JP2000004549A - 非接触電源装置 - Google Patents

非接触電源装置

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JP2000004549A
JP2000004549A JP10164921A JP16492198A JP2000004549A JP 2000004549 A JP2000004549 A JP 2000004549A JP 10164921 A JP10164921 A JP 10164921A JP 16492198 A JP16492198 A JP 16492198A JP 2000004549 A JP2000004549 A JP 2000004549A
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magnetic core
coil
bobbin
power supply
primary
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JP10164921A
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Satoru Taniguchi
悟 谷口
Hideki Okura
秀樹 大倉
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は小型携帯端末機器に使用される非接
触電源装置に関するものであり、容易に精度よくコイル
ボビンに磁芯を位置決めすることを可能とし安価で信頼
性・生産性に富み安定した電力伝達を行うことを目的と
するものである。 【解決手段】 電力の供給を行う一次側筐体1の内側に
密着させた一次側コイル3と、供給された電力の需用を
行う二次側筐体2の内側に密着させた二次側コイル4と
を対向させて電力伝達を行う非接触電源装置において、
一次側コイル3と二次側コイル4の両方またはいずれか
片方を、コイルボビン5に巻線6を巻回し、磁芯8をコ
イルボビン5の中心に設けて貫通した磁芯挿入穴7に直
接圧入固定させた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁誘導を利用し、
それぞれ独立した一次側コイルと二次側コイルとの間で
電力伝達を行う非接触電源装置に関し、特に小型化を必
要とされる携帯電話機、PHS、PDA、またはポータ
ブルラジカセ、ポータブルCDプレーヤー等の小型携帯
端末機器用の非接触電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非接触電源装置は、一次側回路と二次側
回路がそれぞれ独立した筐体内に実装されており、一次
側から二次側に効率よく電力の伝達を行うためには一次
側コイルと二次側コイルの対向面間の距離をできる限り
狭く設定し磁気結合効率をよくすることがきわめて重要
である。
【0003】一次側コイルと二次側コイルの対向面間の
距離を狭く設定するためには、一次側コイルと二次側コ
イルの両方またはいずれか片方のコイルの対向面が隙間
なくそれぞれの筐体面に密着できるようにボビン面と磁
芯面を同一面に揃えて凹凸をつけないように構成する必
要があった。
【0004】従って、ボビンに磁芯を固定する手段とし
ては、比較的強度も強く確実に固定を行える接着剤を塗
布することが一般的であった。
【0005】以下、従来の技術を図6により説明する。
図6は、一次側コイル11a及び二次側コイル11b
を、一次側筐体17a及び二次側筐体17bを挟むよう
に対向させた構造の断面図である。一次側コイル11a
にて発生した磁束19を二次側コイル11bにて拾うこ
とにより電力の伝達を行っているが、このとき、理想的
な磁気結合を得るためには一次側ボビン13aと二次側
ボビン13b及び、一次側磁芯14aと二次側磁芯14
bのそれぞれの対向面間距離18をできる限り狭くしな
ければならないため、一次側ボビン13aの対向面と一
次側磁芯14aの対向面及び、二次側ボビン13bの対
向面と二次側磁芯14bの対向面は凹凸のないように同
一面に揃え一次側接着剤16a及び二次側接着剤16b
にて固定されている。
【0006】図7は、一次側コイル11aあるいは二次
側コイル11bの構成図である。一次側ボビン13aあ
るいは二次側ボビン13bに一次側巻線12aあるいは
二次側巻線12bを巻回し、ボビン中心に設けた一次側
磁芯挿入穴15aあるいは二次側磁芯挿入穴15bの中
に一次側接着剤16aあるいは二次側接着剤16bを塗
布後に一次側磁芯14aあるいは二次側磁芯14bを挿
入固定し、一次側コイル11aあるいは二次側コイル1
1bを構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7のような従来の構
成では、ボビン13a,13bと磁芯14a,14bの
寸法ばらつき及び、磁芯挿入穴15a,15bへの磁芯
14a,14bの挿入性を考慮したうえで、磁芯14
a,14bと磁芯挿入穴15a,15bの間には多少な
りともクリアランスが必要となってくる。しかしこのク
リアランスのある状態にて接着剤16a,16bにてボ
ビン13a,13bと磁芯14a,14bの固定を行っ
た場合、接着剤量のばらつき又は、接着剤16a,16
bを塗布した際の磁芯挿入穴15a,15b内への空気
の混入が発生し磁芯挿入穴15a,15b内での磁芯1
4a,14bの位置が安定しない。従って、接着剤16
a,16bを使用してボビン13a,13bの対向面と
磁芯14a,14bの対向面を同一面に揃えて固定を行
うことは現実には非常に困難であり、さらには磁芯14
a,14bと巻線12a,12bの位置関係が安定しな
いため巻線12a,12bのインダクタンスのばらつき
をも生じさせた。その結果、一次側コイル11aと二次
側コイル11bの磁気結合に大きくばらつきを生じさせ
非接触電源装置による安定した電力伝達を阻害する原因
となっていた。
【0008】さらに図7の構成では、磁芯挿入穴15
a,15bの内側に接着剤16a,16bを塗布しなけ
ればならないため磁芯挿入穴15a,15bの底を接着
剤16a,16bが漏れないように安全に塞ぐ必要があ
る。しかし、一般的に磁芯挿入穴15a,15bに巻線
機の駆動軸を挿入して回転させることによりボビン13
a,13bに巻線12a,12bを巻回するが、磁芯挿
入穴15a,15bが貫通していなければ内部の空気が
抜けない密閉構造となるため駆動軸とボビン13a,1
3bの脱着が非常に困難であった。
【0009】また、一般的に接着剤16a,16bを使
用した製品については、製品設計時に接着剤が化学薬品
であるため様々な信頼性試験を行わなければならず、加
えて製品生産時には接着剤16a,16bを塗布してか
ら硬化するまでに比較的時間がかかってしまうため設計
コスト及び生産コストが高くなってしまうという課題が
あった。
【0010】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、特性、品質の安定した、かつ生産性に優れた非接触
電源装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、電力の供給を行う筐体の内側に密着させた
一次側コイルと、供給された電力の需用を行う前記と異
なる筐体の内側に密着させた二次側コイルとを対向させ
て電力伝達を行う非接触電源装置において、一次側コイ
ルと二次側コイルの両方またはいずれか片方を、ボビン
に巻線を巻回し、磁芯をボビンの中心に設けて貫通した
磁芯挿入穴に直接圧入固定させた構成とすることによっ
て、容易に精度よくボビンに磁芯を位置決めすることが
できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、電力の供給を行う筐体の内側に密着させた一次側コ
イルと、供給された電力の需用を行う前記と異なる筐体
の内側に密着させた二次側コイルとを対向させて電力伝
達を行う非接触電源装置において、一次側コイルと二次
側コイルの両方またはいずれか片方を、ボビンに巻線を
巻回し、磁芯をボビンの中心に設けて貫通した磁芯挿入
穴に直接圧入固定させた構成とすることによって、容易
に精度よくボビンに磁芯を位置決めすることを可能とし
安価で信頼性・生産性に富み安定した電力伝達を行うこ
とができる非接触電源装置である。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1の構成においてボビンの磁芯挿入穴の内側面に途中か
ら傾斜部を設け磁芯の外径より狭くすることにより磁芯
を圧入固定することができ、容易に精度よくボビンに磁
芯を位置決めすることを可能とし安価で信頼性・生産性
に富み安定した電力伝達を行うことができる非接触電源
装置である。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1の構成においてボビンの磁芯挿入穴の内側面に突起状
のひだ部を設け磁芯の外径より狭くすることにより磁芯
を圧入固定することができ、容易に精度よくボビンに磁
芯を位置決めすることを可能とし安価で信頼性・生産性
に富み安定した電力伝達を行うことができる非接触電源
装置である。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図5にて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
非接触電源装置の主要部の断面図である。図1において
1は一次側筐体、2は二次側筐体、3は一次側コイル、
4は二次側コイル、5は合成樹脂などの絶縁物からなる
コイルボビン、6はこのコイルボビン5に巻回された巻
線、7はコイルボビン5の中央に設けられた貫通する磁
芯挿入穴、8はこの磁芯挿入穴7に圧入され固定された
フェライトなどの磁芯体からなる棒状の磁芯、9は一次
側コイル3から発生し二次側コイル4に流れる磁束であ
る。
【0016】上記構成において、コイルボビン5の磁芯
挿入穴7の直径と磁芯8の直径とはほぼ同じ寸法で形成
され、巻線6をコイルボビン5に巻回した後磁芯挿入穴
7に磁芯8を圧入し、コイルボビン5の端面と磁芯8の
端面とを同一面となるように組合せる。これをそれぞれ
一次側コイル3、二次側コイル4として一次側筐体1、
二次側筐体2に取付け、一次側コイル3に電流を流すこ
とにより磁束9が図に示すように流れて二次側コイル4
に電圧が誘起され、二次側筐体2内の電池に充電するこ
とになる。
【0017】このように磁芯8はコイルボビン5の磁芯
挿入穴7に圧入結合されるためコイルボビン5の端面に
磁芯8の端面を一致させることは簡単かつ確実に行うこ
とができる。
【0018】(実施の形態2)図2〜図3は、いずれも
一次側コイル3あるいは二次側コイル4の両方またはい
ずれか片方についての実施の形態2の構成図である。
【0019】図2は、コイルボビン5に巻線6を巻回し
たものの構成図である。コイルボビン5に設けた磁芯挿
入穴7は内側面に途中から傾斜部7aを設け磁芯8の外
径より狭くなっている。
【0020】図3は、図2の構成としたコイルボビン5
に磁芯8を直接圧入固定したものの構成図である。これ
により容易に精度よくコイルボビン5に磁芯8を位置決
めすることを可能とし安価で信頼性・生産性に富み安定
した電力伝達を行うことができる非接触電源装置を実現
できるものである。
【0021】また、磁芯挿入穴7の内側面に設ける傾斜
部7aの傾斜角度および設置位置は任意に設定でき、磁
芯8の形状により変化する磁芯8の挿入圧力を調整でき
るものである。
【0022】(実施の形態3)図4〜図5は、いずれも
一次側コイル3あるいは二次側コイル4の両方またはい
ずれか片方についての構成図である。
【0023】図4は、コイルボビン5に巻線6を巻回し
たものの構成図である。コイルボビン5に設けた磁芯挿
入穴7は内側面に突起状のひだ部7bを複数設け磁芯8
の外径より狭くなっている。
【0024】図5は、図4の構成としたコイルボビン5
に磁芯8を直接圧入固定したものの構成図である。これ
により容易に精度よくコイルボビン5に磁芯8を位置決
めすることを可能とし安価で信頼性・生産性に富み安定
した電力伝達を行うことができる非接触電源装置を実現
できるものである。
【0025】また、磁芯挿入穴7の内側面に設ける突起
状のひだ部7bの先端形状および位置・本数は任意に設
定でき、磁芯8の形状により変化する磁芯8の挿入圧力
を調整できるものである。
【0026】さらに、前記の実施の形態2および実施の
形態3において、磁芯8の断面の形状は円柱状のものに
限らず楕円・四角形・他の多角形のいずれの形状でもよ
く、また、一次側コイル3と二次側コイル4のいずれか
片方でも実施した方のコイルに同様の効果が得られるも
のである。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明は、電力の供給を行
う筐体の内側に密着させた一次側コイルと、供給された
電力の需用を行う前記と異なる筐体の内側に密着させた
二次側コイルとを対向させて電力伝達を行う非接触電源
装置において、一次側コイルと二次側コイルの両方また
はいずれか片方を、コイルボビンに巻線を巻回し、磁芯
をコイルボビンの中心に設けて貫通した磁芯挿入穴に直
接圧入固定させた構成とすることによって、容易に精度
よくコイルボビンに磁芯を位置決めすることを可能とし
安価で信頼性・生産性に富み安定した電力伝達を行うこ
とができる非接触電源装置を提供できるものである。
【0028】また本発明にて、非接触電源装置における
一次側コイルと二次側コイルの両方またはいずれか片方
のコイルの生産にあたっては接着剤を使用していないた
め材料・コストの低減が可能となり工業的・環境的価値
を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による非接触電源装置の
要部の断面図
【図2】本発明の実施の形態2によるコイルの一部切欠
斜視図
【図3】同磁芯を組込んだコイルを示す一部切欠斜視図
【図4】本発明の実施の形態3による磁芯固定前のコイ
ルの一部切欠斜視図
【図5】同磁芯固定後のコイルの一部切欠斜視図
【図6】従来の非接触電源装置の要部の断面図
【図7】同装置を構成する一次側コイルまたは二次側コ
イルの一部切欠斜視図
【符号の説明】
1 一次側筐体 2 二次側筐体 3 一次側コイル 4 二次側コイル 5 コイルボビン 6 巻線 7 磁芯挿入穴 7a 傾斜部 7b ひだ部 8 磁芯 9 磁束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力の供給を行う筐体の内側に密着させ
    た一次側コイルと、供給された電力の需用を行う前記と
    異なる筐体の内側に密着させた二次側コイルとを対向さ
    せて電力伝達を行う非接触電源装置において、一次側コ
    イルと二次側コイルの両方またはいずれか片方、ボビン
    に巻線を巻回し、磁芯をボビンの中心に設けて貫通した
    磁芯挿入穴に直接圧入固定させた構成とした非接触電源
    装置。
  2. 【請求項2】 ボビンの磁芯挿入穴の内側面に途中から
    傾斜部を設け磁芯の外径より狭くすることにより磁芯を
    圧入固定する請求項1に記載の非接触電源装置。
  3. 【請求項3】 ボビンの磁芯挿入穴の内側面に突起状の
    ひだ部を設け磁芯の外径より狭くすることにより磁芯を
    圧入固定する請求項1に記載の非接触電源装置。
JP10164921A 1998-06-12 1998-06-12 非接触電源装置 Withdrawn JP2000004549A (ja)

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