JP2000007018A - ラッピングフィルム - Google Patents
ラッピングフィルムInfo
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- JP2000007018A JP2000007018A JP17436098A JP17436098A JP2000007018A JP 2000007018 A JP2000007018 A JP 2000007018A JP 17436098 A JP17436098 A JP 17436098A JP 17436098 A JP17436098 A JP 17436098A JP 2000007018 A JP2000007018 A JP 2000007018A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 伸長しない状態でフィルム表面に平均ラ
フネス(Ra値)40nm以上の凹凸を有する伸長性ラッ
ピングフィルム。 【効果】 取り扱い性が良好で、使用時の柔軟性及び粘
着性に優れ、電子レンジによる加熱、冷蔵又は冷凍保存
に好適である。
フネス(Ra値)40nm以上の凹凸を有する伸長性ラッ
ピングフィルム。 【効果】 取り扱い性が良好で、使用時の柔軟性及び粘
着性に優れ、電子レンジによる加熱、冷蔵又は冷凍保存
に好適である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取り扱い性が良好
で、しかも使用時の柔軟性、粘着性に優れ、電子レンジ
による加熱、冷蔵又は冷凍保存に好適なラッピングフィ
ルムに関する。
で、しかも使用時の柔軟性、粘着性に優れ、電子レンジ
による加熱、冷蔵又は冷凍保存に好適なラッピングフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の電子レンジによる加熱、冷
蔵、冷凍保存の際に用いられる家庭用あるいは業務用ラ
ッピングフィルムとして、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メ
チルペンテン−1等を主成分とするフィルムが用いられ
ている。これらはすべて紙管に巻かれ使用時に巻きだし
カットして使用する形態になっている。しかし、どのよ
うな素材を用いたラッピングフィルムでも、カットして
容器をラッピングするまでにフィルム同士が絡みあって
非常に操作性が悪く、有効にラッピングフィルムを使え
ない場合が多い。
蔵、冷凍保存の際に用いられる家庭用あるいは業務用ラ
ッピングフィルムとして、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メ
チルペンテン−1等を主成分とするフィルムが用いられ
ている。これらはすべて紙管に巻かれ使用時に巻きだし
カットして使用する形態になっている。しかし、どのよ
うな素材を用いたラッピングフィルムでも、カットして
容器をラッピングするまでにフィルム同士が絡みあって
非常に操作性が悪く、有効にラッピングフィルムを使え
ない場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、取り
扱い性が良好で、使用時の柔軟性及び粘着性に優れたラ
ッピングフィルムを提供することにある。
扱い性が良好で、使用時の柔軟性及び粘着性に優れたラ
ッピングフィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、伸長性ラ
ッピングフィルムの表面に平均ラフネス40nm以上の凹
凸を施すことにより、フィルム同士の絡みあいがなくな
り、ラッピング操作時の取り扱い性が著しく向上するこ
と、また、ラッピングの際の伸長により、柔軟性及び粘
着性に優れたラッピングフィルムが得られることを見出
し、本発明を完成した。
ッピングフィルムの表面に平均ラフネス40nm以上の凹
凸を施すことにより、フィルム同士の絡みあいがなくな
り、ラッピング操作時の取り扱い性が著しく向上するこ
と、また、ラッピングの際の伸長により、柔軟性及び粘
着性に優れたラッピングフィルムが得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、伸長しない状態でフ
ィルム表面に平均ラフネス(Ra値)40nm以上の凹凸
を有することを特徴とする伸長性ラッピングフィルムを
提供するものである。
ィルム表面に平均ラフネス(Ra値)40nm以上の凹凸
を有することを特徴とする伸長性ラッピングフィルムを
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のラッピングフィルムに用
いられるポリマーとしては、従来のラッピングフィルム
に用いられる粘着性を有するものであれば特に制限され
ず、例えば低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレ
ン、超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン等や、これらの変性物、例えばエチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレ
ート共重合体等(エチレン共重合体の機能化と応用技
術、昭和61年5月30日発行、第241頁、第5、3
表に記載されているようなもの)、エチレン−α−オレ
フィン共重合体として、ブテン、ヘキセン、オクテン等
のα−オレフィンとエチレンとの共重合体、特にシクロ
ペンタジエニルを用いたシングルサイト触媒を使ったエ
チレン−α−オレフィン共重合体などを好ましく用いる
ことができる。更に、ポリプロピレンホモポリマー、エ
チレン、ブテン等のプロピレン以外のα−オレフィンを
含有するランダムタイプのポリプロピレン、オレフィン
系エラストマーをブレンドしたブロックタイプのポリプ
ロピレン、プロピレンとα−オレフィンとの共重合体、
ポリ4−メチルペンテン−1や、これらのポリオレフィ
ン系ポリマー以外に、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、及びこれらの共重合体等の塩素系ポリマーや、塩
素系モノマーとオレフィン系モノマーの共重合体を用い
ることができる。これらのポリマーは1種又は2種以上
をブレンドして用いることができる。
いられるポリマーとしては、従来のラッピングフィルム
に用いられる粘着性を有するものであれば特に制限され
ず、例えば低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレ
ン、超低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン等や、これらの変性物、例えばエチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタアクリレ
ート共重合体等(エチレン共重合体の機能化と応用技
術、昭和61年5月30日発行、第241頁、第5、3
表に記載されているようなもの)、エチレン−α−オレ
フィン共重合体として、ブテン、ヘキセン、オクテン等
のα−オレフィンとエチレンとの共重合体、特にシクロ
ペンタジエニルを用いたシングルサイト触媒を使ったエ
チレン−α−オレフィン共重合体などを好ましく用いる
ことができる。更に、ポリプロピレンホモポリマー、エ
チレン、ブテン等のプロピレン以外のα−オレフィンを
含有するランダムタイプのポリプロピレン、オレフィン
系エラストマーをブレンドしたブロックタイプのポリプ
ロピレン、プロピレンとα−オレフィンとの共重合体、
ポリ4−メチルペンテン−1や、これらのポリオレフィ
ン系ポリマー以外に、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビ
ニル、及びこれらの共重合体等の塩素系ポリマーや、塩
素系モノマーとオレフィン系モノマーの共重合体を用い
ることができる。これらのポリマーは1種又は2種以上
をブレンドして用いることができる。
【0007】これらのうち、ポリプロピレンを主体とす
るポリマーを用いる場合には、メルトフローレート(J
IS K6758)が0.5〜50g/10分、特に
0.5〜25g/10分の範囲にあるものが好ましく、
また、密度が0.89〜0.91g/cm3のものが好ま
しい。ポリプロピレンを主体とするポリマーを用いる場
合には、特にポリブテン1、プロピレン−α−オレフィ
ン共重合体、ポリオレフィン系エラストマーとのブレン
ドが好ましい。
るポリマーを用いる場合には、メルトフローレート(J
IS K6758)が0.5〜50g/10分、特に
0.5〜25g/10分の範囲にあるものが好ましく、
また、密度が0.89〜0.91g/cm3のものが好ま
しい。ポリプロピレンを主体とするポリマーを用いる場
合には、特にポリブテン1、プロピレン−α−オレフィ
ン共重合体、ポリオレフィン系エラストマーとのブレン
ドが好ましい。
【0008】また、ポリエチレンを主体とするポリマー
を用いる場合には、メルトフローレートが0.5〜30
g/10分、特に1〜20g/10分の範囲にあるもの
が好ましく、また密度が0.86〜0.93g/cm3、
特に0.87〜0.91g/cm3のものが好ましい。更
には、種々のエチレン系ポリマーとのブレンドにより、
本発明のラッピングフィルムのベースフィルムとして好
ましいフィルムを得ることができる。例えば、直鎖低密
度ポリエチレンに対して、極低密度ポリエチレンをブレ
ンドすると、より高い密着性を付与することができる。
同様に、直鎖低密度ポリエチレンに対して、シクロペン
タジエチルを用いたシングルサイト触媒を使ったエチレ
ン−α−オレフィン共重合体のうち密度が0.90g/
cm3以下のものを添加すると、密着性を改善することが
でき、更にフィルムの柔軟性向上に寄与する。
を用いる場合には、メルトフローレートが0.5〜30
g/10分、特に1〜20g/10分の範囲にあるもの
が好ましく、また密度が0.86〜0.93g/cm3、
特に0.87〜0.91g/cm3のものが好ましい。更
には、種々のエチレン系ポリマーとのブレンドにより、
本発明のラッピングフィルムのベースフィルムとして好
ましいフィルムを得ることができる。例えば、直鎖低密
度ポリエチレンに対して、極低密度ポリエチレンをブレ
ンドすると、より高い密着性を付与することができる。
同様に、直鎖低密度ポリエチレンに対して、シクロペン
タジエチルを用いたシングルサイト触媒を使ったエチレ
ン−α−オレフィン共重合体のうち密度が0.90g/
cm3以下のものを添加すると、密着性を改善することが
でき、更にフィルムの柔軟性向上に寄与する。
【0009】更に、ポリ4−メチルペンテン−1を用い
る場合には、ホモポリマーの他、α−オレフィンとの共
重合体であってもよい。ポリブテン1、プロピレン−α
−オレフィン共重合体、ポリオレフィン系エラストマー
とのブレンドにより、本発明のラッピングフィルムのベ
ースフィルムとして好ましいフィルムを得ることができ
る。
る場合には、ホモポリマーの他、α−オレフィンとの共
重合体であってもよい。ポリブテン1、プロピレン−α
−オレフィン共重合体、ポリオレフィン系エラストマー
とのブレンドにより、本発明のラッピングフィルムのベ
ースフィルムとして好ましいフィルムを得ることができ
る。
【0010】また、本発明のラッピングフィルムとして
は、上記の構成成分を少なくとも1つ有する積層構造体
であっても良い。具体的には、例えばポリプロピレン・
ポリエチレン積層構造体、ナイロン・ポリプロピレン積
層構造体、ナイロン・ポリエチレン積層構造体、セロハ
ン・ポリエチレン積層構造体、更には、ポリエチレン/
ポリプロピレン/ポリエチレン積層構造体、ポリプロピ
レン/ナイロン/ポリプロピレン積層構造体、ポリエチ
レン/ナイロン/ポリエチレン積層構造体、ポリエチレ
ン/ポリ4メチルペンテン1/ポリエチレン積層構造
体、ポリプロピレン/ポリ4メチルペンテン1/ポリプ
ロピレン積層構造体、ポリエチレン/セロハン/ポリエ
チレン積層構造体、ポリプロピレン/セロハン/ポリプ
ロピレン積層構造体などが挙げられる。これらの積層構
造体の製造方法は特に制限されず、タンデムあるいは共
押し出し法、ドライラミネート法などが挙げられる。
は、上記の構成成分を少なくとも1つ有する積層構造体
であっても良い。具体的には、例えばポリプロピレン・
ポリエチレン積層構造体、ナイロン・ポリプロピレン積
層構造体、ナイロン・ポリエチレン積層構造体、セロハ
ン・ポリエチレン積層構造体、更には、ポリエチレン/
ポリプロピレン/ポリエチレン積層構造体、ポリプロピ
レン/ナイロン/ポリプロピレン積層構造体、ポリエチ
レン/ナイロン/ポリエチレン積層構造体、ポリエチレ
ン/ポリ4メチルペンテン1/ポリエチレン積層構造
体、ポリプロピレン/ポリ4メチルペンテン1/ポリプ
ロピレン積層構造体、ポリエチレン/セロハン/ポリエ
チレン積層構造体、ポリプロピレン/セロハン/ポリプ
ロピレン積層構造体などが挙げられる。これらの積層構
造体の製造方法は特に制限されず、タンデムあるいは共
押し出し法、ドライラミネート法などが挙げられる。
【0011】本発明のラッピングフィルムには、通常の
フィルムに用いられる添加剤、例えば粘着付与剤、油
剤、界面活性剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で
適宜配合することができる。これらのうち、粘着付与剤
としては、例えばロジン、ダンマル等の天然樹脂、重合
ロジン、部分水添ロジン等の変性ロジン、グリセリンエ
ステルロジン、ペンタエリスリットエステルロジン等の
ロジン及び変性ロジンの誘導体、α−ピネンの重合体、
β−ピネンの重合体、ジペンテン重合体等のポリテルペ
ン系樹脂、テルペン−フェノール、α−ピネン−フェノ
ール共重合体等のテルペン変性体テルペン樹脂等、高分
子加工、別冊8、粘着(高分子刊行会、昭和51年7月
15日再版、第105頁、表1)に記載されているもの
などを用いることができる。
フィルムに用いられる添加剤、例えば粘着付与剤、油
剤、界面活性剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で
適宜配合することができる。これらのうち、粘着付与剤
としては、例えばロジン、ダンマル等の天然樹脂、重合
ロジン、部分水添ロジン等の変性ロジン、グリセリンエ
ステルロジン、ペンタエリスリットエステルロジン等の
ロジン及び変性ロジンの誘導体、α−ピネンの重合体、
β−ピネンの重合体、ジペンテン重合体等のポリテルペ
ン系樹脂、テルペン−フェノール、α−ピネン−フェノ
ール共重合体等のテルペン変性体テルペン樹脂等、高分
子加工、別冊8、粘着(高分子刊行会、昭和51年7月
15日再版、第105頁、表1)に記載されているもの
などを用いることができる。
【0012】また、油剤としては、例えばポリブテン、
エチレン−α−オレフィンオリゴマーなどの炭化水素系
の液状物、流動パラフィン、プロセスオイル等のパラフ
ィン系、ナフテン系、芳香族系オイルなどが挙げられ
る。界面活性剤としては、食品添加物として認められて
いるものであれば制限されず、特にグリセリンのエステ
ル化合物、ショ糖ポリエステルが好ましい。
エチレン−α−オレフィンオリゴマーなどの炭化水素系
の液状物、流動パラフィン、プロセスオイル等のパラフ
ィン系、ナフテン系、芳香族系オイルなどが挙げられ
る。界面活性剤としては、食品添加物として認められて
いるものであれば制限されず、特にグリセリンのエステ
ル化合物、ショ糖ポリエステルが好ましい。
【0013】本発明のラッピングフィルムは、常法によ
り得られる前記ポリマーからなるフィルムの表面に凹凸
を施すことにより製造される。フィルム表面に凹凸を施
す方法としては、特に制限されないが、例えばフィルム
製膜時にシボロール等の表面凹凸を有するロールの表面
の粗れを転写するようにして形成する方法;製膜の後い
わゆるエンボスロールを用いることにより凹凸を形成す
る方法;更に、中間的な加工方法として製膜後網状加工
されたロール上やコンベア上を移動させ、吸引等の力で
表面凹凸を施す方法などが挙げられる。なお、エンボス
ロールで形状加工を施す際には一般に用いられる熱、圧
力や超音波などを併用することができる。また、凹凸を
施す前のフィルムの厚さは5〜50μm、特に8〜30
μmであるのが好ましい。
り得られる前記ポリマーからなるフィルムの表面に凹凸
を施すことにより製造される。フィルム表面に凹凸を施
す方法としては、特に制限されないが、例えばフィルム
製膜時にシボロール等の表面凹凸を有するロールの表面
の粗れを転写するようにして形成する方法;製膜の後い
わゆるエンボスロールを用いることにより凹凸を形成す
る方法;更に、中間的な加工方法として製膜後網状加工
されたロール上やコンベア上を移動させ、吸引等の力で
表面凹凸を施す方法などが挙げられる。なお、エンボス
ロールで形状加工を施す際には一般に用いられる熱、圧
力や超音波などを併用することができる。また、凹凸を
施す前のフィルムの厚さは5〜50μm、特に8〜30
μmであるのが好ましい。
【0014】このようにして形成されるフィルム表面の
凹凸パターンは、特に制限されず、ランダム、一定間隔
のいずれでも良い。また、凹凸の程度(粗さ)は、触針
式表面粗さ計を用い、触針計5μm及び触針圧50mgで
測定した平均ラフネス(Ra値)が40nm以上、好まし
くは40nm〜1mm、特に好ましくは200nm〜1mmであ
る。この範囲内であると、取り扱いや製造し易さなどの
点で好ましい。Ra値の測定は、Ra値が10μm以下の
場合は4mm長さの測定を行いそのRa値を計算し、Ra値
が10μm以上の場合は凹凸部分を通って40mm長さの
測定を行いそのRa値を計算して求める。また、凹凸が
ランダムに施されている場合は凹凸加工を施された部分
を測定するものとし、凹凸が一定の間隔で施されている
場合は、どの1cm角の面をとってもほぼ同一の凹凸パタ
ーンであり、その凹凸の部分の粗さを測定するものとす
る。凹凸を形成された領域が一定間隔で基盤状や格子状
などに形成されている場合なども凹凸部を測定するもの
とする。なお、フィルム表面の凹凸は、全面積の5%以
上、特に10〜100%に施されているのが好ましい。
凹凸パターンは、特に制限されず、ランダム、一定間隔
のいずれでも良い。また、凹凸の程度(粗さ)は、触針
式表面粗さ計を用い、触針計5μm及び触針圧50mgで
測定した平均ラフネス(Ra値)が40nm以上、好まし
くは40nm〜1mm、特に好ましくは200nm〜1mmであ
る。この範囲内であると、取り扱いや製造し易さなどの
点で好ましい。Ra値の測定は、Ra値が10μm以下の
場合は4mm長さの測定を行いそのRa値を計算し、Ra値
が10μm以上の場合は凹凸部分を通って40mm長さの
測定を行いそのRa値を計算して求める。また、凹凸が
ランダムに施されている場合は凹凸加工を施された部分
を測定するものとし、凹凸が一定の間隔で施されている
場合は、どの1cm角の面をとってもほぼ同一の凹凸パタ
ーンであり、その凹凸の部分の粗さを測定するものとす
る。凹凸を形成された領域が一定間隔で基盤状や格子状
などに形成されている場合なども凹凸部を測定するもの
とする。なお、フィルム表面の凹凸は、全面積の5%以
上、特に10〜100%に施されているのが好ましい。
【0015】本発明のラッピングフィルムは伸長性を有
し、ラッピングの際に伸ばすことにより凹凸がなくなる
と、フィルム本来の粘着性が回復し、フィルム同士や容
器等への粘着性が良好なものとなる。ラッピングの際に
十分な粘着性を得るためには、引っ張り試験による破断
伸度が、伸長前の長さに対して10%以上、特に20%
以上であるのが好ましい。また、伸長によりフィルム表
面のRa値が40nm以下になる伸び特性を有するものが
好ましい。引っ張り試験による破断伸度の測定は、テン
シロン(オリエンティック社製)を用い、サンプル巾2
5mm、チャック間巾100mm、引っ張り速度300mm/
分の条件で測定することにより行われる。
し、ラッピングの際に伸ばすことにより凹凸がなくなる
と、フィルム本来の粘着性が回復し、フィルム同士や容
器等への粘着性が良好なものとなる。ラッピングの際に
十分な粘着性を得るためには、引っ張り試験による破断
伸度が、伸長前の長さに対して10%以上、特に20%
以上であるのが好ましい。また、伸長によりフィルム表
面のRa値が40nm以下になる伸び特性を有するものが
好ましい。引っ張り試験による破断伸度の測定は、テン
シロン(オリエンティック社製)を用い、サンプル巾2
5mm、チャック間巾100mm、引っ張り速度300mm/
分の条件で測定することにより行われる。
【0016】
【発明の効果】本発明のラッピングフィルムは、伸長し
ない状態ではフィルム表面に凹凸があるので、フィルム
同士の粘着性がなく、絡みあうこともなく、取り扱い性
が良好であり、ラッピングの際には伸ばすことにより凹
凸をなくしてフィルム本来の粘着性を回復させ、優れた
粘着性、柔軟性が得られる。
ない状態ではフィルム表面に凹凸があるので、フィルム
同士の粘着性がなく、絡みあうこともなく、取り扱い性
が良好であり、ラッピングの際には伸ばすことにより凹
凸をなくしてフィルム本来の粘着性を回復させ、優れた
粘着性、柔軟性が得られる。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。なお、以下の実施例において、Ra値は東京精密社
製、サーフコムを用い、前記条件により測定した。ま
た、伸長率は、オリエンテック社製、引っ張り試験機を
用い、前記条件により引っ張り強度を測定し、破断伸度
を求めた。
る。なお、以下の実施例において、Ra値は東京精密社
製、サーフコムを用い、前記条件により測定した。ま
た、伸長率は、オリエンテック社製、引っ張り試験機を
用い、前記条件により引っ張り強度を測定し、破断伸度
を求めた。
【0018】実施例1 密度0.915g/cm3、メルトフローレート2.3g
/10minの直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学社
製、ウルトゼックス1520L)を、プラコー社製イン
フレーションフィルム加工機を用い、加工温度170
℃、ブローアップ比1.8、ダイ径125mm、ダイスリ
ット幅1.0mmとして、厚さ30μmのフィルムを成形
した。このフィルムを由利ロール社製エンボス加工機に
かけ、表面最大凹凸山谷間距離が0.4mm、最短突起間
間隔0.7mmの一定間隔のエンボス加工を施した。得ら
れたフィルムのRa値は、Ra=0.13mmであり、破断
伸度は740%であった。
/10minの直鎖状低密度ポリエチレン(三井化学社
製、ウルトゼックス1520L)を、プラコー社製イン
フレーションフィルム加工機を用い、加工温度170
℃、ブローアップ比1.8、ダイ径125mm、ダイスリ
ット幅1.0mmとして、厚さ30μmのフィルムを成形
した。このフィルムを由利ロール社製エンボス加工機に
かけ、表面最大凹凸山谷間距離が0.4mm、最短突起間
間隔0.7mmの一定間隔のエンボス加工を施した。得ら
れたフィルムのRa値は、Ra=0.13mmであり、破断
伸度は740%であった。
【0019】実施例2〜7 実施例1と同様にして、表1に示すラップングフィルム
を製造した。
を製造した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】実施例1〜7で得られたラッピングフィル
ムはいずれも柔軟で、そのままではフィルム同士の粘着
性は全くなく非常に取り扱い易いものであった。また、
これらを透明なガラス製グラスにラッピングした結果、
グラスの縁で伸ばすことで強く粘着し、ラッピングフィ
ルムとしては極めて優れた特性であった。
ムはいずれも柔軟で、そのままではフィルム同士の粘着
性は全くなく非常に取り扱い易いものであった。また、
これらを透明なガラス製グラスにラッピングした結果、
グラスの縁で伸ばすことで強く粘着し、ラッピングフィ
ルムとしては極めて優れた特性であった。
【0023】比較例1 実施例3と同様の直鎖状低密度ポリエチレン(ウルトゼ
ックス15100C,三井化学社製)をTダイで成形し
た。フィルム厚みは15ミクロン(μm)であった。こ
のフィルムの表面粗さを測定した結果、Raは15nmで
あった。このフィルムは柔軟であるが、フィルム同士の
粘着がありフィルム同士が絡み合って非常に操作性が悪
いものであった。
ックス15100C,三井化学社製)をTダイで成形し
た。フィルム厚みは15ミクロン(μm)であった。こ
のフィルムの表面粗さを測定した結果、Raは15nmで
あった。このフィルムは柔軟であるが、フィルム同士の
粘着がありフィルム同士が絡み合って非常に操作性が悪
いものであった。
Claims (2)
- 【請求項1】 伸長しない状態でフィルム表面に平均ラ
フネス(Ra値)40nm以上の凹凸を有することを特徴
とする伸長性ラッピングフィルム。 - 【請求項2】 引っ張り試験による破断伸度が、伸長前
の長さに対して20%以上である請求項1記載の伸長性
ラッピングフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17436098A JP2000007018A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | ラッピングフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17436098A JP2000007018A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | ラッピングフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000007018A true JP2000007018A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=15977273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17436098A Pending JP2000007018A (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | ラッピングフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000007018A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018167504A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートおよびそれを用いた金属化粧部材および金属化粧板 |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP17436098A patent/JP2000007018A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018167504A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートおよびそれを用いた金属化粧部材および金属化粧板 |
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