JP2000006778A - 自動二輪車の制動装置 - Google Patents

自動二輪車の制動装置

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JP2000006778A
JP2000006778A JP17347998A JP17347998A JP2000006778A JP 2000006778 A JP2000006778 A JP 2000006778A JP 17347998 A JP17347998 A JP 17347998A JP 17347998 A JP17347998 A JP 17347998A JP 2000006778 A JP2000006778 A JP 2000006778A
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Hiroaki Seto
宏昭 瀬戸
Kunio Kajiwara
邦夫 梶原
Yoshiki Tajima
嘉樹 田島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシスト制御精度を向上することができる自
動二輪車の制動装置を提供する。 【解決手段】 前側,後側制動機構2,3と、該前側,
後側制動機構2,3の一方又は両方による制動動作を補
助するアシスト機構4,4と、ブレーキ操作子2a,3
aへの操作により所定のアシスト条件を満足したとき上
記アシスト機構4に上記補助動作を実行させるアシスト
制御手段53とを備えた自動二輪車の制動装置1におい
て、上記アシスト制御手段53は、ハンドル操舵角が所
定値以下であることを含むアシスト条件を満足したとき
上記アシスト機構4に上記補助動作を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前側,後側制動機構
と、該制動機構による制動動作を補助するアシスト機構
とを備えた自動二輪車の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車には、前輪用前側制動
機構及び後輪用後側制動機構と、該制動機構による制動
動作を補助するアシスト機構とを備え、上記制動機構へ
の制動操作に基づいて判断される所定のアシスト発生条
件を満足した場合に上記アシスト機構に補助動作を実行
させるようにしたアシスト付き制動装置を備えたものが
ある。
【0003】上記アシスト付き制動装置では、従来例え
ば、後側制動機構により後輪にブレーキをかけた場合、
該後側制動機構の操作子(ブレーキペダル)の操作角
(ストローク量)及び操作速度が所定のしきい値を越え
たことをアシスト発生条件とする場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来装置
のように、操作子の操作角や操作速度だけでアシスト発
生条件の成立を判断するようにした場合、走行状況の如
何によっては、補助動作が運転者の意志に必ずしも精度
良く一致しておらず、結果的に補助動作の制御精度が充
分でない場合があることが判明した。
【0005】本発明は、上記従来装置の問題に鑑みてな
されたもので、補助動作の制御精度をより一層向上する
ことができる自動二輪車の制動装置を提供することを課
題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前
側,後側制動機構と、該前側,後側制動機構の一方又は
両方による制動動作を補助するアシスト機構と、ブレー
キ操作子への操作により所定のアシスト条件を満足した
とき上記アシスト機構に上記補助動作を実行させるアシ
スト制御手段とを備えた自動二輪車の制動装置におい
て、上記アシスト制御手段は、ハンドル操舵角が所定値
以下であることを含むアシスト条件を満足したとき上記
アシスト機構に上記補助動作を実行させることを特徴と
している。
【0007】請求項2の発明は、前側,後側制動機構
と、該前側,後側制動機構による制動動作を補助するア
シスト機構と、ブレーキ操作子への操作により所定のア
シスト条件を満足したとき上記アシスト機構に上記補助
動作を実行させるアシスト制御手段とを備えた自動二輪
車の制動装置において、上記アシスト制御手段は、ヨー
レイトが所定値以下であることを含むアシスト条件を満
足したとき上記アシスト機構に上記補助動作を実行させ
ることを特徴としている。
【0008】車両重心を通る鉛直軸回りの車両回転運動
をヨーイングといい、車両回転角をヨー角といい、ヨー
角度の変化速度をヨー角速度というが、このヨー角速度
を一般にヨーレイトと呼んでいる。このヨーレイトが大
きいほど小さな旋回半径でもって旋回していることを表
わしている。
【0009】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る自動二輪車の
制動装置によれば、ハンドル操舵角をアシストの条件と
して用い、該操舵角が所定値以下の場合にのみ補助動作
を行なうようにしたので、また請求項2の発明では、ヨ
ーレイトが所定値以下の場合にのみ補助動作を行なうよ
うにしたので、補助動作の制御精度をより一層向上する
ことができる。
【0010】具体的には、例えば自動二輪車の場合、運
転者が意識的にハンドルバーを比較的大きく操作した状
態で後輪だけに比較的大きな制動力をかけて車両姿勢の
制御を行う自動二輪車特有のスポーツ走行が行われる
が、このようにハンドル操舵角又はヨーレイトが所定値
以上の場合には、通常のアシスト条件が成立していても
補助動作は行われず、運転者の制動操作のみに基づいた
大きさの制動力が発生し、運転者の意志により一層従っ
た制動が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図4は本発明の一実
施形態による自動二輪車の制動装置を説明するための図
であり、図1は上記制動装置のブロック構成図、図2は
流量制御弁の断面模式図、図3はアシスト発生条件を説
明するための特性図、図4はスリップ率を示す特性図で
ある。
【0012】図において、1は自動二輪車用制動装置で
あり、この制動装置1は、前輪を制する前側制動機構2
と、後輪を制動する後側制動機構3と、前側,後側制動
機構2,3による前輪,後輪のロックを回避するととも
に前輪,後輪に制動補助力を供給するアシスト付きAB
S機構4,4とを備えている。
【0013】上記前側制動機構2は、運転者の前ブレー
キレバー2aの把持操作によりマスタシリンダ14で発
生した油圧を前ブレーキ通路2bにより電磁切換弁1
6,流量制御弁38を介して前輪用ブレーキキャリパ3
6に供給し、該キャリパ36内のブレーキパッドで前ブ
レーキディスク6を挟持するように構成されている。
【0014】また、上記後側制動機構3は、上記前側制
動機構2と同様の構成になっており、運転者の後ブレー
キペダル3aの踏み込み操作によりマスタシリンダ15
で発生した油圧を後ブレーキ通路3bにより電磁切換弁
16,流量制御弁38を会して後輪用ブレーキキャリパ
37に供給し、該キャリパ37内のブレーキパッドで後
ブレーキディスク7を挟持するように構成されている。
【0015】上記前ブレーキレバー2a,後ブレーキペ
ダル3aには、それぞれ制動操作の有無を検出するブレ
ーキスイッチ8, 9が配設され、また操作ストローク量
を検出するストロークセンサ10,11が取り付けられ
ている。なお、該ストロークセンサ10,11の検出値
に基づいて後述するECU53によりストロークの変化
速度が求められる。また、上記前,後ブレーキディスク
6,7の近傍には前輪,後輪の回転速度を検出する車輪
速センサ12,12が取り付けられている。
【0016】上記アシスト付きABS機構4はアシスト
回路2cと、バイパス通路2dとを備えている。上記ア
シスト回路2cは、上記流量制御弁38の下流側と上流
側とを連通しており、モータ40で回転駆動されるアシ
ストポンプ41と、該ポンプ41の吐出側,吸込側に位
置する逆止弁26,27と、電磁切換弁19とが介設さ
れている。上記バイパス通路2dは、上記前ブレーキ通
路2b,3bの電磁切換弁16上流側とアシストポンプ
41の吸込側とを連通し、電磁切換弁17を有する。な
お、24は上記アシスト回路2c内の圧力を所定値以下
に保持するリリーフ弁であり、また33は上記アシスト
回路2c内の圧力変動を緩和する緩衝弁である。
【0017】上記ブレーキスイッチ8, 9、ストローク
センサ10,11の検出信号、及び図示しない舵角セン
サにより検出された操向ハンドルの操舵角信号はECU
53に入力される。該ECU53は、上記アシスト付き
ABS機構4を、アシスト発生条件が成立するまでは、
前側,後側制動機構2,3の独立状態が維持され、上記
アシスト発生条件が成立した時にはアシスト動作を実行
するよう制御するアシスト制御手段として機能する。具
体的には、上記ECU53は、リレー54a,54bを
介して上記電磁切換弁16,17を、後述するアシスト
発生条件が成立するまでは図1に実線で示す位置に保持
し、上記アシスト発生条件が成立したときには図1と逆
の位置に切り換える。
【0018】上記流量制御弁38と電磁切換弁19は図
2に示すように一体化されている。流量制御弁38は、
スプールボディ43の弁穴43c内にスプール44を軸
方向に摺動自在に配置し、かつばね44で図2(a)に
示す非作動時位置に付勢した構造のものである。上記弁
穴43cの入口43a,出口43bは上記通路2b,3
bのマスタシリンダ14,15側,ブレーキキャリパ3
6,37側にそれぞれ連通し、戻り通路43dは上記ア
シストポンプ41の吸込側に連通している。また上記電
磁切換弁19はソレノイド46で弁体47を進退させる
ことにより上記戻り通路43dを開閉するようになって
おり、該弁体47はばね48で閉方向に付勢されてい
る。
【0019】上記スプール45には、上記入口43aと
の連通面積により作動油量を調整する平衡オリフィス4
5aと、固定オリフィス45bと、該固定オリフィス4
5bの上流側,下流側に開口する出口45c,戻り口4
5dとが形成されている。
【0020】ここで、上記アシスト発生条件の成立に関
しては、上記ストロークセンサ10からのブレーキス
トローク量が所定のしきい値以上である、ブレーキス
トロークの変化速度が所定のしきい値以上である、操
舵角度が所定のしきい値以下である、の全ての条件を満
足した時に上記アシスト発生条件が成立したと判断され
る。そして上記操舵角度のしきい値については、例えば
図3(a)〜(c)における特性線a〜cで示される舵
角しきい値が選択される。
【0021】図3(a)の特性線aは、路面の滑り易さ
を示すμ判定値と舵角しきい値との関係を示している。
ここで、μ判定値は車体速度と車輪の減速度とに基づい
て判定される推定値である。該μ判定値が小さい場合に
は、減速により車輪の回転速度は車体速度より遅くな
り、大きい場合には略等しい。μ判定値がμ1以下の場
合は舵角しきい値は0であり、実際の操舵角が0より小
さくなることはないからブレーキアシストは行われな
い。μ判定値が、μ1からμ2まで増加するに伴って舵
角のしきい値はθ1まで増大し、μ2以上では舵角のし
きい値はθ1一定となる。
【0022】図3(b)の特性線bは、車速(Vre
f)と上記舵角のしきい値との関係を示しており、具体
的には、車速の増大と共にブレーキアシストが行なわれ
る舵角のしきい値は減少する。即ち、車速が所定値以上
の場合にはアシストが行われる操舵角の範囲はほんの僅
かとなる。
【0023】図3(c)の特性線c1〜c3は、車速
(Vref)と上記舵角しきい値と路面のμ判定値との
関係を示しており、具体的には、路面のμ判定値が大き
いほど同じ車速における舵角しきい値は大きく設定され
る。
【0024】次に、本記実施形態の制動装置1の制動動
作を説明する。上記アシスト発生条件が成立していない
運転状態、例えば′上記ブレーキストローク量が所定
のしきい値以下、′ブレーキストロークの変化速度が
所定のしきい値以下、′操舵角度が所定のしきい値以
上、の何れか1つ以上に該当する場合は、上記各電磁切
換弁は図1に示す状態に、つまり上記電磁切換弁16は
「開」に、上記電磁切換弁17,19は「閉」に制御さ
れる。
【0025】このとき、上記流量制御弁38は図2
(a)の状態になっており、上記油圧通路2bはスプー
ル45を介してそのまま前側のブレーキキャリパ36に
連通している。またアシスト回路2cの電磁切換弁19
及び上記電磁切換弁17が閉じていることから、アシス
トポンプ41において油圧は発生しない。
【0026】この状態で例えば上記前ブレーキレバー2
aが操作されると、上記マスタシリンダ14で発生した
油圧が上記電磁切換弁16, 上記流量制御弁38を介し
て上記前キャリパ36に供給され、前ブレーキレバー2
aの操作に応じた制動力で前輪の制動が行なわれる。ま
た、上記後ブレーキペダル3aが操作されると、上記マ
スタシリンダ15で発生した油圧が後キャリパ37に供
給され、後ブレーキペダル3aの操作に応じた制動力で
後輪の制動が行なわれる。
【0027】一方、例えば前ブレーキレバー2aのスト
ローク量がしきい値以上で、かつストロークの変化速度
が所定値以上で、さらに操舵角度がしきい値以下であっ
て上記アシスト発生条件が成立した時には、電磁切換弁
16,17は図1に示すのと逆の状態に、つまり上記電
磁切換弁16は「閉」に、上記電磁切換弁17は「開」
に制御され、また電磁切換弁19は図1の状態に保持さ
れる。
【0028】これにより前ブレーキレバー2aの操作に
より発生した油圧は、電磁切換弁17からアシストポン
プ41の吸込口に供給され、該アシストポンプ41でさ
らに昇圧されて流量制御弁38を介して前キャリパ36
に供給される。即ち、上記前ブレーキレバー2aの操作
力に応じた制動力にアシスト機構4で発生した制動補助
力を加算した制動が行われる。
【0029】一方、上記制動補助力の加算により大きな
制動力が前輪に働き、上記回転速センサ12により検出
された前輪の回転速度が、車体速度から演算された正規
の回転速度に比較して大きく減少している等によって前
輪のロック状態が予想された時は、上記電磁切換弁19
が「開」に制御され、流量制御弁38は図2(b)に示
す状態となる。これにより上記前輪側キャリパ36への
油圧が減少して、車輪のロックが回避される。また、上
記ロック回避状態になると、図2(c)に示すように再
び電磁切換弁19は「閉」となり、前側のブレーキキャ
リパ36への油圧が再び上昇し、制動力が増加し、図2
(a)の状態に移行する。なお、上記車体速度は、具体
的には前輪,後輪の回転速度のうち速い方の回転速度か
ら求められる。
【0030】なお、上記前輪のロックを回避するABS
動作では、上記図2(a)〜(c)の状態が極短時間毎
に繰り返される。また後輪用ブレーキペダル3aが運転
者により制動操作された場合も前輪の場合と同様の条件
により制動補助動力が後輪に加わり、かつロック回避動
作が行われる。
【0031】ここで、図4はタイヤに前後方向ブレーキ
力又は横風等による横方向力が作用した場合の路面の実
際の摩擦係数βとスリップ率sとの関係を示す。図中、
特性線aは、タイヤに前後方向ブレーキ力が作用した場
合の特性を、特性線bはタイヤに横方向力が作用した場
合の特性をそれぞれ示しており、スリップ率が大きくな
るにともなってタイヤと路面間の摩擦係数βは低下して
いく。なお、タイヤがロックした状態のスリップ率が
1.0である。上述のABS機構は、スリップ率がαよ
り小となる範囲を狙って制動補助力を作用させ、もって
ブレーキ力及び横方向力が充分に得られるように上記ア
シスト機構4を制御するように構成されている。
【0032】また本実施形態の制動装置1では、ブレー
キアシストの停止条件の成立の判断では、推定車速が
所定のしきい値以下になった場合、ブレーキ操作量が
所定のしきい値以下になった場合、スロットル開度が
所定のしきい値以上になった場合、路面のμ判定値が
所定のしきい値以下の場合、の何れかが満足された場合
としている。
【0033】ここで上記の推定車速のしきい値は、路
面のμ判定値に比例した値あるいは一定値が採用可能で
あり、上記のブレーキ操作量のしきい値は、路面のμ
判定値,車速に比例した値あるいは一定値が採用可能で
あり、上記のスロットル開度のしきい値は、ブレーキ
操作量に比例した値あるいは一定値が採用可能であり、
かつ前ブレーキスイッチがオンのときはスロットル開度
をアシスト停止条件に含ませないことが望ましい。これ
はライダーによってはブレーキをかけつつスロットルを
開ける場合があり、このような場合にはブレーキ操作を
優先させてアシスト動作を行なうようにするためであ
る。
【0034】さらにまた、上記操舵角が上述の各しきい
値以上になった時にもブレーキアシストが終了される。
【0035】このように本実施形態では、所定のアシス
ト発生条件が成立するまでは、前ブレーキレバー2aの
操作のみに応じた油圧を前キャリパ36に供給し、ま
た、後ブレーキペダル3aの操作のみに応じた油圧を後
キャリパ37に供給し、また、上記アシスト発生条件が
成立した時には、前ブレーキレバー2aの操作力に応じ
た制動力に、アシスト機構4により発生した制動補助力
を加算して前輪を制動し、また後ブレーキペダル3aの
操作力に応じた制動力に、アシスト機構4により発生し
た制動補助力を加算して後輪を制動するようにしたの
で、例えば緊急時等には、前ブレーキレバー2a又は後
ブレーキペダル3aの入力が不十分であっても十分な制
動力を得ることができる。
【0036】そして、上記アシスト発生条件の成立の判
断において、ブレーキ操作量,ブレーキ操作速度が所定
値以上であることだけでなく、操舵角度が所定値以下で
あることを加え、しかも該操舵角度の設定値を、μ判定
値が小さく路面が滑り易いと思われるほど小さい値と
し、車速が早くなるほど小さい値としたので、路面状
況,走行状況により制動補助力が前輪又は後輪に伝達さ
れにくいと言った問題の発生が回避され、アシスト制御
精度を向上でき、また運転者の意志により一層沿った制
動補助動作が行われる。
【0037】また本実施形態では、アシスト機構とAB
S機構とを組み合わせた構造としたので、車輪のロック
直前のABS機構が作動開始する領域まで制動補助力を
増加させることができ、制動力を大幅に増加できる。ま
たアシスト機構の動力源をモータと油圧ポンプで構成し
たので、負圧により作動するブースタを使用する場合に
比べて装置をコンパクト化でき、また該アシスト機構用
のモータ,油圧ポンプとABS機構用のモータ,ポンプ
とを兼用したので、さらに装置をコンパクトに構成する
ことができる。
【0038】なお、上記実施形態では、アシスト発生条
件の成立の判断において、ブレーキ操作量,ブレーキ操
作速度が所定値以上であることに、操舵角度が所定値以
下であることを加えた場合を説明したが、該操舵角度に
変えて、あるいは該操舵角度に加えてヨーレイトが所定
値以下であることを条件としても良く、このようにした
のが請求項2の発明である。
【0039】さらにまた、上記操作子の操作量,操作速
度に代えて、又はこれらに加えて、上記マスタシリンダ
14,15の発生油圧を検出するプレッシャセンサ5
1, 52からの油圧変化量及びその変化速度が所定のし
きい値以上の時にブレーキアシストが行なわれるように
しても良い。
【0040】なお、上記実施形態では、前輪ブレーキレ
バー2aの操作量等からアシスト発生条件の成立が判定
された場合には前輪のみに制動補助力を供給するように
したが、同時に後輪にも制動補助力を供給するようにし
てもよく、さらに上記と逆止弁に後輪のみに制動補助力
を供給することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動二輪車の制動装
置のブロック構成図である。
【図2】上記制動装置の流量制御弁の模式断面図であ
る。
【図3】上記制動装置のアシスト発生条件を説明するた
めの特性図である。
【図4】タイヤに横風等による横方向力,前後方向ブレ
ーキ力が作用した場合の路面摩擦係数μとスリップ率s
との関係を示すμ−s特性図である。
【符号の説明】
2,3 前側,後側制動機構 4 アシスト機構 2a,3a ブレーキ操作子 53 ECU(アシスト制御手段) 1 制動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 嘉樹 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 3D046 AA03 BB21 BB28 CC02 DD03 HH02 HH08 HH21 KK07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側,後側制動機構と、該前側,後側制
    動機構の一方又は両方による制動動作を補助するアシス
    ト機構と、ブレーキ操作子への操作により所定のアシス
    ト条件を満足したとき上記アシスト機構に上記補助動作
    を実行させるアシスト制御手段とを備えた自動二輪車の
    制動装置において、上記アシスト制御手段は、ハンドル
    操舵角が所定値以下であることを含むアシスト条件を満
    足したとき上記アシスト機構に上記補助動作を実行させ
    ることを特徴とする自動二輪車の制動装置。
  2. 【請求項2】 前側,後側制動機構と、該前側,後側制
    動機構による制動動作を補助するアシスト機構と、ブレ
    ーキ操作子への操作により所定のアシスト条件を満足し
    たとき上記アシスト機構に上記補助動作を実行させるア
    シスト制御手段とを備えた自動二輪車の制動装置におい
    て、上記アシスト制御手段は、ヨーレイトが所定値以下
    であることを含むアシスト条件を満足したとき上記アシ
    スト機構に上記補助動作を実行させることを特徴とする
    自動二輪車の制動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238084A (ja) * 2006-03-04 2007-09-20 Continental Teves Ag & Co Ohg オートバイブレーキ装置
WO2024202283A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両

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