JP2000009839A - 物体検出装置 - Google Patents

物体検出装置

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JP2000009839A
JP2000009839A JP10182224A JP18222498A JP2000009839A JP 2000009839 A JP2000009839 A JP 2000009839A JP 10182224 A JP10182224 A JP 10182224A JP 18222498 A JP18222498 A JP 18222498A JP 2000009839 A JP2000009839 A JP 2000009839A
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light beam
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sensor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサヘッドから光ビームを回帰反射体に投
光走査し、その光ビームの反射光を受光したかどうかに
よって物体を検出する物体検出装置の検出領域が、回帰
反射体付近ほど大きく、センサヘッド付近ほど小さかっ
たため、センサヘッド付近を通過する物体を検出するこ
とができなかった。 【解決手段】 光ビーム投光走査平面上でセンサヘッド
を上下に配置し、それぞれのセンサヘッドからの光ビー
ムを同一の回帰反射体に対して投光走査させることによ
ってセンサヘッド付近の検出領域を大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回帰反射体に光ビ
ームを所定角度範囲投光走査し、その回帰反射体からの
反射光を受光部で受光し、その受光量に応じて、その光
ビームを所定角度範囲走査することで作られる検出領域
内に存在する物体を検出する物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームと回帰反射体を用いた物
体検出装置6は、図10に示されるように、センサヘッ
ド1から光ビーム7を回帰反射体2に対して所定角度範
囲だけ投光走査させ、回帰反射体2からの反射光をセン
サヘッド1で受光し、その受光結果に応じて、光ビーム
7を所定角度範囲だけ投光走査させることで作られる検
出領域5内に、物体8が存在するかどうかを判別してい
た。この検出領域5は、光ビームを所定角度範囲だけ投
光走査しているため、図10に示すように放射状になっ
ている。この物体検出装置6で物体8の一例として検出
領域5を横切る車両を検出する場合を図11に示す。図
11では、車両55のボンネット部分が検出領域5の一
部分に進入している。車両55が検出領域5に進入する
とセンサヘッド1から投光された光ビーム7が車両55
によって遮光され、センサヘッド1が回帰反射体2から
の反射光を受光しなくなる。これにより物体検出装置6
は、検出領域5に物体8が存在すると判別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示されるように、光ビーム7の投光走査によってつく
られる検出領域は放射状であるため、図10に示される
物体検出装置6では、センサヘッド1付近ほど検出領域
5が小さくなっている。したがって、センサヘッド1付
近を通過する物体8を物体検出装置6で検出できない場
合が多い。
【0004】そこで、センサヘッド1付近の検出領域5
を大きくするためには、走査角度範囲を大きくし、それ
に応じて回帰反射体2の高さを高くしなければならな
い。この場合、高さを高くした割には、センサヘッド1
付近の検出領域5は大きくならないという問題点があっ
た。また、屋外に回帰反射体2を設置した場合には風の
影響で回帰反射体2がしなって、センサヘッド1で受光
する反射光量が変動し、物体8を誤検出するという問題
点もあった。さらに、回帰反射体2の高さが高いほど、
振動の影響を受け、投受光部で受光する反射光量が変動
し、物体8を誤検出するという問題点もあった。また、
例えば、有料道路の料金所等で、車両の通過を検出する
ため、道路を挟んでこの物体検出装置6を設置した場合
には、車両の運転手および料金収受員の視界を妨げると
いう問題点があった。
【0005】一方、センサヘッド1付近の検出領域5を
大きくする他の方法として、センサヘッド1の設置位置
を、回帰反射体2に対してさらに遠い位置に設置するこ
とがあげられるが、物体検出装置6の設置面積が大きく
なり、さらに受光量が距離の二乗に比例して減少するた
めセンサヘッドの投光パワーをより大きくしなければな
らず、センサヘッドの寿命が短くなるという問題点があ
った。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであって、物体検出装置の設置面
積を大きくしたり、回帰反射体を高くすることなく、検
出領域を大きくすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の物体検出
装置は、回帰反射体に光ビームを所定角度範囲投光走査
し、前記回帰反射体からの反射光を受光し、その受光量
の変化に応じて、光ビームを投光走査することで作られ
る検出領域内に存在する物体を検出するものにおいて、
その検出領域が大きくなるように光ビームを投光走査す
る投光走査部を複数個配置したものである。
【0008】請求項2記載の物体検出装置は、光ビーム
を所定角度範囲投光走査し、前記投光走査した光ビーム
の反射光を受光し、その受光量の変化に応じて、光ビー
ムを投光走査することで作られる検出領域内に存在する
物体を検出するものにおいて、その検出領域が大きくな
るように光ビームを投光走査する投光走査部を複数個備
えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明に係る実施の形
態の物体検出装置の概略を説明する。図1は、物体検出
装置6の外観の概略図である。物体検出装置6は2つの
センサヘッド1a、1b、回帰反射体2、判別部42
(図示せず)から構成されている。そして、センサヘッ
ド1a,1bの投受光面と回帰反射体2の反射面とがそ
れぞれが向かい合って配置される。
【0010】ここで、センサヘッド1a及びセンサヘッ
ド1bは同一のものであって、その主要部は、それぞれ
光ビーム7を投光する投光部、投光された光ビーム7で
回帰反射体2上を走査させる光ビーム走査部、光ビーム
7を投光することによる回帰反射体2からの反射光を受
光する受光部とから構成される。なお、これらセンサヘ
ッド1a,1bの主要部の詳細については後述する。
【0011】センサヘッド1aが投光部17から光ビー
ム7を投光し、その光ビーム7を所定角度範囲だけ投光
走査することで、放射状の検出領域5aを形成する。回
帰反射体2の形状が板状であるため、検出領域5aは三
角形になっている。センサヘッド1bも同様に、三角形
の検出領域5bを形成する。センサヘッド1a,1bに
よってそれぞれ投光された光ビーム7が、検出領域5
a、5bに進入した物体8によって遮光された場合に
は、センサヘッド1a,1bで回帰反射体2からの反射
光を受光しなくなるため、判別部42は検出領域5a,
5bに物体8が存在すると判別する。なお、図1におい
て物体8は点線で示されている。また、センサヘッド1
a,1bが回帰反射体2からの反射光を受光している場
合には、判別部42は物体8が存在しないと判別する。
一つのセンサヘッド1aによる光ビーム走査では、単独
の放射状の検出領域5aであるため、その検出領域5a
は回帰反射体2の付近程大きく、センサヘッド1aの付
近程小さい。そこで、センサヘッド1a付近の検出領域
5aを大きくするために、本発明の実施の形態では図1
に示すように複数のセンサヘッド1a,1bを光ビーム
の投光走査平面上で所定間隔tだけ離して配置し、セン
サヘッド1a,1b付近の検出領域5a,5bを大きく
している。また、センサヘッド1a,1bから投光走査
される光ビーム7は、一つの回帰反射体2へ投光される
ため、回帰反射体2を複数設置する必要がない。今後、
センサヘッド1という場合は、センサヘッド1a、セン
サヘッド1bの任意の一つを指す。
【0012】回帰反射体2は、回帰反射体2に光が入射
した場合、その入射した方向へ光を反射する反射体であ
る。従って、光源から光が、どのような方向で回帰反射
体に入射しても、その反射光は光源の方向へ反射され
る。また、本発明の実施の形態では、板状の回帰反射体
2を使用しており、板の平面部分が反射面で、その面が
センサヘッド1に対して向けられている。
【0013】センサ支持台3はセンサヘッド1a,1b
を支持しており、センサ支持台3内部にそれぞれのセン
サヘッド1a,1bを収納している。これによって、セ
ンサヘッド1を屋外に設置した場合には、環境の影響
(例えば、雨や雪などの影響)が少なくなる。また回帰
反射体2は、回帰反射体支持台4によって支えられてい
る。センサヘッドの1の投光部および受光部は前面をガ
ラスなどの光ビームを透過させる透明体で覆われてい
る。
【0014】次にセンサヘッド1aの光学系を説明す
る。図2は、この実施の形態の物体検出装置6のセンサ
ヘッド1aの光学系を示す図である。なお、センサヘッ
ド1bについては、センサヘッド1aと同様な構成であ
るため、説明を省略する。また、図2では、説明を容易
にするために回帰反射体2も図示している。
【0015】センサヘッド1aの光学系は、主に、光ビ
ーム7を投光する投光部17、投光された光ビーム7を
走査させる光ビーム走査部19、そして回帰反射体2か
ら反射されてきた光ビーム7を受光する受光部18から
構成されている。
【0016】そして、投光部17において、発光ダイオ
ードやレーザダイオードなどの発光素子20をパルス発
光させ、パルス発光された光をコリメートレンズなどの
投光レンズ21で平行な光ビームにし、投光用偏光フィ
ルタ22を介して光ビーム7を投光している。光ビーム
走査部19において、この投光された光ビーム7が反射
鏡23へ投光され、特定の方向へ反射される。
【0017】光ビーム走査部19によって、反射鏡23
が反射鏡駆動部24によって回転軸25を中心として回
転され、所定回転角度範囲だけ往復運動することで、光
ビーム7が所定角度範囲だけ走査され、回帰反射体2上
に光ビーム7が投光走査される。これによって、検出領
域5が形成される。
【0018】次に回帰反射体2上に投光された光ビーム
7は、回帰反射体2に入射した方向に反射される。従っ
て、その反射光は、センサヘッド1に向けて反射され、
反射鏡23に入射し、反射鏡23によってさらに反射さ
れ、受光用偏光フィルタ26へ入射し、受光レンズ27
で集光されフォトダイオードなどの受光素子17で受光
される。
【0019】ここで、光ビーム走査部19の反射鏡23
は、所定の回転角度範囲だけ往復運動しているが、往復
速度が、光の伝播速度に比べて非常に遅いため、光ビー
ム7が反射鏡23から投光され、回帰反射体2で反射さ
れて再び反射鏡23に回帰するまでの間に、反射鏡23
は、ほとんど回転しないため、反射鏡23で反射された
光ビーム7は投光素子20に並んで設置されている受光
素子28へ入射される。
【0020】また、投光部17から投光された光ビーム
7は、投光レンズ21でほぼ平行光になっているが、真
の平行光を作ることをしていないので、その光ビーム7
はその伝播距離に応じてある程度の広がりを持つように
なる。したがって、光ビーム7の広がりのため、受光部
18にも光ビーム7が回帰して受光される。
【0021】また、投光用偏光フィルタ22で、光ビー
ム7を偏光させて投光し、回帰反射体2で所定角度だけ
光ビーム7が偏光し、回帰反射体2で偏光された角度の
光のみが通過するように受光用偏光フィルタ26を配置
してあるため、誤検出を少なくすることができる。例え
ば、光を正反射させる物体8が、センサヘッド1と回帰
反射体2との間に存在した場合には、投光した光ビーム
7が物体8の表面で反射して受光部18へ入射すること
による誤検出を防ぐことができる。
【0022】次に、センサヘッド1a,1bの位置関係
について説明する。図3は、センサヘッド1a,1b及
び回帰反射体2の位置関係を示したものである。センサ
ヘッド1aの光ビーム投光位置を原点とする直交座標系
xyzで考える。センサヘッド1aから光ビーム7を投
光走査することでつくられる検出領域5aはyz平面上
に形成されている。このy軸上でのセンサヘッド1a,
1bの距離tは、それぞれの検出領域5a,5bとから
構成される合計の検出領域が大きくなるように設定され
る。
【0023】また、図3では、センサヘッド1a,1b
がx軸上で距離sだけ離れ、かつ回帰反射体上での走査
線31a,31bが距離uだけ離れているが、それぞれ
のセンサヘッド1a、1bの光ビーム7による走査によ
って形成される検出領域5a、5bが、同一平面上にす
なわちyz平面上に存在するようにセンサヘッド1a,
1bを配置してもよい、すなわち距離s及び距離uが零
になるようにしてもよい。なぜなら、回帰反射体2に入
射した光はその入射方向に対して同じ方向に反射するた
め、これらの検出領域が同一平面上に存在しても、セン
サヘッド1a、1bでの受光に影響しないからである。
【0024】また、図3では、センサヘッド1a、1b
からの光ビーム7による回帰反射体2上の走査線31
a、31bが平行になるようにセンサヘッド1a、1b
が設置されているが、必ずしも平行である必要はない。
【0025】また、センサヘッド1a,1bの走査角度
30a,30bについても、物体8を検出したい領域に
応じてそれぞれ角度を決定すればよく、回帰反射体2上
に形成される走査線の位置や長さを同一にする必要はな
い。さらに、本実施の形態では、センサヘッド1を2個
使用したが、3個以上のセンサヘッドを取り付けて検出
領域5を大きくしてもよい。
【0026】次に、センサヘッド1がどのように制御さ
れ、またセンサヘッド1からの出力がどのように処理さ
れるかを説明する。図4は、物体検出装置6の制御部分
及び信号処理部分の構成を示すブロック図である。物体
検出装置6は大きく分けて、センサヘッド1a、センサ
ヘッド1b及び判別部42から構成されている。判別部
42は、センサヘッド1a,1bからの出力結果に応じ
て、検出領域5a,5bにおける物体8の有無を外部に
出力する。ここでは、センサヘッド1a、1bからの物
体有無出力信号の論理和を演算している。すなわち、セ
ンサヘッド1a、1bのどちらか一方が物体有りを検出
した場合に、物体有りを検出する。
【0027】次にセンサヘッド1aについて詳細に説明
する。なお、センサヘッド1bについては、センサヘッ
ド1aと同様な構成であるため説明を省略する。さら
に、センサヘッド1bの内部ブロック図も省略してい
る。まず、プロセッサ37は、反射鏡駆動部24に対し
て反射鏡駆動開始信号又は反射鏡駆動停止信号を出力す
る。反射鏡駆動部24は反射鏡駆動開始信号を受け取る
と、所定の回転速度で所定の回転角度範囲だけ反射鏡2
3を往復運動させるように駆動制御する。反射鏡駆動部
24は、反射鏡駆動停止信号を受け取った場合には、反
射鏡23の回転を停止させる。
【0028】また、プロセッサ37は、タイミング制御
部36に対してタイミング制御開始信号又はタイミング
制御停止信号を出力する。タイミング制御部36がタイ
ミング制御開始信号を受け取ると、サンプル及びホール
ド回路39及びパルス駆動部41の動作タイミングを同
期制御する。また、タイミング制御部36は、タイミン
グ制御停止信号を受け取った場合には、サンプル及びホ
ールド回路39及びパルス駆動部41の動作を停止させ
る。パルス駆動部41は、所定の周期で発光素子20に
対する駆動信号を出す。発光素子20は、駆動信号を受
け取ると、その駆動信号の周期で発光する。そして、所
定の周期で発光された光は、投光レンズ21及び投光用
偏光フィルタ22を介して光ビーム7となり、反射鏡2
3で反射されて、回帰反射体2に対して投光される。
【0029】一方、光ビーム7による回帰反射体2から
の反射光は、反射鏡23で反射され、受光用偏光フィル
タ26及び受光レンズ27を介して受光素子28で受光
される。受光素子28で受光された光は電気信号に変換
され低域フィルタ38に出力される。低域フィルタ38
は、周波数零からfまでを通過帯域とし、fから無限大
までを減衰帯域とするフィルタで、fは零および無限大
を除く任意の値で、低域フィルタ38を通過させたい周
波数に応じて決定する。
【0030】低域フィルタ38を通過した信号は、AD
変換部40に入力される前に、サンプル及びホールド回
路39に入力される。サンプル及びホールド回路39
は、入力電圧をサンプリングし、保持し、その保持され
た電圧をAD変換部40が変換し終わるまで維持する。
【0031】ここで、サンプル及びホールド回路39
は、パルス駆動部41と同期しており、パルスで受光し
た光に対応するパルス状の電気信号列を、予め定まって
いるパルスの周期に対応して所定時間保持することによ
って定常的な電気信号に変換している。
【0032】AD変換部40は、入力されたアナログ信
号をディジタル信号に変換する。変換されたディジタル
信号は、プロセッサ37に出力される。本発明の実施の
形態では、AD変換部40は、所定の信号値以上のアナ
ログ信号が入力された場合に1を出力し、それ未満の場
合に0を出力するようになっている。もちろん、AD変
換部40から多値を出力するようにしてもよい。この場
合、プロセッサ37はAD変換部40からの出力の値の
大小に応じて、物体の有無を判断する。
【0033】そして、プロセッサ37から、反射鏡駆動
開始信号及びタイミング制御開始信号が出力されている
場合において、プロセッサ37は、AD変換部40から
受け取る信号値に応じて物体の有無を判別する。プロセ
ッサ37から、反射鏡駆動開始信号及びタイミング制御
開始信号が出されていない場合は、物体有無の判別を行
わない。
【0034】図5の下のグラフは、反射鏡23の走査方
向(回転角度)と時間との関係を示している。図5で
は、反射鏡23は、一往復18msで動作している。ま
た、図5の上のグラフは、反射鏡23に投光部17から
光ビーム7が投光され、その反射光を受光部18で受光
した場合のAD変換部40からの出力信号値と時間との
関係を示している。図5の上のグラフは検出領域に物体
が無い場合の出力信号値を示している。検出領域に物体
がない場合には、常に反射光を受光していることが分か
る。これによってプロセッサ37は、物体無しと判別す
る。
【0035】図6の下のグラフは、反射鏡23の走査方
向(回転角度)と時間の関係を示している。図6では、
反射鏡23は、一往復18msで動作している。また、
図6の上のグラフは、反射鏡23に投光部17から光ビ
ーム7が投光され、その反射光を受光部18で受光した
場合のAD変換部40からの出力信号値と時間との関係
を示している。図6の上のグラフは検出領域に物体があ
る場合の出力信号値を示している。物体の例として、図
11に示されるような車両55がセンサヘッド1aと回
帰反射体2aとで作られる検出領域5aの一部分を遮光
した場合が図6の上のグラフに示されている。投光走査
される光ビーム7のうち、図11からわかるように検出
領域5aにおいて、下の部分だけが車両55によって遮
光されている。これと対応して、図6の走査方向と反射
光の有無との関係を見てみると、走査方向が上のときに
は、反射光が有り、走査方向が下のときには、反こ射光
が無いことがわかる。したがって、検出領域に物体があ
る場合には、反射光を受光しない時間が存在することが
分かる。これによりプロセッサ37は、物体有りと判別
する。
【0036】また、センサヘッド1a及び1bの動作タ
イミングが同期している場合には、それぞれのセンサヘ
ッド1a,1bにおけるAD変換部40からの出力信号
を重畳させて、その重畳された信号から、物体8の有無
を判別してもよい。
【0037】
【実施例】物体検出装置6を車両検出に適用した車両検
出装置50について説明する。この車両検出装置の外観
を図7に示す。センサヘッド1a,1bが道路脇のアイ
ランド53に設置されており、道路を挟んで向こう側の
アイランド53に回帰反射体2が設置されている。車両
の進行方向は図の中の矢印で示されている。そして、料
金所51からみて道路の上流側に物体検出装置6が設置
されている。物体検出装置6は車両の有無の検出結果を
料金所51の収受員に知らせる。
【0038】牽引車両を検出する際の様子を図8に示
す。図示されている車両55は、車両本体56、牽引車
両57と牽引部58とから構成されている。図8では、
牽引部58によって光ビーム7が遮光されているので、
牽引車両57であっても、この車両55が1台であると
検出することができる。
【0039】また、本発明では、複数のセンサヘッド1
で構成されているため、図8で検出しようとする車両5
5が牽引車両を牽引した大型トレーラ等の場合に、図9
に示すように大型車両の牽引部59の位置が高くてもセ
ンサヘッド1bで大型車両の牽引部59を検出できるこ
とが分かる。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、光ビーム投光走査平
面上で所定間隔だけ離して、回帰反射体に対してセンサ
ヘッドを複数個設けて光ビームを走査することにより、
検出領域を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体検出装置の外観図である。
【図2】物体検出装置の光学系の図である。
【図3】センサヘッドの配置図である。
【図4】センサヘッドの制御部及び信号処理部の図であ
る。
【図5】物体が無い場合の反射鏡の走査方向と時間との
関係及びAD変換部からの出力信号値と時間との関係を
示す図である。
【図6】物体が有る場合の反射鏡の走査方向と時間との
関係及びAD変換部からの出力信号値と時間との関係を
示す図である。
【図7】車両検出装置の外観図である。
【図8】車両検出装置が牽引部を検出するときの図であ
る。
【図9】車両検出装置が大型車両の牽引部を検出すると
きの図である。
【図10】従来の物体検出装置の図である。
【図11】従来の物体検出装置が車両を検出するときの
図である。
【符号の説明】
1a,1b センサヘッド 2 回帰反射体 5a,5b 検出領域 6 物体検出装置 7 光ビーム 8 物体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月10日(1999.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 物体検出装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回帰反射体に光ビ
ームを所定角度範囲投光走査し、その回帰反射体からの
反射光を受光部で受光し、その受光量に応じて、その光
ビームを所定角度範囲走査することで作られる検出領域
内に存在する物体を検出する物体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームと回帰反射体を用いた物
体検出装置6は、図10に示されるように、センサヘッ
ド1から光ビーム7を回帰反射体2に対して所定角度範
囲だけ投光走査させ、回帰反射体2からの反射光をセン
サヘッド1で受光し、その受光結果に応じて、光ビーム
7を所定角度範囲だけ投光走査させることで作られる検
出領域5内に、物体8が存在するかどうかを判別してい
た。この検出領域5は、光ビームを所定角度範囲だけ投
光走査しているため、図10に示すように放射状になっ
ている。この物体検出装置6で物体8の一例として検出
領域5を横切る車両を検出する場合を図11に示す。図
11では、車両55のボンネット部分が検出領域5の一
部分に進入している。車両55が検出領域5に進入する
とセンサヘッド1から投光された光ビーム7が車両55
によって遮光され、センサヘッド1が回帰反射体2から
の反射光を受光しなくなる。これにより物体検出装置6
は、検出領域5に物体8が存在すると判別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示されるように、光ビーム7の投光走査によってつく
られる検出領域は放射状であるため、図10に示される
物体検出装置6では、センサヘッド1付近ほど検出領域
5が小さくなっている。したがって、センサヘッド1付
近を通過する物体8を物体検出装置6で検出できない場
合が多い。
【0004】そこで、センサヘッド1付近の検出領域5
を大きくするためには、走査角度範囲を大きくし、それ
に応じて回帰反射体2の高さを高くしなければならな
い。この場合、高さを高くした割には、センサヘッド1
付近の検出領域5は大きくならないという問題点があっ
た。また、屋外に回帰反射体2を設置した場合には風の
影響で回帰反射体2がしなって、センサヘッド1で受光
する反射光量が変動し、物体8を誤検出するという問題
点もあった。さらに、回帰反射体2の高さが高いほど、
振動の影響を受け、投受光部で受光する反射光量が変動
し、物体8を誤検出するという問題点もあった。また、
例えば、有料道路の料金所等で、車両の通過を検出する
ため、道路を挟んでこの物体検出装置6を設置した場合
には、車両の運転手および料金収受員の視界を妨げると
いう問題点があった。
【0005】一方、センサヘッド1付近の検出領域5を
大きくする他の方法として、センサヘッド1の設置位置
を、回帰反射体2に対してさらに遠い位置に設置するこ
とがあげられるが、物体検出装置6の設置面積が大きく
なり、さらに受光量が距離の二乗に比例して減少するた
めセンサヘッドの投光パワーをより大きくしなければな
らず、センサヘッドの寿命が短くなるという問題点があ
った。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであって、物体検出装置の設置面
積を大きくしたり、回帰反射体を高くすることなく、検
出領域を大きくすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の物体検出
装置は、光ビームを投光する投光部と、前記光ビームを
所定角度範囲走査する光ビーム走査部と投光走査された
前記光ビームの反射光を受光する受光部とからなるセン
サヘッドと、前記投光走査された光ビームを回帰反射さ
せる回帰反射体とを備え、前記光ビームを所定角度範囲
投光走査することで作られる検出領域内に存在する物体
を前記受光した反射光量に応じて検出する物体検出装置
において、光ビームを所定角度走査することで作られる
走査平面上で所定間隔だけ離れるように前記センサヘッ
を複数個配置し、それぞれのセンサヘッドからの光ビ
ームが前記回帰反射体に投光走査されるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明に係る実施の形
態の物体検出装置の概略を説明する。図1は、物体検出
装置6の外観の概略図である。物体検出装置6は2つの
センサヘッド1a、1b、回帰反射体2、判別部42
(図示せず)から構成されている。そして、センサヘッ
ド1a,1bの投受光面と回帰反射体2の反射面とがそ
れぞれが向かい合って配置される。
【0009】ここで、センサヘッド1a及びセンサヘッ
ド1bは同一のものであって、その主要部は、それぞれ
光ビーム7を投光する投光部、投光された光ビーム7で
回帰反射体2上を走査させる光ビーム走査部、光ビーム
7を投光することによる回帰反射体2からの反射光を受
光する受光部とから構成される。なお、これらセンサヘ
ッド1a,1bの主要部の詳細については後述する。
【0010】センサヘッド1aが投光部17から光ビー
ム7を投光し、その光ビーム7を所定角度範囲だけ投光
走査することで、放射状の検出領域5aを形成する。回
帰反射体2の形状が板状であるため、検出領域5aは三
角形になっている。センサヘッド1bも同様に、三角形
の検出領域5bを形成する。センサヘッド1a,1bに
よってそれぞれ投光された光ビーム7が、検出領域5
a、5bに進入した物体8によって遮光された場合に
は、センサヘッド1a,1bで回帰反射体2からの反射
光を受光しなくなるため、判別部42は検出領域5a,
5bに物体8が存在すると判別する。なお、図1におい
て物体8は点線で示されている。また、センサヘッド1
a,1bが回帰反射体2からの反射光を受光している場
合には、判別部42は物体8が存在しないと判別する。
一つのセンサヘッド1aによる光ビーム走査では、単独
の放射状の検出領域5aであるため、その検出領域5a
は回帰反射体2の付近程大きく、センサヘッド1aの付
近程小さい。そこで、センサヘッド1a付近の検出領域
5aを大きくするために、本発明の実施の形態では図1
に示すように複数のセンサヘッド1a,1bを光ビーム
の投光走査平面上で所定間隔tだけ離して配置し、セン
サヘッド1a,1b付近の検出領域5a,5bを大きく
している。また、センサヘッド1a,1bから投光走査
される光ビーム7は、一つの回帰反射体2へ投光される
ため、回帰反射体2を複数設置する必要がない。今後、
センサヘッド1という場合は、センサヘッド1a、セン
サヘッド1bの任意の一つを指す。
【0011】回帰反射体2は、回帰反射体2に光が入射
した場合、その入射した方向へ光を反射する反射体であ
る。従って、光源から光が、どのような方向で回帰反射
体に入射しても、その反射光は光源の方向へ反射され
る。また、本発明の実施の形態では、板状の回帰反射体
2を使用しており、板の平面部分が反射面で、その面が
センサヘッド1に対して向けられている。
【0012】センサ支持台3はセンサヘッド1a,1b
を支持しており、センサ支持台3内部にそれぞれのセン
サヘッド1a,1bを収納している。これによって、セ
ンサヘッド1を屋外に設置した場合には、環境の影響
(例えば、雨や雪などの影響)が少なくなる。また回帰
反射体2は、回帰反射体支持台4によって支えられてい
る。センサヘッドの1の投光部および受光部は前面をガ
ラスなどの光ビームを透過させる透明体で覆われてい
る。
【0013】次にセンサヘッド1aの光学系を説明す
る。図2は、この実施の形態の物体検出装置6のセンサ
ヘッド1aの光学系を示す図である。なお、センサヘッ
ド1bについては、センサヘッド1aと同様な構成であ
るため、説明を省略する。また、図2では、説明を容易
にするために回帰反射体2も図示している。
【0014】センサヘッド1aの光学系は、主に、光ビ
ーム7を投光する投光部17、投光された光ビーム7を
走査させる光ビーム走査部19、そして回帰反射体2か
ら反射されてきた光ビーム7を受光する受光部18から
構成されている。
【0015】そして、投光部17において、発光ダイオ
ードやレーザダイオードなどの発光素子20をパルス発
光させ、パルス発光された光をコリメートレンズなどの
投光レンズ21で平行な光ビームにし、投光用偏光フィ
ルタ22を介して光ビーム7を投光している。光ビーム
走査部19において、この投光された光ビーム7が反射
鏡23へ投光され、特定の方向へ反射される。
【0016】光ビーム走査部19によって、反射鏡23
が反射鏡駆動部24によって回転軸25を中心として回
転され、所定回転角度範囲だけ往復運動することで、光
ビーム7が所定角度範囲だけ走査され、回帰反射体2上
に光ビーム7が投光走査される。これによって、検出領
域5が形成される。
【0017】次に回帰反射体2上に投光された光ビーム
7は、回帰反射体2に入射した方向に反射される。従っ
て、その反射光は、センサヘッド1に向けて反射され、
反射鏡23に入射し、反射鏡23によってさらに反射さ
れ、受光用偏光フィルタ26へ入射し、受光レンズ27
で集光されフォトダイオードなどの受光素子17で受光
される。
【0018】ここで、光ビーム走査部19の反射鏡23
は、所定の回転角度範囲だけ往復運動しているが、往復
速度が、光の伝播速度に比べて非常に遅いため、光ビー
ム7が反射鏡23から投光され、回帰反射体2で反射さ
れて再び反射鏡23に回帰するまでの間に、反射鏡23
は、ほとんど回転しないため、反射鏡23で反射された
光ビーム7は投光素子20に並んで設置されている受光
素子28へ入射される。
【0019】また、投光部17から投光された光ビーム
7は、投光レンズ21でほぼ平行光になっているが、真
の平行光を作ることをしていないので、その光ビーム7
はその伝播距離に応じてある程度の広がりを持つように
なる。したがって、光ビーム7の広がりのため、受光部
18にも光ビーム7が回帰して受光される。
【0020】また、投光用偏光フィルタ22で、光ビー
ム7を偏光させて投光し、回帰反射体2で所定角度だけ
光ビーム7が偏光し、回帰反射体2で偏光された角度の
光のみが通過するように受光用偏光フィルタ26を配置
してあるため、誤検出を少なくすることができる。例え
ば、光を正反射させる物体8が、センサヘッド1と回帰
反射体2との間に存在した場合には、投光した光ビーム
7が物体8の表面で反射して受光部18へ入射すること
による誤検出を防ぐことができる。
【0021】次に、センサヘッド1a,1bの位置関係
について説明する。図3は、センサヘッド1a,1b及
び回帰反射体2の位置関係を示したものである。センサ
ヘッド1aの光ビーム投光位置を原点とする直交座標系
xyzで考える。センサヘッド1aから光ビーム7を投
光走査することでつくられる検出領域5aはyz平面上
に形成されている。このy軸上でのセンサヘッド1a,
1bの距離tは、それぞれの検出領域5a,5bとから
構成される合計の検出領域が大きくなるように設定され
る。
【0022】また、図3では、センサヘッド1a,1b
がx軸上で距離sだけ離れ、かつ回帰反射体上での走査
線31a,31bが距離uだけ離れているが、それぞれ
のセンサヘッド1a、1bの光ビーム7による走査によ
って形成される検出領域5a、5bが、同一平面上にす
なわちyz平面上に存在するようにセンサヘッド1a,
1bを配置してもよい、すなわち距離s及び距離uが零
になるようにしてもよい。なぜなら、回帰反射体2に入
射した光はその入射方向に対して同じ方向に反射するた
め、これらの検出領域が同一平面上に存在しても、セン
サヘッド1a、1bでの受光に影響しないからである。
【0023】また、図3では、センサヘッド1a、1b
からの光ビーム7による回帰反射体2上の走査線31
a、31bが平行になるようにセンサヘッド1a、1b
が設置されているが、必ずしも平行である必要はない。
【0024】また、センサヘッド1a,1bの走査角度
30a,30bについても、物体8を検出したい領域に
応じてそれぞれ角度を決定すればよく、回帰反射体2上
に形成される走査線の位置や長さを同一にする必要はな
い。さらに、本実施の形態では、センサヘッド1を2個
使用したが、3個以上のセンサヘッドを取り付けて検出
領域5を大きくしてもよい。
【0025】次に、センサヘッド1がどのように制御さ
れ、またセンサヘッド1からの出力がどのように処理さ
れるかを説明する。図4は、物体検出装置6の制御部分
及び信号処理部分の構成を示すブロック図である。物体
検出装置6は大きく分けて、センサヘッド1a、センサ
ヘッド1b及び判別部42から構成されている。判別部
42は、センサヘッド1a,1bからの出力結果に応じ
て、検出領域5a,5bにおける物体8の有無を外部に
出力する。ここでは、センサヘッド1a、1bからの物
体有無出力信号の論理和を演算している。すなわち、セ
ンサヘッド1a、1bのどちらか一方が物体有りを検出
した場合に、物体有りを検出する。
【0026】次にセンサヘッド1aについて詳細に説明
する。なお、センサヘッド1bについては、センサヘッ
ド1aと同様な構成であるため説明を省略する。さら
に、センサヘッド1bの内部ブロック図も省略してい
る。まず、プロセッサ37は、反射鏡駆動部24に対し
て反射鏡駆動開始信号又は反射鏡駆動停止信号を出力す
る。反射鏡駆動部24は反射鏡駆動開始信号を受け取る
と、所定の回転速度で所定の回転角度範囲だけ反射鏡2
3を往復運動させるように駆動制御する。反射鏡駆動部
24は、反射鏡駆動停止信号を受け取った場合には、反
射鏡23の回転を停止させる。
【0027】また、プロセッサ37は、タイミング制御
部36に対してタイミング制御開始信号又はタイミング
制御停止信号を出力する。タイミング制御部36がタイ
ミング制御開始信号を受け取ると、サンプル及びホール
ド回路39及びパルス駆動部41の動作タイミングを同
期制御する。また、タイミング制御部36は、タイミン
グ制御停止信号を受け取った場合には、サンプル及びホ
ールド回路39及びパルス駆動部41の動作を停止させ
る。パルス駆動部41は、所定の周期で発光素子20に
対する駆動信号を出す。発光素子20は、駆動信号を受
け取ると、その駆動信号の周期で発光する。そして、所
定の周期で発光された光は、投光レンズ21及び投光用
偏光フィルタ22を介して光ビーム7となり、反射鏡2
3で反射されて、回帰反射体2に対して投光される。
【0028】一方、光ビーム7による回帰反射体2から
の反射光は、反射鏡23で反射され、受光用偏光フィル
タ26及び受光レンズ27を介して受光素子28で受光
される。受光素子28で受光された光は電気信号に変換
され低域フィルタ38に出力される。低域フィルタ38
は、周波数零からfまでを通過帯域とし、fから無限大
までを減衰帯域とするフィルタで、fは零および無限大
を除く任意の値で、低域フィルタ38を通過させたい周
波数に応じて決定する。
【0029】低域フィルタ38を通過した信号は、AD
変換部40に入力される前に、サンプル及びホールド回
路39に入力される。サンプル及びホールド回路39
は、入力電圧をサンプリングし、保持し、その保持され
た電圧をAD変換部40が変換し終わるまで維持する。
【0030】ここで、サンプル及びホールド回路39
は、パルス駆動部41と同期しており、パルスで受光し
た光に対応するパルス状の電気信号列を、予め定まって
いるパルスの周期に対応して所定時間保持することによ
って定常的な電気信号に変換している。
【0031】AD変換部40は、入力されたアナログ信
号をディジタル信号に変換する。変換されたディジタル
信号は、プロセッサ37に出力される。本発明の実施の
形態では、AD変換部40は、所定の信号値以上のアナ
ログ信号が入力された場合に1を出力し、それ未満の場
合に0を出力するようになっている。もちろん、AD変
換部40から多値を出力するようにしてもよい。この場
合、プロセッサ37はAD変換部40からの出力の値の
大小に応じて、物体の有無を判断する。
【0032】そして、プロセッサ37から、反射鏡駆動
開始信号及びタイミング制御開始信号が出力されている
場合において、プロセッサ37は、AD変換部40から
受け取る信号値に応じて物体の有無を判別する。プロセ
ッサ37から、反射鏡駆動開始信号及びタイミング制御
開始信号が出されていない場合は、物体有無の判別を行
わない。
【0033】図5の下のグラフは、反射鏡23の走査方
向(回転角度)と時間との関係を示している。図5で
は、反射鏡23は、一往復18msで動作している。ま
た、図5の上のグラフは、反射鏡23に投光部17から
光ビーム7が投光され、その反射光を受光部18で受光
した場合のAD変換部40からの出力信号値と時間との
関係を示している。図5の上のグラフは検出領域に物体
が無い場合の出力信号値を示している。検出領域に物体
がない場合には、常に反射光を受光していることが分か
る。これによってプロセッサ37は、物体無しと判別す
る。
【0034】図6の下のグラフは、反射鏡23の走査方
向(回転角度)と時間の関係を示している。図6では、
反射鏡23は、一往復18msで動作している。また、
図6の上のグラフは、反射鏡23に投光部17から光ビ
ーム7が投光され、その反射光を受光部18で受光した
場合のAD変換部40からの出力信号値と時間との関係
を示している。図6の上のグラフは検出領域に物体があ
る場合の出力信号値を示している。物体の例として、図
11に示されるような車両55がセンサヘッド1aと回
帰反射体2aとで作られる検出領域5aの一部分を遮光
した場合が図6の上のグラフに示されている。投光走査
される光ビーム7のうち、図11からわかるように検出
領域5aにおいて、下の部分だけが車両55によって遮
光されている。これと対応して、図6の走査方向と反射
光の有無との関係を見てみると、走査方向が上のときに
は、反射光が有り、走査方向が下のときには、反こ射光
が無いことがわかる。したがって、検出領域に物体があ
る場合には、反射光を受光しない時間が存在することが
分かる。これによりプロセッサ37は、物体有りと判別
する。
【0035】また、センサヘッド1a及び1bの動作タ
イミングが同期している場合には、それぞれのセンサヘ
ッド1a,1bにおけるAD変換部40からの出力信号
を重畳させて、その重畳された信号から、物体8の有無
を判別してもよい。
【0036】
【実施例】物体検出装置6を車両検出に適用した車両検
出装置50について説明する。この車両検出装置の外観
を図7に示す。センサヘッド1a,1bが道路脇のアイ
ランド53に設置されており、道路を挟んで向こう側の
アイランド53に回帰反射体2が設置されている。車両
の進行方向は図の中の矢印で示されている。そして、料
金所51からみて道路の上流側に物体検出装置6が設置
されている。物体検出装置6は車両の有無の検出結果を
料金所51の収受員に知らせる。
【0037】牽引車両を検出する際の様子を図8に示
す。図示されている車両55は、車両本体56、牽引車
両57と牽引部58とから構成されている。図8では、
牽引部58によって光ビーム7が遮光されているので、
牽引車両57であっても、この車両55が1台であると
検出することができる。
【0038】また、本発明では、複数のセンサヘッド1
で構成されているため、図8で検出しようとする車両5
5が牽引車両を牽引した大型トレーラ等の場合に、図9
に示すように大型車両の牽引部59の位置が高くてもセ
ンサヘッド1bで大型車両の牽引部59を検出できるこ
とが分かる。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、光ビーム投光走査平
面上で所定間隔だけ離して、回帰反射体に対してセンサ
ヘッドを複数個設けて光ビームを走査することにより、
検出領域を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】物体検出装置の外観図である。
【図2】物体検出装置の光学系の図である。
【図3】センサヘッドの配置図である。
【図4】センサヘッドの制御部及び信号処理部の図であ
る。
【図5】物体が無い場合の反射鏡の走査方向と時間との
関係及びAD変換部からの出力信号値と時間との関係を
示す図である。
【図6】物体が有る場合の反射鏡の走査方向と時間との
関係及びAD変換部からの出力信号値と時間との関係を
示す図である。
【図7】車両検出装置の外観図である。
【図8】車両検出装置が牽引部を検出するときの図であ
る。
【図9】車両検出装置が大型車両の牽引部を検出すると
きの図である。
【図10】従来の物体検出装置の図である。
【図11】従来の物体検出装置が車両を検出するときの
図である。
【符号の説明】 1a,1b センサヘッド 2 回帰反射体 5a,5b 検出領域 6 物体検出装置 7 光ビーム 8 物体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AB10 AB22 AB28 BA09 BB32 BB49 BC08 BC14 BC19 BC22 BC28 BC35 DA15 5J084 AA01 AD03 BA02 BA04 BA06 BA11 BA14 BA36 BA39 BA41 BA47 BA49 BA57 BB02 BB17 BB28 CA03 CA10 CA12 CA19 CA23 CA27 CA31 CA49 DA01 DA07 EA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを投光する投光部と、前記光ビ
    ームを所定角度範囲走査する光ビーム走査部と投光走査
    された前記光ビームの反射光を受光する受光部とからな
    るセンサヘッドと、前記投光走査された光ビームを回帰
    反射させる回帰反射体とを備え、前記光ビームを所定角
    度範囲投光走査することで作られる検出領域内に存在す
    る物体を前記受光した反射光量に応じて検出する物体検
    出装置において、 光ビームを所定角度走査することで作られる走査平面上
    で所定間隔だけ離れ,かつ前記センサヘッド側の検出領
    域が大きくなるように、前記センサヘッドを複数個配置
    し、それぞれのセンサヘッドからの光ビームが前記回帰
    反射体に投光走査されることを特徴とする物体検出装
    置。
  2. 【請求項2】 光ビームを投光する投光部と、前記光ビ
    ームを所定角度範囲走査する光ビーム走査部と投光走査
    された前記光ビームの反射光を受光する受光部とからな
    るセンサヘッドを備え、前記光ビームを所定角度範囲走
    査することで作られる検出領域内に存在する物体を前記
    受光した反射光量に応じて検出する物体検出装置におい
    て、 光ビームを所定角度走査することで作られる走査平面上
    で所定間隔だけ離れ,かつ前記センサヘッド側の検出領
    域が大きくなるように配置する複数個のセンサヘッド
    と、それぞれのセンサヘッドの受光部の受光量に応じて
    物体の有無を判別する判別部を備えたことを特徴とする
    物体検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009060651A1 (ja) * 2007-11-08 2009-05-14 Sankyo Electric Co., Ltd. 車両検知方法、車両検知ユニット及び車両検知装置
JP2009276195A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Nissan Motor Co Ltd 障害物検出装置
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