JP2959558B1 - 物体検出装置及び道路上物体検出装置 - Google Patents

物体検出装置及び道路上物体検出装置

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JP2959558B1
JP2959558B1 JP10182438A JP18243898A JP2959558B1 JP 2959558 B1 JP2959558 B1 JP 2959558B1 JP 10182438 A JP10182438 A JP 10182438A JP 18243898 A JP18243898 A JP 18243898A JP 2959558 B1 JP2959558 B1 JP 2959558B1
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Abstract

【要約】 【課題】 センサヘッド、回帰反射体からなる物体検出
装置を複数個ならべて設置した場合の利用者の見通し及
び回帰反射体の機械的強度を向上する。 【解決手段】 複数のセンサヘッド1及びそれに対応す
る回帰反射面70を、センサヘッド1a、回帰反射面7
0a、回帰反射面70b、センサヘッド1bの順で並
べ、回帰反射面70a及び70bを一体とし、それぞれ
のセンサヘッド1a,1bからそれぞれの回帰反射面7
0a、70bに対して光ビームを投光走査して、それぞ
れのセンサヘッド1a,1bでの、反射光の受光量に応
じて物体8の有無を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回帰反射体に光ビ
ームを所定角度範囲投光走査し、その回帰反射体からの
反射光を受光し、その受光光量に応じて、その光ビーム
を回帰反射体に対して所定角度範囲走査することで作ら
れる検出領域内に存在する物体を検出する物体検出装置
及び、その物体検出装置を用いて道路上の物体を検出す
る道路上物体検出装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームと回帰反射体を用いた物
体検出装置65は、図7に示されるように、センサヘッ
ド1から光ビーム7を矩形状の回帰反射面70を持つ回
帰反射体2に対して回帰反射面70の長手方向に沿って
図中の矢印方向に所定角度範囲だけ投光走査させ、回帰
反射体2からの反射光をセンサヘッド1で受光し、その
受光結果に応じて、検出領域5内に物体8が存在するか
どうかを検出していた。この検出領域5は、光ビーム7
を回帰反射体2に対して所定角度範囲だけ投光走査する
ことによって作られ、図7に示すように放射状になって
いる。検出領域5内の斜線で示される部分は、光ビーム
7が実際に投光走査されている領域を示している。図7
では検出領域5に物体8が存在しているため、光ビーム
7の投光走査一部だけ遮光されている。物体8が検出領
域5内に存在する場合には、物体8によって光ビーム7
が遮光される領域において、センサヘッド1で回帰反射
体2からの反射光を受光しなくなるため、物体検出装置
65は検出領域5内に物体8が存在していることを検出
する。
【0003】また、回帰反射面70は、それ自体では機
械的強度が不足しているため、ポール62などに固定さ
れて補強されたものが回帰反射体2として設置されてい
る。
【0004】この物体検出装置65を用いて物体8の一
例として道路上の車両55を検出する場合を図8に示
す。図8では、有料道路の料金所入り口又は出口付近
で、各車線毎に物体検出装置65を設置した場合を示し
ている。物体検出装置65は、それぞれの車線56を通
過する車両55を検出し、その検出結果を料金所(図示
せず)に送信している。物体検出装置65a,65bは
アイランド63a,63b,63c上に設置されてい
る。具体的には、アイランド63aには、センサヘッド
1aが設置されている。アイランド63bには、回帰反
射体2a及びセンサヘッド1bが設置されている。アイ
ランド63cには回帰反射体2bが設置されている。車
線56a上には、センサヘッド1a及び回帰反射体2a
によって検出領域5aが形成されている。また、車線5
6b上には、センサヘッド1b及び回帰反射体2bによ
って検出領域5bが形成されている。
【0005】車線56aにおいて、車両55が、検出領
域5aに進入するとセンサヘッド1aから投光された光
ビーム7aが車両55によって遮光され、センサヘッド
1aが回帰反射体2aからの光ビーム7aによる反射光
を受光しなくなる。なお、光ビーム7aが実際に投光走
査されている領域は斜線で示されている。したがって、
この受光結果から物体検出装置65aは、検出領域5a
内に物体が存在することを検出する。
【0006】車線56bの検出領域5bにおいて、光ビ
ーム7bが投光走査される領域が斜線で示されるよう
に、投光走査された光ビーム7bは遮光されず、投光し
た光ビーム7bの反射光を全て受光するため、物体検出
装置65bは検出領域5b内に物体が存在しないことを
検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示されるように、光ビーム7の投光走査によってつくら
れる検出領域5は放射状であるため、図7に示される物
体検出装置65では、センサヘッド1付近程、検出領域
5が小さくなっている。したがって、センサヘッド1付
近を物体8が検出領域5内を横切らずに通過した場合
は、物体検出装置65で検出できない。
【0008】そこで、センサヘッド1付近の検出領域5
を大きくするためには、走査角度範囲を大きくし、それ
に応じて回帰反射体2の高さを高くしなければならなか
った。この場合、回帰反射体2全体がしなったり、風や
振動などの影響で回帰反射体2の先端部分が揺れてしま
い、センサヘッド1で受光する反射光量が変動し、物体
を誤検出するという問題点があった。
【0009】さらに、検出対象の物体が、複数個、同時
に並んで所定の領域に進入する場合がある。たとえば、
複数車線を有する道路を通過する車両群や、工場内での
平行に並べられたベルトコンベアでそれぞれ運ばれてく
る組み立て物などが存在した。
【0010】複数車線の道路で、進入する車両を検出す
る場合を例にとって考えると、図8に示されるようにセ
ンサヘッド1と回帰反射体2を一組として道路を挟んで
それぞれ設置していたため、車線56毎にセンサヘッド
1と回帰反射体2とを個別に設置しなければならず、設
置に時間がかかるという問題点があった。また、それぞ
れの検出領域5毎に回帰反射体2が設置されていたた
め、利用者(図8の場合は、車両の運転手や料金所の料
金収受員)にとって見通しが悪くなるという問題点があ
った。さらには、景観を悪くする一因にもなっていた。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものであって、物体検出装置を複数
個並べて設置した場合に、物体検出装置の設置作業性の
向上、回帰反射体の機械的強度の向上、利用者にとって
の見通し性の向上を図ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる請求項1
物体検出装置は、光ビームを投光する投光部、前記光
ビームを所定角度範囲走査する光ビーム走査部および投
光走査された光ビームの反射光を受光する受光部からな
るセンサヘッドと、投光走査された前記光ビームを回帰
反射させる回帰反射面とを備え、前記光ビームを所定角
度範囲投光走査することで作られる検出領域内に存在す
る物体を、前記センサヘッドで受光した反射光量に応じ
て検出するものであって、前記センサヘッドを複数備
え、それぞれのセンサヘッドから光ビームが投光走査さ
れる回帰反射面を一体にした回帰反射体を備えている。
【0013】本発明にかかる請求項2の道路上物体検出
装置は、光ビームを投光する投光部、前記光ビームを所
定角度範囲走査する光ビーム走査部および投光走査され
た光ビームの反射光を受光する受光部からなるセンサヘ
ッドと、投光走査された前記光ビームを回帰反射させる
回帰反射面とを道路を挟んで設置し、前記光ビームを所
定角度範囲投光走査することで作られる道路上の検出領
域内に存在する物体を、前記センサヘッドで受光した反
射光量に応じて検出するものであって、少なくとも2つ
の前記センサヘッドを2車線の外側にそれぞれ設け、そ
れぞれのセンサヘッドに対応する少なくとも2つの回帰
反射面を一体にした回帰反射体を前記2車線の車線境界
位置に設けている。
【0014】本発明にかかる請求項3の物体検出装置
は、光ビームを投光する投光部、前記光ビームを所定角
度範囲走査する光ビーム走査部および投光走査された光
ビームの反射光を受光する受光部からなるセンサヘッド
と、投光走査された前記光ビームを回帰反射させる回帰
反射面とを備え、前記光ビームを所定角度範囲投光走査
することで作られる検出領域内に存在する物体を、前記
センサヘッドで受光した反射光量に応じて検出するもの
であって、前記センサヘッドを複数備え、それぞれのセ
ンサヘッドから光ビームが投光走査される回帰反射面を
備える回帰反射体を隣接させてほぼ同一平面上に複数の
検出領域を設けている。
【0015】
【発明の実施の形態】はじめに、センサヘッドと回帰反
射面を持つ回帰反射体とを用いた物体の検出について説
明し、最後に、複数のセンサヘッドとそれた対応する複
数の回帰反射面を備える回帰反射体とを並べて設置した
物体検出装置6について説明する。
【0016】まず、一つのセンサヘッドと一つの回帰反
射面を持つ回帰反射体とを備えた物体検出装置の詳細に
ついて説明する。物体検出の原理は従来技術と同じであ
るため、従来技術の欄で使用した図7を用いて説明す
る。図7は、一つのセンサヘッド1及び一つの回帰反射
体2からなる物体検出装置65の外観の概略図である。
物体検出装置65はセンサヘッド1と回帰反射体2とか
らなり、それぞれが向かい合って配置される。ここで、
センサヘッド1の主要部は、光ビーム7を投光する投光
部、光ビーム7で回帰反射体2上を走査させる光ビーム
走査部及び回帰反射体2からの反射光を受光する受光部
とから構成される。なお、これらの主要部の詳細につい
ては図2を用いて後述する。
【0017】センサヘッド1が矩形状の回帰反射体70
を持つ回帰反射体2に向けて光ビーム7を投光し、その
光ビーム7を回帰反射体2の長手方向に所定角度範囲だ
け投光走査し、回帰反射体2からの反射光をセンサヘッ
ド1で受光する。これにより、放射状の検出領域5を形
成している。センサヘッド1から投光された光ビーム7
が、検出領域5に進入した物体8によって遮光された場
合には、受光部18における回帰反射体2からの反射光
を受光しなくなるなどして反射光量が変化するため、物
体検出装置65は受光する反射光量に応じて検出領域5
に物体8が存在すると判別する。受光部18が所定の受
光量を受光している場合には、物体検出装置6は物体8
が存在しないと判別する。
【0018】回帰反射体2は回帰反射面70を備え、回
帰反射面70に光が入射した場合、その入射した方向の
逆方向へ光を反射する反射体である。従って、光源から
光が、どのような方向で回帰反射体に入射しても、その
反射光は光源の方向へ反射される。また、本発明の実施
の形態では、板状の回帰反射体2を使用しており、板の
平面部分が回帰反射面70で、その回帰反射面70がセ
ンサヘッド1に対して向けられている。回帰反射面70
は矩形状でその長手方向が、光ビーム7の走査方向であ
る。
【0019】次にセンサヘッド1の光学系を説明する。
図2は、この実施の形態のセンサヘッド1の光学系を示
す図である。なお、図2では、説明を容易にするため回
帰反射体2も図示している。
【0020】センサヘッド1の光学系は、主に、光ビー
ム7を投光する投光部17、投光された光ビーム7を走
査させる光ビーム走査部19、そして回帰反射体2から
反射されてきた光ビーム7を受光する受光部18から構
成されている。
【0021】投光部17は、発光ダイオードやレーザダ
イオードなどの発光素子20をパルス発光させ、パルス
発光された光をコリメートレンズなどの投光レンズ21
で平行な光ビームにし、投光用偏光フィルタ22を介し
て偏光させた光ビーム7を投光している。光ビーム走査
部19において、この投光された光ビーム7が反射鏡2
3へ投光され、特定の方向へ反射される。
【0022】光ビーム走査部19によって、反射鏡23
が反射鏡駆動部24によって回転軸25を中心として回
転され、所定回転角度範囲だけ往復運動することで、光
ビーム7が所定角度範囲だけ走査され、回帰反射体2上
に光ビーム7が投光走査される。これによって、検出領
域5が形成される。
【0023】次に回帰反射体2上に投光された光ビーム
7は、回帰反射体2に入射した方向に反射される。従っ
て、その反射光は、センサヘッド1に向けて反射され、
反射鏡23に入射し、反射鏡23によってさらに反射さ
れ、受光用偏光フィルタ26へ入射し、受光レンズ27
で集光されフォトダイオードなどの受光素子17で受光
される。
【0024】ここで、光ビーム走査部19の反射鏡23
は、所定の回転角度範囲だけ往復運動しているが、往復
速度が、光の伝播速度に比べて非常に遅いため、光ビー
ム7が反射鏡23から投光され、回帰反射体2で反射さ
れて再び反射鏡23に回帰するまでの間に、反射鏡23
はほとんど回転しないため、反射鏡23で反射された光
ビーム7は発光素子20に並んで設置されている受光素
子28へ入射される。
【0025】また、投光部17から投光された光ビーム
7は、投光レンズ21でほぼ平行光になっているが、真
の平行光を作ることをしていないので、その光ビーム7
は光の伝播距離が長くなることに応じてある程度の広が
りを持つようになる。したがって、この光ビーム7の広
がりのため、回帰反射体2からの光ビーム7の反射光
は、投光部17に隣接する受光部18で受光される。
【0026】また、投光用偏光フィルタ22で、偏光さ
れた光ビーム7を投光し、回帰反射体2で所定角度だけ
光ビーム7が偏光し、回帰反射体2で偏光された角度の
光のみが通過するように受光用偏光フィルタ26を配置
してあるため、誤検出を少なくすることができる。例え
ば、光を正反射させる物体8が、センサヘッド1と回帰
反射体2との間に存在した場合には、投光した光ビーム
7が、光を正反射させる物体8の表面で反射して受光部
18へ入射することによる誤検出を防ぐことができる。
【0027】次にセンサヘッド1がどのように制御さ
れ、またセンサヘッド1からの出力信号がどのように処
理されるかを説明する。図3は、センサヘッド1の制御
部分及び信号処理部分の構成を示すブロック図である。
まず、プロセッサ37は、反射鏡駆動部24に対して反
射鏡駆動開始信号又は反射鏡駆動停止信号を出力する。
反射鏡駆動部24は反射鏡駆動開始信号を受け取ると、
所定の回転速度で所定の回転角度範囲だけ反射鏡23を
往復運動させるように駆動制御する。反射鏡駆動部24
は、反射鏡駆動停止信号を受け取った場合には、反射鏡
23の回転を停止させる。
【0028】また、プロセッサ37は、タイミング制御
部36に対してタイミング制御開始信号又はタイミング
制御停止信号を出力する。タイミング制御部36がタイ
ミング制御開始信号を受け取ると、サンプル及びホール
ド回路39及びパルス駆動部41の動作タイミングを同
期制御する。また、タイミング制御部36は、タイミン
グ制御停止信号を受け取った場合には、サンプル及びホ
ールド回路39及びパルス駆動部41の動作を停止させ
る。パルス駆動部41は、所定の周期で発光素子20に
対する駆動信号を出す。発光素子20は、駆動信号を受
け取ると、その駆動信号の周期で発光する。そして、所
定の周期で発光された光は、投光レンズ21及び投光用
偏光フィルタ22を介して光ビーム7となり、反射鏡2
3で反射されて、回帰反射体2に対して投光される。
【0029】一方、光ビーム7による回帰反射体2から
の反射光は、反射鏡23で反射され、受光用偏光フィル
タ26及び受光レンズ27を介して受光素子28で受光
される。受光素子28で受光された光は電気信号に変換
され低域フィルタ38に出力される。低域フィルタ38
は、周波数零からfまでを通過帯域とし、fから無限大
までを減衰帯域とするフィルタで、fは零および無限大
を除く任意の値で、低域フィルタ38を通過させたい周
波数に応じて決定する。
【0030】低域フィルタ38を通過した信号は、AD
変換部40に入力される前に、サンプル及びホールド回
路39に入力される。サンプル及びホールド回路39
は、入力電圧をサンプリングし、保持し、その保持され
た電圧をAD変換部40が変換し終わるまで維持する。
ここで、サンプル及びホールド回路39は、パルス駆動
部41と同期しており、パルスで受光した光に対応する
パルス状の電気信号列を、予め定まっているパルスの周
期に対応して所定時間保持することによって定常的な電
気信号に変換している。
【0031】AD変換部40は、入力されたアナログ信
号をディジタル信号に変換する。変換されたディジタル
信号は、プロセッサ37に出力される。本発明の実施の
形態では、AD変換部40は、所定の信号値以上のアナ
ログ信号が入力された場合に1を出力し、それ未満の場
合に0を出力するようになっている。もちろん、AD変
換部40から多値を出力するようにしてもよい。この場
合、プロセッサ37はAD変換部40からの出力の値の
大小に応じて、物体の有無を判断する。
【0032】そして、プロセッサ37から、反射鏡駆動
開始信号及びタイミング制御開始信号が出力されている
場合において、プロセッサ37は、AD変換部40から
受け取る信号値に応じて物体の有無を判別する。プロセ
ッサ37から、反射鏡駆動開始信号及びタイミング制御
開始信号が出されていない場合は、物体有無の判別を行
わない。
【0033】図4の下のグラフは、反射鏡23の走査方
向(回転角度)と時間との関係を示している。図4で
は、反射鏡23は、一往復18msで動作している。ま
た、図4の上のグラフは、反射鏡23に投光部17から
光ビーム7が投光され、その反射光を受光部18で受光
した場合のAD変換部40からの出力信号値と時間との
関係を示している。図4の上のグラフは検出領域に物体
が無い場合の出力信号値を示している。検出領域に物体
がない場合には、常に反射光を受光していることが分か
る。これによってプロセッサ37は、物体無しと判別す
る。
【0034】図5の下のグラフは、反射鏡23の走査方
向(回転角度)と時間の関係を示している。図5では、
反射鏡23は、一往復18msで動作している。また、
図5の上のグラフは、反射鏡23に投光部17から光ビ
ーム7が投光され、その反射光を受光部18で受光した
場合のAD変換部40からの出力信号値と時間との関係
を示している。図5の上のグラフは検出領域に物体があ
る場合の出力信号値を示している。物体の例として、図
8に示されるような車両55がセンサヘッド1aと回帰
反射体2aとで作られる検出領域5aの一部分を遮光し
た場合が図5の上のグラフに示されている。投光走査さ
れる光ビーム7のうち、図8からわかるように検出領域
5aにおいて、下の部分だけが車両55によって遮光さ
れている。これと対応して、図5の走査方向と反射光の
有無との関係を見てみると、走査方向が上のときには、
反射光が有り、走査方向が下のときには、反射光が無い
ことがわかる。したがって、検出領域に物体がある場合
には、反射光を受光しない時間が存在することが分か
る。これによりプロセッサ37は、物体有りと判別す
る。
【0035】最後に、センサヘッド1及び回帰反射面7
0を複数個並べてそれぞれの検出領域5で物体8を検出
する物体検出装置6について説明する。図1は、物体検
出装置の上面図と断面図とを示している。上面図の点線
部分の断面が図中下の断面図に示されている。
【0036】本発明の実施の形態において、物体検出装
置6の特徴は、複数の回帰反射面70を一体にしている
点である。図1に示されるように、回帰反射面70a及
び回帰反射面70bが一体に構成されている。この場合
それぞれの回帰反射面70a、70bはポール62を挟
んで一体に構成されてる。回帰反射面70a,70bを
構成する材料だけでは、回帰反射体2の機械的強度が不
足しているため、ポール62を挟むことによって、回帰
反射体2の機械的強度を向上させている。一つのポール
62に対して一つの回帰反射面70aで構成するより
は、一つのポール62に対して2つの回帰反射面70
a,70bを一体に構成させる方が、回帰反射体2の機
械的強度が高い。
【0037】なお、回帰反射体面の材料自体の強度があ
る場合には、ポール62なしで、回帰反射面70a,7
0bを2つ張り合わせてもよい。単独でも強度があるが
2つを張り合わせることによって、一つの回帰反射面と
比較してさらに回帰反射体2の機械的強度が増すことに
なる。
【0038】また回帰反射体2の設置性という観点で
は、2つの回帰反射面70a,70bが一体になった回
帰反射体2を一度に設置する方が、1つの回帰反射面を
備えた回帰反射体を2つ設置することと比較して、設置
工数が半分になり、作業性が向上する。
【0039】また、物体検出装置6の周囲の見通し性と
いう観点では、回帰反射面70bから、検出領域5bの
向きに見た場合、検出領域5bから検出領域5cの領域
にわたって背の高い回帰反射体が存在しないため、2つ
の検出領域5b、5cにわたって見通し性が向上する。
【0040】回帰反射面70a,70bを備えた回帰反
射体2の配置に対応して、それぞれのセンサヘッド1
a,1bが図1のように、それぞれ回帰反射面70a,
70bに向けて配置される。センサヘッド1aと回帰反
射面70aとで検出領域5aを形成し、センサヘッド1
bと回帰反射面70bとで検出領域5bを形成してい
る。また、センサヘッド1bの隣には、センサヘッド1
cが、センサヘッド1bと光ビーム7の投光部及び受光
部を逆方向に向けて設置されている。図示されていない
が、センサヘッド1cに対応する回帰反射面を備えた回
帰性反射体が設置されており、検出領域5cが形成され
ている。
【0041】また、センサヘッド1aはセンサヘッド支
持台3a、回帰反射体2は回帰反射体支持台4、センサ
ヘッド1b,1cはセンサヘッド支持台3bによって支
持されている。
【0042】図1では、物体8が、検出領域5bに存在
している場合を示しており、物体8によってセンサヘッ
ド1bから投光された光ビームが遮光され、センサヘッ
ド1bで受光する受光量が変化することによって検出領
域5b内に物体8が存在していると判別する。
【0043】一方、検出領域5aにおいて、光ビームが
実際に投光走査される領域が斜線で示されるように、光
ビームは遮光されず、センサヘッド1が投光した光ビー
ムの回帰反射体2からの反射光を全て受光するため、物
体検出装置6は検出領域5a内に物体が存在しないと判
別する。
【0044】さらに、本発明の実施の形態では、一つの
回帰反射体2に対して、2つのセンサヘッド1a,1b
を対応させているが、さらにセンサヘッドを加えて設置
してもよい。例えばセンサヘッド1aに隣接させて、新
たにセンサヘッドを設け、そのセンサヘッドは、センサ
ヘッド1aに対応する回帰反射面70aに光ビームを投
光走査させることが考えられる。これにより隣接した場
所で2つのセンサヘッドからの受光量をそれぞれ検出す
ることで検出精度を向上することができる。
【0045】また、本発明の実施の形態では、回帰反射
面70a、70bを備えた回帰反射体2を設置している
が、回帰反射体2の設置性及び機械的強度の向上より
も、利用者の見通し性を優先させることを望む場合に
は、必ずしも、回帰反射面70a,70bを一体に設け
る必要はない。したがって、回帰反射面70a,70b
を分離させて、それぞれ隣接して設置してもよい。
【0046】
【実施例】物体検出装置6を道路上の物体検出に適用し
た道路上物体検出装置60について説明する。この道路
上物体検出装置60の外観を図6に示す。この図は、料
金所の一部を示しており、車線と車線の境界位置にアイ
ランド63が設置されている。車両55の進行方向が図
中の矢印で示されている。図示されていないが、車両5
5が進行する下流側に通行料の徴収を行う装置や、料金
収受員のブースが設置されている。そして道路上物体検
出装置60の検出結果が上述した通行料金の徴収を行う
装置や、料金収受員に報知される。
【0047】センサヘッド1aが道路脇のアイランド6
3aに設置され、車線56aの道路を挟んで向こう側の
アイランド63bに回帰反射面70aが設置されてお
り、検出領域5aを形成している。さらに、回帰反射面
70aと回帰反射面70bとが一体になった回帰反射体
2が設置されており、車線56bの道路を挟んでセンサ
ヘッド1bがアイランド63cに設置されており、検出
領域5bを形成している。すなわち、2つの車線56
a、56bの外側にセンサヘッド1a,1bを設置し、
2つの車線56a,56bの車線境界位置に回帰反射体
2を設けている。
【0048】そして、料金所(図示せず)の手前側に道
路上物体検出装置60が設置されている。道路上物体検
出装置60は車両55の有無を検出し、その結果を料金
所の収受員に知らせる。センサヘッド1及び回帰反射体
2は、それぞれ、アイランド63に設けられた窪みに設
置されている。これによって、車両の衝突および、悪天
候時の車両55からの泥跳ねなどを防ぐことができる。
【0049】従来、各アイランド63毎に回帰性反射体
2を設置していたため、料金所の料金収受員又は車両5
5の運転手などの利用者にとって、見通しが悪くなって
いたが、本発明では、各アイランド63にはセンサヘッ
ド1と回帰反射体2とが交互に設置されるため、見通し
が良くなっている。
【0050】図6の場合、車両55aがセンサヘッド1
aからの光ビーム7aを遮光しているため、センサヘッ
ド1aで受光する受光量が変化するため、道路上物体検
出装置60は検出領域5a内に物体が存在することを検
出する。
【0051】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によ
れば、回帰反射体は回帰反射面を一体に設け、その回帰
反射体に対して、複数のセンサヘッドから投光走査して
いるため、回帰反射体の設置容易性、機械的強度の向上
に加え、利用者の見通し性を向上させることができる。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、回帰反射
体を隣接させて設置しているため、利用者の見通し性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの回帰反射面を一体にした回帰反射体を用
いた物体検出装置の外観図である。
【図2】物体検出装置の光学系の図である。
【図3】センサヘッドの制御部の図である。
【図4】物体が無い場合のAD変換部からの出力信号の
図である。
【図5】物体が有る場合のAD変換部からの出力信号の
図である。
【図6】道路上物体検出装置の外観図である。
【図7】従来の一つのセンサヘッド及び回帰反射体を備
えた物体検出装置の外観図である。
【図8】従来の複数のセンサヘッド及び回帰反射体を備
えた物体検出装置の外観図である。
【符号の説明】
1 センサヘッド 2 回帰反射体 5 検出領域 6 物体検出装置 7 光ビーム 8 物体 70 回帰反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/48 - 7/50 G01S 17/00 - 17/95 G01B 11/00 G08G 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを投光する投光部と、前記光ビ
    ームを所定角度範囲走査する光ビーム走査部と、投光走
    査された光ビームの反射光を受光する受光部とからなる
    センサヘッドと、 投光走査された前記光ビームを回帰反射させる回帰反射
    面とを備え、 前記光ビームを所定角度範囲投光走査することで作られ
    る検出領域内に存在する物体を、前記センサヘッドで受
    光した反射光量に応じて検出する物体検出装置におい
    て、 前記センサヘッドを複数備え、それぞれのセンサヘッド
    から光ビームが投光走査される回帰反射面を一体にした
    回帰反射体を備えたことを特徴とする物体検出装置
  2. 【請求項2】 光ビームを投光する投光部と、前記光ビ
    ームを所定角度範囲走査する光ビーム走査部と、投光走
    査された光ビームの反射光を受光する受光部とからなる
    センサヘッドと、 投光走査された前記光ビームを回帰反射させる回帰反射
    面とを道路を挟んで設置し、 前記光ビームを所定角度範囲投光走査することで作られ
    道路上の検出領域内に存在する物体を、前記センサヘ
    ッドで受光した反射光量に応じて検出する道路上物体検
    出装置において、少なくとも2つの前記センサヘッドを2車線の外側にそ
    れぞれ設け、 それぞれのセンサヘッドに対応する少なくとも2つの
    帰反射面を一体にした回帰反射体を前記2車線の車線境
    界位置に設けたことを特徴とする道路上物体検出装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを投光する投光部と、前記光ビ
    ームを所定角度範囲走査する光ビーム走査部と、投光走
    査された光ビームの反射光を受光する受光部とからなる
    センサヘッドと、 投光走査された前記光ビームを回帰反射させる回帰反射
    とを備え、 前記光ビームを所定角度範囲投光走査することで作られ
    出領域内に存在する物体を、前記センサヘッドで受
    光した反射光量に応じて検出する体検出装置におい
    て、前記センサヘッドを複数備え、それぞれのセンサヘッド
    から光ビームが投光走査される回帰反射面を備える回帰
    反射体を隣接させてほぼ同一平面上に複数の検出領域を
    設けたことを特徴とする体検出装置。
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