WO2024095722A1

WO2024095722A1 - 換気装置

Info

Publication number: WO2024095722A1
Application number: PCT/JP2023/036826
Authority: WO
Inventors: カンビンチャン; 大樹毛下
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2022-10-31
Filing date: 2023-10-11
Publication date: 2024-05-10

Abstract

送風機（３）と、筐体（２）と、を備えた換気装置（１）であって、筐体（２）は、本体部（２ａ）と、リブ部（１３）と、第１フランジ部（１４ａ）と、第２フランジ部（１４ｂ）と、モータ支持部（１５）と、を有し、第２フランジ部（１４ｂ）が位置する高さ（３４ｂ）は、第１フランジ部（１４ａ）が位置する高さ（３４ａ）よりも高い。

Description

換気装置

　本開示は、換気装置に関するものであり、主に居室の天井に取付けられ、室内の空気を外に吹き出す天井取付用換気装置に関する。

　従来、部屋等の天井に設置されて、室内の換気等を行う送風機が知られている。

　例えば特許文献１には、天井壁の換気穴内に垂下状態に設けたプロペラファンと、このファンを下端に取り付けたモータと、を有する換気扇が記載されている。モータは、天井壁に設けられた取付け脚に支持されているものが知られている。

　以下、その換気装置について図６を参照しながら説明する。

　図６に示すように、送風機１０１は、モータ１０２と、軸流ファン１０３と、ダクト部１０４と、風路構成材１０６と、を備える。

　モータ１０２は、鉛直方向に延びる回転軸１０５を有する。回転軸１０５には、軸流ファン１０３が取り付けられている。

　モータ１０２から鉛直方向の下向きに回転軸１０５が延びており、回転軸１０５の下端部に軸流ファン１０３が設けられている。

　軸流ファン１０３は、例えばプロペラファンであり、複数の羽根を有す。

　モータ１０２を駆動させると、回転軸１０５が鉛直方向に延びる回転軸１０５の中心軸Ｃ１まわりに回転し、これに伴い、軸流ファン１０３が中心軸Ｃ１まわりに回転する。

　軸流ファン１０３は、軸流ファン１０３が回転することにより、軸流ファン１０３の周囲で鉛直方向の上向きに空気が流れるように構成されている。

　ダクト部１０４は、筒状に形成されており、その内部に軸流ファン１０３を収容する。ダクト部１０４の下端には、ダクト部１０４の内部に空気を吸い込むための吸込口１１１となる開口が設けられる。

　風路構成材１０６は、軸流ファン１０３の上方を覆し、案内部１０７と、端部１０７ａ、１０７ｂと、を有す。

　案内部１０７は、軸流ファン１０３の回転により生じる空気の流れの向きを変化させる。案内部１０７は、板状に形成され、上方に向かうにつれて径方向の内側から外側に湾曲する。

　このような案内部１０７により、軸流ファン１０３によって形成された鉛直方向の上向きの空気の流れを、径方向の外側に向かう流れに滑らかに変化させる。

　また、風路構成材１０６は案内部１０７を複数有しており、案内部１０７として、案内部１０７Ａ、案内部１０７Ｂおよび案内部１０７Ｃが設けられる。案内部１０７Ａ、案内部１０７Ｂおよび案内部１０７Ｃは、径方向に配列される。具体的には、案内部１０７Ａの径方向の外側に案内部１０７Ｂが配置され、案内部１０７Ｂの径方向の外側に案内部１０７Ｃが配置される。案内部１０７Ａの径方向の外側の端部１０７ａは、案内部１０７Ｂの径方向の内側の端部１０７ｂの上方に配置される。案内部１０７Ｂの径方向の外側の端部１０７ａは、案内部１０７Ｃの径方向の内側の端部１０７ｂの上方に配置される。

　側壁部１０９は、ダクト部１０４の上部に接続されており、ダクト部１０４の上部と同じ径の円筒状に形成されている。端部１０７ａ、１０７ｂの上部に案内部１０７が設けられる。

　通風口１０８は、案内部１０７における径方向の外側の端部１０７ａに配置され、通風口１０８Ａと通風口１０８Ｂとが設けられる。通風口１０８Ａは、径方向に隣り合う２つの案内部１０７Ａおよび案内部１０７Ｂのうち、径方向の内側に配置された案内部１０７Ａにおける径方向の外側の端部１０７ａと径方向の外側に配置された案内部１０７Ｂにおける径方向の内側の端部１０７ｂとの間に配置される。また、通風口１０８Ｂは、径方向に隣り合う２つの案内部１０７Ｂおよび案内部１０７Ｃのうち、径方向の内側に配置された案内部１０７Ｂにおける径方向の外側の端部１０７ａと径方向の外側に配置された案内部１０７Ｃにおける径方向の内側の端部１０７ｂとの間に配置される。

　また、側壁部１０９には、側面通風口１１０が形成される。側面通風口１１０は、ダクト部１０４の内部と連通し、径方向の外側に向かって開口する。

国際公開第２０２２／１６８２７１号

　このような従来の天井取付用の換気装置においては、吐出口部分の構造が複雑になるため、簡易的な構成で通気性を確保することに課題があった。

　そこで本開示は、上記従来の課題を解決するものであり、本体の吐出口部分の構造を工夫することで、通気性を改善することができる換気装置を提供するものである。

　そして、本開示に係る換気装置は、上記の目的を達成するために、送風機と、筐体と、を備えた換気装置であって、前記送風機は、モータと、前記モータに接続される回転軸と、前記回転軸に接続される羽根車と、を有し、前記筐体は、本体部と、リブ部と、第１フランジ部と、第２フランジ部と、モータ支持部と、を有し、前記本体部は、前記羽根車を内包する筒形状であり、前記リブ部が前記本体部の上方端部から前記モータ支持部まで伸びることにより、前記リブ部を介して前記本体部と前記モータ支持部とが接続され、前記モータ支持部は、前記モータを支持し、前記リブ部は複数設けられ、前記第１フランジ部は、隣り合う複数の前記リブ部を互いに接続するように環状に設けられ、前記第２フランジ部は、隣り合う複数の前記リブ部を互いに接続するように環状に設けられ、前記第２フランジ部は、前記第１フランジ部よりも前記モータ支持部側に設けられ、前記第２フランジ部が位置する高さは、前記第１フランジ部が位置する高さよりも高いことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。

　本開示によれば、通気性を改善した換気装置を得ることができる。

本開示の実施の形態１に係る換気装置の構成を示す側面断面図。同換気装置の構成を示す斜視図。同筐体のフランジ部の高さを示す拡大側面断面図。同筐体のフランジ部の断面形状を示す拡大側面断面図。同筐体のリブ部とモータの高さを比較する拡大側面断面図。従来の換気装置の構成を示す側面断面図。

　以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図において同一または相当する部分には同一の符号を付す。

　（実施の形態１）
　まず、図１と図２を用いて本開示に関する換気装置の概略構成について説明する。

　図１は換気装置の構成を示す側面断面図である。

　図２は、換気装置の構成を示す上から見る斜視図である。

　図１に示すように、換気装置１は、内部空間２２と外部空間２１とを隔てる側壁１９に設置される換気装置である。側壁１９は、居室を囲んで内部空間２２の外郭を形成する壁材の天井である。

　換気装置１は、筐体２と、送風機３と、電源ボックス８と、ルーバ９と、を備える。

　筐体２は、本体部２ａを有している。本体部２ａは、換気装置１の輪郭を形成し、内側が中空空間２３である筒形状を有している。

　送風機３は、羽根車４と、羽根車固定部５と、回転軸６と、モータ７と、を備える。

　羽根車４は、筐体２の内側である中空空間２３に設置される。送風機３は、モータ７の回転を回転軸６で羽根車４に伝えることで、内部空間２２と外部空間２１との間で送風を行う機能を有する。

　羽根車４は、羽根車固定部５で固定され、回転軸６に接続される。

　なお、送風方向は、本実施の形態では、内部空間２２から外部空間２１への方向となり、空気の流れ２０で示している。

　電源ボックス８は、筐体２における外部空間２１側に設置される。電源ボックス８の中には送風機３の電源コード（不図示）が設けられる。電源ボックス８が電源コードを隠すように覆うことにより、電流漏れのリスクや、電源コードへのダメージのリスクを低減できる。

　ルーバ９は、筐体２における内部空間２２側の開放空間を一部密閉する形で配置され、吸込口１１を備えることで、送風機３による送風をガイドする。ルーバ９は、ばねなどのルーバ固定手段１０で筐体２に設置される。

　吸込口１１は、内部空間２２と、筐体２の中空空間２３とを接続する。

　また、図２に示すように、筐体２は、本体部２ａと、リブ部１３と、フランジ部１４と、モータ支持部１５と、を備える。

　リブ部１３は、筐体２の本体部２ａの上方端部１８からモータ支持部１５まで伸びる。リブ部１３を介して本体部２ａとモータ支持部１５とが接続される。

　ここで、リブ部１３は複数設けられ、その中での一本は幅を広げることより、電源コード支持部１７にする。送風機３の電源コードを、電源コード支持部１７を介して、送風機３から電源ボックス８まで引っ張る。なお、電源コード支持部１７は複数のリブ部１３の一本なので、複数のリブ部１３の内、どれを電源コード支持部１７としてもよいが、電源ボックス８に最も近いリブ部１３を電源コード支持部１７にすることが好ましい。或いは、電源コードが最も短くなるように電源コード支持部１７を設けることが好ましい。

　モータ支持部１５は、筐体２における外部空間２１側に設置され、リブ部１３により支えられる。

　ここで、モータ７は、ネジなどのモータ固定手段１６によりモータ支持部１５に固定される。羽根車４は、モータ支持部１５に支持されるモータ７と、モータ７に接続される回転軸６を介して、筐体２の内側である中空空間２３に設置される。

　フランジ部１４は、第１フランジ部１４ａと、第２フランジ部１４ｂと、を備える。

　第１フランジ部１４ａは、隣り合う複数のリブ部１３を互いに接続するように環状に設けられる。

　第２フランジ部１４ｂは、隣り合う複数のリブ部１３を互いに接続するように環状に設けられ、第１フランジ部１４ａよりもモータ支持部１５側に設けられる。なお、吐出口１２は、筐体２のリブ部１３と、第１フランジ部１４ａと、第２フランジ部１４ｂと、モータ支持部１５と、の隙間に形成される。

　また、第３フランジ部１４ｃを設けてもよい。第３フランジ部１４ｃは、隣り合う複数のリブ部１３を互いに接続するように環状に設けられ、第２フランジ部１４ｂよりもモータ支持部１５側に設けられる。

　以上の構成を有した換気装置１による空気の流れ２０を説明する。

　換気装置１は、送風機３を駆動することにより送風を行う。

　送風機３を駆動することにより、ルーバ９の吸込口１１を介して、内部空間２２から筐体２内部（中空空間２３）に空気が送り込まれる。中空空間２３に取り入れられた空気は、吐出口１２を介して外部空間２１へ流れる。

　次に、図３から図５を参照して筐体２のリブ部１３と、フランジ部１４の特徴について説明する。

　図３に示すように、第２フランジ部１４ｂが位置する高さ３４ｂは、第１フランジ部１４ａが位置する高さ３４ａよりも高いことを特徴とする。

　この場合、第２フランジ部１４ｂが位置する高さは、第１フランジ部１４ａが位置と同じ高さになることよりも、第２フランジ部１４ｂと第１フランジ部１４ａとの隙間が増える。

　このため、内部空間２２から送り込まれる空気が吐出口１２を通りやすくなることができ、風量が増える効果がある。

　また、図４に示すように、第１フランジ部１４ａの径方向における断面部分４４ａの下端部５４ａの形状は、角を丸くした形状としてもよい。

　また、第２フランジ部１４ｂの径方向における断面部分４４ｂの下端部５４ｂの形状は、角を丸くした形状としてもよい。

　また、第３フランジ部１４ｃの径方向における断面部分４４ｃの下端部５４ｃの形状は、角を丸くした形状としてもよい。

　この場合、内部空間２２から送り込まれる風が下端部５４ａ、５４ｂ、５４ｃに当たる面積を減らせる。このため、風が下端部５４ａ、５４ｂ、５４ｃに当たることにより生まれる抵抗を低減することができ、風量が増える効果がある。

　また、図３及び図５に示すように、リブ部１３は、筐体２の本体部２ａの上方端部１８からモータ支持部１５まで斜め上方向に直線的に伸びる直線形状であってもよい。

　この場合、リブ部１３の形を簡易化することで、生産性を向上することができ、材料費が低減する効果がある。また、リブ部１３を一直線の形状にすることで、強度を確保しつつ材料費を低減できる効果もある。

　また、図５に示すように、筐体２の本体部２ａの上方端部１８の近傍におけるリブ部１３の下端であるリブ部下端５３が位置する高さ５８は、モータ７の下端であるモータ下端５７が位置する高さ５９よりも高いという構成にしてもよい。

　この場合、モータ７の配置高さを調整することができ、高さ方向に筐体２をコンパクト化（小型化）することができる効果がある。すなわち、通気性を改善しつつ小型化を実現した換気装置１を得ることができる。

　また、図３に示すように、第３フランジ部１４ｃが位置する高さ３４ｃは、第２フランジ部１４ｂが位置する高さ３４ｂよりも高いことを特徴とする。

　この場合、第３フランジ部１４ｃが位置する高さは、第２フランジ部１４ｂが位置と同じ高さになることよりも、第３フランジ部１４ｃと第２フランジ部１４ｂとの隙間が増える。

　なお、本実施の形態では、フランジ部１４は、第１フランジ部１４ａ、第２フランジ部１４ｂ、第３フランジ部１４ｃを有する構成として３つのフランジ部分を有する構成としたが、第３フランジ部１４ｃは必須ではなく、フランジ部１４は、第１フランジ部１４ａと、第２フランジ部１４ｂを有する構成として２つのフランジ部分を有する構成であってもよい。

　なお、本実施の形態における「高さ（高さ３４ａ、高さ３４ｂ、高さ３４ｃ、高さ５８、高さ５９）」とは、本体部２ａ下端を基準とした長さである。このため、換気装置１を設置する向きに関係なく、高さ３４ｂに対応する長さは高さ３４ａに対応する長さよりも長い。高さ３４ｃに対応する長さは高さ３４ｂに対応する長さよりも長い。高さ５８に対応する長さは高さ５９に対応する長さよりも長い。

　なお、本実施の形態における「上方端部」とは、換気装置１を水平面（重力が働く方向に垂直な面）に置いた場合における、上方側に相当する端部のためのそのように表現したに過ぎず、換気装置１を設置する向きに関係なく、この位置に相当する端部を広く意味するものである。また、「下端、下端部」とは、換気装置１を水平面（重力が働く方向に垂直な面）に置いた場合における、下方側の端、端部のためのそのように表現したに過ぎず、換気装置１を設置する向きに関係なく、この位置に相当する端、端部を広く意味するものである。

　以上、本開示に係る換気装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。

　本開示は、換気装置に関するものであり、主に居室の天井に取付けられ、室内の空気を外に吹き出す天井取付用換気装置等として有用である。

　１　　換気装置
　２　　筐体
　２ａ　　本体部
　３　　送風機
　４　　羽根車
　５　　羽根車固定部
　６　　回転軸
　７　　モータ
　８　　電源ボックス
　９　　ルーバ
　１０　　ルーバ固定手段
　１１　　吸込口
　１２　　吐出口
　１３　　リブ部
　１４　　フランジ部
　１４ａ　　第１フランジ部
　１４ｂ　　第２フランジ部
　１４ｃ　　第３フランジ部
　１５　　モータ支持部
　１６　　モータ固定手段
　１７　　電源コード支持部
　１８　　上方端部
　１９　　側壁
　２０　　空気の流れ
　２１　　外部空間
　２２　　内部空間
　２３　　中空空間
　３４ａ　　高さ
　３４ｂ　　高さ
　３４ｃ　　高さ
　４４ａ　　断面部分
　４４ｂ　　断面部分
　４４ｃ　　断面部分
　５３　　リブ部下端
　５４ａ　　下端部
　５４ｂ　　下端部
　５４ｃ　　下端部
　５７　　モータ下端
　５８　　高さ
　５９　　高さ
　１０１　　送風機
　１０２　　モータ
　１０３　　軸流ファン
　１０４　　ダクト部
　１０５　　回転軸
　１０６　　風路構成材
　１０７Ａ　　案内部
　１０７Ｂ　　案内部
　１０７Ｃ　　案内部
　１０７ａ　　端部
　１０７ｂ　　端部
　１０８Ａ　　通風口
　１０８Ｂ　　通風口
　１０９　　側壁部
　１１０　　側面通風口
　１１１　　吸込口
　Ｃ１　　中心軸

Claims

送風機と、筐体と、を備えた換気装置であって、
前記送風機は、モータと、前記モータに接続される回転軸と、前記回転軸に接続される羽根車と、を有し、
前記筐体は、本体部と、リブ部と、第１フランジ部と、第２フランジ部と、モータ支持部と、を有し、
前記本体部は、前記羽根車を内包する筒形状であり、
前記リブ部が前記本体部の上方端部から前記モータ支持部まで伸びることにより、前記リブ部を介して前記本体部と前記モータ支持部とが接続され、
前記モータ支持部は、前記モータを支持し、
前記リブ部は複数設けられ、
前記第１フランジ部は、隣り合う複数の前記リブ部を互いに接続するように環状に設けられ、
前記第２フランジ部は、隣り合う複数の前記リブ部を互いに接続するように環状に設けられ、
前記第２フランジ部は、前記第１フランジ部よりも前記モータ支持部側に設けられ、
前記第２フランジ部が位置する高さは、前記第１フランジ部が位置する高さよりも高い換気装置。
前記リブ部は、前記本体部の前記上方端部から前記モータ支持部まで斜め方向に直線的に伸びる直線形状である請求項１に記載の換気装置。
前記第１フランジ部および前記第２フランジ部の径方向における断面部分の下端部の形状は、角を丸くした形状である請求項１に記載の換気装置。
前記本体部の前記上方端部の近傍における前記リブ部の下端が位置する高さは、前記モータの下端が位置する高さよりも高い請求項１に記載の換気装置。
前記筐体は、第３フランジ部を有し、
前記第３フランジ部は、隣り合う複数の前記リブ部を互いに接続するように環状に設けられ、
前記第３フランジ部は、前記第２フランジ部よりも前記モータ支持部側に設けられ、
前記第３フランジ部が位置する高さは、前記第２フランジ部が位置する高さよりも高い請求項１に記載の換気装置。