JP2000005549A - 吸湿シート - Google Patents
吸湿シートInfo
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
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Abstract
感を著しく損なう、揚げ物、焼き物などの食品の保存等
に係わり、速やかな調湿能力によって食品保存中の結露
や、衣の吸湿を防止することができ、かつ、比較的高温
まで使用することが可能な吸湿シートに関する。 【解決手段】 二つの外層間に保水層を挟持してなる吸
湿シートであって、少なくとも一方の外層が透水性及び
通気性を有する外層であり、保水層が液状調湿剤として
濃度80重量%以上のグリセリン水溶液をグリセリン含
量として5〜100g/m2 塗布したものである吸湿シ
ート。
Description
ら出てくる湿気によって食感を著しく損なう、天ぷら、
揚げ物などの食品の調湿保存に関する。
げ物は、紙に包んで保存してきたが、紙だけでは保水
量、吸湿速度が不十分であるため、シリカゲルや生石灰
などの乾燥剤を用いることが知られている。しかし、こ
れらの乾燥剤は吸湿容量が少なく、揚げ物など湯気の出
るような場合の大量の水分を十分吸水できない。また、
十分な吸水量を得るためには大量の乾燥剤を必要とす
る。他にも、高分子吸水剤を用いた吸水シートなども提
案されているが未だ十分なものとは言い難い。
の食品が発生した蒸気あるいは湯気が、食品の温度低下
により再吸収されるのは非常に速く、従来の吸湿方法で
は吸湿速度が遅いために十分な効果が得られなかった。
特に、食品から水分が蒸散し、衣に吸湿されてしまう天
ぷら類においては、一度衣が吸湿し食感を損なうと、こ
れを回復することは困難であった。本発明は、かかる状
況に鑑みてなされたものであり、蒸気や食品内部から出
てくる湿気によって食感を著しく損なう、揚げ物、焼き
物などの食品の保存等に係わり、速やかな調湿能力によ
って食品保存中の結露や、衣の吸湿を防止することがで
き、かつ、比較的高温まで使用することが可能な吸湿シ
ートを提供することを目的とする。
調湿剤を保持した保水層を用いることにより、比較的高
温域での食品から放出される湿気を速やかに吸収できる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。すなわち本発明は、二つの外層間に保水層を挟
持してなる吸湿シートであって、少なくとも一方の外層
が透水性及び通気性を有する外層であり、保水層が液状
調湿剤として濃度80重量%以上のグリセリン水溶液を
グリセリン含量として5〜100g/m2 塗布したもの
である吸湿シートを提供するものである。
する外層は、少なくとも一方の外層が透水性及び通気性
(以下、「透水通気性」という)を有することが必要で
ある。外層に用いる材料としては、不織布、紙、布、網
などが挙げられるが、特に嵩密度の低い不織布が好適で
ある。例えば、嵩比重0.06g/cm3 以下、より好
適には0.02g/cm3 以下であるポリプロピレンを
芯に、ポリエチレンを鞘とする複合不織布繊維を用いる
ことができる。透水通気性を有する外層は、吸湿作用に
より外層を通過してきた水分を保水層に移行させるとと
もに、水平方向に拡散させ水分を局部的に保持すること
を妨げると同時に、保水層が吸水するに伴って生じる膨
張の影響を緩和するものである。また、一方が透水通気
性を有する外層の場合、他方は非透水層を用いる。非透
水層としては、水分が透過しないものであれば特に制限
するものはなく、具体的にはポリエチレンやポリプロピ
レンなどの合成樹脂、及び合成加工紙などが挙げられ
る。
ルプあるいは不織布等が挙げられる。保水層は透水通気
層より嵩密度が高いことが好ましい。また、保水層の比
表面積は、速やかな調湿性を確保するために3000c
m2 /g以上であることが好ましい。一般に、保水層の
吸水能力は後述の液状調湿剤の量によって決定される
が、保水層としては、食品を密閉状態で保存する場合
は、液状調湿剤が自重の3倍以上吸湿しても保持できる
だけの目付を有し、かつ、グリセリン塗布量の2倍以上
の目付を有することが好ましい。
は、濃度が80重量%以上であるグリセリン水溶液を用
いる。吸湿剤として十分な吸湿能力を発揮させるには、
グリセリン濃度は90重量%以上であることが好まし
く、より好ましくは95重量%以上がよい。グリセリン
濃度が80重量%未満では加湿効果が発現するので好ま
しくない。
して5〜100g/m2 であり、好ましくは10〜80
g/m2 、より好適には15〜70g/m2 である。液
状調湿剤が5g/m2 未満では十分な調湿効果が得られ
ない。一方、100g/m2 を超えると過度の吸湿能に
より保存食品が乾燥したり、グリセリン水溶液が保水層
で保持できなくなり、食品に移行する恐れがあるので好
ましくない。
外層が透水通気性を有する二つの外層間に、液状調湿剤
を塗布した保水層を挟持してなる。発明の吸湿シートの
一例を図1に示す。図1では、両外層として透水通気層
1が用いられる。この吸湿シートは食品を包んだ後、さ
らにチャック付き気密袋などに挿入し密閉状態で保存す
る場合に好ましく用いられる。本発明の吸湿シートの他
の例を図2に示す。図2では、両外層のうち食品と接触
する面に透水通気層1を用い、他の面には非透水層2を
用いる。この吸湿シートは、食品を吸湿シートに包んだ
状態でそのまま保存する場合に好ましく用いられる。
度保持のため、必要に応じて外層、及び保水層に、例え
ばヒノキやワサビ抽出物成分、酸化チタン、アリルイソ
チオシアネート、サルファ剤や抗生物質などの抗菌、殺
菌、ないし熟成抑制剤を含浸させてもよい。
明する。
して水切りしたときの重量と当初重量との差を吸水量と
した。 (2)保存効果 保存した天ぷらを、食感により次の4段階で評価した。 ◎・・・衣が非常にサクサクして良好 ○・・・衣がサクサクして良好 △・・・衣が少し湿気を帯びる ×・・・衣がかなり湿気を帯びる
g/m2 、嵩密度0.02g/cm3 のポリプロピレン
−ポリエチレン芯鞘構造の不織布を用い、20cm×3
0cm角の大きさに裁断した2枚のシートの間に、目付
60g/m2 、比表面積4000cm2 /g、繊維径1
0μmのパルプを17cm×27cm角の大きさに裁断
した保水層を挟み、周辺をヒートシールして吸湿シート
を作成した。なお、保水層には液状調湿剤として95重
量%のグリセリン水溶液を40g/m2 塗布した。評価
の実施にあたっては、揚げて油をきったばかりの天ぷら
として、鱚、さつまいも、野菜かき揚げの3種類を選ん
だ。各々約80g使用し、3種類別個にシートに挟んで
密閉袋に入れ、常温で3時間保管したものについて吸水
量及び保存効果を測定した。
m2 塗布した以外は、実施例1と同様にして行った。
ングペーパーを用い、グリセリン水溶液を塗布しない以
外は、実施例1と同様にして行った。
い以外は、実施例1と同様にして行った。
の代わりに70重量%のものを用いた以外は、実施例1
と同様にして行った。以上の結果を表1に示す
おいても使用でき、結露防止効果が高く、かつ乾燥状態
を保つことができるので、特に天ぷら、揚げ物のように
蒸散量が多く、水分の付着による劣化の著しい食品を、
濡らさず、湿気させず、簡便に、保存することができる
ので有用である。
Claims (3)
- 【請求項1】 二つの外層間に保水層を挟持してなる吸
湿シートであって、少なくとも一方の外層が透水性及び
通気性を有する外層であり、保水層が液状調湿剤として
濃度80重量%以上のグリセリン水溶液をグリセリン含
量として5〜100g/m2 塗布したものである吸湿シ
ート。 - 【請求項2】 透水性及び通気性を有する外層が保水層
より嵩密度が低いことを特徴とする請求項1に記載の吸
湿シート。 - 【請求項3】 保水層の目付がグリセリン塗布量の2倍
以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の吸湿シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17602198A JP3754210B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 天ぷら及び揚げ物用吸湿シート並びにそれを用いる食品保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17602198A JP3754210B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 天ぷら及び揚げ物用吸湿シート並びにそれを用いる食品保存方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000005549A true JP2000005549A (ja) | 2000-01-11 |
JP3754210B2 JP3754210B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=16006346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17602198A Expired - Fee Related JP3754210B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 天ぷら及び揚げ物用吸湿シート並びにそれを用いる食品保存方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3754210B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012139204A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-07-26 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 飛翔害虫捕獲具 |
-
1998
- 1998-06-23 JP JP17602198A patent/JP3754210B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012139204A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-07-26 | Dainippon Jochugiku Co Ltd | 飛翔害虫捕獲具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3754210B2 (ja) | 2006-03-08 |
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