WO2025041241A1

WO2025041241A1 - アンカー支持具およびアンカー設置方法

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Publication number: WO2025041241A1
Application number: PCT/JP2023/030063
Authority: WO
Inventors: 岳中村; 健太郎兼安; 雅俊瀬戸; 由幸松原; 洸介志水; 早智岡本; 英樹鈴木
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 2023-08-21
Filing date: 2023-08-21
Publication date: 2025-02-27
Anticipated expiration: 2026-02-21
Also published as: JPWO2025041241A1; GB2640003A; AU2023425793A1; GB202412632D0

Abstract

アンカー支持具（１０）は、基礎（１）に設けられるアンカー（８）を支持するアンカー支持具（１０）であって、基礎（１）の型枠（４）の外面（４Ａ）に取り付けられる型枠取付部（２０）と、型枠取付部（２０）から延び、かつ、アンカー（８）を支持するアンカー支持部（３０）と、型枠（４）においてアンカー支持部（３０）を支持するように、アンカー支持部（３０）の下面（３０Ｙ）に設けられる本体支持部（４０）と、を備える。本体支持部（４０）は、型枠（４）の上面（４Ｘ）に配置されるように構成される。

Description

アンカー支持具およびアンカー設置方法

　本開示は、アンカー支持具およびアンカー設置方法に関する。

　建築物の基礎に関して、立ち上がり部がない基礎が知られている。このような基礎の施工では、基礎の型枠にアンカーを支持するアンカー支持具が使用される。例えば、特許文献１のアンカー支持具では、アンカーが取り付けられる支持板と、支持板を型枠に固定する固定治具と、を備える。

国際公開第２０２２／２５４５３２号

　特許文献１のアンカー支持具では、支持板が型枠に仮固定された後に、固定治具によって支持板が型枠に本固定される。アンカーの設置には、作業効率を向上する余地がある。

　（１）上記課題を解決するアンカー支持具は、基礎に設けられるアンカーを支持するアンカー支持具であって、前記基礎の型枠の外面に取り付けられる型枠取付部と、前記型枠取付部から延び、かつ、前記アンカーを支持するアンカー支持部と、前記型枠において前記アンカー支持部を支持するように、前記アンカー支持部の下面に設けられる本体支持部と、を備え、前記本体支持部は、前記型枠の上面に配置されるように構成される。

　この構成によれば、本体支持部によってアンカー支持具を型枠の上面に設置できる。アンカー支持具を型枠の上面に設置した状態において、型枠取付部を型枠に取り付けることができるため、アンカー支持具を型枠に設置し易い。したがって、アンカー支持具は、アンカーを設置する作業効率を向上できる。

　（２）上記（１）に記載のアンカー支持具において、前記本体支持部は、第１本体支持部と、前記第１本体支持部から離れて設けられる第２本体支持部と、を有する。この構成によれば、第１本体支持部および第２本体支持部が離れて設けられるため、アンカー支持具を型枠の上面に設置する際に、アンカー支持具が安定する。

　（３）上記（２）に記載のアンカー支持具において、前記型枠の前記上面に対する前記アンカー支持部の高さを調整するスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記型枠の前記上面と、前記第１本体支持部および前記第２本体支持部の少なくとも一方と、の間に挿入される。この構成によれば、スペーサによって、型枠の上面に対するアンカー支持部の高さを好適に調整できる。

　（４）上記（１）～（３）のいずれか１つに記載のアンカー支持具において、前記型枠取付部は、前記型枠の前記外面に沿って延びる取付板状部材を有し、前記取付板状部材には、上下方向において前記型枠の前記上面から前記アンカー支持部の前記下面までの間に位置する開口部が設けられる。この構成によれば、開口部から型枠の内側を見ることができるため、アンカー支持具を型枠に設置する際に、基礎に配置される水糸、ケガキ等の基準線にアンカー支持部の位置を合わせることができる。

　（５）上記（４）に記載のアンカー支持具において、前記開口部には、前記アンカーの設置位置に関する基準マークが設けられる。この構成によれば、アンカー支持具を型枠に設置する際に、基準マークを基準線に合わせることによって、基準線にアンカー支持部の位置を好適に合わせることができる。

　（６）上記（１）～（５）のいずれか１つに記載のアンカー支持具において、前記型枠取付部は、前記型枠の前記外面に沿って延びる取付板状部材を有し、前記取付板状部材には、上下方向に延びるように形成される第１取付孔が設けられる。この構成によれば、第１取付孔にビス、ボルト等の締結部材が挿通することによって型枠取付部が型枠の外面に取り付けられている状態において、上下方向におけるアンカー支持部の位置を調整できる。

　（７）上記（１）～（６）のいずれか１つに記載のアンカー支持具において、前記アンカー支持部は、前記型枠取付部および前記本体支持部と一体に形成される。この構成によれば、アンカー支持部が型枠取付部および本体支持部と一体に形成されるため、アンカー支持具を取扱い易い。

　（８）上記（１）～（６）のいずれか１つに記載のアンカー支持具において、前記アンカー支持部は、前記型枠取付部および前記本体支持部と別体に構成され、前記本体支持部は、前記型枠取付部に接続され、かつ、前記アンカー支持部を支持する支持板状部材を有し、前記支持板状部材には、第２取付孔が設けられ、前記アンカー支持部には、水平方向に延びるように形成される第３取付孔が設けられる。この構成によれば、第２取付孔および第３取付孔にビス、ボルト等の締結部材が挿通することによって、アンカー支持部が、型枠取付部および本体支持部と連結される。第３取付孔が水平方向に延びるように形成されるため、締結部材が第２取付孔および第３取付孔を挿通している状態において、水平方向におけるアンカー支持部の位置を調整できる。

　（９）上記（１）～（８）のいずれか１つに記載のアンカー支持具において、前記アンカー支持部は、前記型枠取付部に接続される基部と、第１方向において、前記基部とは反対に位置するとともに、前記アンカーが取り付けられるアンカー取付部と、を有し、前記アンカー取付部には、前記アンカーが挿通可能なアンカー孔が設けられる。この構成によれば、アンカー孔が基部とは反対側のアンカー取付部に形成されるため、型枠の内側にアンカーを支持できる。

　（１０）上記（９）に記載のアンカー支持具において、前記アンカー支持部は、切欠け部を有し、前記切欠け部は、前記アンカー支持部のうちの前記基部と前記アンカー取付部との間に設けられる。この構成によれば、アンカー支持具によってアンカーを支持した状態において、切欠け部によってアンカー支持部の下にコンクリートを好適に充填できる。この構成によれば、アンカー支持具が基礎の出隅に配置されるアンカーを支持する場合に、アンカーが配置される出隅にコンクリートを好適に充填できる。なお、基礎の出隅は、基礎の外側からみて外方に突出する隅部を示す。

　（１１）上記（９）または（１０）に記載のアンカー支持具において、前記アンカー支持部に支持される追加アンカー支持部をさらに備え、前記追加アンカー支持部は、前記アンカー支持部の前記アンカー取付部に取り付けられる追加基部と、前記第１方向と交差する第２方向において、前記追加基部とは反対に位置するとともに、前記アンカーが取り付けられる追加アンカー取付部と、を有し、前記追加アンカー取付部には、前記アンカーが挿通可能な追加アンカー孔が設けられる。この構成によれば、型枠の内側において、アンカー取付部から第２方向にずれた位置にアンカーを支持できる。この構成によれば、アンカー支持具が基礎の入隅に配置されるアンカーを好適な位置に支持できる。また、この場合に、アンカーが配置される入隅にコンクリートを好適に充填できる。なお、基礎の入隅は、基礎の外側からみて内方に突出する隅部を示す。

　（１２）上記課題を解決するアンカー設置方法は、基礎の型枠にアンカーを設置するアンカー設置方法であって、アンカー支持具を支持する本体支持部を前記型枠の上面に配置する第１工程と、前記型枠に対する前記アンカー支持具の位置を調整する第２工程と、前記基礎の前記型枠の外面に、前記アンカー支持具の型枠取付部を取り付ける第３工程と、前記アンカー支持具のアンカー支持部に前記アンカーを取り付ける第４工程と、を含む。

　この構成によれば、本体支持部によってアンカー支持具が型枠の上面に設置された状態において、アンカー支持具の位置を調整できる。また、アンカー支持具の位置の調整後に、アンカー支持具を型枠に取り付けることができるため、アンカー支持具を型枠に設置し易い。アンカー支持具の設置時に位置調整ができるため、アンカー支持具は、アンカーを設置する作業効率を向上できる。

　本開示のアンカー支持具およびアンカー設置方法は、アンカーを設置する作業効率を向上できる。

第１実施形態のアンカー支持具の斜視図である。第１実施形態のアンカー支持具の背面図である。第１実施形態における出隅用のアンカー支持具の斜視図である。第１実施形態における入隅用のアンカー支持具の分解斜視図である。第１実施形態のアンカー支持具が設置された基礎の平面図である。第１実施形態のアンカー支持具が型枠に設置された状態の斜視図である。第１実施形態のアンカー設置方法における基礎の第１の断面図である。第１実施形態のアンカー設置方法における基礎の第２の断面図である。第１実施形態のアンカー設置方法における基礎の第３の断面図である。第１実施形態のアンカー設置方法における基礎の第４の断面図である。第１実施形態のアンカー設置方法における基礎の第５の断面図である。第２実施形態のアンカー支持具の分解斜視図である。第２実施形態における出隅用のアンカー支持具の分解斜視図である。第２実施形態における入隅用のアンカー支持具の分解斜視図である。第２実施形態のアンカー支持具が設置された基礎の平面図である。変形例のアンカー支持具の背面図である。

　＜第１実施形態＞
　図１～図１１を参照して、本実施形態のアンカー支持具１０およびアンカー設置方法を説明する。アンカー支持具１０は、基礎１の施工時に使用される。アンカー支持具１０が適用される基礎１の例は限定されない。基礎１の例として、ベタ基礎が挙げられる。図１１では、基礎１がベタ基礎である場合を例示する。

　図１１に示されるように、基礎１は、コンクリート２および鉄筋３によって構成される。基礎１は、型枠４にコンクリート２を打設することによって形成される。ベタ基礎の場合、型枠４は、枠板５によって構成される。枠板５は、構築される基礎１の外周を囲むように設置される。枠板５は、地盤６に支持棒７によって支持される。

　基礎１には、アンカー８が設けられる。アンカー８は、アンカー８の一部が基礎１から露出するように設けられる。アンカー８の露出部８Ａ以外の部分８Ｂは、基礎１を構成するコンクリート２に埋められる。アンカー８において露出した露出部８Ａは、基礎１に立てられる建築物本体の柱に結合される。一例では、アンカー８は、基礎１の外周に沿って設置される。

　本実施形態に示されるアンカー支持具１０は、ベタ基礎に好適に使用できる。基礎１が布基礎である場合、布基礎の立ち上がり部に対応する型枠４は、互いに平行に設置される２つの枠板５を備える。このため、２つの枠板５の間に配置されるアンカー８は、２つの枠板５によって支持される支持部材で支持できる。これに対して、図１１のように基礎１がベタ基礎の場合、基礎１の外周を囲むように枠板５が設置される。このため、アンカー８を支持するアンカー支持具１０は、片持ち状態で枠板５に固定される。このように片持ち状態で枠板５に支持される場合に、本実施形態のアンカー支持具１０が好適に使用できる。

　＜アンカー支持具＞
　図１１に示されるように、アンカー支持具１０は、基礎１にアンカー８を設置するための治具である。基礎１には、複数のアンカー支持具１０が使用されてもよい。アンカー支持具１０は、基礎１に設けられるアンカー８を支持する。アンカー支持具１０は、基礎１の施工において、基礎１の型枠４が設置された後、型枠４にコンクリート２が打設される前にアンカー８が基礎１に設置される段階において使用される。

　図１に示されるように、アンカー支持具１０は、型枠取付部２０と、アンカー支持部３０と、本体支持部４０と、を備える。型枠取付部２０と、アンカー支持部３０と、本体支持部４０と、は、例えば金属によって構成される。

　＜型枠取付部＞
　図１および図６に示されるように、型枠取付部２０は、基礎１の型枠４の外面４Ａに取り付けられる。型枠取付部２０が型枠４の外面４Ａに取り付けられることによって、アンカー支持具１０が型枠４に固定される。型枠取付部２０は、取付板状部材２１を有する。取付板状部材２１は、型枠４の外面４Ａに沿って延びる。取付板状部材２１は、第１締結部材２２によって型枠４に取り付けられる。取付板状部材２１は、第１締結部材２２に加えて、第１追加締結部材２３によって型枠４に取り付けられてもよい。

　取付板状部材２１には、上下方向に延びるように形成される第１取付孔２４が設けられる。本実施形態では、取付板状部材２１には、２つの第１取付孔２４が設けられる。第１取付孔２４には、第１締結部材２２が配置される。第１締結部材２２は、例えばビスである。第１取付孔２４が上下方向に延びる長孔であるため、第１締結部材２２が第１取付孔２４を挿通した状態において、アンカー支持具１０が型枠４に対して上下方向に移動できる。

　取付板状部材２１には、第１追加取付孔２５が設けられてもよい。本実施形態では、取付板状部材２１には、２つの第１追加取付孔２５が設けられる。第１追加取付孔２５には、第１追加締結部材２３が配置される。第１追加締結部材２３は、例えばビスである。第１取付孔２４によって上下方向におけるアンカー支持具１０の位置が調整された後に、第１追加取付孔２５に第１追加締結部材２３が配置されることによって、型枠取付部２０が型枠４の外面４Ａに固定される。第１追加締結部材２３は省略されてもよい。

　図１に示されるように、取付板状部材２１には、開口部２６が設けられる。開口部２６は、アンカー支持具１０が型枠４に設置された状態において、上下方向において型枠４の上面４Ｘからアンカー支持部３０の下面３０Ｙまでの間に位置する。開口部２６は、アンカー支持具１０を型枠４に配置した状態において、型枠４の外側から開口部２６を通して型枠４の上面４Ｘを見ることができるように設けられる。

　開口部２６には、アンカー８の設置位置に関する基準マーク２７が設けられる。本実施形態の基準マーク２７は、開口部２６の縁に設けられる凹部として構成される。基準マーク２７は、開口部２６の縁に設けられる凸部、または開口部２６の縁に塗料等によって表示される刻印マークとして構成されてもよい。基準マーク２７は、アンカー支持具１０の位置を調整するために使用される。

　＜アンカー支持部＞
　図１および図６に示されるように、アンカー支持部３０は、型枠取付部２０から延び、かつ、アンカー８を支持する。アンカー支持部３０は、型枠取付部２０から第１方向Ｄ１に延びるアンカー支持板状部材３１を有する。本実施形態では、第１方向Ｄ１は、取付板状部材２１において型枠４の外面４Ａに接触する面に対して垂直な方向である。アンカー支持具１０が型枠４に設置された状態において、第１方向Ｄ１は、平面視において、アンカー支持具１０が設置される型枠４と垂直な方向である。本実施形態では、アンカー支持部３０は、型枠取付部２０および本体支持部４０と一体に形成される。アンカー支持板状部材３１と取付板状部材２１とは、一枚の板によって形成される。アンカー支持板状部材３１と取付板状部材２１とが溶接されることによって、アンカー支持部３０は、型枠取付部２０と一体に形成されてもよい。

　アンカー支持部３０は、基部３２と、アンカー取付部３３と、を有する。基部３２は、型枠取付部２０に接続される。基部３２は、アンカー支持板状部材３１のうちの第１方向Ｄ１における取付板状部材２１側に位置する端部付近に設けられる。基部３２は、アンカー支持板状部材３１のうちの取付板状部材２１と接続される部分を含む。

　アンカー取付部３３は、第１方向Ｄ１において、基部３２とは反対に位置する。アンカー取付部３３にはアンカー８が取り付けられる。アンカー取付部３３は、アンカー支持板状部材３１のうちの第１方向Ｄ１における基部３２とは反対に位置する端部付近に設けられる。アンカー取付部３３には、アンカー８が挿通可能なアンカー孔３４が設けられる。例えば、アンカー支持部３０には、４つのアンカー孔３４が設けられる。４つのアンカー孔３４は、４つのアンカー孔３４によって構成される形状が正方形となるように配置される。図６の例では、４つのアンカー孔３４のうちの対角線上に位置する２つのアンカー孔３４にアンカー８が配置される。アンカー孔３４に配置されたアンカー８は、ナット８Ｃによって、アンカー支持板状部材３１に締結される。

　アンカー取付部３３には、アンカー基準部３５が設けられる。４つのアンカー孔３４は、アンカー基準部３５から等距離の位置に配置される。アンカー基準部３５は、アンカー支持部３０の基準位置を示すマークとして使用される。アンカー基準部３５は、型枠４にアンカー支持具１０が固定される前に、アンカー支持具１０の位置調整に使用される。

　図５に示されるように、例えば、アンカー基準部３５は、基礎１に対して張られる基準線Ｌとアンカー支持部３０との位置ずれを確認する場合に、アンカー支持部３０の基準位置として使用される。基準線Ｌは、例えば水糸またはケガキである。本実施形態では、アンカー基準部３５は、アンカー支持板状部材３１を貫通する孔として構成される。アンカー基準部３５がアンカー支持板状部材３１を貫通する孔である場合、アンカー支持部３０の上から孔を通して基準線Ｌを確認できる。アンカー基準部３５は、窪みまたは刻印マークとして構成されてもよい。アンカー基準部３５によって、基準線Ｌに合わせてアンカー８を設置できる。

　開口部２６の基準マーク２７は、アンカー支持具１０が型枠４に設置された状態において、平面視で、アンカー基準部３５を通過するとともに、第１方向Ｄ１に沿うように延びる直線上にある。すなわち、基準マーク２７は、第２方向Ｄ２においてアンカー基準部３５と同じ位置にあるため、アンカー基準部３５によるアンカー支持具１０の位置調整に役立つ。具体的には、アンカー支持具１０の位置調整では、基準マーク２７が、型枠４の上面４Ｘに引かれる施工上の基準補助線に合致するように、アンカー支持具１０の位置が調整される。基準補助線は、基準線Ｌに基づいて引かれる。

　＜本体支持部＞
　図１および図２に示されるように、本体支持部４０は、型枠４においてアンカー支持部３０を支持するように、アンカー支持部３０の下面３０Ｙに設けられる。本体支持部４０は、型枠４の上面４Ｘに配置されるように構成される。本体支持部４０は、本体支持部４０が型枠４の上面４Ｘに配置されることによって、アンカー支持具１０が型枠４の上面４Ｘに自立できるように構成される。本体支持部４０は、作業者が基礎１を形成するコンクリート２の表面を均せるように、アンカー支持部３０が基礎１よりも上に位置するようにアンカー支持部３０を支持する。

　図２は、アンカー支持具１０が型枠４に設置された状態において、型枠４の内側から型枠４を透過してアンカー支持具１０を見た例を示す。本体支持部４０は、第１本体支持部４１と、第２本体支持部４２と、を有する。第１本体支持部４１および第２本体支持部４２は、アンカー支持部３０の下面３０Ｙに設けられるとともに、型枠４の上面４Ｘに配置されるように構成される。第２本体支持部４２は、第１本体支持部４１から離れて設けられる。第１本体支持部４１は、アンカー支持部３０の下面３０Ｙのうちの第２方向Ｄ２における一端部に設けられる。第２本体支持部４２は、アンカー支持部３０の下面３０Ｙのうちの第２方向Ｄ２における他端部に設けられる。第２方向Ｄ２は、第１方向Ｄ１と交差する方向である。具体的には、第２方向Ｄ２は、アンカー支持具１０が型枠４に設置された状態において、平面視で、第１方向Ｄ１と直交する。

　第１本体支持部４１は、上下方向に延びる第１支持板状部材４３を有する。第２本体支持部４２は、上下方向に延びる第２支持板状部材４４を有する。第１支持板状部材４３および第２支持板状部材４４は、取付板状部材２１と一体に形成される。第１支持板状部材４３および第２支持板状部材４４は、アンカー支持板状部材３１と一体に形成される。第１方向Ｄ１における取付板状部材２１の幅は、第１方向Ｄ１における型枠４の幅と等しく、または第１方向Ｄ１における型枠４の幅よりも短い。

　図３および図４を参照して、出隅用のアンカー支持具１０および入隅用のアンカー支持具１０について説明する。以下では、上記において説明したアンカー支持具１０を、出隅用のアンカー支持具１０および入隅用のアンカー支持具１０と区別するために、通常用のアンカー支持具１０と呼称する。なお、図５に示されるように、基礎１の出隅１ＣＸは、基礎１の外側からみて外方に突出する隅部を示す。基礎１の入隅１ＣＹは、基礎１の外側からみて内方に突出する隅部を示す。

　＜出隅用のアンカー支持具＞
　図３は、出隅用のアンカー支持具１０を例示する。出隅用のアンカー支持具１０は、基礎１の出隅付近に配置されるアンカー８を支持するために使用される。出隅用のアンカー支持具１０は、アンカー支持部３０が切欠け部５０を有する点、アンカー孔３４の構成、およびアンカー基準部３５の構成以外は、通常用のアンカー支持具１０と同様に構成される。

　出隅用のアンカー支持部３０は、切欠け部５０を有する。切欠け部５０は、アンカー支持部３０のアンカー支持板状部材３１のうちの切欠けるように形成される部分である。切欠け部５０は、アンカー支持部３０のうちの基部３２とアンカー取付部３３との間に設けられる。切欠け部５０の一部が、アンカー取付部３３の一部と重なるように設けられてもよい。

　切欠け部５０は、アンカー支持板状部材３１のうちの通常用のアンカー支持具１０ではアンカー孔３４が設けられる部分と重なるように設けられる。例えば、出隅用のアンカー支持具１０では、通常用のアンカー支持具１０では１つのアンカー孔３４が設けられる部分に切欠け部５０が配置される。このため、出隅用のアンカー支持具１０のアンカー支持板状部材３１には、３つのアンカー孔３４が設けられる。

　切欠け部５０は、アンカー支持板状部材３１のうちの第２方向Ｄ２における端部に形成される。図３の例では、切欠け部５０は、アンカー支持板状部材３１のうちの第２本体支持部４２側の端部に形成されるが、アンカー支持板状部材３１のうちの第１本体支持部４１側の端部に形成されてもよい。

　図５に示されるように、出隅用のアンカー支持部３０では、切欠け部５０の隅部５１が、アンカー基準部３５を有する。切欠け部５０は、隅部５１から連続する第１縁５２Ａおよび第２縁５２Ｂを有する。第１縁５２Ａは、第２縁５２Ｂに直交する。第１縁５２Ａおよび第２縁５２Ｂは、出隅用のアンカー支持部３０の位置調整用の基準として構成される。出隅用のアンカー支持具１０を型枠４に設置した場合に、平面視において、隅部５１と連続する第１縁５２Ａおよび第２縁５２Ｂが、基準線Ｌと重ねられる。

　＜入隅用のアンカー支持具＞
　図４は、入隅用のアンカー支持具１０を例示する。入隅用のアンカー支持具１０は、基礎１の入隅付近に配置されるアンカー８を支持するために使用される。入隅用のアンカー支持具１０は、追加アンカー支持部６０を備える点、アンカー取付部３３に追加アンカー支持部６０が取り付けられる点以外は、通常用のアンカー支持具１０と同様に構成される。

　図４および図５に示されるように、入隅用のアンカー支持具１０は、追加アンカー支持部６０をさらに備える。追加アンカー支持部６０は、アンカー支持部３０に支持される。追加アンカー支持部６０は、アンカー８を支持する。追加アンカー支持部６０は、アンカー支持部３０から第２方向Ｄ２に延びるように配置される追加アンカー支持板状部材６１を有する。

　追加アンカー支持部６０は、追加基部６２と、追加アンカー取付部６３と、を有する。追加基部６２は、追加アンカー支持板状部材６１のうちの第２方向Ｄ２におけるアンカー支持部３０側の端部に設けられる。追加アンカー取付部６３は、追加アンカー支持板状部材６１のうちの第２方向Ｄ２における追加基部６２とは反対の端部に設けられる。

　追加基部６２は、アンカー支持部３０のアンカー取付部３３に取り付けられる。追加基部６２には、第２追加取付孔６４が設けられる。第２追加取付孔６４には、第２追加締結部材６５が配置される。第２追加締結部材６５は、例えばボルトおよびナットである。第２追加締結部材６５は、第２追加取付孔６４、およびアンカー支持部３０の係合孔６６を挿通する。本実施形態では、アンカー支持部３０のアンカー孔３４が係合孔６６を兼ねるように構成される。

　第２追加取付孔６４は、第２方向Ｄ２に延びるように形成される長孔である。第２追加取付孔６４が長孔であるため、第２追加締結部材６５が第２追加取付孔６４と係合孔６６とに配置された状態において、追加アンカー支持部６０が、アンカー支持部３０に対して第２方向Ｄ２に移動できる。第２追加締結部材６５が追加アンカー支持板状部材６１とアンカー支持板状部材３１とを仮固定した後に、追加アンカー支持部６０の位置が微調整される。追加アンカー支持部６０の位置が基準線Ｌ等に合わせて微調整された後に、第２追加締結部材６５は、追加アンカー支持板状部材６１とアンカー支持板状部材３１とを本固定する。

　追加アンカー取付部６３は、第２方向Ｄ２において、追加基部６２とは反対に位置するとともに、アンカー８が取り付けられる。追加アンカー取付部６３には、アンカー８が挿通可能な追加アンカー孔６７が設けられる。例えば、追加アンカー支持部６０には、４つの追加アンカー孔６７が設けられる。４つの追加アンカー孔６７は、４つの追加アンカー孔６７によって構成される形状が正方形となるように配置される。

　追加アンカー取付部６３には、追加アンカー基準部６８が設けられる。４つの追加アンカー孔６７は、追加アンカー基準部６８から等距離の位置に配置される。追加アンカー基準部６８は、追加アンカー支持部６０の基準位置を示すマークとして使用される。追加アンカー基準部６８は、追加アンカー支持部６０がアンカー支持具１０に固定される前に、追加アンカー支持部６０の位置調整に使用される。本実施形態では、追加アンカー基準部６８は、追加アンカー支持板状部材６１を貫通する孔として構成される。追加アンカー基準部６８は、窪みまたは刻印マークとして構成されてもよい。

　図５および図６を参照して、通常用、出隅用、および入隅用のアンカー支持具１０によるアンカー８の配置について説明する。基礎１が構築される地盤６には、アンカー８を設置する位置を示すための基準線Ｌが張られる。基準線Ｌは、第１基準線Ｌ１と、第２基準線Ｌ２と、を含む。第２基準線Ｌ２は、第１基準線Ｌ１に直交するように張られる。交点Ｐは、第１基準線Ｌ１と第２基準線Ｌ２とが交差する点である。交点Ｐは、基礎１の出隅付近、または基礎１の入隅付近に位置する。

　図５に示されるように、型枠４には、複数のアンカー支持具１０が配置される。図５は、複数のアンカー支持具１０のそれぞれが所定位置に配置された状態を示す。出隅用のアンカー支持具１０は、基礎１の出隅１ＣＸの位置に配置される。入隅用のアンカー支持具１０は、基礎１の入隅１ＣＹの位置に配置される。通常用のアンカー支持具１０は、出隅１ＣＸと入隅１ＣＹとの間の位置に配置される。

　複数のアンカー支持具１０のうちの出隅用および入隅用のアンカー支持具１０は、アンカー取付部３３のアンカー基準部３５が第１基準線Ｌ１と第２基準線Ｌ２との交点Ｐと重なるように配置される。複数のアンカー支持具１０のうちの通常用のアンカー支持具１０は、アンカー取付部３３のアンカー基準部３５が第１基準線Ｌ１上に位置するように配置される。通常用のアンカー支持具１０は、アンカー取付部３３のアンカー基準部３５が第２基準線Ｌ２上に位置するように配置されてもよい。

　図６に示されるように、所定位置に配置されたアンカー支持具１０のアンカー支持部３０には、アンカー８が取り付けられる。アンカー取付部３３のアンカー孔３４に挿通されたアンカー８は、ナット８Ｃによってアンカー支持部３０に固定される。アンカー支持具１０は、基礎１に対して所定位置に配置されているため、アンカー支持部３０にアンカー８を挿し込むだけで、基礎１の所定位置にアンカー８を配置できる。

　＜アンカー設置方法＞
　図５～図１１を参照して、アンカー設置方法を説明する。アンカー設置方法は、基礎１の型枠４にアンカー８を設置する方法である。アンカー設置方法は、基礎１の施工において使用される。

　図７は、基礎１にアンカー８が設置される前に、地盤６に型枠４が設置された状態を示す。地盤６には、溝６Ａが設けられている。型枠４は、構築される基礎１を囲むように設置される。型枠４は、溝６Ａの外側において、溝６Ａに沿うように配置される。鉄筋３は、溝６Ａに沿って設けられる。また、鉄筋３は、地盤６において基礎１が設けられる面全体に配筋される。

　図５に示されるように、基礎１が設けられる地盤６には、基準線Ｌが張られる。第１基準線Ｌ１は、型枠４から所定距離だけ離れるように、かつ、型枠４に沿うように張られている。また、第２基準線Ｌ２も、型枠４から所定距離だけ離れるように、かつ、型枠４に沿うように張られている。第２基準線Ｌ２は、第１基準線Ｌ１に直交するように張られている。

　図８から図１０は、アンカー設置方法を示す図である。アンカー設置方法は、第１工程と、第２工程と、第３工程と、第４工程と、を含む。第１工程において、アンカー支持具１０を支持する本体支持部４０を型枠４の上面４Ｘに配置する。第２工程において、型枠４に対するアンカー支持具１０の位置を調整する。第３工程において、基礎１の型枠４の外面４Ａに、アンカー支持具１０の型枠取付部２０を取り付ける。第４工程において、アンカー支持部３０にアンカー８を取り付ける。

　図８に示されるように、第１工程では、アンカー支持具１０を支持する本体支持部４０を型枠４の上面４Ｘに配置する。アンカー支持具１０は、本体支持部４０によって型枠４の上面４Ｘに自立する。本体支持部４０によって、アンカー支持部３０の下面３０Ｙとコンクリート２の上面２Ｘとの間に隙間が形成される。隙間は、コンクリート２を打設した後に、アンカー支持部３０の下に位置するコンクリート２の表面を均すことができるような隙間である。

　図５および図６に示されるように、第２工程において、型枠４に対するアンカー支持具１０の位置を調整する。本工程では、水平方向における型枠４に対するアンカー支持具１０の位置が調整される。本工程では、開口部２６の基準マーク２７、および、アンカー支持部３０のアンカー基準部３５が基準線Ｌに合わせられることによって、複数のアンカー支持具１０が所定位置に配置される。本工程において、第１取付孔２４によって、上下方向における型枠４に対するアンカー支持具１０の位置が調整されてもよい。

　図９に示されるように、第３工程において、基礎１の型枠４の外面４Ａに、アンカー支持具１０の型枠取付部２０を取り付ける。所定位置に配置されたアンカー支持具１０の型枠取付部２０を、第１締結部材２２によって、基礎１の型枠４の外面４Ａに仮固定する。本工程では、第１締結部材２２によって仮固定した後に、第１取付孔２４によってアンカー支持部３０の高さを微調整した後に、第１追加締結部材２３によって本固定される。

　図１０に示されるように、第４工程において、アンカー支持部３０にアンカー８を取り付ける。本工程では、ナット８Ｃによって、アンカー８がアンカー支持部３０に固定される。

　図１１に示されるように、アンカー設置方法によってアンカー８が設置された後、型枠４内にコンクリート２が打設される。コンクリート２の上面２Ｘはトンボまたはコテによって均される。コンクリート２の上面２Ｘにおいて、アンカー支持部３０の下の部分は、例えばコテを使って均される。

　＜本実施形態の作用＞
　本実施形態の第１の作用を説明する。
　アンカー支持具１０は、アンカー支持具１０を型枠４に固定する前に、本体支持部４０によってアンカー支持具１０を型枠４の上面４Ｘに配置できる。作業者は、アンカー支持具１０を型枠４の上面４Ｘに置いた状態において、アンカー支持部３０の位置を基準線Ｌに合わせた後に、型枠取付部２０を型枠４に固定できる。本体支持部４０によってアンカー支持具１０が型枠４の上面４Ｘに自立できるため、アンカー支持部３０の位置の調整から、型枠取付部２０を型枠４の外面４Ａに取り付けるまでの作業を少ない作業者で行える。また、型枠４に設置される複数のアンカー支持具１０は、それぞれが独立しているため、アンカー支持具１０を型枠４に設置する際に、各アンカー８に、アンカー支持部３０の位置を基準線Ｌに合わせ易い。

　本実施形態の第２の作用を説明する。
　第１取付孔２４によって、アンカー支持具１０の上下方向における位置調整ができる。また、本体支持部４０の型枠４に対する位置を調整することによって、型枠４の外側において、第１方向Ｄ１におけるアンカー支持部３０の位置を調整できる。

　本実施形態の第３の作用を説明する。
　アンカー支持具１０を用いるアンカー設置方法では、アンカー支持具１０のうちのアンカー支持部３０のみがコンクリート２の上に位置するので、従来のアンカー設置方法よりもコンクリート２の表面を均し易い。

　本実施形態の第４の作用を説明する。
　従来のアンカー設置方法では、アンカー８を支持するプレートが出隅１ＣＸおよび入隅１ＣＹに設置される場合、出隅１ＣＸおよび入隅１ＣＹにおけるコンクリート２の充填状況が確認し難い。出隅用のアンカー支持具１０では、切欠け部５０によって、基礎１の出隅１ＣＸにおけるコンクリート２の充填状況を確認し易い。入隅用のアンカー支持具１０では、追加アンカー支持部６０の横から、基礎１の入隅１ＣＹにおけるコンクリート２の充填状況を確認し易い。また、切欠け部５０から基礎１の出隅１ＣＸを構成するコンクリート２にコンクリートバイブレーターを挿入し易い。追加アンカー支持部６０の横から基礎１の入隅１ＣＹを構成するコンクリート２にコンクリートバイブレーターを挿入し易い。このように、出隅用および入隅用のアンカー支持具１０を使用することによって、基礎１の出隅１ＣＸおよび入隅１ＣＹにコンクリート２を好適に打設できる。

　＜本実施形態の効果＞
　本実施形態の効果を説明する。
　（１－１）アンカー支持具１０は、基礎１に設けられるアンカー８を支持する。アンカー支持具１０は、型枠取付部２０と、アンカー支持部３０と、本体支持部４０と、を備える。型枠取付部２０は、基礎１の型枠４の外面４Ａに取り付けられる。アンカー支持部３０は、型枠取付部２０から延び、かつ、アンカー８を支持する。本体支持部４０は、型枠４においてアンカー支持部３０を支持するように、アンカー支持部３０の下面３０Ｙに設けられる。本体支持部４０は、型枠４の上面４Ｘに配置されるように構成される。

　この構成によれば、本体支持部４０によってアンカー支持具１０を型枠４の上面４Ｘに設置できる。アンカー支持具１０を型枠４の上面４Ｘに設置した状態において、型枠取付部２０を型枠４に取り付けることができるため、アンカー支持具１０を型枠４に設置し易い。したがって、アンカー支持具１０は、アンカー８を設置する作業効率を向上できる。

　（１－２）本体支持部４０は、第１本体支持部４１と、第１本体支持部４１から離れて設けられる第２本体支持部４２と、を有する。この構成によれば、第１本体支持部４１および第２本体支持部４２が離れて設けられるため、アンカー支持具１０を型枠４の上面４Ｘに設置する際に、アンカー支持具１０が安定する。

　（１－３）型枠取付部２０は、型枠４の外面４Ａに沿って延びる取付板状部材２１を有する。取付板状部材２１には、上下方向において型枠４の上面４Ｘからアンカー支持部３０の下面３０Ｙまでの間に位置する開口部２６が設けられる。この構成によれば、開口部２６から型枠４の内側を見ることができるため、アンカー支持具１０を型枠４に設置する際に、基礎１に配置される水糸、ケガキ等の基準線Ｌにアンカー支持部３０の位置を合わせることができる。

　（１－４）開口部２６には、アンカー８の設置位置に関する基準マーク２７が設けられる。この構成によれば、アンカー支持具１０を型枠４に設置する際に、基準マーク２７を基準線Ｌに合わせることによって、基準線Ｌにアンカー支持部３０の位置を好適に合わせることができる。

　（１－５）型枠取付部２０は、型枠４の外面４Ａに沿って延びる取付板状部材２１を有する。取付板状部材２１には、上下方向に延びるように形成される第１取付孔２４が設けられる。この構成によれば、第１取付孔２４にビス、ボルト等の第１締結部材２２が挿通することによって型枠取付部２０が型枠４の外面４Ａに取り付けられている状態において、上下方向におけるアンカー支持部３０の位置を調整できる。

　（１－６）アンカー支持部３０は、型枠取付部２０および本体支持部４０と一体に形成される。この構成によれば、アンカー支持部３０が型枠取付部２０および本体支持部４０と一体に形成されるため、アンカー支持具１０を取扱い易い。従来のアンカー設置方法と比較して、アンカー支持具１０では、アンカー支持部３０が型枠取付部２０および本体支持部４０と一体に形成されるため、従来よりも治具の種類、数量等を少なくできる。このため、アンカー支持具１０は、治具の作成、保管、保守等の管理コストを抑制できる。

　（１－７）アンカー支持部３０は、基部３２と、アンカー取付部３３と、を有する。基部３２は、型枠取付部２０に接続される。アンカー取付部３３は、第１方向Ｄ１において、基部３２とは反対に位置する。アンカー取付部３３には、アンカー８が取り付けられる。アンカー取付部３３には、アンカー８が挿通可能なアンカー孔３４が形成される。この構成によれば、アンカー孔３４が基部３２とは反対側のアンカー取付部３３に形成されるため、型枠４の内側にアンカー８を支持できる。

　（１－８）出隅用のアンカー支持具１０において、アンカー支持部３０は、切欠け部５０を有する。切欠け部５０は、アンカー支持部３０のうちの基部３２とアンカー取付部３３との間に設けられる。この構成によれば、アンカー支持具１０によってアンカー８を支持した状態において、切欠け部５０によって、アンカー支持部３０の下にコンクリート２を好適に充填できる。この構成によれば、アンカー支持具１０が基礎１の出隅１ＣＸに配置されるアンカー８を支持する場合に、アンカー８が配置される出隅１ＣＸにコンクリート２を好適に充填できる。

　（１－９）入隅用のアンカー支持具１０において、アンカー支持具１０は、追加アンカー支持部６０をさらに備える。追加アンカー支持部６０は、アンカー支持部３０に支持される。追加アンカー支持部６０は、追加基部６２と、追加アンカー取付部６３と、を有する。追加基部６２は、アンカー支持部３０のアンカー取付部３３に取り付けられる。追加アンカー取付部６３は、第１方向Ｄ１と交差する第２方向Ｄ２において、追加基部６２とは反対に位置するとともに、アンカー８が取り付けられる。追加アンカー取付部６３には、アンカー８が挿通可能な追加アンカー孔６７が形成される。この構成によれば、型枠４の内側において、アンカー取付部３３から第２方向Ｄ２にずれた位置にアンカー８を支持できる。この構成によれば、アンカー支持具１０が基礎１の入隅１ＣＹに配置されるアンカー８を好適な位置に支持できる。また、この場合に、アンカー８が配置される入隅１ＣＹにコンクリート２を好適に充填できる。

　（１－１０）アンカー設置方法は、基礎１の型枠４にアンカー８を設置する方法である。アンカー設置方法は、第１工程と、第２工程と、第３工程と、第４工程と、を含む。第１工程は、アンカー支持具１０を支持する本体支持部４０を型枠４の上面４Ｘに配置する。第２工程は、型枠４に対するアンカー支持具１０の位置を調整する。第３工程は、基礎１の型枠４の外面４Ａに、アンカー支持具１０の型枠取付部２０を取り付ける。第４工程は、アンカー支持具１０のアンカー支持部３０にアンカー８を取り付ける。

　この構成によれば、本体支持部４０によってアンカー支持具１０が型枠４の上面４Ｘに設置された状態において、アンカー支持具１０の位置を調整できる。また、アンカー支持具１０の位置の調整後、アンカー支持具１０を型枠４に取り付けることができる。このため、アンカー支持具１０を型枠４に設置し易い。アンカー支持具１０の設置時に位置調整ができるため、アンカー支持具１０は、アンカー８を設置する作業効率を向上できる。

　＜第２実施形態＞
　図１２から図１５を参照して、第２実施形態に係るアンカー支持具１０について説明する。なお、本実施形態では、第１実施形態の構成と実質的に変更のない構成については、第１実施形態の構成と同一の符号をつけるとともに、その説明を省略する。

　図１２に示されるように、本実施形態では、アンカー支持部３０は、型枠取付部２０および本体支持部４０と別体に構成される。本実施形態のアンカー支持板状部材３１は、取付板状部材２１、第１支持板状部材４３、および第２支持板状部材４４と別体に構成される。

　本実施形態のアンカー支持具１０は、設置部７０を備える。設置部７０は、型枠４に配置される。設置部７０は、型枠取付部２０および本体支持部４０によって構成される。本実施形態では、設置部７０にアンカー支持部３０の基部３２が結合される。

　本体支持部４０は、支持板状部材７１を有する。支持板状部材７１は、型枠取付部２０に接続され、かつ、アンカー支持部３０を支持する。支持板状部材７１は、取付板状部材２１、第１支持板状部材４３、および第２支持板状部材４４と一体に構成される。第１本体支持部４１は、支持板状部材７１のうちの第２方向Ｄ２における一端部に設けられる。第２本体支持部４２は、支持板状部材７１のうちの第２方向Ｄ２における他端部に設けられる。

　支持板状部材７１には、第２取付孔７２が設けられる。本実施形態では、支持板状部材７１には、２つの第２取付孔７２が設けられる。アンカー支持部３０には、水平方向に延びるように形成される第３取付孔７３が設けられる。第３取付孔７３は、第１方向Ｄ１に延びるようにアンカー支持板状部材３１に形成される。第２取付孔７２および第３取付孔７３に、第２締結部材７４が配置されることによって、アンカー支持部３０が、型枠取付部２０および本体支持部４０に連結される。

　第３取付孔７３は、第１方向Ｄ１に延びるように形成される長孔である。第３取付孔７３が長孔であるため、第２締結部材７４が第２取付孔７２と第３取付孔７３とに配置された状態において、アンカー支持板状部材３１が、支持板状部材７１に対して第１方向Ｄ１に移動できる。第２締結部材７４がアンカー支持板状部材３１と支持板状部材７１とを仮固定した後に、アンカー支持部３０の位置が微調整される。アンカー支持部３０の位置が基準線Ｌ等に合わせて微調整された後に、第２締結部材７４は、アンカー支持板状部材３１と支持板状部材７１とを本固定する。

　図１３および図１４を参照して、本実施形態における出隅用のアンカー支持具１０および入隅用のアンカー支持具１０について説明する。本実施形態の出隅用のアンカー支持具１０および入隅用のアンカー支持具１０では、アンカー支持部３０の形状が、本実施形態の通常用のアンカー支持具１０とは異なる。

　＜出隅用のアンカー支持具＞
　図１３は、出隅用のアンカー支持具１０を例示する。本実施形態の出隅用のアンカー支持具１０は、２つの設置部７０を有する。２つの設置部７０は、型枠４のうちの出隅１ＣＸを構成するように垂直に交差する２つの枠板５のそれぞれに設置される。２つの設置部７０は、第１設置部７０Ａおよび第２設置部７０Ｂを有する。

　本実施形態の出隅用のアンカー支持具１０では、アンカー支持部３０の基部３２は、第１基部８０および第２基部８１を有する。第１基部８０は、第１設置部７０Ａに連結される。第２基部８１は、第２設置部７０Ｂに連結される。

　本実施形態の出隅用のアンカー支持部３０の切欠け部５０は、第１切欠け部８２および第２切欠け部８３を有する。第１切欠け部８２は、アンカー支持板状部材３１のうちの第１基部８０とアンカー取付部３３との間に設けられる。第２切欠け部８３は、アンカー支持板状部材３１のうちの第２基部８１とアンカー取付部３３との間に設けられる。第１切欠け部８２および第２切欠け部８３は、アンカー支持板状部材３１の開口を形成する。

　＜入隅用のアンカー支持具＞
　図１４は、入隅用のアンカー支持具１０を例示する。本実施形態の入隅用のアンカー支持具１０は、アンカー取付部３３が、アンカー支持板状部材３１のうちの第１方向Ｄ１および第２方向Ｄ２の両方に対して基部３２とは反対の端部に設けられる。本実施形態の入隅用のアンカー支持具１０では、アンカー支持板状部材３１に、入隅開口部９０が設けられる。

　図１５を参照して、本実施形態のアンカー支持具１０によるアンカー８の配置について説明する。本実施形態のアンカー支持具１０も、第１実施形態と同様に、アンカー基準部３５が基準線Ｌと重なるように配置される。本実施形態の出隅用のアンカー支持具１０について、第１切欠け部８２および第２切欠け部８３の縁は、出隅用のアンカー支持部３０の位置調整用の基準として構成される。本実施形態の出隅用のアンカー支持具１０では、第１切欠け部８２および第２切欠け部８３の一方の縁が第１基準線Ｌ１に合わせられる。また、第１切欠け部８２および第２切欠け部８３の他方の縁が第２基準線Ｌ２に合わせられる。このようにして、アンカー支持部３０の位置を基準線Ｌに合わせることができる。

　本実施形態の入隅用のアンカー支持具１０について、入隅開口部９０の縁は、入隅用のアンカー支持部３０の位置調整用の基準として構成される。本実施形態の入隅用のアンカー支持具１０では、入隅開口部９０の縁を第１基準線Ｌ１および第２基準線Ｌ２に合わせることによってアンカー支持部３０の位置を基準線Ｌに合わせることができる。

　＜本実施形態の作用＞
　本実施形態の第１の作用を説明する。
　通常用のアンカー支持具１０では、第２取付孔７２によって、アンカー支持部３０の第１方向Ｄ１における位置調整ができる。本実施形態では、設置部７０に対するアンカー支持部３０の位置を調整することによって、アンカー支持部３０の位置を基準線Ｌに合わせることができる。型枠取付部２０を型枠４にとりつけた後に、設置部７０に対するアンカー支持部３０の位置を調整できるため、アンカー支持部３０の位置を好適に調整できる。

　本実施形態の第２の作用を説明する。
　本実施形態の出隅用のアンカー支持具１０では、第１切欠け部８２および第２切欠け部８３によって、基礎１の出隅１ＣＸにおけるコンクリート２の充填状況を確認し易い。本実施形態の入隅用のアンカー支持具１０では、入隅開口部９０から、基礎１の入隅１ＣＹにおけるコンクリート２の充填状況を確認し易い。また、第１切欠け部８２および第２切欠け部８３から基礎１の出隅１ＣＸを構成するコンクリート２にコンクリートバイブレーターを挿入し易い。入隅開口部９０から基礎１の入隅１ＣＹを構成するコンクリート２にコンクリートバイブレーターを挿入し易い。

　＜本実施形態の効果＞
　本実施形態の効果を説明する。
　（２）アンカー支持部３０は、型枠取付部２０および本体支持部４０と別体に構成される。本体支持部４０は、型枠取付部２０に接続され、かつ、アンカー支持部３０を支持する支持板状部材７１を有する。支持板状部材７１には、第２取付孔７２が設けられる。アンカー支持部３０には、水平方向に延びるように形成される第３取付孔７３が設けられる。

　この構成によれば、第２取付孔７２および第３取付孔７３に第２締結部材７４が挿通することによって、アンカー支持部３０が、型枠取付部２０および本体支持部４０と連結される。第３取付孔７３が水平方向に延びるように形成されるため、第２締結部材７４が第２取付孔７２および第３取付孔７３を挿通している状態において、水平方向におけるアンカー支持部３０の位置を好適に調整できる。

　＜変形例＞
　上記実施形態は、アンカー支持具１０およびアンカー設置方法が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。アンカー支持具１０およびアンカー設置方法は、上記実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例を示す。

　＜第１の変形例＞
　・図１６に示されるように、アンカー支持具１０は、スペーサ４５をさらに備えてもよい。スペーサ４５は、型枠４の上面４Ｘに対するアンカー支持部３０の高さを調整する。スペーサ４５は、例えば木材、樹脂部材、金属等によって構成される。スペーサ４５は、型枠４の上面４Ｘと、第１本体支持部４１および第２本体支持部４２の少なくとも一方と、の間に挿入される。図２の例では、スペーサ４５は、型枠４の上面４Ｘと、第１本体支持部４１および第２本体支持部４２の両方と、の間に挿入される。

　スペーサ４５は、第１スペーサ部分４６と、第２スペーサ部分４７と、を有する。第１スペーサ部分４６は、スペーサ４５のうちの型枠４の上面４Ｘと第１本体支持部４１との間に挿入される部分である。第２スペーサ部分４７は、スペーサ４５のうちの型枠４の上面４Ｘと第２本体支持部４２との間に挿入される部分である。図２の例では、第１スペーサ部分４６と、第２スペーサ部分４７とが、一体に構成される。第１スペーサ部分４６と、第２スペーサ部分４７とは、別体に構成されてもよい。第１スペーサ部分４６および第２スペーサ部分４７の一方が省略されてもよい。本変形例では、第１スペーサ部分４６および第２スペーサ部分４７の高さを調整することによって、アンカー支持部３０の傾きを好適に調整できる。

　本変形例では、アンカー設置方法の第２工程において、スペーサ４５によって、上下方向における型枠４に対するアンカー支持具１０の位置が調整されてもよい。例えばアンカー支持具１０の高さ位置の調整後、型枠４の上面４Ｘと本体支持部４０との間の隙間に、スペーサ４５が挿入される。厚みの異なるスペーサ４５が予め用意されてもよい。この場合、アンカー支持具１０を持ち上げる高さと等しい厚みのスペーサ４５が選択される。アンカー支持具１０の高さ調整が必要となったときに、カンナで削ることによって所望の厚さのスペーサ４５を形成してもよい。

　本変形例の効果を説明する。アンカー支持具１０は、スペーサ４５をさらに備える。スペーサ４５は、型枠４の上面４Ｘに対するアンカー支持部３０の高さを調整する。スペーサ４５は、型枠４の上面４Ｘと、第１本体支持部４１および第２本体支持部４２の少なくとも一方と、の間に挿入される。この構成によれば、スペーサ４５によって、型枠４の上面４Ｘに対するアンカー支持部３０の高さを調整できる。アンカー支持具１０の高さを調整することによって、基礎１のコンクリート２の上面２Ｘを均し易いようにアンカー支持部３０の高さを好適に調整できる。

　＜その他の変形例＞
　・第１本体支持部４１および第２本体支持部４２の構成は、第１本体支持部４１および第２本体支持部４２が型枠４の上面４Ｘに配置されることができれば、任意に変更されてもよい。例えば、第１本体支持部４１および第２本体支持部４２が一体に構成されてもよい。

　・取付板状部材２１から開口部２６が省略されてもよい。
　・開口部２６から基準マーク２７が省略されてもよい。
　・第１取付孔２４は、上下方向に延びるように形成されなくてもよい。本変形例では、第１取付孔２４が長孔ではないように形成される。または、取付板状部材２１から第１取付孔２４が省略されてもよい。

　・第２実施形態では、支持板状部材７１には、円形の第２取付孔７２が設けられる。アンカー支持部３０のアンカー支持板状部材３１には、第１方向Ｄ１に延びるように形成される第３取付孔７３が設けられる。これに対して、支持板状部材７１には、第１方向Ｄ１に延びるように２つの第２取付孔７２が設けられてもよい。この場合、アンカー支持部３０のアンカー支持板状部材３１には、円形の第３取付孔７３が設けられてもよい。

　・アンカー支持部３０がアンカー８を支持できれば、アンカー取付部３３にアンカー孔３４が設けられなくてもよい。例えばアンカー取付部３３には、アンカー孔３４に代わりに、アンカー８を挟み込むことによって支持するバネ鋼が設けられてもよい。

　・切欠け部５０の形状は、アンカー支持板状部材３１の形状に合わせて変更されてもよい。切欠け部５０は、例えば基部３２とアンカー取付部３３との間に設けられる孔であってもよい。

　・アンカー支持具１０は、樹脂によって構成されてもよい。アンカー支持具１０を樹脂によって構成することによって、アンカー支持具１０の軽量化を図ることができる。
　本明細書には以下の技術が開示される。

　［付記１］
　基礎に設けられるアンカーを支持するアンカー支持具であって、前記基礎の型枠の外面に取り付けられる型枠取付部と、前記型枠取付部から延び、かつ、前記アンカーを支持するアンカー支持部と、前記型枠において前記アンカー支持部を支持するように、前記アンカー支持部の下面に設けられる本体支持部と、を備え、前記本体支持部は、前記型枠の上面に配置されるように構成される、アンカー支持具。

　［付記２］
　前記本体支持部は、第１本体支持部と、前記第１本体支持部から離れて設けられる第２本体支持部と、を有する、付記１に記載のアンカー支持具。

　［付記３］
　前記型枠の前記上面に対する前記アンカー支持部の高さを調整するスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記型枠の前記上面と、前記第１本体支持部および前記第２本体支持部の少なくとも一方と、の間に挿入される、付記２に記載のアンカー支持具。

　［付記４］
　前記型枠取付部は、前記型枠の前記外面に沿って延びる取付板状部材を有し、前記取付板状部材には、上下方向において前記型枠の前記上面から前記アンカー支持部の前記下面までの間に位置する開口部が設けられる、付記１～３のいずれか１つに記載のアンカー支持具。

　［付記５］
　前記開口部には、前記アンカーの設置位置に関する基準マークが設けられる、付記４に記載のアンカー支持具。

　［付記６］
　前記型枠取付部は、前記型枠の前記外面に沿って延びる取付板状部材を有し、前記取付板状部材には、上下方向に延びるように形成される第１取付孔が設けられる、付記１～３のいずれか１つに記載のアンカー支持具。

　［付記７］
　前記アンカー支持部は、前記型枠取付部および前記本体支持部と一体に形成される、付記１～６のいずれか１つに記載のアンカー支持具。

　［付記８］
　前記アンカー支持部は、前記型枠取付部および前記本体支持部と別体に構成され、前記本体支持部は、前記型枠取付部に接続され、かつ、前記アンカー支持部を支持する支持板状部材を有し、前記支持板状部材には、第２取付孔が設けられ、前記アンカー支持部には、水平方向に延びるように形成される第３取付孔が設けられる、付記１～６のいずれか１つに記載のアンカー支持具。

　［付記９］
　前記アンカー支持部は、前記型枠取付部に接続される基部と、第１方向において、前記基部とは反対に位置するとともに、前記アンカーが取り付けられるアンカー取付部と、を有し、前記アンカー取付部には、前記アンカーが挿通可能なアンカー孔が設けられる、付記１～８のいずれか１つに記載のアンカー支持具。

　［付記１０］
　前記アンカー支持部は、切欠け部を有し、前記切欠け部は、前記アンカー支持部のうちの前記基部と前記アンカー取付部との間に設けられる、付記９に記載のアンカー支持具。

　［付記１１］
　前記アンカー支持部に支持される追加アンカー支持部をさらに備え、前記追加アンカー支持部は、前記アンカー支持部の前記アンカー取付部に取り付けられる追加基部と、前記第１方向と交差する第２方向において、前記追加基部とは反対に位置するとともに、前記アンカーが取り付けられる追加アンカー取付部と、を有し、前記追加アンカー取付部には、前記アンカーが挿通可能な追加アンカー孔が設けられる、付記９または１０に記載のアンカー支持具。

　［付記１２］
　基礎の型枠にアンカーを設置するアンカー設置方法であって、アンカー支持具を支持する本体支持部を前記型枠の上面に配置する第１工程と、前記型枠に対する前記アンカー支持具の位置を調整する第２工程と、前記基礎の前記型枠の外面に、前記アンカー支持具の型枠取付部を取り付ける第３工程と、前記アンカー支持具のアンカー支持部に前記アンカーを取り付ける第４工程と、を含む、アンカー設置方法。

　１…基礎、４…型枠、８…アンカー、１０…アンカー支持具、２０…型枠取付部、２１…取付板状部材、２４…第１取付孔、２６…開口部、２７…基準マーク、３０…アンカー支持部、３２…基部、３３…アンカー取付部、３４…アンカー孔、４０…本体支持部、４１…第１本体支持部、４２…第２本体支持部、４５…スペーサ、５０…切欠け部、６０…追加アンカー支持部、６２…追加基部、６３…追加アンカー取付部、６７…追加アンカー孔、７１…支持板状部材、７２…第２取付孔、７３…第３取付孔。

Claims

　基礎に設けられるアンカーを支持するアンカー支持具であって、
　前記基礎の型枠の外面に取り付けられる型枠取付部と、
　前記型枠取付部から延び、かつ、前記アンカーを支持するアンカー支持部と、
　前記型枠において前記アンカー支持部を支持するように、前記アンカー支持部の下面に設けられる本体支持部と、を備え、
　前記本体支持部は、前記型枠の上面に配置されるように構成される、
　アンカー支持具。
　前記本体支持部は、第１本体支持部と、前記第１本体支持部から離れて設けられる第２本体支持部と、を有する、
　請求項１に記載のアンカー支持具。
　前記型枠の前記上面に対する前記アンカー支持部の高さを調整するスペーサをさらに備え、
　前記スペーサは、前記型枠の前記上面と、前記第１本体支持部および前記第２本体支持部の少なくとも一方と、の間に挿入される、
　請求項２に記載のアンカー支持具。
　前記型枠取付部は、前記型枠の前記外面に沿って延びる取付板状部材を有し、
　前記取付板状部材には、上下方向において前記型枠の前記上面から前記アンカー支持部の前記下面までの間に位置する開口部が設けられる、
　請求項１～３のいずれか一項に記載のアンカー支持具。
　前記開口部には、前記アンカーの設置位置に関する基準マークが設けられる、
　請求項４に記載のアンカー支持具。
　前記型枠取付部は、前記型枠の前記外面に沿って延びる取付板状部材を有し、
　前記取付板状部材には、上下方向に延びるように形成される第１取付孔が設けられる、
　請求項１～３のいずれか一項に記載のアンカー支持具。
　前記アンカー支持部は、前記型枠取付部および前記本体支持部と一体に形成される、
　請求項１～６のいずれか一項に記載のアンカー支持具。
　前記アンカー支持部は、前記型枠取付部および前記本体支持部と別体に構成され、
　前記本体支持部は、前記型枠取付部に接続され、かつ、前記アンカー支持部を支持する支持板状部材を有し、
　前記支持板状部材には、第２取付孔が設けられ、
　前記アンカー支持部には、水平方向に延びるように形成される第３取付孔が設けられる、
　請求項１～６のいずれか一項に記載のアンカー支持具。
　前記アンカー支持部は、前記型枠取付部に接続される基部と、第１方向において、前記基部とは反対に位置するとともに、前記アンカーが取り付けられるアンカー取付部と、を有し、
　前記アンカー取付部には、前記アンカーが挿通可能なアンカー孔が設けられる、
　請求項１～８のいずれか一項に記載のアンカー支持具。
　前記アンカー支持部は、切欠け部を有し、
　前記切欠け部は、前記アンカー支持部のうちの前記基部と前記アンカー取付部との間に設けられる、
　請求項９に記載のアンカー支持具。
　前記アンカー支持部に支持される追加アンカー支持部をさらに備え、
　前記追加アンカー支持部は、前記アンカー支持部の前記アンカー取付部に取り付けられる追加基部と、前記第１方向と交差する第２方向において、前記追加基部とは反対に位置するとともに、前記アンカーが取り付けられる追加アンカー取付部と、を有し、
　前記追加アンカー取付部には、前記アンカーが挿通可能な追加アンカー孔が設けられる、
　請求項９または１０に記載のアンカー支持具。
　基礎の型枠にアンカーを設置するアンカー設置方法であって、
　アンカー支持具を支持する本体支持部を前記型枠の上面に配置する第１工程と、
　前記型枠に対する前記アンカー支持具の位置を調整する第２工程と、
　前記基礎の前記型枠の外面に、前記アンカー支持具の型枠取付部を取り付ける第３工程と、
　前記アンカー支持具のアンカー支持部に前記アンカーを取り付ける第４工程と、を含む、
アンカー設置方法。