JP2000010006A - 照明光学系及びそれを有する内視鏡装置 - Google Patents

照明光学系及びそれを有する内視鏡装置

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JP2000010006A
JP2000010006A JP10176132A JP17613298A JP2000010006A JP 2000010006 A JP2000010006 A JP 2000010006A JP 10176132 A JP10176132 A JP 10176132A JP 17613298 A JP17613298 A JP 17613298A JP 2000010006 A JP2000010006 A JP 2000010006A
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light
wavelength
lens
optical system
diffraction
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JP10176132A
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English (en)
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Hisashi Oide
寿 大出
Ichiji Ohashi
一司 大橋
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色光源を用いた場合でも赤外光を効果的に
除去することの出来る照明光学系とそれを有する内視鏡
装置を提供する。 【解決手段】 照明光学系は、白色光を射出する光源1
と、白色光の光束を集光する回折型レンズ3と、回折型
レンズ3より像点側に切り換え可能に配置された夫々開
口6aを有する複数の遮蔽板6とを有している。各開口
6aは所定の波長に対する回折型レンズ3の略集光位置
に、所定時間だけ光路内へ挿入されるように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視及び赤外域の
成分を含む白色光を射出する光源を使用して、異なる帯
域光を順次照射するための照明光学系と、該照明光学系
を有する内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】白色光で照明した物体を、電荷結像素子
(CCD)等の固体撮像素子を用いて撮影する撮像装置
において、カラー画像の撮像方式に、例えば、特開昭6
1−82731号公報に開示されているように、照明光
をR(赤)、G(緑)、B(青)等に切り換える面順次
方式がある。面順次方式はR、G、Bの3色の光を順次
物体に照射して3回撮像した後、1つのカラー画像を合
成するものである。即ち、面順次方式はR、G、B等に
順次に切り換わる光を必要とする。このような帯域光を
実現するために、照明光学系の光路中に波長分離フィル
ターを順次挿入して、白色光を所望の帯域光毎に分離し
て照明する方法が用いられる。
【0003】また、内視鏡や顕微鏡などの光学機器の光
源としては、キセノンランプやハロゲンランプ、メタル
ハライドランプなどが用いられている。これらは可視光
の他に紫外光、赤外光も発する。物質が赤外光を吸収す
ると熱をもつことはよく知られている。従って、光源と
して上記のような可視光以外に赤外光も発生する光源を
使用して観察対象物を照射すると、観察対象物が赤外光
を吸収するものであれば発熱してしまう。これを抑える
ために、一般には赤外カットフィルター、即ち赤外吸収
フィルターや赤外反射フィルターを光路中に入れてい
る。例えば、実開平3−51411号公報に開示されて
いるように、キセノンランプから射出した白色光を、赤
外反射フィルターと赤外吸収フィルターに順に入射さ
せ、透過した光束を集光レンズで集光し、集光した光束
をライトガイドで物点まで伝送していた。これは、赤外
反射フィルター及び赤外吸収フィルターで、白色光に含
まれている赤外域の成分を反射及び吸収し、照明光から
赤外光を除去するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】赤外吸収フィルター
は、入射した光のうち赤外域の光を吸収し、それより短
波長域の光は吸収せずに透過することによって赤外光を
除去するものである。従って、このフィルターに赤外光
を含む光を入射すると、赤外光のみ除去され、透過光を
試料に照射しても試料は発熱しない。しかし、フィルタ
ー自身が赤外光を吸収するため発熱し、入射光の強度が
強い場合や長時間光を照射し続けた場合には、発熱量が
多くなり、ひびが入ったり溶けてしまったりすることが
ある。
【0005】一方、赤外反射フィルターは、一般に多層
膜より成る干渉フィルターとして作られているので高価
である。また、赤外光を反射して除去するため、吸収フ
ィルターに比べて吸収する光のエネルギーは小さいが、
少しではあっても吸収、発熱し、やはり長時間たつうち
にはフィルターが劣化してしまう。また、赤外反射型の
干渉フィルターや赤外線吸収フィルターは、可視域の光
を100%透過することができないため、両フィルター
を組み合わせて使用すると、透過後の光量の損失は無視
できない値となる。
【0006】さらに、面順次方式の場合、照明光学系の
光路中に波長分離フィルターが挿入されている。この波
長分離フィルターは白色光をR、G、Bの帯域光に分離
して透過させるために用い、かかる波長分離フィルター
が挿入されていない場合に比べると、透過光の明るさは
約1/3となる。このため、面順次方式を用いる場合、
照明光としての明るさが不足するという問題がある。
【0007】本発明は、従来の技術のこのような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、発熱することなく効果的に赤外光を除去でき、ま
た、赤外吸収フィルターや赤外反射フィルターの劣化を
大幅に防ぐことができると共に、波長分離フィルターに
よる色分離作用の負担を軽減することのできる、或いは
これらのフィルターの不要な照明光学系と、かかる照明
光学系を有する内視鏡装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による照明光学系は、少なくとも可視及び赤
外域の成分を含む白色光を射出する光源と、前記白色光
の光束を集光する回折型レンズを含む集光レンズ系と、
該集光レンズ系より像点側に切り換え可能に配置された
複数の開口とを有し、該複数の開口の各々は、所定の波
長に対する前記集光レンズ系の略集光位置に、所定時間
だけ光路内へ挿入されるようになっている。
【0009】本発明によれば、前記回折型レンズはブレ
ーズ断面形状を有するレリーフ型であり、その溝の深さ
dは、波長λは0.48μm≦λ≦0.53μm、であ
り、n(λ)を前記回折型レンズの回折パターンを形成
する媒質の波長λに対する屈折率、mを回折次数とした
とき、d=mλ/(n(λ)−1)であるように選定さ
れている。
【0010】上記目的を達成するため、本発明による内
視鏡装置は、上記特徴を有する照明光学系を備えてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
するに先立ち、本発明の原理及び作用効果について説明
することにする。先ず、本発明における「回折型レン
ズ」は、例えば、後藤顕也:“回折を利用した光学素
子”、「光学」22:(1993)635−642及び
同730−737に述べられているように、所定の格子
のパターンを有し、レンズ作用を有する回折光学素子の
ことを指すものとする。
【0012】本発明においては、光源から出射した白色
光を回折型レンズを含む集光レンズで集光し、光源の発
光部を結像する。回折型レンズは、レリーフ型の場合、
図1に示すように、表面に形成された深さ方向に切り込
まれた例えば同心円状のパターンによって光を回折する
ものであり、レンズ作用を有する。この回折型レンズに
よれば、複数の回折次数光が発生し、0次以外の回折次
数光は集光或いは発散する。但し、回折効率は、レリー
フ形状によって決定され、入射光の波長によって回折効
率が最も高くなる回折次数が異なる。
【0013】先ず、集光レンズ系として、光源を出射し
た光が通過するレンズ素子として回折型レンズのみを含
む場合を考える。今、集光する方向に曲がる光を回折型
レンズの正の次数光とすると、+1次光の焦点距離が一
番長く、+2次光、+3次光と次数が高くなるに従って
焦点距離が短くなる。回折型レンズに略平行光が入射す
ると、負の次数光は総て発散し、0次光は光束径が変わ
らない。そのため、+m次光(m=1,2,3,・・・・)
の結像面上には+m次光のみが結像し、他の次数光は結
像せずに広がる。
【0014】ここで、本発明においては、回折型レンズ
の断面形状は、図1に示すようにブレーズ形状とするの
が望ましい。それは、ブレーズ形状の回折光学素子に
は、或る波長において或る回折次数光の回折効率が10
0%になると云う性質があるためである。ブレーズ形状
の回折光学素子の回折効率は、入射光の波長λに関し
て、ブレーズ形状の山と谷の位相差が2πの整数倍とな
るとき、即ち、溝の深さdが d=mλ/(n(λ)−n0 (λ)) (1) となるとき、波長λでの+m次光の回折効率は100%
となる。ここで、mは整数で回折次数、n(λ)は回折
光学素子の回折パターンを形成する媒質の波長λに対す
る屈折率、n0 (λ)は回折面と接する媒質の波長λに
対する屈折率である。
【0015】通常回折光学素子は空気中に置かれるた
め、以下回折面と接する媒質が空気の場合を考え、n0
(λ)≒1とする。従って、回折効率が100%となる
溝の深さdは次のようになる。 d=(mλ)/(n(λ)−1) (2) 例えば、回折型レンズを石英で製作し、波長0.5μm
で+1次光の回折効率が100%になるように、溝の深
さdを最適化した場合は、d=1.08μmとなる。こ
のときの0次光と+1次光の回折効率の波長依存性を、
図2に示す。ただし、ここで回折光学素子は薄型とし、
表面反射は除外している。図2からわかるように、+1
次光は可視域で回折効率が高く、0次光は赤外域で回折
効率が高い。即ち、+1次光は可視域の成分を多く含
み、0次光は赤外域の成分を多く含むことになる。さら
に、回折型レンズの回折次数光の焦点距離は、入射光の
波長によって異なる。
【0016】回折型レンズによる正の回折次数光に注目
すると、一般に入射光が短波長ほど回折角が小さく、長
波長ほど回折角が大きくなる。従って、焦点距離は短波
長ほど短く、長波長ほど長くなり、波長による分散を生
じることになる。回折型レンズに波長λの光が入射した
ときの+m次の回折次数光の焦点距離fm(λ)は、以
下の式のように表わすことができる。 fm(λ)=(λ0 0 )/(λm) (3) ここで、λ0 は任意の波長、f0 はそのときの1次光の
焦点距離である。従って、焦点距離は入射光の波長λに
反比例するため、波長の増加に比例して屈折率が増加す
る負分散の波長依存の特性を有することが分かる。この
とき、回折型レンズの等価アツベ数νd を導出するとν
d =−3.45となる。通常の光学ガラスのアツベ数は
20〜95であるから、回折型レンズは逆符号の分散性
を示し、さらに分散は極めて大きいことがわかる。従っ
て、図3(a)に示すように、反射鏡1aと発光部1b
から成る光源1から出射した波長幅を有する光束2を回
折型レンズ3を用いて集光し、波長λ1 の+m次光m1
の集光点p1に+m次光の光束5がちょうど透過するよ
うな大きさの開口6aを有する遮蔽板6を置けば、波長
λ1 の+m次光の光束5は全て該開口6aを透過するこ
とができる。しかし、波長λ1 の+m次光以外の0次光
4を含む他の回折次数光は遮蔽板6で遮られ、一部しか
通過することができないことになる。
【0017】また、回折型レンズ3の分散の特性から、
波長λ1 の近傍の波長域の光の+m次光は、波長λ1
対する集光点位置近傍に集光することになる。しかし、
入射光の波長が波長λ1 から離れるに従い、+m次光の
光束5は遮蔽板6上で開口6aの大きさより広がるた
め、殆ど開口6aを通り抜けられなくなる。従って、遮
蔽板6により波長λ1 を略中心波長とする帯域光の+m
次光の成分のみを分離することができる。もちろん、波
長λ1 の近傍の波長域の光の+m次光以外の他の回折次
数光は遮蔽板6で遮られ、殆ど通過することができな
い。さらに、該回折型レンズ3の溝の深さdを波長λ1
の+m次光で回折効率が100%になるように最適化し
ておくと、入射光に含まれる波長λ1 の成分は全て開口
6aを透過することになる。また、波長λ1 の近傍の波
長域の光も、図2に示すように、+m次の回折効率が高
くなるため、入射光に含まれる該波長域の成分は殆ど開
口6aを通過することになる。
【0018】一方、図3(b)に示すように、遮蔽板6
の光軸方向の位置を波長λ1 と異なる波長λ2 の+m次
の回折光m2 の集光点p2 に移動すると、波長λ2 を中
心波長とする帯域光の+m次光の成分のみを分離するこ
とができる。この帯域光の波長範囲は、前記の波長λ1
の+m次光の焦点位置に配置した遮蔽板6によって分離
された帯域光の波長帯域と異なる。但し、回折型レンズ
3の溝の深さdを波長λ1 の+m次光で回折効率が10
0%になるように最適化しておくと、波長λ2の近傍に
おける+m次光の回折効率は低下し、+m次光以外の他
の回折次数光の回折効率が増加する。しかし、例えば、
回折型レンズの断面形状を波長0.5μmで+1次光の
回折効率が100%になるようにすると、該回折型レン
ズによる可視域での+1次光の回折効率は概ね80%以
上となる。よって、可視光による照明に使用する為に、
波長λ1 と波長λ2 をそれぞれ可視域の波長とすると、
波長λ2 を中心波長とする帯域光においても、効率よく
入射光に含まれる成分を分離することができる。更に第
3の波長λ3 に対する開口を同様に配置すれば、波長λ
3 近傍の帯域光のみを通過させることができる。
【0019】以上では、集光レンズ系として光源1を出
射した光が通過するレンズ素子として、回折型レンズ3
のみを含む場合を考えたが、集光レンズ系は、更に屈折
レンズを含んでもよい。上述の通り回折の分散は、一般
レンズ材料よりなる屈折レンズに比べ、はるかに大き
く、回折型レンズの分散が支配的であるから、積極的に
色収差補正をしない限り、上述の作用は、集光レンズ系
に屈折レンズを含んでいても成り立つ。
【0020】以下、本発明の実施の形態を図示した各実
施例に基づき説明する。実施例1 図4は本発明の第1実施例の概略構成図である。図中、
図3に示したのと同一の部材には同一符号が付されてい
る。この実施例では光源1の発光部1bから発した光が
反射鏡1aで反射されて略平行となり、レリーフ型の回
折型レンズ3に垂直入射するように構成されている。反
射鏡1aと回折型レンズ3は集光レンズを構成し、発光
部1bから発した光を集光するようになっている。回折
型レンズ3に入射した光は回折され、複数の回折次数光
に分かれる。この場合、0次光4は回折型レンズ3を通
過して直進し、±m次光は回折して集光あるいは発散す
る。回折次数光の符号は、集光する方向に曲がる場合に
正とし、発散する方向に曲がる場合に負とすると、+1
次光の焦点距離が一番長く、+2次光、+3次光と次数
が高くなるにつれて焦点距離が短くなる。
【0021】更に、回折型レンズ3より像点側の光軸上
には、好ましくは円形の開口6aを有する遮蔽板6が複
数配置できるようにされていて、所定の時間毎に1枚ず
つ順次光学系内に挿入されるように構成されている。こ
れにより、異なる帯域光を順次観察対象物Oに照射する
ことができ、面順次方式の際に必要な照明光を得ること
ができる。同時に、各開口6aに対応する波長帯域を可
視光とすれば、光源1に含まれる不要な赤外光を殆ど除
去することが出来ると共に、紫外光も各遮蔽板6上で光
束が大きく広がっているから、殆ど除去され得る。
【0022】従って、この実施例によれば、光源1が白
色光源の場合、赤外カットフィルターを用いなくても、
効率良く赤外光を除去することができ、赤外光を吸収す
ることによって発生する熱による光学素子などの劣化や
破損を効率良く防ぐことができる。更に、赤外カットフ
ィルターを使用する場合でも、開口6aより観察対象物
O側に赤外カットフィルター7を置けば、赤外カットフ
ィルター7に入射する照明光を殆ど含まないため、赤外
カットフィルター7で発生する熱も大幅に減り、フィル
ターの破損や劣化も防ぐことができる。又、複数の遮蔽
板6を光学系内に順次配置するため、各遮蔽板6により
決定される帯域光を順次分離することができ、波長分離
フィルターを用いずに面順次方式に用いるのに必要な帯
域光から成る照明光が得られる。
【0023】この場合、回折型レンズ3はブレーズ断面
形状を有するレリーフ型であり、任意の波長λに関して
回折光の回折効率を100%にすることが出来る。波長
λの光の+m次光の回折効率を100%にするように回
折型レンズの溝の深さdを最適化した場合、回折型レン
ズ3の回折パターンを形成した媒質の波長λに対する屈
折率をn(λ)、回折次数をmとすると、溝の深さdは
d=mλ/(n(λ)−1)で表われる。このとき、波
長λ近傍の光の+m次光の回折効率は、波長λをピーク
として、波長λから離れるに従い回折効率が減少するよ
うな振る舞いとなる。但し、波長λより短波長側の方が
より回折効率の減少が大きくなる。従って、0.48μ
m≦λ≦0.53μmの範囲で+m次光の回折効率が1
00%になるように回折型レンズ3の溝の深さを設定す
ると、可視光の全域において+m次光の回折効率は高く
なる。このように、本実施例によれば、光源1に含まれ
る可視光の成分を効率良く照明光として利用することが
可能で、実用上充分に明るい照明光を得ることができ
る。
【0024】実施例2 図5は本発明の第2実施例の概略構成図である。この実
施例は、可視光域で夫々異なる波長λ1 (例えば0.4
3μm),λ2 (例えば0.53μm),λ3(例えば
0.62μm)の各1次光5a,5b,5cの集光位置
に夫々後述の如き開口6a,6b,6cを配置した回転
遮蔽板6A,6B,6Cと、開口6a,6b,6cを通
過した光をライトガイド9の入射端面9aへ導びくリレ
ーレンズ系8を設けて、光源1からの光をライトガイド
9を介して観察対象物へ照射させるようにした点で、第
1実施例とは異なる。図中、10は回転遮蔽板6A,6
B,6Cの共通の回転軸である。図6は上記回転遮蔽板
6A,6B,6Cの詳細構造を示しており、(a)は正
面図、(b)は斜視図である。この図から明らかなよう
に、各遮蔽板6A,6B,6Cは夫々円弧状の開口6
a,6b,6cを有する扇形をなしていて、各開口が波
長λ1 ,λ2 ,λ3 の各1次光の集光位置に配置される
ように所定の間隔を置いて回転軸10に取付けられ、正
面から見たとき全体として一枚の円盤を形成するように
配置されている。
【0025】本実施例は上記のように構成されているか
ら、波長λ2 =0.53μmの+1次光の焦点距離f2
を100mmとすれば、波長λ1 の1次光の焦点距離f1
は123mm、波長λ3 の1次光の焦点距離f3 は85mm
となる。回転遮蔽板6A,6B,6Cを回転軸10によ
り一定速度で回転させると、一定時間毎に開口の位置が
切り換わる。例えば、波長λ2 の+1次光の焦点位置に
開口6bがあると、波長λ2 の+1次光の成分5bは殆
と開口6bを通過し、波長λ2 近傍の波長域の+1次光
の一部は開口6bを通り抜けることができて、波長λ2
を略中心波長とする帯域光を分離することができる。こ
の場合、開口の大きさ即ちスリットの幅によって透過す
る帯域光の波長域の幅は異なるが、各スリットの幅は発
光部1bの大きさに集光レンズの波長λに対する倍率を
掛けた値若しくはそれ以下とするのが好ましい。スリッ
ト幅を上記値よりも小さくすれば、開口を通過する帯域
光の波長の幅が狭くなるため、透過光量は減るが、白色
光から帯域光を分離する性能は向上することになる。
【0026】また、回折型レンズ3の溝の深さdが1.
08μmのとき、図2に示すように、可視域では+1次
光の回折効率が高く、特に波長λ2 近傍の波長域では+
1次光の回折効率は略100%となるため、光源1に含
まれる波長λ2 近傍の波長域の成分を効率よく分離し
て、照明光として用いることができる。一方、+1次光
以外の他の次数光は、入射光の波長によらず、殆ど開口
6bで遮られることになる。従って、回折型レンズ3の
溝の深さdが1.08μmのとき、赤外光では0次光の
回折効率が高くなるため、赤外光を赤外カットフィルタ
ー等を使用しなくても、開口6bによって光源1に含ま
れる赤外光を効率よく除去することができる。同様に、
波長λ1 やλ3 の焦点位置に開口を配置した場合も各波
長を中心波長とする帯域光に分離することができる。そ
のため、波長λ1 や波長λ3 を夫々略中心波長とする帯
域光に分離することができ、波長分離フィルターを用い
ずに異なる帯域光毎に順次分離することができる。但
し、図2に示すように、波長λ 1 や波長λ3 付近の波長
域では+1次光の回折効率が、波長λ1 付近における回
折効率に比べて若干下がる。しかし、波長λ1 や波長λ
3 付近の波長域においても回折効率は略80%程度とな
るため、実質上問題なく使用することができる。
【0027】尚、回折型レンズ3で回折され、光路から
外れたり遮蔽板6A,6B.6Cで遮られた回折次数
光、特に0次光4は赤外域の成分を多く含むため、これ
らの回折次数光で照射される鏡筒部分や遮蔽板で熱が発
生する。そこで、例えば、鏡筒を空冷或いは水冷しても
よい。また、遮蔽板に放熱板を付けて、発生する熱の発
散を促進させるようにしてもよい。このようにすること
により、鏡筒や遮蔽板が熱を持つのを防ぎ、鏡筒や遮蔽
板自体の劣化や破損、またそこから伝わった熱による光
学素子や他の部品の劣化、破損を防ぐことができる。
【0028】本実施例は、光源1と回折型レンズ3と遮
蔽板6A,6B,6Cを含む光源ユニットと観察対象物
Oとが離れていたり、間に遮光物があって直接照明光を
照射できない場合に好適に使用できる。リレーレンズ系
8は、回折型レンズ3によって発生した色収差等を補正
し、開口6a,6b,6cを通過した+1次光5のみを
集光してライトガイド9の入射端面9aへ導びくため、
他の回折次数光はライトガイド9へ入射することができ
ない。従って、赤外光の強度を一層減少させることが可
能であり、各光学素子の熱による劣化や破損を更に効果
的に防ぐことができるようになる。
【0029】本実施例において、回折型レンズ3は石英
製であることが望ましい。石英は、約0.2μmから約
4μmの範囲において透過率が高い。即ち、波長約4μ
m以下の赤外光を入射しても殆ど吸収せず、透過するこ
とになる。光源としてよく用いられているハロゲンラン
プやキセノンランプ、メタルハライドランプなどは、波
長3μm程度より短波長で強度が強く、それより長波長
域ではあまり強くはない。従って、回折型レンズ3が石
英製であれば、光源1から発生する赤外光は殆ど吸収さ
れずに回折型レンズ3を透過し、回折によって光路から
外れることになる。そのため、回折型レンズ3の中で熱
は殆ど発生せず、回折型レンズ3の熱による劣化や破損
を効果的に防ぐことができる。
【0030】また、回折型レンズ3のレリーフパターン
の溝の深さdは、+1次光の回折効率が可視光域で高く
なるような深さであることが望ましい。記述の説明で
は、溝の深さdを波長λ=0.5μmの1次光で最適化
し、λ=0.5μmの1次光の回折効率を100%とな
るようにしたが、最適化する波長λは0.48μm≦λ
≦0.53μmであればよい。この場合、石英基板を用
いると、溝の深さdは1.04μm≦d≦1.15μm
となる。回折型レンズ3の溝の深さdが、この範囲内で
あれば波長λ1 ,λ2 ,λ3 における+1次光の波長に
おける回折効率は80%以上となり、実用上十分な効果
を得ることが出来る。従って、+1次光5を用いて、必
要な波長全域で実用上十分に明るい照明光を得ることが
出来る。更に、遮蔽板6A,6B,6Cを配置する際、
波長λ1 ,λ2 ,λ3 としてλ1 =0.43μm,λ2
=0.53μm,λ3 =0.62μmの各+1次光の結
像面に開口6a,6b,6cを配置するようにしたが、
各波長λ1 ,λ2 ,λ3 は、0.40μm≦λ1 ≦0.
45μm,0.48μm≦λ2 ≦0.55μm,0.5
9μm≦λ3 ≦0.63μmの範囲にあればよい。各波
長がこの範囲にあれば、実質上の光の3原色の帯域光毎
に分離して照射したものとなる。
【0031】以上は、光路中に赤外カットフィルターを
置かない場合について説明したが、赤外カットフィルタ
ーを光路中に置いてもよい。このとき、赤外カットフィ
ルターは、遮蔽板と観察対象物の間に置くのが望まし
い。すると、わずかではあるが、開口を透過する赤外域
の成分を赤外カットフィルターで除去できるため、照明
光からさらに効率によく赤外光を除去して、各光学素子
の熱による劣化や破損をさらに効果的に防ぐことが出来
るようになる。尚、遮蔽板6A,6B,6Cの回転に同
期して、各帯域光で照明したときに夫々撮影を行い、後
でこれを合成すればカラー画像を得ることができる。
【0032】実施例3 図7は本発明の第3実施例の概略構成図である。この実
施例は第2実施例と同様に集光レンズ系と開口を用いて
面順次を実現すための照明光学系を構成したもので、光
源1と回折型レンズ3の間に凸パワーを有する屈折レン
ズ11を集光レンズ系の素子の一つとして配置したもの
である。回折型レンズ3は、一般に図1に示すように、
光軸から離れるに従い、レリーフパターンの間隔が狭く
なる。従って、反射鏡1aを備えた光源1からの光が、
平行光2として回折型レンズ3に入射する場合に、平行
光2の光束径が大きくなると、回折型レンズ3のレリー
フパターンの間隔は狭くなり、回折型レンズの製作が困
難になる。この場合、回折型レンズ3の焦点距離を長く
すると、レリーフパターンの間隔は広くなるため、回折
型レンズ3の製作は容易になるものの、光学系が大きく
なる。
【0033】そこで、光源1から照射される平行光2を
凸パワーを有する屈折レンズ11によって収束光2とし
て回折型レンズ3に入射するように構成すると、必要な
パワーを屈折レンズ11と回折型レンズ3で分担するこ
とになるので、回折型レンズ3で必要なパワーが小さく
なる。従って、回折型レンズ3のレリーフパターンの間
隔は狭くすることなく、同様の効果を得ることができ
る。
【0034】尚、この第3実施例は各種の変形、変更が
可能である。例えば、第3実施例では平面にレリーフパ
ターンを形成したが、図8に示すように、凸面基板上に
レリーフパターンを形成してもよい。このように凸面上
にレリーフパターンを形成して回折型レンズ3′として
用いる場合は、回折型レンズとして必要なパワーを屈折
面である球面と回折面であるレリーフパターンとで分担
するようになり、レリーフパターンが分担するパワーが
小さくなり、各レリーフパターンの間隔は大きくなる傾
向となる。従って、凸パワーを有する屈折レンズ11を
配置したときと同様の効果を得ることができる。
【0035】実施例4 図9は本発明の第4実施例の概略構成図である。この実
施例は第2実施例と同様に集光レンズ系と開口を用いて
面順次を実現するための照明光学系を構成したもので、
光源1からの光が回折型レンズ3に収束波2′として入
射するように形成した反射鏡1a′を用いた点で、第2
実施例とは異なる。この実施例によれば、屈折レンズを
用いずに、第3実施例で述べたのと同様の効果を得るこ
とができる。
【0036】尚、この第4実施例は各種の変形、変更が
可能である。例えば、図10に示す変形例では、反射鏡
1a′により光源1からの光を収束光として出射させ、
更に凹パワーを有する屈折レンズ12を用いて、所望の
収束角を有する収束光として回折型レンズ3に入射する
ように配置したものである。この場合、一般に凹パワー
を有するレンズによって生じる色収差は、回折型レンズ
3によって生じる色収差と同じ方向となり、波長λ1
λ2 ,λ3 の1次光の焦点位置の間隔は広がることにな
る。従って、遮蔽板6A,6B,6Cの配置が容易にな
る。
【0037】実施例5 図11は本発明の第5実施例の概略構成図である。この
実施例は既述の実施例と同様に集光レンズ系と開口を用
いて面順次を実現するための照明光学系を構成したもの
で、開口のさらに射出側に波長分離フィルター13を配
置したものである。波長分離フィルター13は、図12
に示すように、各々透過波長域の異なる3種類のバンド
パスフィルター13a,13b,13cを夫々照明光の
光束より大きな領域を有し、且つ所定の中心角を持つよ
うな扇形に形成し、それらを同一面に組み合わせること
により形成されている。尚、各バンドパスフィルター1
3a,13b,13cは、例えば、複数の光学薄膜を積
層した干渉フィルターや、より簡単に特定の波長幅で吸
収を有するカラーフィルター等により構成すると共に、
その透過波長範囲は、波長λ1 ,波長λ2 ,波長λ3
夫々略中心波長とし、更に、波長λ1 ,λ2 ,λ3 の1
次光の集光位置に配置した遮蔽板6A,6B,6Cによ
り分離される帯域光の波長範囲よりも狭くなるように選
定されている。波長分離フィルター13は、遮蔽板6
A,6B,6Cと同期して回転し、開口6a,6b,6
cの位置で1次光が集光面となる波長と波長分離フィル
ター13の中心波長が常に一致するようにされている。
遮蔽板6A,6B,6Cのみで色分離をする場合、遮蔽
板6A,6B,6Cの透過波長範囲は、図13に示すよ
うに、開口6a,6b,6cを配置した位置が+1次光
の焦点となる波長λ1 ,λ 2 ,λ3 を中心に広く分布す
ることになる。
【0038】一般に、面順次走査によりカラー画像を合
成する場合、各帯域光の波長分布は図14に示すように
各帯域光の波長分布を矩形型とし、各帯域光の波長分布
の重なりが殆どないようにする必要がある。このような
場合、開口6a,6b,6cのみの色分離の作用では不
十分である。従って、開口によって分離した帯域光をさ
らに波長分離フィルターを用いて所望の波長分布として
照明光として用いる。但し、本実施例で示した構成のよ
うに、開口と波長分離フィルターを組み合わせた場合と
では、波長分離フィルターのみで上記の帯域光の波長分
布を実現する場合に比べて、各波長分離フィルターにか
かる性能が異なる。即ち波長分離フィルターと開口を組
み合わせた場合、開口によって波長範囲が制限されてい
るため、波長分離フィルターの作用の負担が軽減され、
容易に所望の矩形の波長分布を有する帯域光を得ること
が出来る。又、波長分離フィルター13に入射する光
は、開口6a,6b,6cにより光源1に含まれている
赤外光が殆ど除去されているため、波長分離フィルター
13の熱による劣化や破損は防止され得る。
【0039】実施例6 図15は本発明の第6実施例の概略構成図である。この
実施例は、集光レンズと遮蔽板を用いて面順次を実現し
た照明光学系を用いて、面順次方式の内視鏡装置を構成
したものである。第2実施例として示された照明光学系
(図5)を含む光源部14からライトガイド9に入射し
た照明光は、ライトガイド9内を伝搬し、赤、緑、青の
3色の照明光が順次観察対象物Oに投影される。ライト
ガイド9は、内視鏡挿入部15を経て湾曲部16まで延
びている。挿入部15及び湾曲部16には、ライトガイ
ド9の他にイメージガイドや送吸気用チューブなども通
っている。観察対象物Oで反射した光は、対物レンズ1
7によってCCD等の撮像素子18上に結像される。各
色の像は、信号線19によってビデオシステムセンサー
20に伝送され、ここで画像処理されて1枚のカラー画
像を形成し、モニター画面21上に表示される。
【0040】光源部14内の照明光学系は、すでに説明
したように、赤外域の成分を除去し、可視域の成分のみ
をライトガイド9に入射させて、主に可視域の帯域光成
分からなる照明光を得ることができるものである。従っ
て、赤外光は効果的に除去され、また、赤外吸収フィル
ターや赤外反射フィルターの劣化を大幅に防ぐことがで
き、或いはこれらフィルターを不要とするため、光源部
は安価且つ高い耐久性を有するものとして製作され得
る。また、ライトガイド9やその他の光学素子に赤外光
が入射しないため、ライトガイド9や光学素子で熱が発
生せず、熱による劣化や破損を効果的に抑えることがで
き、安価で耐久性の高い内視鏡システムを容易に得るこ
とができる。
【0041】以上説明したように、本発明による照明光
学系は、特許請求の範囲に記載した特徴の他に下記の如
き特徴を有する。 (1) 前記複数の開口は3つであり、各開口の位置
は、夫々波長λ1 (0.35μm≦λ1 ≦0.45μ
m)と波長λ2 (0.48μm≦λ2 ≦0.55μm)
と波長λ3 (0.65μm≦λ3 ≦0.8μm)に対す
る前記集光レンズ系の集光位置であることを特徴とする
請求項1に記載の照明光学系。これによ、カラー画像の
撮像方法である面順次方式の照明光として、必要なR、
G、Bの帯域光を容易に得ることが出来る。
【0042】(2)前記複数の開口の各々は、円形又は
スリット状であり、且つ前記集光レンズ系の光軸に垂直
な少なくとも一方向において、前記光源の発光部の大き
さに前記集光レンズ系の倍率を乗じた値以下の大きさを
有していることを特徴とする請求項1に記載の照明光学
系。これにより、照明の明るさと、不要波長光の除去作
用を共に確保することが出来る。
【0043】(3)前記複数の開口と同数の波長分離フ
ィルターを更に有し、該複数の開口と波長分離フィルタ
ーが同時に切り換わるようにしたことを特徴とする請求
項1に記載の照明光学系。これにより、不要次数光と、
色分離作用を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、白色光源を
用いても、不必要な波長域の光例えば赤外光や紫外光の
大半を効率良く除去することができ、赤外カットフィル
ターを用いなくても赤外光を吸収することによって発生
する熱による光学素子などの劣化や破損を効率良く防ぐ
ことの出来る照明光学系を提供することが出来る。又、
本発明によれば、波長分離フィルターを用いずに面順次
方式に用いるのに必要な帯域光から成る照明光が得られ
る照明光学系を提供することが出来る。又、本発明によ
れば、照明光学系から観察対象物までの間にある光学素
子の熱による破損や劣化を防止することができ、耐久性
の高い内視鏡装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回折型レンズの平面形状の断面形
状を示す図である。
【図2】回折型レンズの0次光と+1次光の回折効率の
波長依存性を示す特性線図である。
【図3】回折型レンズを用いて特定の波長域の光を分離
する状態を示す図で、(a)は波長λ1 の+m次光の光
束のみを分離した状態を、(b)は波長λ2 の+m次光
の光束のみを分離した状態を夫々示している。
【図4】本発明に係る照明光学系の第1実施例の概略構
成を示す図である。
【図5】本発明に係る照明光学系の第2実施例の概略構
成を示す図である。
【図6】第2実施例に用いられている遮蔽板を示す図
で、(a)は正面図、(b)は斜視図である。
【図7】本発明に係る照明光学系の第3実施例の概略構
成を示す図である。
【図8】第3実施例の変形例の概略構成を示す図であ
る。
【図9】本発明に係る照明光学系の第4実施例の概略構
成を示す図である。
【図10】第4実施例の変形例の概略構成を示す図であ
る。
【図11】本発明に係る照明光学系の第5実施例の概略
構成を示す図である。
【図12】第5実施例において用いられる波長分離フィ
ルターの正面図である。
【図13】各遮蔽板の透過波長範囲を示す線図である。
【図14】面順次走査によりカラー画像を合成する場合
の各帯域光の波長分布を示す線図である。
【図15】本発明の第6実施例の概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 光源 1a,1a′ 反射鏡 1b 発光部 2 平行光 2′ 収束光 3,3′ 回折型レンズ 4 0次光 5 +m次光の光束 5a,5b,5c 1次光 6,6A,6B,6C 遮蔽板 6a,6b,6c 開口 7 赤外カットフィルター 8 リレーレンズ系 9 ライトガイド 9a 入射端面 10 回転軸 11,12 屈折レンズ 13 波長分離フィルター 13a,13b,13c バンドパスフィルター 14 光源部 15 内視鏡挿入部 16 湾曲部 17 対物レンズ 18 撮像素子 19 信号線 20 ビデオシステムセンサー 21 モニタ画面 O 観察対象物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも可視及び赤外域の成分を含む
    白色光を射出する光源と、前記白色光の光束を集光する
    回折型レンズを含む集光レンズ系と、該集光レンズ系よ
    り像点側に切り換え可能に配置された複数の開口とを有
    し、該複数の開口の各々は、所定の波長に対する前記集
    光レンズ系の略集光位置に、所定時間だけ光路内へ挿入
    されるようにした照明光学系。
  2. 【請求項2】 前記回折型レンズはブレーズ断面形状を
    有するレリーフ型であり、その溝の深さdは、d=mλ
    /(n(λ)−1)である請求項1に記載の照明光学
    系。但し、波長λは0.48μm≦λ≦0.53μm、
    n(λ)は前記回折型レンズの回折パターンを形成する
    媒質の波長λに対する屈折率、mは回折次数である。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の照明光学系を備えた内
    視鏡装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6894954B2 (en) * 2001-01-12 2005-05-17 Canon Kabushiki Kaisha Domain wall-displacement type magneto-optical medium and reproducing method for the same

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