JP2000009831A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2000009831A
JP2000009831A JP10180793A JP18079398A JP2000009831A JP 2000009831 A JP2000009831 A JP 2000009831A JP 10180793 A JP10180793 A JP 10180793A JP 18079398 A JP18079398 A JP 18079398A JP 2000009831 A JP2000009831 A JP 2000009831A
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Yoshihiro Okuwa
芳宏 大桑
Koji Taguchi
康治 田口
Yoshihide Agari
良英 上里
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速処理且つ高解像度のFM−CWレーダ装
置を提供すること。 【解決手段】 送信信号と受信信号とのビート信号から
ターゲットまでの距離およびターゲットの相対速度を検
出するレーダ装置において、受信部は複数の素子アンテ
ナで受信した信号の位相を制御してビーム走査を行うフ
ェイズド・アレーアンテナを備え、信号処理部はフェイ
ズド・アレーアンテナによる第1段階のビーム走査によ
りターゲットの距離を検出し、第2段階のビーム走査に
よりターゲットの相対速度を検出するものであり、第2
段階のビーム走査範囲は、第1段階の走査で得られた検
出結果に基づいて第1段階の走査範囲内において定めら
れることを特徴とするレーダ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信アンテナとし
てフェイズド・アレーアンテナを備えたレーダ装置に関
するものであり、特に、ドップラー効果を利用して送受
信信号間のビート信号からターゲットの速度を検出する
レーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドップラー効果を利用して送受信信号間
のビート信号からターゲットの速度を検出するレーダ装
置として、たとえば、特開平4−278487号に開示
された「車両用レーダ装置」がある。このレーダ装置は
ビームが固定されたFM−CWレーダ装置であり、その
ビーム範囲内に存在するターゲットの距離および速度を
検出することができる。
【0003】一方、ターゲットの方位を検知するために
は、ビームを走査する必要がある。走査方式としては、
電子走査の一手法であるフェイズド・アレー方式があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フェイズド・アレー方
式でビーム走査を行う場合、一つの方位に対する検出時
間が通常は一定であるため、検出すべき方位の数を増加
させて走査分解能を高めると、一走査に要する時間が分
解能に比例して長くなる。
【0005】たとえば、送信信号に周波数が60GHz
のミリ波を用いた場合、ターゲットの速度10km/h
がドップラ周波数のおよそ1kHzに相当する。ビート
周波数の検出にビート信号の少なくとも1波長を取り込
む必要があるため、1方位に対して最低でも1msの時
間が必要となる。
【0006】一方、角度0.1度の分解能で水平±10
度、垂直±10度の範囲でステップ走査を行うと、一走
査(一画面分)で200×200=40000ステップ
の検出処理を実行することになる。したがって、一走査
に、最低でも40000ステップ×1ms=40sの時
間を要することになる。
【0007】一走査にこのような長い時間を要していた
のでは、先行車輌の挙動等を短時間に検出する必要があ
る車載用レーダ装置への適用は困難である。
【0008】そこで、高分解能かつ高速検出が可能なレ
ーダ装置が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のレーダ装置はこ
のような課題を解決するためになされたものであり、基
本波に周波数変調を掛けた送信信号を電磁波として放射
する送信部と、電磁波がターゲットに到達してこのター
ゲットから再放射された電磁波を受信信号として受信
し、受信信号に送信信号の一部をミキシングすることに
よりビート信号を生成する受信部と、送信部および受信
部を制御すると共に、ビート信号の周波数からターゲッ
トまでの距離およびターゲットの相対速度を検出する信
号処理部とを備えたレーダ装置において、受信部は複数
の素子アンテナで受信した信号の位相を制御してビーム
走査を行うフェイズド・アレーアンテナを備え、信号処
理部はフェイズド・アレーアンテナによる第1段階のビ
ーム走査によりターゲットの距離を検出し、第2段階の
ビーム走査によりターゲットの相対速度を検出するもの
であり、第2段階のビーム走査範囲は、第1段階の走査
で得られた検出結果に基づいて第1段階の走査範囲内に
おいて定められることを特徴とする。
【0010】受信部で生成されるビート周波数には、タ
ーゲットの距離に応じて変化する狭義のビート周波数f
rとターゲットの移動速度に応じて変化するドップラー
周波数fdが含まれている。
【0011】ターゲットの距離を検出するためには、送
信信号周波数のアップ区間またはダウン区間において、
狭義のビート周波数frに対応する信号の少なくとも1
周期分を観測する必要がある。
【0012】また、ターゲットの速度を検出するために
は、送信信号周波数のアップ区間またはダウン区間にお
いて、ドップラー周波数fdに対応する信号の少なくと
も1周期分を観測する必要がある。
【0013】一般に、ドップラー周波数fdは狭義のビ
ート周波数frに対してかなり低いため、ドップラー周
波数fdを用いた速度検出に必要な変調周期は、狭義の
ビート周波数frを用いた距離検出に必要な変調周期よ
りも十分に長くする必要がある。
【0014】この発明では、ビーム走査を2段階に分け
て実行し、第1段階では距離検知のみを行うので、短い
変調周期の送信信号を用いることができる。そのため、
短時間で高分解能の走査が可能である。また、第2段階
では速度検知が可能な程度に十分長い変調周期の送信信
号を用いても、ビーム走査範囲が一部に絞られているの
で、トータルの検出時間を短く抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
レーダ装置を示す構成図である。このレーダ装置は、連
続波(CW)に周波数変調(FM)を掛けた送信信号を
用いるFM−CWレーダ装置であり、且つ、受信ビーム
を電子的に走査するフェイズド・アレーアンテナレーダ
装置である。
【0016】はじめに、FM−CWレーダ装置の探知原
理を図2および図3のグラフを用いて説明する。
【0017】図2(A)は、送信周波数の変化と、距離
Rの位置にあり相対速度が零の目標物から再放射された
受信周波数の変化との関係を示したグラフであり、縦軸
に周波数、横軸に時間をとっている。実線は送信信号周
波数を示し、破線は受信信号周波数を示している。この
グラフから判るように、送信信号には連続波に三角状の
周波数変調を掛けた変調信号を用いる。送信信号の中心
周波数はf0、周波数偏移幅はΔF、三角波の繰り返し
周波数はfmである。
【0018】図3(A)は、目標物の相対速度が零でな
く速度Vのときの受信信号の変化と送信信号との関係を
示したグラフであり、実線は送信信号周波数を示し、破
線は受信信号周波数を示している。なお、送信信号およ
び座標軸の意義は図2(A)と同じである。
【0019】図2(A)および図3(A)から、このよ
うな送信信号を放射しているときの受信信号は、目標物
の相対速度が零のときには距離に応じた時間遅れT(T
=2R/C:Cは光の速度)を受け、目標物の相対速度
がVのときには距離に応じた時間遅れTと、相対速度に
相当する周波数偏移Dを受けることが判る。なお、図3
(A)に示す例は、受信信号周波数が同グラフにおいて
上方に偏移しており、目標物が接近する場合を示してい
る。
【0020】この受信信号に対して送信信号の一部をミ
キシングすれば、ビート信号が得られる。図2(B)お
よび図3(B)は、それぞれ目標物の相対速度が零のと
きと速度Vのときのビート周波数を示すグラフであり、
時間軸(横軸)はそれぞれ図2(A)および図3(A)
とタイミングを一致させてある。
【0021】いま、相対速度が零のときのビート周波数
(狭義のビート周波数)をfr、相対速度に基づくドッ
プラ周波数をfd、周波数が増加する区間(アップ区
間)のビート周波数をfb1、周波数が減少する区間
(ダウン区間)のビート周波数をfb2とすると、 fb1=fr−fd …(1) fb2=fr+fd …(2) が成り立つ。
【0022】したがって、変調サイクルのアップ区間と
ダウン区間のビート周波数fb1およびfb2を別々に
測定すれば、次式(3)、(4)からfrおよびfdを
求めることができる。
【0023】 fr=(fb1+fb2)/2 …(3) fd=(fb2−fb1)/2 …(4) frおよびfdが求まれば、目標物の距離Rと速度Vを
次の(5)(6)式により求めることができる。
【0024】 R=(C/(4・ΔF・fm))・fr …(5) V=(C/(2・f0))・fd …(6) ここに、Cは光の速度である。
【0025】このようにして目標物の距離Rおよび速度
Vを求めることができるので、ビーム走査を行いながら
距離Rおよび速度Vを順次算出すれば、目標物の方位、
距離、速度を探知することができる。これがFM−CW
レーダ装置の原理である。
【0026】つぎに、フェーズド・アレーアンテナによ
るビーム走査の原理を説明する。
【0027】図4はフェーズドアレーアンテナレーダの
基本構成を示す図である。レーダの中心方向Xに対し
て、角度θの方向から到来する電波を間隔dで一列に配
列されたn個の素子アンテナからなるアレーアンテナで
受信する場合、素子アンテナ(CH1)に対する電波の
伝搬経路長を基準とすると、素子アンテナ(CH2)、
…、素子アンテナ(CHn)に対する各伝搬経路長は、
図4に示すように、それぞれdsinθ、…、(n−1)
dsinθだけ長くなる。したがって、その分だけ素子ア
ンテナ(CH2)、…、素子アンテナ(CHn)に到達
する電波の位相が素子アンテナ(CH1)に到達する電
波の位相よりも遅れる。
【0028】この遅れ量は、それぞれ(2πdsinθ)
/λ、…、(2(n−1)πdsinθ)/λとなる。こ
こに、λは電波の波長である。この遅れ分を各素子アン
テナの後段に設けられた移相器で戻して位相を進めてや
ると、θ方向からの電波が全素子アンテナにおいて同位
相で受信されることになり、指向性すなわちビームがθ
方向に向けられたことになる。
【0029】各移相器を経た受信信号を合成した後の信
号処理は機械式走査と同様であり、低雑音増幅器(アン
プ)で増幅し、送信信号とミキシングすることによりダ
ウンコンバートして信号処理回路に送られる。
【0030】このようなフェーズドアレーアンテナレー
ダによれば、各移相器の移相量を適宜制御することによ
り、素子アンテナで構成されるアレーアンテナを固定し
たまま任意の方向に指向性を動かすことができる。
【0031】図1に示す本実施形態のレーダ装置におい
て、アンテナ11は、送信アンテナと受信アンテナを備
えている。受信アンテナは複数の素子アンテナが2次元
的(平面的)に配列されたアレーアンテナを構成してい
る。素子アンテナの配列面を垂直に立てて配置すれば、
配列面に垂直な方向をほぼ中心として、水平・垂直の両
方向にビーム走査を行うことが可能となる。
【0032】フェイズシフター12は、受信アレーアン
テナを構成する各素子アンテナ毎に一つずつ接続された
移送器の集合である。ビームコントローラ13は、受信
アンテナのビームを信号処理回路24の指令に応じた方
向に向けるために、フェイズシフター12内の各移送器
の位相シフト量を調整する。
【0033】信号処理回路24は、受信アンテナが角度
0.1度の分解能で水平±10度、垂直±10度の範囲
でビーム走査を行うように、ビームコントローラ13に
対して指令を出す。したがって、この実施形態では、水
平±10度、垂直±10度の角度範囲で、水平方向およ
び垂直方向のそれぞれにおいて200分割の分解能でビ
ーム走査を行うことになり、一回のビーム走査で200
×200方位すなわち40000方位におけるターゲッ
ト検知を実行する。
【0034】電圧制御型発振器(VCO)17は、中心
周波数f0(例えば76.5GHz)のミリ波帯の信号
を出力するものであり、変調器19または20からの変
調用の電圧信号を受けて、図2または図3に示すような
三角波変調された送信信号を出力する。この送信信号
は、サーキュレーター14、フェイズシフター12を介
してアンテナ11から放射される。なお、送信信号は、
サーキュレーター14およびフェイズシフター12を単
に通過するだけであり、信号に変化はない。
【0035】変調器19は距離検知のための変調電圧を
生成し、変調器20は速度検知のための変調電圧を生成
する。両変調器の相違は変調周波数にあり、図5に示す
ように、変調器19の変調周波数fm1が、変調器20
の変調周波数fm2よりもかなり高く設定してある。図
5(A)は距離検知用の変調器19の変調周波数を示す
ものであり、同図(B)は速度検知用の変調器20の変
調周波数を示すものである。一例として、変調周波数f
m2は750Hzであり、変調周波数fm1は30MH
zである。
【0036】なお、周波数変調幅ΔFはいずれの変調器
を用いた場合も同じになるように、たとえば、100M
Hz程度に設定してある。変調器19と20は択一的に
用いられるものであり、その切換は、信号処理回路24
の指令に基づいてマルチプレクサ18においてなされ
る。
【0037】ミキサ15は、アンテナ11、フェイズシ
フター12、サーキュレーター14を経由してきた受信
信号を方向性結合器16からの送信信号の一部とミキシ
ングしてビート信号にダウンコンバートするものであ
る。アンプ・フィルタ部21および22は、それぞれビ
ート信号を増幅するアンプとノイズ成分を除去するフィ
ルタとを備えている。アンプ・フィルタ部21および2
2の出力端子は、マルチプレクサ23の切換により、い
ずれか一方が信号処理回路24に入力される。
【0038】マルチプレクサ23は、マルチプレクサ1
8と同期して切り換えられるものである。すなわち、マ
ルチプレクサ18においてVCO17が距離検知用の変
調器19に接続されるときには、アンプ・フィルタ部2
1が信号処理回路24に接続され、逆に、マルチプレク
サ18においてVCO17が速度検知用の変調器20に
接続されるときには、アンプ・フィルタ部22が信号処
理回路24と接続される。
【0039】信号処理回路24は、上述したように、切
換信号によるマルチプレクサ18、23の切換制御およ
びビーム角ステップ制御信号によるビームコントローラ
13へのビーム方位指示を行う。また、同回路24は、
マルチプレクサ23を経て入力されるビート信号に基づ
いて各方位でのターゲットの距離および速度を検知し、
さらに、これらの検知結果に基づいてビーム走査範囲全
体におけるターゲット認識を行う。
【0040】つぎに図6に示すフローチャートと共に、
本実施形態の動作を説明する。この装置は、ターゲット
の検知に関して、速度検知モードまたは距離検知モード
のいずれかが択一的に実行される。
【0041】まず、ステップS1で前回の検知モードが
距離検知モードだったか否かを判断する。これにより、
動作開始時および前回の検知モードが速度検知モードの
ときには否定されてステップS2に移行し、前回の検知
モードが距離検知モードのときには肯定されてステップ
S8に移行する。この判断処理により、動作開始時には
距離検知モードが実行され、以後速度検知モードと距離
検知モードが交互に実行される。
【0042】ステップS1からステップS2に移行する
と、距離検知モードでのビーム走査を行うために、マル
チプレクサ18、23の切換により、変調器19および
アンプ・フィルター部21が選択される。すなわち、V
CO17には変調器19が接続され、信号処理回路24
にはアンプ・フィルター部21が接続される。
【0043】走査(スキャン)は、上述したように水平
±10度、垂直±10度の範囲で角度0.1度の分解能
で行われる。すなわち、水平方向に200方位のステッ
プスキャンが実行され、その水平方向ステップスキャン
が垂直方向に上から下へ200段階行われる。
【0044】ステップS3では、ビームコントローラ1
3がフェイズシフター12内の各移送器の移相量を調整
して、0.1度分だけビームの方位をずらす。ついで、
ステップS4で、その方位にあるターゲットの距離を算
出する。距離Rの算出は上述したように、受信信号をミ
キサ15でダウンコンバートしてビート信号を得、その
ビート周波数を(5)式に代入することにより得ること
ができる。
【0045】つづいて、ステップS5に移行し、一走査
が終了したか否か、すなわち、水平方向の200ステッ
プを垂直方向に200段階行うことが終了したか否かが
判断される。終了していなければ、ステップS3および
S4を繰り返し実行する。
【0046】水平200ステップ×垂直200段階=4
0000ステップのステップスキャンが完了すると、ス
テップS5からステップS6へ移行して、目標ターゲッ
トの認識処理を行う。このときの送信信号は、図5
(A)に示すような比較的高い変調周波数で変調されて
いるので、1回の距離算出に必要な受信信号取り込み時
間が短くてよい。したがって、一走査、つまり4000
0ステップの距離算出を短時間に行うことができる。
【0047】ステップS6の目標ターゲット認識処理で
は、各方位において得られた距離データをグルーピング
してターゲットのサイズ、中心位置、個数等の認識を行
い、さらに、本装置にとって認識の必要なターゲット
(以下、これを目標ターゲットと呼ぶ)の抽出を行う。
【0048】ステップS7では、抽出された目標ターゲ
ットの方位を特定した速度算出用スキャンテーブルを作
成し、ステップS1に戻る。
【0049】ステップS1では、ステップS7から戻っ
たときには、前回が距離検知モードであるから、判断が
肯定されステップS8に移行する。
【0050】ステップS8では、速度検知モードでのビ
ーム走査を行うために、マルチプレクサ18、23の切
換により、変調器20およびアンプ・フィルター部22
が選択される。すなわち、VCO17には変調器20が
接続され、信号処理回路24にはアンプ・フィルター部
22が接続される。これにより、送信信号は図5(B)
に示すような比較的低い変調周波数fm2で三角変調さ
れた信号となり、そのアップ区間およびダウン区間にお
いてドップラー周波数の抽出が可能となる。
【0051】速度検知モードでは、ステップS7で作成
した速度算出用スキャンテーブルに基づいて、そのスキ
ャンテーブルで特定された一部の方位に対して選択的に
ビームを生成する。すなわち、ステップS9では、スキ
ャンテーブルで特定された方位の中でステップスキャン
を実行する。ビームの方位は、ステップS3のときと同
様にビームコントローラ13がフェイズシフター12内
の各移送器の移相量を調整することにより特定される。
【0052】ステップS10では、ステップS9で特定
された方位について、(6)式に従って速度演算を行
う。
【0053】ステップS11では、一走査が終了したか
否かを判断し、ここで終了と判断されるまで、速度算出
用スキャンテーブルで特定された方位についてのビーム
生成(ステップS9)および速度演算(ステップS1
0)が順次実行される。
【0054】速度算出用スキャンテーブルで特定した全
方位について速度演算が行われると、ステップS12に
移行して、目標ターゲットの距離および速度から目標タ
ーゲットとの衝突の可能性について演算を行い、必要に
応じて警告表示を行う。
【0055】その後は、再びステップS1に戻る。ステ
ップS12からステップS1へ移行した場合には、前回
が速度検知モードであったわけであるから、ステップS
2に移行して上述した距離検知モードでの動作が実行さ
れる。
【0056】以後、距離検知モードと速度検知モードが
交互に実行され、目標ターゲットの方位、距離、速度が
検知され、これらの結果から衝突の可能性を随時演算に
より求められる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明のレーダ装置によ
れば、ターゲットの距離検知と速度検知を別々に行い、
速度検知の際のビーム走査を一部の方位に対してのみ行
うことにより、高解像度でありながら、短時間に目標タ
ーゲットの相対移動速度を検知することができる。した
がって、例えばこのレーダ装置を車輌に搭載して前方の
監視に利用すれば、前方物体との衝突の可能性等を早期
に判断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるレーダ装置の構成を
示す図。
【図2】FM−CWレーダ装置の動作原理を説明する波
形図。
【図3】FM−CWレーダ装置の動作原理を説明する波
形図。
【図4】フェイズド・アレー・レーダ装置の原理を説明
するための構成図。
【図5】本実施形態のレーダ装置における送信信号に対
する変調信号を示す波形図。
【図6】本実施形態のレーダ装置の動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
11…アンテナ、12…フェイズシフター、13…ビー
ムコントローラ、14…サーキュレーター、15…ミキ
サ、16…方向性結合器、17…VCO、18、22…
マルチプレクサ、19…距離検知用変調器、20…速度
検知用変調器、21…距離検知用アンプ・フィルタ部、
22…速度検知用アンプ・フィルタ部、24…信号処理
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 康治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 上里 良英 兵庫県神戸市兵庫区御所通一丁目2番28号 富士通テン株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AB19 AB24 AC02 AC06 AC13 AD10 AF03 AG09 AH34 AH39 AH50 AJ10 AJ13 AK21 AK22 AK40 BA01 BF10 BF13 BG01 BG40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本波に周波数変調を掛けた送信信号を
    電磁波として放射する送信部と、前記電磁波がターゲッ
    トに到達してこのターゲットから再放射された電磁波を
    受信信号として受信し、前記受信信号に前記送信信号の
    一部をミキシングすることによりビート信号を生成する
    受信部と、前記送信部および前記受信部を制御すると共
    に、前記ビート信号の周波数から前記ターゲットまでの
    距離および前記ターゲットの相対速度を検出する信号処
    理部とを備えたレーダ装置において、 前記受信部は複数の素子アンテナで受信した信号の位相
    を制御してビーム走査を行うフェイズド・アレーアンテ
    ナを備え、 前記信号処理部は前記フェイズド・アレーアンテナによ
    る第1段階のビーム走査により前記ターゲットの距離を
    検出し、第2段階のビーム走査により前記ターゲットの
    相対速度を検出するものであり、 前記第2段階のビーム走査範囲は、前記第1段階の走査
    で得られた検出結果に基づいて前記第1段階の走査範囲
    内において定められることを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2段階のビーム走査時の送信信号
    変調周期T2が前記第1段階のビーム走査時の送信信号
    変調周期T1よりも長いことを特徴とする請求項1に記
    載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2段階のビーム走査範囲は、前記
    第1段階の走査により検出されたターゲットの方位およ
    びその近傍であることを特徴とする請求項2に記載のレ
    ーダ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004226158A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Fujitsu Ten Ltd Fm−cwレーダ装置
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