JP2000003099A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000003099A JP16511798A JP16511798A JP2000003099A JP 2000003099 A JP2000003099 A JP 2000003099A JP 16511798 A JP16511798 A JP 16511798A JP 16511798 A JP16511798 A JP 16511798A JP 2000003099 A JP2000003099 A JP 2000003099A
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信男 百武
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誠 落合
Masao Okubo
雅夫 大久保
Yoko Miyamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写型の画像形成装置において、記録材
への転写部位における中間転写体に対する記録材の貼り
付き現象を有効に防止する。 【解決手段】 画像情報に応じたトナー像Tが形成担持
される像担持体1と、像担持体1上のトナー像Tが順次
転写される中間転写体2と、転写電界を形成して中間転
写体2上に転写、保持されたトナー像Tを記録材3上に
一括転写する一括転写手段4とを備える画像形成装置に
おいて、前記中間転写体2の体積抵抗率Rv(logΩ
・cm)及び平滑度(JIS P8119)Bs(se
c)が、 Bs≦−700×Rv+11000 の関係式を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式等を用いた複写機やレーザープリンターその
他の画像形成装置に係り、特に、像担持体上で形成され
た画像を中間転写体に一旦転写させた後に記録材に一括
転写するタイプの画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、例
えば特開昭62−206567号公報所載のものが知ら
れている。この画像形成装置は、例えば図10に示すよ
うに、矢印A方向に回転する感光体ドラム101の周囲
に、一様帯電器102と、レーザ露光器103と、ブラ
ック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシ
アン(C)の各色に対応した現像器104と、複数のロ
ール群に掛け渡され矢印B方向に回転する無端状の中間
転写ベルト105と、中間転写ベルト105の像担持面
の裏面側に配置された一次転写ロール106と、感光体
ドラム101上の残留トナー除去用のドラムクリーナ1
07を備え、また、中間転写ベルト105の一次転写部
下流側には、中間転写ベルト105上のトナー像Tを用
紙109に一括転写する、中間転写ベルト105の像担
持面側に圧接配置される二次転写ロール110とこの二
次転写ロール110に対向した中間転写ベルト105の
裏面側に配設され中間転写ベルト105の掛け渡しロー
ルをも兼用するバックアップロール111とからなる二
次転写装置108を備えている。
【0003】このような画像形成装置における作像プロ
セスは、感光体ドラム101を一様帯電器102にて一
様帯電した後にレーザ露光器103にて各色毎にトナー
像Tを形成すると共に、中間転写ベルト105上へこれ
ら各色のトナー像Tを順次一次転写して重ね合わせ、こ
の重ね合わされた多重トナー像Tを二次転写装置108
により一括して用紙109へ二次転写して所望の画像を
形成するというものである。そして、転写後の感光体ド
ラム101表面はドラムクリーナ107によってクリー
ニングされ、次の画像形成に備えるようになっている。
【0004】また、この作像プロセスに係る二次転写プ
ロセスは、図11に示すように、まず、二次転写ロール
110に接続されトナーの帯電極性とは逆の電圧を印加
するバイアス電源112により、二次転写ロール110
と接する中間転写ベルト105の像担持面側に二次転写
ロール110と中間転写ベルト105とが形成するニッ
プ域から転写電荷114(ここでは負の電荷とする)が
供給され、次に、これら転写電荷114により、中間転
写ベルト105上のトナーT(ここでは正に帯電してい
るものとする)が用紙109に静電的に吸引されること
によって行われる。
【0005】しかしながら、従来この種の画像形成装置
にあっては、二次転写装置108を通過した後、中間転
写ベルト105に用紙109が貼り付いてしまい、剥離
不良を生じる場合がある。これは、二次転写が行われた
後、用紙109は中間転写ベルト105から剥離する際
に剥離放電を受けて負に帯電し、一方、中間転写ベルト
105の表面は静電分極により正に帯電するため、二次
転写装置108を通過した時点で、用紙109は中間転
写ベルト105側(図中のC方向)に引き寄せられやす
くなっており、これにより、一旦、用紙109の先端が
中間転写ベルト105から剥離したとしても、用紙10
9が再度中間転写ベルト105に吸着され易くなるため
と考えられる。
【0006】このとき、中間転写ベルトに用紙が貼り付
いたままとなってしまうと、用紙109上に転写された
多色トナー像Tの定着が行えないばかりか、中間転写ベ
ルト105の二次転写位置の下流側に配置された中間転
写ベルトクリーナ(図示せず)に用紙109が進入し、
中間転写ベルトクリーナあるいは中間転写ベルト105
本体を破損したり、機械がシャットダウンするという懸
念を生ずるほか、中間転写ベルトクリーナに突入した用
紙のジャム処理が困難になってしまうという技術的課題
が生ずる。
【0007】そこで、従来にあっては、二次転写装置1
08の下流側で中間転写ベルト105に剥離爪を接触配
置し機械的に用紙109を剥離させたり、また、二次転
写装置108の下流側に剥離コロトロンを設け、二次転
写後の用紙109をACコロナ放電により除電し用紙1
09を剥離する方法等が用いられていた。
【0008】しかしながら、前者の剥離爪を用いる方法
にあっては、画像担持体である中間転写ベルト105や
用紙109に傷が付き易く、画質に影響を与えてしまう
という技術的課題が起こり易く、また、後者の剥離コロ
トロンを用いる方法では、環境や用紙によっては剥離性
能が安定せず、更に、除電によって用紙の帯電量が減少
し、用紙上のトナーと用紙との間に働く静電吸着力が失
われ、トナー飛散が起こり易くなってしまうという技術
的課題が生じやすい。
【0009】これらの技術的課題を解決するために、例
えば特公平8−23719号公報には、二次転写装置1
08下流側の用紙排出部側近傍に導電性の剥離プレート
を配置することにより、用紙109が二次転写装置10
8を通過して剥離プレートに接近する際に前記剥離プレ
ートに用紙109の帯電極性とは逆極性の電荷が誘起さ
れることを利用し、用紙109が剥離プレート側に静電
的に吸引されて中間転写ベルト105から剥離される技
術が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな先行技術においても、例えば体積抵抗率の高い中間
転写ベルトを用いた場合には、二次転写後の用紙109
が中間転写ベルト105に貼り付いてしまい、剥離でき
なくなるという技術的課題がみられる。これは、中間転
写ベルト105の体積抵抗率が高いために、二次転写後
の中間転写ベルト105に多くの電荷が蓄積されて高電
位になり、且つこの電荷がリークするまでの時間が多く
必要となることから、用紙109の中間転写ベルト10
5側への吸着力が増大し且つ保持されるため、剥離プレ
ートに誘起される静電吸着力よりも大きくなってしまう
ためと考えられる。
【0011】また、一般に中間転写ベルトのような中間
転写体を構成する材料としては、熱可塑性樹脂や熱硬化
性樹脂が用いられることが多いが、これらの材料は、温
度や湿度といった環境条件によって体積抵抗率が変動
し、高湿環境下では低く、低湿環境下では高くなること
が知られている。また、通常の使用環境下では温度より
も湿度に大きく影響されることも知られており、中には
体積抵抗率の変動幅が2桁に達するようなものもある。
従って、通常使用環境下で転写に適した体積抵抗率を示
す中間転写体を用いる場合にも、低湿環境下では、体積
抵抗率が高くなるために上記と同様に用紙が剥離できな
くなるおそれがある。
【0012】本発明は、以上の技術的技術的課題を解決
するためになされたものであって、記録材への転写部位
における中間転写体に対する記録材の貼り付き現象を有
効に防止することのできる画像形成装置を提供するもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、記録材の
中間転写体への貼り付き現象の防止を図るため、種々の
パラメータについて検討を行った結果、中間転写体の体
積抵抗率と表面性との相関関係において、貼り付き現象
を防止できる領域が存在することを見い出し、そして、
実験によりその許容領域を特定することに到達し、本発
明を案出したものである。
【0014】すなわち、本願に係る第一の発明は、図1
及び図2(a)に示すように、画像情報に応じたトナー
像Tが形成担持される像担持体1と、像担持体1上のト
ナー像Tが順次転写される中間転写体2と、転写電界を
形成して中間転写体2上に転写、保持されたトナー像T
を記録材3上に一括転写する一括転写手段4とを備える
画像形成装置において、前記中間転写体2の体積抵抗率
Rv(logΩ・cm)及び平滑度(JIS P811
9)Bs(sec)が、 Bs≦−700×Rv+11000 の関係式を満足することを特徴とする。
【0015】このような技術的手段において、本願に係
る第一の発明は、一つの像担持体1を複数回転させて中
間転写体2への各色のトナー像Tを順次転写する態様の
ものに限られるものではなく、複数の像担持体1を備え
た態様(例えば四つの像担持体1を並列配置して中間転
写体2への各色のトナー像Tを転写する態様)をも含む
ものである。また、像担持体1は、その表面が感光体、
誘電体など、形成されるトナー像Tを担持可能なもので
あれば適宜選定して差し支えなく、その形状についても
ドラム状、ベルト状を問わず、更に、トナー像の形成方
式についても、少なくともトナー像が形成されるもので
あれば、電子写真方式、静電記録方式等適宜選定して差
し支えない。
【0016】また、中間転写体2は、その体積抵抗率R
v(logΩ・cm)及び平滑度(JIS P811
9)Bs(sec)が、 Bs≦−700×Rv+11000 の関係式を満足するものであれば、その形状は、例えば
ドラム状、ベルト状等、適宜選定して差し支えない。こ
こで、平滑度Bsは、JIS P8119「紙及び板紙
のベック試験器による平滑度試験方法」に基づいて求め
られた値が用いられる。
【0017】更に、中間転写体2の平滑度Bsが極めて
小さい、すなわち、中間転写体2の表面が極端に粗い場
合には、中間転写体2と記録材3との密着性が悪くな
り、その結果、記録材3上にトナー像Tが転写されにく
くなるため、トナーの飛散や画像ムラなどの画質欠陥を
生じるおそれがある。このような画質欠陥を防止すると
いう観点からすれば、前記中間転写体2の平滑度Bs
が、 Bs≧5 の関係式を満足するように構成することが好ましい。
【0018】また、本願に係る第二の発明は、図1及び
図2(b)に示すように、画像情報に応じたトナー像T
が形成担持される像担持体1と、像担持体1上のトナー
像Tが順次転写される中間転写体2と、転写電界を形成
して中間転写体2上に転写、保持されたトナー像Tを記
録材3上に一括転写する一括転写手段4とを備える画像
形成装置において、前記中間転写体2の体積抵抗率Rv
(logΩ・cm)及び中間転写体2の表面粗さBr
(μm)が、 Br≧3×Rv−30 の関係式を満足することを特徴とする。
【0019】このような技術的手段において、本願の適
用対象については、本願に係る第一の発明と同様に、一
つの像担持体1を複数回転させて中間転写体2への各色
のトナー像Tを順次転写する態様のものに限られるもの
ではなく、複数の像担持体1を備えた態様(例えば四つ
の像担持体1を並列配置して中間転写体2への各色のト
ナー像Tを転写する態様)をも含むものである。また、
像担持体1については、本願に係る第一の発明と同様の
ものから適宜選定して差し支えない。
【0020】また、中間転写体2は、その体積抵抗率R
v(logΩ・cm)及び中間転写体2の表面粗さBr
(μm)が、 Br≧3×Rv−30 の関係式を満足するものであれば、その形状は、例えば
ドラム状、ベルト状等、適宜選定して差し支えない。こ
こで、表面粗さBrは、JIS B0601「表面粗さ
−定義及び表示」に基づいて求められた10点平均粗さ
の値が用いられる。
【0021】また、中間転写体2の表面粗さBrが極め
て大きい、すなわち、中間転写体2の表面が極端に粗い
場合には、中間転写体2と記録材3との密着性が悪くな
り、その結果、記録材3上にトナー像Tが転写されにく
くなるため、トナーの飛散や画像ムラなどの画質欠陥を
生じるおそれがある。このような画像欠陥を防止すると
いう観点からすれば、前記中間転写体2の表面粗さBr
(μm)が、 Br≦20 の関係式を満足するように構成することが好ましい。更
に、本願第一及び第二の発明は共に、高い体積抵抗率R
vを有する中間転写体2に対して適用することが有効で
あり、特に、体積抵抗率Rvが12.5(logΩ・c
m)以上の中間転写体2に対して適用することが好まし
い。
【0022】また、本願第一の発明及び第二の発明にお
いて、一括転写手段4は、転写電界を形成して中間転写
体2上のトナー像Tを記録材3上に転写できるものであ
れば適宜選定して差し支えないが、フルカラーの画像形
成時等、転写すべきトナー層が厚くなった場合にも転写
効率の低下を防止するという観点からすれば、転写部材
を中間転写体2の表面に圧接配置させると共に、この転
写部材に対向した中間転写体の裏面側にバックアップ部
材を配置し、転写部材及びバックアップ部材間に転写電
界を形成することによって、転写電界と圧力によって転
写を行う方式を採用することが好ましい。
【0023】ここで、一括転写手段4が中間転写体2表
面に圧接配置される転写部材とこの転写部材に対向した
中間転写体2の裏面側に配置されるバックアップ部材と
から構成されるタイプのものであって、且つ、中間転写
体2の体積抵抗率Rvが12.5(logΩ・cm)以
上の場合には、かかる圧力によって中間転写体2と記録
材3との密着性が高くなり、且つ、中間転写体2の帯電
量も極めて大きくなってしまうため、一括転写手段4通
過後の記録材3は、中間転写体2に吸引されやすくなる
おそれがある。
【0024】このような記録材3の中間転写体2への貼
り付きを確実に防止するという観点からすれば、中間転
写体の平滑度Bs(sec)と前記転写部材の平滑度Ts
(sec)とが、 Ts≧Bs の関係式を満足するように設定を行うことが好ましい。
ここで、平滑度Tsは、JIS P8119「紙及び板
紙のベック試験器による平滑度試験方法」に基づいて求
められた値が用いられる。
【0025】また、同様の観点から、中間転写体2の表
面粗さBr(μm)と転写部材の表面粗さTr(μm)と
が、 Tr≦Br の関係式を満足するように設定を行うようにしてもよ
い。ここで、表面粗さTrは、JIS B0601「表
面粗さ−定義及び表示」に基づいて求められた10点平
均粗さの値が用いられる。
【0026】尚、中間転写型の画像形成装置において、
中間転写体の表面粗さを規定する先行技術があるが、こ
れらは、本発明とは無関係であるため、念のため補足説
明しておく。すなわち、特開昭59−202477号公
報には、中間転写型の記録装置において、中間転写体の
ゴム層表面の凹凸の高さを、0.05μm以上で且つ像
担持体上に形成可能なトナー像の最大厚さの二倍以下の
範囲から選定する技術が開示され、また、特開昭63−
194272号公報には、中間転写型の画像形成装置に
おいて、感光体及び中間転写体の表面を現像剤の粒径以
下の粗さで形成する技術が開示されている。これらは、
像担持体から中間転写体、及び中間転写体から記録材へ
の転写効率を向上させるためのものと考えられ、両先行
技術は、共に、あくまで中間転写体とトナー像との間の
離型性を高めるための技術を開示しているに過ぎない。
これに対し、本発明は、先行技術のように中間転写体の
表面性(平滑度や表面粗さ)を単に用いるトナーの層厚
さや現像剤の粒径に応じて選定するのではなく、中間転
写体の体積抵抗値に応じて選定することにより、転写後
の記録材の中間転写体への貼り付きを防止するものであ
り、先行技術のように、トナーの層厚さや現像剤の粒径
との相関を規定する必要がないことから、両先行技術と
は全く着想の異なるものである。よって、前記両先行技
術が公知であるとしても、本発明の特徴点である中間転
写体の体積抵抗率に基づいて中間転写体の平滑度または
表面粗さを選定する点を想定することは実質的に不可能
である。
【0027】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、像担持体1上に形成されたト
ナー像Tは、中間転写体2へと転写された後、一括転写
手段4によって記録材3上へと転写される。このとき、
本願第一の発明においては、図2(a)に示すように、
中間転写体2の平滑度Bsと体積抵抗率Rvとが、 Bs≦−700×Rv+11000 を満足するように選定されている。上記の関係を満足す
る状態では、一括転写手段4を記録材3が通過した後、
中間転写ベルトの体積抵抗率Rvに起因して中間転写体
2から記録材3が受ける吸引力の大きさよりも、中間転
写体2の平滑度Bsに起因する中間転写体2と記録材3
との間の密着力の小ささが勝り、記録材3は中間転写体
2に貼り付かずに剥離される。
【0028】また、本願第二の発明においては、図2
(b)に示すように、中間転写体2の表面粗さBrと体
積抵抗率Rvとが、 Br≧3×Rv−30 を満足するように選定されている。上記の関係を満足す
る状態では、一括転写手段4を記録材3が通過した後、
中間転写ベルトの体積抵抗率Rvに起因して中間転写体
2から記録材3が受ける吸引力の大きさよりも、中間転
写体2の表面粗さBrに起因する中間転写体2と記録材
3との間の密着力の小ささが勝り、記録材3は中間転写
体2に貼り付かずに剥離される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明を適用したカラー画像形成装置(本実施の
形態ではカラー電子写真装置)の概略構成を示す。同図
において、符号11は感光体ドラム(潜像担持体)であ
り、矢印A方向への回転に伴いその表面には帯電装置1
2及びレーザ書込装置13などの周知の電子写真プロセ
スによって画情報に応じた静電潜像が形成される。ま
た、この感光体ドラム11の周囲にはイエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各
色に対応した現像器15〜18を備えたロータリー方式
の現像装置14が配設されており、感光体ドラム11に
形成された静電潜像を現像器15〜18のいずれかで現
像してトナー像Tを形成するようになっている。従っ
て、例えば、感光体ドラム11に書き込まれた静電潜像
がイエロの画像情報に対応したものであれば、この静電
潜像はイエロのトナーを内包する現像器15で現像さ
れ、感光体ドラム11上にはイエロのトナー像Tが形成
される。尚、符号19は、一次転写されなかった残留ト
ナーを回収するドラムクリーナである。
【0030】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接配置された中間転写ベルトであり、複数(本実施
の形態では5本)のロール21〜25に張架されて矢印
B方向へ回動するようになっている。ここで、本実施の
形態では、符号21は中間転写ベルト20の駆動ロー
ル、22は従動ロール、23は中間転写ベルト20の張
力を一定に制御するようにしたテンションロール、24
は二次転写用の対向ロール(バックアップロール)であ
る。
【0031】ここで、前記中間転写ベルト20は、ポリ
イミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピ
レン等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラック等の帯電
防止剤を適当量含有させた厚さ0.07〜0.1mmの
無端ベルトであって、その体積抵抗率Rvは、例えば低
湿条件下で14.0logΩ・cm、高湿条件下におい
て12.0logΩ・cmとなり、且つ、その平滑度B
sが1000secとなるように形成されている。
【0032】ここで、本実施の形態における中間転写ベ
ルトの20の体積抵抗率Rv及び平滑度Bsの選定理由は
以下の通りである。すなわち、中間転写ベルト20の体
積抵抗率Rv及び平滑度Bsを変え、二次転写装置40通
過後の用紙Pの中間転写ベルト20への貼り付きの有無
を調べたところ、図4に示す結果が得られた。同図によ
れば、体積抵抗率Rvが比較的低い領域では平滑度Bsが
大きくても用紙Pの貼り付きは発生しなかったが、体積
抵抗率Rvが比較的高い領域では平滑度Bsが小さくても
用紙Pの貼り付きが発生することがわかった。そして、
これらの結果より、下記の関係式が得られた。 Bs≦−700×Rv+11000
【0033】また、中間転写ベルト20の平滑度Bsと
得られた用紙Pに転写されたトナー像Tの画質との相関
関係を調べたところ、図5に示すように、平滑度Bsが
著しく低い領域では、表面がかなり粗くなり、中間転写
ベルト20表面の凸部に電界が集中することによるトナ
ー飛散や、中間転写ベルト20と用紙Pとの接触面積が
著しく減少することによる画像ムラ等の転写不良が発生
することがわかった。そして、これらの結果より、下記
の関係式が得られた。 Bs≧5
【0034】更に、調査の結果、中間転写ベルト20の
体積抵抗率Rvが高い領域では、転写後の中間転写ベル
ト20及び用紙Pは、共に高い電位になるが、調査の結
果、中間転写ベルト20の体積抵抗率Rvが高い領域で
特に有効であることが確認され、中でも、図6に示すよ
うに、体積抵抗率Rvが12.5以上の時に有効である
ことがわかった。
【0035】従って、本実施の形態では、図6の使用可
能領域内に示される特性を有するものを選定した。
【0036】更に、中間転写ベルト20の感光体ドラム
11に対向する部位(一次転写位置)において、中間転
写ベルト20の裏面側には一次転写装置(本実施の形態
では一次転写ロール)25が中間転写ベルト20に当接
配設されており、この一次転写ロール25にトナーの帯
電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム
11上のトナー像Tが中間転写ベルト20に静電吸引さ
れるようになっている。そして、中間転写ベルト20の
内側であって一次転写ロール25の上流側には、位置検
知センサー27が設けられており、この位置情報に基い
て各色のトナー像Tを中間転写ベルト20上で重ね合わ
せる際の位置決めが行われるようになっている。
【0037】また、記録材としての用紙Pの搬送路に面
した中間転写ベルト20の二次転写位置には二次転写装
置40が配設されており、本実施の形態では、二次転写
装置40は、中間転写ベルト20のトナー像T担持面側
に圧接配設される二次転写ロール26と、中間転写ベル
ト20の裏面側に配設されて二次転写ロール26の対向
電極をなす対向ロール(バックアップロール)24とか
ら構成され、この二次転写ロール26にトナーの帯電極
性と逆極性の電圧を印加することで、中間転写ベルト2
0上のトナー像Tが用紙Pに静電吸引されるようになっ
ている。
【0038】本実施の形態において、バックアップロー
ル24は、EPDMからなる内部コアの表面に、カーボ
ンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチュー
ブが被覆されたものであって、その表面抵抗率が7〜1
0logΩ/□で、ロール径がφ28となるように形成
され、また、硬度が例えば70゜(アスカC)に設定さ
れている。
【0039】また、前記二次転写ロール26は、カーボ
ンを分散した発泡ウレタンゴムからなる内部コアの表面
にカーボンを分散したウレタンゴムのチューブが被覆さ
れ、その外側にフッ素コートが施されたものであって、
その体積抵抗率が103〜1010Ω・cmで、ロール径
がφ28となるように形成され、硬度は例えば30゜
(アスカC)に設定されている。更に、本実施の形態で
は、二次転写ロール26の平滑度Tsが例えば2000
secに設定され、中間転写ベルト20の平滑度Bs
(本実施の形態では1000sec)よりも大きいもの
が用いられている。
【0040】また、二次転写装置40の下流側には、用
紙Pに転写されずに中間転写ベルト20上に残留したト
ナーを除去するベルトクリーナ28が設けられている。
更に、本実施の形態では、中間転写ベルト20の近傍に
湿度センサ31が配設されており、画像形成装置内部の
湿度が計測されるようになっている。
【0041】一方、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ50からの用紙Pをフィードロール51
で送出し、レジストレーションロール(レジストロー
ル)52で一旦位置決め停止させた後に所定のタイミン
グで二次転写位置へと用紙Pを送り込むようになってお
り、二次転写後の用紙Pを二次転写位置下流側に配置さ
れた電極部材32、案内板33を介して搬送ベルト53
へと導き、この搬送ベルト53にて定着器54へと搬送
するようになっている。
【0042】また、上記二次転写ロール26及びベルト
クリーナ28は、それぞれが図示しないリトラクト装置
によって接離自在に配設されており、複数色の画像が形
成される場合には、最終色のトナー像Tが中間転写ベル
ト20に一次転写されるまで、これらの部材は中間転写
ベルト20から離間している。
【0043】本実施の形態において、電極部材32は、
厚さ0.5mmのステンレス鋼板を用紙Pと対向する側
針状に加工したものを用いたが、導電性の板状部材であ
れば適宜選定して差し支えない。また、電極部材32の
二次転写位置側の先端部分は、バックアップロール24
と二次転写ロール26の挟持部の成す線より1mm二次
転写ロール26側で、且つ挟持部出口より7mm離して
配設した。
【0044】次に、本実施の形態にかかるカラー画像形
成装置の作像プロセスについて説明する。いま、図示外
のスタートスイッチがオン操作されると、所定の作像プ
ロセスが実行される。まず、感光体ドラム11の表面が
帯電装置12によって帯電された後レーザ書込装置13
からのビームによって潜像が書き込まれる。このとき、
感光体ドラム11に書き込まれた静電潜像がイエロの画
像情報に対応したものであれば、この静電潜像はイエロ
(Y)のトナーに対応する現像器15で現像され、感光
体ドラム11上にはイエロのトナー像Tが形成される。
そして、感光体ドラム11上に形成されたトナー像T
は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する
一次転写位置で一次転写ロール25に印加される転写バ
イアスによって中間転写ベルト20に転写される。一
方、一次転写後に感光体ドラム11上に残留したトナー
はドラムクリーナ18によって除去される。
【0045】このとき、単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像Tを直ち
に用紙Pに二次転写するのであるが、複数色のトナー像
を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体
ドラム11上でのトナー像Tの形成並びにこのトナー像
Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例え
ば、四色のトナー像を重ね合わせたトナー像を形成する
場合には、感光体ドラム11上にはその一回転毎にイエ
ロ、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像Tが形成
され、これらトナー像Tは順次中間転写ベルト20に一
次転写される。一方、中間転写ベルト20は最初に一次
転写されたイエロのトナー像Tを保持したまま感光体ド
ラム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20上に
は、位置検知センサ27によって決められた所定の位置
にその一回転毎にマゼンタ、シアン及びブラックのトナ
ー像Tが形成される。
【0046】このようにして中間転写ベルト20に一次
転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に
伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pはフ
ィードロール51により用紙トレイ50からレジストロ
ール52の位置まで搬出され、その後レジストロール5
2にて所定のタイミングで二次転写位置へと供給され、
バックアップロール24に対して二次転写ロール26が
用紙Pをニップする。すると、二次転写位置では、二次
転写ロール26に供給されるバイアスにより、二次転写
ロール26とバックアップロール24との間に転写電界
が形成され、中間転写ベルト20に担持されたトナー像
Tが用紙Pに静電転写される。この後、二次転写された
用紙Pは、電極部材32、案内板33及び搬送ベルト5
3を経て定着器54へと搬送され、用紙P上のトナー像
Tが定着される。一方、二次転写後に中間転写ベルト2
0に付着した残留トナーは、ベルトクリーナ28によっ
て除去される。
【0047】ここで、二次転写装置40を通過した用紙
Pは、次のようにして中間転写ベルト20から剥離され
る。まず、二次転写装置40において、二次転写ロール
26はバックアップロール24より硬度が柔らかいの
で、二次転写時に荷重が加わる際に二次転写ロール26
の方が変形し、用紙P先端部が中間転写ベルト20から
剥離し始める。このとき、本実施の形態では、湿度セン
サ31により低湿条件下(例えば湿度55%以下)であ
ることが検知されている場合、中間転写ベルト20の体
積抵抗率Rvが12.5logΩ・cm以上となってい
る。この場合、二次転写装置40を通過した後の中間転
写ベルト20表面の電位は例えば+2000V以上に、
また、二次転写装置40から排出された用紙Pの電位は
約−2000V以上になっている。従って、中間転写ベ
ルト20と用紙Pとの間には強大な静電吸引力が働き、
用紙Pは中間転写ベルト20側へと引き寄せられようと
する。
【0048】しかしながら、本実施の形態では、 Bs≦−700×Rv+11000 の関係式を満足するよう、中間転写ベルト20の体積抵
抗率Rvが12.5〜14.0logΩ・cmに、平滑
度Bsが1000に選定されているため、用紙Pと中間
転写ベルト20との密着性が弱く、用紙Pは中間転写ベ
ルト20に吸着しづらくなっている。また、中間転写ベ
ルト20の平滑度Bsよりも二次転写ロール26の平滑
度Tsの方が高くなっているため、用紙Pは、中間転写
ベルト20よりも二次転写ロール26に密着し、二次転
写ロール26側に排出されやすくなる。更に、中間転写
ベルト20の平滑度Bsが5以上に選定されているた
め、二次転写時に画像ムラやトナーの飛散を起こすこと
もない。
【0049】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、実
施の形態1とは異なり、中間転写ベルト20の表面性を
表面粗さによって規定するようにしたものである。尚、
実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1
と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0050】本実施の形態において、中間転写ベルト2
0は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリプロピレン等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラッ
ク等の帯電防止剤を適当量含有させた厚さ0.07〜
0.1mmの無端ベルトであって、その体積抵抗率Rv
は、例えば低湿条件下で14.0logΩ・cm、高湿
条件下において12.0logΩ・cmとなり、且つ、
その表面粗さBrが15μmとなるように形成されてい
る。
【0051】ここで、本実施の形態における中間転写ベ
ルトの20の体積抵抗率Rv及び表面粗さBrの選定理由
は以下の通りである。すなわち、中間転写ベルト20の
体積抵抗率Rv及び表面粗さBrを変え、二次転写装置4
0通過後の用紙Pの中間転写ベルト20への貼り付きの
有無を調べたところ、図7に示す結果が得られた。同図
によれば、体積抵抗率Rvが比較的低い領域では表面粗
さBrが低くても用紙Pの貼り付きは発生しなかった
が、体積抵抗率Rvが比較的高い領域では表面粗さBrが
小さくても用紙Pの貼り付きが発生することがわかっ
た。そして、これらの結果より、下記の関係式が得られ
た。 Br≧3×Rv−30
【0052】また、中間転写ベルト20の表面粗さBr
と得られた用紙Pに転写されたトナー像Tの画質との相
関関係を調べたところ、図8に示すように、表面粗さB
rが著しく高い領域では、表面がかなり粗くなり、中間
転写ベルト20表面の凸部に電界が集中することによる
トナー飛散や、中間転写ベルト20と用紙Pとの接触面
積が著しく減少することによる画像ムラ等の転写不良が
発生することがわかった。そして、これらの結果より、
下記の関係式が得られた。 Bs≧5
【0053】更に、調査の結果、中間転写ベルト20の
体積抵抗率Rvが高い領域では、転写後の中間転写ベル
ト20及び用紙Pは、共に高い電位になるが、調査の結
果、中間転写ベルト20の体積抵抗率Rvが高い領域で
特に有効であることが確認され、中でも、図6に示すよ
うに、体積抵抗率Rvが12.5以上の時に有効である
ことがわかった。
【0054】従って、本実施の形態では、図9の使用可
能領域内に示される特性を有するものを選定した。
【0055】また、本実施の形態では、二次転写ロール
26の表面粗さTrが例えば10μmに設定され、中間
転写ベルト20の表面粗さBr(本実施の形態では15
μm)よりも大きいものが用いられている。
【0056】次に、本実施の形態にかかる二次転写装置
40を通過した用紙Pの剥離プロセスについて説明す
る。まず、二次転写装置40において、二次転写ロール
26はバックアップロール24より硬度が柔らかいの
で、二次転写時に荷重が加わる際に二次転写ロール26
の方が変形し、用紙P先端部が中間転写ベルト20から
剥離し始める。このとき、本実施の形態では、湿度セン
サ31により低湿条件下(例えば湿度55%以下)であ
ることが検知されている場合、中間転写ベルト20の体
積抵抗率Rvが12.5logΩ・cm以上となってい
る。この場合、二次転写装置40を通過した後の中間転
写ベルト20表面の電位は例えば+2000V以上に、
また、二次転写装置40から排出された用紙Pの電位は
約−2000V以上になっている。従って、中間転写ベ
ルト20と用紙Pとの間には強大な静電吸引力が働き、
用紙Pは中間転写ベルト20側へと引き寄せられようと
する。
【0057】しかしながら、本実施の形態では、 Br≧3×Rv−30 の関係式を満足するよう、中間転写ベルト20の体積抵
抗率Rvが12.5〜14.0logΩ・cmに、表面
粗さBrが15に選定されているため、用紙Pと中間転
写ベルト20との密着性が弱く、用紙Pは中間転写ベル
ト20に吸着しづらくなっている。また、中間転写ベル
ト20の表面粗さBrよりも二次転写ロール26の表面
粗さTrの方が低くなっているため、用紙Pは、中間転
写ベルト20よりも二次転写ロール26に密着し、二次
転写ロール26側に排出されやすくなる。更に、中間転
写ベルト20の表面粗さBrが20以下に選定されてい
るため、二次転写時に画像ムラやトナーの飛散を起こす
こともない。
【0058】尚、実施の形態1及び実施の形態2におい
て、二次転写装置40の用紙P排出部側に電極部材32
を配設していたが、これに限られるものではなく、電極
部材32の配設を行わない態様にあっても、用紙Pが中
間転写ベルト20から剥離されることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、中間転写方式を用いた画像形成装置において、中間
転写体の体積抵抗率に応じて中間転写体の平滑度または
表面粗さを構成するようにしたので、記録材への転写部
位における中間転写体に対する記録材の貼り付き現象を
有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明
図である。
【図2】 (a)は本願第一の発明に係る中間転写体の
体積抵抗率と平滑度との関係を示すグラフ図、(b)は
本願第二の発明に係る中間転写体の体積抵抗率と表面粗
さとの関係を示すグラフ図である。
【図3】 本発明が適用された画像形成装置の実施の形
態1を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1における中間転写ベルトの用紙
剥離特性(体積抵抗率と平滑度との関係)を示すグラフ
図である。
【図5】 実施の形態1における中間転写ベルトの転写
画質特性(体積抵抗率と平滑度との関係)を示すグラフ
図である。
【図6】 実施の形態1における中間転写ベルトの最適
特性(体積抵抗率と平滑度との関係)を示すグラフ図で
ある。
【図7】 実施の形態2における中間転写ベルトの用紙
剥離特性(体積抵抗率と表面粗さとの関係)を示すグラ
フ図である。
【図8】 実施の形態2における中間転写ベルトの転写
画質特性(体積抵抗率と表面粗さとの関係)を示すグラ
フ図である。
【図9】 実施の形態2における中間転写ベルトの最適
特性(体積抵抗率と表面粗さとの関係)を示すグラフ図
である。
【図10】 従来の中間転写体を使用した画像形成装置
の一例を示す説明図である。
【図11】 中間転写体を使用した画像形成装置におけ
る二次転写プロセスの概要を示した説明図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…中間転写体,3…記録材,4…一括
転写手段,T…トナー像,Rv…中間転写体の体積抵抗
率,Bs…中間転写体の平滑度,Br…中間転写体の表面
粗さ,11…感光体ドラム,20…中間転写ベルト,2
4…バックアップロール,25…一次転写ロール,26
…二次転写ロール,40…二次転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 百武 信男 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 落合 誠 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 大久保 雅夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 宮本 陽子 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 BA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じたトナー像が形成担持さ
    れる像担持体と、像担持体上のトナー像が順次転写され
    る中間転写体と、転写電界を形成して中間転写体上に転
    写、保持されたトナー像を記録材上に一括転写する一括
    転写手段とを備える画像形成装置において、 前記中間転写体の体積抵抗率Rv(logΩ・cm)及
    び平滑度(JIS P8119)Bs(sec)が、 Bs≦−700×Rv+11000 の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 前記中間転写体の平滑度Bsが、 Bs≧5 の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像情報に応じたトナー像が形成担持さ
    れる像担持体と、像担持体上のトナー像が順次転写され
    る中間転写体と、転写電界を形成して中間転写体上に転
    写、保持されたトナー像を記録材上に一括転写する一括
    転写手段とを備える画像形成装置において、 前記中間転写体の体積抵抗率Rv(logΩ・cm)及
    び中間転写体の表面粗さ(JIS B0601)Br
    (μm)が、 Br≧3×Rv−30 の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像形成装置において、 前記中間転写体の表面粗さBr(μm)が、 Br≦20 の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の画
    像形成装置において、 中間転写体の体積抵抗率Rv(logΩ・cm)が、 Rv≧12.5 の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像形成装置のうち、
    前記一括転写手段が中間転写体表面に圧接配置される転
    写部材とこの転写部材に対向した中間転写体の裏面側に
    配置されるバックアップ部材とから構成されるタイプの
    ものにおいて、 中間転写体の平滑度Bs(sec)と前記転写部材の平
    滑度Ts(sec)とが、 Ts≧Bs の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の画像形成装置のうち、
    前記一括転写手段が中間転写体表面に圧接配置される転
    写部材とこの転写部材に対向した中間転写体の裏面側に
    配置されるバックアップ部材とから構成されるタイプの
    ものにおいて、 中間転写体の表面粗さBr(μm)と転写部材の表面粗
    さTr(μm)とが、 Tr≦Br の関係式を満足することを特徴とする画像形成装置。
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