JP2000003114A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000003114A JP10167082A JP16708298A JP2000003114A JP 2000003114 A JP2000003114 A JP 2000003114A JP 10167082 A JP10167082 A JP 10167082A JP 16708298 A JP16708298 A JP 16708298A JP 2000003114 A JP2000003114 A JP 2000003114A
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昌次 中村
Koji Shinkawa
幸治 新川
Motoyuki Itoyama
元幸 糸山
Masahito Asanuma
雅人 浅沼
Koichi Takenouchi
幸一 竹ノ内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアの感光体への付着を防止する。 【解決手段】 感光体ドラム2の表面は帯電器3によっ
て所定の電位に一様に帯電された後、露光器4によって
形成すべき画像に応じた静電潜像が形成される。現像器
5は静電潜像を現像剤で現像し、トナーが帯電した感光
体ドラム2の表面に静電的に吸着され、キャリアは現像
器5に戻る。感光体ドラム2に付着したトナーは記録紙
に転写される。画像形成動作実行中に異常検出部14が
動作の異常を検出すると、電源供給が中断される。空転
時間計測部15は、電源供給中断時点から感光体ドラム
2の回転が完全に停止する時点までの感光体ドラム2の
空転時間を計測する。制御部8は、該空転時間に基づい
て感光体ドラムの表面電位VSと現像器の表面電位VD
Bとの電位差VS−VDBがほぼ一定となる現像バイア
ス電圧を設定する。該電圧は、電源供給再開時に現像器
5に印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機などに適用
される反転現像方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反転現像方式の画像形成装置は、図1に
示すように、所定方向に回転可能な導電性を有する感光
体ドラム2、感光体ドラム2の表面を一様に帯電する帯
電器3、帯電された感光体ドラム2の表面に、形成すべ
き画像に応じた静電潜像を形成する露光器4、静電潜像
をトナーとキャリアとを含む現像剤21で現像する現像
器5および現像剤21を記録紙7に転写する転写器6を
備える。このような画像形成動作のために、感光体ドラ
ム2、帯電器3、露光器4、現像器5および転写器6に
は電源が供給される。画像形成動作実行中に画像形成動
作の異常が検出されると、該異常検出に応答して電源供
給が中断され、異常解消後に電源供給が再開される。
【0003】なお、画像形成装置は、感光体ドラム2、
帯電器3、露光器4、現像器5および転写器6の他に、
転写後の感光体ドラム2の表面に残存する現像剤21を
除去するクリーニング器、転写後の感光体ドラム2の表
面に残存する電位を除電する除電器および記録紙7に転
写された現像剤21を定着する定着器などを含んで構成
される。
【0004】いわゆる2成分現像方式を採用した現像器
5では、所定の現像バイアス電圧が印加される金属製の
現像スリーブ19と、その内部に配置される回転可能な
マグネットローラ20とが用いられる。また、磁性体粒
子から成るキャリアと、その表面に静電的に付着される
トナーとを含む現像剤21が用いられる。キャリアは現
像スリーブ19の表面に吸着され、現像時に感光体ドラ
ム2に接触する。このとき同時に接触するトナーは、帯
電した感光体ドラム2の表面に静電的に吸着され、キャ
リアはマグネットローラ20によって吸引されて現像器
5に戻る。
【0005】このため、感光体ドラム2の帯電極性、現
像スリーブ19の帯電極性およびトナーの帯電極性はす
べて同じ極性に選ばれ、キャリアの帯電極性はこれらと
は反対の極性に選ばれる。帯電器3は、感光体ドラム2
を現像器5の帯電電位よりも高い電位に帯電する。露光
器4は、形成すべき画像に応じて該感光体ドラム2に光
を照射する。感光体ドラム2において、光照射された領
域の電位は減衰し、現像器5の帯電電位よりも低くな
る。トナーは、このような領域に付着する。
【0006】図31は、通常動作時における感光体ドラ
ムの表面電位VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミ
ングチャートである。反転現像方式において感光体ドラ
ム2へのキャリア付着を防ぐために、画像形成動作終了
時から再起動時までは感光体ドラムの表面電位VSがほ
ぼ0(零)となるように電位が制御され、また感光体ド
ラムの表面電位VSとの電位差が一定値となるように現
像バイアス電圧が制御される。
【0007】図32は、画像形成動作の中断時における
従来技術の感光体ドラムの表面電位VSおよび現像バイ
アス電圧を示すタイミングチャートである。記録紙搬送
不良などの画像形成動作の異常時には、まず電源供給が
中断される。これによって、現像バイアス電圧がほぼ0
(零)となる。感光体ドラム2は慣性力によって回転し
続け、電源供給中断の時点から遅れてその回転が停止す
る。そして、異常解消後に再起動されて電源が供給され
る。なお、図31および図32に示す感光体ドラムの表
面電位VSは、暗部、すなわち露光器4によって光が照
射されない領域の電位を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像形成動作の異常時
に、感光体ドラムの表面電位VSが除電されていないに
もかかわらず電源供給が中断されると、感光体ドラムの
表面電位VSが高い状態のまま放置される。すなわち、
感光体ドラムの表面電位VSと現像器の表面電位VDB
との電位差VS−VDBが大きいまま放置される。した
がって、現像器に含まれるプラス電荷のキャリアが感光
体ドラムへ付着する現象、いわゆるキャリア上がり現象
が発生する。
【0009】図33は、暗中に放置した感光体ドラムの
表面電位VSの推移を示すグラフである。時間の経過と
ともに感光体ドラムの表面電位VSが低下しているのが
判る。また図34は、キャリア上がり特性を示すグラフ
である。横軸には、感光体ドラムの表面電位VSと現像
器の表面電位VDBとの電位差VS−VDBの絶対値を
示している。縦軸には、キャリア上がり個数を示してい
る。電位差VS−VDBの増大とともにキャリア上がり
個数が増加しているのが判る。上述したキャリア上がり
現象は、異常が解消されて電源供給が再開されるまで発
生し続ける。
【0010】感光体ドラムに付着したキャリアは、クリ
ーニング器によって回収され破棄される。2成分現像方
式では、トナーは常時補給されるが、キャリアは補給さ
れないので、キャリアが減少することとなる。したがっ
て、以降の画像形成動作においてトナーの帯電量が不充
分となり、画像特性が低下する。また、付着したキャリ
アによって、クリーニング器による回収時に感光体ドラ
ムを傷つけてしまうおそれがある。
【0011】また、特開平1−282573号公報の従
来技術の画像形成装置は、画像形成動作の異常時に電源
供給が中断された後にも慣性力によって回転し続ける感
光体ドラムを考慮して、現像バイアス電圧の印加タイミ
ングを遅延させるものである。しかし、該公報では異常
発生時の電位制御は行っているが、異常解消後の再起動
時の電位制御は行っていないので、異常発生時から直ち
に再起動した場合にキャリア上がり現象が発生する。
【0012】本発明の目的は、画像形成動作の中断時や
再起動時におけるキャリアの感光体への付着を防止する
ことができる画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定方向に回
転可能な導電性を有する感光体と、感光体表面を所定の
電位に一様に帯電する帯電器と、帯電された感光体表面
を形成すべき画像に応じて露光して静電潜像を形成する
露光器と、帯電された感光体と同極性に帯電されたトナ
ーと、帯電された感光体とは逆極性に帯電されたキャリ
アとを含む現像剤で、静電潜像を現像する現像器と、現
像剤を記録紙に転写する転写器と、感光体、帯電器、露
光器、現像器および転写器に電源を供給する電源供給手
段と、画像形成動作実行中に画像形成動作の異常を検出
する異常検出手段と、異常検出に応答して電源供給を中
断する中断手段と、異常解消後に電源供給を再開する再
開手段と、を備える画像形成装置において、異常検出時
に、電源供給を中断した時点から感光体の回転が完全に
停止する時点までの感光体の空転時間を計測する空転時
間計測手段と、空転時間に基づいて感光体の表面電位V
Sと現像器の表面電位VDBとの電位差VS−VDBが
ほぼ一定となる現像バイアス電圧を設定する現像バイア
ス設定手段と、設定された現像バイアス電圧を電源供給
再開時に現像器に印加する現像制御手段と、を含むこと
を特徴とする画像形成装置である。
【0014】本発明に従えば、感光体は、その表面が所
定の電位に一様に帯電された後、形成すべき画像に応じ
た静電潜像がその表面に形成される。該静電潜像は現像
剤で現像される。すなわち、その表面にトナーが静電的
に付着されたキャリアが現像時に感光体に接触すると、
トナーが帯電した感光体の表面に静電的に吸着され、キ
ャリアは現像器に戻る。このようにして静電潜像がトナ
ーによって可視像化される。感光体に付着したトナーは
記録紙に転写され、画像が形成される。
【0015】感光体、帯電器、露光器、現像器および転
写器に電源を供給した画像形成動作実行中に、記録紙搬
送不良などの画像形成動作の異常を検出すると、電源供
給が中断される。ここで、電源供給を中断した時点から
感光体の回転が完全に停止する時点までの感光体の空転
時間が計測され、該空転時間に基づいて感光体の表面電
位VSと現像器の表面電位VDBとの電位差VS−VD
Bがほぼ一定となる現像バイアス電圧が設定される。異
常解消後の電源供給再開時には、設定された現像バイア
ス電圧が現像器に印加される。したがって、画像形成動
作の再起動時において電位差VS−VDBがほぼ一定と
なり、キャリアの感光体への付着を防止することができ
る。
【0016】また本発明は、前記画像形成装置は、前記
空転時間計測手段に代わって、異常検出時に、電源供給
を中断した時点から感光体の回転が完全に停止する時点
までの感光体の回転軸を中心とした空転角度を計測する
空転角度計測手段を含み、前記現像バイアス設定手段
は、空転角度に基づいて感光体の表面電位VSと現像器
の表面電位VDBとの電位差VS−VDBがほぼ一定と
なる現像バイアス電圧を設定することを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、画像形成動作実行中に画
像形成動作の異常を検出して電源供給が中断されると、
電源供給を中断した時点から感光体の回転が完全に停止
する時点までの感光体の空転角度が計測され、該空転角
度に基づいて感光体の表面電位VSと現像器の表面電位
VDBとの電位差VS−VDBがほぼ一定となる現像バ
イアス電圧が設定される。異常解消後の電源供給再開時
には、設定された現像バイアス電圧が現像器に印加され
る。したがって、画像形成動作の再起動時において電位
差VS−VDBがほぼ一定となり、キャリアの感光体へ
の付着を防止することができる。
【0018】また、空転角度は空転時間に比べて、感光
体の移動量を正確かつ容易に把握することができる。す
なわち、空転時間で正確な移動量を得るには、感光体が
慣性力によって空転する際の負荷が一定である必要があ
るが、実際にはクリーニング器のブレードとの摩擦抵
抗、現像器との摩擦抵抗および駆動ギアの負荷などによ
って、空転時間から得られる移動量と実際の移動量とに
はばらつきが生じ、正確な移動量を得るためにはこれら
の摩擦抵抗や負荷を考慮して算出しなければならない。
しかし、空転角度を用いることによって、摩擦抵抗や負
荷などを考慮することなく、感光体の正確な移動量を容
易に得ることができる。したがって、キャリアの感光体
への付着をさらに防止することができる。
【0019】また本発明は、所定方向に回転可能な導電
性を有する感光体と、感光体表面を所定の電位に一様に
帯電する帯電器と、帯電された感光体表面を形成すべき
画像に応じて露光して静電潜像を形成する露光器と、帯
電された感光体と同極性に帯電されたトナーと、帯電さ
れた感光体とは逆極性に帯電されたキャリアとを含む現
像剤で、静電潜像を現像する現像器と、現像剤を記録紙
に転写する転写器と、感光体、帯電器、露光器、現像器
および転写器に電源を供給する電源供給手段と、画像形
成動作実行中に画像形成動作の異常を検出する異常検出
手段と、異常検出に応答して電源供給を中断する中断手
段と、異常解消後に電源供給を再開する再開手段と、を
備える画像形成装置において、異常検出時に、電源供給
を中断した時点から感光体の回転が完全に停止する時点
までの感光体の空転時間を計測する空転時間計測手段
と、空転時間に基づいて感光体の全表面を露光して感光
体の表面電位VSを消去する露光時間を設定する露光時
間設定手段と、設定された露光時間だけ感光体を露光す
るよう露光器を制御する露光制御手段と、を含むことを
特徴とする画像形成装置である。
【0020】本発明に従えば、上述したような画像形成
動作実行中に画像形成動作の異常を検出して電源供給が
中断されると、前記空転時間が計測され、該空転時間に
基づいて感光体の全表面を露光して表面電位VSを消去
する露光時間が設定される。設定された露光時間だけ感
光体が露光される。したがって、画像形成動作の中断時
において、感光体の表面電位VSがほぼ0(零)とな
り、キャリアの感光体への付着を防止することができ
る。
【0021】また本発明は、前記画像形成装置は、前記
空転時間計測手段に代わって、異常検出時に、電源供給
を中断した時点から感光体の回転が完全に停止する時点
までの感光体の回転軸を中心とした空転角度を計測する
空転角度計測手段を含み、前記露光時間設定手段は、空
転角度に基づいて感光体の全表面を露光して感光体の表
面電位VSを消去する露光時間を設定することを特徴と
する。
【0022】本発明に従えば、画像形成動作実行中に画
像形成動作の異常を検出して電源供給が中断されると、
前記空転角度が計測され、該空転角度に基づいて感光体
の全表面を露光して表面電位VSを消去する露光時間が
設定される。設定された露光時間だけ感光体が露光され
る。したがって、画像形成動作の中断時において、感光
体の表面電位VSがほぼ0(零)となり、キャリアの感
光体への付着を防止することができる。また、空転角度
を用いることによって感光体の正確な移動量を容易に得
ることができ、キャリアの感光体への付着をさらに防止
することができる。
【0023】また本発明は、前記画像形成装置は、感光
体が帯電器から露光器まで回転するのに要する移動時間
を計測する移動時間計測手段と、移動時間と前記空転時
間とを比較する時間比較手段と、を含み、前記露光制御
手段は、空転時間が移動時間以下のときには、空転時に
感光体の全表面を継続して露光して感光体の表面電位V
Sを消去し、空転時間が移動時間よりも大きいときに
は、帯電器から露光器まで感光体を回転させ、この時に
感光体の全表面を露光して感光体の表面電位VSを消去
するよう露光器を制御することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、空転時間に基づいて設定
された前記露光時間だけ感光体が露光されるとき、感光
体が帯電器から露光器まで回転するのに要する移動時間
が計測され、移動時間と空転時間とが比較される。空転
時間が移動時間以下のときには、空転時に感光体の全表
面を継続して露光して感光体の表面電位VSを消去し、
空転時間が移動時間よりも大きいときには、帯電器から
露光器まで感光体を回転させ、この時に感光体の全表面
を露光して感光体の表面電位VSを消去する。したがっ
て、画像形成動作の中断時において、感光体の表面電位
VSが確実にほぼ0(零)となり、キャリアの感光体へ
の付着を確実に防止することができる。
【0025】また本発明は、前記画像形成装置は、感光
体の回転軸を中心とした帯電器から露光器までの移動角
度と前記空転角度とを比較する角度比較手段と、を含
み、前記露光制御手段は、空転角度が移動角度以下のと
きには、空転時に感光体の全表面を継続して露光して感
光体の表面電位VSを消去し、空転角度が移動角度より
も大きいときには、帯電器から露光器まで感光体を回転
させ、この時に感光体の全表面を露光して感光体の表面
電位VSを消去するよう露光器を制御することを特徴と
する。
【0026】本発明に従えば、空転角度に基づいて設定
された前記露光時間だけ感光体が露光されるとき、感光
体が帯電器から露光器まで回転するのに要する移動角度
が計測され、移動角度と空転角度とが比較される。空転
角度が移動角度以下のときには、空転時に感光体の全表
面を継続して露光して感光体の表面電位VSを消去し、
空転角度が移動角度よりも大きいときには、帯電器から
露光器まで感光体を回転させ、この時に感光体の全表面
を露光して感光体の表面電位VSを消去する。したがっ
て、画像形成動作の中断時において、感光体の表面電位
VSが確実にほぼ0(零)となり、キャリアの感光体へ
の付着を確実に防止することができる。
【0027】また本発明は、前記空転時間に基づいて感
光体の表面を所定の電位に保持する帯電時間を設定する
帯電時間設定手段と、設定された帯電時間だけ感光体を
帯電するよう帯電器を制御する帯電器制御手段と、を含
むことを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、画像形成動作実行中に画
像形成動作の異常を検出して電源供給が中断されると、
前記空転時間が計測され、該空転時間に基づいて前記現
像バイアス電圧が設定されるとともに感光体の表面を所
定の電位に保持する帯電時間が設定される。設定された
帯電時間だけ感光体が帯電され、また異常解消後の電源
供給再開時には、設定された現像バイアス電圧が現像器
に印加される。したがって、画像形成動作の再起動時に
おいて、感光体の表面電位VSと現像器の表面電位VD
Bとの電位差VS−VDBがほぼ一定となり、キャリア
の感光体への付着を防止することができる。
【0029】また本発明は、前記空転角度に基づいて感
光体の表面を所定の電位に保持する帯電時間を設定する
帯電時間設定手段と、設定された帯電時間だけ感光体を
帯電するよう帯電器を制御する帯電器制御手段と、を含
むことを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、画像形成動作実行中に画
像形成動作の異常を検出して電源供給が中断されると、
前記空転角度が計測され、該空転角度に基づいて前記現
像バイアス電圧が設定されるとともに感光体の表面を所
定の電位に保持する帯電時間が設定される。設定された
帯電時間だけ感光体が帯電され、また異常解消後の電源
供給再開時には、設定された現像バイアス電圧が現像器
に印加される。したがって、画像形成動作の再起動時に
おいて、感光体の表面電位VSと現像器の表面電位VD
Bとの電位差VS−VDBがほぼ一定となり、キャリア
の感光体への付着を防止することができる。また、空転
角度を用いることによって感光体の正確な移動量を容易
に得ることができ、キャリアの感光体への付着をさらに
防止することができる。
【0031】また本発明は、前記画像形成装置は、異常
発生時から異常解消時までの待機時間を計測する待機時
間計測手段、を含み、前記現像バイアス設定手段は、待
機時間に基づいて異常解消時の感光体の表面電位VSを
予測し、該表面電位VSに対応した現像バイアス電圧を
設定することを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、画像形成動作実行中に画
像形成動作の異常を検出して電源供給が中断されると、
前記空転時間または空転角度が計測され、該空転時間ま
たは空転角度に基づいて前記現像バイアス電圧が設定さ
れるとともに感光体の表面を所定の電位に保持する帯電
時間が設定される。設定された帯電時間だけ感光体が帯
電され、また異常解消後の電源供給再開時には、設定さ
れた現像バイアス電圧が現像器に印加される。ここで、
異常発生時から異常解消時までの待機時間が計測され、
該待機時間に基づいて異常解消時の感光体の表面電位V
Sが予測され、該表面電位VSに対応した現像バイアス
電圧が設定される。
【0033】したがって、画像形成動作の再起動時にお
いて、感光体の表面電位VSと現像器の表面電位VDB
との電位差VS−VDBが確実にほぼ一定となり、キャ
リアの感光体への付着をさらに防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
る反転現像方式の画像形成装置1を示す図である。画像
形成装置1は、所定方向に回転可能な導電性を有する感
光体ドラム2、感光体ドラム2の表面を所定の電位に一
様に帯電する帯電器3、光照射によって形成すべき画像
に応じた静電潜像を帯電された感光体ドラム2の表面に
形成する露光器4、静電潜像を現像剤21で現像する現
像器5および現像剤21を記録紙7に転写する転写器6
を備える。
【0035】2成分現像方式を採用した現像器5では、
所定の現像バイアス電圧が印加される金属製の現像スリ
ーブ19と、その内部に配置される回転可能なマグネッ
トローラ20とが用いられる。また、磁性体粒子から成
るキャリアと、その表面に静電的に付着されるトナーと
を含む現像剤21が用いられる。キャリアは現像スリー
ブ19の表面に吸着され、現像時に感光体ドラム2に接
触する。このとき同時に接触するトナーは、帯電した感
光体ドラム2の表面に静電的に吸着され、キャリアはマ
グネットローラ20によって吸引されて現像器5に戻
る。
【0036】このため、感光体ドラム2の帯電極性、現
像器5の帯電極性(現像スリーブ19の帯電極性)およ
びトナーの帯電極性はすべて同じ極性に選ばれ、キャリ
アの帯電極性はこれらとは反対の極性に選ばれる。帯電
器3は、感光体ドラム2を現像スリーブ19の帯電電位
よりも高い電位に帯電する。露光器4は、形成すべき画
像に応じて該感光体ドラム2に光を照射する。感光体ド
ラム2において、光照射された領域の電位は減衰し、現
像スリーブ19の帯電電位よりも低くなる。トナーはこ
のような領域に付着する。
【0037】なお、画像形成装置1は、感光体ドラム
2、帯電器3、露光器4、現像器5および転写器6の他
に、転写後の感光体ドラム2の表面に残存する現像剤2
1を除去するクリーニング器、転写後の感光体ドラム2
の表面に残存する電位を除電する除電器および記録紙7
に転写された現像剤21を定着する定着器などを含んで
構成される。
【0038】図2は、画像形成装置1のブロック図であ
る。画像形成装置1は、前述した感光体ドラム2、帯電
器3、露光器4、現像器5および転写器6に加えて、制
御部8、駆動部9〜13、異常検出部14、空転時間計
測部15、空転角度計測部16、待機時間計測部17お
よび電源部18を備える。制御部8は、画像形成装置1
の全体の動作を統括的に制御する。駆動部9は、制御部
8の制御に従って感光体ドラム2の回転を制御する。ま
た各駆動部10〜13は、制御部8の制御に従って帯電
器3、露光器4、現像器5および転写器6をそれぞれオ
ン/オフする。さらに、電源部18からは画像形成動作
のための電源が各部に供給される。
【0039】異常検出部14は、画像形成動作実行中に
該動作の異常を検出し、検出結果を制御部8に与える。
画像形成動作の異常とは、たとえば電源の遮断や記録紙
の搬送不良である。制御部8は、異常検出に応答して各
部への電源供給を中断し画像形成動作を緊急停止させ
る。また、制御部8は異常解消後に各部への電源供給を
再開して画像形成動作を再起動させる。
【0040】空転時間計測部15は、異常検出部14に
よる異常検出時に、電源供給を中断した時点から感光体
ドラム2の回転が完全に停止する時点までの感光体ドラ
ム2の空転時間Tを計測し、計測結果を制御部8に与え
る。
【0041】前記制御部8は、空転時間Tに基づいて、
感光体ドラム2の表面電位VSと現像スリーブ19の表
面電位VDBとの電位差VS−VDBがほぼ一定となる
現像バイアス電圧を設定する。そして、設定された現像
バイアス電圧を電源供給再開時に現像スリーブ19に印
加するよう駆動部12を制御する。
【0042】また前記制御部8は、空転時間Tに基づい
て、感光体ドラム2の全表面を露光して表面電位VSを
消去する露光時間を設定する。そして、設定された露光
時間だけ感光体ドラム2を露光するよう露光器4の駆動
部11を制御する。
【0043】特に前記制御部8は、空転時間Tと、感光
体ドラム2が帯電器3から露光器4まで回転するのに要
する移動時間とを比較する。そして、空転時間Tが移動
時間以下のときには、空転時に感光体ドラム2の全表面
を継続して露光して感光体ドラム2の表面電位VSを消
去するよう露光器4の駆動部11を制御し、空転時間T
が移動時間よりも大きいときには、帯電器3から露光器
4まで感光体ドラム2を回転させる再起動時に感光体ド
ラム2の全表面を露光して感光体ドラム2の表面電位V
Sを消去するよう露光器4の駆動部11を制御する。
【0044】また前記制御部8は、空転時間Tに基づい
て、感光体ドラム2の表面を所定の電位に保持する帯電
時間を設定する。そして、設定された帯電時間だけ感光
体ドラム2を帯電するよう帯電器3の駆動部10を制御
する。
【0045】また、画像形成装置1は空転時間計測部1
5に代わって用いられる空転角度計測部16を備える。
空転角度計測部16は、異常検出部14による異常検出
時に、電源供給を中断した時点から感光体ドラム2の回
転が完全に停止する時点までの感光体ドラム2の回転軸
を中心とした空転角度Dを計測し、計測結果を制御部8
に与える。
【0046】前記制御部8は、空転角度Dに基づいて、
感光体ドラム2の表面電位VSと現像スリーブ19の表
面電位VDBとの電位差VS−VDBがほぼ一定となる
現像バイアス電圧を設定する。そして、設定された現像
バイアス電圧を電源供給再開時に現像スリーブ19に印
加するよう駆動部12を制御する。
【0047】また前記制御部8は、空転角度Dに基づい
て、感光体ドラム2の全表面を露光して表面電位VSを
消去する露光時間を設定する。そして、設定された露光
時間だけ感光体ドラム2を露光するよう露光器4の駆動
部11を制御する。
【0048】特に前記制御部8は、空転角度Dと、感光
体ドラム2が帯電器3から露光器4まで回転するのに要
する移動角度とを比較する。そして、空転角度Dが移動
角度以下のときには、空転時に感光体ドラム2の全表面
を継続して露光して感光体ドラム2の表面電位VSを消
去するよう露光器4の駆動部11を制御し、空転角度D
が移動角度よりも大きいときには、帯電器3から露光器
4まで感光体ドラム2を回転させる再起動時に感光体ド
ラム2の全表面を露光して感光体ドラム2の表面電位V
Sを消去するよう露光器4の駆動部11を制御する。
【0049】また前記制御部8は、空転角度Dに基づい
て、感光体ドラム2の表面を所定の電位に保持する帯電
時間を設定する。そして、設定された帯電時間だけ感光
体ドラム2を帯電するよう帯電器3の駆動部10を制御
する。
【0050】さらに、画像形成装置1は異常検出時から
異常解消時までの待機時間を計測し、計測結果を制御部
8に与える待機時間計測部17を備える。前記制御部8
は、待機時間に基づいて、異常解消時の感光体ドラム2
の表面電位VSを予測し、該表面電位VSに対応した現
像バイアス電圧を設定する。そして、設定された現像バ
イアス電圧を電源供給再開時に現像スリーブ19に印加
するよう、駆動部12を制御する。
【0051】まず、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第1の制御動作を説明する。図33から、暗中に放置
した感光体ドラムの暗部の表面電位VSは、電源オフの
時点(経過時間が0(零)の時点)で感光体ドラムの帯
電電圧とほぼ同じレベルであり、時間の経過とともに低
下している。また図34から、キャリア上がりの個数は
電位差VS−VDBの増大とともに増加しており、電位
差VS−VDBが300Vを越えるとキャリア上がり個
数の増大が著しい。このため電位差VS−VDBは、3
00Vよりも小さくすることが好ましい。しかし、電位
差VS−VDBを、たとえば約80V以下と、小さくし
過ぎると、感光体ドラム2とトナーとの反発力が小さく
なり、感光体ドラム2の暗部にトナーが付着する現象、
いわゆるかぶりが生じる。
【0052】したがって、電位差VS−VDBは100
V〜300Vの範囲にすることが好ましく、異常検出時
に画像形成動作が緊急停止されて感光体ドラム2の表面
電位VSが除電されずに放置された場合、感光体ドラム
2へのキャリア付着を防止するには、再起動時に現像ス
リーブ19に印加される現像バイアス電圧を感光体ドラ
ム2の表面電位VSに対して100V〜300Vの電位
差を持つように設定することが好ましい。
【0053】図3は、異常検出時の感光体ドラム上の表
面電位VSの分布を示す図である。図3(A)は画像形
成動作の緊急停止直後の状態を示し、図3(B)は緊急
停止から所定時間T1後の状態を示し、図3(C)は緊
急停止から所定時間T2(T2>T1)後の状態を示
す。緊急停止直後では、感光体ドラム2の帯電器3に対
向する位置から現像器5に対向する位置までの間に電位
VSが残存することが判る。時間T1後では、緊急停止
後に感光体ドラム2が慣性力によって空転することによ
って、電位VSの残存する位置が回転方向下流側、すな
わち現像器5に対向する位置の側に移動していることが
判る。時間T2後では、電位VSの残存する位置がさら
に回転方向下流側に移動していることが判る。このよう
に、緊急停止後も感光体ドラム2が慣性力によって空転
するので、表面電位VSの分布が移動してゆく。
【0054】図4は、感光体ドラム2の空転時間Tに対
する、感光体ドラム2の現像器5に対向する位置におけ
る表面電位VSを示すグラフである。感光体ドラム2の
空転時間Tとは、上述したように異常検出部14による
異常検出時における、電源供給を中断した時点から感光
体ドラム2の回転が完全に停止する時点までの時間であ
る。空転時間Tが比較的短いとき、表面電位VSは帯電
電位とほぼ同じであるが、空転時間Tが長くなると表面
電位VSは低下してほぼ零(0)となる。
【0055】図5は、再起動時の現像バイアス電圧の設
定例を示す図である。再起動時に現像スリーブ19に印
加する現像バイアス電圧を感光体ドラム2の表面電位V
Sに対して100V〜300Vの電位差を持つように設
定するための、感光体ドラム2の空転時間Tと再起動時
の現像バイアス電圧との関係を示している。空転時間T
毎に再起動時の現像バイアス電圧が対応付けて設定され
ており、このような関係を記憶したテーブルを制御部8
は有する。したがって、制御部8は空転時間計測部15
が計測した空転時間Tに対応する現像バイアス電圧を該
テーブルから選び設定することができる。
【0056】図6は、画像形成装置1の異常検出時にお
ける第1の制御動作を示すフローチャートである。画像
形成動作が開始され、ステップa1で異常検出部14が
画像形成動作の異常を検出するとステップa2に進み、
制御部8は電源部18からの電源供給を中断して画像形
成動作を緊急停止する。次にステップa3に進み、空転
時間計測部15が空転時間Tを計測し、計測結果を制御
部8に与える。さらにステップa4に進み、制御部8は
前記テーブルを参照して、計測された空転時間Tに対応
する現像バイアス電圧を選択し設定する。次にステップ
a5に進み、制御部8は、設定された現像バイアス電圧
を再起動時に現像スリーブ19に印加するよう駆動部1
2を制御する。そして、異常検出時の第1の制御動作を
終了して通常の画像形成動作を実行するステップに移行
する。
【0057】図7は、異常検出時における感光体ドラム
の表面電位VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミン
グチャートである。画像形成動作の異常検出時には、ま
ず電源供給が中断される。これによって、現像スリーブ
19に印加される現像バイアス電圧が0(零)となる。
感光体ドラム2は慣性力によって回転し続けるので、電
源供給中断の時点から遅れてその回転が停止する。そし
て、異常解消後に画像形成動作が再起動され、電源供給
が再開される。
【0058】再起動時には、上述したようにして空転時
間Tに基づいて設定された現像バイアス電圧が現像スリ
ーブ19に印加されるので、電源供給の再開と同時に感
光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなくなる。した
がって、電源供給再開後、感光体ドラム2の表面電位の
除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に発生するキ
ャリア上がり現象を防止することができる。
【0059】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第2の制御動作を説明する。第1制御動作が空転時間
Tを用いたものであるのに対して、第2制御動作は空転
角度Dを用いるものである。
【0060】図8は、感光体ドラム2の空転角度Dに対
する、感光体ドラム2の現像器5に対向する位置におけ
る表面電位VSを示すグラフである。感光体ドラム2の
空転角度Dとは、上述したように異常検出部14による
異常検出時における、電源供給を中断した時点から感光
体ドラム2の回転が完全に停止する時点までの角度であ
る。空転角度Dが比較的狭いとき、表面電位VSは帯電
電位とほぼ同じであるが、空転角度Dが大きくなると表
面電位VSは低下してほぼ零(0)となる。
【0061】図9は、再起動時の現像バイアス電圧の設
定例を示す図である。再起動時の現像バイアス電圧を感
光体ドラム2の表面電位VSに対して100V〜300
Vの電位差を持つように設定するための、感光体ドラム
2の空転角度Dと再起動時の現像バイアス電圧との関係
を示している。空転角度D毎に現像バイアス電圧が対応
付けて設定されており、このような関係を記憶したテー
ブルを制御部8は有する。したがって、空転角度計測部
16が計測した空転角度Dに基づいて、制御部8は該テ
ーブルを参照して対応する現像バイアス電圧を選び設定
することができる。
【0062】図10は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第2の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa1で異常検出部14
が画像形成動作の異常を検出するとステップa2に進
み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して画
像形成動作を緊急停止する。次にステップa6に進み、
空転角度計測部16が空転角度Dを計測し、計測結果を
制御部8に与える。さらにステップa7に進み、制御部
8は前記テーブルを参照して、計測された空転角度Dに
対応する現像バイアス電圧を選択し設定する。次にステ
ップa5に進み、制御部8は、設定された現像バイアス
電圧を再起動時に現像スリーブ19に印加するよう駆動
部12を制御する。そして、異常検出時の第2の制御動
作を終了して通常の画像形成動作を実行するステップに
移行する。
【0063】再起動時には、上述したようにして空転角
度Dに基づいて設定された現像バイアス電圧が現像スリ
ーブ19に印加されるので、第1制御動作の場合と同様
に図7に示されるように、電源供給が再開されると同時
に感光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなくなる。
したがって、電源供給再開後、感光体ドラム2の表面電
位の除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に発生す
るキャリア上がり現象を防止することができる。
【0064】また、第2制御動作で用いる空転角度Dは
空転時間Tに比べて、感光体ドラム2の移動量を正確か
つ容易に把握することができる。すなわち、空転時間T
で正確な移動量を得るには、感光体ドラム2が慣性力に
よって空転する際の負荷が一定である必要があるが、実
際にはクリーニング器のブレードとの摩擦抵抗、現像器
5との摩擦抵抗および駆動ギアの負荷などによって、空
転時間Tから得られる移動量と実際の移動量とにはばら
つきが生じ、正確な移動量を得るためにはこれらの摩擦
抵抗や負荷を考慮して算出しなければならない。しか
し、空転角度Dを用いることによって、摩擦抵抗や負荷
などを考慮することなく正確な移動量を容易に得ること
ができる。したがって、キャリア上がり現象をさらに防
止することができる。
【0065】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第3の制御動作を説明する。第1および第2制御動作
が再起動時の現像バイアス電圧を制御するものであるの
に対して、第3制御動作は空転時間Tに基づいて露光時
間を制御するものであり、感光体ドラム2の全表面を露
光して残留している表面電位VSを消去するものであ
る。
【0066】図11は、異常検出時の感光体ドラム上の
表面電位VSの分布を示す図である。図11(A)は画
像形成動作の緊急停止直後の状態を示し、図11(B)
は緊急停止から所定時間T1後の状態を示し、図11
(C)は緊急停止から所定時間T2(T2>T1)後の
状態を示す。緊急停止直後では、感光体ドラム2の帯電
器3に対向する位置から現像器5に対向する位置までの
間に電位VSが残存する。時間T1後では、感光体ドラ
ム2が空転することによって電位VSの残存する位置が
回転方向下流側に移動している。また、露光器4の露光
によって、残留している表面電位VSが消去されている
ことが判る。時間T2後では、電位VSの残存する位置
がさらに回転方向下流側に移動している。
【0067】したがって、露光器4によって感光体ドラ
ム2を露光することによって、残留している表面電位V
Sを消去することができ、再起動時には、感光体ドラム
2へのキャリア付着が発生することなく、通常の現像バ
イアス電圧を現像スリーブ19に印加して画像形成動作
を再起動することができる。
【0068】しかし、感光体ドラム2の空転が停止した
後も露光が続くと、感光体ドラム2の一部分の表面にだ
け強い光が照射されることとなり、以降に実施される帯
電器3による帯電時に感光体ドラム2の表面が所定の電
位に一様に帯電されず、具体的には強い光が照射された
部分だけ電位が低下し、いわゆる光メモリ現象が発生し
て画像品位が低下する。したがって、感光体ドラム2が
空転している間だけ露光することが好ましく、前記空転
時間計測部15によって計測される空転時間Tだけ露光
することが好ましい。
【0069】図12は、露光時間の設定例を示す図であ
る。感光体ドラム2の空転時間Tと露光時間との関係を
示している。空転時間T毎に露光時間が対応付けて設定
されており、このような関係を記憶したテーブルを制御
部8は有する。したがって、制御部8は空転時間計測部
15が計測した空転時間Tに対応する露光時間を該テー
ブルを参照して選び設定することができる。
【0070】図13は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第3の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa11で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa12に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa13に進
み、空転時間計測部15が空転時間Tを計測し、計測結
果を制御部8に与える。さらにステップa14に進み、
制御部8は前記テーブルを参照して、計測された空転時
間Tに対応する露光時間を選択し設定する。次にステッ
プa15に進み、制御部8は、設定された露光時間だけ
露光するよう駆動部11を制御する。そして、異常検出
時の第3の制御動作を終了して通常の画像形成動作を実
行するステップに移行する。
【0071】図14は、異常検出時における感光体ドラ
ムの表面電位VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミ
ングチャートである。画像形成動作の異常検出時には、
まず電源供給が中断されて現像スリーブ19に印加され
る現像バイアス電圧が0(零)となり、電源供給中断の
時点から遅れて感光体ドラム2の回転が停止する。そし
て、異常解消後に画像形成動作が再起動され、電源供給
が再開される。
【0072】電源供給中断時には、空転時間Tに基づい
て上述したようにして設定された露光時間だけ感光体ド
ラム2の表面が露光されるので、感光体ドラム2の状態
変化に追従した適切な制御が可能で、電源供給の再開と
同時に感光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなくな
る。したがって、電源供給再開後、感光体ドラム2の表
面電位の除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に発
生するキャリア上がり現象を防止することができる。
【0073】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第4の制御動作を説明する。第3制御動作が空転時間
Tに基づいて露光時間を制御するものであるのに対し
て、第4の制御動作は空転角度Dに基づいて露光時間を
制御するものである。
【0074】図15は、露光時間の設定例を示す図であ
る。感光体ドラム2の空転角度Dと現像バイアス電圧と
の関係を示している。空転角度D毎に露光時間が対応付
けて設定されており、このような関係を記憶したテーブ
ルを制御部8は有する。したがって、制御部8は空転角
度計測部16が計測した空転角度Dに対応する露光時間
を該テーブルを参照して選び設定することができる。
【0075】図16は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第4の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa11で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa12に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa16に進
み、空転角度計測部16が空転角度Dを計測し、計測結
果を制御部8に与える。さらにステップa17に進み、
制御部8は前記テーブルを参照して、計測された空転角
度Dに対応する露光時間を選択し設定する。次にステッ
プa15に進み、制御部8は、設定された露光時間だけ
露光するよう駆動部11を制御する。そして、異常検出
時の第4の制御動作を終了して通常の画像形成動作を実
行するステップに移行する。
【0076】電源供給中断時には、空転角度Dに基づい
て上述したようにして設定された露光時間だけ感光体ド
ラム2の表面が露光されるので、第3制御動作の場合と
同じように感光体ドラム2の状態変化に追従した適切な
制御が可能で、図14に示されるように電源供給の再開
と同時に感光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなく
なる。したがって、電源供給再開後、感光体ドラム2の
表面電位の除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に
発生するキャリア上がり現象を防止することができる。
また、空転角度Dを用いることによって、摩擦抵抗や負
荷などを考慮することなく、正確な移動量を容易に得る
ことができ、キャリア上がり現象をさらに防止すること
ができる。
【0077】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第5の制御動作を説明する。第3制御動作は空転時間
Tに基づいて設定された露光時間だけ感光体ドラム2を
露光するものであるが、これに対して第5制御動作は、
感光体ドラム2の帯電器3に対向する位置から露光器4
に対向する位置までの間で未露光領域が生じないように
感光体ドラム2の回転動作を制御して、残留している表
面電位VSを確実に消去するものである。
【0078】図17は、異常検出時の感光体ドラム上の
表面電位VSの分布を示す図である。図17(A)は画
像形成動作の緊急停止直後の状態を示し、図17(B)
は緊急停止から所定時間T1後の状態を示し、図17
(C)は緊急停止から所定時間T2(T2>T1)後の
状態を示す。緊急停止直後では、感光体ドラム2の帯電
器3に対向する位置から現像器5に対向する位置までの
間に電位VSが残存し、時間T1後では、感光体ドラム
2の空転によって電位VSの残存する位置が回転方向下
流側に移動し、また露光によって残留している表面電位
VSが消去されている。時間T2後では、電位VSの残
存する位置がさらに回転方向下流側に移動している。
【0079】ここで、感光体ドラム2の空転が帯電器3
と露光器4との間で停止した場合、表面電位VSが残留
したまま放置されることとなり、再起動時に感光体ドラ
ム2にキャリアが付着してしまう。このような不都合を
防止するために、第5制御動作では特に、前記制御部8
は空転時間Tと感光体ドラム2が帯電器3から露光器4
まで回転するのに要する移動時間とを比較する。そし
て、空転時間Tが移動時間以下のときには、第3制御動
作で説明したように空転時に感光体ドラム2の全表面を
継続して露光するよう露光器4の駆動部11を制御す
る。また、空転時間Tが移動時間よりも大きいときに
は、帯電器3から露光器4まで感光体ドラム2を回転さ
せる再起動時に感光体ドラム2の全表面を露光するよう
露光器4の駆動部11を制御する。したがって、感光体
ドラム2に残留している表面電位VSを確実に消去する
ことができる。
【0080】図18は、再起動時の露光時間の設定例を
示す図である。感光体ドラム2の空転時間Tと再起動時
の露光時間との関係を示している。空転時間T毎に露光
時間が対応付けて設定されており、このような関係を記
憶したテーブルを制御部8は有する。したがって、制御
部8は空転時間計測部15が計測した空転時間Tに対応
する露光時間を該テーブルを参照して選び設定すること
ができる。なお、空転時の露光時間は第3制御動作で説
明したようにして設定することができる。
【0081】図19は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第5の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa11で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa12に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa13に進
み、空転時間計測部15が空転時間Tを計測し、計測結
果を制御部8に与える。さらにステップa18に進み、
制御部8は第3制御動作で用いた図12のテーブルを参
照して計測された空転時間Tに対応する空転時の露光時
間を選択し設定する。また、図18の前記テーブルを参
照して計測された空転時間Tに対応する再起動時の露光
時間を選択し設定する。次にステップa19に進み、制
御部8は、設定された露光時間だけ空転時に感光体ドラ
ム2を露光するよう駆動部11を制御する。次にステッ
プa20に進み、電源供給を再開し、画像形成動作を再
起動する。次にステップa21に進み、制御部8は、設
定された露光時間だけ再起動時に感光体ドラム2を露光
するよう駆動部11を制御する。そして、異常検出時の
第5の制御動作を終了して再起動動作を実行するステッ
プに移行する。
【0082】電源供給中断時および再起動時には、上述
したようにして設定された露光時間だけ感光体ドラム2
の表面が確実に露光されるので、感光体ドラム2の状態
変化に追従した適切な制御が可能で、図14に示される
ように電源供給の再開と同時に感光体ドラム2へのキャ
リアの付着が確実に生じなくなる。したがって、電源供
給再開後、感光体ドラム2の表面電位の除電処理や帯電
処理が実施されるまでの間に発生するキャリア上がり現
象をさらに防止することができる。
【0083】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第6の制御動作を説明する。第4制御動作は空転角度
Dに基づく露光時間だけ感光体ドラム2を露光するもの
であるが、これに対して第6制御動作は、感光体ドラム
2の帯電器3に対向する位置から露光器4に対向する位
置までの間で未露光領域が生じないように感光体ドラム
2の回転動作を制御して、残留している表面電位VSを
確実に消去するものである。すなわち、第6制御動作は
第5制御動作の空転時間Tに基づく露光時間を空転角度
Dに基づく露光時間に代えたものである。
【0084】感光体ドラム2の空転が帯電器3と露光器
4との間で停止した場合、表面電位VSが残留したまま
放置され、再起動時に感光体ドラム2にキャリアが付着
するという不都合が生じる。これを防止するために第6
制御動作では特に、前記制御部8は空転角度Dと感光体
ドラム2が帯電器3から露光器4まで回転するのに要す
る移動角度とを比較する。そして、空転角度Dが移動時
間以下のときには、第4制御動作で説明したように空転
時に感光体ドラム2の全表面を継続して露光するよう露
光器4の駆動部11を制御する。また、空転角度Dが移
動角度よりも大きいときには、帯電器3から露光器4ま
で感光体ドラム2を回転させる再起動時に感光体ドラム
2の全表面を露光するよう露光器4の駆動部11を制御
する。したがって、感光体ドラム2に残留している表面
電位VSを確実に消去することができる。
【0085】図20は、再起動時の露光時間の設定例を
示す図である。感光体ドラム2の空転角度Dと再起動時
の露光時間との関係を示している。空転角度D毎に露光
時間が対応付けて設定されており、このような関係を記
憶したテーブルを制御部8は有する。したがって、制御
部8は空転角度計測部16が計測した空転角度Dに対応
する露光時間を該テーブルを参照して選び設定すること
ができる。なお、空転時の露光時間は第4制御動作で説
明したようにして設定することができる。
【0086】図21は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第6の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa11で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa12に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa16に進
み、空転角度計測部16が空転角度Dを計測し、計測結
果を制御部8に与える。さらにステップa22に進み、
制御部8は第4制御動作で用いた図15のテーブルを参
照して計測された空転角度Dに対応する空転時の露光時
間を選択し設定する。また、図20の前記テーブルを参
照して計測された空転角度Dに対応する再起動時の露光
時間を選択し設定する。次にステップa23に進み、制
御部8は、設定された露光時間だけ空転時に感光体ドラ
ム2を露光するよう駆動部11を制御する。次にステッ
プa24に進み、電源供給を再開し、画像形成動作を再
起動する。次にステップa25に進み、制御部8は、設
定された露光時間だけ再起動時に感光体ドラム2を露光
するよう駆動部11を制御する。そして、異常検出時の
第6の制御動作を終了して再起動動作を実行するステッ
プに移行する。
【0087】電源供給中断時および再起動時には、上述
したようにして設定された露光時間だけ感光体ドラム2
の表面が確実に露光されるので、感光体ドラム2の状態
変化に追従した適切な制御が可能で、図14に示される
ように電源供給の再開と同時に感光体ドラム2へのキャ
リアの付着が確実に生じなくなる。したがって、電源供
給再開後、感光体ドラム2の表面電位の除電処理や帯電
処理が実施されるまでの間に発生するキャリア上がり現
象をさらに防止することができる。
【0088】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第7の制御動作を説明する。第3〜第6制御動作が露
光時間を制御して感光体ドラム2に残留する表面電位V
Sを消去するものであるのに対して、第7制御動作は空
転時間Tに基づいて帯電時間を制御して感光体ドラム2
の全表面を所定の電位に保持するものである。これによ
って、表面電位VSと現像バイアス電位VDBとの電位
差VS−VDBを一定に保ち、再起動時において感光体
ドラム2にキャリアが付着することを防止することがで
きる。
【0089】図22は、異常検出時の感光体ドラム上の
表面電位VSの分布を示す図である。図22(A)は画
像形成動作の緊急停止直後の状態を示し、図22(B)
は緊急停止から所定時間T1後の状態を示し、図22
(C)は緊急停止から所定時間T2(T2>T1)後の
状態を示す。緊急停止直後では、感光体ドラム2の帯電
器3に対向する位置から現像器5に対向する位置までの
間に電位VSが残存し、時間T1後では、感光体ドラム
2の空転によって電位VSの残存する位置が回転方向下
流側に移動し、また帯電器3による帯電が継続して行わ
れることによって感光体ドラム2が空転している間も所
定電位に一様に帯電されていることが判る。時間T2後
では、所定電位に一様に帯電された領域がさらに回転方
向下流側に移動して、帯電器3から現像器5までにわた
っていることが判る。
【0090】このように、帯電器3によって感光体ドラ
ム2を所定電位に一様に帯電することによって、再起動
時には、感光体ドラム2へのキャリア付着が発生するこ
となく、通常の現像バイアス電圧を現像スリーブ19に
印加して画像形成動作を再起動することができる。
【0091】しかし、感光体ドラム2の空転停止後も帯
電が続くと、感光体ドラム2の一部分の表面にだけ電位
が過度に印加されることとなり、感光体ドラム2が劣化
する。したがって、感光体ドラム2が回転している間だ
け帯電することが好ましく、前記空転時間計測部15に
よって計測される空転時間Tだけ帯電することが好まし
い。
【0092】図23は、帯電時間の設定例を示す図であ
る。感光体ドラム2の空転時間Tと帯電時間との関係を
示している。空転時間T毎に帯電時間が対応付けて設定
されており、このような関係を記憶したテーブルを制御
部8は有する。したがって、制御部8は空転時間計測部
15が計測した空転時間Tに対応する帯電時間を該テー
ブルを参照して選び設定することができる。
【0093】図24は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第7の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa31で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa32に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa33に進
み、空転時間計測部15が空転時間Tを計測し、計測結
果を制御部8に与える。さらにステップa34に進み、
制御部8は前記テーブルを参照して、計測された空転時
間Tに対応する帯電時間を選択し設定する。次にステッ
プa35に進み、制御部8は、設定された帯電時間だけ
帯電するよう駆動部10を制御する。そして、異常検出
時の第7の制御動作を終了して通常の画像形成動作を実
行するステップに移行する。
【0094】図25は、異常検出時における感光体ドラ
ムの表面電位VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミ
ングチャートである。画像形成動作の異常検出時には、
まず電源供給が中断されて現像スリーブ19に印加され
る現像バイアス電圧が0(零)となり、電源供給中断の
時点から遅れて感光体ドラム2の回転が停止する。そし
て、異常解消後に画像形成動作が再起動され、電源供給
が再開される。
【0095】電源供給中断時には、空転時間Tに基づい
て上述したようにして設定された帯電時間だけ感光体ド
ラム2の表面が帯電されるので、電源供給の再開と同時
に感光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなくなる。
したがって、電源供給再開後、感光体ドラム2の表面電
位の除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に発生す
るキャリア上がり現象を防止することができる。
【0096】また、電源供給中断時に感光体ドラムの表
面電位VSが変動し、減少することはほとんどない。し
たがって、電位の検出は不要で、電位差VS−VDBを
一定とするための現像バイアス電圧の制御が容易とな
る。さらに、感光体ドラム2の状態変化に追従して帯電
電圧および現像バイアス電圧を印加するので、感光体ド
ラム2の空転が停止する前に帯電器3および現像器5へ
の電圧印加が停止するような不具合を生じることなく、
適切に制御することができる。
【0097】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第8の制御動作を説明する。第7制御動作が空転時間
Tに基づいて帯電時間を制御して感光体ドラム2の全表
面を所定の電位に保持するものであるのに対して、第8
制御動作は空転角度Dに基づいて帯電時間を制御して感
光体ドラム2の全表面を所定の電位に保持するものであ
る。これによって、表面電位VSと現像バイアス電位V
DBとの電位差VS−VDBを一定に保ち、再起動時に
おいて感光体ドラム2にキャリアが付着することを防止
することができる。
【0098】図26は、帯電時間の設定例を示す図であ
る。感光体ドラム2の空転角度Dと帯電時間との関係を
示している。空転角度D毎に帯電時間が対応付けて設定
されており、このような関係を記憶したテーブルを制御
部8は有する。したがって、制御部8は空転角度計測部
16が計測した空転角度Dに対応する帯電時間を該テー
ブルを参照して選び設定することができる。
【0099】図27は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第8の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa31で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa32に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa36に進
み、空転角度計測部16が空転角度Dを計測し、計測結
果を制御部8に与える。さらにステップa37に進み、
制御部8は前記テーブルを参照して、計測された空転角
度Dに対応する帯電時間を選択し設定する。次にステッ
プa35に進み、制御部8は、設定された帯電時間だけ
帯電するよう駆動部10を制御する。そして、異常検出
時の第8の制御動作を終了して通常の画像形成動作を実
行するステップに移行する。
【0100】電源供給中断時には、空転角度Dに基づい
て上述したようにして設定された帯電時間だけ感光体ド
ラム2の表面が帯電されるので、第7制御動作の場合と
同じように図25に示されるように、電源供給の再開と
同時に感光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなくな
る。したがって、電源供給再開後、感光体ドラム2の表
面電位の除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に発
生するキャリア上がり現象を防止することができる。ま
た、空転角度Dを用いることによって、摩擦抵抗や負荷
などを考慮することなく、正確な移動量を容易に得るこ
とができ、キャリア上がり現象をさらに防止することが
できる。また、現像バイアス電圧の制御が容易となる。
さらに、感光体ドラムの空転が停止する前に帯電器3お
よび現像器5への電圧印加が停止するような不具合を生
じることなく、適切に制御することができる。
【0101】次に、画像形成装置1の異常検出時におけ
る第9の制御動作を説明する。第7および第8制御動作
が帯電時間を制御して感光体ドラム2の全表面を所定の
電位に保持するものであるのに対して、第9制御動作は
感光体ドラム2の表面電位VSの時間経過による減衰を
考慮して、現像バイアス電位を設定するものである。こ
れによって、表面電位VSと現像バイアス電位VDBと
の電位差VS−VDBを確実に一定に保ち、再起動時に
おいて感光体ドラム2にキャリアが付着することをさら
に防止することができる。
【0102】すなわち、感光体ドラム2の表面電位VS
は図33に示されるように暗中放置によって減衰するの
で、異常検出時から異常解消時までの時間経過によって
減衰する。また、第1制御動作で説明したように、異常
検出時に画像形成動作が緊急停止されて感光体ドラム2
の表面電位VSが除電されずに放置された場合、感光体
ドラム2へのキャリア付着を防止するには、再起動時に
現像スリーブ19に印加される現像バイアス電圧を感光
体ドラム2の表面電位VSに対して100V〜300V
の電位差を持つように設定することが好ましい。
【0103】そこで第9制御動作では、待機時間計測部
17によって異常検出時から異常解消時までの待機時間
を計測し、制御部8は該待機時間に基づいて異常解消時
の感光体ドラム2の表面電位VSを予測し、該表面電位
VSに対応した現像バイアス電圧を設定する。そして、
設定された現像バイアス電圧を電源供給再開時に現像ス
リーブ19に印加するよう、駆動部12を制御する。
【0104】図28は、現像バイアス電圧の設定例を示
す図である。待機時間と現像バイアス電圧との関係を示
している。待機時間毎に現像バイアス電圧が対応付けて
設定されており、このような関係を記憶したテーブルを
制御部8は有する。したがって、制御部8は待機時間計
測部17が計測した待機時間に対応する現像バイアス電
圧を該テーブルを参照して選び設定することができる。
【0105】図29は、画像形成装置1の異常検出時に
おける第9の制御動作を示すフローチャートである。画
像形成動作が開始され、ステップa41で異常検出部1
4が画像形成動作の異常を検出するとステップa42に
進み、制御部8は電源部18からの電源供給を中断して
画像形成動作を緊急停止する。次にステップa43に進
み、待機時間計測部17がタイマをスタートして待機時
間の計測を開始する。次にステップa44で画像形成動
作の異常が解消されて電源供給が再開されると、次のス
テップa45に進み、待機時間計測部17がタイマをス
トップして待機時間の計測を終了する。計測結果は制御
部8に与えられる。さらにステップa46に進み、制御
部8は前記テーブルを参照して、計測された待機時間に
対応する現像バイアス電圧を選択し設定する。次にステ
ップa47に進み、制御部8は、設定された現像バイア
ス電圧を現像スリーブ19に印加するよう駆動部12を
制御する。そして、異常検出時の第9の制御動作を終了
して通常の画像形成動作を実行するステップに移行す
る。
【0106】図30は、異常検出時における感光体ドラ
ムの表面電位VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミ
ングチャートである。画像形成動作の異常検出時には、
まず電源供給が中断されて現像スリーブ19に印加され
る現像バイアス電圧が0(零)となり、電源供給中断の
時点から遅れて感光体ドラム2の回転が停止する。そし
て、異常解消後に画像形成動作が再起動され、電源供給
が再開される。
【0107】再起動時には、上述したようにして電位の
減衰を考慮して設定された現像バイアス電圧が現像スリ
ーブ19に印加されるので、電源供給の再開と同時に感
光体ドラム2へのキャリアの付着が生じなくなる。した
がって、電源供給再開後、感光体ドラム2の表面電位の
除電処理や帯電処理が実施されるまでの間に発生するキ
ャリア上がり現象を防止することができる。
【0108】なお、本実施形態のキャリア付着防止技術
と、公知のキャリア付着技術とを併用して、感光体ドラ
ム2の回転停止時および再起動時の両方においてキャリ
ア付着を防止するようにしてもかまわない。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像形成
動作実行中に動作異常を検出すると、電源供給が中断さ
れる。ここで、電源供給中断時から感光体の回転の完全
停止時までの空転時間を計測し、該空転時間に基づいて
感光体の表面電位VSと現像器の表面電位VDBとの電
位差VS−VDBがほぼ一定となる現像バイアス電圧を
設定し、異常解消後の電源供給再開時に設定された現像
バイアス電圧を現像器に印加するようにしたので、画像
形成動作の再起動時においてキャリアの感光体への付着
を防止することができる。
【0110】また本発明によれば、前記空転時間に代わ
って電源供給中断時から感光体の回転の完全停止時まで
の空転角度を計測し、該空転角度に基づいて現像バイア
ス電圧を設定し印加するようにしたので、画像形成動作
の再起動時においてキャリアの感光体への付着を防止す
ることができる。また、空転角度を用いることによっ
て、摩擦抵抗や負荷などを考慮することなく感光体の正
確な移動量を容易に得ることができ、キャリアの感光体
への付着をさらに防止することができる。
【0111】また本発明によれば、画像形成動作の異常
が検出されて電源供給が中断されると、前記空転時間を
計測し、該空転時間に基づいて感光体の全表面を露光し
て表面電位VSを消去する露光時間を設定し、設定され
た露光時間だけ感光体を露光するようにしたので、画像
形成動作の中断時においてキャリアの感光体への付着を
防止することができる。
【0112】また本発明によれば、前記空転時間に代わ
って空転角度を計測し、該空転角度に基づいて露光時間
を設定し露光するようにしたので、画像形成動作の中断
時においてキャリアの感光体への付着を防止することが
できる。
【0113】また本発明によれば、空転時間に基づいて
設定された前記露光時間だけ感光体を露光するとき、感
光体が帯電器から露光器まで回転するのに要する移動時
間を計測し、移動時間と空転時間との関係に応じて感光
体の回転動作を制御して感光体の全表面を確実に露光し
て感光体の表面電位VSを消去するようにしたので、画
像形成動作の中断時においてキャリアの感光体への付着
を確実に防止することができる。
【0114】また本発明によれば、空転角度に基づいて
設定された前記露光時間だけ感光体を露光するとき、感
光体が帯電器から露光器まで回転するのに要する移動角
度を計測し、移動角度と空転角度との関係に応じて感光
体の回転動作を制御して感光体の全表面を確実に露光し
て感光体の表面電位VSを消去するようにしたので、画
像形成動作の中断時においてキャリアの感光体への付着
を確実に防止することができる。
【0115】また本発明によれば、画像形成動作の異常
が検出されて電源供給が中断されると、前記空転時間を
計測し、該空転時間に基づいて前記現像バイアス電圧を
設定するとともに感光体の表面を所定の電位に保持する
帯電時間を設定し、設定された帯電時間だけ感光体を帯
電し、また異常解消後の電源供給再開時に、設定された
現像バイアス電圧を現像器に印加するようにした。した
がって、画像形成動作の再起動時においてキャリアの感
光体への付着を防止することができる。
【0116】また本発明によれば、前記空転時間に代わ
って空転角度を計測し、該空転角度に基づいて前記現像
バイアス電圧を設定するとともに帯電時間を設定し、設
定された帯電時間だけ感光体を帯電し、また異常解消後
の電源供給再開時に、設定された現像バイアス電圧を現
像器に印加するようにした。したがって、画像形成動作
の再起動時においてキャリアの感光体への付着を防止す
ることができる。
【0117】また本発明によれば、設定された帯電時間
だけ感光体を帯電する際、異常解消後の電源供給再開時
に現像器に印加される現像バイアス電圧を異常発生時か
ら異常解消時までの待機時間に減衰する電位量を考慮し
たものとした。したがって、画像形成動作の再起動時に
おいてキャリアの感光体への付着をさらに防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である反転現像方式の画像
形成装置1を示す図である。
【図2】画像形成装置1のブロック図である。
【図3】異常検出時の感光体ドラム上の表面電位VSの
分布を示す図であり、図3(A)は画像形成動作の緊急
停止直後の状態を示し、図3(B)は緊急停止から所定
時間T1後の状態を示し、図3(C)は緊急停止から所
定時間T2(T2>T1)後の状態を示す。
【図4】感光体ドラム2の空転時間Tに対する、感光体
ドラム2の現像器5に対向する位置における表面電位V
Sを示すグラフである。
【図5】再起動時の現像バイアス電圧の設定例を示す図
である。
【図6】画像形成装置1の異常検出時における第1の制
御動作を示すフローチャートである。
【図7】異常検出時における感光体ドラムの表面電位V
Sおよび現像バイアス電圧を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】感光体ドラム2の空転角度Dに対する、感光体
ドラム2の現像器5に対向する位置における表面電位V
Sを示すグラフである。
【図9】再起動時の現像バイアス電圧の設定例を示す図
である。
【図10】画像形成装置1の異常検出時における第2の
制御動作を示すフローチャートである。
【図11】異常検出時の感光体ドラム上の表面電位VS
の分布を示す図であり、図11(A)は画像形成動作の
緊急停止直後の状態を示し、図11(B)は緊急停止か
ら所定時間T1後の状態を示し、図11(C)は緊急停
止から所定時間T2(T2>T1)後の状態を示す。
【図12】露光時間の設定例を示す図である。
【図13】画像形成装置1の異常検出時における第3の
制御動作を示すフローチャートである。
【図14】異常検出時における感光体ドラムの表面電位
VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミングチャート
である。
【図15】露光時間の設定例を示す図である。
【図16】画像形成装置1の異常検出時における第4の
制御動作を示すフローチャートである。
【図17】異常検出時の感光体ドラム上の表面電位VS
の分布を示す図であり、図17(A)は画像形成動作の
緊急停止直後の状態を示し、図17(B)は緊急停止か
ら所定時間T1後の状態を示し、図17(C)は緊急停
止から所定時間T2(T2>T1)後の状態を示す。
【図18】再起動時の露光時間の設定例を示す図であ
る。
【図19】画像形成装置1の異常検出時における第5の
制御動作を示すフローチャートである。
【図20】再起動時の露光時間の設定例を示す図であ
る。
【図21】画像形成装置1の異常検出時における第6の
制御動作を示すフローチャートである。
【図22】異常検出時の感光体ドラム上の表面電位VS
の分布を示す図であり、図22(A)は画像形成動作の
緊急停止直後の状態を示し、図22(B)は緊急停止か
ら所定時間T1後の状態を示し、図22(C)は緊急停
止から所定時間T2(T2>T1)後の状態を示す。
【図23】帯電時間の設定例を示す図である。
【図24】画像形成装置1の異常検出時における第7の
制御動作を示すフローチャートである。
【図25】異常検出時における感光体ドラムの表面電位
VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミングチャート
である。
【図26】帯電時間の設定例を示す図である。
【図27】画像形成装置1の異常検出時における第8の
制御動作を示すフローチャートである。
【図28】現像バイアス電圧の設定例を示す図である。
【図29】画像形成装置1の異常検出時における第9の
制御動作を示すフローチャートである。
【図30】異常検出時における感光体ドラムの表面電位
VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミングチャート
である。
【図31】通常動作時における感光体ドラムの表面電位
VSおよび現像バイアス電圧を示すタイミングチャート
である。
【図32】画像形成動作の中断時における従来技術の感
光体ドラムの表面電位VSおよび現像バイアス電圧を示
すタイミングチャートである。
【図33】暗中に放置した感光体ドラムの表面電位VS
の推移を示すグラフである。
【図34】キャリア上がり特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 感光体ドラム 3 帯電器 4 露光器 5 現像器 6 転写器 7 記録紙 8 制御部 9〜13 駆動部 14 異常検出部 15 空転時間計測部 16 空転角度計測部 17 待機時間計測部 18 電源部 21 現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新川 幸治 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 糸山 元幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 浅沼 雅人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹ノ内 幸一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA11 BB07 BB11 DD00 2H027 DA22 DA38 EA05 ED02 ED03 ED07 EF01 EF17 EK03 EK04 EK06 EK09 2H073 AA00 BA21 BA23 CA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に回転可能な導電性を有する感
    光体と、 感光体表面を所定の電位に一様に帯電する帯電器と、 帯電された感光体表面を形成すべき画像に応じて露光し
    て静電潜像を形成する露光器と、 帯電された感光体と同極性に帯電されたトナーと、帯電
    された感光体とは逆極性に帯電されたキャリアとを含む
    現像剤で、静電潜像を現像する現像器と、 現像剤を記録紙に転写する転写器と、 感光体、帯電器、露光器、現像器および転写器に電源を
    供給する電源供給手段と、 画像形成動作実行中に画像形成動作の異常を検出する異
    常検出手段と、 異常検出に応答して電源供給を中断する中断手段と、 異常解消後に電源供給を再開する再開手段と、を備える
    画像形成装置において、 異常検出時に、電源供給を中断した時点から感光体の回
    転が完全に停止する時点までの感光体の空転時間を計測
    する空転時間計測手段と、 空転時間に基づいて感光体の表面電位VSと現像器の表
    面電位VDBとの電位差VS−VDBがほぼ一定となる
    現像バイアス電圧を設定する現像バイアス設定手段と、 設定された現像バイアス電圧を電源供給再開時に現像器
    に印加する現像制御手段と、を含むことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置は、前記空転時間計測
    手段に代わって、異常検出時に、電源供給を中断した時
    点から感光体の回転が完全に停止する時点までの感光体
    の回転軸を中心とした空転角度を計測する空転角度計測
    手段を含み、 前記現像バイアス設定手段は、空転角度に基づいて感光
    体の表面電位VSと現像器の表面電位VDBとの電位差
    VS−VDBがほぼ一定となる現像バイアス電圧を設定
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 所定方向に回転可能な導電性を有する感
    光体と、 感光体表面を所定の電位に一様に帯電する帯電器と、 帯電された感光体表面を形成すべき画像に応じて露光し
    て静電潜像を形成する露光器と、 帯電された感光体と同極性に帯電されたトナーと、帯電
    された感光体とは逆極性に帯電されたキャリアとを含む
    現像剤で、静電潜像を現像する現像器と、 現像剤を記録紙に転写する転写器と、 感光体、帯電器、露光器、現像器および転写器に電源を
    供給する電源供給手段と、 画像形成動作実行中に画像形成動作の異常を検出する異
    常検出手段と、 異常検出に応答して電源供給を中断する中断手段と、 異常解消後に電源供給を再開する再開手段と、を備える
    画像形成装置において、 異常検出時に、電源供給を中断した時点から感光体の回
    転が完全に停止する時点までの感光体の空転時間を計測
    する空転時間計測手段と、 空転時間に基づいて感光体の全表面を露光して感光体の
    表面電位VSを消去する露光時間を設定する露光時間設
    定手段と、 設定された露光時間だけ感光体を露光するよう露光器を
    制御する露光制御手段と、を含むことを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置は、前記空転時間計測
    手段に代わって、異常検出時に、電源供給を中断した時
    点から感光体の回転が完全に停止する時点までの感光体
    の回転軸を中心とした空転角度を計測する空転角度計測
    手段を含み、 前記露光時間設定手段は、空転角度に基づいて感光体の
    全表面を露光して感光体の表面電位VSを消去する露光
    時間を設定することを特徴とする請求項3記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、 感光体が帯電器から露光器まで回転するのに要する移動
    時間を計測する移動時間計測手段と、 移動時間と前記空転時間とを比較する時間比較手段と、
    を含み、 前記露光制御手段は、空転時間が移動時間以下のときに
    は、空転時に感光体の全表面を継続して露光して感光体
    の表面電位VSを消去し、空転時間が移動時間よりも大
    きいときには、帯電器から露光器まで感光体を回転さ
    せ、この時に感光体の全表面を露光して感光体の表面電
    位VSを消去するよう露光器を制御することを特徴とす
    る請求項3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置は、 感光体の回転軸を中心とした帯電器から露光器までの移
    動角度と前記空転角度とを比較する角度比較手段と、を
    含み、 前記露光制御手段は、空転角度が移動角度以下のときに
    は、空転時に感光体の全表面を継続して露光して感光体
    の表面電位VSを消去し、空転角度が移動角度よりも大
    きいときには、帯電器から露光器まで感光体を回転さ
    せ、この時に感光体の全表面を露光して感光体の表面電
    位VSを消去するよう露光器を制御することを特徴とす
    る請求項4記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記空転時間に基づいて感光体の表面を
    所定の電位に保持する帯電時間を設定する帯電時間設定
    手段と、 設定された帯電時間だけ感光体を帯電するよう帯電器を
    制御する帯電器制御手段と、を含むことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記空転角度に基づいて感光体の表面を
    所定の電位に保持する帯電時間を設定する帯電時間設定
    手段と、 設定された帯電時間だけ感光体を帯電するよう帯電器を
    制御する帯電器制御手段と、を含むことを特徴とする請
    求項2記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置は、異常発生時から異
    常解消時までの待機時間を計測する待機時間計測手段、
    を含み、 前記現像バイアス設定手段は、待機時間に基づいて異常
    解消時の感光体の表面電位VSを予測し、該表面電位V
    Sに対応した現像バイアス電圧を設定することを特徴と
    する請求項7または8記載の画像形成装置。
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