JP2000001723A - 冷間ローリング成形用ベアリング素材とその成形部材 - Google Patents

冷間ローリング成形用ベアリング素材とその成形部材

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JP2000001723A
JP2000001723A JP10167989A JP16798998A JP2000001723A JP 2000001723 A JP2000001723 A JP 2000001723A JP 10167989 A JP10167989 A JP 10167989A JP 16798998 A JP16798998 A JP 16798998A JP 2000001723 A JP2000001723 A JP 2000001723A
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Manabu Katsuki
学 香月
Katsuhiko Ozaki
勝彦 尾崎
Ryuji Nasu
竜二 那須
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Sanyo Special Steel Co Ltd
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/40Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for rings; for bearing races
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷間ローリング加工(CRF)時の微小クラ
ックの発現を阻止し、CRF後焼入前の切削加工を削減
又は省略し、かつ、CRF加工、ブランク加工を低コス
トで行う鋼管ブランクを提供し、製品の仕上アラサを良
好としシール性能を大幅に改善する。 【解決手段】 高炭素クロム軸受用鋼のリング状ブラン
クからなり、球状化焼きなましにより、あるいは、球状
化焼きなまし後の冷間加工及び焼きなましにより、HR
B102以下に調整した硬度を有し、全面切削又は研削
加工による割れ起点の微細表面欠陥が無く、表面のフェ
ライト脱炭深さが0.005〜0.05mmで、かつ、
全脱炭層深さが0.15mm以下に制御されている図2
に示す冷間ローリング成形用ベアリング素材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉軸受やローラー
軸受などで構成するベアリング外内輪の素材として用い
られる鋼管ブランクであって、特に全面を切削又は研削
で加工し、外径、内径、幅寸法を1個当たりの質量のバ
ラツキが±3%以内になるように揃え、その後冷間ロー
リング(以下、「CRF」と略記する。)によりボール
溝とシール溝を成形し、焼入前の切削加工を不要とする
精度に仕上げることを可能にするCRF成形用ベアリン
グ素材とその製品に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や各種産業機械に使用されるベア
リングのレース材には、軸受用鋼(JIS G 4805)が使用
されることが多い。これらのレースのボール溝或いはシ
ール溝加工は切削加工により行われることが多い。とこ
ろが最近CRF後の切削代削減あるいは切削加工省略を
可能にする方法が開発されている(特願昭46−171
23、特願平1−22627、特願平2−249772
参照)。しかし、切削加工後のブランクをCRFにてボ
ール溝、シール溝を成形加工する際、内径側にボール
溝、シール溝を有する外輪の場合、ボール溝部が最初に
加工され始め、拡管が始まるため部分的に引張応力が掛
かり、内面に微細クラックが発生する。加工が進みマン
ドレルが全面に当たり加工が始まると割れの進展は止ま
るが、製品には微細クラックが残存する。研磨後に残存
する微細クラックは転動疲労寿命を著しく低下させる。
この微細クラックを防止するため、ボール溝に沿ったブ
ランク加工、シール溝形状に合わせたブランク加工や、
不純物成分の制限といった提案がされているが、ブラン
ク加工コストアップあるいは歩留低下につながり実用化
の展開が遅れていた。切削加工では仕上研磨のムラ、内
輪シール溝アラサを改善し、ひいてはシール性能を大幅
に改善することを困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CRF後焼入前の切削
加工を削減又は省略することが可能にするため、CRF
加工時の微小クラックの発現を阻止し、かつ、CRF加
工、ブランク加工を従来方法より低コストで行うことを
可能にする鋼管ブランクを提供することにある。この方
法により得られる仕上アラサが良好な特徴を生かし、シ
ール性能を大幅に改善する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面脱炭を伴
う熱間圧延鋼管を母材とするCRF製品は3年間個数に
して400万個以上の生産実績においてCRF加工時の
クラックは発生していない。またCRFブランクの表面
脱炭をさせることによりすでに存在するキズのCRF時
の進展も抑制される、といった知見に、1.鋼管の突切
切断、外径センタレス研削加工、幅研削(ガードナー)
加工、内径切削加工により、高精度のCRFブランクが
低コストで多量に生産可能になること、2.転動疲労寿
命に影響する焼入、研磨後の硬さ低下を防止するため、
全脱炭層深さを0.15mm以下とし、かつCRF時の
微細クラックの防止のためフェライト脱炭層を確保する
ためには、焼鈍時のAP値を100に調整すれば良いこ
と、といった結果を加えてなされたものであり、その要
旨は以下による。
【0005】ここでAP値とは炉中に挿入したO2セン
サーに発生する熱起電力を所定の演算式で演算して得ら
れる値で、AP値100はO2センサーの熱起電力1085m
V(780℃、LPG=0.3Nm3/Hr、N2=5N
3/Hr)に相当する。
【0006】ベアリング製造コストの大きな部分を占め
るベアリングレースのボール溝、シール溝の切削加工コ
ストを削減するために、CRFによるボール溝、シール
溝加工が提案されているが、この提案されている方法で
従来の切削加工を凌ぐ製品コストを実現するためには、
CRF加工時の微細割れの発生防止と表面アラサの改善
と、コストメリットのある製造工程の確立と、切削加工
並のCRF加工精度維持が必要になる。以下これらを説
明する。
【0007】CRF加工時の微細割れの発生防止と表面
アラサの改善については、全面切削により割れの起点と
なる微細な表面欠陥を除去し、さらに、表面に均一な脱
炭を発生させることにより、化学成分、ミクロ組織に特
段配慮をする必要のないHRB102以下に球状化焼鈍
したリング状ブランクを使用して微細割れが防止でき
る。ここで焼入前の切削加工を省略する場合、ベアリン
グの転動疲労寿命を確保するため焼入研磨後の軌道面硬
さとHRC58以上維持する必要があることから、研磨
代を0.10mmとして全脱炭層深さを0.15mm以
下とする必要がある。製品の仕上アラサは成形工具のア
ラサを写すための成形工具アラサの管理により切削加工
仕上より大幅に改善した仕上アラサが得られる。
【0008】コストメリットのある製造工程の確立につ
いては、現在の切削加工費用は量産技術の積み上げによ
り年々改善されている。現在のコスト以下のコスト改善
を実現するためには、CRF加工ブランク形状の単純化
と、サイクルタイム短縮と、工具費用削減で加工費用を
低減する。具体的には、アッセル圧延→大気球状化焼鈍
→コールドピルガ加工→歪取焼鈍の工程で量産した軸受
用鋼鋼管を幅精度±0.15mmで突切切断し、切断リ
ングをつくる。このリングを外径と幅を1回又は2回の
研削で仕上げ、内径のみは切削加工により、製品形状、
単重により決まる寸法に仕上げ、従来コストを大幅に下
回る加工コストを実現する。
【0009】切削加工並のCRF加工精度維持について
は、高剛性のCRF機の使用と、ブランク質量バラツキ
を±3%以内に制御することにより、切削加工並の精度
維持が可能になる。
【0010】そこで課題を解決するための本発明の手段
は、請求項1の発明では、重量%で、C:0.60〜
1.20%、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下
およびCr:0.70〜1.60%を含有し、不純物と
してP:0.025%以下、S:0.025%以下、T
i:0.005%以下、O:0.0015%以下、N:
0.020%以下で、残部Feおよび不可避不純物から
なる高炭素クロム軸受用鋼のリング状ブランクからな
り、球状化焼きなましにより、あるいは、球状化焼きな
まし後の冷間加工及び焼きなましにより、HRB102
以下に調整した硬度を有し、全面切削又は研削加工によ
る割れ起点の微細表面欠陥が無く、表面のフェライト脱
炭深さが0.005〜0.05mmで、かつ、全脱炭層
深さが0.15mm以下に制御されていることを特徴と
する冷間ローリング成形用ベアリング素材である。
【0011】請求項2の発明では、請求項1記載の高炭
素クロム軸受用鋼のリング状ブランクは、合金成分にさ
らにMo:0.05〜0.50%を含有していることを
特徴とする請求項1の手段における冷間ローリング成形
用ベアリング素材である。
【0012】請求項3の発明では、重量%で、C:0.
60〜1.20%、Si:2.0%以下、Mn:2.0
%以下およびCr:0.70〜1.60%を含有し、不
純物としてP:0.025%以下、S:0.025%以
下、Ti:0.005%以下、O:0.0015%以
下、N:0.020%以下であって、残部がFeおよび
不可避不純物からなる高炭素クロム軸受用鋼のリング状
ブランクを、球状化焼きなましし、あるいは、球状化焼
きなましした素材を冷間加工しさらに焼きなましして、
硬度をHRB102以下に調整し、外径、内径、両端面
の全面を切削加工又は研削加工により表面キズを除去
し、その後熱処理により表面のフェライト脱炭深さを
0.005〜0.05mmに規制し、かつ、全脱炭層深
さを0.15mm以下に制御することを特徴とする冷間
ローリング成形用ベアリング素材の製造方法である。
【0013】請求項4の発明では、請求項3の手段の高
炭素クロム軸受用鋼のリング状ブランクは、合金成分に
さらにMo:0.05〜0.50%を含有することを特
徴とする請求項3の手段における冷間ローリング成形用
ベアリング素材の製造方法である。
【0014】請求項5の発明では、請求項3又は請求項
4の手段の方法により製造したベアリング素材を冷間ロ
ーリング加工し、シール溝の仕上げアラサをJIS B 0601
I規定するRa(中心線平均粗さ)を1.6μm以下に制
御し、焼入前のボール溝あるいはシール溝の切削加工を
省略したことを特徴とするベアリング内輪または外輪で
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】高炭素クロム軸受用鋼からなるリ
ング状ブランクの全面切削ブランクをCRFした際に発
生するヘアークラックの防止策として、ブランク表面を
わずかに熱処理により脱炭させる。すなわち、0.02
mm程度のフェライト脱炭層(軟らかい)でCRF時の
引張応力によるヘアークラックの発生を防止する。そし
て、ベアリングレースの硬さ仕様HRC59以上を確保
するため、0.10mm未満のパーライト脱炭層とする
ように焼鈍条件をコントロールする。
【0016】本発明の実施の形態をベアリングレース
(型番6811)の製造において説明する。
【0017】重量%で、C:0.98%、Si:0.2
5%、Mn:0.40%、Cr:1.41%、P:0.
014%、S:0.004%、Ti:0.003%、
O:0.0008%、N:0.0091%、残部Feお
よび不可避不純物からなる鋼、或いは上記成分に、さら
にMo:0.02%を含有する鋼をアッセルミルにより
圧延して継目無し鋼管とし、該鋼管を795〜810℃
加熱し、30〜60分保持した後、740〜720℃に
急冷し、600〜700℃まで14〜20時間で徐冷す
る条件で球状化焼きなまし、コールドピルガーで冷間加
工し、次いで歪取り焼鈍をして硬度をHRB93に調整
する。次いで、該鋼管を突切切断して下記の条件のCR
F加工ブランクを得る。
【0018】1)CRF加工ブランクの製造:CRF後
のボール溝、シール溝の製品形状を出すためには一定の
拡管率(=製品外径/ブランク外径)が必要になる。こ
の拡管率と幅方向の広がり率はCRF加工条件、即ちロ
ール回転数、成形送り速度、潤滑条件等、により変わる
ため予備テストで決定する。これらの率からブランク外
径、ブランク幅寸法が決まり、製品質量からブランクの
内径が決まる。本実施の形態では、外輪用に外径φ5
5.40±0.05mm×内径φ48.40±0.05
mm×幅9.00±0.05mm、内輪用に外径φ4
3.85±0.05mm×内径φ36.41±0.05
mm×幅9.00±0.05mmのブランクを製造し
た。ブランク製造の素材は、表面キズ、脱炭層を完全に
除去し、かつ、歩留向上、加工コスト削減を達成するた
めの製造方法に応じた最低の削り代を決定する。本実施
の形態では、外輪用に外径φ56.0mm×内径φ4
7.6mm×幅9.4mm、内輪用に外径φ44.4m
m×内径φ35.5mm×幅9.6mmの素材を使用し
た。
【0019】2)CRF加工前処理:上記の切削加工を
したブランクをそのままCRF加工するとある頻度での
内面割れの発生が避けられないため、ブランクを僅か酸
化性雰囲気で焼鈍し、表面に0.01mm、全脱炭で
0.05mmの脱炭層を生成する。
【0020】3)CRF加工:上記の前処理をしたブラ
ンクを切削加工で製造した製品並みの寸法公差内に入れ
るため、高精度CRF機でCRF加工し、図8に示す断
面形状の製品に仕上げた。ここで図の(a)は外輪製品
であり、(b)は内輪製品である。
【0021】
【実施例】実施例1.ベアリングレース(型番681
1)内輪の製作について、実施例を述べる。アッセルミ
ルによる継目無鋼管の圧延→球状化焼鈍→コールドピル
ガー→歪取焼鈍の工程で、外径44.4mm×内径3
5.56mmのJIS G 4805のSUJ2鋼管を製造した。この
鋼管を突切切断により幅9.6mmのリングを製作す
る。このリングを外径センタレス研削、幅研削(ガード
ナー)、内径切削により、外径43.85±0.05m
m×内径36.41±0.05mm×幅9.2±0.0
5mmのリング状ブランクを製作した。前記のAP値1
00に雰囲気調整した炉で半数を焼鈍した。焼鈍後のミ
クロ組織の顕微鏡写真を図1に示す。図1の(a)はリ
ング状ブランクの外面を示し、(b)はリング状ブラン
クの内面を示し、共に100倍の顕微鏡写真である。上
記により焼鈍したブランクと比較のための切削加工のま
まのブランクをそれぞれCRF加工した。CRF用ブラ
ンクの外観を図2に示す。CRF製品の外観を図3に示
す。CRF製品内面の20倍に拡大したマクロ組織の写
真を図4に示した。図4の(a)は切削加工のままのC
RF製品の写真で、(b)は本発明の方法により焼鈍し
た後のCRF製品の写真である。(a)では、割れが認
められるが、(b)では、所定の雰囲気で焼鈍した製品
の内面には割れが認められない。
【0022】実施例2.ベアリングレース(型番620
8)外輪の製作について、実施例を述べる。アッセルミ
ルによる継目無鋼管の圧延→球状化焼鈍の工程で、外径
60.0mm×内径40.0mmのJIS G 4805のSUJ2鋼
管を製作した。この鋼管を突切切断で幅18.7mmの
リングを製作する。このリングを全面切削加工で図5の
形状に加工した。図5で全面切削加工して得た素材リン
グを符号の1で示し、切削により形成した所謂ぬすみを
符号の2で示す。前記のAP値100に雰囲気調整した
炉で焼鈍した。上記で焼鈍したブランクをCRF加工し
た。CRF製品外観を図6に示す。所定の雰囲気で焼鈍
した製品の内面には割れが認められない。
【0023】実施例3.ベアリングレース(型番620
2)内輪の製造について、実施例を述べる。本発明の先
削CRFと従来方法の全面切削により上記型番の620
2ベアリングレース内輪を製作し、シール溝アラサを比
較した。CRF仕上加工リングの表面アラサが従来方法
の全面切削より大幅に改良されていることが図7により
判る。図7の(a)は従来の全面切削により製造のCR
F仕上加工リングで(100倍の顕微鏡写真である。
(b)は本発明の方法により製造のCRF仕上加工リン
グで100倍の顕微鏡写真である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により製造
した鋼管リンク状ブランクは、CRF加工時の微小クラ
ックが発現がないので、CRF加工後の焼入前の切削加
工を削減又は省略することが可能であり、さらにCRF
加工やブランク加工を従来方法より低コストで行うこと
ができ、本発明により製造したベアリング内輪は仕上ア
ラサが良好であるので、シール性能が大幅に改善されて
いるなど、本発明は優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】焼鈍後のミクロ組織を示す顕微鏡写真である。
【図2】CRF用ブランクの外観を示す模式図である。
【図3】CRF製品の外観を示す模式図である。
【図4】CRF製品内面の拡大したマクロ組織を示す写
真である。
【図5】全面切削加工によるリングの形状を示す断面図
である。
【図6】CRF製品外観を示す断面図である。
【図7】CRF加工リングの表面アラサを示す顕微鏡写
真である。
【図8】CRF加工による製品の断面形状を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 素材リング 2 ぬすみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/38 C22C 38/38 (72)発明者 那須 竜二 兵庫県姫路市飾磨区中島字一文字3007番地 山陽特殊製鋼株式会社内 Fターム(参考) 4E087 AA05 AA10 BA02 BA18 CB03 DB04 DB14 HA41 HB08 4K042 AA22 AA23 BA03 BA05 BA13 CA06 CA08 CA12 DA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.60〜1.20%、
    Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下およびCr:
    0.70〜1.60%を含有し、不純物としてP:0.
    025%以下、S:0.025%以下、Ti:0.00
    5%以下、O:0.0015%以下、N:0.020%
    以下で、残部Feおよび不可避不純物からなる高炭素ク
    ロム軸受用鋼のリング状ブランクからなり、球状化焼き
    なましにより、あるいは、球状化焼きなまし後の冷間加
    工及び焼きなましにより、HRB102以下に調整した
    硬度を有し、全面切削又は研削加工による割れ起点の微
    細表面欠陥が無く、表面のフェライト脱炭深さが0.0
    05〜0.05mmで、かつ、全脱炭層深さが0.15
    mm以下に制御されていることを特徴とする冷間ローリ
    ング成形用ベアリング素材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高炭素クロム軸受用鋼の
    リング状ブランクは、合金成分にさらにMo:0.05
    〜0.50%を含有することを特徴とする請求項1記載
    の冷間ローリング成形用ベアリング素材。
  3. 【請求項3】 重量%で、C:0.60〜1.20%、
    Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下およびCr:
    0.70〜1.60%を含有し、不純物としてP:0.
    025%以下、S:0.025%以下、Ti:0.00
    5%以下、O:0.0015%以下、N:0.020%
    以下であって、残部がFeおよび不可避不純物からなる
    高炭素クロム軸受用鋼のリング状ブランクを、球状化焼
    きなましし、あるいは、球状化焼きなましした素材を冷
    間加工しさらに焼きなましして、硬度をHRB102以
    下に調整し、外径、内径、両端面の全面を切削加工又は
    研削加工により表面キズを除去し、その後熱処理により
    表面のフェライト脱炭深さを0.005〜0.05mm
    に規制し、かつ、全脱炭層深さを0.15mm以下に制
    御することを特徴とする冷間ローリング成形用ベアリン
    グ素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の高炭素クロム軸受用鋼の
    リング状ブランクは、合金成分にさらにMo:0.05
    〜0.50%を含有することを特徴とする請求項3記載
    の冷間ローリング成形用ベアリング素材の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4により製造したベ
    アリング素材を冷間ローリング加工し、シール溝の仕上
    げアラサをJIS B 0601に規定するRaを(中心線平均粗
    さ)を1.6μm以下に制御し、焼入前のボール溝ある
    いはシール溝の切削加工を省略したことを特徴とするベ
    アリング内輪。
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