JP2000000728A - スプリングバイス - Google Patents

スプリングバイス

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JP2000000728A JP16804698A JP16804698A JP2000000728A JP 2000000728 A JP2000000728 A JP 2000000728A JP 16804698 A JP16804698 A JP 16804698A JP 16804698 A JP16804698 A JP 16804698A JP 2000000728 A JP2000000728 A JP 2000000728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの締め付けが極めて簡単に行うことが
でき、しかも締め付け作業の労力を少なくしたとするこ
とができる。 【解決手段】 ベースプレート1の一端部側に設けられ
ワークを挟む一方の口金2と、ベースプレート1の他端
部側に設けられワークを挟む他方の可動ロッド体12と
を備え、可動ロット体12は、ベースプレート1上に支
持され一端側が口金2と対峙する棒状のロッド13と、
ロッド13に外嵌しロッド13を口金2側に付勢する押
しバネ29と、ロッド1に近接してベースプレート1上
に設けられロッド13を口金2から離間する方向にスラ
イドする回転レバー28とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの締め付け
作業が早くて確実にしかも安定した状態で行える小物研
削用または放電加工用のスプリングバイスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のバイスは、バイス本体と可動体と
からなり、可動体には雌ネジが形成されており、この雌
ネジに、バイス本体に軸支した棒状ネジが螺合し、この
棒状ネジの後端に取り付けられているハンドルを回転し
て可動体をスライドする構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバ
イスは、ワークを締め付ける際には、ハンドルを回転し
て可動体を開き、バイス本体と可動体に有る口金の間に
ワークを挟んで再びハンドルを回して締め付けなければ
ならず、締め付け作業に時間を要し効率が悪いという問
題点があった。特に、多くのワークを研削、加工する場
合に、ワークの締め付けに多く労力を必要とするという
問題点もあった。
【0004】本発明は上記問題点を解消することを目的
としてなされたものであり、ワークの締め付けが極めて
簡単に行うことができ、しかも締め付け作業の労力を少
なくしたバイスを提供することを目的としてなされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスプリングバイ
スは、ベースプレートの一端部側に設けられワークを挟
む一方の口金と、ベースプレートの他端部側に設けられ
ワークを挟む他方の可動ロッド体とを備え、可動ロット
体は、ベースプレート上に支持され一端側が口金と対峙
する棒状のロッドと、ロッドに外嵌しロッドを前記口金
側に付勢するスプリングと、前記ロッドに近接してベー
スプレート上に設けられロッドを口金から離間する方向
にスライドする回転レバーとを有する。
【0006】前記構成によって、回転レーバーを回転
し、押しバネの付勢力に抗しながら調整プレート側にロ
ッドをスライトさせると、ロッドが口金から離間する方
向にスライドし、口金とロッドとの先端間にワークを挟
むに十分な間隔を開けることができる。口金とロッドの
間が十分に開いたところで、ワークを設置する。
【0007】回転レバーを元に戻すと、押しバネの付勢
力によってロッドが口金側にスライドする。これによっ
て、ロッドの先端と、口金の内側壁面との間でワークを
挟み付けることができる。
【0008】また、本発明のスプリングバイスは、ワー
クを挟む一方の口金は、他側にワークを載置する載置台
が形成され、一側上端にブロックゲージの大きさに応じ
て角度が出せる突起が突設し、この口金がベースプレー
トの一端部側に下部を支点として回転し、姿勢保持バネ
によって、常時はベースプレートの一端方向に付勢さ
れ、前記口金の一側に隣接して口金ベースがベースプレ
ートに取り付けられ、ベースプレートの他端部側にワー
クを挟む他方の可動ロッド体が設けられ、この可動ロッ
ト体は、ベースプレート上に支持され一端側が口金と対
峙する棒状のロッドと、ロッドに外嵌しロッドを前記口
金側に付勢する押しバネと、前記ロッドに近接してベー
スプレート上に設けられロッドを口金から離間する方向
にスライドする回転レバーとを有する。
【0009】上記構成によって、口金は一定の角度で傾
斜するので、口金ベースと口金の間にブロックゲージを
挟むと、ワークを所定の角度に傾斜して載置台に載置す
ることができる。姿勢保持バネは、口金を口金ベース側
に付勢しているので、口金が口金ベースから外れない。
【0010】さらに、本発明のスプリングバイスは、傾
斜ベースプレートと、この傾斜ベースプレートの一端部
側に設けられワークを挟む一方の口金と、傾斜ベースプ
レートの他端部側に設けられワークを挟む他方の可動ロ
ッド体とを備え、傾斜ベースプレートは他端を中心に回
転可能にマグネットプレートに軸支し、可動ロット体
は、傾斜ベースプレート上に支持され一端側が口金と対
峙する棒状のロッドと、ロッドに外嵌しロッドを前記口
金側に付勢する押しバネと、前記ロッドに近接して傾斜
ベースプレートに設けられたロッドを口金から離間する
方向にスライドさせる回転レバーとを有する。
【0011】上記構成によって、傾斜ベースプレートを
傾斜させ、下に所定のブロックゲージを置き、ベースプ
レート本体を所定の角度で傾斜させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明である小物研削用のスプリングバイス
の第1の実施の形態の正面図、図2は同実施の形態の平
面図、図3は同実施の形態の使用状態を示す平面図であ
る。
【0013】これらの図において、1は鉄製のベースプ
レートを示し、平面視において長方形の板体である。こ
のベースプレート1の上面の一端部側(図1の左側)幅
方向に、凹溝が形成され、この凹溝に鉄製の口金2が嵌
め込まれ底部からネジ(図示せず)によって固定されて
いる。この口金2は、電子部品や機械部品等の小物のワ
ーク3を挟むための一方の部材であって、ベースプレー
ト1の幅と同じ長さを有し、直方体をしている。ワーク
3が直接接触する口金2の内側壁面4は、ベースプレー
ト1の上面に対して垂直である。なお、この口金2の内
側壁面4の下部には、内側に削り取られた段部5が形成
され、前記内側壁面4に傷ができた時にこの壁面4を削
れるようにしている。口金2の一端側(図1の左側)か
ら前記内側壁面4にかけて、治具取付孔7が貫通形成さ
れている。なお、この治具取付孔7は、ベースプレート
1の上面と並行である。なお、口金2近傍のベースプレ
ート1にも2つの治具取付孔8が貫通形成されている。
【0014】口金2の一端面(図2の上端面)には、ワ
ーク3を側方から固定するための矩形のストッパープレ
ート9がネジ10によって取り付けられている。なお、
このストッパープレート9を取り付けるために、口金2
の他端面にも、雌ネジが刻設された穴11が上下方向に
2つ形成され、口金2のいずれの面にもストッパープレ
ート9が取り付けられる。
【0015】さらに、ベースプレート1の上面の他端部
側(図1右側)には、ワーク3を挟むための他方の部材
である可動ロッド体12が前記口金2と対峙して取り付
けられている。この可動ロッド体12は、ベースプレー
ト1の上面と並行にスライドするロッド13を備えてい
る。
【0016】このロッド13は、円柱状であって、一端
側の先端は平らで、他端側の先端は円弧状をしている。
先端が平らな主軸端には、先端ヘッド(図示せず)を螺
合するための取付孔15が形成され、所望により先端ヘ
ッドを螺合できるよう構成している。この先端ヘッド
は、ダイヤルゲージ用測定子を代用してもよく、形状は
半円形状のものや、先端がテーパ状にとがってもの、平
らねもの等があり、ワークの種類によって使い分ける。
【0017】このロッド13は、ベースプレート1の略
中央に立設する支持プレート16と、ベースプレート1
の他端側(図1の右側)に立設する調整プレート17に
よって支持されている。
【0018】支持プレート16は、底部側のネジ(図示
せず)によってベースプレート1の上面に固定され、直
方体の板体の上部中央厚み方向に、ロッド13が支持プ
レート16の厚み方向にスライド可能なように、軸孔が
貫通形成されている。
【0019】調整プレート17も、底部側のネジ(図示
せず)によってベースプレート1の上面に固定され、上
部中央厚み方向に雌ネジが形成された孔が貫通形成さ
れ、調整ボルト20が螺合している。この調整ボルト2
0には、ロッド13が軸方向にスライド可能なように軸
孔が形成され、ロッド13が挿通してロッドの他端が調
整ボルト20から突出している。この調整ボルト20の
外周面には、前記調整プレート17の孔の雌ネジと螺合
する雄ネジ21が刻設され、調整ボルト20を回動する
ことにより、調整プレート17の厚み方向に移動する。
なお、調整ボルト20の端部には円板状の摘み部22を
有する。
【0020】ロッド13の中央部にはアジャスタ23が
取り付けられている。このアジャスタ23は、上下一対
のアジャスタ片24,25からなり、上下からロッド1
3を挟み込んでネジ26で締め付けて固定されている。
この下方のアジャスタ片25には、後述する回転レバー
28の側面が当接する突起27が下方に垂下している。
この回転レバー28が当たる面は、アジャスタ23が滑
らかに移動するように半円形状である。
【0021】アジャスタ23と調整ボルト20との間の
ロッド13には、押しバネ29が嵌め込まれており、こ
の押しバネ29の一端はアジャスタ23に、他端は調整
ボルト20に圧接している。この押しバネ29によっ
て、ロッド13は、常時は口金2側に付勢されている。
押しバネ29は、30〜80Kg/cmのトルクが出せるも
のが必要で、研削用では少なくとも40Kg/cmのトルク
が出せるものを使用する。
【0022】アジャスタ23の下部のベースプレート1
には、前記回転レバー28がロッド13とクロスする形
で軸支されている。この回転レバー28は支点30を中
心に回転し、押しバネ29の付勢力に抗してアジャスタ
23を支持プレート16から離間する方向にスライドす
る。これによってロッド13は、口金2から離間する方
向にスライドする。
【0023】ベースプレート1の他端側には、ロッド1
3を挟んで予備の押しバネ18が立設している。予備の
押しバネ18は、その押しバネの力に応じて例えば、2
5Kg/cmのトルクを有するものは赤、55Kg/cmのトルク
を有するものは緑、80Kg/cmのトルクを有するものは
茶と、色分けして一目でその押しバネの種類がわかるよ
うにしている。なお、この予備の押しバネ18は上端に
鍔を有するボルト状の保持具19に嵌め込まれ、保持具
19の下端がベースプレートに螺合して取り付けられて
いる。
【0024】次に上記構成の使用状態を説明する。この
スプリングバイスは、ワーク3の形状に応じて、ベース
プレート1、口金2、ストッパープレート9の必要な箇
所に治具32を取る付けておき、マグネットチャック
(図示せず)によってマシーンに取り付ける。そして、
回転レーバー28のハンドル31を調整プレート17側
に回転し、アジャスタ23を押しバネ29の付勢力に抗
しながら調整プレート17側にスライトさせる。アジャ
スタ23の移動に伴ってロッド13が口金2から離間す
る方向にスライドし、口金2とロッド13との先端間に
ワーク3を挟むに十分な間隔を開けることができる。
【0025】口金2とロッド13の間が十分に開いたと
ころで、ワーク3を設置する。ストッパープレート9
は、口金2とロッド13だけではワーク3を安定的に挟
むことが出来ない場合に使用する。
【0026】回転レバー28のハンドル31を元に戻す
と、押しバネ29の付勢力によってアジャスタ23が支
持プレート16側に移動するとともに、ロッド13も口
金2側にスライドする。これによって、ロッド13と、
口金2の内側壁面4と、ストッパープレート9との間で
ワーク3を挟み付けることができる。ワーク3の形状に
よって、ロッド13の先端がフラットな方を使用した
り、湾曲した方を使用する。
【0027】上記のようにして、スプリングバイスでワ
ーク3を固定し、研削用又は放電用のマシーンでワーク
3を加工する。ワーク3は、30〜80Kg/cmの力で押
圧されているので、確実にしかも安定した状態で固定さ
れている。
【0028】ワーク3の加工が完了すれば、回転レバー
28のハンドル31を調整プレート17側に回転すると
アジャスター23が調整プレート17側に移動するとと
もに、ロッド13がワーク3から離れて、ワーク3を取
り外すことができる。
【0029】ワーク3の大きさによっては、ロッド13
の先端と口金2の間隔が狭かったり、広かったりするの
で、アジャスター23のネジ26を緩めてロッド13に
対するアジャスター24の取り付け位置を変更して使用
する。
【0030】また、ロッド13の挟む力が弱い場合や強
すぎる場合は、調整ボルト20によって押しバネ29の
付勢力を調整する。調整ボルト20を回転してアジャス
ター23側に近づけると、押しバネ29の付勢力は増
す。逆にアジャスター23と調整ボルト20の間隔を広
げると、押しバネ29の付勢力を弱めることができる。
【0031】なお、上記のような調整だけでは不十分
で、押しバネ29の力が弱すぎたり強すぎたりする時は
予備の押しバネ18に変えて使用する。また、上記説明
では一側がわ(図2の下側)からの作業について説明し
たが、他側がわ(図2の上側)からも作業を行うことが
できる。その際はストッパープレート9や回転レバー2
8の位置を反対側に取り付ける。
【0032】以上のように本発明は、回転レバー28の
回動操作によってワーク3を素早く、しかも簡単に固定
したり、取り外したりすることが可能で、早く確実にか
つ安定した状態でワークを量産加工、研削することがで
きる。
【0033】次に本発明のスプリングバイスの第2の実
施の形態を説明する。この第2の実施の形態のスプリン
グバイスは、第1の実施の形態と同様の構成を一部備え
ており、同じ構成の部分は同じ図番を付して詳細な説明
は省略する。
【0034】図4は本発明である小物研削用のスプリン
グバイスの第2の実施の形態の正面図、図5は同実施の
形態の平面図、図6は同実施の形態の左側面図、図7は
同実施の形態の作用を示す平面図、図8は右側面図であ
る。
【0035】このスプリングバイスは、ベースプレート
40が複数の部材から構成され、鉄製で肉厚の2枚の並
行なベース板41の間に、一端部側(図4の左側部)に
口金ベース42、中央部に支持プレート16、他端側に
調整プレート17が挟み込まれ、ボルト43で相互に固
定されている。
【0036】口金ベース42は、ベース板41のスペー
サの役割の他に、このベース42の内壁面と、口金45
との間にブロックゲージ(図示せず)を挟んでサインバ
ーを構成する。また、図7に示すように、角度調節ネジ
44を回転することによってネジ44の先端が口金45
側に突出し、所定の角度を出すことができる。本実施の
形態は前記いずれの角度を出す方法でもよい。
【0037】口金45は、下端部を支点として他端側
(図4の右側)に最大で15度の角度で傾斜する(ただ
し、傾斜角は最大15度に限定されない)。口金の係止
方法は、口金ベース42の下端内側に円弧状の窪みがあ
り、この窪みに口金45の下部の突起52が嵌まり込
み、後述するように姿勢保持バネ48によって口金45
を口金ベース42に押し付けて、係止している(図9参
照)。口金45の突起52のアールは、下記の口金45
の上部外側部に形成された円弧状の突起46のアールよ
りもわずかに大きく(例えば、その差が1mm程度)形成
されている。
【0038】口金45の上部外側部には、円弧状の突起
46を突設し、ブロックゲージを口金ベース42の間に
挟みこんだ場合に、口金45の傾斜角度に関係なくブロ
ックゲージの寸法に対応する間隔を開けて、サインバー
としての正確な角度を出すことができる。
【0039】口金45の中央内壁に、ワーク3を載置す
るための載置台47が突出形成されている。この載置台
47は、ワーク3を載置する作用の他に、後述するよう
に口金45の姿勢を保持する姿勢保持バネ48が圧接す
る作用をはたす。
【0040】口金45の一端面にも、第1の実施の形態
と同様にワーク3を側方から固定するための矩形のスト
ッパープレート9がネジ10によって取り付けられてい
る。なお、このストッパープレート9にも治具を取り付
けるための治具取付用孔14があり、治具を取り付ける
ことができる。
【0041】前記姿勢保持バネ48の付勢力を安定的に
伝達するための保持ロッド49が載置台47側と姿勢保
持バネ48間に設けられている。この保持ロッド49に
嵌め込まれた姿勢保持バネ48は、口金45を口金ベー
ス42側に常時付勢している。載置台47の姿勢保持バ
ネ48が当たる部分はアールが形成され、口金45が傾
斜しても姿勢保持バネ48の力を均一に口金45に伝達
できるようになっている。なお、調整プレート17には
前記姿勢保持バネ48の付勢力を加減する調整ネジ53
が螺合している。
【0042】この第2の実施の形態の可動ロッド体12
は、ロッド13、アジャスター23、調整ボルト20、
押しバネ29が、前記第1の可動ロッド体12の構成と
同じであって、同じ作用を果たす。
【0043】次に、本発明の上記第2の実施の形態の作
用を説明する。前記のように可動ロッド体12は、第1
の可動ロッド体12と構成、作用、効果は同じであるの
で、第2の実施の形態の特徴となる部分の作用を中心に
説明する。
【0044】口金45は、第1の実施の形態と異なり所
定の角度で傾斜する。図7に示すように、角度調整ネジ
44によって、口金45を傾斜させてもよいし、口金ベ
ース42と口金45の突起46の間にブロックゲージを
挟んで、ワークを所定の角度に傾斜して載置台47に載
置することができる。その際、口金45がサインバーと
なるので、ワークの正確な角度を出すことができる。な
お、姿勢保持バネ48は、口金45を口金ベース42側
に付勢しているので、ブロックゲージが落下するのを防
止する。
【0045】ロッド13が、載置台47に載置されたワ
ーク3を押圧して固定することは、前記第1の実施の形
態と同じである。なお、ワークが傾斜すると、ロッド1
3がワーク3を押しにくくなるので、ロッド13の先端
が円弧状側を使用する。ストッパープレート9のワーク
を固定する作用も同じで、必要ならば治具を載置台47
や、ストッパープレート9に取り付けるのも同じであ
る。
【0046】図10、図11は、本発明の第3の実施の
形態で、第2の実施の形態の変形例である。この第3の
実施の形態は、第2の実施の形態と異なり、口金ベース
にダイヤルゲージ50が取り付けられて先端が口金に当
接し、口金45の角度を正確にしかも簡単に読み取るこ
とができる。このダイヤルゲージ50は、口金ベース4
2の一端側(図10の上側)でも、他側でもいずれにも
取り付けることができる。
【0047】また、この第3の実施の形態では、口金ベ
ース42の中央部に角度調整用の角度調整ボルト51が
取り付けられている。この角度調整ボルト51によっ
て、口金45を支持プレート16側に押すことによって
口金45を所定の角度で傾斜させることができる。もち
ろん、ブロックゲージを用いて口金45に角度をつける
ことができる。
【0048】次に本発明のスプリングバイスの第4の実
施の形態を説明する。図12は本発明である小物研削用
のスプリングバイスの第4の実施の形態の正面図、図1
3は同実施の形態の平面図、図14は同実施の形態の左
側面図、図15は同実施の形態の作用を示す平面図であ
る。
【0049】この第4の実施の形態は、第2の実施の形
態より大きな30度の角度を出すことができる。もちろ
ん、この角度は、30度に限定されないことはいうまで
もない。
【0050】図において、55は傾斜ベースプレート
で、一対のベースプレート板56が締め付けネジ57に
よってマグネットプレート58に回動自在に軸支してい
る。ベースプレート板56は、一端側に口金59、中央
部に支持プレート60、他端側に調整プレート61が介
在し、一定の間隔が保持されている。
【0051】口金59の内壁には載置台62が設けら
れ、この載置台62の下端部にはコマ63が形成されて
いる。このコマ63は、ブロックゲージ64を使って傾
斜ベースプレート55がサインバーの役割を果たす場合
に役立つ。
【0052】その他、可動ロッド体12は、第1、第2
の実施の形態と同じ構成のものを使用しているので、図
番を同じくして詳細な説明は省略する。次に上記第4の
実施の形態の使用状態を説明する。
【0053】可動ロッド体12の使用方法は、第1の実
施の形態ですでに説明したので、ここでは、第4の実施
の形態の特徴である傾斜ベースプレートについて説明す
る。マグネットチャック上にマグネットプレート58を
載置し、ベースプレート板56を傾斜させ、コマ63の
下に所定のブロックゲージ64を置き、締め付けネジ5
7を締め付け、その傾斜角度で固定される。コマ63の
湾曲部は、ブロックゲージ64の寸法に応じた長さだて
間隔を開けることができ、正確な角度を出すことができ
る。なお、傾斜角度はサイン表によって簡単に出せる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスプリング
バイスの構成により、ワークの締め付けが極めて簡単に
行うことができ、しかも締め付け作業の労力を少なくし
たとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスプリングバイスの第1の実施の形態
の正面図である。
【図2】本発明のスプリングバイスの第1の実施の形態
の平面図である。
【図3】本発明のスプリングバイスの第1の実施の形態
の使用状態図である。
【図4】本発明のスプリングバイスの第2の実施の形態
の正面図である。
【図5】本発明のスプリングバイスの第2の実施の形態
の平面図である。
【図6】本発明のスプリングバイスの第2の実施の形態
の左側面図である。
【図7】本発明のスプリングバイスの第2の実施の作用
を示す正面図である。
【図8】本発明のスプリングバイスの第2の実施の形態
の左側面図である。
【図9】本発明のスプリングバイスの第2の実施の形態
の部分拡大図である。
【図10】本発明のスプリングバイスの第3の実施の形
態の正面図である。
【図11】本発明のスプリングバイスの第3の実施の形
態の平面図である。
【図12】本発明のスプリングバイスの第4の実施の形
態の正面図である。
【図13】本発明のスプリングバイスの第4の実施の形
態の平面図である。
【図14】本発明のスプリングバイスの第4の実施の左
側面図である。
【図15】本発明のスプリングバイスの第4の実施の使
用状態図である。
【符号の説明】
1 ベースプレート 2 口金 3 ワーク 7 治具取付孔 8 治具取付孔 9 ストッパープレート 12 可動ロッド体 13 ロッド 14 治具取付孔 16 支持プレート 17 調整プレート 20 調整ボルト 23 アジャスター 24 アジャスター片 25 アジャスター片 27 突起 28 回転転レバ 29 押しバネ 32 治具 40 べースプレート 42 口金ベース 44 角度調節ネジ 45 口金 46 突起 47 載置台 48 姿勢保持バネ 50 ダイヤルゲージ 51 角度調整ボルト 55 傾斜ベースプレート 56 ベースプレート板 58 マグネットプレート 62 載置台 63 コマ 64 ブロックゲージ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月17日(1999.5.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスプリングバイ
スは、ワークを挟む一方の口金と、他方の可動ロッド体
とを備えたスプリングバイスであって、前記可動ロッド
体は、棒状のロッドがベースプレートの略中央部に立設
する支持プレートとベースプレートの他端側に立設する
調整プレートとによって支持され、このロッドを前記口
金側に付勢する押しバネがこのロッドに外嵌し、ロッド
を口金から離間する方向にスライドする回転レバーを前
記ロッドに近接してベースプレート上に設け、前記口金
は、ベースプレートの一端部に固定された口金ベース
に、下部が係合し、下部を支点として、ベースプレート
の他端側に回動するが、常時は姿勢保持バネによって、
ベースプレート一端方向に付勢され、前記口金の中央内
壁に、ワークを載置する載置台が形成され、上部外側部
に、口金がサインバーとして正確な角度を出すための円
弧状の突起を突設する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、口金は一定の角度で傾斜するので、
口金ベースと口金の間にブロックゲージを挟むと、ワー
クを所定の角度に傾斜して載置台に載置することができ
る。姿勢保持バネは、口金を口金ベース側に付勢してい
るので、口金が口金ベースから外れない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに、本発明のスプリングバイスは、傾
斜ベースプレートと、この傾斜ベースプレートの一端部
側に設けられたワークを挟む一方の口金と、傾斜ベース
プレートの他端部側に設けられワークを挟む他方の可動
ロッド体とを備え、傾斜ベースプレートは他端を中心に
回転可能にマグネットプレートに軸支し、可動ロッド体
は、傾斜ベースプレート上に支持され一端側が口金と対
峙する棒状のロッドと、ロッドに外嵌しロッドを前記口
金側に付勢する押しバネと、前記ロッドに近接して傾斜
ベースプレートに設けられたロッドを口金から離間する
方向にスライドさせる回転レバーとを有する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】上記構成によって、傾斜ベースプレートを
傾斜させ、下に所定のブロックゲージを置き、ベースプ
レート本体を所定の角度で傾斜させることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】このロッド13は、円柱状であって、一端
側の先端は平らで、他端側の先端は円弧状をしている。
先端が平らな主軸端には、先端ヘッド(図示せず)を螺
合するための取付孔15が形成され、所望により先端ヘ
ッドを螺合できるよう構成している。この先端ヘッド
は、ダイヤルゲージ用測定子を代用してもよく、形状は
半円形状のものや、先端がテーパ状にとがったもの、平
もの等があり、ワークの種類によって使い分ける。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートの一端部側に設けられワ
    ークを挟む一方の口金と、ベースプレートの他端部側に
    設けられワークを挟む他方の可動ロッド体とを備え、 可動ロット体は、ベースプレート上に支持され一端側が
    口金と対峙する棒状のロッドと、ロッドに外嵌しロッド
    を前記口金側に付勢する押しバネと、前記ロッドに近接
    してベースプレート上に設けられロッドを口金から離間
    する方向にスライドする回転レバーと、を有することを
    特徴とするスプリングバイス。
  2. 【請求項2】 ワークを挟む一方の口金は、他側にワー
    クを載置する載置台が形成され、一側上端にブロックゲ
    ージの大きさに応じて角度が出せる突起が突設し、この
    口金がベースプレートの一端部側に下部を支点として回
    動し、姿勢保持バネによって、常時はベースプレートの
    一端方向に付勢され、 前記口金の一側に隣接して口金ベースがベースプレート
    に取り付けられ、 ベースプレートの他端部側にワークを挟む他方の可動ロ
    ッド体が設けられ、この可動ロット体は、ベースプレー
    ト上に支持され一端側が口金と対峙する棒状のロッド
    と、ロッドに外嵌しロッドを前記口金側に付勢する押し
    バネと、前記ロッドに近接してベースプレート上に設け
    られロッドを口金から離間する方向にスライドする回転
    レバーと、を有することを特徴とするスプリングバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 口金ベースの下端内壁に凹部が形成さ
    れ、この凹部に口金の下端一側に形成された突部が係合
    し、口金の突部のアールが口金の一側上端の突部のアー
    ルよりも大きいことを特徴とする請求項2記載のスプリ
    ングバイス。
  4. 【請求項4】 口金の傾斜角度を出す角度調整ボルトが
    口金ベースに設けられたことを特徴とする請求項2又は
    3に記載のスプリングバイス。
  5. 【請求項5】 口金の傾斜角度を表示するダイヤルゲー
    ジが口金ベースに設けられたことを特徴とする請求項2
    又は3又は4に記載のスプリングバイス。
  6. 【請求項6】 傾斜ベースプレートと、この傾斜ベース
    プレートの一端部側に設けられワークを挟む一方の口金
    と、傾斜ベースプレートの他端部側に設けられワークを
    挟む他方の可動ロッド体とを備え、 傾斜ベースプレートは他端を中心に回転可能にマグネッ
    トプレートに軸支し、 可動ロット体は、傾斜ベースプレート上に支持され一端
    側が口金と対峙する棒状のロッドと、ロッドに外嵌しロ
    ッドを前記口金側に付勢する押しバネと、前記ロッドに
    近接して傾斜ベースプレートに設けられたロッドを口金
    から離間する方向にスライドさせる回転レバーとを有す
    ることを特徴とするスプリングバイス。
  7. 【請求項7】 可動ロッド体のロッドが、支持プレート
    と、調整ボルトを介して調整プレートとにより支持さ
    れ、調整ボルトは、ロッドにスライド自在に外嵌すると
    共に、調整プレートにロッドの軸方向に移動可能に螺合
    し、ロッドに外嵌した押しバネの他端が圧接することを
    特徴とする請求項1又は2又は6に記載のスプリングバ
    イス。
  8. 【請求項8】 傾斜ベースプレートが一対のベースプレ
    ート板からなり、ベースプレート板間に設けられた口金
    の内側壁に載置台が形成され、この載置台の底部にブロ
    ックゲージの大きさに応じて角度が出せるコマを設けた
    ことを特徴とする請求項6記載のスプリングバイス。
  9. 【請求項9】 口金の一端又は他端にワークを止めるス
    トッパープレートが取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2又は6に記載のスプリングバイス。
  10. 【請求項10】 ベースプレート又は口金の載置台、口
    金、ストッパープレートの少なくとも何れか一か所に治
    具を取り付ける治具取付孔が形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2又は6に記載のスプリングバイ
    ス。
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