JP2000002924A - カメラの磁気再生回路 - Google Patents
カメラの磁気再生回路Info
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- G—PHYSICS
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B5/008—Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ノイズの存在下でも磁気情報を正確に再生する
ことができるカメラの磁気再生回路を提供する。 【解決手段】フィルムの磁気情報を検出する磁気ヘッド
1と、この磁気ヘッド1の出力信号を増幅する増幅回路
2と、この増幅回路2の出力信号の包絡線を検出するフ
ィルター回路4とを備えた磁気再生回路において、フィ
ルター回路4の放電側検出時定数が、増幅回路2に影響
を及ぼすノイズの周期よりも短く設定されている。
ことができるカメラの磁気再生回路を提供する。 【解決手段】フィルムの磁気情報を検出する磁気ヘッド
1と、この磁気ヘッド1の出力信号を増幅する増幅回路
2と、この増幅回路2の出力信号の包絡線を検出するフ
ィルター回路4とを備えた磁気再生回路において、フィ
ルター回路4の放電側検出時定数が、増幅回路2に影響
を及ぼすノイズの周期よりも短く設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラの磁気再生回
路に関する。
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フィルムに磁気記録を行える
領域を設けたカメラが知られている。このようなカメラ
においては、磁気記録領域での磁気の有無によりフィル
ムの各駒が未露光なのか露光済みなのかを判別して未露
光駒の頭出しを行い、フィルムの途中で交換を行う(M
RC:ミッドロールチェンジ)機能を有している。
領域を設けたカメラが知られている。このようなカメラ
においては、磁気記録領域での磁気の有無によりフィル
ムの各駒が未露光なのか露光済みなのかを判別して未露
光駒の頭出しを行い、フィルムの途中で交換を行う(M
RC:ミッドロールチェンジ)機能を有している。
【0003】ところで、磁気記録領域から読み出された
信号は微弱なためノイズの影響を受けやすい。そのた
め、従来より種々のノイズ対策が提案されている。特開
平9−269541号公報は、ノイズ除去を行なっても
除去しきれないノイズを検出して、カメラの動作を中止
する方法を開示している。
信号は微弱なためノイズの影響を受けやすい。そのた
め、従来より種々のノイズ対策が提案されている。特開
平9−269541号公報は、ノイズ除去を行なっても
除去しきれないノイズを検出して、カメラの動作を中止
する方法を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カメラ
の使用者にとってノイズは目に見えるものではないの
で、カメラが動作を中止したときにその原因を把握する
ことができず、カメラが故障したのではないかと誤認識
してしまうことがあった。
の使用者にとってノイズは目に見えるものではないの
で、カメラが動作を中止したときにその原因を把握する
ことができず、カメラが故障したのではないかと誤認識
してしまうことがあった。
【0005】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、ノイズの存在
下でも磁気情報を正確に再生することができるカメラの
磁気再生回路を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、ノイズの存在
下でも磁気情報を正確に再生することができるカメラの
磁気再生回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係るカメラの磁気再生回路は、フィ
ルムの磁気情報を検出する磁気ヘッドと、この磁気ヘッ
ドの出力信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路の出
力信号の包絡線を検出する包絡線検波回路とを備えた磁
気再生回路において、上記包絡線検波回路の放電側時定
数が、上記増幅回路に影響を及ぼすノイズの周期よりも
短く設定されている。
めに、第1の発明に係るカメラの磁気再生回路は、フィ
ルムの磁気情報を検出する磁気ヘッドと、この磁気ヘッ
ドの出力信号を増幅する増幅回路と、この増幅回路の出
力信号の包絡線を検出する包絡線検波回路とを備えた磁
気再生回路において、上記包絡線検波回路の放電側時定
数が、上記増幅回路に影響を及ぼすノイズの周期よりも
短く設定されている。
【0007】また、第2の発明に係るカメラの磁気再生
回路は、第1の発明に係るカメラの磁気再生回路におい
て、上記ノイズは、携帯型電話機から発せられる電磁波
ノイズを含み、そのノイズの周期は略40msである。
回路は、第1の発明に係るカメラの磁気再生回路におい
て、上記ノイズは、携帯型電話機から発せられる電磁波
ノイズを含み、そのノイズの周期は略40msである。
【0008】また、第3の発明に係るカメラの磁気再生
回路は、フィルムの磁気情報を検出する磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドの出力信号を増幅する増幅回路と、この
増幅回路の出力信号の包絡線を検出する包絡線検波回路
とを備えたカメラの磁気再生回路において、上記包絡線
検波回路の放電側時定数を略40ms以下に設定する。
回路は、フィルムの磁気情報を検出する磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドの出力信号を増幅する増幅回路と、この
増幅回路の出力信号の包絡線を検出する包絡線検波回路
とを備えたカメラの磁気再生回路において、上記包絡線
検波回路の放電側時定数を略40ms以下に設定する。
【0009】また、第4の発明に係るカメラの磁気再生
回路は、第3の発明に係るカメラの磁気再生回路におい
て、上記検出された包絡線信号をAD変換するAD変換
手段と、フィルム上において磁気情報があるコマとない
コマとを判別する判別手段とをさらに具備し、上記判別
手段は、出力信号の振幅の最小値に相当する包絡線信号
のAD変換値を基準判定レベルとして用いる。
回路は、第3の発明に係るカメラの磁気再生回路におい
て、上記検出された包絡線信号をAD変換するAD変換
手段と、フィルム上において磁気情報があるコマとない
コマとを判別する判別手段とをさらに具備し、上記判別
手段は、出力信号の振幅の最小値に相当する包絡線信号
のAD変換値を基準判定レベルとして用いる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形
態の構成を示す図であり、フィルムに記録された磁気を
検出する磁気ヘッド1と、磁気ヘッド1の出力を増幅す
る増幅回路2と、増幅回路2の出力を半波整流するため
の半波整流回路3と、半波整流された磁気信号の包絡線
を求める包絡線検波回路としてのフィルター回路4と、
当該包絡線をA/D変換して磁気の有無を判別するA/
D変換回路5とからなる。
実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形
態の構成を示す図であり、フィルムに記録された磁気を
検出する磁気ヘッド1と、磁気ヘッド1の出力を増幅す
る増幅回路2と、増幅回路2の出力を半波整流するため
の半波整流回路3と、半波整流された磁気信号の包絡線
を求める包絡線検波回路としてのフィルター回路4と、
当該包絡線をA/D変換して磁気の有無を判別するA/
D変換回路5とからなる。
【0011】図2は図1に示す磁気ヘッド1からフィル
ター回路4までの具体的な回路図である。磁気ヘッドL
1に発生する微弱な電流は、抵抗R1によって電圧に変
換され、OPアンプ1の非反転入力に送られる。OPア
ンプ1は、抵抗R2及びR3とともに非反転増幅回路を
構成しており、増幅率は(R2+R3)/R2で表わさ
れる。ここでは400倍以上の増幅率が望ましい。コン
デンサC1は抵抗R2との間でハイパスフィルターを構
成しており、低周波のノイズを除去する役目と、OPア
ンプ1の入力オフセットが増幅されないようにする機能
を有する。
ター回路4までの具体的な回路図である。磁気ヘッドL
1に発生する微弱な電流は、抵抗R1によって電圧に変
換され、OPアンプ1の非反転入力に送られる。OPア
ンプ1は、抵抗R2及びR3とともに非反転増幅回路を
構成しており、増幅率は(R2+R3)/R2で表わさ
れる。ここでは400倍以上の増幅率が望ましい。コン
デンサC1は抵抗R2との間でハイパスフィルターを構
成しており、低周波のノイズを除去する役目と、OPア
ンプ1の入力オフセットが増幅されないようにする機能
を有する。
【0012】OPアンプ1の出力は、コンデンサC2と
抵抗R4を介してOPアンプ2の非反転入力端子に送ら
れる。コンデンサC2と抵抗R4はハイパスフィルター
を構成するとともに、OPアンプ1の入力バイアス電流
によるオフセットを除去している。OPアンプ2はOP
アンプ1と同様、抵抗R5及びR6とともに非反転増幅
回路を形成している。コンデンサC3は上記したコンデ
ンサC1と同様の機能を有している。OPアンプ2の入
力バイアス電流によるオフセットは抵抗R4と抵抗R6
を一致させることにより除去される。OPアンプ2の増
幅率も400倍以上に設定され、上記2段の増幅回路に
より160,000倍の信号が得られる。
抵抗R4を介してOPアンプ2の非反転入力端子に送ら
れる。コンデンサC2と抵抗R4はハイパスフィルター
を構成するとともに、OPアンプ1の入力バイアス電流
によるオフセットを除去している。OPアンプ2はOP
アンプ1と同様、抵抗R5及びR6とともに非反転増幅
回路を形成している。コンデンサC3は上記したコンデ
ンサC1と同様の機能を有している。OPアンプ2の入
力バイアス電流によるオフセットは抵抗R4と抵抗R6
を一致させることにより除去される。OPアンプ2の増
幅率も400倍以上に設定され、上記2段の増幅回路に
より160,000倍の信号が得られる。
【0013】増幅された信号はダイオードD1で半波整
流され、抵抗R7,R8、コンデンサC4とで構成され
るフィルター回路に、Vrefよりも低い信号のみを伝
達する。コンデンサC4は包絡線を作るためのもので、
抵抗R7は充電側、抵抗R8は放電側の時定数を決める
ためのものである。一般的に、時定数は充電側、放電側
共に長ければ長いほどノイズに強く、波形は安定してい
るが、本実施形態では、放電側の時定数を携帯電話の送
信周期(40ms)以下に設定することによって、ノイ
ズの中から再生信号を抽出できるようにして磁気記録の
有無の判定を行なう。
流され、抵抗R7,R8、コンデンサC4とで構成され
るフィルター回路に、Vrefよりも低い信号のみを伝
達する。コンデンサC4は包絡線を作るためのもので、
抵抗R7は充電側、抵抗R8は放電側の時定数を決める
ためのものである。一般的に、時定数は充電側、放電側
共に長ければ長いほどノイズに強く、波形は安定してい
るが、本実施形態では、放電側の時定数を携帯電話の送
信周期(40ms)以下に設定することによって、ノイ
ズの中から再生信号を抽出できるようにして磁気記録の
有無の判定を行なう。
【0014】図3は、フィルム16と磁気ヘッド12、
ならびに、フィルム16の磁気記録領域13と、それ以
外の領域とを検知するためのフォトリフレクタ15の配
置を示す図である。フォトリフレクタ15に対向する位
置にはフィルム16を挟んで反射板14が配置されてお
り、フィルム16のパーフォレーション11の通過時に
信号を出力するように構成されている。
ならびに、フィルム16の磁気記録領域13と、それ以
外の領域とを検知するためのフォトリフレクタ15の配
置を示す図である。フォトリフレクタ15に対向する位
置にはフィルム16を挟んで反射板14が配置されてお
り、フィルム16のパーフォレーション11の通過時に
信号を出力するように構成されている。
【0015】図4は、図2に示す回路における2つの出
力点A、Bに現れる信号の波形を示す図であり、Aは増
幅回路の出力点であり、Bはフィルターの出力点であ
る。A点には、磁気ヘッド1(L1)に発生したパルス
をそのまま増幅した磁気信号が現れ、Vrefをはさん
で、上下に振幅を有する信号波形となる。信号の周期
は、磁気記録の密度、フィルムの給送スピードによって
変化するが、ここでは約500μsの周期としている。
B点の波形は、A点の波形においてVrefより下側に
発生したパルスに対して抵抗R7を介してコンデンサC
4の充電が行なわれ、それ以外では、抵抗R8を介して
放電が行なわれるときに得られるものである。磁気ヘッ
ド1(L1)からの磁気信号を包絡線状の信号とするた
めに、抵抗R8の抵抗値は、前記500μsに対して十
分に長い時定数となるように設定される。
力点A、Bに現れる信号の波形を示す図であり、Aは増
幅回路の出力点であり、Bはフィルターの出力点であ
る。A点には、磁気ヘッド1(L1)に発生したパルス
をそのまま増幅した磁気信号が現れ、Vrefをはさん
で、上下に振幅を有する信号波形となる。信号の周期
は、磁気記録の密度、フィルムの給送スピードによって
変化するが、ここでは約500μsの周期としている。
B点の波形は、A点の波形においてVrefより下側に
発生したパルスに対して抵抗R7を介してコンデンサC
4の充電が行なわれ、それ以外では、抵抗R8を介して
放電が行なわれるときに得られるものである。磁気ヘッ
ド1(L1)からの磁気信号を包絡線状の信号とするた
めに、抵抗R8の抵抗値は、前記500μsに対して十
分に長い時定数となるように設定される。
【0016】図5は、フォトリフレクタ15の出力と上
記B点の信号波形との関係を示している。給送スピード
は、フィルム1コマ分で400〜500msである。パ
ーフォレーション11の前後には磁気記録領域13は存
在しないので、B点の信号はVrefになっているが、
磁気記録が行なわれている領域では、信号の大きさがV
refよりも下がる。一方、未露光コマではこのような
信号の低下がない。したがって、この信号の低下を検出
することによってフィルムの露光済、未露光の判定が可
能となる。
記B点の信号波形との関係を示している。給送スピード
は、フィルム1コマ分で400〜500msである。パ
ーフォレーション11の前後には磁気記録領域13は存
在しないので、B点の信号はVrefになっているが、
磁気記録が行なわれている領域では、信号の大きさがV
refよりも下がる。一方、未露光コマではこのような
信号の低下がない。したがって、この信号の低下を検出
することによってフィルムの露光済、未露光の判定が可
能となる。
【0017】図6は、図2の回路を備えたカメラの近く
で、携帯電話を通話状態にした時に発生するノイズの波
形の一例であり、図に示すようにノイズ50が重畳され
ている。携帯電話は、一定の周期(T2)で送受信をく
り返しており、送信時(T1)に強力な電磁波を出す。
T1/T2の比率は、フルレート方式では1/3、ハー
フレート方式では1/6となっており、周期T2は、8
00MHzのデジタル電話の場合、40ms、1.5G
Hzのデジタル電話の場合、20msが一般的である。
で、携帯電話を通話状態にした時に発生するノイズの波
形の一例であり、図に示すようにノイズ50が重畳され
ている。携帯電話は、一定の周期(T2)で送受信をく
り返しており、送信時(T1)に強力な電磁波を出す。
T1/T2の比率は、フルレート方式では1/3、ハー
フレート方式では1/6となっており、周期T2は、8
00MHzのデジタル電話の場合、40ms、1.5G
Hzのデジタル電話の場合、20msが一般的である。
【0018】図7は、再生された磁気信号に携帯電話の
ノイズ50が重なった時のA点における信号波形を示し
ている。A点ではいずれの信号もそのまま増幅されてお
り、見た目には判別が可能である。しかしながら包絡線
検波を行なった後に現れるB点の波形は、B点(1)に
示すように、携帯電話のノイズ50による引き下げが強
すぎるために再生信号が消滅してしまい、磁気記録の有
無を判定することは困難である。そこで、コンデンサC
4と、抵抗R8の時定数を携帯電話のノイズ周期よりも
短かく設定してやると、B点(2)に示すように、ノイ
ズの間隔における放電カーブが磁気信号のある領域とな
い領域において判別可能となる。
ノイズ50が重なった時のA点における信号波形を示し
ている。A点ではいずれの信号もそのまま増幅されてお
り、見た目には判別が可能である。しかしながら包絡線
検波を行なった後に現れるB点の波形は、B点(1)に
示すように、携帯電話のノイズ50による引き下げが強
すぎるために再生信号が消滅してしまい、磁気記録の有
無を判定することは困難である。そこで、コンデンサC
4と、抵抗R8の時定数を携帯電話のノイズ周期よりも
短かく設定してやると、B点(2)に示すように、ノイ
ズの間隔における放電カーブが磁気信号のある領域とな
い領域において判別可能となる。
【0019】図8は、図7のB(2)に示す信号波形に
基づいて磁気記録領域の有無を判定するためのフローチ
ャートである。まず、ステップS101においてVMAX
(振幅の最大値)を0にしておく。ステップS102で
は、レジスタAにB点の波形のA/D値VINを読み込
む。ステップS103では、レジスタAとVMAX の値を
比較し、A>VMAX であれば、ステップS104でVMA
X をAの値に書き換え、そうでなければ書き換えは行な
わない。ステップS105では、磁気記録のない領域か
否かをフォトリフレクタ15の出力信号から判別し、ま
だ磁気記録のない領域(エリア1)であればステップS
102に戻って再度A/D変換をくり返す。このループ
をくり返すことにより、図7のB(2)の信号波形のう
ち最も大きい値がVMAX に格納される。
基づいて磁気記録領域の有無を判定するためのフローチ
ャートである。まず、ステップS101においてVMAX
(振幅の最大値)を0にしておく。ステップS102で
は、レジスタAにB点の波形のA/D値VINを読み込
む。ステップS103では、レジスタAとVMAX の値を
比較し、A>VMAX であれば、ステップS104でVMA
X をAの値に書き換え、そうでなければ書き換えは行な
わない。ステップS105では、磁気記録のない領域か
否かをフォトリフレクタ15の出力信号から判別し、ま
だ磁気記録のない領域(エリア1)であればステップS
102に戻って再度A/D変換をくり返す。このループ
をくり返すことにより、図7のB(2)の信号波形のう
ち最も大きい値がVMAX に格納される。
【0020】エリア1から抜けて磁気記録領域になると
ステップS105の判断がNOとなってループから抜け
て、ステップS106において、磁気の有無を判別する
ための基準判定レベルとしてのスレッシュ電圧VTHを作
る。ここではVTHは先に求めたVMAX から、ノイズマー
ジンαを引いた値とする。ステップS107では信号が
VTHを下回った時間を計測するためのタイマーをスター
トさせて判定のループに入る。ステップS108でレジ
スタAにA/D値を読み込み、ステップS109でレジ
スタAとVTHの比較を行なう。A>VTHであれば、ステ
ップS110でタイマーをクリアして時間計測をゼロに
戻し、そうでなければ時間計測を続ける。
ステップS105の判断がNOとなってループから抜け
て、ステップS106において、磁気の有無を判別する
ための基準判定レベルとしてのスレッシュ電圧VTHを作
る。ここではVTHは先に求めたVMAX から、ノイズマー
ジンαを引いた値とする。ステップS107では信号が
VTHを下回った時間を計測するためのタイマーをスター
トさせて判定のループに入る。ステップS108でレジ
スタAにA/D値を読み込み、ステップS109でレジ
スタAとVTHの比較を行なう。A>VTHであれば、ステ
ップS110でタイマーをクリアして時間計測をゼロに
戻し、そうでなければ時間計測を続ける。
【0021】ステップS111でタイマーが100ms
に達したか否かを判定して100msに満たなければス
テップS112で磁気記録領域(エリア2)であるか否
かを判定する。ここでエリア2内であれば再度ステップ
S108に戻ってA/D変換を行なう。ステップS11
1で100msが経過したと判断された場合には、当該
コマには磁気データが存在することが確認されたことに
なり、ステップS113でエリア2から抜けるのを待っ
て次のコマの判定を行なうためにステップS101に戻
る。ステップS112で100msの経過がないままエ
リア2を抜けてしまった場合には、当該コマには磁気デ
ータが存在しないので、未露光コマであると判断して、
このコマから撮影可能とするために次の動作へと移る。
に達したか否かを判定して100msに満たなければス
テップS112で磁気記録領域(エリア2)であるか否
かを判定する。ここでエリア2内であれば再度ステップ
S108に戻ってA/D変換を行なう。ステップS11
1で100msが経過したと判断された場合には、当該
コマには磁気データが存在することが確認されたことに
なり、ステップS113でエリア2から抜けるのを待っ
て次のコマの判定を行なうためにステップS101に戻
る。ステップS112で100msの経過がないままエ
リア2を抜けてしまった場合には、当該コマには磁気デ
ータが存在しないので、未露光コマであると判断して、
このコマから撮影可能とするために次の動作へと移る。
【0022】このように、本実施形態によれば、携帯電
話の発する電磁波の送信周期内にコンデンサC4の電荷
を放電することにより、磁気データのない領域における
包絡線の振幅の最大値を基に磁気データの有無の判定レ
ベルを設定し、磁気記録領域において当該判定レベルを
下回った時間が送信周期よりも長いか否かによって磁気
データの存在の有無を判断することで、ノイズにうもれ
た信号の中から、磁気データの有無を判断でき、正しい
MRC動作が行える。
話の発する電磁波の送信周期内にコンデンサC4の電荷
を放電することにより、磁気データのない領域における
包絡線の振幅の最大値を基に磁気データの有無の判定レ
ベルを設定し、磁気記録領域において当該判定レベルを
下回った時間が送信周期よりも長いか否かによって磁気
データの存在の有無を判断することで、ノイズにうもれ
た信号の中から、磁気データの有無を判断でき、正しい
MRC動作が行える。
【0023】なお、上記した具体的実施形態には以下の
ような構成の発明が含まれている。 1. フィルムの磁気データを検出する磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドの出力信号を増幅するアンプと、アンプ
出力の包絡線を検波する検波回路と、を具備し、上記検
波回路の放電側時定数を略40ms以下に設定したこと
を特徴とするカメラの磁気再生回路。 2. フィルムの磁気データを検出する磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドの出力信号を増幅するアンプと、アンプ
出力の包絡線を検波する検波回路と、検波検出をディジ
タルデータに変更するAD変換手段と、ディジタルデー
タの振幅の最大値を更新しながら記憶する記憶手段と、
上記ディジタルデータと上記記憶手段に記憶された振幅
の最大値とを比較して、磁気データの有無を判定する判
定手段とを具備し、上記検波回路の放電側時定数を略4
0ms以下に設定したことを特徴とするカメラの磁気再
生回路。 3. 上記検波回路は半波整流回路であることを特徴と
する1または2に記載のカメラの磁気再生回路。
ような構成の発明が含まれている。 1. フィルムの磁気データを検出する磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドの出力信号を増幅するアンプと、アンプ
出力の包絡線を検波する検波回路と、を具備し、上記検
波回路の放電側時定数を略40ms以下に設定したこと
を特徴とするカメラの磁気再生回路。 2. フィルムの磁気データを検出する磁気ヘッドと、
この磁気ヘッドの出力信号を増幅するアンプと、アンプ
出力の包絡線を検波する検波回路と、検波検出をディジ
タルデータに変更するAD変換手段と、ディジタルデー
タの振幅の最大値を更新しながら記憶する記憶手段と、
上記ディジタルデータと上記記憶手段に記憶された振幅
の最大値とを比較して、磁気データの有無を判定する判
定手段とを具備し、上記検波回路の放電側時定数を略4
0ms以下に設定したことを特徴とするカメラの磁気再
生回路。 3. 上記検波回路は半波整流回路であることを特徴と
する1または2に記載のカメラの磁気再生回路。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ノイズの存在下でも磁
気情報を正確に再生することができるカメラの磁気再生
回路を提供することができる。
気情報を正確に再生することができるカメラの磁気再生
回路を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示す磁気ヘッドからフィルター回路まで
の具体的な回路図である。
の具体的な回路図である。
【図3】フィルムと磁気ヘッド、ならびに、フィルムの
磁気記録領域と、それ以外の領域とを検知するためのフ
ォトリフレクタの配置を示す図である。
磁気記録領域と、それ以外の領域とを検知するためのフ
ォトリフレクタの配置を示す図である。
【図4】図2に示す回路における2つの出力点A、Bに
現れる信号の波形を示す図である。
現れる信号の波形を示す図である。
【図5】フォトリフレクタの出力と上記B点の信号波形
との関係を示している。
との関係を示している。
【図6】図2の回路を備えたカメラの近くで、携帯電話
を通話状態にした時に発生するノイズの波形の一例を示
す図である。
を通話状態にした時に発生するノイズの波形の一例を示
す図である。
【図7】再生された磁気信号に携帯電話のノイズが重な
った時のA点における信号波形を示す図である。
った時のA点における信号波形を示す図である。
【図8】図7のB(2)に示す信号波形に基づいて磁気
記録の有無を判定するためのフローチャートである。
記録の有無を判定するためのフローチャートである。
1…磁気ヘッド、 2…増幅回路、 3…半波整流回路、 4…フィルター回路、 5…A/D変換回路、 10…フォトリフレクタ、 11…パーフォレーション、 12…磁気ヘッド、 13…磁気記録領域、 14…反射板、 15…フォトリフレクタ、 16…フィルム。
Claims (4)
- 【請求項1】 フィルムの磁気情報を検出する磁気ヘッ
ドと、 この磁気ヘッドの出力信号を増幅する増幅回路と、 この増幅回路の出力信号の包絡線を検出する包絡線検波
回路と、 を備えたカメラの磁気再生回路において、 上記包絡線検波回路の放電側検出時定数が、上記増幅回
路に影響を及ぼすノイズの周期よりも短く設定されてい
ることを特徴とするカメラの磁気再生回路。 - 【請求項2】 上記ノイズは、携帯型電話機から発せら
れる電磁波ノイズを含み、そのノイズの周期は略40m
sであることを特徴とする請求項1記載のカメラの磁気
再生回路。 - 【請求項3】 フィルムの磁気情報を検出する磁気ヘッ
ドと、 この磁気ヘッドの出力信号を増幅する増幅回路と、 この増幅回路の出力信号の包絡線を検出する包絡線検波
回路と、 を備えたカメラの磁気再生回路において、 上記包絡線検波回路の放電側時定数を略40ms以下に
設定したことを特徴とするカメラの磁気再生回路。 - 【請求項4】 上記検出された包絡線信号をAD変換す
るAD変換手段と、 フィルム上において磁気情報があるコマとないコマとを
判別する判別手段とをさらに具備し、 上記判別手段は、出力信号の振幅の最小値に相当する包
絡線信号のAD変換値を基準判定レベルとして用いるこ
とを特徴とする請求項3記載のカメラの磁気再生回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10167115A JP2000002924A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | カメラの磁気再生回路 |
US09/327,778 US6112032A (en) | 1998-06-15 | 1999-06-07 | Magnetic reproduction circuit for cameras equipped with the function of correctly reproducing magnetic information even under the presence of noise |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10167115A JP2000002924A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | カメラの磁気再生回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000002924A true JP2000002924A (ja) | 2000-01-07 |
Family
ID=15843725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10167115A Withdrawn JP2000002924A (ja) | 1998-06-15 | 1998-06-15 | カメラの磁気再生回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6112032A (ja) |
JP (1) | JP2000002924A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002203345A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Sony Corp | 妨害波除去手段を備えたオーディオ信号再生回路及びオーディオ機器 |
US7701188B2 (en) | 2006-08-10 | 2010-04-20 | Ricoh Company, Ltd. | Synchronous rectification switching regulator, and control circuit and control method therefor |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08334825A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Minolta Co Ltd | フィルムの未露光コマ判別装置 |
JPH09269541A (ja) * | 1996-01-31 | 1997-10-14 | Canon Inc | カメラ及びフィルム使用制御装置 |
JPH09230477A (ja) * | 1996-02-21 | 1997-09-05 | Minolta Co Ltd | フィルムのコマ判別装置 |
US6026249A (en) * | 1996-10-01 | 2000-02-15 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Device for detecting the presence of recorded information on a magnetic film by comparing an envelope waveform with a threshold level |
-
1998
- 1998-06-15 JP JP10167115A patent/JP2000002924A/ja not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-06-07 US US09/327,778 patent/US6112032A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002203345A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Sony Corp | 妨害波除去手段を備えたオーディオ信号再生回路及びオーディオ機器 |
JP4552321B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2010-09-29 | ソニー株式会社 | 妨害波除去手段を備えたオーディオ信号再生回路及びオーディオ機器 |
US7701188B2 (en) | 2006-08-10 | 2010-04-20 | Ricoh Company, Ltd. | Synchronous rectification switching regulator, and control circuit and control method therefor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6112032A (en) | 2000-08-29 |
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