JP3969297B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の自動変速機の制御装置に関し、特に、ニュートラル制御を実行する自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される自動変速機は、エンジンとトルクコンバータ等を介してつながるとともに複数の動力伝達経路を有してなる変速機構を有して構成され、例えば、アクセル開度および車速に基づいて自動的に動力伝達経路の切換えを行なう、すなわち自動的に変速比(走行速度段)の切換えを行なうように構成される。一般的に、自動変速機を有した車両には運転者により操作されるシフトレバーが設けられ、シフトレバー操作に基づいて変速ポジション(例えば、後進走行ポジション、ニュートラルポジション、前進走行ポジション)が設定されている。自動変速モードでは、所定の変速比/変速段を自動で切り換える「前進走行レンジ」がある。
【0003】
このような自動変速機を有した車両において、前進走行ポジションが設定されて車両が停止している状態では、アイドリング回転するエンジンからの駆動力がトルクコンバータを介して変速機に伝達され、これが車輪に伝達されるため、いわゆるクリープ現象が発生する。クリープ現象は、登坂路での停車からの発進をスムーズに行なわせることができるなど、所定条件下では非常に有用なのであるが、車両を停止保持したいときには不要な現象であり、車両のブレーキを作動させてクリープ力を抑えるようになっている。すなわち、エンジンからのクリープ力をブレーキにより抑えるようになっており、その分エンジンの燃費が低下するという問題がある。
【0004】
このようなことから、前進走行ポジションにおいて、ブレーキペダルが踏み込まれてブレーキが作動されるとともにアクセルがほぼ全閉となって車両が停止している状態では、前進走行ポジションのまま変速機をニュートラルに近いニュートラル状態として、燃費の向上を図ることが提案されている。
【0005】
特開平11−166618号公報(特許文献1)は、無段変速機においてニュートラル制御を実行する制御装置を開示する。この制御装置は、車両に搭載されたエンジンのクランク軸にトルクコンバータを介して連絡される駆動側軸とこの駆動側軸に平行に配設された被動側軸と駆動側軸に設けられた駆動側プーリと被動側軸に設けられた被動側プーリと駆動側プーリ及び被動側プーリに巻掛けられたベルトとからなる無段変速機構と、この無段変速機構の被動側軸に前進用クラッチ部及び後進用クラッチ部からなる前後進切換機構を介して出力軸を連絡した無段変速機構と、この無段変速機の出力軸の回転を許容・阻止するブレーキ機構とを含む無段変速機を制御する。この制御装置は、所定の車両停車条件を満足する場合にはブレーキ機構を作動させて出力軸の回転を阻止するよう制御する回路と、その制御とともに、前後進切換機構の前進用クラッチ部を解放して駆動力を遮断するよう制御する回路とを含む。
【0006】
この制御装置によると、車両停車時に無段変速機の出力軸をロックしてニュートラル状態にしていることにより、停車した車両が動くことを阻止することができるとともにエンジンに対するクリープトルクの負荷を無くすことができる。その結果、この制御装置は、車両を停車した状態に保持し得て、停車した車両の後退を防止し得て、車両停車時の燃費を向上することができる。
【0007】
特開2002−181175公報(特許文献2)は、ニュートラル状態を実現するための入力クラッチの制御と、ベルト式無段変速機のベルト挟圧力制御とを、同一の油圧アクチュエータとコントロールバルブとを用いて行なう油圧制御装置を開示する。この油圧制御装置は、無段変速装置に作用してその無段変速装置に所定トルク容量を付与する無段変速装置用油圧サーボと、車輌走行時に係合する摩擦係合要素に作用してその摩擦係合要素に所定トルク容量を付与する摩擦係合要素用油圧サーボとを備えてなる無段変速機の油圧制御装置である。この油圧制御装置は、無段変速装置用油圧サーボに供給する油圧を制御する第1の調圧回路と、摩擦係合要素用油圧サーボに供給する油圧を制御する第2の調圧回路と、第1の調圧回路と第2の調圧回路とを制御する信号圧を出力するソレノイドバルブとを備え、第2の調圧回路による制御圧に基づく摩擦係合要素のトルク容量を、第1の調圧回路による制御圧に基づく無段変速装置のトルク容量より小さくなるように設定した。
【0008】
この油圧制御装置によると、第1の調圧回路および第2の調圧回路により、摩擦係合要素のトルク容量を無段変速装置のトルク容量より小さくなるように制御圧を設定することで、無段変速装置のベルトがスリップすることない状態を確保しつつ、摩擦係合要素用油圧サーボを制御して滑らかに発進することができる。しかも、それを1個のソレノイドバルブにより制御される信号圧で摩擦係合要素と無段変速装置とを制御することができるので、たとえば摩擦係合要素を制御する専用のリニアソレノイドバルブ、アキュムレータ等をなくすことができ、油圧制御装置の構成を簡単にして、小型化、低コスト化を可能とすることができる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−166618号公報
【0010】
【特許文献2】
特開2002−181175公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された制御装置では、無段変速機におけるニュートラル制御を実行するときの以下のような問題点を解決していない。
【0012】
ニュートラル状態を実現するためには、入力クラッチ(前進クラッチやフォーワードクラッチともいう)を係合状態から解放状態に近い状態に自動的に移行させる。また、運転者がシフトレバーを操作することにより、ニュートラル(N)ポジションから前進走行(D)ポジションあるいは後進走行(R)ポジションに変更する時(ガレージシフト時)にも、この入力クラッチを解放状態から係合状態に移行させる。この入力クラッチの制御は、所定の油圧アクチュエータとコントロールバルブとを用いて行なわれる。
【0013】
このような状態において、ニュートラル制御の実行条件として、Dポジションで、アクセル操作が行なわれず、ブレーキ操作が行なわれ、かつ車両が停止していると、所定の油圧アクチュエータとコントロールバルブとに動作上の問題が発生していても、ニュートラル制御を開始する。このように、油圧制御機器に動作上の問題があっても、ニュートラル制御を実行しても、ニュートラル状態を実現できなかったり、ニュートラル状態の実現に時間がかかることもあり、燃費向上というニュートラル制御の目的を達成できない。
【0014】
特許文献2に開示された油圧回路において、ニュートラル制御の実行状態として、Dポジションで、アクセル操作が行なわれず、ブレーキ操作が行なわれ、かつ車両が停止していると、入力クラッチに動作上の問題(たとえば、油圧指令値をいくら下げても係合圧が下がらない)が発生していても、ニュートラル制御を開始する。このように、油圧制御機器に動作上の問題があっても、ニュートラル制御を実行すると、入力クラッチに対する油圧指令値が下降する。入力クラッチに動作上の問題があることを認識できないコンピュータは、大きく入力クラッチの係合圧を下げるために、入力クラッチおよびベルト挟圧力に対する油圧指令値が下げる。この結果、ベルト挟圧力の油圧回路が正常に動作すると、ベルト挟圧力が下がり続けて、ついにはベルトとプーリとの間で滑りが発生する。このように、油圧制御機器に動作上の問題があっても、ニュートラル制御を実行するので、ニュートラル状態を実現できないばかりか、無段変速機のベルトを滑らせることになる。
【0015】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ニュートラル制御を実行する自動変速機の制御装置であって、ニュートラル制御を実行するための油圧機器に異常があるとニュートラル制御を中止する制御装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る制御装置は、前進走行ポジションで、アクセル操作が行なわれず、ブレーキ操作が行なわれ、かつ車両が予め定められた車速以下であるという条件が成立した場合に、駆動力源からの駆動力を自動変速機に伝達する入力クラッチを解放させるニュートラル制御を実行する自動変速機を制御する。この制御装置は、ニュートラル制御時と、ニュートラルポジションから前進ポジションあるいはリバースポジションへのシフト時とにおいて、入力クラッチの油圧を制御するシフトバルブと、シフト時に、シフトバルブが作動した時の入力クラッチの係合状態の異常を検知するための検知手段と、検知手段により入力クラッチの係合状態の異常が検知されると、ニュートラル制御の実行を中止するための制御手段とを含む。
【0017】
第1の発明によると、シフトバルブは、ニュートラル制御時と、ニュートラルポジションから前進ポジションあるいはリバースポジションへのシフト時(ガレージシフト時)との双方において、入力クラッチの油圧を制御する。検知手段は、ガレージシフト時の入力クラッチの係合状態の異常を検知する。制御手段は、入力クラッチの係合状態の異常が検知されると、ニュートラル制御の実行を中止する。これにより、通常はニュートラル制御の実行よりも先に行なわれるガレージシフト時に入力クラッチに異常が発生していることが検知されると、それ以降のニュートラル制御を実行しない。その結果、ニュートラル制御を実行するための油圧機器に異常があるとニュートラル制御を中止する制御装置を提供することができる。
【0018】
第2の発明に係る制御装置は、第1の発明の構成に加えて、自動変速機の入力軸回転数を検知するための回転数検知手段をさらに含む。検知手段は、入力軸回転数の時間変化率が予め定められた範囲内にあるか否かに基づいて異常を検知するための手段を含む。
【0019】
第2の発明によると、回転数検知手段は、入力軸回転数としてたとえばタービン回転数を検知する。検知手段は、タービン回転数の時間変化率が予め定められた範囲内にない場合には、ガレージコントロールバルブのスティック、ソレノイドバルブの出力圧異常、入力クラッチの劣化等が発生していると考えられるので、それ以降のニュートラル制御を実行しない。
【0020】
第3の発明に係る制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、回転数検知手段は、入力軸回転数として、車両のタービン回転数を検知するため手段を含む。
【0021】
第3の発明によると、回転数検知手段により検知された車両のタービン回転数に基づいて、ニュートラル制御の実行可否を判断できる。
【0022】
第4の発明に係る制御装置は、駆動力源からの駆動力を伝達する入力クラッチの油圧と、ベルト挟圧力との油圧とを同一のアクチュエータで制御するベルト式無段変速機を制御する。この制御装置は、前進走行ポジションで、アクセル操作が行なわれず、ブレーキ操作が行なわれ、かつ車両が予め定められた車速以下であるという条件が成立した場合に、入力クラッチを解放させるニュートラル制御を実行するためのニュートラル制御手段と、ベルトのスリップ状態を検知するための検知手段と、検知手段により、ニュートラル制御中にベルトのスリップ状態を検知するとニュートラル制御の実行を中止するための制御手段とを含む。
【0023】
第4の発明によると、ニュートラル制御が実行され、入力クラッチの係合圧を下げるように油圧指令値が出力されても、入力クラッチの係合圧が下がらない場合、さらに油圧指令値が下げられる。ベルト式無段変速機のベルトの挟圧力は、この油圧指令値に基づいて、入力クラッチの係合圧と同一のアクチュエータで制御されている。このため、入力クラッチに関係する油圧機器の動作不良で入力クラッチの係合圧が下がらないことにより、油圧指令値が下げられ続けると、ベルト挟圧力が下がってしまい、ベルトが滑り出す。これを、検知手段が検知すると、制御手段がニュートラル制御の実行を中止する。これにより、入力クラッチの油圧系統に異常が発生していることにより、入力クラッチ係合圧の指令値が下がって、ベルト挟圧力が下がり、ベルト滑りが検知されると、それ以降のニュートラル制御を実行しない。その結果、ニュートラル制御を実行するための油圧機器に異常があるとニュートラル制御を中止する制御装置を提供することができる。
【0024】
第5の発明に係る制御装置においては、第4の発明の構成に加えて、検知手段は、入力側のプライマリプーリの回転数と出力側のセカンダリプーリの回転数とを比較して、スリップ状態を検知するための手段を含む。
【0025】
第5の発明によると、検知手段は、入力側のプライマリプーリの回転数と出力側のセカンダリプーリの回転数とを比較して、スリップ状態を検知して、スリップがあると、ニュートラル制御を実現するための入力クラッチの係合圧と、ベルト挟圧力とを制御する同一のアクチュエータに異常等が発生していると考えられるので、それ以降のニュートラル制御を実行しない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0027】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実現される。以下では、自動変速機をベルト式無段変速機として説明するが、本発明はこれに限定されない。すなわち、自動変速機はベルト式無段変速機に限定されず、トロイダル式無段変速機であっても、流体継手および遊星歯車式減速機構を有する自動変速機であってもよい。
【0028】
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、前後進切換え装置290と、ベルト式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission) 300と、デファレンシャルギヤ800と、ECU1000と、油圧制御部1100とから構成される。
【0029】
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサにより検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
【0030】
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチ210と、入力軸側のポンプ羽根車220と、出力軸側のタービン羽根車230と、ワンウェイクラッチ250を有し、トルク増幅機能を発現するステータ240とから構成される。トルクコンバータ200とCVT300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサ400により検知される。
【0031】
CVT300は、前後進切換え装置290を介してトルクコンバータ200に接続される。CVT300は、入力側のプライマリプーリ500と、出力側のセカンダリプーリ600と、プライマリプーリ500とセカンダリプーリ600とに巻き掛けられた金属製のベルト700とから構成される。プライマリプーリ500は、プライマリシャフトに固定された固定シーブおよびプライマリシャフトに摺動のみ自在に支持されている可動シーブからなる。セカンダリプーリ700は、セカンダリシャフトに固定されている固定シーブおよびセカンダリシャフトに摺動のみ自在に支持されている可動シーブからなる。CVT300の、プライマリプーリの回転数NINは、プライマリプーリ回転数センサ410により、セカンダリプーリの回転数NOUTは、セカンダリプーリ回転数センサ420により、検知される。
【0032】
これら回転数センサは、プライマリプーリやセカンダリプーリの回転軸やこれに繋がるドライブシャフトに取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、CVT300の、入力軸であるプライマリプーリや出力軸であるセカンダリプーリの僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
【0033】
前後進切換え装置290は、ダブルピニオンプラネタリギヤ、リバース(後進用)ブレーキB1および入力クラッチC1を有している。プラネタリギヤは、そのサンギヤが入力軸に連結されており、第1および第2のピニオンP1,P2を支持するキャリヤCRがプライマリ側固定シーブに連結されており、そしてリングギヤRが後進用摩擦係合要素となるリバースブレーキB1に連結されており、またキャリヤCRとリングギヤRとの間に入力クラッチC1が介在している。この入力クラッチ310は、前進クラッチやフォワードクラッチとも呼ばれ、パーキング(P)ポジション、Rポジション、Nポジション以外の車両が前進するときに必ず係合状態で使用される。
【0034】
Dポジションであって、車両の状態が予め定められた条件を満足して停止した場合に、入力クラッチ310を解放して所定のスリップ状態にして、ニュートラルに近い状態にする制御をニュートラル制御という。
【0035】
本実施の形態に係るパワートレーンにおいては、ガレージシフト時(NポジションからDポジションあるいはRポジションへの移行)の入力クラッチ310の係合圧の制御と、ニュートラル制御時の入力クラッチ310の係合圧の制御とを、同一の油圧アクチュエータおよびコントロールバルブで実行している。
【0036】
図2を参照して、これらのパワートレーンを制御するECU1000および油圧制御部1100について説明する。
【0037】
図2に示すように、ECT_ECU1010には、タービン回転数センサ400からタービン回転数NTを表わす信号が、プライマリプーリ回転数センサ410からプライマリプーリ回転数NINを表わす信号が、セカンダリプーリ回転数センサ420からセカンダリプーリ回転数NOUTを表わす信号が、それぞれ入力される。
【0038】
図2に示すように、油圧制御部1100は、変速速度制御部1110と、ベルト挟圧力制御部1120と、ロックアップ係合圧制御部1130と、クラッチ圧制御部1140と、マニュアルバルブ1150とを含む。ECU1000から、油圧制御部1100の変速制御用デューティソレノイド(1)1200と、変速制御用デューティソレノイド(2)1210と、ベルト挟圧力制御用リニアソレノイド1220と、ロックアップソレノイド1230と、ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイド1240に制御信号が出力される。この油圧回路の詳細は、特開2002−181175公報に開示されているので、詳細な説明はここでは繰返さない。
【0039】
図2を参照して、これらのパワートレーンを制御するECU1000の構造をさらに詳しく説明する。図2に示すように、ECU1000は、エンジン100を制御するエンジンコントロールコンピュータ1010と、CVT300を制御するトランスミッションコントロールコンピュータ1020とを含む。
【0040】
図1に示した入出力信号に加えて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020には、ストップランプスイッチから、運転者によりブレーキペダルが踏まれていることを表わす信号、Gセンサから、車両が登坂路などに停車したした際の登坂路の傾斜度を表わす信号が、それぞれ入力される。さらに、エンジンコントロールコンピュータ1010には、アクセル開度センサから、運転者により踏まれているアクセルの開度を表わす信号、スロットルポジションセンサから、電磁スロットルの開度を表わす信号、エンジン回転数センサから、エンジン100の回転数(NE)を表わす信号が、それぞれ入力される。エンジンコントロールコンピュータ1010とトランスミッションコントロールコンピュータ1020とは、相互に接続されている。
【0041】
油圧制御部1100においては、トランスミッションコントロールコンピュータ1020からベルト挟圧力制御用リニアソレノイド1220に出力された制御信号に基づいて、ベルト挟圧力制御部1120がCVT300のベルト700の挟圧力を制御するとともに、クラッチ圧制御部1140が入力クラッチ310の係合圧を制御する。
【0042】
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置のトランスミッションコントロールコンピュータ1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0043】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ガレージシフトの開始処理を実行する。この処理は、運転者の操作によりシフトレバーがNポジションからDポジションに移動されたことにより開始される。なお、NポジションからDポジションではなく,NポジションからRポジションであってもよい。
【0044】
S110にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、入力クラッチ310の係合状態を計測する。このとき、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、タービン回転数センサ400から入力されるタービン回転数NTの時間変化を計測する。
【0045】
S120にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、入力クラッチ310の係合異常条件が成立したか否かを判断する。このとき、タービン回転数NTが、正常時の低下状態に比べて異常に速く低下した場合や、異常に遅く低下した場合などに入力クラッチ310の係合異常条件が成立すると判断される。入力クラッチ310の係合異常条件が成立すると(S120にてYES)、処理はS130へ移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS140へ移される。
【0046】
S130にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、入力クラッチ310の係合異常判定処理を実行し、これ以降のニュートラル制御の実行を禁止する。このとき、たとえばニュートラル制御の実行条件の1つとして、入力クラッチ310の係合正常フラグを設定しておき、そのフラグをリセット(ニュートラル制御不許可)しておく。
【0047】
S140にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、入力クラッチの係合正常判定処理を実行し、これ以降のニュートラル制御を実施させる。たとえば、ニュートラル制御を実行するための条件の1つである入力クラッチ310の係合正常フラグをセット(ニュートラル制御許可)しておく。
【0048】
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係るパワートレーンを搭載した車両の動作について説明する。
【0049】
ガレージシフトを開始されると(S100)、シフトレバーがNポジションにあることを示すN接点がオン状態からオフ状態に移行するとともに、所定時間遅れてシフトレバーがDポジションにあることを示すD接点がオフ状態からオン状態になる。このときの状態を図4に示す。図4に示すように、ガレージシフトが開始されることにより、入力クラッチ310の指令圧が徐々に上昇する。入力クラッチ310の係合状態としてトランスミッションコントロールコンピュータ1020のメモリにタービン回転数NTの時間変化が記憶される。このとき、図4に示す異常例のように、正常時よりも速くタービン回転数NTが低下した場合や、正常時よりもタービン回転数NTが遅く低下した場合などに、クラッチ係合異常条件が成立する(S120にてYES)。
【0050】
図4に示す異常例(1)は、入力クラッチ310の指令圧を少し上昇させるだけで急激に入力クラッチ310が係合した場合や、ベルト挟圧力制御用リニアソレノイド1220が故障しており異常状態であって、指令圧が低いにもかかわらず高い油圧指令値を出力してしまった場合や、入力クラッチ310が劣化してしまい、タービン回転数NTが急激に低下した場合などが考えられる。また、異常例(2)は入力クラッチ310のクラッチ間のクリアランスが大きくクラッチ指令圧を大きくしても入力クラッチ310が係合しない場合などである。
【0051】
クラッチ係合異常条件が成立すると(S120にてYES)、入力クラッチ310の係合異常判定処理が行なわれる(S130)。この異常判定処理が行なわれると、ニュートラル制御を開始するときの条件の1つである入力クラッチ310の係合正常フラグがリセットされる。したがって、これ以降のニュートラル制御の他の条件が満足されてもニュートラル制御を実行することがない。すなわち、ガレージシフト時にNポジションからDポジションに切換えることにより、入力クラッチが解放状態から係合状態に移行するが、その移行時におけるタービン回転数NTの時間的な変化が異常を示した場合には、入力クラッチ310または入力クラッチ310を制御する油圧回路に異常が発生していると判定して、その油圧回路および入力クラッチ310を用いて制御が実行されるニュートラル制御の実行を禁止する。
【0052】
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置によると、通常はニュートラル制御の実行よりも先に行なわれるガレージシフト時(NポジションからDポジションまたはRポジションへの移行時)に、入力クラッチに異常が発生していることや、入力クラッチに関係する油圧回路に異常が発生していることが検知されると、それ以降のニュートラル制御を実行しない。その結果、ニュートラル制御を実行するための油圧機器に異常があるとニュートラル制御を中止し、ニュートラル制御に関係する油圧回路に異常がある場合に、ニュートラル制御の実行を回避することができる。
【0053】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンは、前述の図1および図2に示した構成と同じである。したがってこれらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0054】
なお、本実施の形態に係るパワートレーンも、前述の第1の実施の形態と同様に、その油圧回路は特開2002−181175公報に開示されているので、これらについての詳細な説明はここでは繰返さない。さらに、本実施の形態に係るパワートレーンにおいては、ニュートラル制御を実行するための入力クラッチ310の係合圧の制御と、CVT300のベルト700の挟圧力の制御とを、同一のアクチュエータで実行している。
【0055】
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置のトランスミッションコントロールコンピュータ1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0056】
S200にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ニュートラル制御の開始条件が成立したか否かを判断する。ニュートラル制御の開始条件が成立すると(S200にてYES)、処理はS210へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
【0057】
S210にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ニュートラル制御の開始を実行する。このとき、ベルト狭圧力制御用リニアソレノイド1220に対して入力クラッチ310を解放するように油圧指令値が出力される。この油圧回路は、前述の第1の実施の形態と同じように、特開2002−181175公報に記載された油圧回路であるため、ニュートラル制御用に入力クラッチ310の係合を解放状態とするために入力クラッチ310の係合圧を下げるようにベルト狭圧力制御用リニアソレノイド1220に指令値を出力すると、ベルト狭圧力も低下することになる。
【0058】
S220にて、トランスミッションコントロールコンピュータはベルト滑りが発生していないか否かを判断する。このとき、プライマリプーリ回転数センサ410とセカンダリプーリ回転数センサ420とがともに0の場合、ベルト滑り発生なしと判断する。ベルトの滑りが発生していないと判断されると(S220にてYES)、処理はS230へ移される。もしそうでないと(S220にてNO)、処理はS260へ移される。
【0059】
S230にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ニュートラル制御の終了条件が非成立であるか否かを判断する。ニュートラル制御の終了条件が非成立であると(S230にてYES)、処理はS240へ移される。もしそうでないと(S230にてNO)、処理はS250へ移される。
【0060】
S240にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ニュートラル制御の実行を継続する。その後、処理はS220へ戻され、再度ベルト滑りの発生がないことを検知すると(S220にてYES)、ニュートラル制御の実行を継続する。
【0061】
S250にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ニュートラル制御の終了処理を実行する。
【0062】
S260にて、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ニュートラル制御の中止処理を実行する。
【0063】
以上のような構造およびフローチャート基づく、本実施の形態に係るパワートレーンを有する車両の動作について説明する。
【0064】
車両が停止しているなどのニュートラル制御の開始条件が成立すると(S200にてYES)、ニュートラル制御が開始される(S210)。ベルト滑りの発生がないと(S220にてYES)、ニュートラル制御の終了条件が成立するまで(S230にてNO)、ニュートラル制御が実行され、その後ニュートラル制御の終了条件が成立するとニュートラル制御の終了が実行される(S250)。
【0065】
このとき、図6に示すように、ベルト滑りの発生がないため正常な動作を実行する。すなわち、入力クラッチ310の係合圧は、ニュートラル制御の開始とともに低下する。入力クラッチ310の係合圧の低下により、入力クラッチ310が解放され、タービン回転数NTが上昇する。このとき、車両が停止しているので、プライマリプーリ回転数NINおよびセカンダリプーリ回転数NOUTはともに0である。
【0066】
ニュートラル制御が開始され(S210)、ベルト滑りが発生すると(S220にてNO)、ニュートラル制御が中止される(S260)。このとき、図6に示すように、入力クラッチ310の係合圧が低下するような指令圧にもかかわらず入力クラッチ310の係合圧が低下しないで入力クラッチ310が解放状態とならずタービン回転数NTが上昇しない。入力クラッチ310の係合圧が低下しないため、トランスミッションコントロールコンピュータ1020は、さらに油圧指令値を下げる。このときトランスミッションコントロールコンピュータ1020は、ベルト狭圧力制御用リニアソレノイド1220に対する油圧指令値を下げることになる。そのため、ベルト狭圧力が図6に示すように低下を続ける。ベルト狭圧力が低下を続けると、ベルト滑りが発生し(S220にてNO)、ニュートラル制御が中止される。このとき、車両は停止しているため、セカンダリプーリ回転数NOUTは0のままであるが、ベルト滑りが発生し、ニュートラル制御が中止されるまでプライマリプーリ回転数NINおよびタービン回転数NTが上昇している。
【0067】
以上のようにして、ニュートラル制御を実現するための入力クラッチの制御と、ベルト式無段変速機のベルト狭圧力制御と、同一なアクチュエータとコントロールバルブとを用いて行なわれる場合、ニュートラル制御を実行すると入力クラッチに対する油圧指令値が下降する。入力クラッチに動作上の問題があると、さらに大きく入力クラッチの係合圧を下げるために、入力クラッチおよびベルト狭圧力に対する油圧指令値が下がることになる。入力クラッチの動作上に問題があって入力クラッチの係合圧が下がらないために、さらに油圧指令値が下げられると、ベルト狭圧力が下がり続けて、ついにはベルトとプーリとの間に滑りが発生する。この滑りが発生したことを検知して、ニュートラル制御を実行するための油圧機器に異常が発生していると判定してニュートラル制御を中止させることができる。
【0068】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る自動変速機の制御ブロック図である。
【図2】 図1に示すECUの詳細図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るECUで実行されるニュートラル実行判定処理のプログラムの制御構造を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態に係る自動変速機が搭載された車両の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係るECUで実行されるニュートラル実行判定処理のプログラムの制御構造を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係る自動変速機が搭載された車両の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 エンジン、200 トルクコンバータ、210 ロックアップクラッチ、220 ポンプ羽根車、230 タービン羽根車、240 ステータ、250 ワンウェイクラッチ、290 前後進切換え装置、300 入力クラッチ、400 タービン回転数センサ、410 プライマリプーリ回転数センサ、420 セカンダリプーリ回転数センサ、500 プライマリプーリ、600 セカンダリプーリ、700 ベルト、800 デファレンシャルギヤ、1000 ECU、1010 エンジンコントロールコンピュータ、1020 トランスミッションコントロールコンピュータ、1100 油圧制御部、1110 変速速度制御部、1120 ベルト挟圧力制御部、1130 ロックアップ係合圧制御部、1140 クラッチ圧力制御部、1150 マニュアルバルブ、1200 変速制御用デューティソレノイド(1)、1210 変速制御用デューティソレノイド(2)、1220 ベルト挟圧力制御用リニアソレノイド、1230 ロックアップソレノイド、1240 ロックアップ係合圧制御用デューティソレノイド。

Claims (2)

  1. 駆動力源からの駆動力を伝達する入力クラッチの油圧と、ベルト挟圧力との油圧とを同一のアクチュエータで制御するベルト式無段変速機の制御装置であって、
    前進走行ポジションで、アクセル操作が行なわれず、ブレーキ操作が行なわれ、かつ車両が予め定められた車速以下であるという条件が成立した場合に、前記入力クラッチを解放させるニュートラル制御を実行するためのニュートラル制御手段と、
    前記ベルトのスリップ状態を検知するための検知手段と、
    前記検知手段により、前記ニュートラル制御中に前記ベルトのスリップ状態を検知すると前記ニュートラル制御の実行を中止するための制御手段とを含む、制御装置。
  2. 前記検知手段は、入力側のプライマリプーリの回転数と出力側のセカンダリプーリの回転数とを比較して、前記スリップ状態を検知するための手段を含む、請求項に記載の制御装置。
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