JP2000009224A - 車両用自動変速機のフェイルセーフ装置 - Google Patents

車両用自動変速機のフェイルセーフ装置

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JP2000009224A
JP2000009224A JP17605298A JP17605298A JP2000009224A JP 2000009224 A JP2000009224 A JP 2000009224A JP 17605298 A JP17605298 A JP 17605298A JP 17605298 A JP17605298 A JP 17605298A JP 2000009224 A JP2000009224 A JP 2000009224A
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弘之 湯浅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機の摩擦係合要素に対する供給油圧を
検出する油圧スイッチを設け、該油圧スイッチにより油
圧の異常が検出されたときに、適切なタイミングでフェ
イルセーフ制御に移行させる。 【解決手段】正常時に同時にONすることのない複数の
油圧スイッチが同時にONになって油圧の異常が検出さ
れると(S1)、そのときの変速機の負荷が大きいとき
ほどフェイルセーフ判断時間を短く設定する(S4,S
5)。そして、前記油圧の異常状態が、前記フェイルセ
ーフ判断時間以上継続したときに(S7)、変速段を固
定するフェイルセーフ制御に移行させる(S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用自動変速機の
フェイルセーフ装置に関し、詳しくは、油圧スイッチの
信号に基づいてフェイルセーフ制御への移行及びフェイ
ルセーフ制御の解除を行うフェイルセーフ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、1方向クラッチを用いずに、
2つの摩擦係合要素の締結と解放とを同時に油圧制御し
て変速を行う車両用自動変速機が知られており、かかる
自動変速機においては、解放側に対して相対的に締結側
の油圧変化が遅いとエンジン回転の吹き上がりが発生
し、逆に、解放側に対して相対的に締結側の油圧変化が
早いとトルクの引け,エンジン回転の低下(以下、イン
ターロックという)が発生することが知られている(特
開平2−37128号公報等参照)。
【0003】また、各摩擦係合要素に対する供給油圧に
応じてスイッチングする油圧スイッチを設け、該油圧ス
イッチの信号から異常な油圧状態が検出されたときに、
例えば変速段を固定するなどのフェイルセーフ制御に移
行させるフェイルセーフ装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の油圧
スイッチを用いた異常検出においては、油圧スイッチの
信号が異常方向に反転した時点で直ちにフェイルセーフ
制御に移行させていたが、実際には、油圧スイッチの信
号が反転してからフェイルセーフが真に必要となる油圧
にまで上昇するのに大きな遅れが生じる場合があり、フ
ェイルセーフ制御が必要以上に早く開始されてしまうこ
とになっていた。同様に、油圧スイッチの信号からフェ
イルセーフの解除を判断しても、実際に油圧がフェイル
セーフを解除すべき油圧にまで低下するのに大きな遅れ
が生じる場合があり、この場合には、フェイルセーフ制
御が過剰に早く解除されてしまうことになっていた。
【0005】また、例えば前記インターロックが発生す
るような異常時であっても、運転条件によって運転性に
対する影響度合いが異なるため、一律に同じタイミング
でフェイルセーフに移行させる構成であると、フェイル
セーフ制御への移行の必要性を適切に判断する前に移行
処理が行われたり、フェイルセーフへの移行が遅れて運
転性に大きな影響を生じさせてしまう可能性があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、油圧スイッチを用いたフェイルセーフ判断におい
て、油圧の変化遅れに対応してフェイルセーフ制御への
移行及びフェイルセーフ制御の解除が行え、かつ、運転
性への影響を考慮しつつフェイルセーフ制御への移行が
必要であることを適切に判断してフェイルセーフ制御へ
の移行を行わせることができるフェイルセーフ装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、図1に示すように構成される。図1において、
油圧スイッチは、摩擦係合要素に対する供給油圧に応じ
てスイッチングするスイッチであり、異常検出手段は、
油圧スイッチからの信号に基づいて異常状態を検出す
る。
【0008】一方、フェイルセーフ判断時間設定手段
は、異常検出手段による異常状態の検出からフェイルセ
ーフ制御に移行させるまでのフェイルセーフ判断時間を
運転条件に応じて可変に設定する。そして、フェイルセ
ーフ移行手段は、異常検出手段による異常状態の検出か
ら前記フェイルセーフ判断時間設定手段で設定されたフ
ェイルセーフ判断時間が経過した後にフェイルセーフ制
御に移行させる。
【0009】かかる構成によると、油圧スイッチの信号
から異常が判断されても、直ちにフェイルセーフ制御に
移行させるのではなく、運転条件に応じて設定されるフ
ェイルセーフ判断時間が経過してからフェイルセーフ制
御に移行させる。請求項2記載の発明は、図2に示すよ
うに構成される。図2において、油圧スイッチは、摩擦
係合要素に対する供給油圧に応じてスイッチングするス
イッチであり、異常検出手段は、油圧スイッチからの信
号に基づいて異常状態を検出する。
【0010】ここで、フェイルセーフ移行手段は、異常
状態検出手段により異常状態が検出されたときにフェイ
ルセーフ制御に移行させる。一方、解除遅延時間設定手
段は、異常検出手段により異常状態が解消したことが検
出されてから前記フェイルセーフ制御を解除させるまで
の遅延時間を運転条件に応じて可変に設定する。
【0011】そして、フェイルセーフ解除手段は、異常
検出手段により異常状態が解消したことが検出されてか
ら前記解除遅延時間設定手段で設定された遅延時間が経
過した後にフェイルセーフ制御を解除する。かかる構成
によると、油圧スイッチの信号から異常状態の解消が判
断されても、直ちにフェイルセーフ制御を解除させるの
ではなく、運転条件に応じて設定される遅延時間が経過
してからフェイルセーフ制御を解除させる。
【0012】請求項3記載の発明は、図3に示すように
構成される。図3において、油圧スイッチは、摩擦係合
要素に対する供給油圧に応じてスイッチングするスイッ
チであり、異常検出手段は、油圧スイッチからの信号に
基づいて異常状態を検出する。フェイルセーフ判断時間
設定手段は、異常検出手段による異常状態の検出からフ
ェイルセーフ制御に移行させるまでのフェイルセーフ判
断時間を運転条件に応じて可変に設定する。
【0013】そして、フェイルセーフ移行手段は、異常
検出手段による異常状態の検出から前記フェイルセーフ
判断時間設定手段で設定されたフェイルセーフ判断時間
が経過した後にフェイルセーフ制御に移行させる。一
方、解除遅延時間設定手段は、異常検出手段により異常
状態が解消したことが検出されてから前記フェイルセー
フ制御を解除させるまでの遅延時間を運転条件に応じて
可変に設定する。
【0014】そして、フェイルセーフ解除手段は、異常
検出手段により異常状態が解消したことが検出されてか
ら前記解除遅延時間設定手段で設定された遅延時間が経
過した後にフェイルセーフ制御を解除する。かかる構成
によると、油圧スイッチの信号から異常が判断されて
も、直ちにフェイルセーフ制御に移行させるのではな
く、運転条件に応じて設定されるフェイルセーフ判断時
間が経過してからフェイルセーフ制御に移行させ、か
つ、油圧スイッチの信号から異常状態の解消が判断され
ても、直ちにフェイルセーフ制御を解除させるのではな
く、運転条件に応じて設定される遅延時間が経過してか
らフェイルセーフ制御を解除させる。
【0015】請求項4記載の発明では、前記フェイルセ
ーフ判断時間設定手段が、運転条件としての自動変速機
の負荷に応じて前記フェイルセーフ判断時間を可変に設
定する構成とした。かかる構成によると、自動変速機の
負荷の大きさに応じて、異常検出から実際にフェイルセ
ーフ制御に移行するまでの時間が変更される。前記負荷
が大きく例えばインターロックの発生によって運転者に
与えるショックが大きいときには、負荷が小さいときに
較べてフェイルセーフ制御への移行を短時間のうちに行
わせ、逆に、負荷が小さいときには、比較的長い時間異
常が継続していることを条件としてフェイルセーフ制御
への移行を行わせることが可能となる。
【0016】請求項5記載の発明では、前記フェイルセ
ーフ判断時間設定手段が、運転条件としての作動油の温
度に応じて前記フェイルセーフ判断時間を可変に設定す
る構成とした。かかる構成によると、作動油の温度は作
動油の粘性に相関し、作動油の粘性が低いときには油圧
の変化が遅れることになるので、油圧スイッチによって
異常状態が検出されてからの油圧変化速度の違いに応じ
て、フェイルセーフ制御に移行させるまでの時間を変化
させることが可能となる。
【0017】請求項6記載の発明では、前記フェイルセ
ーフ判断時間設定手段が、運転条件としての作動油の温
度に応じて設定した時間と、運転条件としての自動変速
機の負荷に応じて設定した時間との総和を前記フェイル
セーフ判断時間として設定する構成とした。かかる構成
によると、作動油の温度による油圧変化の速度を考慮す
ると共に、異常状態の運転性への影響度合いの指標とな
る負荷を考慮して、フェイルセーフ制御への移行が判断
されることになる。
【0018】請求項7記載の発明では、前記解除遅延時
間設定手段が、運転条件としての作動油の温度に応じて
前記遅延時間を可変に設定する構成とした。かかる構成
によると、油圧が正常方向ヘ変化するときの変化速度に
応じてフェイルセーフ制御の解除を遅らせる時間が変更
されることになる。請求項8記載の発明では、前記油圧
スイッチが、複数の摩擦係合要素それぞれに設けられ、
前記異常検出手段が、正常時には発生しない油圧スイッ
チのON・OFFの組み合わせが発生しているときに異
常状態を検出する構成とした。
【0019】かかる構成によると、例えば締結側及び解
放側の双方の摩擦係合要素に対する供給油圧が共に高い
インターロックの状態を、異常状態として検出すること
になる。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、運転条件
に関わらずに適切なタイミングでフェイルセーフ制御に
移行させることができるという効果がある。請求項2記
載の発明によると、運転条件に関わらずに適切なタイミ
ングでフェイルセーフ制御を解除させることができると
いう効果がある。
【0021】請求項3記載の発明によると、運転条件に
関わらずに適切なタイミングでフェイルセーフ制御に移
行させ、かつ、適切なタイミングでフェイルセーフ制御
を解除させることができるという効果がある。請求項4
記載の発明によると、フェイルセーフ制御への遅れによ
る運転性の悪化を回避しつつ、フェイルセーフ制御へ移
行させる必要性を的確に判断して、フェイルセーフ制御
へ移行させることができるという効果がある。
【0022】請求項5記載の発明によると、作動油の温
度による油圧変化の違いに対応して、油圧異常に伴うフ
ェイルセーフ制御への移行を適切なタイミングで行わせ
ることができるという効果がある。請求項6記載の発明
によると、作動油の温度による油圧変化の違いに対応し
て油圧の上昇を判断し、かつ、フェイルセーフ制御への
遅れによる運転性の悪化を回避しつつ、フェイルセーフ
制御へ移行させる必要性を的確に判断して、フェイルセ
ーフ制御へ移行させることができるという効果がある。
【0023】請求項7記載の発明によると、作動油の温
度による油圧変化の違いに対応して、真に正常油圧にな
ってからフェイルセーフ制御を解除させることができる
という効果がある。請求項8記載の発明によると、例え
ば締結側の摩擦係合要素に対する油圧の増大に対して、
解放側の摩擦係合要素に対する油圧が所期の減少変化を
示さないインターロック状態を異常状態として判断し
て、フェイルセーフ制御に的確に移行させ、また、イン
ターロック状態の解消を的確に判断してフェイルセーフ
制御を解除させることができるという効果がある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図4は、実施の形態における車両用自動変速機の
システム構成図であり、図示しない車両に搭載されるエ
ンジン1の出力トルクは、自動変速機2を介して駆動輪
に伝達される。
【0025】前記自動変速機2は、クラッチ,ブレーキ
などの摩擦係合要素に対する作動油圧の供給をソレノイ
ドバルブユニット3によって制御することで変速が行わ
れる構成のものであり、具体的には、図5に示すよう
に、トルクコンバータT/Cを介してエンジン1の出力
トルクを入力する構成であって、フロント遊星歯車組8
3,リヤ遊星歯車組84を備えると共に、摩擦係合要素と
して、リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,
バンドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R
/B,フォワードクラッチFWD/Cを備える。尚、図
5において、81は変速機の入力軸,82は変速機の出力軸
を示し、また、Neはエンジン回転速度,Ntはタービ
ン回転速度,Noは出力軸回転速度を示す。
【0026】上記構成において、図6に示すように、前
記リバースクラッチR/C,ハイクラッチH/C,バン
ドブレーキB/B,ロー&リバースブレーキL&R/
B,フォワードクラッチFWD/Cの締結,解放の組み
合わせに応じて変速が行われ、例えば、3速→4速のア
ップシフト時には、フォワードクラッチFWD/Cの解
放と、バンドブレーキB/Bの締結とが同時に行われる
ことになる。即ち、本実施の形態における自動変速機2
は、1方向クラッチを用いずに、2つの摩擦係合要素の
締結と解放とを同時に油圧制御によって行わせる変速
(所謂クラッチツウクラッチ変速)を実行する構成とな
っている(図7参照)。
【0027】前記コントロールユニット4には、前記ソ
レノイドバルブユニット3の各ソレノイドバルブの駆動
電流と油圧との相関を示すテーブルが記憶されており、
指示油圧を演算すると、この指示油圧に対応する駆動電
流をテーブル変換によって求めて、前記ソレノイドバル
ブの駆動電流を制御する。クラッチ等の摩擦係合要素の
締結制御においては、図7に示すように、まず、プリチ
ャージを行って摩擦係合要素を接触直前まで無効ストロ
ークさせた後、作動油圧を締結力が発生するぎりぎりの
リターン圧(臨界圧)に保持し、その後、摩擦係合要素
の締結が所定のタイミングで進行するように作動油圧を
制御する。
【0028】前記ソレノイドバルブ36は、例えば図8に
示すように、自動変速機2の摩擦係合要素(クラッチ
等)30に対して供給される油圧を、元圧のドレンによっ
て調整するものであって、リターンスプリング31によっ
て付勢されるプランジャ(可動鉄心)32を、前記リター
ンスプリング31の付勢力に抗して電磁コイル33による磁
気力によって図で上下方向に変位させることでドレン通
路34の開口面積を変化させる構成となっている。
【0029】ここで、図8に示すように、各摩擦係合要
素30に対して供給される油圧に応じてスイッチング動作
する油圧スイッチ35が設けられており、前記コントロー
ルユニット4は、前記油圧スイッチ35の信号に基づい
て、油圧の異常状態を判断し、異常発生時には、変速段
を例えば3速に固定するなどのフェイルセーフ制御に移
行させる。
【0030】尚、前記油圧スイッチ35は、設定圧よりも
実際の油圧が高いときにON信号を出力し、前記設定圧
よりも実際の油圧が低いときにOFF信号を出力するも
のとする。図9のフローチャートは、前記フェイルセー
フ制御への移行処理を示すものであり、まず、S1(異
常検出手段)では、油圧スイッチ35の信号に基づいて油
圧異常が発生しているか否かを判別する。具体的には、
正常時には同時にONすることのない複数の油圧スイッ
チ35が、同時にONになっているか否かを判別するもの
であり、例えば、締結側の摩擦係合要素の油圧スイッチ
35がONであって、かつ、解放側の摩擦係合要素の油圧
スイッチ35がONであるか否かを判別する。
【0031】S1で、正常時には同時にONすることの
ない複数の油圧スイッチ35のいずれかがOFFで、油圧
が正常と判断されるときには、S2へ進み、フラグFに
0をセットする。一方、S1で、正常時には同時にON
することのない複数の油圧スイッチ35が共にONであ
り、油圧の異常状態であると判別されたときには、S3
へ進み、前記フラグFに1がセットされているか否かを
判別する。
【0032】フラグFが0であるときには、異常状態が
検出された初回であり、このときには、S4へ進み、自
動変速機2の負荷を検出する。前記自動変速機2の負荷
として、自動変速機2の入力トルクを検出させることが
好ましいが、前記入力トルクとエンジンの発生トルクと
が略等しいと見做して、エンジン発生トルクを示すシリ
ンダ吸入空気量やスロットル開度を前記入力トルクに相
当する値として検出させても良い。
【0033】S5(フェイルセーフ判断時間設定手段)
では、予め自動変速機2の負荷に応じてフェイルセーフ
判断時間を記憶したテーブルを参照し、そのときの負荷
に見合うフェイルセーフ判断時間を検索する。前記フェ
イルセーフ判断時間は、前記負荷が大きいときほどより
短く設定されるようになっている。
【0034】次のS6では、前記フラグFに1をセット
する。従って、次回も油圧の異常状態が継続していたと
きには、S3からS4〜S6を迂回してS7へ進むこと
になる。S7では、最初の異常検出から前記フェイルセ
ーフ判断時間だけ経過したか否かを判別する。換言すれ
ば、油圧の異常状態が前記フェイルセーフ判断時間以上
継続しているか否かを判別する。
【0035】そして、前記フェイルセーフ判断時間だけ
経過するまでは、フェイルセーフ制御に移行させず、図
10に示すように、前記フェイルセーフ判断時間だけ経過
したことがS7で検出されてからS8へ進んでフェイル
セーフ制御に移行させる(フェイルセーフ移行手段)。
前記フェイルセーフ制御への移行は、油圧の異常状態が
所定時間以上継続していて、解消される見込みのないと
判断されるときにのみ行わせることが好ましいが、自動
変速機2の負荷が大きいときには、フェイルセーフ制御
への移行が遅れると大きな変速ショックを発生させたり
することになるので、負荷が大きいときにはフェイルセ
ーフ判断の信頼性は低下するものの、運転性への悪影響
の発生を回避すべく比較的早い段階からフェイルセーフ
制御に移行させる。一方、負荷が小さいときには油圧異
常による運転性への影響が比較的小さいので、より長い
時間油圧異常が継続していることを条件としてフェイル
セーフ制御に移行させ、無用なフェイルセーフ制御への
移行を回避する。
【0036】図11のフローチャートは、フェイルセーフ
制御への移行処理の第2の実施形態を示すものであり、
まず、S11(異常検出手段)では、正常時には同時にO
Nすることのない複数の油圧スイッチ35が、同時にON
になっているか否かを判別する。S11で、正常時には同
時にONすることのない複数の油圧スイッチ35のいずれ
かがOFFで、油圧が正常と判断されるときには、S12
へ進み、フラグFに0をセットする。
【0037】一方、S11で、正常時には同時にONする
ことのない複数の油圧スイッチ35が共にONであり、油
圧の異常状態であると判別されたときには、S13へ進
み、前記フラグFに1がセットされているか否かを判別
する。フラグFが0であるときには、異常状態が検出さ
れた初回であり、このときには、S14へ進み、自動変速
機2の負荷を検出する。
【0038】S15(フェイルセーフ判断時間設定手段)
では、予め自動変速機2の負荷に応じて第1フェイルセ
ーフ判断時間を記憶したテーブルを参照し、そのときの
負荷に見合う第1フェイルセーフ判断時間を検索する。
前記第1フェイルセーフ判断時間は、前記負荷が大きい
ときほどより短く設定される。次のS16では、前記自動
変速機2の作動油(以下、ATFという)の温度を検出
する油温センサからの信号に基づいて、前記ATFの温
度を検出する。
【0039】そして、S17(フェイルセーフ判断時間設
定手段)では、予めATF温度に応じて第2フェイルセ
ーフ判断時間を記憶したテーブルを参照し、そのときの
ATF温度に見合う第2フェイルセーフ判断時間を検索
する。前記第2フェイルセーフ判断時間は、前記ATF
温度が高いときほどより短く設定される。S18では、前
記第1フェイルセーフ判断時間と第2フェイルセーフ判
断時間との総和を、最終的なフェイルセーフ判断時間と
して設定する。
【0040】S19では、前記フラグFに1をセットし、
次回も油圧の異常状態が継続していたときには、S13か
らS14〜S19を迂回してS20へ進むことになる。S20で
は、最初の異常検出から前記フェイルセーフ判断時間だ
け経過したか否かを判別する。換言すれば、油圧の異常
状態が前記フェイルセーフ判断時間以上継続しているか
否かを判別する。
【0041】そして、前記フェイルセーフ判断時間だけ
経過するまでは、フェイルセーフ制御に移行させず、図
12に示すように、前記フェイルセーフ判断時間だけ経過
したことがS20で検出されてからS21へ進んでフェイル
セーフ制御に移行させる(フェイルセーフ移行手段)。
前記ATF温度はATFの粘性に相関し、ATF温度が
高く粘性が低いときには、油圧の上昇が比較的速いが、
ATF温度が低く粘性が大きいときには、油圧は比較的
ゆっくりと上昇することになる。従って、油圧スイッチ
35がONになっても、そのときのATF温度によってそ
の後の油圧の上昇速度に違いが生じるので、ATF温度
に関わらずに略同程度の油圧になるまでの時間を前記第
2フェイルセーフ判断時間として設定させ、同じ油圧条
件になってから更に負荷に応じた第1フェイルセーフ判
断時間の経過を条件として、フェイルセーフ制御に移行
させるものである(図12参照)。これにより、ATF温
度が低く油圧の上昇が遅いときに、無用にフェイルセー
フ制御に移行されてしまうことを回避できる。
【0042】図13のフローチャートは、上記のようにし
て移行させたフェイルセーフ制御を解除させる処理を示
すものであり、S31(異常検出手段)では、正常時には
同時にONすることのない複数の油圧スイッチ35が共に
ONである異常状態から、いずれかの油圧スイッチ35が
OFFに反転したか否かを判別する。そして、正常時に
は同時にONすることのない複数の油圧スイッチ35が共
にONである状態が保持されているときには、そのまま
フェイルセーフ制御状態を維持して本ルーチンを終了さ
せる。
【0043】一方、S31で、いずれかの油圧スイッチ35
がOFFに反転したことが判別されると、S32へ進み、
ATF温度の検出を行わせる。そして、次のS33(解除
遅延時間設定手段)では、予めATF温度に応じて遅延
時間を記憶したテーブルを参照し、そのときのATF温
度に見合う遅延時間を検索する。前記遅延時間は、AT
F温度が高いときほどより短い設定される。
【0044】S34では、前記遅延時間だけ待機させる遅
延処理を実行し、前記遅延時間が経過してからS35へ進
む。S35では、フェイルセーフ制御を解除し、通常の変
速制御状態に復帰させる(フェイルセーフ解除手段)。
すなわち、油圧スイッチ35から油圧異常状態が解消した
ことが検出されても、直ちにフェイルセーフ制御を解除
させるのではなく、油圧の減少変化速度に関与するAT
F温度に基づいて設定される遅延時間だけ待ってからフ
ェイルセーフ制御を解除させるものであり(図14参
照)、これにより、ATF温度が低く油圧スイッチ35が
OFFしてからも比較的高い油圧を保持するようなとき
に、フェイルセーフ制御の解除が早過ぎて変速ショック
などを招くことを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の構成を示すブロック図。
【図2】請求項2記載の発明の構成を示すブロック図。
【図3】請求項3記載の発明の構成を示すブロック図。
【図4】実施の形態における自動変速機を示す図。
【図5】前記自動変速機の詳細を示す構成図。
【図6】前記自動変速機における摩擦係合要素の締結状
態の組み合わせによる変速の様子を示す図。
【図7】変速時の油圧制御の特性を示すタイムチャー
ト。
【図8】油圧を制御するソレノイドバルブと油圧スイッ
チとを示す図。
【図9】フェイルセーフ制御への移行処理を示すフロー
チャート。
【図10】図9のフローチャートによるフェイルセーフ制
御への移行特性を示すタイムチャート。
【図11】フェイルセーフ制御への移行処理の別の実施形
態を示すフローチャート。
【図12】図12のフローチャートによるフェイルセーフ制
御への移行特性を示すタイムチャート。
【図13】フェイルセーフ制御の解除処理を示すフローチ
ャート。
【図14】図14のフローチャートによるフェイルセーフ制
御の解除特性を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 ソレノイドバルブユニット 4 コントロールユニット 30 摩擦係合要素 31 リターンスプリング 32 プランジャ 33 電磁コイル 34 ドレン通路 35 油圧スイッチ 36 ソレノイドバルブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦係合要素に対する供給油圧を制御して
    変速動作を行わせる構成の車両用自動変速機において、 前記供給油圧に応じてスイッチングする油圧スイッチ
    と、 該油圧スイッチからの信号に基づいて異常状態を検出す
    る異常検出手段と、 該異常検出手段による異常状態の検出からフェイルセー
    フ制御に移行させるまでのフェイルセーフ判断時間を運
    転条件に応じて可変に設定するフェイルセーフ判断時間
    設定手段と、 前記異常検出手段による異常状態の検出から前記フェイ
    ルセーフ判断時間設定手段で設定されたフェイルセーフ
    判断時間が経過した後にフェイルセーフ制御に移行させ
    るフェイルセーフ移行手段と、 を含んで構成された車両用自動変速機のフェイルセーフ
    装置。
  2. 【請求項2】摩擦係合要素に対する供給油圧を制御して
    変速動作を行わせる構成の車両用自動変速機において、 前記供給油圧に応じてスイッチングする油圧スイッチ
    と、 該油圧スイッチからの信号に基づいて異常状態を検出す
    る異常状態検出手段と、 該異常状態検出手段により異常状態が検出されたときに
    フェイルセーフ制御に移行させるフェイルセーフ移行手
    段と、 前記異常検出手段により異常状態が解消したことが検出
    されてから前記フェイルセーフ制御を解除させるまでの
    遅延時間を運転条件に応じて可変に設定する解除遅延時
    間設定手段と、 前記異常検出手段により異常状態が解消したことが検出
    されてから前記解除遅延時間設定手段で設定された遅延
    時間が経過した後にフェイルセーフ制御を解除するフェ
    イルセーフ解除手段と、 を含んで構成された車両用自動変速機のフェイルセーフ
    装置。
  3. 【請求項3】摩擦係合要素に対する供給油圧を制御して
    変速動作を行わせる構成の車両用自動変速機において、 前記供給油圧に応じてスイッチングする油圧スイッチ
    と、 該油圧スイッチからの信号に基づいて異常状態を検出す
    る異常検出手段と、 該異常検出手段による異常状態の検出からフェイルセー
    フ制御に移行させるまでのフェイルセーフ判断時間を運
    転条件に応じて可変に設定するフェイルセーフ判断時間
    設定手段と、 前記異常検出手段による異常状態の検出から前記フェイ
    ルセーフ判断時間設定手段で設定されたフェイルセーフ
    判断時間が経過した後にフェイルセーフ制御に移行させ
    るフェイルセーフ移行手段と、 前記異常検出手段により異常状態が解消したことが検出
    されてから前記フェイルセーフ制御を解除させるまでの
    遅延時間を運転条件に応じて可変に設定する解除遅延時
    間設定手段と、 前記異常検出手段により異常状態が解消したことが検出
    されてから前記解除遅延時間設定手段で設定された遅延
    時間が経過した後にフェイルセーフ制御を解除するフェ
    イルセーフ解除手段と、 を含んで構成された車両用自動変速機のフェイルセーフ
    装置。
  4. 【請求項4】前記フェイルセーフ判断時間設定手段が、
    運転条件としての自動変速機の負荷に応じて前記フェイ
    ルセーフ判断時間を可変に設定することを特徴とする請
    求項1又は3に記載の車両用自動変速機のフェイルセー
    フ装置。
  5. 【請求項5】前記フェイルセーフ判断時間設定手段が、
    運転条件としての作動油の温度に応じて前記フェイルセ
    ーフ判断時間を可変に設定することを特徴とする請求項
    1又は3に記載の車両用自動変速機のフェイルセーフ装
    置。
  6. 【請求項6】前記フェイルセーフ判断時間設定手段が、
    運転条件としての作動油の温度に応じて設定した時間
    と、運転条件としての自動変速機の負荷に応じて設定し
    た時間との総和を前記フェイルセーフ判断時間として設
    定することを特徴とする請求項1又は3に記載の車両用
    自動変速機のフェイルセーフ装置。
  7. 【請求項7】前記解除遅延時間設定手段が、運転条件と
    しての作動油の温度に応じて前記遅延時間を可変に設定
    することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用自
    動変速機のフェイルセーフ装置。
  8. 【請求項8】前記油圧スイッチが、複数の摩擦係合要素
    それぞれに設けられ、前記異常検出手段が、正常時には
    発生しない油圧スイッチのON・OFFの組み合わせが
    発生しているときに異常状態を検出することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか1つに記載の車両用自動変速
    機のフェイルセーフ装置。
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