JP2000008314A - 敷設済み砂入り人工芝生の回収方法および装置 - Google Patents
敷設済み砂入り人工芝生の回収方法および装置Info
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- JP2000008314A JP2000008314A JP10175522A JP17552298A JP2000008314A JP 2000008314 A JP2000008314 A JP 2000008314A JP 10175522 A JP10175522 A JP 10175522A JP 17552298 A JP17552298 A JP 17552298A JP 2000008314 A JP2000008314 A JP 2000008314A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 敷設済みの人工芝生をリサイクル可能なよう
に効率よく回収することができる敷設済み人工芝生の回
収方法および装置を提供する。 【解決手段】 回収方法は、敷設済み砂入り人工芝生１
を敷設面Ｇから剥離し、該剥離後の人工芝生１をパイル
１ｂ側が凸になるように屈曲させてパイル相互間を目開
きし、該目開き状態のパイル面から砂Ｓを分離すると共
に、砂Ｓを分離後の人工芝生１を回収することを特徴と
する。回収装置は、敷設済み人工芝生１を敷設面Ｇから
剥離する引取手段５ａ，５ｂと、該人工芝生１をパイル
面側が凸になるように屈曲させてパイル相互を目開きす
る目開き手段６と、この目開き状態のパイル面から砂Ｓ
を分離する砂分離手段７と、該砂Ｓを分離後の人工芝１
の回収手段１０とを備えてなる。
に効率よく回収することができる敷設済み人工芝生の回
収方法および装置を提供する。 【解決手段】 回収方法は、敷設済み砂入り人工芝生１
を敷設面Ｇから剥離し、該剥離後の人工芝生１をパイル
１ｂ側が凸になるように屈曲させてパイル相互間を目開
きし、該目開き状態のパイル面から砂Ｓを分離すると共
に、砂Ｓを分離後の人工芝生１を回収することを特徴と
する。回収装置は、敷設済み人工芝生１を敷設面Ｇから
剥離する引取手段５ａ，５ｂと、該人工芝生１をパイル
面側が凸になるように屈曲させてパイル相互を目開きす
る目開き手段６と、この目開き状態のパイル面から砂Ｓ
を分離する砂分離手段７と、該砂Ｓを分離後の人工芝１
の回収手段１０とを備えてなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は敷設済み砂入り人工
芝生の回収方法および装置に関し、さらに詳しくは、敷
設済み砂入り人工芝生を効率よく敷設面から回収する回
収方法および装置に関する。
芝生の回収方法および装置に関し、さらに詳しくは、敷
設済み砂入り人工芝生を効率よく敷設面から回収する回
収方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】パイル相互間の芝目に天然砂を充填した
所謂砂入り人工芝生は、天然芝生に近い感触を発現する
ことができるため、野球場、フィールド競技場、球技コ
ート等の各種運動競技場に多く使用されている。しか
し、人工芝生は多年使用する間に摩滅するため、定期的
な張り替えが必要である。
所謂砂入り人工芝生は、天然芝生に近い感触を発現する
ことができるため、野球場、フィールド競技場、球技コ
ート等の各種運動競技場に多く使用されている。しか
し、人工芝生は多年使用する間に摩滅するため、定期的
な張り替えが必要である。
【０００３】従来の敷設済み砂入り人工芝生の回収作業
としては、一般にフォークリフトなどのツメ部に専用治
具を取り付け、この専用治具を人工芝生の裏面に差し込
むことによって剥離し、これを作業者が人力でロール状
に巻き上げたのちトラックに積んで産業廃棄物処理場へ
運搬し、人工芝生と砂とを一体にしたままで埋没処理し
ていた。
としては、一般にフォークリフトなどのツメ部に専用治
具を取り付け、この専用治具を人工芝生の裏面に差し込
むことによって剥離し、これを作業者が人力でロール状
に巻き上げたのちトラックに積んで産業廃棄物処理場へ
運搬し、人工芝生と砂とを一体にしたままで埋没処理し
ていた。
【０００４】しかし、砂入り人工芝生は、一般に平均的
パイル長さ１９ｍｍに対して砂を約１５〜１７ｍｍ（８
０〜９０％）の深さに充填するような構成になっている
ため、その重量が１ｍ2 当たり２５〜３０ｋｇもの高荷
重になっていて、人手による回収工事を非常に難しく
し、しかも嵩張っているため運搬費が高くつくという問
題があった。また、砂入り人工芝生に使用される砂は、
その製造に当たり選別、洗浄、乾燥などを必要とするた
め相当のコストを要しているが、従来は、上述のように
使用済み人工芝生と共に産業廃棄物処理場に埋設処理し
ているため、その砂を有効にリサイクルする技術が切望
されていた。
パイル長さ１９ｍｍに対して砂を約１５〜１７ｍｍ（８
０〜９０％）の深さに充填するような構成になっている
ため、その重量が１ｍ2 当たり２５〜３０ｋｇもの高荷
重になっていて、人手による回収工事を非常に難しく
し、しかも嵩張っているため運搬費が高くつくという問
題があった。また、砂入り人工芝生に使用される砂は、
その製造に当たり選別、洗浄、乾燥などを必要とするた
め相当のコストを要しているが、従来は、上述のように
使用済み人工芝生と共に産業廃棄物処理場に埋設処理し
ているため、その砂を有効にリサイクルする技術が切望
されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の問題を解消し、敷設済みの人工芝生をリサイクル
可能なように効率よく回収することができる敷設済み人
工芝生の回収方法および装置を提供することにある。
従来の問題を解消し、敷設済みの人工芝生をリサイクル
可能なように効率よく回収することができる敷設済み人
工芝生の回収方法および装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の敷設済み人工芝生の回収方法は、敷設済みの砂入り
人工芝生を敷設面から剥離し、該剥離後の人工芝生をパ
イル面側が凸になるように屈曲させてパイル相互間を目
開きし、該目開き状態のパイル面から砂を分離すると共
に、該砂を分離後の人工芝生から回収することを特徴と
するものである。
明の敷設済み人工芝生の回収方法は、敷設済みの砂入り
人工芝生を敷設面から剥離し、該剥離後の人工芝生をパ
イル面側が凸になるように屈曲させてパイル相互間を目
開きし、該目開き状態のパイル面から砂を分離すると共
に、該砂を分離後の人工芝生から回収することを特徴と
するものである。
【０００７】また、本発明の敷設済み人工芝生の回収装
置は、敷設済み人工芝生を敷設面から剥離する引取手段
と、該人工芝生をパイル面側が凸になるように屈曲させ
てパイル相互を目開きする目開き手段と、前記目開き状
態のパイル面から砂を分離する砂分離手段と、該砂を分
離後の人工芝の回収手段とを備えてなることを特徴とす
るものである。
置は、敷設済み人工芝生を敷設面から剥離する引取手段
と、該人工芝生をパイル面側が凸になるように屈曲させ
てパイル相互を目開きする目開き手段と、前記目開き状
態のパイル面から砂を分離する砂分離手段と、該砂を分
離後の人工芝の回収手段とを備えてなることを特徴とす
るものである。
【０００８】本発明は、上記のように敷設面から剥離し
た砂入り人工芝生を、そのパイル面側が凸になるように
屈曲させてパイル相互間を目開きするようにし、その目
開き状態でパイル面から砂を分離させるため、砂をリサ
イクル可能な状態に効率よく分離し、かつ砂が分離され
た人工芝生も、各素材をリサイクル可能な状態に効率よ
く回収することができる。
た砂入り人工芝生を、そのパイル面側が凸になるように
屈曲させてパイル相互間を目開きするようにし、その目
開き状態でパイル面から砂を分離させるため、砂をリサ
イクル可能な状態に効率よく分離し、かつ砂が分離され
た人工芝生も、各素材をリサイクル可能な状態に効率よ
く回収することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態を参照し
て本発明を説明する。図１は、本発明の敷設済み砂入り
人工芝生の回収装置の一例を示す概略正面図である。人
工芝生１は、運動球技場、球技コート、フィールド競技
場等の敷設面Ｇに対して基布１ａを敷設面Ｇ側に、パイ
ル１ｂを上側にするように敷設され、さらにパイル１ｂ
相互間に砂Ｓが充填されて砂入り人工芝生として構成さ
れている（図２参照）。「砂入り人工芝生」とは、ナイ
ロン，ポリプロピレン等の合成樹脂製のスプリットヤー
ン或いはフィラメントヤーンを基布にタフティング等に
より多数のパイルとして植設し、そのパイル相互間の芝
目に砂、珪砂、高分子材料の弾性粒状物或いはこれらの
混合物を目砂として基布から所定の厚さに充填して構成
されたものである。
て本発明を説明する。図１は、本発明の敷設済み砂入り
人工芝生の回収装置の一例を示す概略正面図である。人
工芝生１は、運動球技場、球技コート、フィールド競技
場等の敷設面Ｇに対して基布１ａを敷設面Ｇ側に、パイ
ル１ｂを上側にするように敷設され、さらにパイル１ｂ
相互間に砂Ｓが充填されて砂入り人工芝生として構成さ
れている（図２参照）。「砂入り人工芝生」とは、ナイ
ロン，ポリプロピレン等の合成樹脂製のスプリットヤー
ン或いはフィラメントヤーンを基布にタフティング等に
より多数のパイルとして植設し、そのパイル相互間の芝
目に砂、珪砂、高分子材料の弾性粒状物或いはこれらの
混合物を目砂として基布から所定の厚さに充填して構成
されたものである。
【００１０】本発明の砂入り人工芝生回収装置は、複数
の車輪２ａを設けた移動台車２を有している。移動台車
２としては、好ましくは内燃機関、蓄電池或いはその組
合せ機構を動力源として搭載することにより自走可能で
あるものがよい。この移動台車２は、その前部にガイド
プレート３と、その左右両側にロータリカッター４，４
とを設けている。
の車輪２ａを設けた移動台車２を有している。移動台車
２としては、好ましくは内燃機関、蓄電池或いはその組
合せ機構を動力源として搭載することにより自走可能で
あるものがよい。この移動台車２は、その前部にガイド
プレート３と、その左右両側にロータリカッター４，４
とを設けている。
【００１１】ロータリカッター４，４は、人工芝生１を
一定幅の帯状の芝生にスリッティングする。また、ガイ
ドプレート３は、下端の先端部３ａを敷設面Ｇと上記ロ
ータリカッター４，４でスリッティングされた帯状の人
工芝生１との間に挿入してすくい上げると共に、ガイド
面３ｂに沿って斜め後方へ立ち上げる。上記ロータリカ
ッター４，４によるスリット幅（帯状幅）としては、取
扱性や後工程での砂分離作業の作業性などの観点から１
０００〜１８００ｍｍの範囲であることが好ましい。ま
た、最初に人工芝生１の端部を引き上げる方法として
は、作業者またはフォークリフトの爪部分で持ち上げる
ようにしてもよい。
一定幅の帯状の芝生にスリッティングする。また、ガイ
ドプレート３は、下端の先端部３ａを敷設面Ｇと上記ロ
ータリカッター４，４でスリッティングされた帯状の人
工芝生１との間に挿入してすくい上げると共に、ガイド
面３ｂに沿って斜め後方へ立ち上げる。上記ロータリカ
ッター４，４によるスリット幅（帯状幅）としては、取
扱性や後工程での砂分離作業の作業性などの観点から１
０００〜１８００ｍｍの範囲であることが好ましい。ま
た、最初に人工芝生１の端部を引き上げる方法として
は、作業者またはフォークリフトの爪部分で持ち上げる
ようにしてもよい。
【００１２】ガイドプレート３の後部上方にはニップ式
の引取ロール５ａ，５ｂが設けられ、この引取ロール５
ａ，５ｂが上記のように敷設面Ｇから剥離した砂入り人
工芝生１を引き取るようにしている。芝生の引取速度と
しては、後工程での砂分離作業性を円滑にする上で１〜
１０ｍ／分の範囲が好ましい。また、この実施例では、
引取ロール５ａ，５ｂは上下方向に振動するようになっ
ており、この振動により人工芝生１内に充填された砂Ｓ
を弛緩状態にしながら、後方のガイドロール６および砂
分離手段７へ搬送するようにする。引取ロール５ａ，５
ｂが行う振動は、次の砂分離手段７で砂処理するための
予備処理であり、その振動幅は特に限定されないが、好
ましくは０〜２００ｍｍの範囲内にするとよい。
の引取ロール５ａ，５ｂが設けられ、この引取ロール５
ａ，５ｂが上記のように敷設面Ｇから剥離した砂入り人
工芝生１を引き取るようにしている。芝生の引取速度と
しては、後工程での砂分離作業性を円滑にする上で１〜
１０ｍ／分の範囲が好ましい。また、この実施例では、
引取ロール５ａ，５ｂは上下方向に振動するようになっ
ており、この振動により人工芝生１内に充填された砂Ｓ
を弛緩状態にしながら、後方のガイドロール６および砂
分離手段７へ搬送するようにする。引取ロール５ａ，５
ｂが行う振動は、次の砂分離手段７で砂処理するための
予備処理であり、その振動幅は特に限定されないが、好
ましくは０〜２００ｍｍの範囲内にするとよい。
【００１３】引取ロール５ａ，５ｂからガイドロール６
に供給された人工芝生１は、このガイドロール６に裏面
側が屈曲角度θをなすように巻回される。このガイドロ
ール６は人工芝生１のパイル１ｂ側表面が凸になるよう
に屈曲させ、パイル１ｂ相互間を目開き状態にする目開
き手段として作用し、パイル間に充填された砂を脱落し
やすくする。
に供給された人工芝生１は、このガイドロール６に裏面
側が屈曲角度θをなすように巻回される。このガイドロ
ール６は人工芝生１のパイル１ｂ側表面が凸になるよう
に屈曲させ、パイル１ｂ相互間を目開き状態にする目開
き手段として作用し、パイル間に充填された砂を脱落し
やすくする。
【００１４】このようにパイル相互間を目開き状態にす
る屈曲処理のため、人工芝生１の裏面側の屈曲角度θは
０°以上、１８０°未満にするのがよい。屈曲角度θを
０°に設定した場合は、さらに下流側に反転用のガイド
ロールを設けて人工芝生１を引き出すようにするとよ
い。屈曲角度θが０°のときは、パイル相互間が最も大
きく目開き状態になるため、砂Ｓを一層自然落下させや
すくする。
る屈曲処理のため、人工芝生１の裏面側の屈曲角度θは
０°以上、１８０°未満にするのがよい。屈曲角度θを
０°に設定した場合は、さらに下流側に反転用のガイド
ロールを設けて人工芝生１を引き出すようにするとよ
い。屈曲角度θが０°のときは、パイル相互間が最も大
きく目開き状態になるため、砂Ｓを一層自然落下させや
すくする。
【００１５】上記目開き手段のガイドロール６に対向さ
せて、砂分離手段としてブラシロール７が設けられてい
る。ブラシロール７が、人工芝生１のパイル１ｂが目開
きした箇所で時計方向に回転すると、そのブラッシング
作用によってパイル１ｂ内の砂Ｓが掻き出され、移動台
車２上に設置したタンク８内に回収される。このブラシ
ロール７による砂分離作用は、図１中に矢印で示すよう
にブラシロール７をガイドロール６に向けて振動させな
がら行うと、さらに分離効果を上げることができる。
せて、砂分離手段としてブラシロール７が設けられてい
る。ブラシロール７が、人工芝生１のパイル１ｂが目開
きした箇所で時計方向に回転すると、そのブラッシング
作用によってパイル１ｂ内の砂Ｓが掻き出され、移動台
車２上に設置したタンク８内に回収される。このブラシ
ロール７による砂分離作用は、図１中に矢印で示すよう
にブラシロール７をガイドロール６に向けて振動させな
がら行うと、さらに分離効果を上げることができる。
【００１６】砂分離手段のブラシロール７は、金属ワイ
ヤ、合成樹脂モノフィラメントなどから構成されるが、
特に好ましくは、芝目から砂を掻き出すときの強い腰や
耐腐蝕性などに優れることからステンレススチールワイ
ヤ製がよい。また、ブラシロール７のワイヤ長さとして
は５０〜１００ｍｍとし、外径を１００〜２００ｍｍに
すると共に、１００〜８００ｒｐｍの回転速度で回転さ
せるのがよい。回転速度が１００ｒｐｍ未満であると、
回転数が少ないため砂を均一に掻き出しにくくなり、ま
た８００ｒｐｍを越えると、砂が飛散するようになるた
め回収が難しくなるため好ましくない。
ヤ、合成樹脂モノフィラメントなどから構成されるが、
特に好ましくは、芝目から砂を掻き出すときの強い腰や
耐腐蝕性などに優れることからステンレススチールワイ
ヤ製がよい。また、ブラシロール７のワイヤ長さとして
は５０〜１００ｍｍとし、外径を１００〜２００ｍｍに
すると共に、１００〜８００ｒｐｍの回転速度で回転さ
せるのがよい。回転速度が１００ｒｐｍ未満であると、
回転数が少ないため砂を均一に掻き出しにくくなり、ま
た８００ｒｐｍを越えると、砂が飛散するようになるた
め回収が難しくなるため好ましくない。
【００１７】砂分離手段は、上述したブラシロールの
他、クランク運動を利用したロッド材による叩打作用、
加圧エアーや水などの流体噴射作用などを利用するよう
にしてもよい。図示の例では、分離した砂を移動台車２
上のタンク８に回収するようにしたが、ノズルやホース
等の吸引手段により別の位置に併設したタンクに回収す
るようにしてもよい。また、ブラシロール７の下方にコ
ンベアラインを敷設し、近くに待機させたトラックに順
次搭載するようにしても良い。
他、クランク運動を利用したロッド材による叩打作用、
加圧エアーや水などの流体噴射作用などを利用するよう
にしてもよい。図示の例では、分離した砂を移動台車２
上のタンク８に回収するようにしたが、ノズルやホース
等の吸引手段により別の位置に併設したタンクに回収す
るようにしてもよい。また、ブラシロール７の下方にコ
ンベアラインを敷設し、近くに待機させたトラックに順
次搭載するようにしても良い。
【００１８】上記のようにブラシロール７の砂分離手段
により砂が分離された後の人工芝生１は、適当数のガイ
ドロール９を経て巻取機１０にロール状に巻き上げら
れ、回収される。この砂分離後の人工芝生１の回収手段
としては、裁断機によって小片に裁断してカット済み芝
生収納タンクに収納するようにしてもよい。このように
ロール状に巻き上げた帯状の人工芝生或いは小片に裁断
した人工芝生は、市販のリサイクルシステムに付すこと
により、パイル部分と基布部分とに分離してリサイクル
可能な部分を回収することができる。また、帯状の人工
芝生については、さらに適当な小片に裁断し、この裁断
片をオープナーでパイル部分と基布部分とに分離させる
ようにする。
により砂が分離された後の人工芝生１は、適当数のガイ
ドロール９を経て巻取機１０にロール状に巻き上げら
れ、回収される。この砂分離後の人工芝生１の回収手段
としては、裁断機によって小片に裁断してカット済み芝
生収納タンクに収納するようにしてもよい。このように
ロール状に巻き上げた帯状の人工芝生或いは小片に裁断
した人工芝生は、市販のリサイクルシステムに付すこと
により、パイル部分と基布部分とに分離してリサイクル
可能な部分を回収することができる。また、帯状の人工
芝生については、さらに適当な小片に裁断し、この裁断
片をオープナーでパイル部分と基布部分とに分離させる
ようにする。
【００１９】上述した本発明の回収装置によれば、従来
多大の労力と時間を要していた回収作業を簡単にするこ
とができるようになる。また、従来廃棄処分していた人
工芝生が、費用削減もしくはリサイクル可能になる。人
工芝生の複合体（パイル、基布、ラテックス）に於いて
も各素材別に分離可能になり、再生利用が可能になるこ
とにより、地球環境にやさしく、良好な環境維持を可能
にする。
多大の労力と時間を要していた回収作業を簡単にするこ
とができるようになる。また、従来廃棄処分していた人
工芝生が、費用削減もしくはリサイクル可能になる。人
工芝生の複合体（パイル、基布、ラテックス）に於いて
も各素材別に分離可能になり、再生利用が可能になるこ
とにより、地球環境にやさしく、良好な環境維持を可能
にする。
【００２０】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、敷設面
から剥離した砂入り人工芝生を、そのパイル面側が凸に
なるように屈曲させてパイル相互間を目開きするように
し、その目開き状態でパイル面から砂を分離させるた
め、砂をリサイクル可能な状態に効率よく分離し、かつ
砂が分離された人工芝生も、各素材をリサイクル可能な
状態に効率よく回収することができる。したがって、産
業廃棄物として廃棄処理もしくは燃焼処理する量を著し
く減少し、地球環境に優しい環境作りを推進することが
できる。
から剥離した砂入り人工芝生を、そのパイル面側が凸に
なるように屈曲させてパイル相互間を目開きするように
し、その目開き状態でパイル面から砂を分離させるた
め、砂をリサイクル可能な状態に効率よく分離し、かつ
砂が分離された人工芝生も、各素材をリサイクル可能な
状態に効率よく回収することができる。したがって、産
業廃棄物として廃棄処理もしくは燃焼処理する量を著し
く減少し、地球環境に優しい環境作りを推進することが
できる。
【図１】本発明の敷設済み砂入り人工芝生の回収装置を
例示した概略正面図である。
例示した概略正面図である。
【図２】砂入り人工芝生の一例を示す縦断面図である。
１ 人工芝生 １ａ 基布 １ｂ パイル ２ 移動台車 ３ ガイドプレート ４ ロータリーカッタ ５ａ，５ｂ 引取ロール ６ ガイドロール（目開き手段） ７ ブラシロール（砂分離手段） ８ タンク １０ 巻取機 Ｓ 砂 Ｇ 敷設面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 徹 大阪府大阪市北区中之島三丁目４番18号 泉株式会社本社内 Ｆターム(参考） 2D051 AB04 AC12 HA08
Claims (14)
- 【請求項１】 敷設済みの砂入り人工芝生を敷設面から
剥離し、該剥離後の人工芝生をパイル面側が凸になるよ
うに屈曲させてパイル相互間を目開きし、該目開き状態
のパイル面から砂を分離すると共に、該砂を分離後の人
工芝生から回収する敷設済み砂入り人工芝生の回収方
法。 - 【請求項２】 前記目開き状態のパイル面にブラッシン
グ、叩打、振動および流体噴射の少なくとも一つを作用
させて、該パイル面から砂を分離させる請求項１に記載
の敷設済み砂入り人工芝生の回収方法。 - 【請求項３】 前記人工芝生の裏面側をガイドロールに
巻回させながら前記パイル面側を凸に屈曲させる請求項
１又は２に記載の敷設済み砂入り人工芝生の回収方法。 - 【請求項４】 前記人工芝生の裏面側の屈曲角度θを０
°以上、１８０°未満にする請求項１，２又は３に記載
の敷設済み砂入り人工芝生の回収方法。 - 【請求項５】 ステンレススチールワイヤ製のブラシロ
ールで前記ブラッシングを行う請求項２，３又は４に記
載の敷設済み砂入り人工芝生の回収方法。 - 【請求項６】 前記ブラシロールの外径を１００〜４０
０ｍｍの範囲にし、１００〜８００ｒｐｍの回転速度で
回転させる請求項５に記載の敷設済み砂入り人工芝生の
回収方法。 - 【請求項７】 前記敷設済み砂入り人工芝生を帯状にカ
ットしながら敷設面から剥離する請求項１〜６のいずれ
かに記載の敷設済み砂入り人工芝生の回収方法。 - 【請求項８】 前記分離後の砂をタンクに回収する請求
項１〜７のいずれかに記載の敷設済み砂入り人工芝生の
回収方法。 - 【請求項９】 前記砂を分離後の人工芝生をロール状に
巻き上げるか、又は小片に裁断して回収する請求項１〜
８のいずれかに記載の敷設済み砂入り人工芝生の回収方
法。 - 【請求項１０】 敷設済み人工芝生を敷設面から剥離す
る引取手段と、該人工芝生をパイル面側が凸になるよう
に屈曲させてパイル相互を目開きする目開き手段と、前
記目開き状態のパイル面から砂を分離する砂分離手段
と、該砂を分離後の人工芝の回収手段とを備えてなる敷
設済み砂入り人工芝生の回収装置。 - 【請求項１１】 前記引取、目開き、砂分離および回収
の各手段を移動台車上に搭載すると共に、該移動台車の
前部に前記人工芝生を帯状にカットするカッターと、カ
ット後の帯状の人工芝生をすきあげるガイドプレートと
を設けた請求項１０に記載の敷設済み砂入り人工芝生の
回収装置。 - 【請求項１２】 前記目開き手段が前記人工芝生の裏面
側を屈曲状態に案内するガイドロールである請求項１０
又は１１に記載の敷設済み砂入り人工芝生の回収装置。 - 【請求項１３】 前記砂分離手段が前記目開きしたパイ
ル面にブラッシング、叩打、振動および流体噴射の少な
くとも一つを作用させる手段である請求項１０，１１又
は１２に記載の敷設済み砂入り人工芝生の回収装置。 - 【請求項１４】 前記砂分離手段の上流側に、前記人工
芝生に対してブラッシング、叩打および振動の少なくと
も一つからなる予備的砂分離手段を配置した請求項１０
〜１３のいずれかに記載の敷設済み砂入り人工芝生の回
収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10175522A JP2000008314A (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 敷設済み砂入り人工芝生の回収方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10175522A JP2000008314A (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 敷設済み砂入り人工芝生の回収方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000008314A true JP2000008314A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15997542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10175522A Pending JP2000008314A (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 敷設済み砂入り人工芝生の回収方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000008314A (ja) |
Cited By (18)
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