JP2000010129A - 光ゲート装置、該装置の製造方法及び該装置を備えたシステム - Google Patents

光ゲート装置、該装置の製造方法及び該装置を備えたシステム

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JP2000010129A JP10176316A JP17631698A JP2000010129A JP 2000010129 A JP2000010129 A JP 2000010129A JP 10176316 A JP10176316 A JP 10176316A JP 17631698 A JP17631698 A JP 17631698A JP 2000010129 A JP2000010129 A JP 2000010129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は光ゲート装置、該装置の製造方法及
び該装置を備えたシステムに関し、比較的短い光ファイ
バを非線形光学媒質として使用することを可能にするこ
とを主な課題としている。 【解決手段】 方向性結合される光路2,4を含む光カ
プラ6と、光路2,4を接続するループ光路8と、ルー
プ光路8に方向性結合される光路10を含む光カプラ1
2とから構成し、ループ光路8の一部又は全部となる光
ファイバが、その光ファイバが偏波面保存能力を有する
程度にその長さを短くするのに十分大きな非線形係数を
有するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ゲート装置、該装
置の製造方法及び該装置を備えたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られている光ゲート装置として、
マッハツェンダ干渉計(MZI)型光ゲートがある。こ
の光ゲートは、位相シフトを与えるための第1及び第2
の非線形光学媒質を含むマッハツェンダ干渉計を例えば
光導波路基板上に集積化して構成される。連続波(C
W)光としてのプロープ光が等分配されて第1及び第2
の非線形光学媒質に供給される。このとき、等分配され
たプローブ光の干渉により出力光が得られないように干
渉計の光路長が設定されている。
【0003】第1及び第2の非線形光学媒質の一方には
更に光信号が供給される。光信号及びプローブ光のパワ
ーを適切に設定することによって、光信号に同期する変
換光信号がこの光ゲートから出力される。変換光信号は
プローブ光と同じ波長を有している。
【0004】第1及び第2の非線形光学媒質の各々とし
て半導体光アンプ(SOA)を用いることが提案されて
いる。例えば、波長1.5μm帯において、両端面を無
反射化処理したInGaAs−SOAを各非線形光学媒
質として用い、これらをInP/GaInAsP基板上
に集積化したものが作製されている。
【0005】従来知られている他の光ゲート装置とし
て、非線形光ループミラー(NOLM)がある。NOL
Mは、方向性結合される第1及び第2の光路を含む第1
の光カプラと、第1及び第2の光路を接続するループ光
路と、ループ光路に方向性結合される第3の光路を含む
第2の光カプラとを備えている。
【0006】ループ光路の一部または全体を非線形光学
媒質から構成するとともに、第1及び第3の光路にそれ
ぞれプローブ光及び光信号を供給することによって、変
換光信号が第2の光路から出力される。
【0007】NOLMにおける非線形光学媒質としては
光ファイバが一般的である。特に、非線形光学媒質とし
てSOAを用いたNOLMはSLALOM(Semiconduc
torLaser Amplifier in a Loop Mirror)と称される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】MZI型光ゲートは小
型集積化の点で優れているが、その製造技術が確立され
ていないという問題がある。
【0009】非線形光学媒質としてSOAを有する光ゲ
ートにあっては、SOAで付加される増幅された自然放
出光(ASE)雑音の影響により信号対雑音比(SN
R)等の基本特性に影響を与えるという問題がある。
【0010】一方、NOLMの場合には、所要の非線形
光学効果を得るために長いファイバを必要とするので、
波長分散による信号速度制限が生じる他、入力光信号の
偏波状態に対する依存性やループ内での偏波変動に対す
る対策が難しいといった課題がある。
【0011】そこで、本発明の目的は、比較的短い光フ
ァイバを非線形光学媒質として使用することを可能にす
る光ゲート装置、該装置の製造方法及び該装置を備えた
システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、第1及
び第2の光カプラとループ光路とを備えた装置が提供さ
れる。第1の光カプラは方向性結合される第1及び第2
の光路を含む。ループ光路は、非線形光学媒質としての
光ファイバを含み、第1及び第2の光路を接続する。第
2の光カプラはループ光路に方向性結合される第3の光
路を含む。そして、光ファイバは、十分大きな非線形係
数を有している。ここで、「十分大きな」というのは、
光ファイバが偏波面保存能力を有する程度に光ファイバ
の長さを短くするのに十分大きな、という意味である。
【0013】本発明では、十分大きな非線形係数を有す
る光ファイバを採用したことにより、比較的短い光ファ
イバを非線形光学媒質として使用することができるよう
になり、波長分散による信号速度制限を少なくししかも
入力光信号の偏波状態に対する依存性やループ内での偏
波変動に対する対策が容易である光ゲート装置の提供が
可能になる。
【0014】本発明の他の側面によると、方向性結合さ
れる第1及び第2の光路を含む第1の光カプラと、第1
及び第2の光路を接続するループ光路を形成するための
非線形光学媒質と、ループ光路に方向性結合される第3
の光路を含む第2の光カプラとを備えた装置の第1乃至
第3の製造方法が提供される。
【0015】第1の製造方法は、(a)光ファイバをカ
ットして複数の区間に分割するステップと、(b)上記
非線形光学媒質を用いた3次非線形効果による変換帯域
が最大になるように上記複数の区間を並べ替えてつなぎ
合わせることにより上記非線形光学媒質を得るステップ
とを備えている。
【0016】第2の製造方法は、(a)光ファイバをカ
ットして複数の区間に分割するステップと、(b)上記
複数の区間の各々の分散値を測定するステップと、
(c)上記非線形光学媒質を用いた3次非線形効果によ
る所要の変換帯域を得るのに十分小さい分散値を有する
区間だけを選んでつなぎ合わせることにより上記非線形
光学媒質を得るステップとを備えている。
【0017】第3の製造方法は、(a)光ファイバの零
分散波長の偏差を測定するステップと、(b)上記偏差
が予め定められた範囲を超えている場合に上記光ファイ
バをカットし、カットされた各ファイバの零分散波長の
偏差が上記範囲内に入るようにするステップと、(c)
実質的に等しい零分散波長を有する上記光ファイバ又は
上記カットされたファイバを選んでつなぎ合わせること
により上記非線形光学媒質を得るステップとを備えてい
る。
【0018】本発明の更に他の側面によると、光ゲート
装置と、プローブ光源と、第1及び第2の光ファイバ伝
送路とを備えたシステムが提供される。光ゲート装置
は、方向性結合される第1及び第2の光路を含む第1の
光カプラと、第1及び第2の光路を接続するループ光路
を形成するための非線形光学媒質と、ループ光路に方向
性結合される第3の光路を含む第2の光カプラとを備え
ている。プローブ光源は、第1の光路に接続されて、第
1の光路にプローブ光を供給する。第1の光ファイバ伝
送路は、第3の光路に接続されて、第3の光路に光信号
を供給する。第2の光ファイバ伝送路は、第2の光路に
接続されて、第2の光路から出力される変換光信号を伝
送する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の望ましい実施の形態を詳細に説明する。全図を通し
て実質的に同一の部分には同一の符号が付されている。
【0020】図1を参照すると、MZI型光ゲート(従
来技術)の構成が示されている。この光ゲートは、位相
シフトを与えるための2つの非線形光学媒質NL−1及
びNL−2を含むマッハツェンダ干渉計を有している。
波長λprobeを有するプローブ光が非線形光学媒質
NL−1及びNL−2に均等に入力されている。プロー
ブ光は連続波(CW)光あるいは光パルスであり得る。
ここでは、プローブ光はCW光であるとする。
【0021】波長λsigを有する光信号が非線形光学
媒質NL−1及びNL−2に非対称に入力される。ここ
では、光信号は光パルスによって与えられ、光信号は一
方の非線形光学媒質NL−1だけに入力されている。
【0022】図では、プローブ光及び光信号は同じ向き
で入力されているが、これらが互いに対向するように入
力されていてもよい。光信号が入力されているときにお
ける非線形光学媒質NL−1及びNL−2でのプローブ
光の非線形位相シフトがそれぞれφ1及びφ2となるよ
うに設定される。マッハツェンダ干渉計の適切な光路長
の設定によって、この光ゲートから出力される変換光信
号の強度は[1−cos(φ1−φ2)]/2に比例す
る。変換光信号の波長はプローブ光の波長に等しい。即
ちλprobeである。
【0023】いま、非線形効果として光カー効果(プロ
ーブ光及び光信号による相互位相変調(XPM))を用
いるとすると、位相シフトφは(γPL)2 に比例す
る。ここで、γは各非線形光学媒質の非線形係数、Pは
各非線形光学媒質内における光パワー、Lは各非線形光
学媒質における光カー効果の相互作用長である。
【0024】このように、位相シフトφは光パワーPの
二乗に比例するので、図1に示される光ゲートの入出力
特性は図2に示されるようになる。図2において、縦軸
は変換光信号のパワーPout、横軸は入力光信号のパ
ワーPsigである。横軸には入力パワーに対応する位
相シフトが目盛られている。位相シフトが2nπ(nは
整数)になるところで変換光信号のパワーPoutは極
小値を取る。その結果、入力光信号及びプローブ光のパ
ワーを適切に設定することによって、入力光信号を変換
光信号に変換することができる。このとき、波長はλs
igからλprobe(λprobe≠λsig)に変
換されることになる。
【0025】MZI型光ゲートを用いた波長変換におい
ては、[1−cos(φ1−φ2)]/2に比例する形
で変換が行なわれるので、特に入力光信号の雑音の抑圧
が可能になる。
【0026】図3を参照すると、NOLM(従来技術)
の構成が示されている。このNOLMは、方向性結合さ
れる第1及び第2の光路2及び4を含む第1の光カプラ
6と、第1及び第2の光路2及び4を接続するループ光
路8と、ループ光路8に方向性結合される第3の光路1
0を含む第2の光カプラ12とを備えている。
【0027】ループ光路8の一部または全部は非線形光
学媒質NLによって提供されている。第1の光カプラ6
のカップリング比は1:1に設定される。このNOLM
の動作を簡単に説明すると、波長λprobeを有する
プローブ光が光カプラ6の第1の光路2に入力され、波
長λsigを有する光信号が光カプラ12の第3の光路
10に入力されたときに、波長λprobeを有する変
換光信号が光カプラ6の第2の光路4から出力されると
いうものである。
【0028】プローブ光は、光カプラ6によりパワーが
等しい2成分に分けられ、これら2成分は、ループ光路
8をそれぞれ時計回り及び反時計回りに伝搬し、非線形
光学媒質NLにより共に等しい位相シフトφを受けた
後、光カプラ6により合成される。光カプラ6における
合成に際して、2成分のパワーは等しく位相も一致して
いるので、合成により得られた光はあたかもミラーによ
り反射されるがごとく第1の光路2から出力され、ポー
ト4からは出力されない。
【0029】ループ光路8の途中から光カプラ12によ
り光信号が入力されると、この光信号はループ光路8の
一方向(図では時計回り)にだけ伝搬し、この方向に伝
搬する光に対しては、オンパルスが通るときだけ非線形
光学媒質NLの非線形屈折率が変化する。従って、プロ
ーブ光の2成分が光カプラ6で合成されるに際して、光
信号のオフパルスと同期した部分のプローブ光の2成分
の位相は一致するが、光信号のオンパルスと同期した部
分のプローブ光の2成分の位相は異なる。その位相差を
Δφとすると、光カプラ6の第2の光路4には{1−c
os(Δφ)}/2に比例する出力が得られる。
【0030】今、位相差がπになるように入力光信号の
パワーを設定すれば、オンパルスのときに合成された2
成分が第2の光路4だけから出力されるようなスイッチ
動作が可能になる。このようにして、波長λsigの光
信号から波長λprobeの変換光信号への変換が行な
われる。この場合に雑音の抑圧が可能であることは、図
1に示されるMZI型光ゲートと同様である。
【0031】図4は本発明によるNOLMの第1実施形
態を示す図である。本発明によると、ループ光路8は非
線形光学媒質としての光ファイバによって提供される。
その光ファイバは、例えば、その光ファイバが偏波面保
存能力を有する程度にその光ファイバの長さを短くする
のに十分大きな非線形係数を有している。特に、この実
施形態では、ループ光路8を構成する光ファイバは、高
非線形分散シフトファイバ(HNL−DSF)によって
提供されている。それにより、超高速・超広帯域波長変
換や雑音抑圧機能を用いた光2R中継等の光信号処理を
実現可能にしている。ここで、「2R」はリシェイピン
グ(波形等化)及びリアンプリフィケイション(振幅再
生)の2つの機能を意味している。
【0032】図4に示される実施形態における光信号に
よるスイッチング動作は図3により説明した通りである
のでその説明を省略する。光通信システムにおける光信
号処理に適用可能な非線形光学効果としては、主に、2
次非線形光学媒質中の三光波混合あるいは、3次非線形
光学媒質中の自己位相変調(SPM)、相互位相変調
(XPM)及び四光波混合(FWM)等の光カー効果が
考えられる。2次非線形光学媒質としては、InGaA
s及びLiNbO3 等がある。3次非線形光学媒質とし
ては、半導体光アンプ(SOA)及び発振状態にある分
布帰還レーザダイオード(DFB−LD)等の半導体媒
質あるいは光ファイバが考えられる。
【0033】本発明では、特に光ファイバ内の光カー効
果を用いる。光ファイバとしては単一モードファイバが
適しており、特に波長分散が比較的小さい分散シフトフ
ァイバ(DSF)が望ましい。
【0034】一般に、光ファイバの3次非線形係数γ
は、 γ=ωn2 /cAeff ・・・・・(1) で表される。ここに、ωは光角周波数、cは真空中の光
速を表し、n2 及びAef f は光ファイバの非線形屈折率
及び有効コア断面積をそれぞれ表す。
【0035】従来のDSFの非線形係数はγ=2.6W
-1km-1程度と小さいので、十分な変換効率を得るため
には数km〜10km以上の長さが必要である。より短
尺のDSFで十分な変換効率を実現することができると
すれば、零分散波長を高精度に管理することが可能とな
り、高速・高帯域変換を実現することができる。
【0036】一般に、光ファイバの3次非線形効果を高
めるためには、(1)式において非線形屈折率n2 を大
きくし、あるいは有効コア断面積Aeff に対応するモー
ドフィールド径(MFD)を小さくして光強度を高くす
るのが有効である。
【0037】非線形屈折率n2 を大きくするためには、
例えば、クラッドにフッ素等をドープしあるいはコアに
高濃度のGeO2 をドープすればよい。コアにGeO2
を25〜30mol%ドープすることによって、非線形
屈折率n2 として5×10-2 0 2 /W以上の大きな値
が得られている(通常のシリカファイバでは約3.2×
10-20 2 /W)。
【0038】一方、MFDを小さくすることは、コア及
びクラッド間の比屈折率差Δあるいはコア形状の設計に
より可能である。このようなDSFの設計は分散補償フ
ァイバ(DCF)の場合と同様である。例えば、コアに
GeO2 を25〜30mol%ドープし、且つ、比屈折
率差Δを2.5〜3.0%に設定することによって、4
μmよりも小さなMFDが得られている。そして、非線
形屈折率n2 を大きくすることとMFDを小さくするこ
ととの総合効果として、15W-1km-1以上の大きな非
線形係数γを有する光ファイバ(HNL−DSF)が得
られている。
【0039】他に重要な要素として、上述のように大き
な非線形係数γを有するHNL−DSFが、用いる波長
帯で零分散を持つことである。この点に関しても各パラ
メータを以下のように設定することにより満足すること
ができる。通常のDCFにおいては、一般にMFDを一
定にした条件で比屈折率差Δを大きくすると、分散値は
正常分散領域で大きくなる。一方、コア径を大きくする
と分散は減少し、逆にコア径を小さくすると分散は大き
くなる。従って、用いる波長帯においてMFDをある値
に設定した状態で、コア径を大きくしていくと分散を0
とすることが可能である。
【0040】長さLの光ファイバ中での光カー効果によ
る位相シフトは、γPP Lに比例する。ここに、PP
平均ポンプ光パワーである。従って、非線形係数γが1
5W -1km-1のファイバは通常のDSFに比べて2.6
/15≒1/5.7程度の長さで同じ変換効率を達成可
能である。上述のように通常のDSFでは10km程度
の長さが必要であるが、このように大きな非線形係数γ
を有するHNL−DSFにあっては、1〜2km程度の
長さで同様の効果が得られることになる。実用上は、フ
ァイバが短くなる分損失も小さくなるので、同じ効率を
得るために更にファイバを短くすることができる。この
ように短いファイバにおいては、零分散波長の制御性が
よくなり、以下に説明するように極めて広帯域の変換が
可能になる。更に、数kmのファイバ長であれば、定偏
波化が可能になり偏波面保存能力が確保されているの
で、HNL−DSFの本発明への適用は、高い変換効率
及び広い変換帯域を達成し且つ偏波依存性を排除する上
で極めて有効である。
【0041】光ファイバを用いて光カー効果、特にXP
Mを有効に発生させて、光信号から変換光信号への変換
効率を高めるためには、プローブ光と光信号との間の位
相整合をとる必要がある。図5によりこれを説明する。
【0042】図5は図4に示される第1実施形態におけ
る位相整合の説明図である。ここでは、光路2に供給さ
れる波長λprobeのプローブ光及び光路10に供給
される波長λsigの光信号の各々が光パルスであると
仮定する。プローブ光としての光パルスは、光カプラ6
においてループ光路8を時計回りに伝搬する第1プロー
ブパルスと反時計回りに伝搬する第2プローブパルスと
に分岐される。また、光信号としての光パルスは、光カ
プラ12を通って信号パルスとしてループ光路8内に時
計回りに導入される。
【0043】ループ光路8における位相整合条件は、ル
ープ光路8内を共に時計回りに伝搬する信号パルス及び
第1プローブパルスのタイミングの一致性により与えら
れる。もし、信号パルス及び第1プローブパルスのタイ
ミングが一致しない場合には、XPMによる光カーシフ
トが制限され、有効なスイッチ動作あるいはゲート動作
が困難になる。
【0044】信号パルス及び第1プローブパルスの波長
は異なるので、ループ光路8における信号パルス及び第
1プローブパルスの群速度は異なり、結果としてループ
光路8の長さに比例するタイミングずれが生じる。これ
を回避するためには、信号パルス及び第1プローブパル
スの群速度が一致するような波長配置を選択することが
望ましい。
【0045】タイミングずれを最小限に抑えるための最
も有効な波長配置は、信号パルスの波長及び第1プロー
ブパルスの波長をループ光路8の零分散波長に対して実
質的に対称に位置させることにより得られる。零分散波
長に近い広い帯域に渡って、波長分散はほぼ直線的に変
化しており、上述の波長配置により信号パルス及び第1
プローブパルスの群速度を一致させて、良好な位相整合
条件を得ることができる。
【0046】このように、本発明のある側面によると、
ループ光路の零分散波長をλ0 とするときに、λsig
+λprobe=2λ0 とすることによって、位相整合
条件を得ることができ、光信号から変換光信号への変換
効率を高めることができる。
【0047】しかし、このような波長配置をとっても、
零分散波長自体がファイバ長手方向に変動していると、
群速度間にずれが生じ、これが変換帯域及び変換可能な
信号速度に制限を与える。このように、ファイバによる
変換帯域は分散により制限されることになる。長手方向
の分散が完全に制御され、例えば全長(正確には非線形
長)に渡り唯一の零分散波長を有するファイバが作られ
たとすれば、プローブ光の波長と光信号の波長とをこの
零分散波長に関して対称な位置に配置することにより事
実上無限大の(分散の波長依存性が直線状である範囲で
制限のない程広い)変換帯域が得られることになる。し
かし、実際には、零分散波長が長手方向にばらつくた
め、位相整合条件が理想状態からずれ、これにより帯域
が制限される。
【0048】広帯域化を実現するための第1の方法は、
HNL−DSFを用いることである。HNL−DSFを
用いた場合には、1〜2km程度の長さで十分な変換が
可能になるので、分散の制御性がよくなり、広帯域特性
を得やすい。その際、特に光カー効果の発生効率が高い
入力端付近の零分散波長のばらつきを小さく抑えること
ができれば、最も効率よく帯域を拡大可能である。更
に、ファイバを複数の小区間に分割し、零分散波長が似
ている区間同士をスプライス等により繋ぎ合わせていく
(当初のファイバ端から数えた順番とは違う順番で)こ
とにより、全長における平均分散は同じであるにも係わ
らず、広い変換帯域を得ることができる。
【0049】あるいは又、十分広い変換帯域を得るのに
必要な程度に高精度な分散制御が可能な長さ(例えば数
100m以下)のファイバを予め多数用意しておき、所
要の零分散波長のものを組み合わせてスプライスして、
所要の変換効率を得るのに必要な長さのファイバを作る
ことも可能である。
【0050】このようにして変換帯域を拡大する場合に
は、光強度の高い入力端(例えば非線形光学媒質の両
端)付近に零分散波長のばらつきの少ない部分を集める
のが有効である。また、必要に応じて順次分割数を増や
したり、入力端から離れた位置で比較的分散の大きな部
分では、分散の正負を交互に配置する等により小区間を
適切に組み合わせることによって、更に変換帯域を拡大
することができる。
【0051】光ファイバを分割するに際して各区間をど
の程度短くすれば十分か否かの目安としては、例えば、
非線形長を基準にすればよい。非線形長に比べて十分短
いファイバ内でのFWMにおいては、位相整合はそのフ
ァイバの平均分散値に依存すると考えることができる。
一例として、非線形係数γが2.6W-1km-1のファイ
バで30mW程度のポンプ光パワーを用いたFWMにお
いては、非線形長は12.8km程度になるから、その
1/10程度、即ち1km程度が1つの目安となる。他
の例としては、非線形係数γが15W-1km-1のファイ
バで30mW程度のポンプ光パワーを用いたFWMにお
いては、非線形長は2.2km程度になるから、その1
/10程度、即ち200mが1つの目安となろう。いず
れにしても、非線形長に比べて十分短いファイバの平均
零分散波長を測定し、ほぼ同じ値のものを組み合わせて
所要の変換効率のファイバを構成すれば、広い変換帯域
を得ることができる。
【0052】このように、本発明によると、光ゲートの
機能を得るために非線形光学媒質を有するNOLMを製
造するための第1の方法が提供される。この方法では、
まず、光ファイバがカットされて複数の区間に分割さ
れ、次いで、非線形光学媒質を用いた3次非線形効果に
よる変換帯域が最大になるように複数の区間が並べ換え
られて繋ぎ合わされることにより非線形光学媒質が得ら
れる。この非線形光学媒質を用いてNOLMを構成し、
プローブ光を用いて光信号を変換光信号に変換したとき
に、広い変換帯域を得ることができる。
【0053】望ましくは、複数の区間の各々の分散値が
測定され、非線形光学媒質の入出力端に近い側に比較的
零分散波長のばらつきが小さい区間が配置されるように
複数の区間が並べ換えられる。これにより、光パワーが
高い部分で効果的に位相整合条件を得ることができるの
で、変換帯域が効果的に拡大される。
【0054】望ましくは、複数の区間の少なくとも一部
は分散値の正負が交互になるように繋ぎ合わされる。こ
れにより、光ファイバの各部分の平均分散を小さく抑え
ることができるので、変換帯域の効果的な拡大が可能に
なる。
【0055】また、本発明によると、光ゲートの機能を
得るために非線形光学媒質を有するNOLMを製造する
ための第2の方法が提供される。この方法では、まず、
光ファイバがカットされて複数の区間に分割され、次い
で、複数の区間の各々の分散値が測定され、その後、非
線形光学媒質を用いた3次非線形効果による所要の変換
帯域を得るのに十分小さい分散値を有する区間だけが選
ばれて繋ぎ合わされることにより非線形光学媒質が得ら
れる。この非線形光学媒質を用いてNOLMを構成し、
プローブ光を用いて光信号を変換光信号に変換すること
によって、広い変換帯域を得ることができる。
【0056】本発明による第1及び第2の方法の各々に
おいては、最初に光ファイバがカットされて複数の区間
に分割されるが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、次のように必要に応じて光ファイバを切断すること
もできる。
【0057】即ち、本発明によると、光ゲートの機能を
得るために非線形光学媒質を有するNOLMを製造する
ための第3の方法が提供される。この方法では、まず、
光ファイバの零分散波長の偏差が測定され、次いで、測
定された偏差が予め定められた範囲を超えている場合に
光ファイバがカットされ、カットされた各ファイバの零
分散波長の偏差が予め定められた範囲内に入るようにさ
れ、その後、実質的に等しい零分散波長を有する光ファ
イバ又はカットされたファイバが選ばれて、選ばれたフ
ァイバを繋ぎ合わせることにより非線形光学媒質が得ら
れる。この非線形光学媒質を用いてNOLMを構成し、
プローブ光を用いて光信号を変換光信号に変換すること
によって、広い変換帯域を得ることができる。
【0058】零分散波長の測定は、例えば、零分散波長
に従ってFWMの発生効率が異なることを用いて行なう
ことができる。一般に、波長分散は、群速度の波長依存
性を測定することにより求めることができるのである
が、FWMにおける位相整合はポンプ光波長と零分散波
長とが一致するときに最良の条件となるので、零分散波
長は、ポンプ光と信号光の波長差を例えば10〜20n
m程度の比較的大きな一定の値にした状態でポンプ光波
長に対するFWMの発生効率を測定し、最大の発生効率
を与えるポンプ光波長として求めることができる。
【0059】また、FWMの発生効率はポンプ光の強度
の二乗に比例する。従って、零分散波長が光ファイバの
長手方向に変化している場合、一般的には、信号光及び
ポンプ光を光ファイバの一方の端面から入力した場合と
他方の端面から入力した場合とで異なる零分散波長が測
定される。従って、これら2つの零分散波長の測定値に
基づいてその光ファイバの零分散波長の偏差を求めるこ
とができる。具体的には次の通りである。
【0060】図6を参照すると、零分散波長の偏差が小
さい非線形光学媒質を製造するためのプロセス14が示
されている。ステップ16においては、零分散波長の許
容範囲Δλ0 が決定される。範囲Δλ0 は、所要の変換
帯域からシステムの要求特性として決定することがで
き、その具体的な値は例えば2nmである。
【0061】次いでステップ18では、零分散波長の偏
差δλが測定される。例えば、光ファイバF1が与えら
れると、前述したFWMの発生効率により、信号光及び
ポンプ光を光ファイバF1の第1端から入力した場合に
得られる零分散波長λ01と、光ファイバF1の第2端か
ら信号光及びポンプ光を入力した場合に得られる零分散
波長λ02とが測定される。この場合、|λ01−λ02|を
もって零分散波長の偏差δλの代替値とすることができ
る。
【0062】続いてステップ20で、偏差δλが範囲Δ
λ0 よりも小さいか否かが判断される。ここでは、Δλ
0 ≦δλであるとして先のフローを説明すると、ステッ
プ22では、光ファイバF1がカットされて光ファイバ
F1A及びF1Bに2分割される。
【0063】ステップ22の後ステップ18に戻り、光
ファイバF1A及びF1Bの各々について偏差δλが測
定され、各測定値についてステップ20で判断がなされ
る。ここでは、各偏差δλがΔλ0 より小さいとする
と、このフローは終了する。尚、ステップ22における
光ファイバF1のカット位置は任意であり、従って、光
ファイバF1A及びF1Bの長さは等しいかも知れない
し異なるかも知れない。
【0064】上述の説明では、ステップ18及び20が
繰り返されているが、ステップ18及び20は繰り返さ
れないかも知れないし更に多く繰り返されるかも知れな
い。例えば、零分散波長の偏差が小さい光ファイバF2
が与えられた場合には、ステップ20における1回目の
判断で条件が満たされ、この場合には光ファイバF2は
カットされない。一方、零分散波長が長手方向に大きく
ばらついている光ファイバF3が与えられると、光ファ
イバF3は最初のステップ22で光ファイバF3A及び
F3Bに分割され、2度目の判断ステップ20で光ファ
イバF3Aは条件を満たすものの光ファイバF3Bが条
件を満たさない場合には、2度目のステップ22におい
て光ファイバF3Bが光ファイバF3B1及びF3B2
に分割されてこのプロセス14が終了するかも知れな
い。この場合、オリジナルの光ファイバF3から3つの
光ファイバF3A,F3B1及びF3B2が得られてお
り、各ファイバの零分散波長の偏差は許容範囲Δλ0
りも小さくなっていることとなる。
【0065】このようにして得られた複数の光ファイバ
片(光ファイバF1A,F1B,…)を零分散波長の値
毎に整理しておき、実質的に等しい零分散波長を有する
光ファイバ片を選んで繋ぎ合わせて所要の変換効率を得
ることができる長さにすることによって、長手方向にお
ける零分散波長のばらつきが極めて小さい非線形光学媒
質を得ることができる。この非線形光学媒質を用いてN
OLMを構成することによって、広い変換帯域を得るこ
とができる。
【0066】零分散波長λ01及びλ02の値がほぼ一致し
ているとしても、零分散波長の長手方向のばらつきが大
きい光ファイバがあるかも知れない。例えば、零分散波
長の長手方向の分布が光ファイバの長手方向の中央に対
して対称な場合である。このような場合には、プロセス
14に先立って、その光ファイバを少なくとも2つの光
ファイバ片に分割することを行なって、各光ファイバ片
についてプロセス14を適用すればよい。あるいは、プ
ロセス14を複数回繰り返してもよい。
【0067】尚、FWMの発生には、ファイバの零分散
波長とポンプ光の波長とがほぼ一致するように設定する
のが有効であるが、その際、ポンプ光、信号光あるいは
変換光のパワーがファイバ内の誘導ブリユアン散乱(S
BS)のしきい値を超えると、FWMの発生効率が低下
する。SBSの影響を抑圧するためには、ポンプ光又は
信号光について周波数変調又は位相変調を行なえばよ
い。その際の変調速度は数100kHz程度で十分であ
り、信号光の信号速度がGb/s以上の高速信号である
場合には変調による影響はほとんどない。
【0068】図4に示される実施形態では、ループ光路
8をHNL−DSFから構成している。HNL−DSF
にあっては、従来のDSFに比べて3次非線形係数を5
〜10倍に大きくすることが可能であるため、位相差Δ
φをπとするために必要な光パワーと長さの積を1/5
〜1/10にすることが可能である。従って、同じ信号
パワーに対する所要長も1/5〜1/10で足り、その
結果1kmあるいはそれ以下の長さで十分な特性を得る
ことができる。その結果、波長分散による信号速度制限
が少なくしかも入力光信号の偏波状態に対する依存性を
排除することができ、ループ光路8内における偏波変動
に対する対策が不要なNOLMの提供が可能になる。
【0069】図7は本発明によるNOLMの第2実施形
態を示す図である。ここでは、ループ光路8は、各々位
相シフトΔφ/2を与える半部分8−1及び8−2から
なる。半部分8−1及び8−2の各々は、偏波保持ファ
イバ(PMF)型に構成されるHNL−DSFからな
る。
【0070】半部分8−1及び8−2の両方により与え
られる位相シフトはΔφとなるので、図4の実施形態と
同じようにして光ゲートの機能が可能である。特にこの
実施形態では、ループ光路8の中点即ち半部分8−1及
び8−2の接続点に偏波状態を直交させるためのλ/2
板機能24を付加している。このλ/2板機能24は、
例えば、半部分8−1及び8−2の主軸が互いに直交す
るようにこれらをスプライス接続することにより得られ
る。
【0071】これにより、変換効率が入力光信号の偏波
状態に依存しなくなり、しかも、λ/2板機能24が付
加されているので、各偏波保持ファイバの2偏波モード
間の群速度の違いに起因する偏波分散を抑圧することが
できる。具体的には、光カプラ6を介してループ光路8
に導入されるプローブ光の偏波面を各偏波保持ファイバ
の主軸に対して45°傾斜させておくことによって、光
カプラ12からループ光路8に導入される光信号の偏波
状態に依存しない変換効率を得ることができる。
【0072】尚、変換効率は、光カプラ12を介してル
ープ光路8に導入される入力光信号のパワーと光カプラ
6を介してループ光路8から取り出される変換光信号の
パワーとの比により定義される。
【0073】図8は本発明によるNOLMの第3実施形
態を示す図である。NOLMにおける光ゲートの動作
は、光カー効果、特にXPMにおける位相シフトの大き
さに依存するため、ループ光路8に導入される入力光信
号及びプローブ光のパワーを調節し得るようにしておく
ことが望ましい。そこで、この実施形態では、プローブ
光のパワーを調節するためにパワーコントローラ26を
設け、入力光信号のパワーを調節するためにパワーコン
トローラ28を設けている。
【0074】パワーコントローラ26及び28の各々と
しては、可変光アッテネータあるいは可変利得を有する
光アンプを用いることができる。また、プローブ光、信
号光、あるいは変換光の帯域外の雑音光を抑圧するため
に、光フィルタ30,32及び34が用いられている。
光フィルタ30は、光カプラ6からループ光路8に導入
されるプローブ光に作用させるために、パワーコントロ
ーラ26と光カプラ6の第1の光路2との間に設けられ
ている。光フィルタ30としては、プローブ光の波長λ
probeを含む通過帯域を有する光帯域通過フィルタ
を用いることができる。
【0075】光フィルタ32は、光カプラ12を介して
ループ光路8に導入される入力光信号に作用させるため
に、パワーコントローラ28と光カプラ12の第3の光
路10との間に設けられている。光フィルタ32として
は、入力光信号の波長λsigを含む通過帯域を有する
光帯域通過フィルタあるいはプローブ光の波長λpro
beを含む阻止帯域を有する光帯域阻止フィルタを用い
ることができる。このような光帯域阻止フィルタを用い
た場合にもSNRが改善されるのは、一般に光ゲートの
処理を行なうべき光信号は伝送によりASE雑音を伴っ
ているので、変換光信号の波長λprobeの近傍で予
めASE雑音の成分を除去しておくことによって、変換
光信号のSNRが改善されるからである。
【0076】光フィルタ34は、ループ光路8から光カ
プラ6を介して出力される変換光信号に作用させるため
に、光カプラ6の第2の光路4に接続されている。光フ
ィルタ34としては、変換光信号の波長λprobeを
含む通過帯域を有する光帯域通過フィルタあるいは入力
光信号の波長λsigを含む阻止帯域を有する光帯域阻
止フィルタを用いることができる。
【0077】尚、各フィルタの通過帯域あるいは阻止帯
域の中心波長は、プローブ光の中心波長あるいは入力光
信号の中心波長に一致する。また、各フィルタの通過帯
域又は阻止帯域の幅は、入力光信号の帯域にほぼ等しい
かそれよりも僅かに広い。
【0078】各フィルタの具体例としては、誘電体多層
膜フィルタ、ファイバグレーティングフィルタ等を用い
ることができる。図9は本発明によるNOLMの第4実
施形態を示す図である。ここでは、プローブ光のパワー
を調節するためのパワーコントローラ26と入力光信号
のパワーを調節するためのパワーコントローラ28とが
制御回路36により自動制御される。制御回路36は、
例えば、光カプラ38により光カプラ6の第2の光路4
から抽出された変換光信号の一部を受けるパワーモニタ
40の出力信号に基づき、パワーモニタ40により検出
された変換光信号のパワーが大きくなるようにパワーコ
ントローラ26及び28の少なくともいずれか一方を制
御する。
【0079】その代わりに、制御回路36は、例えば、
光カプラ42により光カプラ6の第1の光路2からプロ
ーブ光と逆向きに出力される光の一部を受けるパワーモ
ニタ44の出力信号に基づき、パワーモニタ44により
検出されるパワーが小さくなるようにパワーコントロー
ラ26及び28の少なくともいずれか一方を制御するよ
うにしてもよい。
【0080】この構成によると、ループ光路8において
適切な位相差が生じるように入力光信号及びプローブ光
の少なくともいずれか一方のパワーを制御することがで
きるので、自動的に高い変換効率を維持することができ
る。
【0081】図10は本発明によるシステムの第1実施
形態を示す図である。このシステムは、本発明による光
ゲート装置46を有している。光ゲート装置46は、本
発明によるNOLMの種々の実施形態により提供され得
る。光ゲート装置46は、プローブ光のための入力ポー
ト46Aと、変換光信号のための出力ポート46Bと、
入力光信号のための入力ポート46Cとを有している。
ポート46A,46B及び46Cはそれぞれ例えば図4
に示される第1乃至第3の光路2,4及び10に対応し
ている。
【0082】ポート46Aにはプローブ光源48が接続
されており、プローブ光源48から出力されたプローブ
光Eprobeは光ゲート装置46に供給される。ポー
ト46Cには第1の光ファイバ伝送路50が接続されて
おり、光ファイバ伝送路50により伝送された光信号E
sが光ゲート装置46に供給される。
【0083】ポート46Bには第2の光ファイバ伝送路
52が接続されており、光ファイバ伝送路52は光ゲー
ト装置46から出力された変換光信号Ecを伝送する。
特にこの実施形態では、第1の光ファイバ伝送路50に
光信号Esを供給するために送信局54が設けられてお
り、第2の光ファイバ伝送路52により伝送された変換
光信号Ecを受けるために受信局56が設けられてい
る。
【0084】送信局54における光信号の変調方法とし
ては、例えば光振幅(強度)変調が採用される。この場
合、受信局56における復調は、例えば直接検波を採用
することができる。
【0085】光ファイバ伝送路50及び52の各々とし
ては、単一モードのシリカファイバ、1.3μm零分散
ファイバ、1.55μm分散シフトファイバ等を用いる
ことができる。
【0086】光ゲート装置46において非線形光学媒質
として用いられるHNL−DSFを単一モード型に構成
し、そのモードフィールド径を光ファイバ伝送路50及
び52の各々のモードフィールド径よりも小さくするこ
とによって、HNL−DSFの長さを短くするのに十分
大きな非線形係数を得ることができる。
【0087】このシステムによると、光ゲート装置46
において、光信号Es及びプローブ光Eprobeに基
づく光ゲート動作が可能になると共に、その光ゲート動
作に従って、第1の光ファイバ伝送路50からの光信号
Esについて波長変換を行い得られた変換光信号Ecを
第2の光ファイバ伝送路52により伝送することができ
る。
【0088】図示はしないが、光ファイバ伝送路50及
び52を含む光路上に単一又は複数の光増幅器が設けら
れていてもよい。各光増幅器としてエルビウムドープフ
ァイバ増幅器(EDFA)が用いられている場合、各光
増幅器ではASE雑音が発生しこれが累積するので、図
10に示されるシステムでは、前述した光ゲート装置4
6における雑音抑圧の原理に従って、SNRが改善され
る。
【0089】この実施形態では、光ゲート装置46を中
継器として用いているが、受信局56内に光ゲート装置
を設けることによって、受信感度を改善することができ
る。図示はしないが、図10に示されるシステムは、光
ファイバ伝送路50及び52の少なくともいずれか一方
の分散を補償するための分散補償器を更に備えていても
よい。分散補償器は、例えば、各光ファイバ伝送路の分
散と逆符号の分散を与える。分散補償器の分散の絶対値
は、例えば、受信局56における受信状態が最適になる
ように調整される。分散補償器を用いることによって、
光ファイバ伝送路で生じる波長分散を抑圧することがで
きるので、長距離の伝送が可能になる。
【0090】図11は本発明によるシステムの第2実施
形態を示す図である。ここでは、第1の光ファイバ伝送
路50の入力端は光マルチプレクサ58に接続されてい
る。光マルチプレクサ58には、光送信機60(#1,
…,#4)から出力された4チャネルの光信号ES1
…,ES4がそれぞれ光遅延回路62(#1,…,#4)
により時間軸上の位置を調節された後に供給されてい
る。
【0091】光信号ES1,…,ES4の波長はそれぞれλ
S1,…,λS4であり、互いに異なる。光信号ES1,…,
S4はデータの繰り返し時間Tに比べて十分短い時間幅
を有する短パルスによる強度変調により得られている。
これらの光信号は、光遅延回路62(#1,…,#4)
により順にT/4の時間だけシフトさせられる。従っ
て、光マルチプレクサ58からは、時間軸上で一致しな
い波長分割多重信号となる。
【0092】このような波長分割多重信号が光ゲート装
置46に供給されると、4チャネルの波長全てがプロー
ブ光の波長λprobeに変換されるので、光ゲート装
置46から光ファイバ伝送路52に出力される変換光信
号は、時分割多重信号となる。
【0093】このように、図11に示されるシステムに
よると、波長分割多重信号を時分割多重信号に変換する
ことができる。ここでは、4チャネルの波長分割多重信
号を用いているが、チャネル数は4には限定されない。
例えば、N(Nは1より大きい整数)チャネルの波長分
割多重信号が用いられている場合には、Nチャネルの時
分割多重信号が得られる。この場合、N台の光遅延回路
が用いられ、これらにおける時間シフトはT/Nに設定
される。
【0094】図12は本発明によるシステムの第3実施
形態を示す図である。ここでは、図11に示されるシス
テムにおいて得られた時分割多重信号が第1の光ファイ
バ伝送路50により光ゲート装置46に供給され、プロ
ーブ光源48からは時分割多重信号のいずれかのチャネ
ルに同期した光パルスによって与えられるプローブ光が
光ゲート装置46に供給されている。
【0095】こうすると、プローブ光に同期したチャネ
ルの光信号だけが光ゲート装置46において変換光信号
に変換されるので、時分割多重信号についてのデマルチ
プレキシングあるいはアッド/ドロップの動作が可能に
なる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
比較的短い光ファイバを非線形光学媒質として使用する
ことを可能にする光ゲート装置、該装置の製造方法及び
該装置を備えたシステムの提供が可能になるという効果
が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はMZI型光ゲート(従来技術)の構成を
示す図である。
【図2】図2は図1に示される光ゲートの入出力特性を
示す図である。
【図3】図3はNOLM(従来技術)の構成を示す図で
ある。
【図4】図4は本発明によるNOLMの第1実施形態を
示す図である。
【図5】図5は図4に示される第1実施形態における位
相整合の説明図である。
【図6】図6は本発明による方法の実施形態を示す図で
ある。
【図7】図7は本発明によるNOLMの第2実施形態を
示す図である。
【図8】図8は本発明によるNOLMの第3実施形態を
示す図である。
【図9】図9は本発明によるNOLMの第4実施形態を
示す図である。
【図10】図10は本発明によるシステムの第1実施形
態を示す図である。
【図11】図11は本発明によるシステムの第2実施形
態を示す図である。
【図12】図12は本発明によるシステムの第3実施形
態を示す図である。
【符号の説明】
2 第1の光路 4 第2の光路 6 第1の光カプラ 8 ループ光路 10 第2の光路 12 第2の光カプラ NL 非線形光学媒質

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向性結合される第1及び第2の光路を
    含む第1の光カプラと、 上記第1及び第2の光路を接続するループ光路であって
    非線形光学媒質としての光ファイバを含むループ光路
    と、 該ループ光路に方向性結合される第3の光路を含む第2
    の光カプラとを備え、 上記光ファイバは上記光ファイバが偏波面保存能力を有
    する程度に上記光ファイバの長さを短くするのに十分大
    きな非線形係数を有している装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置であって、 上記光ファイバはGeO2 がドープされたコアとフッ素
    がドープされたクラッドとを含む装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置であって、 上記光ファイバはシングルモードファイバからなり、 該シングルモードファイバは伝送路として使用されるシ
    ングルモードファイバのモードフィールド径よりも小さ
    なモードフィールド径を有している装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置であって、 上記第1の光路には第1の波長を有するプローブ光が供
    給され、 上記第3の光路には上記第1の波長と異なる第2の波長
    を有する光信号が供給され、 上記第1の波長を有し上記光信号に同期した変換光信号
    が上記第2の光路から出力される装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置であって、 上記第2の光路に接続され上記第1の波長を含む通過帯
    域を有する光帯域通過フィルタを更に備えた装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の装置であって、 上記第2の光路に接続され上記第2の波長を含む阻止帯
    域を有する光帯域阻止フィルタを更に備えた装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の装置であって、 上記第3の光路に接続され上記第2の波長を含む通過帯
    域を有する光帯域通過フィルタを更に備えた装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の装置であって、 上記第3の光路に接続され上記第1の波長を含む阻止帯
    域を有する光帯域阻止フィルタを更に備えた装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の装置であって、 上記第2の光路に接続され上記変換光信号のパワーを検
    出する手段と、 該検出されたパワーが大きくなるように上記光信号及び
    上記プローブ光の少なくともいずれか一方のパワーを制
    御する手段とを更に備えた装置。
  10. 【請求項10】 請求項4に記載の装置であって、 上記第1の光路に接続され上記第1の光路から上記プロ
    ーブ光と逆向きに出力される上記第1の波長を有する光
    のパワーを検出する手段と、 該検出されたパワーが小さくなるように上記光信号及び
    上記プローブ光の少なくともいずれか一方のパワーを制
    御する手段とを更に備えた装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の装置であって、 上記光ファイバは第1及び第2の偏波保持ファイバから
    なり、 該第1及び第2の偏波保持ファイバはこれらの主軸が互
    いに直交するようにスプライス接続される装置。
  12. 【請求項12】 方向性結合される第1及び第2の光路
    を含む第1の光カプラと、上記第1及び第2の光路を接
    続するループ光路を形成するための非線形光学媒質と、
    上記ループ光路に方向性結合される第3の光路を含む第
    2の光カプラとを備えた装置の製造方法であって、 (a)光ファイバをカットして複数の区間に分割するス
    テップと、 (b)上記非線形光学媒質を用いた3次非線形効果によ
    る変換帯域が最大になるように上記複数の区間を並べ替
    えてつなぎ合わせることにより上記非線形光学媒質を得
    るステップとを備えた方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、 上記ステップ(b)は上記複数の区間の各々の分散値を
    測定するステップを含み、 上記非線形光学媒質の両端に近い側に比較的零分散波長
    のバラツキが小さい区間が配置されるように上記複数の
    区間が並べ替えられる方法。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の方法であって、 上記複数の区間の少なくとも一部は分散値の正負が交互
    になるようにつなぎ合わされる方法。
  15. 【請求項15】 方向性結合される第1及び第2の光路
    を含む第1の光カプラと、上記第1及び第2の光路を接
    続するループ光路を形成するための非線形光学媒質と、
    上記ループ光路に方向性結合される第3の光路を含む第
    2の光カプラとを備えた装置の製造方法であって、 (a)光ファイバをカットして複数の区間に分割するス
    テップと、 (b)上記複数の区間の各々の分散値を測定するステッ
    プと、 (c)上記非線形光学媒質を用いた3次非線形効果によ
    る所要の変換帯域を得るのに十分小さい分散値を有する
    区間だけを選んでつなぎ合わせることにより上記非線形
    光学媒質を得るステップとを備えた方法。
  16. 【請求項16】 方向性結合される第1及び第2の光路
    を含む第1の光カプラと、上記第1及び第2の光路を接
    続するループ光路を形成するための非線形光学媒質と、
    上記ループ光路に方向性結合される第3の光路を含む第
    2の光カプラとを備えた装置の製造方法であって、 (a)光ファイバの零分散波長の偏差を測定するステッ
    プと、 (b)上記偏差が予め定められた範囲を超えている場合
    に上記光ファイバをカットし、カットされた各ファイバ
    の零分散波長の偏差が上記範囲内に入るようにするステ
    ップと、 (c)実質的に等しい零分散波長を有する上記光ファイ
    バ又は上記カットされたファイバを選んでつなぎ合わせ
    ることにより上記非線形光学媒質を得るステップとを備
    えた方法。
  17. 【請求項17】 方向性結合される第1及び第2の光路
    を含む第1の光カプラと、上記第1及び第2の光路を接
    続するループ光路を形成するための非線形光学媒質と、
    上記ループ光路に方向性結合される第3の光路を含む第
    2の光カプラとを備えた光ゲート装置と、 上記第1の光路に接続され上記第1の光路にプローブ光
    を供給するプローブ光源と、 上記第3の光路に接続され上記第3の光路に光信号を供
    給する第1の光ファイバ伝送路と、 上記第2の光路に接続され上記第2の光路から出力され
    る変換光信号を伝送する第2の光ファイバ伝送路とを備
    えたシステム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のシステムであっ
    て、 上記光信号は時間軸上で一致しない波長分割多重信号で
    あり、 それにより上記変換光信号は上記プローブ光の波長と等
    しい波長を有する時分割多重信号となるシステム。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のシステムであっ
    て、 上記非線形光学媒質は光ファイバからなり、 該光ファイバは該光ファイバが偏波面保存能力を有する
    程度に該光ファイバの長さを短くするのに十分大きな非
    線形係数を有しているシステム。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のシステムであっ
    て、 上記光ファイバはシングルモードファイバからなり、 該シングルモードファイバは上記第1及び第2の光ファ
    イバ伝送路の各々のモードフィールド径よりも小さなモ
    ードフィールド径を有しているシステム。
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