JP2000008404A - 3関節型掘削機の操作制御装置 - Google Patents

3関節型掘削機の操作制御装置

Info

Publication number
JP2000008404A
JP2000008404A JP10180400A JP18040098A JP2000008404A JP 2000008404 A JP2000008404 A JP 2000008404A JP 10180400 A JP10180400 A JP 10180400A JP 18040098 A JP18040098 A JP 18040098A JP 2000008404 A JP2000008404 A JP 2000008404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
virtual
joint type
actual
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10180400A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP10180400A priority Critical patent/JP2000008404A/ja
Publication of JP2000008404A publication Critical patent/JP2000008404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3関節型掘削機の持つ広い作業範囲を、オペレ
ータの通常の技量の範囲で従来の2関節型の作業フロン
トと同等の操作感覚で連続的に操作可能とする操作制御
装置を提供する。 【解決手段】2つの操作レバー装置11,12が設けら
れ、コントローラ31では、仮想第1アーム14及び仮
想第2アーム15を有する2関節型作業フロントを仮想
的に設け、仮想第1アーム14の基端の取付位置を実際
の第1アーム3の基端の取付位置に一致させ、操作レバ
ー11aを仮想第1アームの操作手段として機能させた
ときの指令値を実際の第1アームの指令値として求め、
操作レバー12aを仮想第2アームの操作手段として機
能させたときの仮想第2アームの動きから実際の第2ア
ームと第3アームのそれぞれの指令値を求め、駆動指令
信号を比例減圧弁25a又は25b〜27a又は27b
に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3関節型掘削機、
すなわち掘削用バケットを除いて3個の関節とアームと
を有する掘削機の操作制御装置に係わり、特に、従来の
2関節型の掘削機と同様の操作手段を用いて操作可能な
3関節型掘削機の操作制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な掘削機の構造を図6に示
す。作業フロント100はブーム101及びアーム10
2の2つで構成され、掘削作業を行うバケット103が
この先端に設けられている。作業の主体であるバケット
103の位置決めが、ブーム101、アーム102とい
う回動可能な2つの構造要素によって行われているの
で、作業フロント100を2関節型作業フロントと呼
び、この作業フロント100を備えた掘削機を2関節型
の掘削機と称する。
【0003】これに対し、近年2ピースブーム型と呼ば
れる掘削機が使われている。これを図7に示す。2ピー
スブーム型の掘削機は、図6に示した一般的な掘削機に
対して、作業フロント100Aのブーム101を2分割
して第1ブーム104及び第2ブーム105としたもの
で、バケット103の位置決めに関与する関節の数から
作業フロント100Aを3関節型作業フロントと呼び、
この作業フロント100Aを備えた掘削機を3関節型の
掘削機と呼ぶこととする。
【0004】3関節型の掘削機は、2関節型の掘削機で
は難しかった掘削機の足元の作業を行えるという利点を
持っている。即ち、2関節型の掘削機でも、図6に示す
ような姿勢をとることで足元迄バケット103を持って
くることが可能であるが、このようにアーム102が水
平になった状態では掘削作業はできない。これに対し、
3関節型の掘削機では、図7に示すようにアーム102
をほぼ垂直にした状態でバケット103を足元に持って
くることができ、これによって足元の作業が可能とな
る。また、足元から遠く離れた位置の作業に対しても、
第1ブーム104と第2ブーム105とを直線に近く伸
ばすことによって、2関節型の掘削機に比べてより遠く
まで作業することが可能である。
【0005】次に、従来の操作方式について述べる。図
8に、一般的な2関節型の掘削機の操作レバーの例を示
す。通常の掘削作業においては、ブーム・アーム・バケ
ット・旋回の4動作が頻繁に、かつ複合的に操作され
る。これらの4動作が2本の操作レバー107,108
に2動作ずつ割り当てられており、オペレータは左右の
手でそれぞれのレバーを操作することで掘削作業を行
う。この他の操作レバーとして、(図示しない)走行用
のレバー(通常ペダルも付加されている)がある。走行
用のレバーは、他のレバー107,108とは独立に使
用されることが多く、ここでは考慮しない。
【0006】図9は、3関節型の掘削機の操作レバーの
例である。前述したように、3関節型の掘削機では、遠
くから足元まで広範囲の作業が可能であるが、これを実
現するためには2関節型掘削機のブーム101に相当す
る第1ブーム104の他に、更に第2ブーム105を操
作しなければならない。既に2本の操作レバー107,
108には4動作が割り当てられていることから、シー
ソー型のペダル109を新設して第2ブーム105の操
作を行っている。
【0007】また、3関節型の掘削機の制御装置として
特開平9−95966号公報の提案がある。この提案で
は、2本の操作レバーのうち、従来、ブーム用として使
用していたレバーの操作で、第1ブームと第2ブームの
うちの一方を選択して駆動するようにしたものである。
これにより第2ブームを操作するために新たな操作レバ
ー若しくはペダル等の操作装置を設けることなく、1本
のブーム用の操作レバーで第1及び第2ブームを操作で
きる。なお、第1ブームと第2ブームのどちらを選択し
て駆動するかは、第1ブームの本体に対する角度及び第
1ブームと第2ブームのなす角度が所定の角度に到達し
たかどうかにより決定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように構成され
た3関節型掘削機の操作系では、3関節化することによ
って広い作業領域が得られる。しかし、この領域を連続
的に操作することが難しいという不具合がある。つま
り、第2ブーム105の操作をペダル109によって足
で行っているために、レバーを手で操作するような微妙
な調整が難しく、他の第1ブーム104やアーム10
2、バケット103の操作と協調して動作させることが
できない。従って、ほとんどの場合、遠くの作業を行う
時には第2ブーム105を伸ばした状態に固定し、ま
た、近くの作業を行う時には第2ブーム105を縮めた
状態に固定して作業を行っているのが通常である。
【0009】また、特開平9−95966号公報の制御
装置では、従来、ブームを駆動するために使用していた
レバーを操作すると、第1ブーム、第2ブームのどちら
か一方を選択して駆動するようにしており、これにより
2本の操作レバーで第1ブーム、第2ブーム、アーム、
バケットを操作できるようにしている。この方式では、
上下方向への作業範囲の拡大に対しては比較的有利であ
るが、例えば水平引きを行う場合には、第1ブームと第
2ブームは同時に駆動できないので、作業範囲は拡大し
ないという不具合がある。
【0010】本発明の目的は、3関節型掘削機の持つ広
い作業範囲を、オペレータの通常の技量の範囲で従来の
2関節型の作業フロントと同等の操作感覚で連続的に操
作可能とする3関節型掘削機の操作制御装置を提供する
ことである。
【0011】なお、従来技術について、ブームを2分割
した2ピースブーム型の掘削機を例に記述を進めてきた
が、アームを2分割した場合にも3関節型掘削機として
の機能は同一である。そこで、説明を一般化する意味
で、以下の説明では3個の関節でそれぞれ回動する部材
を、第1アーム、第2アーム、第3アームと呼ぶことと
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、掘削機本体と、掘削機本体に回動可能に
取り付けられた第1アーム、第1アームに回動可能に取
り付けられた第2アーム、第2アームに回動可能に取り
付けられた第3アームを有する3関節型作業フロント
と、第1アームを駆動する第1アームアクチュエータ、
第2アームを駆動する第2アームアクチュエータ、第3
アームを駆動する第3アームアクチュエータを有する油
圧駆動装置とを備えた3関節型掘削機の操作制御装置に
おいて、第1アーム、第2アーム、第3アームを操作す
るための第1及び第2操作手段と、仮想第1アーム及び
仮想第2アームを有する2関節型作業フロントを仮想的
に設け、この2関節型作業フロントの仮想第1アームの
基端の取付位置を実際の第1アームの基端の取付位置に
一致させ、前記第1操作手段を前記仮想の第1アームの
操作手段として機能させたときの指令値を前記実際の第
1アームの指令値として求め、前記油圧駆動装置に指令
信号を出力する第1指令演算手段と、前記第2操作手段
を前記仮想第2アームの操作手段として機能させたとき
の仮想第2アームの動きから実際の第3アームの先端速
度を計算し、前記実際の第2アームと第3アームでこの
先端速度が得られるよう第2アーム及び第3アームのそ
れぞれの指令値を求め、前記油圧駆動装置に駆動指令信
号を出力する第2指令演算手段とを備えるものとする。
【0013】これにより、第1操作手段により実際の第
1アームが操作され、第2操作手段により実際の第2ア
ーム、第3アームが操作されるようになり、3関節型掘
削機の持つ広い作業範囲を、オペレータの通常の技量の
範囲で従来の2関節型の作業フロントと同等の操作感覚
で連続的に操作可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0015】図1において、1は本発明が係わる3関節
型掘削機であり、掘削機1は作業フロント2を有し、こ
の作業フロント2は、それぞれ第1関節16、第2関節
17、第3関節18にて上下方向に回動可能に取り付け
られた第1アーム3、第2アーム4、第3アーム5から
なる3関節型である。作業フロント2の基端(第1関節
16)は掘削機本体13(上部旋回体)に支持され、そ
の先端、即ち第4関節19には掘削用バケット6が上下
方向に回動可能に取り付けられている。第1アーム3は
第1アームシリンダ7、第2アーム4は第2アームシリ
ンダ8、第3アーム5は第3アームシリンダ9でそれぞ
れ駆動され、バケット6はバケットシリンダ10で駆動
される。
【0016】図2に油圧回路の一例を示す。図中、60
は第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3
アームシリンダ9、バケットシリンダ10を含む油圧駆
動回路であり、油圧ポンプ20から吐出された作動油は
流量制御弁21,22,23,24を介して、第1アー
ムシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリ
ンダ9、バケットシリンダ10に供給される。この他
に、図示しない旋回用油圧モータ、走行用油圧モータが
あり、これらも同様に接続されている。
【0017】また、61は流量制御弁21,22,2
3,24に操作用のパイロット圧力を導くパイロット回
路であり、パイロット油圧源62と、流量制御弁21,
22,23にそれぞれ設けられた1対のパイロットライ
ン63a,63b;64a,64b;65a,65b及
び流量制御弁24に設けられた同様なパイロットライン
66a,66b(一部のみ図示)と、パイロットライン
63a,63b;64a,64b;65a,65bに配
置された比例減圧弁25a,25b;26a,26b;
27a,27b及びパイロットライン66a,66bに
設けられた同様な比例減圧弁(図示せず)とで構成され
ている。
【0018】流量制御弁21は、非作動時にはスプリン
グ70a,70bに支えられて中立位置にあり、各ポー
トはブロックされるので、第1アームシリンダ7は動か
ない。比例減圧弁25a,25bによって調整されたパ
イロット圧力が流量調整弁21のパイロット圧力室71
a,71bに導かれており、いずれかにパイロット圧力
がたつと、この圧力による力とスプリング70a,70
bとの釣り合いの位置に弁体は変位し、その変位量に応
じた流量が第1アームシリンダ7に送られ、第1アーム
シリンダ7は伸縮する。流量制御弁22,23,24も
同様にスプリング72a,72b;74a,74b;7
6a,76b及びパイロット圧力室73a,73b;7
5a,75b;77a,77bを有し、比例減圧弁26
a,26b;27a,27b及び流量制御弁24の図示
しない比例減圧弁により同様に作動する。
【0019】比例減圧弁25a,25b;26a,26
b;27a,27b及び流量制御弁24の図示しない比
例減圧弁は、コントローラ31からの駆動指令信号によ
って作動し、更にコントローラ31には操作レバー装置
11,12からの操作信号及び角度センサ40,41,
42からの検出信号が入力されている。操作レバー装置
11,12は操作信号として電気信号を出力する電気レ
バー方式であり、操作レバー装置11,12の操作レバ
ー11a,12aが操作されると、その操作量に応じて
第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3ア
ームシリンダ9、バケットシリンダ10を任意の速度で
駆動することができる。角度センサ40,41,42は
第1関節16、第2関節17、第3関節18にそれぞれ
取り付けられ、第1アーム3、第2アーム4、第3アー
ム5の回転角度θ1,θ2,θ3を検出する。角度センサ
としては各関節の角度を直接検出するポテンショメータ
であってもよいし、第1シリンダ7、第2シリンダ8、
第3シリンダ9の変位量を検出し、回転角度を幾何学的
に演算するものであってもよい。
【0020】操作レバー装置11,12の操作方法の詳
細を図3に示す。
【0021】図3において、バケット及び旋回に関する
操作は従来の掘削機と全く同じであり、右側に配置され
た操作レバー装置11の操作レバー11aを右(a)方
向に操作すると、その操作量に応じた速度でバケット6
はダンプ側(開く側)に動作し、操作レバー11aを左
(b)方向に操作すると、その操作量に応じた速度でバ
ケット6はクラウド側(掻き込む側)に動作する。ま
た、左側に配置された操作レバー装置12の操作レバー
12aを前(g)方向又は後(h)方向に操作すること
で、操作量に応じた速度で掘削機本体13(上部旋回
体)は右旋回又は左旋回を行う。
【0022】一方、従来、第1アーム(図7のアーム1
05)を動作させていた操作レバー装置11の操作レバ
ー11aの前後方向(c,d方向)は、本発明では、そ
の操作量に応じた速度で、図1に一点鎖線で示す仮想的
に設けた2関節型作業フロントの仮想の第1アーム14
を上げ方向又は下げ方向に動かし、結果として従来と同
様、実際の第1アーム3を上げ方向又は下げ方向に動か
す。即ち、操作レバー11aを前(c)方向に操作する
と、その操作量に応じた速度で第1アーム3を下げ方向
に動作し、操作レバー11aを後(d)方向に操作する
と、その操作量に応じた速度で第1アーム3を上げ方向
に動作する。
【0023】また、従来、第3アーム(図7のアーム1
02)だけを動作させていた操作レバー装置12の操作
レバー12aの左右方向(e,f方向)は、本発明で
は、その操作量に応じた速度で、上記の仮想的に設けた
2関節型作業フロントの仮想の第2アーム15を引き込
み(クラウド)又は押し出し(ダンプ)させ、これによ
り第2アーム4、第3アーム5を動かす。
【0024】このように本発明では、仮想の第1アーム
13及び仮想の第2アーム14を有する2関節型作業フ
ロントを仮想的に設け、仮想の第1アーム13に操作レ
バー11aの前後方向(c,d方向)の操作を対応さ
せ、仮想の第2アーム14に操作レバー12aの左右方
向(e,f方向)の操作を対応させることにより、2本
の操作レバー11a,12aを操作することで、第1ア
ーム3、第2アーム4、第3アーム5を操作することが
できる。
【0025】ここで、仮想的に設けた2関節型作業フロ
ントの仮想の第1アーム13の基端の取付位置(仮想の
第1関節)は実際の第1アーム3の基端の取付位置に一
致させるものとする。また、仮想の第1アーム13の長
さ及び仮想の第2アーム14の長さは任意に設定可能で
あるが、作業範囲を広くするためには通常の2関節型掘
削機よりも長くなるようのが好ましい。
【0026】図4にコントローラ31における処理フロ
ーを示し、図5に実際の作業フロントのアームリンクと
仮想の作業フロントのアームリンクとの関係を示す。
【0027】まず、仮想の第1アーム14に対する操作
レバー11aが操作された場合について説明する。
【0028】操作レバー11aの操作によって仮想の第
1アーム14の角速度指令ωbrが与えられると、仮想の
第2アーム15の先端は仮想の第1アーム14の基端を
中心に角速度ωbrで回転することになる。つまり、実際
の第3アーム5の先端も仮想の第1アーム14の基端を
中心に角速度ωbrで回転させてやる必要がある。
【0029】ここで、仮想の第1アーム14の基端の取
付位置と実際の第1アーム3の基端の取付位置が一致し
ていることから、実際の第1アーム3をωbrで回転させ
れば実際の第3アーム5の先端もωbrで回転することが
分かる。
【0030】よって、コントローラ31では、操作レバ
ー11aからの角速度指令ωbrを実際の第1アーム3の
角速度指令ω1として求める。
【0031】次に、仮想の第2アーム15に対する操作
レバー12aが操作された場合について説明する。
【0032】操作レバー12aの操作によって仮想の第
2アーム15の角速度指令ωarが与えられると、仮想の
第2アーム15の先端は仮想の第1アーム14の先端を
中心に角速度ωarで回転することになる。このことか
ら、コントローラ31の先端速度演算部32では、仮想
の第2アーム15のリンク長さL2より、実際の第3ア
ーム4の先端速度Vaを以下のように算出する。
【0033】Va=L2・ωar 次に、第2・第3アーム速度演算部33において、この
速度Vaを第3アーム5のリンクを示す線分M3に垂直な
成分Va3と、実際の第2アーム4の基端と実際の第3ア
ーム5の先端とを結ふ線分S1に垂直な成分Va3に分解
する。図5より、この速度Va2とVa3は以下の関係より
求まる。
【0034】 Va2=[sin(A)/sin(A+B)]Vaa3=[sin(B)/sin(A+B)]Va 次に、指令演算部34,35において、第2アーム4の
角速度指令ω2と第3アーム5の角速度指令ω3が以下の
ように求められる。
【0035】ω2=Va2/S1 ω3=Va3/M3 ここで、演算部32,33,34,35では、角度A,
B、線分の長さL2,S1,M3が必要となるが、各リン
クの長さM1,M2,M3及びL1,L2は定数として予め
与えられており、演算部32,35ではその値を用い
る。また、角度A,B及び線分の長さS1は、各リンク
のリンクピン位置(第1関節16、第2関節17、第3
関節18)に取り付けられた角度センサ40,41,4
2からの信号θ1,θ2,θ3を用いることでパラメータ
演算部36で演算され、演算部33,34ではそれらの
値を用いる。
【0036】以上のようにして得た角速度指令ω1
ω2,ω3は、それぞれ信号変換部50と51,52と5
3,54と55によって比例減圧弁25a,25b;2
6a,26b;27a,27bへの操作信号(駆動指令
信号)に変換され、この操作信号を比例減圧弁25a,
25b;26a,26b;27a,27bに出力するこ
とにより、流量制御弁21,22,23が動作し、第1
アーム3、第2アーム4、第3アーム5が回動する。
【0037】以上により、操作レバー11aを操作する
と第1アーム3が回動し、操作レバー12aを操作する
と、第2アーム4と第3アーム5が回動することにな
る。
【0038】また、操作レバー11a,12aのいずれ
を操作した場合も、第3アーム5の先端は仮想的に設け
た2関節型作業フロントの仮想第2アーム14の先端と
同様の動きをするので、オペレータがバケット6の周辺
を注視して作業する限り、オペレータの通常の技量の範
囲で2関節型作業フロントと同じ操作感覚で連続的に操
作可能となる。
【0039】更に、本件出願人は、新たな操作手段を必
要とせず、3関節型作業機の持つ広い作業領域を、オペ
レータの通常の技量の範囲で、従来の2関節型作業機と
同等の操作感覚で連続的に操作可能とするという、本発
明と同様の課題を達成することを目的として、特願平9
−032171号にて仮想の2関節型掘削機を利用した
3関節型掘削機の操作制御装置を発明し、出願してい
る。この先願発明では、本発明と同様に、操作レバー1
1aの前後方向(c,d方向)の操作を仮想の第1アー
ム14に対応させ、操作レバー12aの左右方向(e,
f方向)の操作を仮想の第2アーム15に対応させ、第
1アーム3、第2アーム4、第3アーム5を操作してい
る。
【0040】しかし、この先願発明では、仮想第2アー
ム14と実際の第3アーム5が剛体を形成するかのよう
に動くように仮想第2アーム14と実際の第3アーム5
との動きの関係を定め、仮想第2アーム15の回転角速
度を実際の第3アーム5の回転角速度として与えること
により、操作レバー11a,11bの操作を仮想の第1
アーム14及び第2アーム15に対応させ、第1アーム
3、第2アーム4、第3アーム5に対する操作信号を得
ている。このように仮想の第2アーム15と実際の第3
アーム5との関係を設定し操作信号を得る場合は、仮想
の第2アーム15を操作する操作レバー12aを操作し
たとき、実際の第1アーム3、第2アーム4及び第3ア
ーム5が同時に動き、また、仮想の第1アーム14の基
端の取付位置を実際の第1アーム3の基端の取付位置に
一致させない場合は、仮想の第1アーム3を操作する操
作レバー11aを操作した時も、同時に3つのアーム
3,4,5が動くことになる。
【0041】このように、操作レバー11a,12aの
いずれを操作しても3つのアーム3,4,5が同時に動
くということは、従来の2関節型掘削機で操作レバーに
対応したアームだけが動くという操作感覚に慣れている
オペレータにとっては、大きな違和感を与えることにも
なる。
【0042】このような先願発明に対し、本発明では、
上記のように仮想の第1アーム14の基端の取付位置を
実際の第1アーム3の基端の取付位置に一致させたの
で、仮想の第1アーム14を操作する操作レバー11a
を操作すれば実際の第1アーム3のみが回動することに
なる。また、実際の第2アーム4と第3アーム5とで仮
想の第2アーム15の先端速度が得られるよう指令信号
を求めるので、仮想の第2アーム15を操作する操作レ
バー12aを操作すると、実際の第2アーム4及び第3
アーム5のみが回動するようになる。このため、先願発
明の問題点が解消され、3関節型掘削機の特徴である広
い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚
で連続的に、オペレータに違和感を与えること無く操作
することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、3関節型
掘削機の持つ広い作業範囲を、オペレータの通常の技量
の範囲で従来の2関節型作業機と同等の操作感覚で連続
的に操作可能とし、しかもオペレータの違和感のない作
業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である3関節型掘削機の構造
を説明する図である。
【図2】本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操
作制御装置のシステム構成を油圧回路と共に示す図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操
作制御装置の操作系を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操
作制御装置のコントローラの機能を示すブロック線図で
ある。
【図5】本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操
作制御装置の動作原理を説明する図である。
【図6】従来の2関節型掘削機の構造を説明する図であ
る。
【図7】従来の3関節型掘削機の一例としての、2ピー
スブーム型掘削機の構造を説明する図である。
【図8】従来の2関節型掘削機の操作系を説明する図で
ある。
【図9】従来の2ピースブーム型掘削機の操作系を説明
する図である。
【符号の説明】 1 3関節型掘削機 2 作業フロント 3 第1アーム 4 第2アーム 5 第3アーム 6 バケット 7 第1アームシリンダ 8 第2アームシリンダ 9 第3アームシリンダ 10 バケットシリンダ 11 操作レバー装置 11a 操作レバー 12 操作レバー装置 12a 操作レバー 13 掘削機本体(上部旋回体) 14 仮想第1アーム 15 仮想第2アーム 16 第1関節 17 第2関節 18 第3関節 19 第4関節(バケット関節) 20 油圧ポンプ 21〜24流量制御弁 25a,25b〜27a,27b 比例減圧弁 31 コントローラ 32 先端速度演算部 33 第2・第3アーム速度演算部 34,35 指令演算部 36 パラメータ演算部 40〜42 角度センサ 60 油圧駆動回路 61 パイロット回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削機本体と、掘削機本体に回動可能に取
    り付けられた第1アーム、第1アームに回動可能に取り
    付けられた第2アーム、第2アームに回動可能に取り付
    けられた第3アームを有する3関節型作業フロントと、
    第1アームを駆動する第1アームアクチュエータ、第2
    アームを駆動する第2アームアクチュエータ、第3アー
    ムを駆動する第3アームアクチュエータを有する油圧駆
    動装置とを備えた3関節型掘削機の操作制御装置におい
    て、 第1アーム、第2アーム、第3アームを操作するための
    第1及び第2操作手段と、 仮想第1アーム及び仮想第2アームを有する2関節型作
    業フロントを仮想的に設け、この2関節型作業フロント
    の仮想第1アームの基端の取付位置を実際の第1アーム
    の基端の取付位置に一致させ、前記第1操作手段を前記
    仮想の第1アームの操作手段として機能させたときの指
    令値を前記実際の第1アームの指令値として求め、前記
    油圧駆動装置に指令信号を出力する第1指令演算手段
    と、 前記第2操作手段を前記仮想第2アームの操作手段とし
    て機能させたときの仮想第2アームの動きから実際の第
    3アームの先端速度を計算し、前記実際の第2アームと
    第3アームでこの先端速度が得られるよう第2アーム及
    び第3アームのそれぞれの指令値を求め、前記油圧駆動
    装置に駆動指令信号を出力する第2指令演算手段とを備
    えることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
JP10180400A 1998-06-26 1998-06-26 3関節型掘削機の操作制御装置 Pending JP2000008404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10180400A JP2000008404A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 3関節型掘削機の操作制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10180400A JP2000008404A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 3関節型掘削機の操作制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000008404A true JP2000008404A (ja) 2000-01-11

Family

ID=16082588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10180400A Pending JP2000008404A (ja) 1998-06-26 1998-06-26 3関節型掘削機の操作制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000008404A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100240085B1 (ko) 굴삭기의 조작장치
JP4776640B2 (ja) 油圧ショベルのフロント制御装置
KR960702565A (ko) 건설기계의 영역제한 굴삭제어장치(region limiting excavation control system for construction machine)
JPH04250222A (ja) 油圧パワーショベルの操作方法
CN112513378A (zh) 作业机械
JP3822646B2 (ja) 3関節型掘削機の操作制御装置
KR100240299B1 (ko) 3관절형 굴삭기의 조작제어장치
WO2020054160A1 (ja) 作業機械
JP2000008404A (ja) 3関節型掘削機の操作制御装置
JP5600830B2 (ja) 作業機械の操作制御装置
JP3682352B2 (ja) 建設機械のフロント制御装置
KR100335363B1 (ko) 굴삭기의제어장치
JP3713358B2 (ja) 建設機械のフロント制御装置
JP2000303492A (ja) 建設機械のフロント制御装置
JP2651075B2 (ja) 土工機における油圧アクチュエータ制御装置
JP3749319B2 (ja) 建設機械の軌跡制御装置
JP3781920B2 (ja) 建設機械の領域制限掘削制御装置
JPH10317417A (ja) 多関節作業機械の姿勢制御装置
JPH11280103A (ja) 3関節型掘削機の操作制御装置
JP3681527B2 (ja) 2ピースブーム型作業機の操作制御装置
JPH11236719A (ja) 3関節型作業機の操作制御装置
JP3519215B2 (ja) 2ピースブーム型作業機の操作駆動装置
JP2000073410A (ja) スイング式油圧ショベルの旋回同調装置
JPH0995966A (ja) 2ピースブーム式建設作業機械
JP2798748B2 (ja) 作業アタッチメントの姿勢角自動設定装置