JP2000006117A - 木質繊維板およびその製造方法 - Google Patents

木質繊維板およびその製造方法

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JP2000006117A
JP2000006117A JP18006198A JP18006198A JP2000006117A JP 2000006117 A JP2000006117 A JP 2000006117A JP 18006198 A JP18006198 A JP 18006198A JP 18006198 A JP18006198 A JP 18006198A JP 2000006117 A JP2000006117 A JP 2000006117A
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resin
fiber
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amino resin
resorcinol
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Yoshihiko Tomita
嘉彦 富田
Kyoichi Ueda
恭市 上田
Yoshio Kuzumaki
嘉夫 葛巻
Ryoji Sasaki
良治 笹木
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノ樹脂を用い木質繊維板の耐水強
度アップ。 【解決手段】 アミノ樹脂にレゾルシノールを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノ樹脂を主成
分とする接着剤をバインダーとして用い成型する木質繊
維板、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質繊維板を接着成型する場合、
尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂等
のアミノ樹脂を主成分とし、硬化促進剤としてアンモニ
ウム塩を加えて木質繊維に塗布して使用するのが一般的
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のアミ
ノ樹脂では耐水強度が低く、耐水性の要求される用途に
は使用できないのが現状であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決する為に鋭意検討した結果、アミノ樹脂に
レゾルシノールを用いることにより、耐水強度が著しく
向上することを見出した。即ち、本発明はアミノ樹脂に
レゾルシノールを用い製造される木質繊維板およびその
製造方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。従来、木質繊維板を接着成型する場合、尿素樹脂、
メラミン樹脂、尿素−メラミン共縮合樹脂等のアミノ樹
脂を主成分とし、硬化促進剤としてアンモニウム塩を加
え、木質繊維に塗布して使用するのが一般的である。し
かし、アミノ樹脂を主成分とする接着剤を用いた木質繊
維板は、アミノ樹脂自身の水溶性が高いため耐水強度が
低く、耐水性の要求される用途には使用できないのが現
状である。
【0006】故に、高耐水性が要求される用途において
は、耐水強度の優れるフェノール−ホルムアルデヒド共
縮合樹脂(以下、フェノール樹脂)が従来から用いられ
ている。しかしながら、フェノール樹脂は、アミノ樹脂
に比べ反応性が低く、十分な接着力を得るためには熱圧
温度を高く、熱圧成形時の時間を著しく延長しなければ
ならず、生産性の面において極めて不利になる。また、
フェノール樹脂は赤褐色に着色しており、これが表面に
溶出した場合、表面の美観を損なう事となる。更に、フ
ェノール樹脂は高アルカリ性であり、木材のアルカリ汚
染の原因となる。また更に、工場で一旦フェノール樹脂
を使用すると、その後アミノ樹脂に切り替える場合、フ
ェノール樹脂のアルカリ性がアミノ樹脂の硬化遅延の原
因となる。ゆえに装置の十分な洗浄が要求されるが、こ
こで、また排水処理の問題が生じてくる。
【0007】故に、高耐水性が要求される用途において
は、ウレタン樹脂、水性ビニルウレタン樹脂等の使用も
考えられるが、ウレタン樹脂、水性ビニルウレタン樹脂
で耐水性を向上させる為には、架橋剤の添加量を増やさ
なければならず、その結果、接着剤の経時安定性が著し
く低下し、実用上汎用樹脂として使用することは困難で
あり、大巾なコストアップになることは明らかである。
【0008】また、アミノ樹脂中のホルムアルデヒドの
モル比を増すことで、耐水強度をある程度向上させるこ
とができるが、その結果、接着剤の経時安定性が著しく
低下する。更には、製造工程で発生するホルムアルデヒ
ド臭が強くなり作業環境の悪化、放散ホルムアルデヒド
が多いといった問題が発生する。
【0009】本発明にいう木質繊維とは、木材や、椰子
科等の茎等が列示できる。木質繊維を、板状、片状、繊
維状、粉状とし、接着剤により板状に成型したものを本
発明では木質繊維板と称し、厚み方向に多層に構成され
ているものを対象とする。
【0010】本発明のアミノ樹脂とは、尿素、チオ尿
素、メラミン、ベンゾグアナミン、ジシアンジアミドの
ような分子内にアミノ基を有する化合物の一種または二
種以上と、ホルムアルデヒド等のアルデヒド類とを反応
させたオリゴマーおよび/またはポリマーをいう。
【0011】アミノ樹脂製造時種々の特性を付与させる
ためポリビニルアルコール、セルロース誘導体等他のポ
リマー類と混合してもよいし、使用に際し必要に応じ
て、発水剤、難燃剤、防虫剤、防腐剤等と混合使用して
もよい。
【0012】本発明に用いるアミノ樹脂の製造方法や性
状は、特に限定するものではなく、通常適用される製造
方法を用いてよい。本発明に用いるレゾルシノールは、
レゾルシノールとホルムアルデヒドの縮合物でも効果は
あるものの、反応性の点からも、耐水性強度の向上から
もレゾルシノール単体が最も好ましい。
【0013】レゾルシノールの添加量としては、アミノ
樹脂100重量部(固形分換算)に対し0.05〜2
0.0重量部が好ましく、更に好ましくは、0.1〜1
0.0重量部、最も好ましくは0.5〜4.0重量部が
好適である。添加量が0.05重量部未満では、耐水性
の向上が期待できないので好ましくない。また、20.
0重量部を越えると、経済的に不利となるので好ましく
ない。
【0014】本発明はアミノ樹脂にレゾルシノールを混
合することにより得られる。混合方法は通常の容器にア
ミノ樹脂とレゾルシノールを入れ、十分攪拌することに
より得られる。混合の時期は、アミノ樹脂とレゾルシノ
ールを予め混合してもよいし、接着剤組成物を配合する
際に他の添加物と共に同時に混合してもよい。
【0015】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。ま
た、部または%は特にことわりのない限り重量部または
重量%を表す。 実施例1 撹拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、48%ホルムアルデヒド水溶液466部をい
れ、pHを5.0に調整した後、一次尿素220部を加
え、内温を90℃まで加熱し、30分間反応させた。そ
の後pHを5.5に再調整し、15分間反応させ、更に
pHを7.5に調整した後、二次尿素120部を添加し
30分間反応させ冷却し、不揮発分を65.0%に調整
してアミノ樹脂a1を得た(以下a1と略す)。その
後、a1の100部に対しレゾルシノール単体を2.0
部添加、30分間混合し、アミノ樹脂組成物A1を得た
(以下A1と略す)。
【0016】つぎに、A1を用い以下に示す方法、条件
で木質繊維板を作成した。木質繊維としてラワン材をフ
レーカーで木片とし、水分4%まで乾燥した。つぎに、
目開き1mmの篩で篩分けし、篩下の物を表裏層用木質
繊維とし、篩上の物を芯層用木質繊維とした。つぎに、
準備したA1樹脂242部、50%ワックスエマルショ
ン10部、水50部、硬化剤として塩化アンモニウム
1.0部を混合し、表裏層用木質繊維1040部にスプ
レー塗布した。A1の絶乾燥木質繊維への吹き付け率は
15%となった。塗布後の木質繊維から450部ずつ分
取し、表層、裏層用とした。つぎに、芯層用木質繊維1
040部に、準備したA1樹脂121部、50%ワック
スエマルション10部、水20部、硬化剤として塩化ア
ンモニウム0.5部を混合したものを芯層用木質繊維に
スプレー塗布した。A1の絶乾燥木質繊維への吹き付け
率は7.5%となった。塗布後の木質繊維から1100
部採取し、芯層用とした。つぎに、38cm角の枠内に
裏層用木質繊維を均一に塗布し、続けて芯層用、さらに
表層用を散布し堆積した繊維マットを、180℃の熱板
に挟んで、30Kgf/cm2の圧力で4分間圧締し、
厚み20mm、密度750mm/m3の木質繊維板を得
た。物性評価結果を表1に示す。
【0017】実施例2 撹拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、48%ホルムアルデヒド水溶液750部をい
れ、pHを8.0に調整した後、一次尿素360部を加
え、内温を85℃まで加熱し、30分間反応させた。そ
の後pHを5.8に再調整し、15分間反応させ、更に
pHを7.5に調整した後、二次尿素240部、粉末メ
ラミン150部を添加し30分間反応させた。反応終了
後、冷却して不揮発分を65.0%に調整し、アミノ樹
脂a2を得た(以下a2と略す)。その後、a2の10
0部に対し、レゾルシノール単体を2.0部添加、30
分間混合し、アミノ樹脂組成物A2を得た(以下A2と
略す)。A1樹脂の代わりにA2樹脂を用いて実施例1
と同様の試験を行った。結果を表1に示す。
【0018】実施例3 撹拌機、還流コンデンサー、および温度計を備えた反応
容器に、56%ホルムアルデヒド水溶液360部、メラ
ミン420重量部、水80重量部をいれ、pHを12.
0に調整した後、内温を85℃まで加熱し、90分間反
応させた。更に65℃に冷却し40分間反応させる。反
応終了後、冷却して不揮発分を65.0%に調整し、ア
ミノ樹脂a3を得た(以下a3と略す)。その後、a3
の100部に対し、レゾルシノール単体を2.0部添
加、30分間混合し、アミノ樹脂組成物A3を得た(以
下A3と略す)。A1樹脂の代わりにA3樹脂を用いて
実施例1と同様の試験を行った。結果を表1に示す。
【0019】実施例4 実施例1のA1樹脂242部を、a3樹脂237.2
部、レゾルシノール4.8部に、また、A1樹脂121
部を、a3樹脂118.5部、レゾルシノール2.5部
に、それぞれ変更した以外は実施例1と同様に行い木質
繊維板を作成した。評価結果を表1に示す。
【0020】比較例1 A1樹脂の代わりにa1樹脂を用いて実施例1と同様の
試験を行った。結果を表2に示す。
【0021】比較例2 A1樹脂の代わりにa2樹脂を用いて実施例1と同様の
試験を行った。結果を表2に示す。
【0022】比較例3 A1樹脂の代わりにa3樹脂を用いて実施例1と同様の
試験を行った。結果を表2に示す。
【0023】比較例4 実施例1のA1樹脂242部を、硬化剤1.0部をフェ
ノール樹脂(三井化学(株)製 PL−261)300
部に、A1樹脂121部、硬化剤0.5部をフェノール
樹脂150部にそれぞれ変更し、更に熱圧時間を4分か
ら6分に変更した以外は実施例1と同様に行い木質繊維
板を作成した。結果を表2に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明は、アミノ樹脂にレゾルシノール
を用いることにより、木質繊維板の耐水強度を著しく向
上させるものである。即ち、本発明により従来では用途
が限られていたアミノ樹脂を用いた木質繊維板を、従来
のアミノ樹脂を用いた生産ラインをなんら変更する事な
く、より広い用途で使用することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹木 良治 北海道砂川市豊沼町1 三井化学株式会社 内 Fターム(参考) 2B260 AA03 BA01 BA19 CB01 DA01 DA02 DA03 DB13 DB21 DC15 DD02 EA05 EB02 EB06 EB11 EB19 EB21 EB42 4J040 EB091 EB111 EB131 EB171 HB37 LA07 MA08 MB02 MB05 NA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ樹脂にレゾルシノールを用い製造
    される木質繊維板。
  2. 【請求項2】 アミノ樹脂100重量部(固形分換
    算)に対し、レゾルシノールが0.05〜20.0重量
    部である請求項1記載の木質繊維板。
  3. 【請求項3】 アミノ樹脂が、尿素樹脂、メラミン樹
    脂、尿素−メラミン共縮合樹脂である請求項1記載の木
    質繊維板。
  4. 【請求項4】 アミノ樹脂にレゾルシノールを用い製
    造することを特徴とする木質繊維板の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6299006B1 (ja) * 2016-10-21 2018-03-28 トヨタ紡織株式会社 切削物、木質材料の製造方法及び木質ボードの製造方法
JP2018069742A (ja) * 2016-10-21 2018-05-10 トヨタ紡織株式会社 木質ボード及びその製造方法並びにマット状物

Cited By (5)

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WO2018074492A1 (ja) * 2016-10-21 2018-04-26 トヨタ紡織株式会社 切削物、木質材料の製造方法及び木質ボードの製造方法
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