。その際、上述したよう
に記録シートSの中央部分の方が両端部分よりも搬送ベ
ルト305の搬送面との密着性が高く、かつ接触面積が
大きくなるので電荷注入量が多くなり、その結果として
中央部分の方が搬送ベルト305に強い吸引力で吸着さ
れ、両端部分にいくに連れて吸引力が弱くなる。これに
より、記録シートSはまず中央部分が吸着されて、それ
から両端部分に向かって連続的に滑らかに押し伸ばされ
るように吸着されるので、皺の発生を防止できるという
効果を奏する。
【0034】なお、作像ユニット306C〜306Kと
しては、上記のように感光体ドラム上にトナー画像を形
成し、これを記録シートSに静電的に転写する静電転写
方式のものに限られず、例えばインクジェット方式のよ
うに記録シートSに直接画像を形成する直接記録方式の
印字ユニットなどであってもよい。 (2)本発明は、デジタルフルカラーの複写機に限ら
ず、記録シートを搬送体に静電吸着させて搬送し、これ
に画像を形成する方式のモノカラー複写機やレーザプリ
ンタなどを含む電子写真式の画像形成装置一般に適用可
能である。
【0035】さらに、本発明は画像形成装置への利用に
限定されず、シート搬送時に皺を防止することが要求さ
れる分野における装置にも適用できる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にかかる
シート搬送装置によれば、搬送体の搬送面にシートを押
圧して静電吸着させるローラは、軸方向中央部の径が軸
方向端部の径よりも大きくしたという簡易な構成であり
ながら、シートの中央部分の方が端部よりも搬送体の搬
送面との密着性が高くなるので電荷注入量が多くなり、
その結果として中央部の方が搬送体に強い吸引力で吸着
され、端部にいくに連れて吸引力が徐々に弱くなる。こ
れにより、前記シートは、まず中央部が先に吸着され
て、それから端部に向かって押し伸ばされるように吸着
されていくので、シートと搬送面との間に浮きが生ぜず
皺の発生を防止できる。
【0037】また、前記ローラはクラウン形状であるの
で、シートが中央部から端部に向かって連続的に滑らか
に押し伸ばされるように吸着されていく。従って、たと
えシートが吸湿などにより変形していてもシートと搬送
体の搬送面間に浮きが生ぜず皺の発生を防止できるとい
う効果を奏する。また、搬送される記録シート上に画像
を形成する画像形成装置に前記のシート搬送装置が用い
られるので、記録シートが搬送される際に皺が生じなく
なり、各色のトナー像の転写が適正に行われ、再現画像
の画質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる記録シート搬送装置が使用され
る複写機の全体の構成を示す図である。
【図2】記録シートが転写ドラムの誘電体フィルム表面
に吸着される様子を示す図である。
【図3】上記図2のB−B線における断面図であって、
記録シートが吸着ローラにより誘電体フィルム表面に押
圧されている状態を示す図である。
【図4】上記図2の矢印C方向からみたときの斜視図で
あって、記録シートと誘電体フィルム表面との接触面の
形状を示す図である。
【図5】上記吸着ローラの変形例を示す斜視図である。
【図6】記録シート搬送装置の変形例の構成を示す斜視
図である。
【符号の説明】
200、300 記録シート搬送装置 202 転写ドラム 203 タイミングローラ 204、307 吸着チャージャ 205 転写チャージャ 206 感光体ドラム 225、240、302 吸着ローラ 230 誘電体フィルム 231 ガイド 241 段差 301 吸着部 304 吸着ベルト 305 搬送ベルト 2251 接触面 2252 ソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送体の搬送面にシートをローラで押圧
    した状態で静電的に吸着させることにより前記シートを
    前記搬送面に保持して搬送するシート搬送装置であっ
    て、 前記ローラは、軸方向中央部の径が軸方向端部の径より
    も大きいことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラはクラウン形状であることを
    特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 搬送される記録シート上に画像を形成す
    る画像形成装置であって、 前記記録シートの搬送手段として、請求項1または2に
    記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形
    成装置。
JP10173057A 1998-06-19 1998-06-19 シート搬送装置およびこれを使用した画像形成装置 Pending JP2000010421A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20110142502A1 (en) * 2009-12-14 2011-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US11652199B2 (en) 2018-10-16 2023-05-16 Lg Energy Solution, Ltd. Ultrathin foil transferring and processing method capable of reducing curling of ultrathin foil and preventing folding thereof

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