JP2000008181A - 抜き型の製造方法および抜き型 - Google Patents
抜き型の製造方法および抜き型Info
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- JP2000008181A JP2000008181A JP10178616A JP17861698A JP2000008181A JP 2000008181 A JP2000008181 A JP 2000008181A JP 10178616 A JP10178616 A JP 10178616A JP 17861698 A JP17861698 A JP 17861698A JP 2000008181 A JP2000008181 A JP 2000008181A
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
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Abstract
の角を有する刃部を、より容易に、安価に、そしてより
確実に製造できるような抜き型の製造方法および抜き型
を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る抜き型の製造方法は、金属
板上に、刃部の形状に対応するレジスト膜線図を形成
し、該レジスト膜線図が形成された金属板にエッチング
処理を施す抜き型の製造方法において、該レジスト膜線
図が有角部を有し、かつ有角部の180°よりも小さい
角度の側に切欠部および/または有角部の180°より
も大きい角度の側に突出部を設けたことを特徴とする。
Description
し、さらに詳しくはシャープな角部を備えた抜き型を製
造しうる抜き型の製造方法、およびこの製造方法によっ
て得られた抜き型に関する。
ベルに切断する際に用いられる抜き型(ダイ)の製造方
法のひとつとして、炭素鋼等の鋼板上に打抜模様に対応
するレジスト膜を形成させ、エッチング処理を施すこと
により所定形状の打抜模様(凸状部分)を備えた抜き型
を製造する方法が知られている。
よる抜き型の製造には、以下のような欠点がある。一般
にラベル製造等に用いる抜き型には、目的とするラベル
形状に対応して、L字型、T字型、V字型、Y字型、十
字型等の角を有する部分(以下「有角部」という。)を
含む抜き刃が形成される。このため、レジスト膜線図に
も同様に、L字型、T字型、V字型、Y字型、十字型等
の有角部が形成される。ところが、線同士が交叉あるい
は接しあう有角部の内側では、エッチングが充分に行わ
れずに、エッチング不良となる場合があった。たとえ
ば、十字型の場合を例にとってみると、図1に示すよう
に、線の交叉した部分では、刃幅が太くなる傾向があ
る。このような場合には、最終的には、抜き刃の交叉部
あるいは接触部で、機械研磨によって刃の形状を整える
ことになる。しかしながら、抜き型の材質は極めて硬い
ため、加工が難しく、またコストアップにもつながる。
図2に示すように線の交叉した、または折れ曲がった有
角部の外側の部分では、角が丸くなる傾向がある。ま
た、有角部の内側部分でも角がシャープに形成されない
という問題がある。
るためになされたものであって、シャープな有角部を有
する抜き型をより容易に、安価に、そしてより確実に製
造できるような抜き型の製造方法および抜き型を提供す
ることを目的としている。
板上に、刃部の形状に対応するレジスト膜線図を形成
し、該レジスト膜線図が形成された金属板にエッチング
処理を施す抜き型の製造方法において、該レジスト膜線
図が有角部を有し、かつ有角部の180°よりも小さい
角度の側に切欠部を設けたことを特徴としている。
よりも大きい角度の側に突出部を設けてもよい。さら
に、本発明では、前記有角部の180°よりも小さい角
度の側に切欠部を設け、かつ該有角部の180°よりも
大きい角度の側に突出部を設けてもよい。
得られることを特徴としている。このような本発明によ
れば、シャープな有角部を有する抜き型をより容易に、
安価に、そしてより確実に製造できる。
製造方法を図面を参照しながら具体的に説明する。
3に示すように、まず金属板1上に、形成されるべき刃
部2の形状に対応するレジスト膜線図3を作成する。金
属板1としては、炭素鋼、ステンレス鋼、調質鋼、合金
鋼等の鋼板が特に制限されることなく用いられる。これ
らの中でも通常は、炭素鋼、ステンレス鋼等の鋼板が用
いられる。金属板1の厚さも特に制限されないが、好ま
しくは100μm〜3mm、特に好ましくは200μm
〜1mmである。
きラベル形状に対応し、レジスト膜線図3の形状に略等
しい。本発明の抜き型により製造されるラベルは、L字
型、T字型、V字型、Y字型、十字型等の有角部を有す
るものである。したがって、レジスト膜線図3にも、こ
れらの形状に対応した有角部が形成されるが、本発明に
おいては、図3に示すように、有角部の180°よりも
小さい角度の側(以下「小角側」ということがある)に
切欠部4を設ける。
質、目的とする抜き型の刃の高さ等により様々である
が、通常は、100〜1000μm、好ましくは150
〜400μm程度である。
般的には、図3に示すように楔型が好ましいが、楕円
形、円形、方形、矢形であってもよい。切欠部4の大き
さ(切込み深さ)は、形状により様々であるが、一般的
には、レジスト膜線図3の幅aの10〜70%、好まし
くは20〜40%程度が適当である。
なほぼ直角な小角側に、楔型の切欠部4を設ける場合
(図4A参照)には、楔の頂角bは10〜70°程度が
適当であり、その切込み深さcはレジスト膜線図3の幅
aの10〜70%程度が好ましい。
照)には、楕円の短軸dおよびその切込み深さcは、そ
れぞれレジスト膜線図3の幅aの10〜70%程度が好
ましい。
照)には、円の直径eはレジスト膜線図3の幅aの20
〜80%程度が適当であり、その切込み深さcはレジス
ト膜線図3の幅aの10〜50%程度が好ましい。
チング液が、小角側の内部によく入り込むため、有角部
にも鋭利な角部を有する刃部を形成することができる
(図5参照)。
の側(以下「大角側」ということがある)では、エッチ
ング液がよく流動するため、過剰にエッチングされやす
く、鋭利な角部を形成できなくなる。このため、本発明
では、レジスト膜線図3の有角部の大角側に突出部5を
設ける(図6参照)。
般的には、図6に示すように楔型が好ましいが、楕円
形、円形、方形、矢形であってもよい。突出部5の大き
さ(突出長さ)は、形状により様々であるが、一般的に
は、レジスト膜線図3の幅aの10〜70%、好ましく
は20〜40%程度が適当である。
大角側に、楔型の突出部5を設ける場合(図7A参照)
には、楔の頂角fは10〜70°程度が適当であり、そ
の突出長さgはレジスト膜線図3の幅aの10〜70%
程度が好ましい。
照)には、楕円の短軸hおよびその突出長さgは、それ
ぞれレジスト膜線図3の幅aの10〜70%程度が好ま
しい。
照)には、円の直径iはレジスト膜線図3の幅aの20
〜80%程度が適当であり、その突出長さgはレジスト
膜線図3の幅aの10〜50%程度が好ましい。
が丸くならず、鋭利な角部を有する刃部を形成すること
ができる(図8参照)。また、L字型のように、有角部
に大角側と小角側とを併せ持つ形の場合には、図9に示
すように、切欠部4と突出部5の双方を設けることによ
り、大角側、小角側ともにシャープな角部を有する刃部
を形成することができる(図10参照)。
きさは、上記のものに限定されず、有角部の形状に応じ
て適宜に選択される。たとえば、有角部の形状がV字型
の場合には、切欠部4の切込み深さ、突出部5の突出長
さは、何れも上記のものよりも大きくなり、逆に、有角
部小角側の角度が鈍角であれば、切欠部4の切込み深
さ、突出部5の突出長さは、何れも上記のものよりも小
さくすることが好ましい。
上に形成するには、従来公知の種々の方法を採用するこ
とができる。まず、目的とするレジスト膜線図3と同じ
形状の線図を有するフォトマスクを作成する。具体的に
は、透明製版フィルム上に、線図を描いてフォトマスク
を作成する。
し、均一な厚さのレジスト膜を形成しておく。レジスト
液としては、従来より公知のものが制限なく用いられ、
ネガ型であっても、ポジ型であってもよい。レジスト液
の塗布方法としても、スプレー法、ロールコート法等の
公知の手法を採用でき、レジスト液の塗布後、これを乾
燥することで、レジスト膜が形成される。
μm、特に好ましくは8〜30μmである。次いで、こ
のレジスト膜上に、上記のフォトマスクを載置し、常法
に従い露光し、現像すると、金属板1上にレジスト膜線
図3が形成される。
板1にエッチング処理を施す。この結果、レジスト膜線
図3が形成されている部分では、エッチングが進行せ
ず、レジスト膜線図3が形成されていない部分でエッチ
ングが進行し、レジスト膜線図3が作成された箇所に所
定の高さの凸部が形成され、これが刃部となる。このよ
うにして、抜き型が得られる。エッチング液としては、
塩化第2鉄、塩酸、硝酸、又はそれらの混合液等従来公
知の種々のエッチング液を用いることができる。またエ
ッチング時間は、エッチング液の種類によっても異なる
が、通常5〜60分である。
じ、仕上げエッチング処理を施すことができ、仕上げエ
ッチングにより、刃部をより鋭利に、また角部をよりシ
ャープにできる。なお、仕上げエッチング工程でのエッ
チング時間は、エッチング液の種類によっても異なる
が、通常0.5 〜10分である。
ば、シャープな有角部を有する抜き型をより容易に、安
価に、そしてより確実に製造できる。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。以下の実施例において、金属板、エッチング機、エ
ッチング液は、次のものを使用をした。 金属板:炭素鋼板(日新製鋼(株)製、SK−03鋼、
0.3mm厚) エッチング機:LT−300(商品名:株式会社タカノ
機械製作所製) エッチング液:塩化第2鉄液 またエッチングは、液温40℃にて行なった。
図11に示すような形状の線図を有するフォトマスクを
作成した。
液を用いて、厚さ10μmのレジスト膜を形成し、フォ
トマスクを載置し、露光、現像を行い、レジスト膜線図
を形成した。エッチング液(比重:43Be’(ボー
メ))で12分間(噴射圧力1.2kg/cm2 )エッ
チングを行った。次いで、レジスト剥離剤(光陽化学工
業(株)製:商品名リムーバ)によりレジスト膜線図を
除去した。この結果、高さ150μmで幅30〜40μ
mの凸部が形成された。その後、上記のエッチング液で
0.5分間仕上げエッチング(噴射圧力0.5kg/c
m2 )を行ない、刃先を鋭利な状態として、刃高150
μm、刃先の幅10μmの刃を備えた抜き型が得られ
た。
プで、またこの抜き型を用いて打ち抜き製造したラベル
も同様にシャープな十字部を形成していた。
るフォトマスクを用いた以外は、実施例1と同様の操作
を行った。
にシャープで、またこの抜き型を用いて打抜き製造した
ラベルも同様に、大角部がシャープな有角部を有するL
字部を形成していた。
るフォトマスクを用いた以外は、実施例1と同様の操作
を行った。
プで、またこの抜き型を用いて打抜き製造したラベルも
同様にシャープなL字部を備えていた。
のに変更した以外は、上記各実施例と同様の操作をおこ
なった。
角部は角が丸くシャープでなく、刃幅が厚くなってい
た。この抜き型を用いて打抜き製造したラベルでも、有
角部の抜き味が悪く、有角部が丸くなっていた。
ト膜線図の一例を示す。
ト膜線図の一例を示す。
ある。
ト膜線図の一例を示す。
ト膜線図の一例を示す。
の抜き型の概略図である。
ト膜線図の一例を示す。
明の抜き型の概略図である。
示す。
示す。
示す。
切欠部; 5…突出部;10…抜き型
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板上に、刃部の形状に対応するレジ
スト膜線図を形成し、 該レジスト膜線図が形成された金属板にエッチング処理
を施す抜き型の製造方法において、 該レジスト膜線図が有角部を有し、かつ有角部の180
°よりも小さい角度の側に切欠部を設けたことを特徴と
する抜き型の製造方法。 - 【請求項2】 金属板上に、刃部の形状に対応するレジ
スト膜線図を形成し、 該レジスト膜線図が形成された金属板にエッチング処理
を施す抜き型の製造方法において、 該レジスト膜線図が有角部を有し、かつ有角部の180
°よりも大きい角度の側に突出部を設けたことを特徴と
する抜き型の製造方法。 - 【請求項3】 金属板上に、刃部の形状に対応するレジ
スト膜線図を形成し、 該レジスト膜線図が形成された金属板にエッチング処理
を施す抜き型の製造方法において、 該レジスト膜線図が有角部を有し、かつ有角部の180
°よりも小さい角度の側に切欠部を設け、有角部の18
0°よりも大きい角度の側に突出部を設けたことを特徴
とする抜き型の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の製造方法
によって得られたことを特徴とする抜き型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10178616A JP2000008181A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 抜き型の製造方法および抜き型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10178616A JP2000008181A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 抜き型の製造方法および抜き型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000008181A true JP2000008181A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16051570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10178616A Pending JP2000008181A (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 抜き型の製造方法および抜き型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000008181A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291865A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Rezakku:Kk | 抜き型の製造方法および抜き型 |
JP2016000846A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 富士ゼロックス株式会社 | 金属製の板部材の製造方法、レジスト、金属発熱体 |
-
1998
- 1998-06-25 JP JP10178616A patent/JP2000008181A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009291865A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Rezakku:Kk | 抜き型の製造方法および抜き型 |
JP2016000846A (ja) * | 2014-06-11 | 2016-01-07 | 富士ゼロックス株式会社 | 金属製の板部材の製造方法、レジスト、金属発熱体 |
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A521 | Written amendment |
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