JP2000000557A - 排水の蒸発濃縮装置 - Google Patents

排水の蒸発濃縮装置

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JP2000000557A JP10169549A JP16954998A JP2000000557A JP 2000000557 A JP2000000557 A JP 2000000557A JP 10169549 A JP10169549 A JP 10169549A JP 16954998 A JP16954998 A JP 16954998A JP 2000000557 A JP2000000557 A JP 2000000557A
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毅 矢ヶ崎
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弘貢 長安
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英次 越智
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岳男 篠田
Atsushi Yoshioka
篤 吉岡
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義幸 竹内
Satoshi Kajiba
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Hideki Kamiyoshi
秀起 神吉
Hiroyuki Nakamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発缶での蒸発濃縮を安定させ、蒸発濃縮比
を一定に維持することによって、スケール発生を有効に
防止することができる脱硫排水の蒸発濃縮装置を提供す
る。 【解決手段】 蒸発缶、加熱器、及び、凝縮器を有する
蒸発濃縮装置において、液位調節器からの指示信号によ
り弁を調節して缶内液の液位を維持する液位制御手段
と、圧力調節器からの指示信号により弁を調節して蒸発
缶内の真空度を緩和し圧力を維持する圧力制御手段と、
加熱器入口側の濃縮液及び出口側の循環液のそれぞれの
温度を検出して蒸気供給量を演算する演算器からの指示
信号により弁を調節して該加熱器への蒸気供給量を制御
する温度制御手段とを具備していること等を特徴とする
排水の蒸発濃縮装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水の蒸発濃縮装
置に関する。さらに詳しくは、石油,石炭等の燃焼排ガ
ス中の硫黄酸化物を除去する際、湿式排煙脱硫プラント
から排出される排煙脱硫排水の蒸発濃縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4に基づいて、従来の蒸発濃
縮装置及びその装置を用いた処理系統を説明する。排水
1は、蒸発缶2内に導入される。その際、図4に示す蒸
発濃縮装置では、排水1の導入管路上の流量計70によ
り排水1の流量を検出する。この排水1は、後述する濃
縮液8aと合流させて加熱器3を経由して加熱した後、
蒸発缶2に流入させることもある。蒸発缶2内の缶内液
7は、循環ポンプ4によって蒸発缶2の下方から抜き出
され、濃縮液8aとして加熱器3に送られるとともに、
余剰の濃縮液8bは系外に排出され、固体装置等によっ
て処理されて無害化される。また、缶内液7の蒸発によ
って排出される発生蒸気9は、凝縮器5に送られる。
【0003】加熱器3に送られた濃縮液8aは、加熱器
3の伝熱管内を通過しながら加熱される。加熱器3は多
管円筒型熱交換器であり、該加熱器3の胴部に導入され
た加熱用蒸気12(低温蒸気)は熱交換により潜熱が奪
われて凝縮し、スチームトラップ60を経て復水13と
して系外に排出される。加熱器3を通過した循環液8c
は、蒸発缶2に還流されて蒸発濃縮が繰り返される。蒸
発缶2で発生した発生蒸気9は凝縮器5に送られ、該凝
縮器5の胴部内で冷却されて凝縮水10となる。凝縮器
5の冷却管内には、冷却水(冷)14aが通過し、熱交
換によって上記発生蒸気9を冷却した後、冷却水(温)
14bとして器外に排出された後、冷却塔等で冷却され
て再び冷却水(冷)となり、循環使用に供される。上記
凝縮器5内で発生する非凝縮性ガスは、真空ポンプ6に
より吸引して、大気中に放出される。ここで、非凝縮性
ガスとは、冷却しても液化しないガスをいう。
【0004】温度の制御は、温度計22aで検出した循
環液8cの温度(T1 )と、圧力計21bで検出した加
熱用蒸気12の圧力(P2 )の各検出信号を調節器30
cに送り、該調節器30cからの指示信号を、調節弁5
0cに送って弁開度を調節することによって制御する。
検出温度(T1 )が目標温度(TS )よりも高ければ、
調節器30cから調節弁50cに、該調節弁50cの弁
開度を小さくなるように指示信号を送って、蒸気圧力
(P2 )を低下させる。逆に、検出温度(T1 )が目標
(TS )よりも低ければ、調節器30cから調節弁50
cに、該調節弁50cの開度を大きくするように指示信
号を送って、蒸気圧力(P2 )を上昇させる。
【0005】また、蒸気圧力は、蒸発缶2内の圧力(P
1 )を圧力計21aにより検出して圧力調節器30bに
検出信号を送り、該調節器30bからの指示信号を、上
記真空ポンプ6の吸入側に分岐する大気導入管路の調節
弁50bに送って弁開度を調節し、大気11の微少量を
真空ポンプ6の吸入側に導入して、蒸発缶2及び凝縮器
5の内部真空度(P1 )を調節することによって制御す
る。なお、理論上での蒸発缶2内の真空度(P1 0)は、
真空ポンプの到達真空度(Pm)と発生蒸気圧(Pj)
の和であるが、実際の運転状態では真空度(P1 )の調
整に大気11の微少量を吸入するため、大気11の吸引
分の気圧(Pa’)に影響される。すなわち、下式の関
係にある。 P1 = P1 0+Pa ・・・ (1) = Pm+Pj+Pa’ ・・・ (2)
【0006】さらに、蒸発缶2内の液位は、液位計20
により(L1 )として検出して調節器30aに検出信号
を送り、該調節器30aからの指示信号を上記濃縮液8
b排出用配管の調節弁50aに送って弁開度を調整し、
缶内液7の過分を排出することによって制御する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術によ
れば、蒸発缶2内の圧力調整は、処理時の天候,特に蒸
発装置2を取り巻く周囲の気圧(Pa)に大きく影響さ
れる。すなわち、上記(1)式又は(2)式に示すよう
に、大気に由来する気圧(Pa’)の微少な変化に対
し、真空ポンプの最終到達真空度(Pm)がほぼ一定で
あるため、真空ポンプによる所定の真空度到達時間に変
動をきたし、その間に蒸発缶2内の真空度(P1 )が変
動する。それによって、蒸発缶2内の蒸発温度が変動
し、さらに蒸気圧(Pj)も変動するという相乗作用を
生じ、このため、大気圧の微少変化時には、濃縮液8c
の温度(T1 )の設定値に対して2〜3℃変動すること
がある。
【0008】その結果、加熱器3への加熱用蒸気12供
給量が大きく増減し、蒸発缶2において蒸発濃縮能力の
低下及び回復を繰り返し、蒸発濃縮装置の運転が不安定
となって、排水の蒸発濃縮比を一定に維持することがで
きなくなるという問題があった。また、脱硫排水中には
各種イオンが多量に含まれており、特にスケール生成の
原因物質であるカルシウムイオンと硫酸イオンとが飽和
又は過飽和の状態で存在しているため、蒸発濃縮する場
合に濃縮比を一定に維持しなければ、蒸発缶2や加熱器
3に石膏スケールが付着して成長してしまう問題があっ
た。特に、加熱器3にスケールが付着した場合、熱効率
が低下したり閉塞したりして運転が困難になるという問
題があった。
【0009】本発明者らは、上記問題点に鑑み、蒸発缶
への排水供給量が段階的に変化しても蒸発缶での蒸発濃
縮を安定させ、蒸発濃縮比を一定に維持することによっ
て、スケール発生を有効に防止することができる脱硫排
水の蒸発濃縮装置を開発すべく鋭意検討した。その結
果、本発明者らは、蒸発缶内の液の液位を所定に維持す
る液位制御手段と、蒸発缶内の真空度を検出し圧力を所
定に維持する圧力手段と、加熱器入口側の濃縮液及び出
口側の循環液のそれぞれ温度を検出し加熱器への蒸気供
給量を調節する温度制御手段と、をそれぞれ具備する蒸
発濃縮装置により、かかる問題点が解決されることを見
い出した。本発明は、かかる見地より完成されたもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、排
水を蒸発濃縮する蒸発缶、該蒸発缶の缶内液を循環加熱
する加熱器、及び、該蒸発缶より排出される発生蒸気を
冷却凝縮する凝縮器を有する蒸発濃縮装置において、該
蒸発缶内の缶内液の液位を検出し液位調節器からの指示
信号により弁を調節して缶内液の液位を維持する液位制
御手段と、該蒸発缶内の真空度を検出し圧力調節器から
の指示信号により弁を調節して蒸発缶内の真空度を緩和
し圧力を維持する圧力制御手段と、加熱器入口側の濃縮
液及び出口側の循環液のそれぞれの温度を検出して蒸気
供給量を演算する演算器からの指示信号により弁を調節
して該加熱器への蒸気供給量を制御する温度制御手段と
を具備している排水の蒸発濃縮装置を提供するものであ
る。また、本発明は、排水を蒸発濃縮する蒸発缶、該蒸
発缶の缶内液を循環加熱する加熱器、及び、該蒸発缶よ
り排出される発生蒸気を冷却凝縮する凝縮器を有する蒸
発濃縮装置において、排水流量検出手段と、加熱器入口
側の濃縮液の温度検出手段と、加熱器出口側の循環液の
温度検出手段と、該各検出手段により送られるそれぞれ
の検出信号に基づき加熱器への蒸気供給量を演算する演
算器と、該演算器からの指示信号により弁を調節して加
熱器への蒸気供給量を調節する蒸気供給量制御手段とを
具備している排水の蒸発濃縮装置を提供するものであ
る。
【0011】ここで、上記の通り、液位調節器とは、上
記蒸発缶内の缶内液の液位を検出して調節弁に指示信号
を送るものであり、この弁の調節により蒸発缶内の余剰
の濃縮液が排出されて、所定の液位に維持される。圧力
調節器とは、上記蒸発缶内の真空度を検出して調節弁に
指示信号を送るものである。演算器とは、加熱器入口側
の濃縮液及び加熱器出口側の循環液のそれぞれの温度を
検出する各温度検出手段、あるいは、排水流量検出手段
により送られる検出信号によって、その結果から加熱器
への蒸気供給量を演算するものである。また、上記蒸発
缶内の圧力は、減圧又は真空状態発生装置により、大気
圧未満の所定値となるように指示を与えて制御すること
が好ましく、上記加熱器に供給する加熱用蒸気は、飽和
温度が100℃未満の低温蒸気によることが好ましい。
また、上記蒸発濃縮する排水は、石炭又は石油の燃焼排
ガス中の硫黄酸化物を除去する際に、湿式排煙脱硫プラ
ントから排出される排煙脱硫排水であることが好まし
い。以下、本発明について、詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しながら、本発明
の実施の形態を説明する。実施の形態 図1及び図2に基づき本発明の蒸発濃縮装置及びその濃
縮装置を用いた処理系統を説明する。図1に示す第1の
実施の形態では、図3に示す従来の装置の内、蒸発缶2
より加熱器3に至る濃縮液8aの導入管路に温度計22
bを設けたこと、加熱器3に至る加熱用蒸気12の導入
管路の圧力計21bを廃止したこと、及び、加熱用蒸気
12導入管路の調節弁50cに指示を与える調節器30
cに換えて、演算器40に変更したことが異なってい
る。また、図2に示す第2の実施の形態では、図4に示
す従来の装置の内、上記図1と図3との相違点に加えて
さらに、排水流量検出手段として、排水1の導入管路上
の流量計70より該演算器40に検出信号を送る手段
(回路)を設けたことが異なっている。
【0013】すなわち、本実施の形態では、排水1は上
記従来技術について図3で説明したのと同様に、蒸発缶
2内に導入される。蒸発缶2内の缶内液7は、後述する
循環液8cによって加熱され、水分の一部が蒸発して濃
縮される。この排水1は、後述する濃縮液8aと合流さ
せて加熱器3を経由して加熱した後、蒸発缶2に流入さ
せることもある(図示省略)。この際、図2に示す第2
の実施の形態では、排水1の導入管路上の流入計70で
排水1の流量(F1 )を検出し、検出信号として演算器
40に送られる。排水1は、濃縮液8aと合流させて加
熱器3を経由して加熱させた後、蒸発缶2に導入させる
こともできる。混合された缶内液7は、後述する循環液
8cによって加熱され、水分の一部が蒸発して濃縮され
る。なお、本発明では、排水1が石炭又は石油の燃焼排
ガス中の硫黄酸化物を除去する際に湿式排煙脱硫プラン
トから排出される排煙脱硫排水である場合に、最も効果
的である。
【0014】本実施の形態では、濃縮された缶内液7
は、循環ポンプ4によって蒸発缶2の下方から抜き出さ
れ、濃縮液8aとして加熱器3に送られるとともに、余
剰の濃縮液8bは系外に排出され、固化装置等によって
処理されて無害化される。また、缶内液7の蒸発によっ
て排出される発生蒸気9は、凝縮器5に送られる。加熱
器3に送られた濃縮液8aは、加熱器3の伝熱管内を通
過しながら熱交換によって加熱される。加熱器3には、
通常、多管円筒型熱交換器が用いられ、該加熱器3の胴
部に導入された加熱用蒸気12が熱交換により潜熱が奪
われて凝縮し、スチームトラップ60を経て復水13と
して系外に排出される。加熱器3を通過した循環液8c
は、蒸発缶2に還流された後、蒸発濃縮が繰り返され
る。ここで、加熱器に供給される加熱用蒸気12は、飽
和温度が100℃未満の低温蒸気であることが好まし
い。蒸発缶2で発生した発生蒸気9は凝縮器5に送ら
れ、該凝縮器5の胴部内で冷却され凝縮水10となる。
凝縮器5の冷却管内には、冷却水(冷)14aが通過
し、熱交換によって該発生蒸気9を冷却した後、冷却水
(温)14bとして器外に排出された後、冷却塔等で冷
却されて再び冷却水(冷)となり、循環使用に供され
る。上記凝縮器5内で発生する非凝縮性ガスは、真空ポ
ンプ6により吸引して大気中に放出する。ここで、非凝
縮性ガスとは、冷却しても液化しないガスをいう。
【0015】以上の処理過程において、蒸気缶2内の運
転条件は次のように設定される。 蒸発温度 45〜90℃ 好ましくは50〜70℃ 蒸発蒸気圧力 70〜530Torr 好ましくは90〜190Torr 例えば、蒸発温度が45℃未満であれば、蒸発缶2内を
高真空度にしなければならないため、高性能の真空ポン
プが必要となり経済的でないという問題点がある。ま
た、90℃を越えると、石膏スケールが増加するととも
に、蒸発濃縮時の加熱用熱量が多くなるという欠点があ
る。
【0016】上記により、本実施の形態の蒸発濃縮装置
は次の各独立した制御系を有する。 (1) 蒸発缶2の缶内液7の液位制御系(液位制御手
段) 蒸発缶2の缶内液7の液位(L1 )は、液位計20によ
り検出して液位調節器30aに検出信号を送り、該調節
器30aからの指示信号を濃縮液8b排出用の調節弁5
0aに送って弁開度を調整し、所定量以上の濃縮液8b
を排出することによって制御する。例えば、蒸発缶2内
の液位が上昇方向になれば、調節弁50aの弁開度が大
きくなり、液位が低下方向になれば、調節弁50aの弁
開度が小さくなって、蒸発缶2内の液位はほぼ一定に保
たれる。
【0017】(2) 蒸発缶2及び凝縮器5の内部真空
度制御系(圧力制御手段) 上記蒸発缶2内の圧力は、減圧又は真空状態発生装置に
より、大気圧未満の所定値になるように指示信号により
制御される。ここで、減圧又は真空状態発生装置とは、
以下に説明される一群の装置のうち、例えば真空ポンプ
6並びにその周辺の配管,調節弁50b及び圧力調節器
30b等の装置である。内部真空度制御系では、蒸発缶
2内の内部圧力(P1 )を圧力計21aにより検出し
て、圧力調節器30bに検出信号を送り、該調節器30
bからの指示信号を上記真空ポンプ6の吸入側に分岐す
る大気導入用管路の調節弁50bに送って弁開度を調整
し、大気の微少量を真空ポンプ吸入側で導入,停止する
ことによって制御する。例えば、蒸発缶2内の圧力(P
1 )が上昇方向になれば、調節弁50bの弁開度が小さ
くなり、圧力(P1 )が低下方向になれば、調節弁50
bの弁開度が大きくなって、真空ポンプ6吸入側管路へ
の大気11の導入量を調節する。しかし、上記したよう
に大気11の圧力変化により、蒸発缶2及び凝縮器5の
内部真空度(P1 )への影響は免れられない。
【0018】(3-1) 蒸発缶に還流される循環液8c
の温度制御系(温度制御手段1) 図1に示す第1の実施の形態においては、温度計22a
で検出した循環液8cの温度(T1 )と、温度計22b
で検出した濃縮液8aの温度(T2 )を検出して演算器
40に検出信号を送り、演算器40によって温度
(T1 )と温度(T2)との差分(ΔT)を予め設定し
た値(ΔTS )と比較して演算し、加熱用蒸気12供給
管路の調節弁50cによる指示信号を送って弁開度を調
整し、加熱用蒸気12の供給量を調整することによって
制御する。例えば、蒸気差分(ΔT)が予め設定した値
(ΔTS )よりも大きい場合には、調節弁50cに指示
信号を送って弁開度を小さくして、加熱用蒸気12の供
給量を減少させる。逆に、差分(ΔT)が予め設定した
値(ΔTS )よりも小さい場合には、調節弁50cに指
示信号を送って弁開度を大きくして、加熱用蒸気12の
供給量を増加させる。
【0019】上記設定値(ΔTS )は通常1〜10℃,
好ましくは1.5〜7℃,より好ましくは2〜5℃であ
る。1℃未満とした場合には、加熱器3で加熱すべき濃
縮液8aの量が多くなり、大容量の循環ポンプ4が必要
となる。一方、10℃を越える場合には、加熱器3内の
伝熱管接液面で石膏スケールの析出が増加するので好ま
しくない。また、加熱用蒸気12は飽和濃度が100℃
未満の低温蒸気(水蒸気)が使用され、飽和温度は通常
60〜90℃,好ましくは62〜75℃が適当である。
飽和温度が60℃未満である場合には、加熱用蒸気12
の必要供給量が増加するので好ましくない。一方、飽和
温度が90℃を越える場合には、管壁温度が上昇して石
膏スケールの析出が増加するので好ましくない。
【0020】(3-2) 蒸発缶に還流される循環液8c
の温度制御系(温度制御手段2) 図2に示す第2の実施の形態においては、流量計70に
よって排水流量(F1)を検出する排水流量検出手段、
加熱器入口側の温度計22bによって濃縮液8aの温度
(T2 )を検出する濃縮液の温度検出手段、及び、加熱
器出口側の温度計22aによって循環液8cの温度(T
1 )を検出する温度検出手段、の各検出手段により得ら
れるそれぞれの検出信号を演算器40に送る。演算器4
0では、下式によって測定温度(T2 )に対する設定値
(Tc)が演算される。 Tc=T2 +(F1 /QR )・((n-1) /n)・ΔH ・・・ (3) (3)式中、F1 は排水1の流量,nは排水1の流量を
濃縮液8bで割った値(濃縮比),ΔHは排水1の蒸発
潜熱,QR は濃縮液8aの流量を示す。F1 以外の数値
は運転上一定であり、予め手動により入力しておく。上
記(3)式の右辺第2項は、排水1の流量F1 の関数で
あり、F1 が一定であれば(3)式の右辺第2項は一定
となる。すなわち、上記(3)式は、以下のようにな
る。 Tc=T2 +f(F1 ) ・・・ (4) =T2 +ΔTS (定数)( F1 が一定のとき) ・・・ (4a)
【0021】演算器40では、測定温度(T1 )と設定
値(Tc)との差分が演算され、PID制御によって加
熱用蒸気12の供給管路の調節弁50cに弁開度の指示
信号を送って、加熱用蒸気12の蒸気供給量を調節する
(蒸気供給量制御手段)。例えば、上記測定温度
(T1 )が設定値(Tc)よりも大きければ、調節弁5
0cに指示信号を送って弁開度を小さくし、加熱用蒸気
12の供給量を減少させる。逆に、上記測定温度
(T1 )が設定値(Tc)よりも小さければ、調節弁5
0cに指示信号を送って弁開度を大きくし、加熱用蒸気
12の供給量を増加させる。そして、上記(4a)式の
ΔTS は、好ましくは1〜10℃、より好ましくは2〜
5℃である。1℃未満とした場合には、加熱器3で加熱
すべき濃縮液8aの量が多くなり、大容量の循環を必要
とするので好ましくない。一方、10℃を越える場合に
は、加熱器3内の伝熱管接液面で石膏スケールの析出が
増加するため好ましくない。
【0022】また、加熱用蒸気は、通常、飽和温度10
0℃未満の低温蒸気(水蒸気)が使用され、好ましくは
飽和温度60〜90℃、特に好ましくは飽和温度62〜
75℃の低温蒸気が使用される。飽和温度が60℃未満
の場合には、加熱用蒸気の必要供給量が増加するため好
ましくなく、一方、90℃を越える場合には、管壁温度
が上昇して石膏スケールの析出が増加するため好ましく
ない。排水1の流量(F1 )が連続的に変化した場合に
は、濃縮比(n)が連続的に変化するため、運転上は流
量(F1 )を段階的にある一定の値にしか設定せず、さ
らに、上記の予め設定した値(ΔTS )が許容範囲内と
なるように、流量(F 1 )及び濃縮比(n)を予め手動
により入力しておく。なお、濃縮比(n)は排水の性状
によって経験的に求められる値である。
【0023】本実施の形態では、上述した(1),
(2)及び(3-1)若しくは(3-2)の3系統の制御機
構を各々独立して作動させると、濃縮液8aの温度は、
蒸発缶2内の圧力を調整することによって一義的に決ま
ることとなり、それによって蒸発缶2からの蒸発量を極
めて安定な状態に維持することができる。このような本
発明に係る排水の蒸発濃縮装置は、上記実施の形態に限
らず、本発明の技術的思想の範囲において、種々変形が
可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明の排水の蒸発濃縮装置は、石油,
石炭等の燃焼排ガス中の硫黄酸化物を除去する際、湿式
排煙脱硫プラントから排出される排煙脱硫排水を効率よ
く、かつ、安定的に濃縮することができる。すなわち、
従来の装置では、蒸発缶内の蒸発温度が設定値に対して
2〜3℃変動していたが、本発明の装置によれば、設定
値に対して0.1℃未満の変動に留まり、また、蒸発缶内
の圧力もほぼ一定に維持することができるため、排水を
安定して蒸発濃縮することができる。このため、蒸発濃
縮比を一定に保つことができ、蒸発装置の能力不足とい
った問題を回避できるとともに、蒸発缶や加熱器の内部
へのスケールの発生を防止することもできる。更に、減
圧下で蒸発濃縮するため、濃縮液,循環液及び凝縮水に
は溶存酸素がほとんど含まれていない。そのため防食の
面から、機器材料として特に耐食性に優れた材質を選定
する必要がなく、経済性にも優れた蒸発濃縮装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排水の蒸発濃縮装置の第1の実施
の形態を示す配置図である。
【図2】本発明に係る排水の蒸発濃縮装置の第2の実施
の形態を示す配置図である。
【図3】従来の排水の蒸発濃縮装置の1つの例を示す配
置図である。
【図4】従来の排水の蒸発濃縮装置の他の1つの例を示
す配置図である。
【符号の説明】
1 排水 2 蒸発缶 3 加熱器 4 循環ポンプ 5 凝縮器 6 真空ポンプ 7 缶内液 8a,b 濃縮液 8c 循環液 9 発生蒸気 10 凝縮水 11 大気 12 加熱用蒸気 13 復水 14a 冷却水(冷) 14b 冷却水(温) 20 液位計 21a,b 圧力計 22a,b 温度計 30a,b,c 調節器 40 演算器 50a,b,c 調節弁 60 スチームトラップ 70 流量計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小越 幸光 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 矢ヶ崎 毅 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 長安 弘貢 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 越智 英次 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 篠田 岳男 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 吉岡 篤 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 竹内 義幸 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 揖場 敏 兵庫県神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式会社神菱ハイテック内 (72)発明者 神吉 秀起 兵庫県神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式会社神菱ハイテック内 (72)発明者 中村 博之 兵庫県神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式会社神菱ハイテック内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AC01 AC07 BA02 EA07 4D034 AA27 BA01 CA12 CA21 4D076 BA01 DA02 DA25 EA08X EA08Y EA12X EA12Y EA12Z EA13Y EA14X EA14Y EA14Z EA15X EA15Y EA16X HA06 JA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水を蒸発濃縮する蒸発缶、該蒸発缶の
    缶内液を循環加熱する加熱器、及び、該蒸発缶より排出
    される発生蒸気を冷却凝縮する凝縮器を有する蒸発濃縮
    装置において、該蒸発缶内の缶内液の液位を検出し液位
    調節器からの指示信号により弁を調節して缶内液の液位
    を維持する液位制御手段と、該蒸発缶内の真空度を検出
    し圧力調節器からの指示信号により弁を調節して蒸発缶
    内の真空度を緩和し圧力を維持する圧力制御手段と、加
    熱器入口側の濃縮液及び出口側の循環液のそれぞれの温
    度を検出して蒸気供給量を演算する演算器からの指示信
    号により弁を調節して該加熱器への蒸気供給量を制御す
    る温度制御手段とを具備していることを特徴とする排水
    の蒸発濃縮装置。
  2. 【請求項2】 排水を蒸発濃縮する蒸発缶、該蒸発缶の
    缶内液を循環加熱する加熱器、及び、該蒸発缶より排出
    される発生蒸気を冷却凝縮する凝縮器を有する蒸発濃縮
    装置において、排水流量検出手段と、加熱器入口側の濃
    縮液の温度検出手段と、加熱器出口側の循環液の温度検
    出手段と、該各検出手段により送られるそれぞれの検出
    信号に基づき加熱器への蒸気供給量を演算する演算器
    と、該演算器からの指示信号により弁を調節して加熱器
    への蒸気供給量を調節する蒸気供給量制御手段とを具備
    していることを特徴とする排水の蒸発濃縮装置。
  3. 【請求項3】 上記蒸発缶内の缶内液の液位を検出して
    指示信号を送る液位調節器により弁を調節して該蒸発缶
    内液の液位を維持する液位制御手段と、該蒸発缶内の真
    空度を検出して指示信号を送る圧力調節器により弁を調
    節して該蒸発缶内の真空度を緩和し圧力を維持する圧力
    制御手段とを具備していることを特徴とする請求項2記
    載の排水の蒸発濃縮装置。
  4. 【請求項4】 上記蒸発缶内の圧力が、減圧又は真空状
    態発生装置により、大気圧未満になるように指示信号に
    より制御されることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の排水の蒸発濃度装置。
  5. 【請求項5】 上記加熱器に供給される加熱用蒸気が、
    飽和温度が100℃未満の低温蒸気であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の排水の蒸発濃縮装
    置。
  6. 【請求項6】 上記蒸発濃縮する排水が、石炭又は石油
    の燃焼排ガス中の硫黄酸化物を除去する際に、湿式排煙
    脱硫プラントから排出される排煙脱硫排水であることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の排水の蒸発
    濃縮装置。
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