JP2000005905A - 切削工具の保持器 - Google Patents
切削工具の保持器Info
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Abstract
圧圧力が上限値に最大化される工具保持器を提供する。 【解決手段】 工具保持器1はハウジングと締結機構1
5,23,31,32とを含み、締結機構は工具2の雌
状開口12に係合する雄部材15を有する。雄部材は内
側と外側の油圧媒体室19,20を隔離するピストン装
置14により締結位置と解放位置との間を前後に動かさ
れる。通路36がピストン装置14を通って延び、前記
通路36は前記2つの室に通じ、弁37が通路36に設
けられ外側室19の油圧の圧力が設定限界値に上昇した
時通路を開き工具を締結する力を最大にする。
Description
に取付けるようになっている保持具に関し、該保持具は
ハウジングと該ハウジングに設けられた締結機構とを具
備し、該締結機構は工具の雌状開口に係合するようにな
っている雄部材を含み、該雄部材は、工具がハウジング
に対し締結される内側端部位置と工具がハウジングから
解放される外側端部位置との間を、より正確にはハウジ
ング内部の空洞の中を前後に動くことのできるピストン
装置により、前後に動くことができ、該ピストン装置は
外側の室と内側の室とを隔離し、この内側及び外側室に
油圧媒体が流入及び流出され前記雄部材を前記内側及び
外側の端部位置に向って動かすようにしている。
ための自動機械、すなわち旋盤、フライス盤、ドリルそ
の他に存在する。この型の保持具の利点は、この保持具
が迅速かつ簡単な工具の交換を可能にすることである。
しかし、上記公知の工具保持器に関連する問題はハウジ
ングの室の一方に供給され工具を締結し又は工具を押出
す油圧媒体、通常はオイルの圧力の調節である。この圧
力の調節は工具の締結に関連して外側室に供給される油
圧媒体に関し特に扱いにくいものである。もしも工具が
異常に大きな力により締めつけられたならば、締結機構
に含まれている構成部品は損傷され又は少なくとも長期
の稼動により早期に摩耗されるようになる。したがっ
て、外側室に供給される油圧媒体の圧力を最大にするこ
とが望まれる。
械自身の油圧装置に外側圧力調節装置を設けること、す
なわち、なんとかして工具保持器の両方の油圧媒体室に
精密な圧力の調節が得られるようにすることである。し
かし、これはいくつかの理由で魅力的な解決策ではな
い。このような場合の圧力調節は工具保持器からある距
離をおいて行われるため、全体として油圧装置における
回避不可能な圧力変動(機械における他の作用が発動さ
れ又は発動されないという事実による)が、外側室が一
定の最大圧力で安全に作動しなくなるという結果を生じ
るものとなる。さらに、遠隔制御の圧力調節装置は個々
の操作員が各室内の作動圧力を要求されるとは限らない
制御されない方式で安易に変えるという危険を犯すこと
になる。
なくし改良された工具保持器を提供することを目的とす
る。したがって、本発明の第1の目的は、油圧装置全体
に存在するいかなる圧力変動にも関係なく常に外側室の
油圧の圧力が上限の値に最大化されることを保証する工
具保持器を提供することである。また他の目的は油圧の
圧力の調節が一定の限度を必要とする、より正確には個
々の操作員が制御されないやり方で圧力を変える危険を
なくす、工具保持器を提供することである。本発明のさ
らに他の目的は、構造が簡単で安価な手段により所望の
圧力調節作用を実現する工具保持器を提供することであ
る。
の少なくとも第1の目的は請求項1の特徴部分に規定さ
れた特徴構成により達成される。すなわち、本発明の第
1の目的は、切削工具を取外し自在に取付ける工具保持
器において、通路がピストン装置を貫通して延び、前記
通路が2つの室に通じており、弁が前記通路に設けら
れ、外側室内部の油圧の圧力が設定限界値に達した時前
記通路を開放し工具を締めつける力を最大にするという
構成により、達成される。さらに、本発明の好ましい実
施態様が他の請求項に規定されている。
保持器全体を示し、工具2は取外し自在に取付けられて
いる。保持器は、一方において円筒形チューブ3と端壁
4とを構成する後方部分で構成され他方においてフラン
ジ5とフランジ5から後方に向って延びているチューブ
ソケット6とからなる前方部分で構成された円筒形ハウ
ジングの形状をしており、前記チューブソケット6はね
じ付きカップリング7を介して円筒形チューブ3に連結
されている。ねじ8(図3参照)により付属機械に固定
することのできるフランジ5において、中央孔9が形成
され、この孔9は工具2のための把持部として作用す
る。
部材の形状の部分11を具備し、この部分11は頭部1
0から後方に延び後方に向って現われる雌状開口12を
区画形成している。実際にはチューブ部材11の外側被
覆面は中央孔9の内面と共に多角形の断面形状と軸方向
に傾斜した形状とを有することができる。このような工
具は商標名コロマントキャプトのもとに商業的に入手可
能である。図1から明らかなように、工具2は少なくと
も1つの切削インサート13が取付けられる。
素が設けられ、前記構成要素は軸方向に前後に動くこと
ができ、さらに詳細にはピストン装置14と15で示さ
れる雄部材とが軸方向前後に移動可能である。図2から
明らかなように、ピストン装置14は一方において作動
ピストン16を含み、他方においてピストン16の一側
から突出するスピゴット(差込み)17を含んでいる。
ピストン16はハウジング内の空洞18を前側又は外側
室19と後側又は内側室20とに分割する。オイル又は
他の適当な油圧媒体が第1及び第2の通路21と22を
介して前記の各室に流入及び流出される。
ング24に取付けられその厚肉の外側部分がチューブ部
材11の内側面の溝25に係合することのできる多数の
接線方向に離間したフィンガー23と係合する。中間部
分の領域で、雄部材15はシールリング27を介してハ
ウジングに設けられたスリーブ26に対しシールされ
る。油圧に関し、外側室19は一方において前記シール
リング27と、他方においてピストン16の周縁の類似
したシールリング28との間に、区画形成される。
0が部分的に当接する円錐形の後方に向って広がる表面
29を有し、前記表面30は接線方向に離間された駆動
本体31に設けられている。これら駆動本体の後側の平
面状端面は雄部材15に内包されるリング32に当接す
る。駆動本体31の内側円錐形表面33がピストン装置
のスピゴット17の円錐形表面34に当接し、前記円錐
形表面34は後方に向って収れんしている。円錐形表面
34とピストン16自体との間にスピゴット17は減少
された直径のくびれ部分35を有している。くびれ部分
35と円錐形表面34との間に円錐形表面34よりも本
質的に大きい円錐角を有する第2の円錐形表面34′が
設けられている。
1及びスピゴット17は共に締結機構の主構成要素を形
成し、この締結機構により工具2は工具保持器のハウジ
ングに締結され又はこのハウジングから解放される。さ
らに詳細には、この締結作用は図3の下半分に示される
状態で行われる。この状態でピストン装置は、油圧オイ
ルを外側室19に供給することにより、円錐形表面34
と34′が駆動本体31を引出し駆動本体を外側に向っ
て半径方向外側端部部分に付勢した内側端部位置に、移
動されている。駆動本体31が軸方向後側に移動するの
と同時に、リング32が駆動されまたそのため雄部材1
5全体が駆動される。雄部材がその内端位置に近づいた
時フィンガー23の厚肉の自由端部分がチューブ部材1
1の内側の溝25と係合し雄部材の厚肉の部分的に円錐
形形状の端部部分15′(図1参照)によって溝の中に
堅く押し込まれる。このようにしてフィンガーは工具を
保持器に対しロックする。
オイルが通路22を介して内側室20に供給される(室
19からのオイルが通路21を介して貯蔵器に戻るのと
同時に)。この動作で、雄部材は外側端部位置(図3の
上半分に示される)に動かされ、より詳しくはピストン
スピゴット17の自由端面を雄部材の類似の後端面に当
接させることにより動かされるようになる。これによ
り、リング32が駆動本体31を軸方向に駆動しそして
円錐形表面29,30が前記駆動本体の運動を半径方向
においても行い、さらに詳細には中心に向う方向にも動
かす。雄部材15がその外側端部位置に動かされるとフ
ィンガー23は中心に向って半径方向内側に弾性的に変
形され、前記フィンガーは溝25との係合から解放され
る。これは保持器に対する工具のロック作用が終了し工
具が保持器と一体で押し出され続いて手により保持器か
ら取出されることを意味する。
質的な形態においては公知である。
2参照)がピストン装置14を貫通して延び外側室19
内の油圧の圧力が設定した限界値に増大された時通路を
開く作用をする弁を含んでいることである。図1〜3に
よる実施態様では弁が圧縮ばね38、例えばらせん圧縮
ばねによって付勢されたボール37によって構成されて
いる。ボールは狹い外側通路部分36′と広い通路部分
36″との間の遷移部分に設けられた座部39に当接し
ている。したがって、弁は逆止弁機能を有する圧力制限
弁を構成する。
はばね力自体を調節自在に設定する手段と共働する。し
たがって、図2はばね38の後端又は内端が通路36の
内側ねじ41と螺合している外側にねじが切られたスリ
ーブ40に当接する方法を示す。この例においては、ス
リーブ40が、通路に挿入されてスリーブを回転させそ
れによりスリーブをばね力を増大させるか又は減少させ
るかいずれかの方向に軸方向に変位させるドライバーの
ための溝を有している。これは、弁体として作用するボ
ール37が、室19内の油圧の圧力が所望の値に達した
時に克服されるようになる力で関連の座部に対し押しつ
けられることを意味する。
図4が参照される。公知のようにこの場合のピストン装
置はピストンの前方に突出するスピゴット17だけでな
くピストンに対し後方に突出するスピゴット17′をも
含んでいる。前記スピゴット17′は円筒形ハウジング
の端壁4′の貫通孔42を通って延びている。スピゴッ
ト17′の自由の突出端はしたがって保持器のハウジン
グの外側に位置し、またそのためスピゴットは締結機構
の雄部材がその外側端部位置にあるか又は内側端部位置
にあるかを決定することのできる測定装置又は検知装置
に連結できる。
6は後側スピゴット17′の外被面に好ましくはピスト
ン16に接近して開口する1つ又は複数の半径方向通路
43に分岐されている。図4に示される内側端部位置
で、ピストン16は環状当接面44に当接し、環状当接
面44の内側で凹所45が端壁4′に設けられている。
分岐通路43はピストン装置がその内側端部位置となっ
た時にこれら分岐通路がこの凹所に現われるように位置
している。この例ではオイル通路22はL字形であり端
壁4′に設けられている。
するボール37はこの実施態様ではばね38とスリーブ
40との間に配置され、ボールのための座部がスリーブ
自体に設けられている。またこの場合ばね力の調節は、
スリーブ40がボールに当接しボールはばねに当接して
いるが、スリーブ40を螺合することにより行われる。
は、弁ばね38が1度だけ設定される力で作動する点の
みが本質的に相違している。したがってばねとボール3
7とは通路の後端部分の張出し肩部に弾性的に係止する
ことにより固定される弾性ワッシャーにより付属通路に
固定される。
の調節が、さらに詳細には外側の油圧室に存在する最大
圧力が工具保持器自体の内部で生じ、工具保持器から離
間している調節装置によっては生じないことである。と
りわけこれは、十分な圧力調節が油圧装置全体に起り得
る圧力変動によらずして正確な手段で達成されることを
意味する。さらにまた、工具保持器の作動圧力の認可さ
れていない調節の危険がなくなる。
態様にのみに限定されない。ピストン装置の中央に2つ
の油圧室の間に溢流通路を配設することが好ましいが、
通路と付属逆止弁とをピストン装置の中央でない位置に
配設することも可能である。通路は必らずしもピストン
を軸方向に貫通して延びる必要はない。したがって、通
路はその対向端部が各室に開口しそして弁が開かれた時
前記室の間に液体が流れるようにすることだけが必須要
件である。ばね付勢のボールが図面に例示されている
が、他の任意の弁構造もまた実施可能である。弁体は例
えば円錐体の形状とすることができる。本発明は商標名
コロマントキャプトのもとで市販されている工具保持器
の型に限定されず、請求項1の前文に規定されている型
の任意の工具保持器に関連して用いることができる。
示されている本発明の保持器の縦断斜面図である。
構成されたピストン装置の縦断面図である。
部分が保持器から工具が解放される第1の形態の作用を
示し、下半部分が保持器に工具が締結される第2の形態
の作用を示している。
断部分背面図である。
実施態様を示すものである。
Claims (7)
- 【請求項1】 切削工具を取外し自在に取付ける保持器
であって、ハウジングと該ハウジングに設けられた締結
機構とを具備し、前記締結機構が工具(2)の雌状開口
(12)に係合する雄部材(15)を含み、該雄部材
(15)が、工具がハウジングに対し締結される内側端
部位置と工具がハウジングから解放される外側端部位置
との間を、ハウジング内部の空洞(18)の中を前後に
動くことのできるピストン装置(14)により、前後に
動くことができ、前記ピストン装置(14)が、油圧媒
体が出し入れされ前記雄部材を前記端部位置の一方に向
って動かす外側及び内側の室(19,20)を隔離して
いる切削工具の保持器において、通路(36)がピスト
ン装置(14)を通って延び、前記通路(36)が前記
2つの室(19,20)に開口し、弁(37)が前記通
路(36)に設けられ、外側室(19)の油圧の圧力が
設定限界値に上昇した時通路を開き工具を締結する力を
最大とするようにしていることを特徴とする切削工具の
保持器。 - 【請求項2】 弁が圧縮ばね(38)により付勢されて
いるボール形状又は円錐体形状の弁体(37)を具備し
ていることを特徴とする請求項1に記載の保持器。 - 【請求項3】 ばね(38)がばね力を調節可能に設定
する手段(40)と共働することを特徴とする請求項2
に記載の保持器。 - 【請求項4】 前記手段が通路(36)の内側ねじ(4
1)と係合する外側にねじの切られたスリーブ(40)
によって構成されていることを特徴とする請求項3に記
載の保持器。 - 【請求項5】 弁体(37)がばね(38)とスリーブ
(40)との間に設けられ、前記スリーブ(40)が弁
体のための座部を有していることを特徴とする請求項4
に記載の保持器。 - 【請求項6】 通路(36)がピストン装置を通って軸
方向中央に延びていることを特徴とする請求項1から5
のうちの1項に記載の保持器。 - 【請求項7】 前記ピストン装置が作動ピストン(1
6)のほかに、ピストン(16)の両側から軸方向に突
出する2つのスピゴット(17,17′)を具備し、第
1のスピゴット(17)が外側油圧媒体室(19)に位
置し締結機構と共働するようにされ、第2のスピゴット
(17′)がハウジングの後側端壁(4′)の孔(4
2)を通って突出することによりハウジングの外側から
接近でき、中央通路(36)が作動ピストン(16)の
後側領域で後側スピゴット(17′)に通じる1つ又は
複数の半径方向通路(43)に分岐していることを特徴
とする請求項5又は6に記載の保持器。
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