JPH11236719A - 3関節型作業機の操作制御装置 - Google Patents

3関節型作業機の操作制御装置

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JPH11236719A
JPH11236719A JP3861298A JP3861298A JPH11236719A JP H11236719 A JPH11236719 A JP H11236719A JP 3861298 A JP3861298 A JP 3861298A JP 3861298 A JP3861298 A JP 3861298A JP H11236719 A JPH11236719 A JP H11236719A
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JP
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arm
working machine
speed
gain
angle
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JP3861298A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
Morio Oshina
守雄 大科
Eiji Egawa
栄治 江川
Junji Tsumura
淳二 津村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3関節型作業機の持つ広い作業領域を、オペレ
ータの通常の技量の範囲で、従来の2関節型作業機と同
等の操作感覚で連続的に操作可能とし、かつオペレータ
の操作に対し違和感のない動作が得られるようにする。 【解決手段】加算部64で圧力センサ60,61の出力
の差を求め、第1アーム3の動作速度X1を算出し、加
算部65で圧力センサ62,63の出力の差を求め、第
3アーム5の動作速度X3を算出し、動作速度X1にゲ
イン算出部44から出力される第1アーム補助ゲインK
1が乗じられ、動作速度X3にゲイン算出部46から出
力される第3アーム補助ゲインK3が乗じられ、このK
1,K3の和から第2アーム4用の指令速度X2を求め
る。ゲイン算出部44,46では角度検出センサ43,
45からの角度信号θ2,θ3が小さくなると小さくな
るK1,K3を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3関節型、即ち作
業具を除いて3個の関節とアームを有する3関節型作業
機の操作制御装置に係わり、特に、従来の2関節型掘削
機等の作業機と同様の手段を用いて、3関節型作業機と
しての利点を利用可能な操作制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多関節型作業機の代表例である油圧ショ
ベルの作業フロントは、一般的に上下方向に回動可能な
ブームとアームで構成され、作業具としての掘削用バケ
ットがアームの先端に取り付けられている。作業具であ
るバケットの位置決めはブームとアームの2つの回動可
能な部材の操作より行われるので、本明細書ではこの油
圧ショベルを2関節型作業機と呼ぶ。
【0003】これに対し、近年2ピースブーム型の作業
機が使われている。これは、一般的な2関節型作業機の
ブームを2分割して第1ブーム及び第2ブームとしたも
のであり、第1ブームに対する第2ブームの取付角度を
変更することにより作業範囲を広く取ることができる。
また、旋回半径が小さくなる姿勢を取ることもでき、狭
い現場での作業も可能である。この作業機は、作業具で
あるバケットの位置決めに関与する部材が第1ブーム、
第2ブーム及びアームの3つの回動可能な部材であるこ
とから、本明細書では3関節型作業機と呼ぶことにす
る。
【0004】2関節型作業機においては、ブーム、アー
ム、バケットの動作と、上部旋回体の旋回動作を操作す
るために、2本の操作レバーが用いられている。1本の
操作レバーに2つの動作が割り当てられており、オペレ
ータは左右の手でそれぞれのレバーを操作することで作
業を行っている。
【0005】これに対して、3関節型作業機では、2関
節型作業機の4動作に第2ブームの動作が加わるため、
もう1つの操作装置を用意する必要がある。一般には両
手が2本の操作レバーでふさがっているため、足で操作
するようにペダルが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の3関節型作業機
の操作においては、第2ブームの操作装置としてペダル
が用いられているため、手によるレバー操作のような微
妙な調整が難しい。そのため、第2ブームを第1ブーム
やアームと協調して操作することができない。従って、
ほとんどの場合、第2ブームは作業前の作業フロントの
姿勢変更のためだけに操作され、作業中には操作されな
いのが通常である。
【0007】そこで、3関節型作業機を新たな操作装置
を必要とせず2関節型作業機と同等の操作感覚で連続的
に操作可能とすることを目的として、本件出願人は特願
平8−215808号で、第1ブームとアームのそれぞ
れの操作レバーの指令速度にそれぞれ補助ゲインを乗
じ、その演算値を第2ブームの指令速度とする3関節型
作業機の操作制御装置を発明し、出願した。
【0008】この特願平8−215808号の発明によ
れば、第2ブームを第1ブームやアームの動きに連動し
て操作できるようになった。また、オペレータの操作意
図と第2ブームの動きに違和感がないように、各リンク
の姿勢に応じて補助ゲインを可変とするようにもなって
いる。しかし、補助ゲインを可変とするのは、掘削機本
体の置かれた面に対する作業フロントの姿勢に応じてい
るため、第1ブームと第2ブームの取付角度やアームと
第2ブーム取付角度如何によっては作業フロントの動き
に大きな違和感が生じる場合がある。
【0009】つまり、第1アームと第2アームとの連動
においては、第1アームと第2アームの取付角度が小さ
くなると第1アームを動作させた時の第2アーム先端の
移動方向と第2アームを動作させたときの第2アームの
先端の移動方向が大きく異なってくる。これにより第1
アーム操作レバーを操作して第3アームを移動させよう
としたオペレータにとっては第3アームが意図しない方
向に移動し、大きな違和感を感じることになる。
【0010】また、第2アームと第3アームとの連動に
おいては、第2アームと第3アームの取付角度が小さく
なると第2アームを動作させた時の第3アーム先端の移
動方向と第3アームを動作させたときの第3アームの先
端の移動方向が大きく異なってくる。これにより第3ア
ーム操作レバーを操作して作業具を移動させようとした
オペレータにとっては、作業具が意図しない方向に移動
し、大きな違和感を感じることになる。
【0011】本発明の目的は、3関節型作業機の持つ広
い作業領域を、オペレータの通常の技量の範囲で、従来
の2関節型作業機と同等の操作感覚で連続的に操作可能
とし、かつオペレータの操作に対し違和感のない動作が
得られる3関節型作業機の操作制御装置を提供すること
である。
【0012】なお、これまで、3関節型作業機として2
ピースブーム型の作業機を例としたため、第1ブーム、
第2ブーム、アームという記述を用いてきたが、説明を
一般化するために、以下の本明細書中ではそれらの3部
材を第1アーム、第2アーム、第3アームと呼ぶことに
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した構成及びこれに付随する特徴は次の
ようである。
【0014】(1)まず、本発明は、作業機本体と、作
業機本体に回動可能に取り付けられた第1アームと、第
1アームに回動可能に取り付けられた第2アームと、第
2アームに回動可能に取り付けられた第3アームと、第
3アームに取り付けられた作業具と、第1アーム、第2
アーム、第3アーム及び作業具を駆動する駆動装置とを
有する3関節型作業機に設けられ、前記第1アームの速
度を指令する第1アーム操作手段と、前記第3アームの
速度を指令する第3アーム指令手段とを有し、これら第
1アーム操作手段及び第3アーム操作手段により前記駆
動装置を作動し、第1アーム及び第3アームを操作する
3関節型作業機の操作制御装置において、前記第1アー
ムの動作速度及び第3アームの動作速度を検出する動作
速度検出手段と、前記第1アームと第2アームとの取付
角度を検出する角度検出手段と、前記動作速度検出手段
で検出した第1アームの動作速度に第1アーム補助ゲイ
ンを乗じた値と前記動作速度検出手段で検出した第3ア
ームの動作速度に第3アーム補助ゲインを乗じた値との
演算値を前記第2アームの指令値とする第2アーム指令
手段と、この第2アーム指令手段に設けられ、前記角度
検出手段により検出された取付角度に応じて前記第1ア
ーム補助ゲインを変化させるゲイン可変手段とを備える
ものとする。
【0015】このように第2アーム指令手段を設けるこ
とにより、特願平8−215808号の発明と同様に第
2アームを第1アームや第3アームの動きに連動して操
作できるようになり、3関節型作業機の持つ広い作業領
域を、オペレータの通常の技量の範囲で、従来の2関節
型作業機と同等の操作感覚で連続的に操作可能となる。
【0016】また、上記のように角度検出手段とゲイン
可変手段を設けることにより、第1アーム操作手段を操
作して第1アームと第2アームを動作させたときの違和
感を小さくすることができる。
【0017】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記ゲイン可変手段は前記第1アームと第2アームの取
付角度が小さくなると、前記第1アーム補助ゲインを小
さくする。
【0018】上記取付角度が小さい場合、第2アームを
動作させたときの第2アーム先端の動作方向はオペレー
タの意図する、第1アームを動作させたときの第2アー
ム先端の動作方向に対して大きく異なったものとなる。
そこでこの場合、第1アーム補助ゲインの大きさを小さ
くすることで、第1アームを操作しても第2アームが動
きにくくなり、オペレータに違和感を与えないようにな
る。
【0019】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記ゲイン可変手段は前記第1アームと第2アー
ムの取付角度が、第1アームの基端の取付位置と第2ア
ームの先端位置とを結ぶ線と第2アームとでなす角度が
90度となる角度より小さい場合、前記第1アーム補助
ゲインを負の値とする。
【0020】取付角度が上記角度より小さい場合、第2
アームを動作させたときの第2アーム先端の移動方向
は、オペレータの意図する、第1アームを動作させたと
きの第2アーム先端の動作方向に対して、逆方向の成分
が発生する。そこでこの場合、第1アーム補助ゲインを
負の値とすることでこの逆方向の成分をなくし、第1ア
ーム操作時にオペレータに違和感を与えないようにす
る。
【0021】(4)また、本発明は、作業機本体と、作
業機本体に回動可能に取り付けられた第1アームと、第
1アームに回動可能に取り付けられた第2アームと、第
2アームに回動可能に取り付けられた第3アームと、第
3アームに取り付けられた作業具と、第1アーム、第2
アーム、第3アーム及び作業具を駆動する駆動装置とを
有する3関節型作業機に設けられ、前記第1アームの速
度を指令する第1アーム操作手段と、前記第3アームの
速度を指令する第3アーム指令手段とを有し、これら第
1アーム操作手段及び第3アーム操作手段により前記駆
動装置を作動し、第1アーム及び第3アームを操作する
3関節型作業機の操作制御装置において、前記第1アー
ムの動作速度及び第3アームの動作速度を検出する動作
速度検出手段と、前記第2アームと第3アームとの取付
角度を検出する角度検出手段と、前記動作速度検出手段
で検出された第1アームの動作速度に第1アーム補助ゲ
インを乗じた値と前記動作速度検出手段で検出された第
3アームの動作速度に第3アーム補助ゲインを乗じた値
との演算値を前記第2アームの指令値とする第2アーム
指令手段と、この第2アーム指令手段に設けられ、前記
角度検出手段により検出された取付角度に応じて前記第
3アーム補助ゲインを変化させるゲイン可変手段とを備
えるものとする。
【0022】このように第2アーム指令手段を設けるこ
とにより、特願平8−215808号の発明と同様に第
2アームを第1アームや第3アームの動きに連動して操
作できるようになり、3関節型作業機の持つ広い作業領
域を、オペレータの通常の技量の範囲で、従来の2関節
型作業機と同等の操作感覚で連続的に操作可能となる。
【0023】また、上記のように角度検出手段とゲイン
可変手段を設けることにより、第3アーム操作手段を操
作して第2アームと第3アームを動作させたときの違和
感を小さくすることができる。
【0024】(5)上記(4)において、好ましくは、
前記ゲイン可変手段は前記第2アームと第3アームの取
付角度が小さくなると第3アーム補助ゲインを小さくす
る。
【0025】上記取付角度が小さい場合、第2アームを
動作させたときの第3アーム先端の動作方向はオペレー
タの意図する、第3アームを動作させたときの第3アー
ム先端の動作方向に対して大きく異なったものとなる。
そこでこの場合、第3アーム補助ゲインの大きさを小さ
くすることで、第3アームを操作しても第2アームが動
きにくくなり、オペレータに違和感を与えないようにな
る。
【0026】(6)また、上記(4)において、好まし
くは、前記ゲイン可変手段は前記第2アームと第3アー
ムの取付角度が、第2アームの基端の取付位置と第3ア
ームの先端位置とを結ぶ線と第3アームとでなす角度が
90度となる角度より小さい場合、前記第3アーム補助
ゲインを負の値とする。
【0027】取付角度が上記角度より小さい場合、第2
アームを動作させたときの第3アーム先端の移動方向
は、オペレータの意図する、第3アームを動作させたと
きの第3アーム先端の動作方向に対して、逆方向の成分
が発生する。そこでこの場合、第3アーム補助ゲインを
負の値とすることでこの逆方向の成分をなくし、第3ア
ーム操作時にオペレータに違和感を与えないようにす
る。
【0028】(7)更に、上記(1)又は(4)におい
て、好ましくは、前記動作速度検出手段は前記第1アー
ム操作手段及び第3アーム操作手段の指令信号を検出
し、この指令信号から前記第1アーム及び第3アームの
動作速度を求める。
【0029】このように第1アーム操作手段及び第3ア
ーム操作手段の指令信号から動作速度を求めることによ
り、第1アームの動作速度及び第3アームの動作速度を
直接検出せずに当該動作速度を知ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図3を用いて説明する。
【0031】図1において、作業機1の持つ作業フロン
ト2は、上下方向に回動可能な第1アーム3、第2アー
ム4、第3アーム5からなる3関節型であり、その基端
は作業機本体(上部旋回体)13に支持され、その先端
に上下方向に回動可能な掘削作業用のバケット6が取り
付けられている。第1アーム3は第1アームシリンダ
7、第2アーム4は第2アームシリンダ8、第3アーム
5は第3アームシリンダ9でそれぞれ駆動され、バケッ
ト6はバケットシリンダ10で駆動される。
【0032】また、第2アーム4のリンクピン位置に角
度検出センサ43が、第3アーム5のリンクピン位置に
角度検出センサ45が取り付けられている。
【0033】図2に油圧回路の一例を示す。
【0034】油圧ポンプ20から吐出された作動油は流
量制御弁21,22,23,24を介して、第1アーム
シリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリン
ダ9、バケットシリンダ10に供給される。この他に、
図示しない旋回用油圧モータ、走行用油圧モータがあ
り、これらも同様に接続されている。これら油圧ポンプ
20、流量制御弁21,22,23,24、第1アーム
シリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリン
ダ9、バケットシリンダ10は第1アーム3、第2アー
ム4、第3アーム5、バケット6を駆動する駆動装置を
構成する。
【0035】第1アームシリンダ7を操作するために、
操作レバー11aを有する操作レバー装置11が設けら
れており、操作レバー11aを図示のc−d方向に操作
することにより信号パイロット圧が流量制御弁21に与
えられ、流量制御弁21が右方向もしくは左方向に切り
換わる。これにより油圧ポンプ20からの吐出油が第1
アームシリンダ7へ供給され、第1シリンダ7が収縮又
は伸長動作する。このように操作レバー11aを操作す
ることで、その操作量に応じて第1アームシリンダ7を
任意の速度で駆動することができる。
【0036】第3アームシリンダ9を操作するために、
操作レバー12aを有する操作レバー装置12が設けら
れており、操作レバー12aを図示のf−e方向に操作
することで、第1アームシリンダ7と同様にその操作量
に応じて第3アームシリンダ9を任意の速度で駆動でき
る。
【0037】また、バケットシリンダ10についても、
図示はしないが、操作レバー装置11の操作レバー11
aをc−d方向と直交する方向に操作することで、その
操作量に応じて任意の速度で駆動できるようになってお
り、操作レバー装置12の操作レバー12aをf−e方
向と直交する方向に操作した場合は、図示しない旋回モ
ータがその操作量に応じて任意の速度で駆動できるよう
になっている。
【0038】操作レバー装置11及び操作レバー装置1
2の出力管路には圧力センサ60,61,62,63が
取り付けられており、操作レバー11a,12aが操作
されたときの信号パイロット圧を検出する。圧力センサ
60,61,62,63の出力と角度検出センサ43,
45の出力はコントローラ31に入力される。
【0039】コントローラ31はこれらの入力から必要
な演算を行い、比例減圧弁29,30へ信号を出力す
る。比例減圧弁29,30はコントローラ31からの出
力に応じて調整された信号圧力を流量制御弁22に与え
る。これにより油圧ポンプ20からの吐出油が第2アー
ムシリンダ8へ供給される。このようにして、コントロ
ーラ31からの出力に応じて第2アームシリンダ8は任
意の速度で駆動することができる。
【0040】図3にブロック線図でコントローラ31の
機能の一例を示す。
【0041】図3において、加算部64では圧力センサ
61の出力と圧力センサ60の出力の差を求め、第1ア
ーム3の動作速度X1を算出する。同様に、加算部65
では圧力センサ62の出力と圧力センサ63の出力の差
を求め、第3アーム5の動作速度X3を算出する。
【0042】第1アーム3の動作速度X1には、乗算部
40において、ゲイン算出部44から出力される第1ア
ーム補助ゲインK1が乗じられ、また、第3アーム5の
動作速度X3には、乗算部41において、ゲイン算出部
46から出力される第3アーム補助ゲインK3が乗じら
れる。この2つの信号から加算部42によって和が演算
され、第2アーム4用の指令速度X2が求められる。そ
して、指令速度X2は信号変換部36,37によって、
比例減圧弁29,30への制御信号に変換され、この制
御信号を比例減圧弁29,30に出力することにより流
量制御弁22が動作し、油圧ポンプ20からの吐出油が
第2アームシリンダ8へ供給され、第2アーム4が回動
する。
【0043】これにより、特願平8−215808号の
発明と同様に、操作レバー11aが操作されると、その
操作量に応じて第1アーム3が動作すると共に、第2ア
ーム4は第1アーム補助ゲインK1に応じた速度比で第
1アーム3に連動して動作し、操作レバー12aが操作
されると、その操作量に応じて第3アーム5が動作する
と共に、第2アーム4は第3アーム補助ゲインK3に応
じた速度比で第3アームに連動して動作する。このた
め、3関節型作業機の持つ広い作業領域を、オペレータ
の通常の技量の範囲で、従来の2関節型作業機と同等の
操作感覚で連続的に操作可能となる。
【0044】また、本発明では、第1アーム補助ゲイン
K1及び第3アーム補助ゲインK3としてそれぞれゲイ
ン算出部44,46で算出した値を用いるので、操作レ
バー11aを操作して第1アーム3と第2アーム4を動
作させたときの違和感及び操作レバー12aを操作して
第2アーム4と第3アーム5を動作させたときの違和感
を小さくすることができる。以下、この点を詳細に説明
する。
【0045】(1)3関節型作業機において、第1アー
ム3を動作させた場合の第2アーム4の先端位置の移動
方向と、第2アーム4を動作させた場合の第2アーム4
の先端位置の移動方向を比較すると、第1アーム3と第
2アーム4とでなす角度θ2が小さくなるに従い移動方
向の差が大きくなる。これは、第1アーム4を操作して
第2アーム4の先端に取り付けられた第3アーム5を移
動しようした場合に、第2アーム4が連動して動作する
ことで異なる方向への移動量が大きくなり、違和感が大
きいことを意味する。
【0046】そこで本発明では、ゲイン算出部44にお
いて、角度検出センサ43からの角度信号θ2が小さく
なると第1アーム補助ゲインK1が小さくなるように設
定し、角度検出センサ43からの角度信号θ2を用い
て、第1アーム補助ゲインK1を算出している。これ
は、第1アーム3と第2アーム4とでなす角度θ2が小
さい場合、第2アーム4が動きにくくなり、第1アーム
3を操作した時の違和感を無くすものである。
【0047】(2)第1アーム3と第2アーム4とでな
す角度θ2が変化した場合、第1アーム3を動作させた
場合の第2アーム4の先端位置の移動方向と、第2アー
ム4を動作させた場合の第2アーム4の先端位置の移動
方向が90度となる角度θ2iが存在する。θ2がこの
θ2iより小さい場合、第2アーム4を動作させると、
第1アーム3を動作させた場合の移動方向と反対方向に
移動する成分が発生する。
【0048】そこで本発明では、ゲイン算出部44にお
いて、θ2がθ2iより小さい場合、第1アーム補助ゲ
インK1が負の値となるように設定してある。これは、
第2アーム4が動作したときの反対方向への成分を逆転
させて、同じ方向とすることで、第1アーム3を操作し
た時の違和感を無くすものである。
【0049】尚、このθ2iは次のようにして求められ
る。
【0050】θ2i=cos-1(L2/L1) L1:第1アーム3のリンク長さ L2:第2アーム4のリンク長さ 上記のゲイン算出部44の演算は、第1アーム3と第2
アーム4の取付角度θ2が、第1アーム3の基端の取付
位置と第2アーム4の先端位置とを結ぶ線と第2アーム
4とでなす角度が90度となる角度より小さい場合、第
1アーム補助ゲインK1を負の値としたことに相当す
る。
【0051】(3)また、3関節型作業機において、第
3アーム5を動作させた場合の第3アーム5の先端位置
の移動方向と、第2アーム4を動作させた場合の第3ア
ーム5の先端位置の移動方向を比較すると、第2アーム
4と第3アーム5とでなす角度θ3が小さくなるに従い
移動方向の差が大きくなる。これは、第3アーム5を操
作して第3アーム5の先端に取り付けられたバケット6
を移動しようした場合に、第2アーム4が連動して動作
することで異なる方向への移動量が大きくなり、違和感
が大きいことを意味する。
【0052】そこで本発明では、ゲイン算出部46にお
いて、角度検出センサ45からの角度信号θ3が小さく
なると第3アーム補助ゲインK3が小さくなるように設
定し、角度検出センサ45からの角度信号θ3を用いて
第3アーム補助ゲインK3を算出している。これは、第
2アーム4と第3アーム5とでなす角度θ3が小さい場
合、第2アーム4が動きにくくなり、第3アーム5を操
作した時の違和感を無くすものである。
【0053】(4)第2アーム4と第3アーム5とでな
す角度θ3が変化した場合、第3アーム5を動作させた
場合の第3アーム5の先端位置の移動方向と、第2アー
ム4を動作させた場合の第3アーム5の先端位置の移動
方向が90度となる角度θ3iが存在する。θ3がこの
θ3iより小さい場合、第2アーム4を動作させると、
第3アーム5を動作させた場合の移動方向と反対方向に
移動する成分が発生する。
【0054】そこで本発明では、ゲイン算出部46にお
いて、θ3がθ3iより小さい場合、第3アーム補助ゲ
インK3が負の値となるように設定してある。これは、
第2アーム4が動作したときの反対方向への成分を逆転
させて、同じ方向とすることで、第3アーム5を操作し
た時の違和感を無くすものである。
【0055】尚、このθ3iは次のようにして求められ
る。
【0056】θ3i=cos-1(L3/L2) L2:第2アーム4のリンク長さ L3:第3アーム5のリンク長さ 以上のゲイン算出部46での演算は、第2アーム4と第
3アーム5の取付角度θ3が、第2アーム4の基端の取
付位置と第3アーム5の先端位置とを結ぶ線と第3アー
ム5とでなす角度が90度となる角度より小さい場合、
第3アーム補助ゲインK3を負の値とすることに相当す
る。
【0057】なお、以上の実施形態では、操作レバー装
置11,12の出力管路にそれぞれ2つの圧力センサを
取り付け、その信号の差を求めて第1アーム3の動作速
度X1と第3アーム5の動作速度X3を算出している
が、代わりに1つの差圧センサを用いても良いし、速度
センサを用いて第1アーム3と第3アーム5の動作速度
を直接検出しても良い。
【0058】また、角度θ2及び角度θ3を検出するた
めに角度検出センサをリンクピン位置に取り付けている
が、各シリンダの長さを検出し、機構的な演算により角
度を求めても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、3関節型作業機を従来
の2関節型作業機と同様の操作感覚で2本の操作レバー
を用いて、オペレータに違和感を与えずに、3関節型作
業機の特徴である広い作業範囲を連続的に操作可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である3関節型作業機の外観
を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による3関節型作業機の操
作制御装置のシステム構成を駆動装置の油圧回路と共に
示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による3関節型作業機の操
作制御装置のコントローラの機能を示すブロック線図で
ある。
【符号の説明】
1 3関節型掘削機 2 作業フロント 3 第1アーム 4 第2アーム 5 第3アーム 6 バケット 7 第1アームシリンダ 8 第2アームシリンダ 9 第3アームシリンダ 10 バケットシリンダ 11 操作レバー 12 操作レバー 21〜24 流量制御弁 29,30 比例減圧弁 31 コントローラ 36,37 信号変換部 40,41 乗算部 42 加算部 43,45 角度検出センサ 44,46 ゲイン算出部 60,61,62,63 圧力センサ 64,65 加算部 K1 第1アーム補助ゲイン K3 第3アーム補助ゲイン X1 第1アームの動作速度 X2 第2アームの指令速度 X3 第3アームの動作速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津村 淳二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業機本体と、作業機本体に回動可能に取
    り付けられた第1アームと、第1アームに回動可能に取
    り付けられた第2アームと、第2アームに回動可能に取
    り付けられた第3アームと、第3アームに取り付けられ
    た作業具と、第1アーム、第2アーム、第3アーム及び
    作業具を駆動する駆動装置とを有する3関節型作業機に
    設けられ、 前記第1アームの速度を指令する第1アーム操作手段
    と、前記第3アームの速度を指令する第3アーム指令手
    段とを有し、これら第1アーム操作手段及び第3アーム
    操作手段により前記駆動装置を作動し、第1アーム及び
    第3アームを操作する3関節型作業機の操作制御装置に
    おいて、 前記第1アームの動作速度及び第3アームの動作速度を
    検出する動作速度検出手段と、 前記第1アームと第2アームとの取付角度を検出する角
    度検出手段と、 前記動作速度検出手段で検出した第1アームの動作速度
    に第1アーム補助ゲインを乗じた値と前記動作速度検出
    手段で検出した第3アームの動作速度に第3アーム補助
    ゲインを乗じた値との演算値を前記第2アームの指令値
    とする第2アーム指令手段と、 この第2アーム指令手段に設けられ、前記角度検出手段
    により検出された取付角度に応じて前記第1アーム補助
    ゲインを変化させるゲイン可変手段とを備えることを特
    徴とする3関節型作業機の操作制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の3関節型作業機の操作制御
    装置において、前記ゲイン可変手段は前記第1アームと
    第2アームの取付角度が小さくなると、前記第1アーム
    補助ゲインを小さくすることを特徴とする3関節型作業
    機の操作制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の3関節型作業機の操作制御
    装置において、前記ゲイン可変手段は前記第1アームと
    第2アームの取付角度が、第1アームの基端の取付位置
    と第2アームの先端位置とを結ぶ線と第2アームとでな
    す角度が90度となる角度より小さい場合、前記第1ア
    ーム補助ゲインを負の値とすることを特徴とする3関節
    型作業機の操作制御装置。
  4. 【請求項4】作業機本体と、作業機本体に回動可能に取
    り付けられた第1アームと、第1アームに回動可能に取
    り付けられた第2アームと、第2アームに回動可能に取
    り付けられた第3アームと、第3アームに取り付けられ
    た作業具と、第1アーム、第2アーム、第3アーム及び
    作業具を駆動する駆動装置とを有する3関節型作業機に
    設けられ、 前記第1アームの速度を指令する第1アーム操作手段
    と、前記第3アームの速度を指令する第3アーム指令手
    段とを有し、これら第1アーム操作手段及び第3アーム
    操作手段により前記駆動装置を作動し、第1アーム及び
    第3アームを操作する3関節型作業機の操作制御装置に
    おいて、 前記第1アームの動作速度及び第3アームの動作速度を
    検出する動作速度検出手段と、 前記第2アームと第3アームとの取付角度を検出する角
    度検出手段と、 前記動作速度検出手段で検出された第1アームの動作速
    度に第1アーム補助ゲインを乗じた値と前記動作速度検
    出手段で検出された第3アームの動作速度に第3アーム
    補助ゲインを乗じた値との演算値を前記第2アームの指
    令値とする第2アーム指令手段と、 この第2アーム指令手段に設けられ、前記角度検出手段
    により検出された取付角度に応じて前記第3アーム補助
    ゲインを変化させるゲイン可変手段とを備えることを特
    徴とする3関節型作業機の操作制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の3関節型作業機の操作制御
    装置において、前記ゲイン可変手段は前記第2アームと
    第3アームの取付角度が小さくなると、前記第3アーム
    補助ゲインを小さくすることを特徴とする3関節型作業
    機の操作制御装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の3関節型作業機の操作制御
    装置において、前記ゲイン可変手段は前記第2アームと
    第3アームの取付角度が、第2アームの基端の取付位置
    と第3アームの先端位置とを結ぶ線と第3アームとでな
    す角度が90度となる角度より小さい場合、前記第3ア
    ーム補助ゲインを負の値とすることを特徴とする3関節
    型作業機の操作制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1又は4記載の3関節型作業機の操
    作制御装置において、前記動作速度検出手段は前記第1
    アーム操作手段及び第3アーム操作手段の指令信号を検
    出し、この指令信号から第1アーム及び第3アームの動
    作速度を求めることを特徴とする3関節型作業機の操作
    制御装置。
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