JP2000007509A - 殺虫性組成物 - Google Patents

殺虫性組成物

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JP2000007509A
JP2000007509A JP10171251A JP17125198A JP2000007509A JP 2000007509 A JP2000007509 A JP 2000007509A JP 10171251 A JP10171251 A JP 10171251A JP 17125198 A JP17125198 A JP 17125198A JP 2000007509 A JP2000007509 A JP 2000007509A
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tert
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insecticidal
compound
ethynyl
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Yasuyori Tanaka
康順 田中
Yasushi Takada
容司 高田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱に不安定な殺虫性化合物を殺虫燻煙剤に適
用する場合においても、該殺虫性化合物が効率良く揮散
され、優れた殺虫効果が得られる殺虫性組成物を提供す
る。 【解決手段】 2−[1−(2−ヒドロキシ−5,3−
ジ−ターシャリーペンチルフェニル)エチル]−4,6
−ジ−ターシャリーペンチルフェニル アクリレート及
びトリス(2,4−ジ−ターシャリーブチルフェニル)
ホスファイトから選ばれる少なくとも1種及び空気雰囲
気中の熱分解温度が300℃以下の殺虫性化合物を含有
する殺虫性組成物、該殺虫性組成物を用いる殺虫燻煙
剤、更には該殺虫燻煙剤を用いる有害生物防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺虫性組成物に関
し、特に屋内での使用に好適な殺虫燻煙剤のための殺虫
性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ニトロ
セルロース等の自己反応物質、アゾ化合物等の熱分解性
物質及び殺虫性化合物からなる殺虫性組成物と、酸化剤
を主剤として酸化剤分解促進剤、可燃体等からなる可燃
性組成物との2種の組成物からなる殺虫燻煙剤はよく知
られている。該殺虫燻煙剤の使用場面においては、可燃
性組成物からの燃焼熱によって自己反応物質が反応し、
その反応熱、分解熱により殺虫性化合物は気化され、さ
らにアゾ化合物などの有機発泡剤の熱分解により生成し
たガスによって空気中に揮散される。殺虫性化合物とし
てピレスロイド化合物を用いた上記タイプの殺虫燻煙剤
は、特開平7−53302号公報等に記載されている。
【0003】ピレスロイド化合物のうち、α−エチニル
−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2、
2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシレートやα−エチニル−4−フルオロ−3
−フェノキシベンジル 3−(2−クロロ−3、3、3
−トリフルオロプロペニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートなどの化合物は、例えばゴキ
ブリに対して、従来燻煙剤の有効成分として用いられて
いるペルメトリンよりはるかに優れた殺虫活性を有する
ものの、熱に対し不安定であるという欠点を有する。前
記した殺虫性組成物と可燃性組成物との2つの組成物か
らなる殺虫燻煙剤においては、実用場面で剤内部が高温
となる為、熱に対し不安定な殺虫性化合物はこの種の燻
煙剤には不向きであると考えられていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者
らは、殺虫燻煙剤に付き検討を重ねた結果、2−[1−
(2−ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシャリーペンチル
フェニル)エチル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチ
ルフェニル アクリレート及び/またはトリス(2,4
−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホスファイトと熱
に不安定な殺虫性化合物とを殺虫性組成物中において共
存させることにより、該殺虫性組成物を殺虫燻煙剤に適
用するとき、熱に不安定な殺虫性化合物が効率良く揮散
され、優れた殺虫効果が得られることを見出し、本発明
に至った。
【0005】即ち、本発明は、2−[1−(2−ヒドロ
キシ−5,3−ジ−ターシャリーペンチルフェニル)エ
チル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチルフェニル
アクリレート及びトリス(2,4−ジ−ターシャリーブ
チルフェニル)ホスファイトから選ばれる少なくとも1
種及び空気雰囲気中の熱分解温度が300℃以下の殺虫
性化合物を含有する殺虫性組成物(以下、本殺虫性組成
物と記す。)、本殺虫性組成物を用いる殺虫燻煙剤、更
には該殺虫燻煙剤を用いる有害生物防除方法に関するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本殺虫性組成物に含有される、空
気雰囲気中の熱分解温度が300℃以下の殺虫性化合物
(以下、本化合物A)としては、ピレスロイド化合物で
かかる熱分解温度の規定を満たすものを挙げることがで
き、例えば、α−エチニル−4−フルオロ−3−フェノ
キシベンジルアルコールのエステル、より具体的な例と
して、α−エチニル−4−フルオロ−3−フェノキシベ
ンジル 3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシレートまたはα−エチ
ニル−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−
(2−クロロ−3、3、3−トリフルオロプロペニル)
−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートを
挙げることができる。これらの化合物の異性体のうち、
(RS)−α−エチニル−4−フルオロ−3−フェノキ
シベンジル (1R)−トランス−3−(2、2−ジク
ロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシレートまたは(RS)−α−エチニル−4−フルオ
ロ−3−フェノキシベンジル (Z)−(1RS)−シ
ス−3−(2−クロロ−3、3、3−トリフルオロプロ
ペニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシ
レートが効力の点で好ましい。α−エチニル−4−フル
オロ−3−フェノキシベンジルアルコールのエステル、
例えばα−エチニル−4−フルオロ−3−フェノキシベ
ンジル 3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシレートやα−エチニル
−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2−
クロロ−3、3、3−トリフルオロプロペニル)−2、
2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートは、特開
昭53−108942号公報に記載の方法に準じて、対
応するアルコールとカルボン酸ハロゲン化物とを反応さ
せることにより製造することができる。また、これらの
化合物の異性体についても対応する光学活性のアルコー
ルあるいはカルボン酸ハロゲン化物を同様に反応させる
ことにより製造することができる。本化合物Aは、本殺
虫性組成物中に、通常0.1〜10重量%、好ましくは
2〜5重量%含有される。2−[1−(2−ヒドロキシ
−5,3−ジ−ターシャリーペンチルフェニル)エチ
ル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチルフェニル ア
クリレート及び/またはトリス(2,4−ジ−ターシャ
リーブチルフェニル)ホスファイト(以下、本化合物B
と記す。)の本殺虫性組成物中の量は、通常、本化合物
に対し0.2〜3重量倍、好ましくは0.5〜2.5重
量倍である。本殺虫性組成物中には本化合物B及び本化
合物Aの他に、通常、自己反応性物質、有機発泡剤、発
泡調節剤、粘結剤等が含有される。自己反応性物質とし
ては、ニトロセルロースの他、セルロイドやその類縁体
を挙げることができる。ニトロセルロースはフタル酸エ
ステル等の有機酸エステルの可塑剤と混合し、固溶体の
形で使用しても良い。有機発泡剤としてはアゾジカルボ
ンアミド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビスイソブチロアミド、2−(カル
バモイルアゾ)イソブチロニトリル、メチル−2,2’
−アゾビスイソブチレート、2,4−ビス(アゾスルホ
ントルエン)、1,1’−アゾビスシクロヘキサンカル
ボニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン等を
挙げることができる。発泡調製剤としては、酸化亜鉛、
ステアリン酸カルシウム等を挙げることができ、粘結剤
としてメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、デンプン、ポリビニルアルコール等を挙げることが
できる。自己反応性物質、有機発泡剤、発泡調節剤、粘
結剤の本殺虫性組成物中の重量比率は、通常、順に10
−25%、20−40%、3−10%、0−10%であ
る。
【0007】また、本殺虫性組成物には必要に応じ、酸
化アルミニウム、クレー、タルク、珪藻土、パーライト
などの無機担体、ピペロニルブトキシド、MGK26
4、S−421等の殺虫効力増強剤や、香料等を配合し
てもよい。
【0008】本殺虫性組成物の製法としては、例えば、
本化合物A及び本化合物Bを除く他の成分に適量の水を
加えてよく混練し、押し出し機等により、通常、粒径1
〜4mm、好ましくは1.5〜3mm程度の顆粒状に成形、
乾燥して活性成分(本化合物A及び本化合物B)を含ま
ない組成物を得、この活性成分を含まない組成物に、ご
く少量の溶剤に溶解した本化合物A及び本化合物Bを吹
き付け、乾燥する方法を挙げることができる。また、本
化合物A及び本化合物Bを含む全ての成分に、適量の水
を加えてよく混練し、押し出し機等により顆粒状に成
形、乾燥することによっても得ることができる。造粒成
形の際には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセル
ロース、デンプン、ポリビニルアルコール等の造粒調整
助剤を添加するのが好ましい。
【0009】殺虫燻煙剤を構成するために、本殺虫性組
成物と組み合わされる可燃性組成物は、通常、酸化剤を
主剤として酸化剤分解促進剤、燃焼剤、発熱調整剤等か
らなる。酸化剤としては、例えば塩素酸カリウム等の塩
素酸塩類や、過塩素酸カリウム等の過塩素酸塩類等を、
酸化剤分解促進剤としては、例えば塩化鉄、塩化銅等
を、発熱調整剤としては、例えば硝酸グアニジン、ジシ
アンジアミド、リン酸グアニル尿素、スルフアミン酸グ
アニジン等を、燃焼剤としては、例えば糖類、セルロー
ス、木粉等を挙げることができる。また成形を容易にす
るために、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース等の造粒成型助剤
を添加するのが好ましい。可燃性組成物は、通常、0.
5〜3.5mmの顆粒状に成形され使用される。
【0010】本殺虫性組成物と可燃性組成物との割合は
重量比で、通常、1:0.5〜1:4であり、両者を混
合しこれに点火剤を装着することにより、あるいは上に
本殺虫性組成物層、下に可燃性組成物層として層を分け
た形で重ねて、例えば紙製の円筒容器に装填し、通常は
可燃性組成物層の下部に点火剤を装着することにより、
殺虫燻煙剤とすることができる。可燃性組成物に代え
て、酸化カルシウムと水を用いることによる化学反応熱
を利用した熱源や、ヒーター等の熱源を利用することも
できる。
【0011】本虫性組成物を用いた殺虫燻煙剤は、使用
時の熱による殺虫性化合物の分解も少なく、効率よく該
殺虫性化合物を空気中に揮散させることが可能である。
この本殺虫性組成物を用いた殺虫燻煙剤により駆除でき
る有害生物としては、例えばハエ類、蚊類、ゴキブリ類
の衛生害虫の他、ダニ類やノミ類、南京虫等を挙げるこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。 実施例1 アゾジカルボンアミド27.5重量部、硝化度11.7
%のニトロセルロース16.5重量部、フタル酸ジメチ
ル4.4重量部、酸化亜鉛5.9重量部、ポリビニルア
ルコール7.3重量部、及びパーライトを加えて全体を
100重量部とし、水を加えて混練し、押し出し機で顆
粒状に成形し、乾燥して直径3mm、長さ3〜5mmの活性
成分を含まない組成物を得た。この活性成分を含まない
組成物7.2gに、0.4gの(RS)−α−エチニル
−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−(1R)−
トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、0.2gの
2−[1−(2−ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシャリ
ーペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−ターシャ
リーペンチルフェニル アクリレート(商品名:スミラ
イザーGS、住友化学工業(株)製)および0.2gのト
リス(2,4−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホス
ファイト(商品名:スミライザーP−16、住友化学工
業(株)製)とを少量のアセトンに溶解した溶液を吹き付
け、アセトンを乾燥し殺虫性組成物を得た。
【0013】実施例2 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと0.4gの2−[1−(2
−ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシャリーペンチルフェ
ニル)エチル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチルフ
ェニルアクリレート(商品名:スミライザーGS、住友
化学工業(株)製)とを少量のアセトンに溶解した溶液を
吹き付け、アセトンを乾燥し殺虫性組成物を得た。
【0014】実施例3 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと0.4gのトリス(2,4
−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホスファイト(商
品名:スミライザーP−16、住友化学工業(株)製)と
を少量のアセトンに溶解した溶液を吹き付け、アセトン
を乾燥し殺虫性組成物を得た。
【0015】実施例4 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと0.4gの2−[1−(2
−ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシャリーペンチルフェ
ニル)エチル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチルフ
ェニルアクリレート(商品名:スミライザーGS、住友
化学工業(株)製)および0.4gのトリス(2,4−ジ
−ターシャリーブチルフェニル)ホスファイト(商品
名:スミライザーP−16、住友化学工業(株)製)とを
少量のアセトンに溶解した溶液を吹き付け、アセトンを
乾燥し殺虫性組成物を得た。
【0016】実施例5 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと1.0gの2−[1−(2
−ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシャリーペンチルフェ
ニル)エチル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチルフ
ェニルアクリレート(商品名:スミライザーGS、住友
化学工業(株)製)とを少量のアセトンに溶解した溶液を
吹き付け、アセトンを乾燥し殺虫性組成物を得た。
【0017】実施例6 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物3.6g
に、73mgの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ−
3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと36mgの2−[1−(2−
ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシャリーペンチルフェニ
ル)エチル]−4,6−ジ−ターシャリーペンチルフェ
ニル アクリレート(商品名:スミライザーGS、住友
化学工業(株)製)および36mgのトリス(2,4−ジ−
ターシャリーブチルフェニル)ホスファイト(商品名:
スミライザーP−16、住友化学工業(株)製)とを少量
のアセトンに溶解した溶液を吹き付け、アセトンを乾燥
し殺虫性組成物を得た。
【0018】比較例1 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートを少量のアセトンに溶解した
溶液を吹き付け、アセトンを殺虫性組成物を得た。
【0019】比較例2 実施例1で作製した有効成分フリー組成物7.2gに、
0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ−3
−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと0.4gの2,6−ジター
シャリーブチル−4−メチルフェノール(商品名:スミ
ライザーBHT、住友化学工業(株)製)とを少量のアセ
トンに溶解した溶液を吹き付け、アセトンを乾燥し殺虫
性組成物を得た。
【0020】比較例3 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと0.4gの3,9−ビス
[2−〔3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジ
メチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピ
ロ〔5・5〕ウンデカン(商品名:スミライザーGA−
80、住友化学工業(株)製)とを少量のアセトンに溶解
した溶液を吹き付け、アセトンを乾燥し殺虫性組成物を
得た。
【0021】比較例4 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物7.2g
に、0.4gの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ
−3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートと0.4gの1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(商品名:
アンチゲンW、住友化学工業(株)製)とを少量のアセ
トンに溶解した溶液を吹き付け、アセトンを乾燥し殺虫
性組成物を得た。
【0022】比較例5 実施例1で作製した活性成分を含まない組成物3.6g
に、73mgの(RS)−α−エチニル−4−フルオロ−
3−フェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−
(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシレートを少量のアセトンに溶解した
溶液を吹き付け、アセトンを乾燥し殺虫性組成物を得
た。
【0023】試験例1 過塩素酸カリウム、硝酸カリウム、硝酸グアニジン、糖
類、造粒調整助剤、酸化アルミニウム及びカオリンクレ
ーから作製した1〜4mmの顆粒状の可燃性組成物12.
0gを点火剤を装着した直径3.5cm、高さ8cmの紙製
の円筒容器に装填し、次にその上から実施例1で得られ
た殺虫性組成物全量を装填し、メッシュがついた蓋をす
ることにより殺虫燻煙剤を作製した。同様に実施例2〜
5、比較例1〜4で得られた殺虫性組成物全量の各々を
用いて殺虫燻煙剤を作製した。各殺虫燻煙剤について、
点火剤に着火した後、シリカゲル100gを充填したカ
ラムを通して吸引ポンプと接続しているガラス容器に入
れ、上部を蓋で覆い、30L/分の割合で吸引し、燻煙
化した(RS)−α−エチニル−4−フルオロ−3−フ
ェノキシベンジル−(1R)−トランス−3−(2、2
−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシレートをシリガゲルに吸着させた。次いで、
該シリカゲルよりアセトンにて(RS)−α−エチニル
−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−(1R)−
トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレートを抽出し、ガ
スクロマトグラフィーで定量分析し(RS)−α−エチ
ニル−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−(1
R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−
2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートの煙
化率を測定した。各実施例および比較例の殺虫性組成物
を用いた燻煙剤の煙化率測定結果を表1に示す。
【0024】表1試験例番号 供試殺虫性組成物 煙化率(%) 1−1 実施例1 76 1−2 実施例2 75 1−3 実施例3 75 1−4 実施例4 73 1−5 実施例5 72 1−6 比較例1 60 1−7 比較例2 67 1−8 比較例3 63 1−9 比較例4 64
【0025】試験例2 試験例1で用いた可燃性組成物12.0gを点火剤を装
着した直径3.5cm、高さ5cmの紙製の円筒容器に装填
し、次にその上から実施例6で得られた殺虫性組成物全
量を装填し、メッシュがついた蓋をすることにより殺虫
燻煙剤を作製した。同様に比較例5で得られた殺虫性組
成物全量を用いて殺虫燻煙剤を作製した。5.8m3の室内
の床上で対角線の両端に相当する二隅に、ネコノミ成虫
約30〜60頭を入れた3リットル容ガラスビーカーをそれ
ぞれ設置した後、室内中央部にて各殺虫燻煙剤に着火し
た。120分後に供試虫を別容器に移し1日後の死虫率を
観察した。結果を表2に示す。
【0026】表2試験例番号 供試殺虫性組成物 死虫率(%) 2−1 実施例6 87 2−2 比較例5 34
【0027】試験例3 試験例2と同様にして実施例6、比較例5の殺虫性組成
物を各々含む殺虫燻煙剤を作製した。5.8m3の室内の床
上で対角線の両端に相当する二隅に、クロゴキブリ雄3
頭を入れた三角シェルター(縦15cm、横5cmのベニヤ板
を3枚組み合わせた三角柱状のもの)をそれぞれ設置し
た後、室内中央部にて各殺虫燻煙剤に着火した。120分
後に供試虫を別容器に移し3日後の死虫率を観察した。
結果を表3に示す。
【0028】表3試験例番号 供試殺虫性組成物 苦死虫率(%) 3−1 実施例6 100 3−2 比較例5 0
【0029】試験例4 試験例2と同様にして実施例6、比較例5の殺虫性組成
物を各々含む殺虫燻煙剤を作製した。5.8m3の室内の床
上で対角線の両端に相当する二隅に、チャバネゴキブリ
雄5頭雌5頭を入れた三角シェルター(縦15cm、横3.5c
mのベニヤ板を3枚組み合わせた三角柱状のもの)をそ
れぞれ設置した後、室内中央部にて各殺虫燻煙剤に着火
した。120分後に供試虫を別容器に移し3日後の死虫率
を観察した。結果を表4に示す。
【0030】表4試験例番号 供試殺虫性組成物 苦死虫率(%) 4−1 実施例6 100 4−2 比較例6 5
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、熱に不安定な殺虫性化
合物を殺虫燻煙剤に適用する場合においても、該殺虫性
化合物が効率良く揮散され、優れた殺虫効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は試験例1〜4で用いた殺虫燻煙剤の断面
概略図である。
【符号の説明】
1・・殺虫性組成物 2・・可燃性組成物 3・・点火剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ
    −ターシャリーペンチルフェニル)エチル]−4,6−
    ジ−ターシャリーペンチルフェニル アクリレート及び
    トリス(2,4−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホ
    スファイトから選ばれる少なくとも1種及び空気雰囲気
    中の熱分解温度が300℃以下の殺虫性化合物を含有す
    る殺虫性組成物。
  2. 【請求項2】殺虫性化合物がピレスロイド化合物である
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】ピレスロイド化合物がα−エチニル−4−
    フルオロ−3−フェノキシベンジルアルコールのエステ
    ルである請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】殺虫性化合物が、α−エチニル−4−フル
    オロ−3−フェノキシベンジル 3−(2、2−ジクロ
    ロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
    シレートまたはα−エチニル−4−フルオロ−3−フェ
    ノキシベンジル 3−(2−クロロ−3、3、3−トリ
    フルオロプロペニル)−2、2−ジメチルシクロプロパ
    ンカルボキシレートである請求項3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】殺虫性化合物が、(RS)−α−エチニル
    −4−フルオロ−3−フェノキシベンジル (1R)−
    トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−
    ジメチルシクロプロパンカルボキシレートまたは(R
    S)−α−エチニル−4−フルオロ−3−フェノキシベ
    ンジル (Z)−(1RS)−シス−3−(2−クロロ
    −3、3、3−トリフルオロプロペニル)−2、2−ジ
    メチルシクロプロパンカルボキシレートである請求項4
    に記載の組成物。
  6. 【請求項6】殺虫性化合物の含量が0.1〜10重量
    %、2−[1−(2−ヒドロキシ−5,3−ジ−ターシ
    ャリーペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−ター
    シャリーペンチルフェニル アクリレート及びトリス
    (2,4−ジ−ターシャリーブチルフェニル)ホスファ
    イトから選ばれる少なくとも1種の量が殺虫性化合物の
    0.2〜3重量倍である請求項1〜5のいずれかに記載
    の組成物。
  7. 【請求項7】殺虫燻煙剤に用いられる請求項1〜6のい
    ずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】(a) 2−[1−(2−ヒドロキシ−5,
    3−ジ−ターシャリーペンチルフェニル)エチル]−
    4,6−ジ−ターシャリーペンチルフェニル アクリレ
    ート及びトリス(2,4−ジ−ターシャリーブチルフェ
    ニル)ホスファイトから選ばれる少なくとも1種及び空
    気雰囲気中の熱分解温度が300℃以下の殺虫性化合物
    を含有する殺虫性組成物及び、(b) 酸化剤、酸化剤分
    解促進剤及び可燃体を含有する可燃性組成物からなる殺
    虫燻煙剤。
  9. 【請求項9】(a) 2−[1−(2−ヒドロキシ−5,
    3−ジ−ターシャリーペンチルフェニル)エチル]−
    4,6−ジ−ターシャリーペンチルフェニル アクリレ
    ート及びトリス(2,4−ジ−ターシャリーブチルフェ
    ニル)ホスファイトから選ばれる少なくとも1種及び空
    気雰囲気中の熱分解温度が300℃以下の殺虫性化合物
    を含有する殺虫性組成物及び(b) 酸化剤、酸化剤分解
    促進剤及び可燃体を含有する可燃性組成物からなる殺虫
    燻煙剤を用いることを特徴とする有害生物駆除方法。
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