JP2000001608A - ポリカーボネート樹脂組成物、並びにこれで形成された光学記録媒体用基板及び光学記録媒体 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物、並びにこれで形成された光学記録媒体用基板及び光学記録媒体

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JP2000001608A
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ppm
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正昭 宮本
Tatsuji Uchimura
竜次 内村
Hiroyuki Kawasaki
博行 河崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録に適した光学記録媒体用基板を与
えるポリカーボネート樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 アルカリ金属以外の金属の含有量が0.
5ppm以下であり、かつ離型剤として多価アルコール
の脂肪酸エステルを100〜1000ppm含有してい
ることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリカーボネート樹
脂組成物、特に射出成形により光学記録媒体用基板のよ
うな、微細な凹凸を有する成形品を製造するのに好適
な、ポリカーボネート樹脂組成物に関するものである。
また本発明は、このポリカーボネート樹脂組成物から製
造された光学記録媒体用基板、及びこれを用いた光学記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】非接触で情報の読み出しが可能な光学記
録方式は、従来の磁気記録方式に比較して、傷や汚れに
対して強いという特徴を有している。この方式の記録媒
体は、透明基板上に情報記録層を備えた構造を有してい
る。透明基板の素材としては、主にポリカーボネート樹
脂が用いられている。ポリカーボネート樹脂は、溶融成
形時の耐熱性及び成形後の寸法安定性に優れており、か
つ機械的特性も優れているので、光学記録媒体の素材と
して好適であるとされている。光学記録媒体用基板には
情報記録用のトラックが設けられているが、記録容量の
増大に伴い、このトラックの溝の間隔すなわちトラック
のピッチはより狭くなり、また溝の深さはより深くなり
つつある。そしてこれに対応して、射出成形により光学
記録媒体用基板を成形する際の成形温度や金型温度は、
より高温になりつつある。しかし成形温度を高くすると
離型性が悪化して、成形品にそりが発生し易くなるとい
う重大な問題がある。そりのある光学記録媒体用基板を
用いて製造した光学記録媒体は、そりの部分でビットエ
ラーを生じ易いので、エラー発生率が高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような事情の下
に、成形温度や金型温度が高くても、光記録媒体用基板
に要求される特性である、複屈折、複写性及びそりなど
の点で優れた製品を与える、離型性のよいポリカーボネ
ート樹脂組成物が求められている。従来から離型剤とし
て多価アルコールの脂肪酸エステルを配合したポリカー
ボネート樹脂組成物が離型性に優れていることが知られ
ているが、高記録容量の光学記録媒体用基板を射出成形
により製造するための高い成形温度及び金型温度の下で
は、このものは所期の良好な離型性を発現しない。従っ
て本発明は、高記録容量の光学記録媒体用基板の製造に
好適な、高い成形温度及び金型温度の下でも良好な離型
性を発現する、ポリカーボネート樹脂組成物を提供せん
とするものである。また本発明はこのようなポリカーボ
ネート樹脂組成物で成形した光学記録媒体用基板、及び
この基板を用いた光学記録媒体を提供せんとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らの検討によれ
ば多価アルコールの脂肪酸エステルを配合したポリカー
ボネート樹脂組成物が、高い成形温度及び金型温度の下
で所期の離型性を発現しないのは、成形に際し多価アル
コールの脂肪酸エステルが熱により他の形態に変化して
しまうためである。そしてこの変化は、ポリカーボネー
トの製造工程やそれに続く加工工程で、装置を構成する
金属材料から混入する鉄その他の金属により、著るしく
促進されることが判明した。また、多価アルコールの脂
肪酸エステルの配合量にも適正値があり、樹脂組成物中
における多価アルコールの脂肪酸エステルの含有量が1
00〜1000ppmより多くても少なくても、射出成
形により得られた板に成形欠陥を生じ易いことが判明し
た。
【0005】本発明はこのような知見に基づいて達成さ
れたもので、本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
は、離型剤として多価アルコールの脂肪酸エステルを1
00〜1000ppm含有し、かつ溶融成形に際して離
型剤の熱変化を促進する鉄その他の装置から混入する金
属の含有量が著るしく少ないことを特徴とするものであ
る。また、本発明に係る光学記録媒体用基板は、上記の
ポリカーボネート樹脂組成物の射出成形により製造され
たものであって、鉄その他の離型剤の熱変化を促進する
金属の含有量が著しく少なく、かつ成形に供した樹脂組
成物中の離型剤である多価アルコールの脂肪酸エステル
の50%以上が残存していることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する
と、本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物は、任意
のポリカーボネート樹脂に離型剤を配合することにより
製造される。ポリカーボネートの原料であるフェノール
性化合物としては、ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒド
ロキシジフェニル、ビス(ヒドロキシフェニル)−アル
カン、ビス(ヒドロキシフェニル)−シクロアルカン、
ビス(ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス(ヒド
ロキシフェニル)−エーテル、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)−ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)−スルフォ
ン、ビス(ヒドロキシフェニル)−スルフォキシド、ビ
ス(ヒドロキシフェニル)−ベンゼン、及び核にアルキ
ル基やハロゲン原子などが置換しているこれらの誘導体
などが挙げられる。特に好適なフェノール性化合物とし
ては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロ
パン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−シクロヘキサン及び1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサンなどが挙げられる。また、3個以上のフェノー
ル性水酸基を有するものをこれらのフェノール性化合物
に少量併用して、分岐を有するポリカーボネートを得る
こともできる。
【0007】これらのフェノール性化合物からポリカー
ボネートを製造するのは、ホスゲンを用いる界面重縮合
法、又はジフェニルカーボネートを用いる溶融法のいず
れの方法によることもできる。得られるポリカーボネー
トの平均分子量(Mv)は通常1×104 〜1×105
程度であるが、光学記録媒体用基板の製造に用いるに
は、13000〜20000、特に14000〜180
00の範囲であるのが好ましい。
【0008】ポリカーボネートの製造に際しては、使用
する原料及び装置から金属が混入しないように細心の注
意を払う必要がある。例えばホスゲンを用いる界面重縮
合法による場合には、ホスゲンの配管は、腐蝕を防止す
るため完全に乾燥させてからホスゲンを通すことが必要
であり、かつホスゲンは活性炭と接触させて含まれてい
るかもしれない金属成分を除去してから、反応に供する
のが好ましい。またアルカリ水溶液の配管は、管壁から
の金属成分の溶出を防止するため、耐蝕性に富むものを
用いることが必要である。本発明者らの検討によれば、
ポリカーボネート中に普通に検出される金属のうちアル
カリ金属は離型剤である多価アルコールの脂肪酸エステ
ルが熱により変質するのを促進する作用は比較的弱い
が、鉄やクロム、ニッケル、アルミニウムなど、配管や
機器の壁面から混入してくる金属は離型剤の熱変化を促
進する作用が著るしく大きい。そしてポリカーボネート
中に通常有意量で見出されるのはこれらの金属なので、
通常はこれらの合計を指標として、その含有量が0.5
ppm以下のものを用いる。好ましくは、上記で述べた
金属を含めアルカリ金属以外の金属の含有量が0.5p
pm以下のものを用いる。樹脂組成物中の金属含有量は
少ないほど好ましく、鉄、クロム、ニッケル及びアルミ
ニウムの合計量が0.1ppm以下、特に0.05pp
m以下のものを用いると更に好ましい。
【0009】金属の含有量が多いと、射出成形に際し成
形温度及び金型温度を高くすると、離型剤として含有さ
せた多価アルコールの脂肪酸エステルが不完全エステル
から完全エステルその他にすみやかに熱変化して、得ら
れる成形体中に殆んど残存しなくなる。そして例えばグ
リセリンモノエステルがグリセリントリエステルに変化
すると、離型剤としての作用は著しく低下する。離型剤
の多価アルコールの脂肪酸エステルは100〜1000
ppmとなるようにポリカーボネートに配合することが
必要である。この離型剤の量が過少であると離型性が不
十分となり、成形品にそりなどの欠陥が生じ易い。逆に
この量が過多であると、成形時にガスを生じ易く、この
ガスがスタンパーに付着して転写不良を生じ易い。離型
剤の好ましい配合量は100〜600ppm、特に15
0〜500ppmである。多価アルコールの脂肪酸エス
テルとしては、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ヘキサントリオールのような3価のアルコールや、ペン
タエリスリトール、メソエリスリトール、キシリトー
ル、ソルビトールのような4価以上の多価アルコール
と、炭素数10〜30程度の脂肪酸との不完全エステル
が用いられる。脂肪酸としてはカプリン酸、ウンデカン
酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタ
デカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン
酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ベヘン酸などが好ま
しい。これらの多価アルコールと脂肪酸とのエステルと
しては、通常はグリセリンモノステアレート、グリセリ
ンモノパルミテート、グリセリンモノミリステート、グ
リセリンモノラウレートなどのグリセリンモノエステ
ル、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリ
スリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールモ
ノパルミテート、ペンタエリスリトールジパルミテー
ト、ペンタエリスリトールトリパルミテート、メソエリ
スリトールトリラウレート、キシリトールジステアレー
ト、キシリトールトリステアレート、キシリトールテト
ラステアレートなどが用いられる。これらのエステルは
いくつかを併用することもできる。
【0010】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
は射出成形、押出成形などによって種々の成形品、例え
ばフィルム、糸、板などに加工することができる。照明
器具用部品や光学機器用部品、例えば灯火のハウジング
や光学レンズなどにも好適に加工することができる。こ
れらの加工に際しては、所望により常用の種々の添加
剤、例えば安定剤、帯電防止剤、燃焼遅延剤などを添加
することもできる。本発明に係るポリカーボネート樹脂
組成物の特に好適な用途は、射出成形による光学記録媒
体用基板の製造である。光学記録媒体としては再生専用
型光ディスク(CD、CD−ROM、DVD−ROM
等)、記録再生型光ディスク(ライトワンス型;CD−
R、DVD−R等)、記録、再生、消去、再書込可能型
光ディスク(リライタブル型;MO、CD−RW、DV
D−RAM等)があり、いずれもポリカーボネート樹脂
組成物の射出成形により基板の製造が行われている。こ
れらのディスクのトラックピッチは記録密度により異な
るが、高記録密度のものでは2.0μm以下のトラック
ピッチが要求されており、将来的には更に狭いピッチ、
例えば1.8μm以下のものが要求されるものと考えら
れるが、このようなディスクの基板を射出成形により製
造する場合には特に離型性の良いことが必要なので、本
発明に係る樹脂組成物は好適である。
【0011】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
を用いて光学記録媒体用の基板を射出成形する場合に
は、成形温度は300〜400℃、特に320〜380
℃が好ましい。また、一般に光学記録媒体用基板の射出
成形に際しては、押出機の先端に金属繊維から成るフィ
ルターを設置して樹脂中の異物を除去するが、フィルタ
ーを構成する金属繊維の表面が化学変化して金属化合物
になっていると、この金属化合物がここを通過する溶融
樹脂中に混入し、樹脂に含有させてある離型剤の熱変化
を促進することがある。従ってフィルターは十分に洗浄
して、金属繊維の表面に存在するかもしれない金属化合
物を除去してから用いることが望ましい。本発明に係る
ポリカーボネート樹脂組成物を用いる場合でも、成形過
程で金属が混入するなどして組成物中の離型剤である多
価アルコールの脂肪酸エステルの50%以上が熱変化す
るような条件で射出成形したのでは、離型むらや転写不
良などの成形不良を生じ易い。
【0012】本発明に係るポリカーボネート樹脂組成物
を用いて、上記したところに従い、添加した離型剤であ
る多価アルコールの脂肪酸エステルの50%以上がその
ままの形態で残存するような条件で製造した光学記録媒
体用基板は、後記する実施例と比較例との対比からも明
らかなように、成形欠陥が無くかつ基板特性に優れてい
るので、これに常法により記録層を形成することにより
高品質の光学記録媒体とすることができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 ポリカーボネートの製造;苛性ソーダ水溶液、塩化メチ
レン及びビスフェノールAを混合し、この混合液中にホ
スゲンを供給してポリカーボネートのオリゴマーを生成
させた。なお、触媒としてはトリエチルアミンを用い、
分子量調節剤としてはt−ブチルフェノールを用いた。
水相と油相とを分離し、得られた油相に塩化メチレン、
苛性ソーダ水溶液及びトリエチルアミンを添加して、窒
素雰囲気下、30℃で反応させてポリカーボネートを生
成させた。水相と油相とを分離し、油相を希塩酸で洗浄
し、次いで排水中に塩素イオンが検出されなくなるまで
純水で洗浄した。得られた精製ポリカーボネート溶液を
ニーダーで粉化して、ポリカーボネートの粉末を得た。
得られたポリカーボネートの物性を表−1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】*1 濃度Cが0.6g/dl塩化メチレ
ン溶液について、20℃で測定した比粘度(ηSP)か
ら、下記式により算出。
【0016】
【数1】ηSP/C=〔η〕(1+0.28ηSP) 〔η〕=1.23×10-5×Mv×0.83
【0017】*2 ゲルパーミエーションクロマトグラ
フ(東ソー社製品、HLC−8020)を用いて測定。
東ソー社のTSK 5000HLX、4000HLX、
3000HLX及び2000HLXをそれぞれ充填した
4本のカラムを用い、テトラヒドロフランを溶離液と
し、検出は屈折率計で行った。得られたチャートからポ
リスチレン換算のMw及びMnを求めた。 *3 120℃で5時間乾燥したポリカーボネート2g
を、高化式フローテスター(島津製作所製品 CFT−
500、オリフィスは直径1mm、長さ10mm)の2
80℃に加熱されたオリフィスに仕込んだ。10分後に
完全に溶融したのを確認したのち、160kgの荷重下
で上記オリフィス中を流下させ、4mm〜7mm流下し
た時間を読み取り、流下容積/時間(ml/秒)で表示
した。 *4 鉄、ニッケル、クロム及びアルミニウムの合計量
(これ以外の金属は殆んど含まれていない)。分析は試
料を灰化し、ICP分析法により行った。
【0018】実施例1〜4及び比較例1〜2 ポリカーボネート粉末に多価アルコールの脂肪酸エステ
ルを粉末で配合し、よく混合したのち二軸押出機で窒素
雰囲気下、290℃で混練してペレット化した。このペ
レットを射出成形機(住友重機械社製品 DISK3)
に供給し、下記条件で光学記録媒体用の3.5インチ基
板を5000枚製造した。 シリンダー温度 350℃ 金型温度 103℃/98℃ スタンパー 230MB(ISO/IEC 13963規格) 充填時間 0.34秒 冷却時間 4.5秒 圧縮力(トン) 22.5−13.8−10
【0019】得られた基板について下記の項目をチェッ
クした。結果を表−2に示す。 成形欠陥(ピットずれ);1000枚毎に3枚の基板を
取出し、内外周のSFP部及び外周7.8.9バンドを
光学顕微鏡で観察した。離型性の不十分な場合、及びス
タンパーに揮発物が付着した場合のいずれにもピットず
れが発生する。 成形欠陥(離型むら);1000枚毎に25枚の基板を
取出し、反射光及び透過光で目視観察した。離型性が良
くない場合には離型むらが発生する。
【0020】複屈折;自動複屈折測定装置(オーク製作
所製 ADR−130N)を用いて、面内複屈折及び垂
直複屈折を測定した。結果を最大値と最小値とで表示し
た。 機械特性;光ディスクの規格(ISO/IEC 139
63)に従って評価し、十分に余裕をもって合格するも
のを○、余裕は無いが合格するものを△とした。 脂肪酸エステル含有量;試料を塩化メチレンに溶解し、
これにピリジンとトリメチルシリルクロライドを加えて
脂肪酸エステル中の水酸基を全てトリメチルシリル化し
た。次いで反応液をガスクロマトグラフィーで分析し、
添加した脂肪酸エステルの形態で存在しているものを定
量した。
【0021】比較例1〜6 ポリカーボネート粉末に多価アルコールの脂肪酸エステ
ルと金属化合物とを添加した以外は実施例と同様にして
ペレットを製造し、次いでこのペレットを用いて実施例
と同様にして光ディスク基板を製造した。結果を表−2
に示す。 比較例7 ポリカーボネート粉末をそのまま実施例と同様にしてペ
レット化し、次いでこのペレットを用いて実施例と同様
にして光ディスク基板を製造した。結果を表−2に示
す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河崎 博行 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 Fターム(参考) 4J002 CG011 CG021 EH046 EH056 FD166 GP00 GS00 5D029 KA19 KC09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属以外の金属の含有量が0.
    5ppm以下であり、かつ離型剤として多価アルコール
    の脂肪酸エステルを100〜1000ppm含有してい
    ることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 鉄、ニッケル、クロム及びアルミニウム
    の合計含有量が0.5ppm以下であり、かつ離型剤と
    して多価アルコールの脂肪酸エステルを100〜100
    0ppm含有していることを特徴とするポリカーボネー
    ト樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 離型剤として多価アルコールの脂肪酸エ
    ステルを100〜1000ppm含有しているポリカー
    ボネート樹脂組成物を射出成形して得られた光学記録媒
    体用基板であって、アルカリ金属以外の他の金属の含有
    量が0.5ppm以下であり、かつ成形に供した樹脂組
    成物中に離型剤として配合されている多価アルコールの
    脂肪酸エステルの50%以上が残存していることを特徴
    とする光学記録媒体用基板。
  4. 【請求項4】 離型剤として多価アルコールの脂肪酸エ
    ステルを100〜1000ppm含有しているポリカー
    ボネート樹脂組成物を射出成形して得られた光学記録媒
    体用基板であって、鉄、ニッケル、クロム及びアルミニ
    ウムの合計含有量が0.5ppm以下であり、アルカリ
    金属以外の他の金属の含有量は0.5ppm以下であ
    り、かつ成形に供した樹脂組成物中に離型剤として配合
    されている多価アルコール脂肪酸エステルの50%以上
    が残存していることを特徴とする光学記録媒体用基板。
  5. 【請求項5】 ピッチが2.0μm以下のトラックを有
    していることを特徴とする請求項3又は4記載の光学記
    録媒体用基板。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載の光
    学記録媒体用基板を用いた光学記録媒体。
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